JP2503440Y2 - 狭開先ア―ク溶接機 - Google Patents

狭開先ア―ク溶接機

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JP2503440Y2
JP2503440Y2 JP1989085965U JP8596589U JP2503440Y2 JP 2503440 Y2 JP2503440 Y2 JP 2503440Y2 JP 1989085965 U JP1989085965 U JP 1989085965U JP 8596589 U JP8596589 U JP 8596589U JP 2503440 Y2 JP2503440 Y2 JP 2503440Y2
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shield
shield gas
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優 牛水
健二 松葉
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バブコツク日立株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、トーチの回りにシールドボックスを有し、
トーチおよびシールドボックスから噴射するシールドガ
スにより溶接部を保護する狭開先アーク溶接機に係り、
特に、アークを容易に監視できるようにしながら溶接部
のシールド効果を高め、溶接の品質を高く維持するため
のシールドボックスの構造に関するものである。
[従来の技術] 一般に、狭開先GMA(as etal rc)溶接におい
ては、第4図および第5図に示すように、開先幅が9mm
程度と狭く、積層は1層1パス溶接であり、溶接心線に
はソリッドワイヤを用いている。このため、溶接近傍は
シールドガスで完全に保護する必要がある。
溶接近傍をシールドするシールドガスのうち、1次シ
ールドガス8は溶接トーチ6の前後から噴射され、溶接
部をシールするとともに溶接金属10の形状を形成してい
る。また、2次シールドガス9はシールドボックス1か
ら噴射され、開先および溶接部近傍のシール性を向上さ
せている。溶接トーチ6は1層毎に上昇するが、シール
ドボックス1は1回セットされれば、溶接完了まではそ
のまま固定される。
シールドボックス1から流れる2次シールドガス9
は、溶接欠陥の生成の有無に大きく影響を与える。
この種の従来技術を示すものには、例えば特開昭54−
141355号、特開昭50−27038号、特開昭39−4226号等が
ある。
[考案が解決しようとする課題] これら従来のシールドボックス1は、トーチ6の周囲
で同心円または渦巻状に形成されており、シールする範
囲に方向性が無かったので、溶接進行方向11におけるシ
ールが必ずしも十分でない場合があった。
また、溶接の最終層(余盛ビード)付近においては、
トーチ6がシールドボックス1に隠れてしまい、アーク
を監視できないから、溶接作業者はシールドボックス1
を母材面から離し、顔を母材面に近付けたりして、アー
クを監視しなければならなかった。
さらに、シールドガスはトーチ6の周囲から直接噴射
されるため、偏流を起こし易く、また、2次シールドガ
ス供給チューブ2の取付け部付近の流量が多くなり、エ
アを巻き込み、溶接の品質が低下する欠点があった。
本考案の目的は、溶接部近傍を完全にシールドしつつ
アークを容易に監視できるようにし、溶接の品質を高く
維持する狭開先アーク溶接機を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するために、トーチの1次
シールドガスが噴出するガス出口よりも上部にシールド
ボックスの2次シールドガスが噴出するガス出口を設け
た狭開先アーク溶接機において、シールドボックスの溶
接進行方向側に2次シールドガス供給チューブとアーク
監視用切欠き部とを設け、2次シールドガス供給チュー
ブのシールドガス噴射口を前記切欠き部よりも上方のシ
ールドボックス内部に向かって開口させた狭開先アーク
溶接機を提案するものである。
2次シールドガス供給チューブからのシールドガスの
流れを均一化するためには、シールドガス噴射口とアー
ク監視用切欠き部との間のシールドボックス内に、ガス
レンズを設けることができる。
いずれの場合も、溶接進行方向前部の切欠き部上方の
2次シールドガス噴射口からのシールドガス噴射量を、
溶接進行方向に直角な方向の2次シールドガス噴射口か
らの噴射量の約2倍とすることが望ましい。
[作用] 狭開先GMA溶接においては、シールドガスにより溶接
部近傍を十分にシールし、安定したアークを発生させる
ことが、溶接欠陥を防止するための不可欠の条件であ
る。
このため、開先内のエアを2次シールドガスで完全に
置換すれば、極めて良好な溶接雰囲気を形成できる。
そこで、本考案のシールドボックスにおいては、シー
ルドボックスの前面に、溶接トーチ前方側のシールドガ
スの保護範囲を広くし、しかもアークの監視を容易にす
るために、切欠き部を設け、溶接トーチの溶接進行方向
側面に各1本,前面に1本すなわち合計3本のチューブ
からシールドボックス内に2次シールドガスを取り入
れ、このシールドガスをシールドボックスの天井に向け
て噴射させる構造とした。
また、シールドガスの偏流を防止するために、シール
ドボックス内には、多数の細孔を有する耐熱性のガス抵
抗部材であるガスレンズを設けた。
さらに、広い範囲に完全なシールが得られるようにす
るため、溶接トーチ前面側のシールドガス供給チューブ
は側面側の流量の約2倍を流すような構造とした。
[実施例] 以下、第1図〜第3図を参照して、本考案による狭開
先アーク溶接機の実施例を説明する。
第1図は、本考案による狭開先アーク溶接機のトーチ
とシールドボックス部分の一実施例を示す側断面図、第
2図は第1図実施例の正断面図である。
これらの図において、1はシールドボックス、2は溶
接進行方向前部に1本,これと直角な方向に2本設けた
2次シールドガス供給チューブ、3は各シールドガス供
給チューブ2からシールドボックス1の天井内壁に向け
て設けたシールドガス噴出口、4は前記天井内壁で反射
してきたシールドガスの流れを均一化するための多数の
細孔を有する耐熱性のガス抵抗部材すなわちガスレン
ズ、5は溶接トーチ前方側のシールドガスの保護範囲を
広げるとともにアークの監視を容易にするためにシール
ドボックス1の溶接進行方向前部でガスレンズ4下方に
形成した切欠き部、6は溶接トーチ、7は心線すなわち
Metal、8は溶接トーチ6内の心線7の前後から噴き出
し溶接部をシールドするとともに溶接金属10の形状を成
形する1次シールドガス、9はシールドボックス1から
ガスレンズ4を介して供給され乱流の無い均一な流れと
なって開先面および溶接部近傍に流れ開先部および溶接
部近傍のシール性を向上させる2次シールドガス、10は
溶接金属、11は溶接進行方向である。
溶接トーチ6は、溶接中は1層溶接毎に上昇するが、
シールドボックス1は一旦セットすれば、溶接が完了す
るまで固定のままでよいように支持する。
また、切欠き部5の上部に配置した2次シールドガス
供給チューブ2からのガス流量を側面の約2倍とし、前
方側の広い範囲をシールする。このようにすると、被溶
接部材が周回形状でも長手形状でも溶接トーチ6および
シールドボックス1の部分を交換せずに共用でき、かつ
小型化できる。
本考案のシールドボックス1は、シールドガス供給チ
ューブ2を切欠き部5の在る溶接進行方向に1本,これ
に直角な方向の左右に各1本配置し、切欠き部5の在る
側の流量をこれに直角な方向の約2倍流すことにより、
切欠き部5からのエアの混入を防止している。
また、2次シールドガス9の偏流を防止するため、シ
ールドボックス1には、金網等の多数の細孔を有する板
状のガス抵抗部材であるガスレンズ4を設けてあるか
ら、開先部および溶接部近傍には均一なガスの流れが生
ずるようになっている。
さらに、シールドボックス1の前面に例えば幅20mm×
高さ15mm程度の切欠きを設けてあるため、アークがシー
ルドボックス1に遮られることがなく、溶接の初層から
最終層(余盛ビード)までシールドボックスを固定した
まま、アークを容易に監視できる。
したがって、従来のように、シールドボックスの最終
層付近で、シールドボックスを母材面から離し、しかも
溶接作業者が母材面に顔を近付け、アークを監視する必
要がなくなり、溶接作業者の疲労が軽減され、作業の安
全性向上にも効果がある。
また、本考案のシールドボックスの切欠き部にアーク
監視装置を装着すれば、シールドボックスと母材面すな
わちアーク監視装置と母材面との相対位置が変化しない
ので、監視の位置決め精度が良くなり、初層から最終層
まで連続自動溶接が可能となる。
第3図は本考案を狭開先TIG溶接装置に適用した他の
実施例を示す。本実施例は、ダングステン電極12を用い
たこと以外は、第1図および第2図の実施例と同様であ
るので、構成の説明を省略する。
本実施例においては、シールドボックス1の前後に切
欠きを設け、シールド範囲を広くすることにより、溶接
欠陥の発生を防止する他に、ステンレス鋼等の溶接ビー
ドおよび母材の変色を防ぐ効果も得られる。
[考案の効果] 本考案によれば、以下の効果が得られる。
(1)シールドボックスの溶接進行方向に切欠き部を設
けて、先行側のシール範囲を広くしているため、従来の
シールドボックスと比べて、約80%小型化できる。
(2)シールドボックスに遮られることなく、溶接の初
層から最終層までアークを監視できるため、溶接作業者
によるシールドボックスの姿勢の調整は不要である。
(3)同一角度でアークの監視が実行できるため、アー
ク監視装置等を取付け、連続自動溶接化することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による狭開先アーク溶接機のシールドボ
ックスの一実施例の側断面図、第2図は第1図実施例の
正断面図、第3図は本考案を狭開先TIG溶接装置に適用
した他の実施例を示す側断面図、第4図は従来のシール
ドボックスの側断面図、第5図は第4図従来例の正断面
図である。 1…シールドボックス、2…2次シールドガス供給チュ
ーブ、3…2次シールドガス噴射口、4…ガスレンズ、
5…シールドボックス切欠き部、6…トーチ、7…心
線、8…1次シールドガス、9…2次シールドガス、10
…溶接金属、11…溶接進行方向、12…タングステン電
極。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トーチの1次シールドガスが噴出するガス
    出口よりも上部にシールドボックスの2次シールドガス
    が噴出するガス出口を設けた狭開先アーク溶接機におい
    て、 前記シールドボックスの溶接進行方向側に前記2次シー
    ルドガス供給チューブとアーク監視用切欠き部とを設
    け、 前記2次シールドガス供給チューブのシールドガス噴射
    口を前記切欠き部よりも上方のシールドボックス内部に
    向かって開口させた ことを特徴とする狭開先アーク溶接機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の狭開先アーク溶接機にお
    いて、 前記2次シールドガス供給チューブからのシールドガス
    の流れを均一化するガスレンズを前記シールドガス噴射
    口と前記アーク監視用切欠き部との間の前記シールドボ
    ックス内に設けた ことを特徴とする狭開先アーク溶接機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の狭開先アーク溶
    接機において、 前記溶接進行方向前部の切欠き部上方の2次シールドガ
    ス噴射口からのシールドガス噴射量を前記溶接進行方向
    に直角な方向の2次シールドガス噴射口からの噴射量の
    約2倍とする ことを特徴とする狭開先アーク溶接機。
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