JPH10249544A - 溶接機用給電ケーブル - Google Patents
溶接機用給電ケーブルInfo
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- JPH10249544A JPH10249544A JP6912797A JP6912797A JPH10249544A JP H10249544 A JPH10249544 A JP H10249544A JP 6912797 A JP6912797 A JP 6912797A JP 6912797 A JP6912797 A JP 6912797A JP H10249544 A JPH10249544 A JP H10249544A
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- cable
- insulator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全かつ容易に端末処理を行うことができる
扁平状給電ケーブルを提供する。 【解決手段】 内部絶縁体13で被覆した導線1,2を
ゴムの絶縁体14内に埋込んだ一対の第1のケーブル単
体11と12の間に、内部絶縁体16で被覆したアース
線3をゴムの絶縁体17内に埋込んだ第2のケーブル単
体15を配置し、第1のケーブル単体11,12と第2
のケーブル単体15とを接着剤18により接合し、その
接合部分にカッタを縦方向に切り込んで各ケーブル単体
11、12、15の端部を切り離し、導線1,2やアー
ス線3を傷付けることなく端末処理を行う。
扁平状給電ケーブルを提供する。 【解決手段】 内部絶縁体13で被覆した導線1,2を
ゴムの絶縁体14内に埋込んだ一対の第1のケーブル単
体11と12の間に、内部絶縁体16で被覆したアース
線3をゴムの絶縁体17内に埋込んだ第2のケーブル単
体15を配置し、第1のケーブル単体11,12と第2
のケーブル単体15とを接着剤18により接合し、その
接合部分にカッタを縦方向に切り込んで各ケーブル単体
11、12、15の端部を切り離し、導線1,2やアー
ス線3を傷付けることなく端末処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポット溶接等の
溶接機に電力を供給するための給電ケーブル(一次ケー
ブル)に関する。
溶接機に電力を供給するための給電ケーブル(一次ケー
ブル)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給電ケーブルとしては、
図4に示すように、並列配置した一対の導線1,2の間
にアース線3を配置し、各導線1,2およびアース線3
の周りをゴムなどの絶縁体4で被覆して全体を扁平状
(めがね状)としたものがある。このように扁平状とす
る理由は、曲げアール(R)を小さくすることができる
ので配線の自由度が向上すること、配線ラックにコンパ
クトに積層収納できるので配線施工が容易になること、
などであり、これら利点によって、近年その利用が拡大
しつつある。なお、各導線1,2およびアース線3は、
それぞれの周りが紙テープ等を巻付けてなる内部絶縁体
5、6で予め被覆されると共に、ゴムとの一体成形によ
り絶縁体4内に埋込まれている。
図4に示すように、並列配置した一対の導線1,2の間
にアース線3を配置し、各導線1,2およびアース線3
の周りをゴムなどの絶縁体4で被覆して全体を扁平状
(めがね状)としたものがある。このように扁平状とす
る理由は、曲げアール(R)を小さくすることができる
ので配線の自由度が向上すること、配線ラックにコンパ
クトに積層収納できるので配線施工が容易になること、
などであり、これら利点によって、近年その利用が拡大
しつつある。なお、各導線1,2およびアース線3は、
それぞれの周りが紙テープ等を巻付けてなる内部絶縁体
5、6で予め被覆されると共に、ゴムとの一体成形によ
り絶縁体4内に埋込まれている。
【0003】ところで、このような扁平状の給電ケーブ
ルに対して、接続端子取付けなどの端末処理を行う場合
は、同じく図4に示すように、上・下外周屈曲点を結ぶ
切断線L−L、L′−L′に沿ってカッタを縦方向に切
り込ませ、各導線1,2とアース線3とを相互に引き離
した後、それらの周りの絶縁体4およぶ内部絶縁体5、
6を剥して、各導線1,2およびアース線3の端部を露
出させるようにしている。
ルに対して、接続端子取付けなどの端末処理を行う場合
は、同じく図4に示すように、上・下外周屈曲点を結ぶ
切断線L−L、L′−L′に沿ってカッタを縦方向に切
り込ませ、各導線1,2とアース線3とを相互に引き離
した後、それらの周りの絶縁体4およぶ内部絶縁体5、
6を剥して、各導線1,2およびアース線3の端部を露
出させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の扁平状給電ケーブルによれば、各切断線L−
L、L′−L′がアース線3の近傍を通ることに加え、
その切断部分の肉厚が比較的厚い(7〜8mm)こともあ
って、カッタを各切断線L−L、L′−L′に沿って正
確に切り込ませることはかなり困難な作業となり、アー
ス線3やその内部絶縁体6に傷を付けてしまうことが往
々に起こっていた。また、一体成形に際してアース線3
が二つの導線1,2の片側へ偏って埋め込まれる場合が
あり、この場合は、前記アース線3やその内部絶縁体6
の損傷が避けられない、という問題もあった。
た従来の扁平状給電ケーブルによれば、各切断線L−
L、L′−L′がアース線3の近傍を通ることに加え、
その切断部分の肉厚が比較的厚い(7〜8mm)こともあ
って、カッタを各切断線L−L、L′−L′に沿って正
確に切り込ませることはかなり困難な作業となり、アー
ス線3やその内部絶縁体6に傷を付けてしまうことが往
々に起こっていた。また、一体成形に際してアース線3
が二つの導線1,2の片側へ偏って埋め込まれる場合が
あり、この場合は、前記アース線3やその内部絶縁体6
の損傷が避けられない、という問題もあった。
【0005】なお、これらの問題は、一対の導線1と2
の間隔を拡げることによりある程度解消することができ
るが、この場合は、給電ケーブル全体の幅寸法が拡大
し、配線ラックへのコンパクトな収納が困難になるばか
りか、配線施工も面倒になるという新たな問題が生じる
ことになる。
の間隔を拡げることによりある程度解消することができ
るが、この場合は、給電ケーブル全体の幅寸法が拡大
し、配線ラックへのコンパクトな収納が困難になるばか
りか、配線施工も面倒になるという新たな問題が生じる
ことになる。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解消するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、全体の幅寸法を拡大することなく端末処理の安全性
並びに作業性を向上させることにある。
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、全体の幅寸法を拡大することなく端末処理の安全性
並びに作業性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、並列配置した一対の導線
の間にアース線を配置し、前記導線およびアース線の周
りを絶縁体で被覆して全体を扁平状とした溶接機用給電
ケーブルにおいて、前記一対の導線およびアース線のそ
れぞれを芯にしてその周りを絶縁体で被覆してなるケー
ブル単体を予め用意し、前記各導線を含む2つのケーブ
ル単体に対して前記アース線を含むケーブル単体を接着
剤により接合して一体化したことを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明は、並列配置した一対の導線
の間にアース線を配置し、前記導線およびアース線の周
りを絶縁体で被覆して全体を扁平状とした溶接機用給電
ケーブルにおいて、前記一対の導線およびアース線のそ
れぞれを芯にしてその周りを絶縁体で被覆してなるケー
ブル単体を予め用意し、前記各導線を含む2つのケーブ
ル単体に対して前記アース線を含むケーブル単体を接着
剤により接合して一体化したことを特徴とする。
【0008】このように構成した溶接機用給電ケーブル
においては、各導線を含む2つのケーブル単体に対して
前記アース線を含むケーブル単体を接着剤により接合し
ているだけなので、それらの接合幅はわずかとなり、一
対の導線とアース線とをカッタを用いて簡単かつ安全に
引き離すことができる。
においては、各導線を含む2つのケーブル単体に対して
前記アース線を含むケーブル単体を接着剤により接合し
ているだけなので、それらの接合幅はわずかとなり、一
対の導線とアース線とをカッタを用いて簡単かつ安全に
引き離すことができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、上記同様
の扁平状給電ケーブルにおいて、前記一対の導線および
アース線のそれぞれを芯にしてその周りを絶縁体で被覆
してなるケーブル単体を予め用意し、前記各導線を含む
2つのケーブル単体同士を接着剤により接合すると共
に、この導線を含む2つのケーブル単体に対して前記ア
ース線を含むケーブル単体を接着剤により接合して一体
化したことを特徴とする。このように構成することで、
接着剤による接合部が3箇所となり、請求項1に記載の
発明に比べて強度が向上するばかりか、全体の幅が狭く
なる。
の扁平状給電ケーブルにおいて、前記一対の導線および
アース線のそれぞれを芯にしてその周りを絶縁体で被覆
してなるケーブル単体を予め用意し、前記各導線を含む
2つのケーブル単体同士を接着剤により接合すると共
に、この導線を含む2つのケーブル単体に対して前記ア
ース線を含むケーブル単体を接着剤により接合して一体
化したことを特徴とする。このように構成することで、
接着剤による接合部が3箇所となり、請求項1に記載の
発明に比べて強度が向上するばかりか、全体の幅が狭く
なる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、上記同様
の扁平状給電ケーブルにおいて、アース線とその周りの
絶縁体を、一対の導線の軸心を含む面に対してその法線
方向へ偏位させて一体成形したことを特徴とする。
の扁平状給電ケーブルにおいて、アース線とその周りの
絶縁体を、一対の導線の軸心を含む面に対してその法線
方向へ偏位させて一体成形したことを特徴とする。
【0011】この請求項3に記載の発明においては、ア
ース線とその周りの絶縁体を、前記一対の導線の軸心を
含む面に対してその法線方向へ偏位させたことで、一対
の導線とアース線との間隔が実質的に拡大し、カッタに
よる切断線をアース線から離れた位置に設定することが
でき、アース線の損傷を未然に防止することができる。
ース線とその周りの絶縁体を、前記一対の導線の軸心を
含む面に対してその法線方向へ偏位させたことで、一対
の導線とアース線との間隔が実質的に拡大し、カッタに
よる切断線をアース線から離れた位置に設定することが
でき、アース線の損傷を未然に防止することができる。
【0012】上記請求項3に記載の発明において、絶縁
体に、アース線の周りと一対の導線の周りとを区別する
一対の切込を形成する構成とすることができ、この場合
は、該切込により切断部位を明瞭に認識できると共に、
切断長さが実質短くなり、より一層の容易切断が可能に
なる。
体に、アース線の周りと一対の導線の周りとを区別する
一対の切込を形成する構成とすることができ、この場合
は、該切込により切断部位を明瞭に認識できると共に、
切断長さが実質短くなり、より一層の容易切断が可能に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
図面に基いて説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態として
の給電ケーブル10を示したものである。同図におい
て、11,12は、導線1,2をそれぞれ芯にしてその
周りを内部絶縁体13と外部絶縁体14とで積層被覆し
てなる一対の第1のケーブル単体、15は、アース線3
を芯にしてその周りを内部絶縁体16と外部絶縁体17
とで積層被覆してなる第2のケーブル単体である。第2
のケーブル単体15は、並列配置した一対の第1のケー
ブル単体11と12の間に、それら第1のケーブル単体
11と12の軸心を結ぶ線上に並ぶように配置され、そ
の外周を各第1のケーブル単体11,12の外周に接触
させている。しかして、この第2のケーブル単体15と
第1のケーブル単体11,12とは、接着剤18により
相互に接合されて扁平状の給電ケーブル10を形成して
いる。なお、導線1,2およびアース線3については、
前出図3に示したものと同じであるので、同一符号を付
している。
の給電ケーブル10を示したものである。同図におい
て、11,12は、導線1,2をそれぞれ芯にしてその
周りを内部絶縁体13と外部絶縁体14とで積層被覆し
てなる一対の第1のケーブル単体、15は、アース線3
を芯にしてその周りを内部絶縁体16と外部絶縁体17
とで積層被覆してなる第2のケーブル単体である。第2
のケーブル単体15は、並列配置した一対の第1のケー
ブル単体11と12の間に、それら第1のケーブル単体
11と12の軸心を結ぶ線上に並ぶように配置され、そ
の外周を各第1のケーブル単体11,12の外周に接触
させている。しかして、この第2のケーブル単体15と
第1のケーブル単体11,12とは、接着剤18により
相互に接合されて扁平状の給電ケーブル10を形成して
いる。なお、導線1,2およびアース線3については、
前出図3に示したものと同じであるので、同一符号を付
している。
【0015】こゝで、第1のケーブル単体11,12お
よび第2のケーブル単体15を構成する内部絶縁体1
3、16は、各導線1,2およびアース線3のそれぞれ
に紙テープ等の絶縁体を巻付けてなるもの、また外部絶
縁体14、17はゴムの成形体からなるものである。そ
して、各導線1,2およびアース線3は、予め前記内部
絶縁体14、16で被覆された状態で用意され、ゴムと
一体成形されて、対応する外部絶縁体14、17内に埋
込まれるものとなる。また、第1のケーブル単体11,
12と第2のケーブル単体15との接合は、例えば、こ
れらケーブル単体11,12および15を相互に接して
並列配置した後、それらの接触部に接着剤を流し込む方
法、あるいはこれらケーブル単体11,12および15
の接合箇所に予め接着剤を塗布した後、これらを圧着す
る方法、などを採用することができる。
よび第2のケーブル単体15を構成する内部絶縁体1
3、16は、各導線1,2およびアース線3のそれぞれ
に紙テープ等の絶縁体を巻付けてなるもの、また外部絶
縁体14、17はゴムの成形体からなるものである。そ
して、各導線1,2およびアース線3は、予め前記内部
絶縁体14、16で被覆された状態で用意され、ゴムと
一体成形されて、対応する外部絶縁体14、17内に埋
込まれるものとなる。また、第1のケーブル単体11,
12と第2のケーブル単体15との接合は、例えば、こ
れらケーブル単体11,12および15を相互に接して
並列配置した後、それらの接触部に接着剤を流し込む方
法、あるいはこれらケーブル単体11,12および15
の接合箇所に予め接着剤を塗布した後、これらを圧着す
る方法、などを採用することができる。
【0016】上記のように構成した給電ケーブル10に
おいては、各導線1,2の周りの絶縁体(外部絶縁体)
14とアース線3の周りの絶縁体17とが接着剤18に
より接合されているので、それらの接合幅はわずかとな
り、したがって、この接合部にカッタを切り込ませて、
第1のケーブル単体11,12と第2のケーブル単体1
5とを簡単に引き離すことができ、接合端子の取付けな
どの端末処理に際して、アース線3やその内部絶縁体1
6が損傷することはなくなる。また、第1のケーブル単
体11,12と第2のケーブル単体15とは、それぞれ
独立に形成して接着剤18により接合一体化するので、
一体成形する場合に比べて給電ケーブル10の製造は簡
単となる。
おいては、各導線1,2の周りの絶縁体(外部絶縁体)
14とアース線3の周りの絶縁体17とが接着剤18に
より接合されているので、それらの接合幅はわずかとな
り、したがって、この接合部にカッタを切り込ませて、
第1のケーブル単体11,12と第2のケーブル単体1
5とを簡単に引き離すことができ、接合端子の取付けな
どの端末処理に際して、アース線3やその内部絶縁体1
6が損傷することはなくなる。また、第1のケーブル単
体11,12と第2のケーブル単体15とは、それぞれ
独立に形成して接着剤18により接合一体化するので、
一体成形する場合に比べて給電ケーブル10の製造は簡
単となる。
【0017】なお、本第1の実施の形態においては、並
列配置した一対の第1のケーブル単体11と12の間
に、それら第1のケーブル単体11と12の軸心を結ぶ
線上に並ぶように第2のケーブル単体15を配置した
が、この第2のケーブル単体15は、前記第1のケーブ
ル単体11と12の軸心を結ぶ線に交差する方向へ偏位
させても良いものである。
列配置した一対の第1のケーブル単体11と12の間
に、それら第1のケーブル単体11と12の軸心を結ぶ
線上に並ぶように第2のケーブル単体15を配置した
が、この第2のケーブル単体15は、前記第1のケーブ
ル単体11と12の軸心を結ぶ線に交差する方向へ偏位
させても良いものである。
【0018】図2は、本発明の第2の実施の形態として
の給電ケーブル10′を示したものである。本第2の実
施の形態の特徴とするところは、上記第1の実施の形態
における第1のケーブル単体11と12同士を接着剤1
8により接合すると共に、この第1のケーブル単体11
と12に対して、前記アース線3を含む第2のケーブル
単体15を接着剤18により接合して一体化した点にあ
る。この場合は、接着剤18による接合部が3箇所とな
るので、請求項1に記載の発明に比べて、端末処理は面
倒になるが、強度は向上し、しかも全体の幅が狭くな
る。
の給電ケーブル10′を示したものである。本第2の実
施の形態の特徴とするところは、上記第1の実施の形態
における第1のケーブル単体11と12同士を接着剤1
8により接合すると共に、この第1のケーブル単体11
と12に対して、前記アース線3を含む第2のケーブル
単体15を接着剤18により接合して一体化した点にあ
る。この場合は、接着剤18による接合部が3箇所とな
るので、請求項1に記載の発明に比べて、端末処理は面
倒になるが、強度は向上し、しかも全体の幅が狭くな
る。
【0019】図3は、本発明の第3の実施の形態として
の給電ケーブル20を示したものである。本第3の実施
の形態の特徴とするところは、アース線3を、一対の導
線1,2の軸心を含む面に対してその法線方向へ偏位さ
せると共に、これら一対の導線1,2とアース線3と
を、ゴムと一体成形した一つの絶縁体(外部絶縁体)2
1に埋込んだ点にある。絶縁体21は、給電ケーブル2
0の片側中央において、その外周面が各導線1,2と同
心の円上に配置され、これにより、該給電ケーブル20
の片側中央にはアース線3側に落ち込む大きな凹部22
が形成されている。この絶縁体21はまた、給電ケーブ
ル20の他側において平坦面21aを提供しており、こ
の平坦面21aには、アース線3の周りと一対の導線
1,2の周りとを区別する一対の切込23が形成されて
いる。なお、各導線1,2とアース線3は、第1および
第2の実施の形態と同様にその周りが内部絶縁体13、
16により被覆されている。
の給電ケーブル20を示したものである。本第3の実施
の形態の特徴とするところは、アース線3を、一対の導
線1,2の軸心を含む面に対してその法線方向へ偏位さ
せると共に、これら一対の導線1,2とアース線3と
を、ゴムと一体成形した一つの絶縁体(外部絶縁体)2
1に埋込んだ点にある。絶縁体21は、給電ケーブル2
0の片側中央において、その外周面が各導線1,2と同
心の円上に配置され、これにより、該給電ケーブル20
の片側中央にはアース線3側に落ち込む大きな凹部22
が形成されている。この絶縁体21はまた、給電ケーブ
ル20の他側において平坦面21aを提供しており、こ
の平坦面21aには、アース線3の周りと一対の導線
1,2の周りとを区別する一対の切込23が形成されて
いる。なお、各導線1,2とアース線3は、第1および
第2の実施の形態と同様にその周りが内部絶縁体13、
16により被覆されている。
【0020】上記構成の給電ケーブル20を端末処理す
るに際しては、絶縁体21に対して、その一対の切込2
3と凹部22の底の両側とを結ぶ切断線L−L、L′−
L′を設定し、この切断線L−L、L′−L′に沿って
カッタを食い込ませて一対の導線1,2とアース線3と
を相互に引き離す。この時、アース線3が、一対の導線
1と2の軸心を含む面に対してその法線方向へ偏位させ
られているので、一対の導線1,2とアース線3との間
隔が拡大し、両切断線L−L、L′−L′がアース線3
とその内部絶縁体16から十分に離間し、したがって前
記カッタを食い込ませる際、アース線3とその内部絶縁
体16が損傷することはなくなる。本第2の実施の形態
においては、特に切込23がカッタを切り込ませる標識
になると共に、カッタによる切断長さを実質短くする役
割をなし、きわめて容易に切断を行うことができる。
るに際しては、絶縁体21に対して、その一対の切込2
3と凹部22の底の両側とを結ぶ切断線L−L、L′−
L′を設定し、この切断線L−L、L′−L′に沿って
カッタを食い込ませて一対の導線1,2とアース線3と
を相互に引き離す。この時、アース線3が、一対の導線
1と2の軸心を含む面に対してその法線方向へ偏位させ
られているので、一対の導線1,2とアース線3との間
隔が拡大し、両切断線L−L、L′−L′がアース線3
とその内部絶縁体16から十分に離間し、したがって前
記カッタを食い込ませる際、アース線3とその内部絶縁
体16が損傷することはなくなる。本第2の実施の形態
においては、特に切込23がカッタを切り込ませる標識
になると共に、カッタによる切断長さを実質短くする役
割をなし、きわめて容易に切断を行うことができる。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明にかゝる
溶接機用給電ケーブルによれば、導線やアース線に傷を
付けることなくこれらを容易に切り離すことができ、端
末処理の安全性並びに作業性が向上する。しかも、全体
の幅寸法が拡大することがないので、配線スペースの拡
大や配線施工性の悪化を招くこともない。
溶接機用給電ケーブルによれば、導線やアース線に傷を
付けることなくこれらを容易に切り離すことができ、端
末処理の安全性並びに作業性が向上する。しかも、全体
の幅寸法が拡大することがないので、配線スペースの拡
大や配線施工性の悪化を招くこともない。
【図1】本発明の第1の実施の形態としての溶接機用給
電ケーブルの構造を示す断面図である。
電ケーブルの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態としての溶接機用給
電ケーブルの構造を示す断面図である。
電ケーブルの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態としての溶接機用給
電ケーブルの構造を示す断面図である。
電ケーブルの構造を示す断面図である。
【図4】従来の溶接機用給電ケーブルの構造を示す断面
図である。
図である。
1,2 導線 3 アース線 10,10′,20 給電ケーブル 11,12 導線を含むケーブル単体 15 アース線を含むケーブル単体 13,16 内部絶縁体 14,17 外部絶縁体(絶縁体) 21 絶縁体 23 切込
Claims (4)
- 【請求項1】 並列配置した一対の導線の間にアース線
を配置し、前記導線およびアース線の周りを絶縁体で被
覆して全体を扁平状とした溶接機用給電ケーブルにおい
て、前記一対の導線およびアース線のそれぞれを芯にし
てその周りを絶縁体で被覆してなるケーブル単体を予め
用意し、前記各導線を含む2つのケーブル単体に対して
前記アース線を含むケーブル単体を接着剤により接合し
て一体化したことを特徴とする溶接機用給電ケーブル。 - 【請求項2】 並列配置した一対の導線の間にアース線
を配置し、前記導線およびアース線の周りを絶縁体で被
覆して全体を扁平状とした溶接機用給電ケーブルにおい
て、前記一対の導線およびアース線のそれぞれを芯にし
てその周りを絶縁体で被覆してなるケーブル単体を予め
用意し、前記各導線を含む2つのケーブル単体同士を接
着剤により接合すると共に、この導線を含む2つのケー
ブル単体に対して前記アース線を含むケーブル単体を接
着剤により接合して一体化したことを特徴とする溶接機
用給電ケーブル。 - 【請求項3】 並列配置した一対の導線の間にアース線
を配置し、前記導線およびアース線の周りを絶縁体で被
覆して全体を扁平状とした溶接機用給電ケーブルにおい
て、前記アース線とその周りの絶縁体を、前記一対の導
線の軸心を含む面に対してその法線方向へ偏位させて一
体成形したことを特徴とする溶接機用給電ケーブル。 - 【請求項4】 絶縁体に、アース線の周りと一対の導線
の周りとを区別する一対の切込を形成したことを特徴と
する請求項3に記載の溶接機用給電ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6912797A JPH10249544A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 溶接機用給電ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6912797A JPH10249544A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 溶接機用給電ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10249544A true JPH10249544A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13393673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6912797A Pending JPH10249544A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 溶接機用給電ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10249544A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102708980A (zh) * | 2012-06-11 | 2012-10-03 | 湘潭市电线电缆有限公司 | 点焊机用通水电缆 |
JP2012256480A (ja) * | 2011-06-08 | 2012-12-27 | Toyota Motor Corp | 電気自動車充電用平型ケーブル |
WO2013027418A1 (ja) * | 2011-08-24 | 2013-02-28 | パナソニック株式会社 | ケーブル |
DE202021103508U1 (de) | 2021-07-01 | 2022-10-11 | Coroplast Fritz Müller GmbH & Co. K. G. | Ladeleitung mit optimierter Handhabbarkeit |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP6912797A patent/JPH10249544A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2013045625A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Panasonic Corp | ケーブル |
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DE202021103508U1 (de) | 2021-07-01 | 2022-10-11 | Coroplast Fritz Müller GmbH & Co. K. G. | Ladeleitung mit optimierter Handhabbarkeit |
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