JP5763821B1 - チタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法 - Google Patents

チタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 酸化被膜を形成することなくチタンを溶接するチタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法を提供することである。【解決手段】 チタン溶接装置1000は、トーチ100と、第1のシールドガス供給部200と、第2のシールドガス供給部300と、を有する。第1のシールドガス供給部200は、第1の噴出口210と、第1の噴出口210と連通するとともに内壁230、240を備える第1のガス室220と、第1のガス室220に挿入された第1のガス管270と、を有する。第1のガス管270は、第1のガス管270から第1の噴出口210に向かう向きと交差する向きに貫通する複数の貫通孔280を有する。第1のガス管270の中心軸の向きは、第1の噴出口210の開口する向きと交差している。第1のガス室220の内壁230、240は、第1の噴出口210に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。【選択図】図3

Description

本明細書の技術分野は、チタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法に関する。さらに詳細には、チタンを突合せ溶接するチタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法に関するものである。
鋼材等を溶接する際には、アーク溶接が用いられることがある。アーク溶接には、溶接ワイヤの周囲にシールドガスを流すガスシールドアーク溶接がある。ガスシールドアーク溶接においては、溶接箇所の周囲にガスを吹き付けることで、溶接箇所を冷却する。また、不活性ガスを用いることにより、溶接箇所の酸化を防止することもできる。
特に、チタンを溶接する際には、シールドガスとして、アルゴン等の不活性ガスを用いることがある。また、チタンを溶接する際には、溶接対象部材の裏側からその溶接対象部材に不活性ガスを吹き付けるバックシールドを実施する場合がある。例えば、特許文献1には、バックシールドを実施して、アーク溶接およびレーザー溶接を実施する技術が開示されている(特許文献1の段落[0020]−[0027]等および図1等参照)。
特開2012−245538号公報
ところで、チタン部材の溶接では一般に、チタン部材の表面が酸化することが多い。つまり、チタン部材の表面にTiO2 ができる。TiO2 の硬度は、非常に高い。二酸化チタンの結晶には、ルチル、ブルカイト、アナターゼ、とがある。例えば、ルチルのモース硬度は、7〜7.5程度である。そのため、チタン部材を溶接した溶接箇所を後加工することは容易ではない。
しかし、従来技術では、溶接箇所を十分にシールドすることは容易ではない。にもかかわらず、薄い酸化被膜であっても一度酸化被膜が形成されてしまうと、その後の加工は困難になってしまう。
本明細書の技術は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、酸化被膜を形成することなくチタンを溶接するチタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法を提供することである。
第1の態様におけるチタン溶接装置は、第1のチタン部材および第2のチタン部材を溶接するトーチと、トーチの側から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給する第1のシールドガス供給部と、トーチの反対側から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給する第2のシールドガス供給部と、を有する。第1のシールドガス供給部は、第1のガス室と、第1のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第1の噴出口と、第1のガス室の少なくとも一部を囲むとともに第1の噴出口にシールドガスを導く第1の内壁と、第1のガス室にシールドガスを供給する第1のガス管と、を有する。第1の内壁は、第1の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。第1のガス管の中心軸の向きは、第1の噴出口の開口する向きと交差している。第1のガス管の側面には、第1のガス管から第1の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔が形成されている。第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔は、第1の噴出口と第1のガス管とを結ぶ線に対して、第1の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されている。第2のシールドガス供給部は、第2のガス室と、第2のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第2の噴出口と、第2のガス室の少なくとも一部を囲むとともに第2の噴出口にシールドガスを導く第2の内壁と、第2のガス室にシールドガスを供給する第2のガス管と、を有する。第2の内壁は、第2の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。第2のガス管の中心軸の向きは、第2の噴出口の開口する向きと交差している。第2のガス管の側面には、第2のガス管から第2の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔が形成されている。第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔は、第2の噴出口と第2のガス管とを結ぶ線に対して、第2の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されている。
このチタン溶接装置では、第1のシールドガス供給部と第2のシールドガス供給部とが、第1のチタン部材および第2のチタン部材の溶接箇所を好適にシールドする。そのため、これらのシールドガスが、溶接箇所を冷却するとともに、溶接箇所の酸化を防止する。
第2の態様におけるチタン溶接装置では、第1のシールドガス供給部は、トーチの進行方向に対して後方の位置から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給するアフターシールドガス供給部である。第2のシールドガス供給部は、トーチの反対側の位置から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給するバックシールドガス供給部である。第1のシールドガス供給部は、トーチの進行とともにトーチに向かって進行する。
第3の態様におけるチタン溶接体の製造方法は、チタンの突合せ溶接をするチタン溶接体の製造方法である。この製造方法は、第1のチタン部材と第2のチタン部材とを突合せ溶接する溶接工程を有する。溶接工程では、第1のチタン部材および第2のチタン部材を溶接するトーチと、トーチの側から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給する第1のシールドガス供給部と、トーチの反対側から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給する第2のシールドガス供給部と、を有するチタン溶接装置を用いる。第1のシールドガス供給部は、第1のガス室と、第1のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第1の噴出口と、第1のガス室の少なくとも一部を囲むとともに第1の噴出口にシールドガスを導く第1の内壁と、第1のガス室にシールドガスを供給する第1のガス管と、を有する。第1の内壁は、第1の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。第1のガス管の中心軸の向きは、第1の噴出口の開口する向きと交差している。第1のガス管の側面には、第1のガス管から第1の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔が形成されている。第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔は、第1の噴出口と第1のガス管とを結ぶ線に対して、第1の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されている。第2のシールドガス供給部は、第2のガス室と、第2のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第2の噴出口と、第2のガス室の少なくとも一部を囲むとともに第2の噴出口にシールドガスを導く第2の内壁と、第2のガス室にシールドガスを供給する第2のガス管と、を有する。第2の内壁は、第2の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。第2のガス管の中心軸の向きは、第2の噴出口の開口する向きと交差している。第2のガス管の側面には、第2のガス管から第2の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔が形成されている。第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔は、第2の噴出口と第2のガス管とを結ぶ線に対して、第2の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されている。
このチタン溶接体の製造方法では、チタン溶接体に酸化被膜がほとんど形成されない。そのため、その溶接箇所を切削加工することができる。そのため、切削加工により、短い時間でチタン溶接体の表面を平坦に加工することができる。そのため、非常に高度の高い研磨材を用いて酸化被膜を研磨する必要性がほとんどない。また、アルゴンガスの消費量を少なく抑えつつ、溶接加工を実施することができる。よって、この溶接加工におけるアルゴンガスによるコストはそれほど高くない。
第4の態様におけるチタン溶接体の製造方法は、切削工程を有する。また、溶接工程では、第1のチタン部材と第2のチタン部材とを溶接することにより、第1のチタン部材と第2のチタン部材との間に盛り上がり部を有する溶接箇所を形成する。切削工程では、溶接工程により形成された盛り上がり部を切削加工して、溶接箇所の表面を平坦にする。
第5の態様におけるチタンの溶接方法は、チタンの突合せ溶接をする方法である。この方法では、第1のチタン部材および第2のチタン部材を溶接するトーチと、トーチの側から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給する第1のシールドガス供給部と、トーチの反対側から第1のチタン部材および第2のチタン部材にシールドガスを供給する第2のシールドガス供給部と、を有するチタン溶接装置を用いる。第1のシールドガス供給部は、第1のガス室と、第1のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第1の噴出口と、第1のガス室の少なくとも一部を囲むとともに第1の噴出口にシールドガスを導く第1の内壁と、第1のガス室にシールドガスを供給する第1のガス管と、を有する。第1の内壁は、第1の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。第1のガス管の中心軸の向きは、第1の噴出口の開口する向きと交差している。第1のガス管の側面には、第1のガス管から第1の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔が形成されている。第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔は、第1の噴出口と第1のガス管とを結ぶ線に対して、第1の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されている。第2のシールドガス供給部は、第2のガス室と、第2のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第2の噴出口と、第2のガス室の少なくとも一部を囲むとともに第2の噴出口にシールドガスを導く第2の内壁と、第2のガス室にシールドガスを供給する第2のガス管と、を有する。第2の内壁は、第2の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。第2のガス管の中心軸の向きは、第2の噴出口の開口する向きと交差している。第2のガス管の側面には、第2のガス管から第2の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔が形成されている。第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔は、第2の噴出口と第2のガス管とを結ぶ線に対して、第2の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されている。
本明細書では、酸化被膜を形成することなくチタンを溶接するチタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法が提供されている。
実施形態におけるチタン溶接装置の構成を示す概略構成図(その1)である。 実施形態におけるチタン溶接装置の構成を示す概略構成図(その2)である。 実施形態におけるチタン溶接装置の第1のシールドガス供給部の構成を示す図(その1)である。 実施形態におけるチタン溶接装置の第1のシールドガス供給部の構成を示す図(その2)である。 実施形態におけるチタン溶接装置の第1のシールドガス供給部の構成を示す図(その3)である。 実施形態におけるチタン溶接装置の第2のシールドガス供給部の構成を示す図である。 実施形態におけるチタン溶接体の製造方法を説明するための図(その1)である。 実施形態におけるチタン溶接体の製造方法を説明するための図(その2)である。 実施形態のチタン溶接体の製造方法を用いて突き合わせ溶接したチタン溶接体における溶接箇所を示す写真である。 従来のチタン溶接体の溶接方法を用いて突き合わせ溶接したチタン溶接体における溶接箇所を示す写真である。 実施形態の変形例におけるチタン溶接装置の第1のシールドガス供給部の構成を示す図である。
以下、具体的な実施形態について、チタン溶接装置およびチタン溶接体の製造方法およびチタンの溶接方法を例に挙げて図を参照しつつ説明する。しかし、これらの実施形態に限定されるものではない。
1.チタン溶接装置
1−1.チタン溶接装置の構造
図1は、本実施形態のチタン溶接装置1000を示す概略構成図である。チタン溶接装置1000は、第1のチタン部材M1と、第2のチタン部材M2と、を突合せ溶接するためのものである。第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2は、いずれも板状の部材である。
図1に示すように、チタン溶接装置1000は、トーチ100と、第1のシールドガス供給部200と、第2のシールドガス供給部300と、溶接部材支持部400と、を有している。
トーチ100は、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を突合せ溶接するためのものである。トーチ100は、TIG溶接を実施するためのものである。
第1のシールドガス供給部200は、トーチ100の側から第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2にシールドガスを供給するためのものである。第2のシールドガス供給部300は、トーチ100の反対側から第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2にシールドガスを供給するためのものである。
溶接部材支持部400は、第1のチタン部材M1もしくは第2のチタン部材M2を支持するための支持部材である。また、溶接部材支持部400は、第1のチタン部材M1もしくは第2のチタン部材M2の位置を固定する。
1−2.チタン溶接装置の動作
図2は、図1の矢印J1の方向から視た図である。図2に示すように、トーチ100は、照射口110を有している。第1のシールドガス供給部200は、第1のガス噴出口210を有している。第2のシールドガス供給部300は、第2のガス噴出口310を有している。
トーチ100は、照射口110から矢印K1の向きにアーク放電する。第1のシールドガス供給部200は、第1のガス噴出口210から矢印K2の向きにシールドガスを噴出する。第2のシールドガス供給部300は、第2のガス噴出口310から矢印K3の向きにシールドガスを噴出する。ここで、シールドガスは、希ガスである。例えば、アルゴンガスである。
トーチ100は、矢印K4の向きに移動することができるようになっている。第1のシールドガス供給部200は、トーチ100の動きに追従して、矢印K5の向きに移動することができるようになっている。例えば、第1のシールドガス供給部200に、ばね等の弾性部材を設ける。それにより、第1のシールドガス供給部200が、第2のシールドガス供給部300と対面する位置に戻ることができるようにしてもよい。
このように、第1のシールドガス供給部200は、トーチ100の進行方向に対して後方の位置から第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2にシールドガスを供給するアフターシールドガス供給部である。第2のシールドガス供給部300は、トーチ100の反対側の位置から第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2にシールドガスを供給するバックシールドガス供給部である。また、第1のシールドガス供給部200は、トーチ100の進行とともにトーチ100に向かって進行する。
2.シールドガス供給部
2−1.第1のシールドガス供給部
図3は、第1のシールドガス供給部200の構造を示す図である。図4は、図3のIV-IV 断面の断面図である。図5は、図3の矢印J2の方向から視た図である。図3に示すように、第1のシールドガス供給部200は、第1の噴出口210と、第1のガス室220と、内壁230、240、250、260と、第1のガス管270と、を有している。
第1のガス室220は、内壁230、240、250、260により囲われている。第1の噴出口210は、第1のガス室220から外部にシールドガスを噴き出させるためのものである。
第1のガス管270は、第1のガス室220にシールドガスを供給するためのものである。第1のガス管270は、第1のガス室220に挿入されている。第1のガス管270は、円筒形状のパイプである。もしくは、円筒形状以外の筒形状であってもよい。第1のガス管270は、その側面に、第1のガス管270から第1の噴出口210に向かう向きと交差する向きに貫通する複数の貫通孔280を有する。
図4に示すように、第1のガス管270の中心軸の向きは、第1の噴出口210の開口する向きと交差している。つまり、第1のガス管270の内部では、シールドガスは第1の噴出口210に向かう向きとは交差する向きに流れている。そして、第1のガス管270の先端部分は、開口していない。そのため、第1のガス管270を流れるシールドガスは、貫通孔280から第1のガス室220に流れる。なお、第1の噴出口210におけるトーチ100の進行方向に対して直交する幅方向の幅W1(図5参照)は、トーチ100の幅よりも大きい。また、トーチ100は、第1の噴出口210の長さ方向W2(図5参照)の方向に進行する。
内壁230、240、250、260は、第1のガス室220の少なくとも一部を囲むとともに第1の噴出口210にシールドガスを導くためのものである。内壁230と内壁240とは、対面している。内壁230および内壁240は、第1の内壁である。内壁230および内壁240は、第1の噴出口210に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。内壁230および内壁240は、第1の噴出口210に連続している。ここで、連続しているとは、内壁230および内壁240から第1の噴出口210までの間に、シールドガスの流れを遮るものがないことを意味している。もちろん、第1の噴出口210にも、シールドガスの流れを邪魔するものはない。内壁250と内壁260とは、その間に第1のガス管270をはさんで対面している。内壁230と内壁250とは連続している。内壁240と内壁260とは連続している。第1の貫通孔280の開口部は、内壁250もしくは内壁260と対面している。
2−2.第1のシールドガス供給部におけるガスの流れ
チタン溶接装置1000は、ガス送出部500を有している。ガス送出部500は、第1のガス管270にシールドガスを送出する。第1のガス管270に送出されたシールドガスは、第1の貫通孔280から図3の矢印E3、E4の向きに吹き出す。これにより、シールドガスは、第1のガス室220に供給される。
そして、シールドガスは、内壁250もしくは内壁260に向かって進行する。ここで、内壁250、260があるため、シールドガスは、図3の矢印E1、E2に示すように、内壁230もしくは内壁240に沿って流れる。内壁230、240は、第1の噴出口210に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしているため、シールドガスは、第1の噴出口210に向かうにしたがって、やや圧縮される。そして、シールドガスは、第1の噴出口210から第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2に向かって噴出される。
ここで、内壁230および内壁240は、第1の噴出口210に連続している。そのため、内壁230および内壁240を伝って流れるシールドガスは、その流れを途中でせき止められることなく、第1の噴出口210に到達する。つまり、内壁230および内壁240に沿って流れるシールドガスが乱流になるおそれはほとんどない。
2−3.第2のシールドガス供給部
図6は、第2のシールドガス供給部300の構造を示す図である。図6に示すように、第2のシールドガス供給部300は、図3の第1のシールドガス供給部200と同様の形状をしている。図6に示すように、第2のシールドガス供給部300は、第2の噴出口310と、第2のガス室320と、内壁330、340、350、360と、第2のガス管370と、第2の貫通孔380と、を有している。
第2のガス室320は、内壁330、340、350、360により囲われている。第2の噴出口310は、第2のガス室320から外部にシールドガスを噴き出させるためのものである。
第2のガス管370は、第2のガス室320にシールドガスを供給するためのものである。第2のガス管370は、第2のガス室320に挿入されている。第2のガス管370は、円筒形状のパイプである。第2のガス管370は、その側面に、第2のガス管370から第2の噴出口310に向かう向きと交差する向きに貫通する複数の貫通孔380を有する。
第2のガス管370の中心軸の向きは、第2の噴出口310の開口する向きと交差している。つまり、第2のガス管370の内部では、シールドガスは第2の噴出口310に向かう向きとは交差する向きに流れている。そして、第2のガス管370の先端部分は、開口していない。そのため、第2のガス管370を流れるシールドガスは、貫通孔380から第2のガス室320に流れる。なお、第2の噴出口310におけるトーチ100の進行方向に対して直交する幅方向の幅W1(図5参照)は、トーチ100の幅よりも大きい。
内壁330、340、350、360は、第2のガス室320の少なくとも一部を囲むとともに第2の噴出口310にシールドガスを導くためのものである。内壁330と内壁340とは、対面している。内壁330および内壁340は、第2の内壁である。内壁330および内壁340は、第2の噴出口310に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしている。内壁330および内壁340は、第2の噴出口310に連続している。ここで、連続しているとは、内壁330および内壁340から第2の噴出口310までの間に、シールドガスの流れを遮るものがないことを意味している。もちろん、第2の噴出口310にも、シールドガスの流れを邪魔するものはない。内壁350と内壁360とは、その間に第2のガス管370をはさんで対面している。内壁330と内壁350とは連続している。内壁340と内壁360とは連続している。第2の貫通孔380の開口部は、内壁350もしくは内壁360と対面している。
2−4.第2のシールドガス供給部におけるガスの流れ
第2のシールドガス供給部300におけるガスの流れは、第1のシールドガス供給部200と同様である。
3.チタン溶接体の製造方法
3−1.チタン部材配置工程
チタン溶接装置1000は、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2をチタン溶接装置1000に配置する。これは、チタン溶接装置1000が、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を供給する機構を有していてもよい。また、作業者が、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を配置するようにしてもよい。
3−2.溶接工程
次に、アフターシールドガスを溶接部材に供給する。つまり、第1のシールドガス供給部200は、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2に向けてシールドガスを噴き出す。また、バックシールドガスを溶接部材に供給する。つまり、第1のシールドガス供給部200は、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2に向けてシールドガスを噴き出す。そして、トーチシールドガスを供給しながら、トーチ100が、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を溶接する。
これにより、図7に示すように、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を溶接したチタン溶接体MBが製造される。チタン溶接体MBは、第1のチタン部材M1と第2のチタン部材M2と溶接箇所B1を有している。溶接箇所B1は、第1のチタン部材M1と第2のチタン部材M2との間に形成される。溶接箇所B1は、盛り上がり部B2、B3を有している。盛り上がり部B2は、チタン溶接体MBにおける盛り上がり部B3の反対側に位置している。
3−3.切削工程
次に、チタン溶接体MBの溶接箇所B1の盛り上がり部B2、B3を切削加工する。例えば、フライスによる加工をすることができる。これにより、溶接箇所B1の表面を平坦にする。そして、図8に示すように、平坦なチタン溶接体MAが製造される。
4.本実施形態の効果
本実施形態では、トーチ100と第1のシールドガス供給部200と第2のシールドガス供給部300とが、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2の溶接箇所をシールドする。そのため、これらのシールドガスが、溶接箇所を冷却するとともに、溶接箇所の酸化を防止する。
本実施形態では、チタン溶接体MBに酸化被膜がほとんど形成されない。そのため、その溶接箇所MBを切削加工することができる。従来においては、溶接箇所B1の酸化被膜(TiO2 )を切削加工することは困難であった。しかし、本実施形態では、溶接箇所B1にTiO2 の酸化被膜はほとんど形成されない。そのため、切削加工により、短い時間でチタン溶接体MBの表面を平坦に加工することができる。
また、チタンは、鉄等より軽い金属である。従来においては、溶接後のチタンの加工性は好ましくなかった。しかし、本実施形態のように酸化被膜の形成を防止することにより、チタンの加工性が向上する。その結果、チタンの仕様用途が広がるものと考えられる。
また、本実施形態では、シールドガスとしてアルゴンガスを用いる。第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2の周囲の雰囲気のみをアルゴンガスによりシールドする。そのため、アルゴンガスの消費量を少なく抑えつつ、溶接加工を実施することができる。よって、この溶接加工におけるアルゴンガスによるコストはそれほど高くない。
5.実験
本実験では、チタンの突合せ溶接を行った。図9は、本実施形態のチタン溶接体の製造方法を用いて突き合わせ溶接したチタン溶接体における溶接箇所を示す写真である。図9では、溶接箇所のまわりに、後述するような青色の縞模様(酸化被膜)がない。
図10は、従来のチタン溶接体の溶接方法を用いて突き合わせ溶接したチタン溶接体における溶接箇所を示す写真である。図10では、溶接箇所のまわりに濃淡のある帯状の縞模様が表れている。この帯状の縞模様は、実際には青色をしている。このように、溶接箇所のまわりに青色の縞模様(酸化被膜)が帯状に形成されている。青色の酸化被膜を図中の矢印で示す。
このように、本実施形態のチタン溶接体の製造方法を用いて製造されたチタン溶接体では、青色の酸化被膜はほとんど形成されない(図9参照)。したがって、本実施形態のチタン溶接体の製造方法においては、そのチタン溶接体に切削加工を施すことが容易である。一方、従来のチタンの溶接方法を用いて製造されたチタン溶接体では、青色の酸化被膜が形成される(図10参照)。前述したように、この酸化被膜の硬度は十分に高い。したがって、従来方法を用いたチタン溶接体においては、そのチタン溶接体に切削加工を施すことは困難である。
6.変形例
6−1.開先
第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2に、開先を設けてもよい。
6−2.チタン部材の形状
本実施形態の第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2は、板状の部材である。しかし、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を棒状の部材としてもよい。もしくは、その他の形状としてもよい。また、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を一体の形状としてもよい。つまり、第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2は、溶接箇所以外の箇所で一体につながっている。例えば、四角形形状である。そして、そのうちの一辺、もしくは角にあたる部分について溶接を行ってもよい。
6−3.トーチシールド
本実施形態のトーチ100について、シールドガスを供給できるようにしてもよい。つまり、本実施形態のチタン溶接体の製造方法において、溶接の期間内に、トーチシールドと、バックシールドと、アフターシールドと、を用いて、第1のチタン部材M1と第2のチタン部材M2とを溶接する。
6−4.制御部
チタン溶接装置1000は、制御部を有するとよい。また、チタン溶接装置1000は、複数の第1のシールドガス供給部200と、複数の第2のシールドガス供給部300と、複数の溶接部材支持部400と、を有するとよい。そして、制御部は、1つのトーチ100を複数の溶接部材支持部400の箇所に移動させる。そして、トーチ100は、溶接部材支持部400に支持されている第1のチタン部材M1および第2のチタン部材M2を順次溶接する。これにより、生産性が向上する。
6−5.溶接の種類
本実施形態のチタン溶接装置1000は、TIG溶接を実施するものである。しかし、MIG溶接、レーザー溶接、プラズマ溶接等、その他の溶接を実施するものであってもよい。ただし、これらの溶接のうち、TIG溶接が最も好適である。
6−6.第1のガス管および第2のガス管の貫通孔
貫通孔280および貫通孔380は、それぞれ、第1のガス管270および第2のガス管370の側面に2列に形成されている。第1列と第2列とは、ガス管の中心からみて180°の位置に配置されている。しかし、図11に示すように、第1のシールドガス供給部600等を用いてもよい。第1のシールドガス供給部600の貫通孔680の第1列と第2列とがなす角の角度θは、60°以上240°以下の範囲内であるとよい。つまり、第1の噴出口210からみると、第1列および第2列の貫通孔680は、第1の噴出口210と第1のガス管670とを結ぶ線に対して30°以上150°以下の範囲内の角度θ1で傾斜して配置されている。また、角度θ1は、45°以上135°以下であるとより好ましい。角度θ1は、60°以上120°以下であるとさらに好ましい。
7.本実施形態のまとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態のチタン溶接装置1000は、第1のシールドガス供給部200と第2のシールドガス供給部300とを有している。第1のシールドガス供給部200および第2のシールドガス供給部300は、噴出口と、噴出口に向かって幅の狭くなる内壁と、貫通孔を備えるガス管と、を有している。このため、溶接対象部材を好適にシールドすることができる。そのため、チタン溶接体MBでは、酸化被膜がほとんど形成されない。
また、本実施形態のチタン溶接体の製造方法では、前述したように、バックシールドおよびアフターシールドを好適に実施する。そのため、チタン溶接体MBに酸化被膜がほとんど形成されない。よって、チタン溶接体MBの溶接箇所B1の盛り上がり部B2、B3を容易に切削加工することができる。したがって、工数の多い加工工程を経ることなく、平坦なチタン溶接体MAを製造することができる。
なお、以上に説明した実施形態は単なる例示にすぎない。したがって当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、トーチの種類は限定されない。その他の種類の電極棒もしくは電極ワイヤを用いてもよい。
1000…チタン溶接装置
100…トーチ
200…第1のシールドガス供給部
300…第2のシールドガス供給部
400…溶接部材支持部
M1…第1のチタン部材
M2…第2のチタン部材

Claims (5)

  1. 第1のチタン部材および第2のチタン部材を溶接するトーチと、
    前記トーチの側から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給する第1のシールドガス供給部と、
    前記トーチの反対側から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給する第2のシールドガス供給部と、
    を有するチタン溶接装置において、
    前記第1のシールドガス供給部は、
    第1のガス室と、
    前記第1のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第1の噴出口と、
    前記第1のガス室の少なくとも一部を囲むとともに前記第1の噴出口にシールドガスを導く第1の内壁と、
    前記第1のガス室にシールドガスを供給する第1のガス管と、
    を有し、
    前記第1の内壁は、
    前記第1の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしており、
    前記第1のガス管の中心軸の向きは、
    前記第1の噴出口の開口する向きと交差しており、
    前記第1のガス管の側面には、
    前記第1のガス管から前記第1の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔が形成されており、
    前記第1列の複数の貫通孔および前記第2列の複数の貫通孔は、
    前記第1の噴出口と前記第1のガス管とを結ぶ線に対して、前記第1の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されており、
    前記第2のシールドガス供給部は、
    第2のガス室と、
    前記第2のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第2の噴出口と、
    前記第2のガス室の少なくとも一部を囲むとともに前記第2の噴出口にシールドガスを導く第2の内壁と、
    前記第2のガス室にシールドガスを供給する第2のガス管と、
    を有し、
    前記第2の内壁は、
    前記第2の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしており、
    前記第2のガス管の中心軸の向きは、
    前記第2の噴出口の開口する向きと交差しており、
    前記第2のガス管の側面には、
    前記第2のガス管から前記第2の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔が形成されており、
    前記第3列の複数の貫通孔および前記第4列の複数の貫通孔は、
    前記第2の噴出口と前記第2のガス管とを結ぶ線に対して、前記第2の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されていること
    を特徴とするチタン溶接装置。
  2. 請求項1に記載のチタン溶接装置において、
    前記第1のシールドガス供給部は、
    前記トーチの進行方向に対して後方の位置から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給するアフターシールドガス供給部であり、
    前記第2のシールドガス供給部は、
    前記トーチの反対側の位置から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給するバックシールドガス供給部であり、
    前記第1のシールドガス供給部は、
    前記トーチの進行とともに前記トーチに向かって進行すること
    を特徴とするチタン溶接装置。
  3. チタンの突合せ溶接をするチタン溶接体の製造方法において、
    第1のチタン部材と第2のチタン部材とを突合せ溶接する溶接工程を有し、
    前記溶接工程では、
    第1のチタン部材および第2のチタン部材を溶接するトーチと、
    前記トーチの側から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給する第1のシールドガス供給部と、
    前記トーチの反対側から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給する第2のシールドガス供給部と、
    を有するチタン溶接装置を用い、
    前記第1のシールドガス供給部は、
    第1のガス室と、
    前記第1のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第1の噴出口と、
    前記第1のガス室の少なくとも一部を囲むとともに前記第1の噴出口にシールドガスを導く第1の内壁と、
    前記第1のガス室にシールドガスを供給する第1のガス管と、
    を有し、
    前記第1の内壁は、
    前記第1の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしており、
    前記第1のガス管の中心軸の向きは、
    前記第1の噴出口の開口する向きと交差しており、
    前記第1のガス管の側面には、
    前記第1のガス管から前記第1の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔が形成されており、
    前記第1列の複数の貫通孔および前記第2列の複数の貫通孔は、
    前記第1の噴出口と前記第1のガス管とを結ぶ線に対して、前記第1の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されており、
    前記第2のシールドガス供給部は、
    第2のガス室と、
    前記第2のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第2の噴出口と、
    前記第2のガス室の少なくとも一部を囲むとともに前記第2の噴出口にシールドガスを導く第2の内壁と、
    前記第2のガス室にシールドガスを供給する第2のガス管と、
    を有し、
    前記第2の内壁は、
    前記第2の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしており、
    前記第2のガス管の中心軸の向きは、
    前記第2の噴出口の開口する向きと交差しており、
    前記第2のガス管の側面には、
    前記第2のガス管から前記第2の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔が形成されており、
    前記第3列の複数の貫通孔および前記第4列の複数の貫通孔は、
    前記第2の噴出口と前記第2のガス管とを結ぶ線に対して、前記第2の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されていること
    を特徴とするチタン溶接体の製造方法。
  4. 請求項3に記載のチタン溶接体の製造方法において、
    切削工程を有し、
    前記溶接工程では、
    前記第1のチタン部材と前記第2のチタン部材とを溶接することにより、前記第1のチタン部材と前記第2のチタン部材との間に盛り上がり部を有する溶接箇所を形成し、
    前記切削工程では、
    前記溶接工程により形成された前記盛り上がり部を切削加工して、前記溶接箇所の表面を平坦にすること
    を特徴とするチタン溶接体の製造方法。
  5. チタンの突合せ溶接をするチタンの溶接方法において、
    第1のチタン部材および第2のチタン部材を溶接するトーチと、
    前記トーチの側から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給する第1のシールドガス供給部と、
    前記トーチの反対側から前記第1のチタン部材および前記第2のチタン部材にシールドガスを供給する第2のシールドガス供給部と、
    を有するチタン溶接装置を用い、
    前記第1のシールドガス供給部は、
    第1のガス室と、
    前記第1のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第1の噴出口と、
    前記第1のガス室の少なくとも一部を囲むとともに前記第1の噴出口にシールドガスを導く第1の内壁と、
    前記第1のガス室にシールドガスを供給する第1のガス管と、
    を有し、
    前記第1の内壁は、
    前記第1の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしており、
    前記第1のガス管の中心軸の向きは、
    前記第1の噴出口の開口する向きと交差しており、
    前記第1のガス管の側面には、
    前記第1のガス管から前記第1の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第1列の複数の貫通孔および第2列の複数の貫通孔が形成されており、
    前記第1列の複数の貫通孔および前記第2列の複数の貫通孔は、
    前記第1の噴出口と前記第1のガス管とを結ぶ線に対して、前記第1の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されており、
    前記第2のシールドガス供給部は、
    第2のガス室と、
    前記第2のガス室から外部にシールドガスを噴き出すための第2の噴出口と、
    前記第2のガス室の少なくとも一部を囲むとともに前記第2の噴出口にシールドガスを導く第2の内壁と、
    前記第2のガス室にシールドガスを供給する第2のガス管と、
    を有し、
    前記第2の内壁は、
    前記第2の噴出口に向かうにつれて幅の狭くなる形状をしており、
    前記第2のガス管の中心軸の向きは、
    前記第2の噴出口の開口する向きと交差しており、
    前記第2のガス管の側面には、
    前記第2のガス管から前記第2の噴出口に向かう向きと交差する向きに貫通する第3列の複数の貫通孔および第4列の複数の貫通孔が形成されており、
    前記第3列の複数の貫通孔および前記第4列の複数の貫通孔は、
    前記第2の噴出口と前記第2のガス管とを結ぶ線に対して、前記第2の噴出口からみて30°以上150°以下の範囲内の角度で傾斜して配置されていること
    を特徴とするチタンの溶接方法。
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