JPH10246061A - オートスライドドア装置 - Google Patents
オートスライドドア装置Info
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- JPH10246061A JPH10246061A JP9049065A JP4906597A JPH10246061A JP H10246061 A JPH10246061 A JP H10246061A JP 9049065 A JP9049065 A JP 9049065A JP 4906597 A JP4906597 A JP 4906597A JP H10246061 A JPH10246061 A JP H10246061A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 PWM制御と併用してモータを回生ブレーキ
状態とフリー状態とに交互に設定することによってスラ
イドドアの開閉速度を制御し、急坂においてもスライド
ドアを十分に安全な速度まで抑えることができ、特にク
ラッチレス機構のシステムに好適なオートスライドドア
装置を提供する。 【解決手段】 自動車などの車両のスライドドアをモー
タの正転/逆転により開閉するオートスライドドア装置
に適用され、モータMの駆動回路は、入力されるパルス
信号によりON/OFFする4つのMOS型Nチャネル
のFETT1〜T4から構成され、FETT3とFET
T4とのOFF状態において、FETT1とFETT2
とを同時にON/OFFすることで、モータMの駆動回
路を閉回路または開回路にしてモータMを回生ブレーキ
状態とフリー状態とに交互に設定することができる。
状態とフリー状態とに交互に設定することによってスラ
イドドアの開閉速度を制御し、急坂においてもスライド
ドアを十分に安全な速度まで抑えることができ、特にク
ラッチレス機構のシステムに好適なオートスライドドア
装置を提供する。 【解決手段】 自動車などの車両のスライドドアをモー
タの正転/逆転により開閉するオートスライドドア装置
に適用され、モータMの駆動回路は、入力されるパルス
信号によりON/OFFする4つのMOS型Nチャネル
のFETT1〜T4から構成され、FETT3とFET
T4とのOFF状態において、FETT1とFETT2
とを同時にON/OFFすることで、モータMの駆動回
路を閉回路または開回路にしてモータMを回生ブレーキ
状態とフリー状態とに交互に設定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などのスライ
ドドアをモータの正転/逆転により開閉するオートスラ
イドドア装置に関し、特に急坂におけるスライドドアの
開閉速度の制御に好適なオートスライドドア装置に適用
して有効な技術に関する。
ドドアをモータの正転/逆転により開閉するオートスラ
イドドア装置に関し、特に急坂におけるスライドドアの
開閉速度の制御に好適なオートスライドドア装置に適用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討した技術とし
て、車両などのスライドドアをモータの正転/逆転によ
り開閉するオートスライドドア装置においては、スライ
ドドアがワイヤのほぼ中央部に固定され、かつワイヤの
両端が巻き取りドラムに固定されて、たとえば運転席な
どに設けられた操作スイッチにより巻き取りドラムが固
定されたモータを正転させてワイヤの一端を巻き取るこ
とによってスライドドアを開ける方向に動作させ、逆に
モータを逆転させてワイヤの他端を巻き取ることによっ
てスライドドアを閉じる方向に動作させることができる
駆動機構などが考えられる。
て、車両などのスライドドアをモータの正転/逆転によ
り開閉するオートスライドドア装置においては、スライ
ドドアがワイヤのほぼ中央部に固定され、かつワイヤの
両端が巻き取りドラムに固定されて、たとえば運転席な
どに設けられた操作スイッチにより巻き取りドラムが固
定されたモータを正転させてワイヤの一端を巻き取るこ
とによってスライドドアを開ける方向に動作させ、逆に
モータを逆転させてワイヤの他端を巻き取ることによっ
てスライドドアを閉じる方向に動作させることができる
駆動機構などが考えられる。
【0003】このような、スライドドアの開閉を操作ス
イッチの操作により自動で行うオートスライドドア装置
において、スライドドアの開閉速度はモータを正転/逆
転させる場合に給電するバッテリー通電により決定さ
れ、従ってスライドドアの開閉速度を調整する場合に
は、たとえばモータへのバッテリー通電のためのパルス
信号をPWM(Pulse Width Modulation)制御すること
によりスライドドアの開閉速度を調整する方法が一般的
に用いられている。
イッチの操作により自動で行うオートスライドドア装置
において、スライドドアの開閉速度はモータを正転/逆
転させる場合に給電するバッテリー通電により決定さ
れ、従ってスライドドアの開閉速度を調整する場合に
は、たとえばモータへのバッテリー通電のためのパルス
信号をPWM(Pulse Width Modulation)制御すること
によりスライドドアの開閉速度を調整する方法が一般的
に用いられている。
【0004】また、このようなスライドドアの開閉装置
に関する技術としては、たとえば特公平7−8159号
公報、実公平7−47585号公報などに記載される技
術などが挙げられ、前者の技術は、モータを高回転、ブ
レーキング動作、低回転させて3段階でドアの開閉をス
ムーズに行わせる場合に、ドアの重量に応じてブレーキ
ング動作を適切に自動調整する技術であり、また後者
は、ドアをスイッチの操作により自動的に開けることが
でき、かつ手動によっても開閉できるようにした技術で
ある。
に関する技術としては、たとえば特公平7−8159号
公報、実公平7−47585号公報などに記載される技
術などが挙げられ、前者の技術は、モータを高回転、ブ
レーキング動作、低回転させて3段階でドアの開閉をス
ムーズに行わせる場合に、ドアの重量に応じてブレーキ
ング動作を適切に自動調整する技術であり、また後者
は、ドアをスイッチの操作により自動的に開けることが
でき、かつ手動によっても開閉できるようにした技術で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なPWM制御によりスライドドアの開閉速度を調整する
技術において、たとえば車両が上り坂または下り坂の急
坂に停止している場合には、スライドドアの自重が重い
ために下り方向へすべり落ちる力が大きく、モータへの
バッテリー通電をPWM制御するだけではスライドドア
の開閉時に十分に安全な速度まで抑えることが困難であ
る。
なPWM制御によりスライドドアの開閉速度を調整する
技術において、たとえば車両が上り坂または下り坂の急
坂に停止している場合には、スライドドアの自重が重い
ために下り方向へすべり落ちる力が大きく、モータへの
バッテリー通電をPWM制御するだけではスライドドア
の開閉時に十分に安全な速度まで抑えることが困難であ
る。
【0006】特に、クラッチレス機構のシステムでは、
常にスライドドアとモータ機構部とは連動状態にあるた
めに、モータのフリクションを軽くして手動操作力を軽
くせざるをえず、そのために急坂でのスライドドアの下
り方向へのすべり落ちる速度はより速くなるため、スラ
イドドアの開閉時における速度制御がより困難となって
いる。
常にスライドドアとモータ機構部とは連動状態にあるた
めに、モータのフリクションを軽くして手動操作力を軽
くせざるをえず、そのために急坂でのスライドドアの下
り方向へのすべり落ちる速度はより速くなるため、スラ
イドドアの開閉時における速度制御がより困難となって
いる。
【0007】また、前記の特公平7−8159号公報、
実公平7−47585号公報に記載されたスライドドア
の開閉装置に関する技術においても、急坂でのスライド
ドアの自重が重いために下り方向へすべり落ちることを
考慮したものではなく、いずれも急坂におけるスライド
ドアの開閉速度の制御を目的としておらず、このような
スライドドアの開閉装置では、車両の停止場所などに影
響されることなく、常に安全な速度でスライドドアを開
閉できることが望まれている。
実公平7−47585号公報に記載されたスライドドア
の開閉装置に関する技術においても、急坂でのスライド
ドアの自重が重いために下り方向へすべり落ちることを
考慮したものではなく、いずれも急坂におけるスライド
ドアの開閉速度の制御を目的としておらず、このような
スライドドアの開閉装置では、車両の停止場所などに影
響されることなく、常に安全な速度でスライドドアを開
閉できることが望まれている。
【0008】そこで、本発明の目的は、PWM制御と併
用してモータを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互
に設定することによってスライドドアの開閉速度を制御
し、急坂においてもスライドドアを十分に安全な速度ま
で抑えることができ、特にスライドドアとモータ機構部
とが常に連動状態にあるクラッチレス機構のシステムに
好適なオートスライドドア装置を提供することにある。
用してモータを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互
に設定することによってスライドドアの開閉速度を制御
し、急坂においてもスライドドアを十分に安全な速度ま
で抑えることができ、特にスライドドアとモータ機構部
とが常に連動状態にあるクラッチレス機構のシステムに
好適なオートスライドドア装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明のオートスライドドア装
置は、モータの正転/逆転によりスライドドアの開閉を
行うオートスライドドア装置に適用されるものであり、
入力されるパルス信号によりON/OFFする4つのス
イッチング手段をモータに接続し、これらの4つのスイ
ッチング手段において、第1および第2のスイッチング
手段をOFFし、かつ第3および第4のスイッチング手
段を同時にON/OFFするものである。
置は、モータの正転/逆転によりスライドドアの開閉を
行うオートスライドドア装置に適用されるものであり、
入力されるパルス信号によりON/OFFする4つのス
イッチング手段をモータに接続し、これらの4つのスイ
ッチング手段において、第1および第2のスイッチング
手段をOFFし、かつ第3および第4のスイッチング手
段を同時にON/OFFするものである。
【0012】よって、第3および第4のスイッチング手
段を同時にONした場合には、スイッチング手段からな
るモータ駆動回路を閉回路にしてモータを回生ブレーキ
状態とし、一方第3および第4のスイッチング手段を同
時にOFFした場合にはモータ駆動回路を開回路にして
モータをフリー状態とすることができるので、モータを
回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定してスラ
イドドアの速度を制御することができる。
段を同時にONした場合には、スイッチング手段からな
るモータ駆動回路を閉回路にしてモータを回生ブレーキ
状態とし、一方第3および第4のスイッチング手段を同
時にOFFした場合にはモータ駆動回路を開回路にして
モータをフリー状態とすることができるので、モータを
回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定してスラ
イドドアの速度を制御することができる。
【0013】特に、常にスライドドアとモータ機構部と
が連動状態にあるクラッチレス機構のシステムにおい
て、スライドドアの開閉速度制御を向上させることがで
き、たとえば一部のスイッチング手段を機械的接点と
し、かつスイッチング手段を共通のパルス信号によりO
N/OFFするようにした場合には、半導体素子に比べ
て価格が安い機械的接点をスイッチング手段に用いると
ともに、スイッチング手段にパルス信号を供給する入力
回路を共通にすることができるので、モータ駆動回路を
低コストで構成することができる。
が連動状態にあるクラッチレス機構のシステムにおい
て、スライドドアの開閉速度制御を向上させることがで
き、たとえば一部のスイッチング手段を機械的接点と
し、かつスイッチング手段を共通のパルス信号によりO
N/OFFするようにした場合には、半導体素子に比べ
て価格が安い機械的接点をスイッチング手段に用いると
ともに、スイッチング手段にパルス信号を供給する入力
回路を共通にすることができるので、モータ駆動回路を
低コストで構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0015】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1であるオートスライドドア装置に用いられるモータ
駆動回路を示す回路図、図2は本実施の形態1における
モータ駆動回路の基本動作を示すタイミングチャート、
図3はモータ駆動回路の制御動作を示すタイミングチャ
ート、図4はモータ駆動回路の細かな制御動作を示すタ
イミングチャートである。
態1であるオートスライドドア装置に用いられるモータ
駆動回路を示す回路図、図2は本実施の形態1における
モータ駆動回路の基本動作を示すタイミングチャート、
図3はモータ駆動回路の制御動作を示すタイミングチャ
ート、図4はモータ駆動回路の細かな制御動作を示すタ
イミングチャートである。
【0016】まず、図1により本実施の形態1のオート
スライドドア装置に用いられるモータ駆動回路の構成を
説明する。
スライドドア装置に用いられるモータ駆動回路の構成を
説明する。
【0017】本実施の形態1のモータ駆動回路は、たと
えば自動車などの車両のスライドドアをモータの正転/
逆転により開閉するオートスライドドア装置に適用さ
れ、入力されるパルス信号によりON/OFFする半導
体素子である4つのMOS型NチャネルのFETT1〜
T4(スイッチング手段)から構成され、これらのFE
TT1〜T4はスライドドアを開閉するモータMに接続
されている。
えば自動車などの車両のスライドドアをモータの正転/
逆転により開閉するオートスライドドア装置に適用さ
れ、入力されるパルス信号によりON/OFFする半導
体素子である4つのMOS型NチャネルのFETT1〜
T4(スイッチング手段)から構成され、これらのFE
TT1〜T4はスライドドアを開閉するモータMに接続
されている。
【0018】これらの4つのFETT1〜T4におい
て、FETT1とFETT2とはドレインを共通にして
バッテリーBATの電源側に接続され、FETT1のソ
ースはFETT3のドレインに接続されるとともにモー
タMの一方の端子に接続され、またFETT2のソース
はFETT4のドレインに接続されるとともにモータM
の他方の端子に接続され、さらにFETT3とFETT
4とのソースは共通にして接地側に接続されている。
て、FETT1とFETT2とはドレインを共通にして
バッテリーBATの電源側に接続され、FETT1のソ
ースはFETT3のドレインに接続されるとともにモー
タMの一方の端子に接続され、またFETT2のソース
はFETT4のドレインに接続されるとともにモータM
の他方の端子に接続され、さらにFETT3とFETT
4とのソースは共通にして接地側に接続されている。
【0019】また、これらのFETT1〜T4のゲート
には、それぞれON/OFFが独立に制御可能なパルス
信号が入力1〜4として供給され、このパルス信号によ
ってFETT1とFETT3との接続点、FETT2と
FETT4との接続点に接続されるモータMの通電方向
を制御してモータMを正転または逆転させるとともに、
このモータMの駆動回路を閉回路または開回路にして回
生ブレーキ状態またはフリー状態に制御することができ
るようになっている。
には、それぞれON/OFFが独立に制御可能なパルス
信号が入力1〜4として供給され、このパルス信号によ
ってFETT1とFETT3との接続点、FETT2と
FETT4との接続点に接続されるモータMの通電方向
を制御してモータMを正転または逆転させるとともに、
このモータMの駆動回路を閉回路または開回路にして回
生ブレーキ状態またはフリー状態に制御することができ
るようになっている。
【0020】以上のように構成されるモータ駆動回路
は、たとえば自動車などの車両のオートスライドドア装
置に用いられ、車体の側面に開閉可能に配設されるスラ
イドドアがワイヤのほぼ中央部に固定され、かつワイヤ
の両端が巻き取りドラムに固定されて、たとえば運転席
などに設けられた操作スイッチにより巻き取りドラムが
固定されたモータMを正転させてワイヤの一端を巻き取
ることによってスライドドアを開ける方向に自動で動作
させ、逆にモータMを逆転させてワイヤの他端を巻き取
ることによってスライドドアを閉じる方向に自動で動作
させることができる。
は、たとえば自動車などの車両のオートスライドドア装
置に用いられ、車体の側面に開閉可能に配設されるスラ
イドドアがワイヤのほぼ中央部に固定され、かつワイヤ
の両端が巻き取りドラムに固定されて、たとえば運転席
などに設けられた操作スイッチにより巻き取りドラムが
固定されたモータMを正転させてワイヤの一端を巻き取
ることによってスライドドアを開ける方向に自動で動作
させ、逆にモータMを逆転させてワイヤの他端を巻き取
ることによってスライドドアを閉じる方向に自動で動作
させることができる。
【0021】この操作スイッチによる自動動作の他に、
たとえば車体の内部または外部から手動でスライドドア
の開閉操作を行うことも可能であり、たとえばスライド
ドアを手動で開くときには、自動車の車体の側面より外
側方向に若干平行移動させた後に車体の側面と平行に後
方に動作させることによって開くことができ、逆にスラ
イドドアを手動で閉じるときには、開くときの動作とは
逆に、車体の側面と平行に前方に動作させた後に車体の
外側より内側方向に若干平行移動させることによって閉
じることができる。
たとえば車体の内部または外部から手動でスライドドア
の開閉操作を行うことも可能であり、たとえばスライド
ドアを手動で開くときには、自動車の車体の側面より外
側方向に若干平行移動させた後に車体の側面と平行に後
方に動作させることによって開くことができ、逆にスラ
イドドアを手動で閉じるときには、開くときの動作とは
逆に、車体の側面と平行に前方に動作させた後に車体の
外側より内側方向に若干平行移動させることによって閉
じることができる。
【0022】また、このオートスライドドア装置は制御
装置により駆動され、この制御装置内に前記のモータ駆
動回路が内蔵され、この制御装置には電源としてのバッ
テリーBAT、モータM、全閉スイッチおよび全開スイ
ッチなどが接続され、たとえばモータMの正転によりス
ライドドアを開く動作のときに全開スイッチで開状態を
検知し、逆にモータMの逆転によりスライドドアを閉じ
る動作のときに全閉スイッチで閉状態を検知することが
できるようになっている。
装置により駆動され、この制御装置内に前記のモータ駆
動回路が内蔵され、この制御装置には電源としてのバッ
テリーBAT、モータM、全閉スイッチおよび全開スイ
ッチなどが接続され、たとえばモータMの正転によりス
ライドドアを開く動作のときに全開スイッチで開状態を
検知し、逆にモータMの逆転によりスライドドアを閉じ
る動作のときに全閉スイッチで閉状態を検知することが
できるようになっている。
【0023】次に、本実施の形態1の作用について、始
めに基本的なモータMの正転または逆転によるスライド
ドアの開閉動作を図2のタイミングチャートに基づいて
説明する。
めに基本的なモータMの正転または逆転によるスライド
ドアの開閉動作を図2のタイミングチャートに基づいて
説明する。
【0024】たとえば、スライドドアを開くときにモー
タMを正転させる車両の例を考える場合には、4つのF
ETT1〜T4のゲートに対する入力1〜4として、F
ETT1に高レベル、FETT2に低レベル、FETT
3に低レベル、FETT4に高レベルのパルス信号をそ
れぞれ供給し、FETT1とFETT4とをON状態に
する。
タMを正転させる車両の例を考える場合には、4つのF
ETT1〜T4のゲートに対する入力1〜4として、F
ETT1に高レベル、FETT2に低レベル、FETT
3に低レベル、FETT4に高レベルのパルス信号をそ
れぞれ供給し、FETT1とFETT4とをON状態に
する。
【0025】この状態において、バッテリーBATの電
源側からの電流は、ON状態となったFETT1のドレ
イン−ソース、モータM、ON状態となったFETT4
のドレイン−ソースを通じて接地側に流れる。これによ
り、モータMはバッテリーBATによる通電状態となっ
て正転方向に回転することによって、たとえば閉じられ
ていたスライドドアを開くことができる。
源側からの電流は、ON状態となったFETT1のドレ
イン−ソース、モータM、ON状態となったFETT4
のドレイン−ソースを通じて接地側に流れる。これによ
り、モータMはバッテリーBATによる通電状態となっ
て正転方向に回転することによって、たとえば閉じられ
ていたスライドドアを開くことができる。
【0026】一方、開かれていたスライドドアを閉じる
場合には、4つのFETT1〜T4のゲートに対する入
力1〜4として、FETT1に低レベル、FETT2に
高レベル、FETT3に高レベル、FETT4に低レベ
ルのパルス信号をそれぞれ供給し、FETT2とFET
T3とをON状態にする。
場合には、4つのFETT1〜T4のゲートに対する入
力1〜4として、FETT1に低レベル、FETT2に
高レベル、FETT3に高レベル、FETT4に低レベ
ルのパルス信号をそれぞれ供給し、FETT2とFET
T3とをON状態にする。
【0027】この状態において、バッテリーBATの電
源側からの電流は、ON状態となったFETT2のドレ
イン−ソース、モータM、ON状態となったFETT3
のドレイン−ソースを通じて接地側に流れる。これによ
り、モータMはバッテリーBATによる通電状態となっ
て逆転方向に回転することによって、開かれていたスラ
イドドアを閉じることができる。
源側からの電流は、ON状態となったFETT2のドレ
イン−ソース、モータM、ON状態となったFETT3
のドレイン−ソースを通じて接地側に流れる。これによ
り、モータMはバッテリーBATによる通電状態となっ
て逆転方向に回転することによって、開かれていたスラ
イドドアを閉じることができる。
【0028】以上のようなスライドドアの開閉動作にお
いては、この開閉速度をPWM制御により制御すること
ができる。すなわち、FETT1〜T4のゲートに供給
するパルス信号の高レベルまたは低レベルのパルス幅を
任意に設定することで、たとえば高レベルのパルス幅を
長くすることでモータMの正転または逆転時における回
転数を高くしてスライドドアの開閉速度を速くし、逆に
低レベルのパルス幅を長くすることでモータMの正転ま
たは逆転時における回転数を低くしてスライドドアの開
閉速度を遅くすることができる。
いては、この開閉速度をPWM制御により制御すること
ができる。すなわち、FETT1〜T4のゲートに供給
するパルス信号の高レベルまたは低レベルのパルス幅を
任意に設定することで、たとえば高レベルのパルス幅を
長くすることでモータMの正転または逆転時における回
転数を高くしてスライドドアの開閉速度を速くし、逆に
低レベルのパルス幅を長くすることでモータMの正転ま
たは逆転時における回転数を低くしてスライドドアの開
閉速度を遅くすることができる。
【0029】ところで、前記のようなモータMのPWM
制御においても、車両が急坂に停止している場合には、
スライドドアの自重が重いために下り方向へすべり落ち
る力が大きく、モータMへのバッテリーBATによる通
電状態をPWM制御するだけではスライドドアの開閉時
に十分に安全な速度まで抑えることが困難である。
制御においても、車両が急坂に停止している場合には、
スライドドアの自重が重いために下り方向へすべり落ち
る力が大きく、モータMへのバッテリーBATによる通
電状態をPWM制御するだけではスライドドアの開閉時
に十分に安全な速度まで抑えることが困難である。
【0030】そこで、本実施の形態1においては、モー
タMの駆動回路を閉回路または開回路にして、回生ブレ
ーキ状態とフリー状態とに交互に設定することによって
スライドドアの開閉速度をPWM制御と併用して制御す
ることができる。このPWM制御と回生制御との切り換
えタイミングは、スライドドアのスピード(モータMの
回転速度)を検知して通常の駆動(PWM制御)で制御
できない場合(duty最低でもスピードが速い)に回
生制動とするものである。
タMの駆動回路を閉回路または開回路にして、回生ブレ
ーキ状態とフリー状態とに交互に設定することによって
スライドドアの開閉速度をPWM制御と併用して制御す
ることができる。このPWM制御と回生制御との切り換
えタイミングは、スライドドアのスピード(モータMの
回転速度)を検知して通常の駆動(PWM制御)で制御
できない場合(duty最低でもスピードが速い)に回
生制動とするものである。
【0031】すなわち、スライドドアのスピードをみ
て、 駆動PWM制御>PWM0%>回生PWM制御>回生制
動 のように、駆動PWM制御から順に PWM0%、回生
PWM制御、最後は回生制動へとスピードを抑える方向
に切り換えることができる。以下において、具体的に図
3、図4のタイミングチャートに基づいて説明する。
て、 駆動PWM制御>PWM0%>回生PWM制御>回生制
動 のように、駆動PWM制御から順に PWM0%、回生
PWM制御、最後は回生制動へとスピードを抑える方向
に切り換えることができる。以下において、具体的に図
3、図4のタイミングチャートに基づいて説明する。
【0032】たとえば、図4に示すように、FETT3
とFETT4とのゲートに入力3,4として低レベルの
パルス信号を供給してFETT3とFETT4とをOF
F状態にし、FETT1とFETT2とのゲートに入力
1,2として同じパルス幅の高レベルと低レベルとの周
期的な繰り返しによるパルス信号を供給して、FETT
1とFETT2とを同時にON状態とOFF状態とに繰
り返し動作させる。
とFETT4とのゲートに入力3,4として低レベルの
パルス信号を供給してFETT3とFETT4とをOF
F状態にし、FETT1とFETT2とのゲートに入力
1,2として同じパルス幅の高レベルと低レベルとの周
期的な繰り返しによるパルス信号を供給して、FETT
1とFETT2とを同時にON状態とOFF状態とに繰
り返し動作させる。
【0033】この場合に、FETT1とFETT2とが
ON状態のときには、バッテリーBAT、FETT1の
ドレイン−ソース、モータM、FETT2のソース−ド
レインによるモータMの駆動回路が閉回路となり、モー
タMが発電制動動作となるので、モータMは回生ブレー
キ状態となる。一方、FETT1とFETT2とがOF
F状態のときには、モータMの駆動回路が開回路とな
り、モータMが発電制動動作となることがないので、モ
ータMは自由に回転できるフリー状態となる。
ON状態のときには、バッテリーBAT、FETT1の
ドレイン−ソース、モータM、FETT2のソース−ド
レインによるモータMの駆動回路が閉回路となり、モー
タMが発電制動動作となるので、モータMは回生ブレー
キ状態となる。一方、FETT1とFETT2とがOF
F状態のときには、モータMの駆動回路が開回路とな
り、モータMが発電制動動作となることがないので、モ
ータMは自由に回転できるフリー状態となる。
【0034】以上のように、モータMを回生ブレーキ状
態とフリー状態とに交互に設定することによってスライ
ドドアの開閉速度を制御することができる。さらに、ス
ライドドア2の開閉速度を細かく制御する場合には、た
とえば図4に示すように、周期的な繰り返しによるパル
ス信号の高レベルと低レベルとのパルス幅を変えること
により、さらに細かな速度制御に対応させることができ
る。
態とフリー状態とに交互に設定することによってスライ
ドドアの開閉速度を制御することができる。さらに、ス
ライドドア2の開閉速度を細かく制御する場合には、た
とえば図4に示すように、周期的な繰り返しによるパル
ス信号の高レベルと低レベルとのパルス幅を変えること
により、さらに細かな速度制御に対応させることができ
る。
【0035】すなわち、図3に示すパルス信号に代え
て、図4(a) に示すように、FETT1とFETT2と
のゲートに入力1,2として供給する周期的な繰り返し
によるパルス信号において、高レベルのパルス幅を広く
し、低レベルのパルス幅を狭くして、FETT1とFE
TT2とを同時にON状態にする時間を延ばすことで、
モータMの発電制動動作による回生ブレーキ状態を長く
とることができる。これにより、スライドドアのより細
かな開閉速度の制御において、図3のようなパルス信号
を供給する場合に比べて開閉速度を遅くすることができ
る。
て、図4(a) に示すように、FETT1とFETT2と
のゲートに入力1,2として供給する周期的な繰り返し
によるパルス信号において、高レベルのパルス幅を広く
し、低レベルのパルス幅を狭くして、FETT1とFE
TT2とを同時にON状態にする時間を延ばすことで、
モータMの発電制動動作による回生ブレーキ状態を長く
とることができる。これにより、スライドドアのより細
かな開閉速度の制御において、図3のようなパルス信号
を供給する場合に比べて開閉速度を遅くすることができ
る。
【0036】逆に、図4(b) に示すように、FETT1
とFETT2とのゲートに入力1,2として供給する周
期的な繰り返しによるパルス信号において、高レベルの
パルス幅を狭くし、低レベルのパルス幅を広くして、F
ETT1とFETT2とを同時にOFF状態にする時間
を延ばすことで、モータMのフリー状態を長くとること
ができる。これにより、スライドドアのより細かな開閉
速度の制御において、図3のパルス信号を供給する場合
に比べて開閉速度を速くすることができる。
とFETT2とのゲートに入力1,2として供給する周
期的な繰り返しによるパルス信号において、高レベルの
パルス幅を狭くし、低レベルのパルス幅を広くして、F
ETT1とFETT2とを同時にOFF状態にする時間
を延ばすことで、モータMのフリー状態を長くとること
ができる。これにより、スライドドアのより細かな開閉
速度の制御において、図3のパルス信号を供給する場合
に比べて開閉速度を速くすることができる。
【0037】このように、パルス信号の高レベルのパル
ス幅と低レベルのパルス幅とを、細かい時間幅で任意に
設定することで、車両が上り坂または下り坂の急坂に停
止している場合でも、スライドドアの自重が重いことに
よる下り方向へのすべり落ちる力を考慮し、常に車両の
停止場所などに応じた最適なスライドドアの開閉速度に
制御することができる。
ス幅と低レベルのパルス幅とを、細かい時間幅で任意に
設定することで、車両が上り坂または下り坂の急坂に停
止している場合でも、スライドドアの自重が重いことに
よる下り方向へのすべり落ちる力を考慮し、常に車両の
停止場所などに応じた最適なスライドドアの開閉速度に
制御することができる。
【0038】従って、本実施の形態1のモータ駆動回路
によれば、モータMに接続される4つのFETT1〜T
4から駆動回路が構成されることにより、FETT3と
FETT4とのOFF状態において、FETT1とFE
TT2とを同時にON/OFFすることで、モータMの
駆動回路を閉回路または開回路にしてモータMを回生ブ
レーキ状態とフリー状態とに交互に設定することができ
るので、車両の停止場所などに応じてスライドドアの開
閉速度を制御することができる。
によれば、モータMに接続される4つのFETT1〜T
4から駆動回路が構成されることにより、FETT3と
FETT4とのOFF状態において、FETT1とFE
TT2とを同時にON/OFFすることで、モータMの
駆動回路を閉回路または開回路にしてモータMを回生ブ
レーキ状態とフリー状態とに交互に設定することができ
るので、車両の停止場所などに応じてスライドドアの開
閉速度を制御することができる。
【0039】特に、スライドドアとモータMの機構部と
が常に連動状態にあるクラッチレス機構のシステムにお
いて、モータMのフリクションを軽くして手動操作力を
軽く設定している場合でも、急坂でのスライドドアの下
り方向へのすべり落ちる速度を考慮して、スライドドア
を十分に安全な速度まで抑えて常に最適な開閉速度でス
ライドドアの開閉を制御することができる。
が常に連動状態にあるクラッチレス機構のシステムにお
いて、モータMのフリクションを軽くして手動操作力を
軽く設定している場合でも、急坂でのスライドドアの下
り方向へのすべり落ちる速度を考慮して、スライドドア
を十分に安全な速度まで抑えて常に最適な開閉速度でス
ライドドアの開閉を制御することができる。
【0040】なお、前記実施の形態1においては、FE
TT3とFETT4とのOFF状態において、FETT
1とFETT2とを同時にON/OFFする場合につい
て説明したが、図3の括弧内に示すように、FETT1
とFETT2とのOFF状態において、FETT3とF
ETT4とを同時にON/OFFすることによっても、
同様にモータMを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交
互に設定してスライドドアの開閉速度を制御することが
できる。
TT3とFETT4とのOFF状態において、FETT
1とFETT2とを同時にON/OFFする場合につい
て説明したが、図3の括弧内に示すように、FETT1
とFETT2とのOFF状態において、FETT3とF
ETT4とを同時にON/OFFすることによっても、
同様にモータMを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交
互に設定してスライドドアの開閉速度を制御することが
できる。
【0041】この場合には、FETT3とFETT4と
がON状態のときに、接地、FETT3のソース−ドレ
イン、モータM、FETT4のドレイン−ソースによる
モータMの駆動回路が閉回路となってモータMは回生ブ
レーキ状態となり、逆にFETT3とFETT4とがO
FF状態のときにはモータMの駆動回路が開回路となっ
てモータMはフリー状態となる。
がON状態のときに、接地、FETT3のソース−ドレ
イン、モータM、FETT4のドレイン−ソースによる
モータMの駆動回路が閉回路となってモータMは回生ブ
レーキ状態となり、逆にFETT3とFETT4とがO
FF状態のときにはモータMの駆動回路が開回路となっ
てモータMはフリー状態となる。
【0042】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2であるオートスライドドア装置に用いられるモータ
駆動回路を示す回路図、図6は本実施の形態2における
モータ駆動回路の制御動作を示すタイミングチャートで
ある。
態2であるオートスライドドア装置に用いられるモータ
駆動回路を示す回路図、図6は本実施の形態2における
モータ駆動回路の制御動作を示すタイミングチャートで
ある。
【0043】本実施の形態2のモータ駆動回路は、前記
実施の形態1と同様に自動車などの車両のスライドドア
をモータの正転/逆転により開閉するオートスライドド
ア装置に適用され、前記実施の形態1との相違点は、モ
ータの駆動回路を構成する4つのスイッチング手段のう
ち、一部のスイッチング手段を機械的接点に置き換えて
構成するようにした点である。
実施の形態1と同様に自動車などの車両のスライドドア
をモータの正転/逆転により開閉するオートスライドド
ア装置に適用され、前記実施の形態1との相違点は、モ
ータの駆動回路を構成する4つのスイッチング手段のう
ち、一部のスイッチング手段を機械的接点に置き換えて
構成するようにした点である。
【0044】すなわち、本実施の形態2においては、た
とえば図5に示すように、入力されるパルス信号により
ON/OFFする機械的接点である切り換え接点を有す
るリレーR1,R2(スイッチング手段)と、入力され
るパルス信号によりON/OFFする半導体素子である
MOS型NチャネルのFETT1,T2(スイッチング
手段)とからスライドドアを開閉するモータMの駆動回
路が構成されている。
とえば図5に示すように、入力されるパルス信号により
ON/OFFする機械的接点である切り換え接点を有す
るリレーR1,R2(スイッチング手段)と、入力され
るパルス信号によりON/OFFする半導体素子である
MOS型NチャネルのFETT1,T2(スイッチング
手段)とからスライドドアを開閉するモータMの駆動回
路が構成されている。
【0045】この駆動回路において、リレーR1とリレ
ーR2とは常開接点NOを共通にしてバッテリーBAT
の電源側に接続され、リレーR1の常閉接点NCはFE
TT1のドレイン、リレーR1の可動接点はモータMの
一方の端子にそれぞれ接続され、またリレーR2の常閉
接点NCはFETT2のドレイン、リレーR2の可動接
点はモータMの他方の端子にそれぞれ接続され、さらに
FETT1とFETT2とのソースは共通にして接地側
に接続されている。
ーR2とは常開接点NOを共通にしてバッテリーBAT
の電源側に接続され、リレーR1の常閉接点NCはFE
TT1のドレイン、リレーR1の可動接点はモータMの
一方の端子にそれぞれ接続され、またリレーR2の常閉
接点NCはFETT2のドレイン、リレーR2の可動接
点はモータMの他方の端子にそれぞれ接続され、さらに
FETT1とFETT2とのソースは共通にして接地側
に接続されている。
【0046】また、これらのリレーR1,R2のコイル
には、それぞれON/OFFが独立に制御可能なパルス
信号が入力1,2として供給され、またFETT1,T
2のゲートには、ON/OFFが制御可能なパルス信号
が入力3として共通に供給され、このパルス信号によっ
てモータMの通電方向を制御してモータMを正転または
逆転させるとともに、このモータMの駆動回路を閉回路
または開回路にして回生ブレーキ状態またはフリー状態
に制御することができるようになっている。
には、それぞれON/OFFが独立に制御可能なパルス
信号が入力1,2として供給され、またFETT1,T
2のゲートには、ON/OFFが制御可能なパルス信号
が入力3として共通に供給され、このパルス信号によっ
てモータMの通電方向を制御してモータMを正転または
逆転させるとともに、このモータMの駆動回路を閉回路
または開回路にして回生ブレーキ状態またはフリー状態
に制御することができるようになっている。
【0047】次に、本実施の形態2の作用について、モ
ータMを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定
する場合の制御を図6のタイミングチャートに基づいて
説明する。
ータMを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定
する場合の制御を図6のタイミングチャートに基づいて
説明する。
【0048】たとえば、図6に示すように、リレーR1
とリレーR2とのコイルに入力1,2として低レベルの
パルス信号を供給し、リレーR1とリレーR2とを非通
電状態にして可動接点を常閉接点NCに接触させ、FE
TT1とFETT2とのゲートに共通の入力3として高
レベルと低レベルとの周期的な繰り返しによるパルス信
号を供給して、FETT1とFETT2とを同時にON
状態とOFF状態とに繰り返し動作させる。
とリレーR2とのコイルに入力1,2として低レベルの
パルス信号を供給し、リレーR1とリレーR2とを非通
電状態にして可動接点を常閉接点NCに接触させ、FE
TT1とFETT2とのゲートに共通の入力3として高
レベルと低レベルとの周期的な繰り返しによるパルス信
号を供給して、FETT1とFETT2とを同時にON
状態とOFF状態とに繰り返し動作させる。
【0049】この場合に、FETT1とFETT2とが
ON状態のときには、接地、FETT1のソース−ドレ
イン、リレーR1の常閉接点NC−可動接点、モータ
M、リレーR2の可動接点−常閉接点NC、FETT2
のドレイン−ソースによるモータMの駆動回路が閉回路
となり、モータMが発電制動動作となるので、モータM
は回生ブレーキ状態となる。一方、FETT1とFET
T2とがOFF状態のときには、モータMの駆動回路が
開回路となり、モータMが発電制動動作となることがな
いので、モータMは自由に回転できるフリー状態とな
る。
ON状態のときには、接地、FETT1のソース−ドレ
イン、リレーR1の常閉接点NC−可動接点、モータ
M、リレーR2の可動接点−常閉接点NC、FETT2
のドレイン−ソースによるモータMの駆動回路が閉回路
となり、モータMが発電制動動作となるので、モータM
は回生ブレーキ状態となる。一方、FETT1とFET
T2とがOFF状態のときには、モータMの駆動回路が
開回路となり、モータMが発電制動動作となることがな
いので、モータMは自由に回転できるフリー状態とな
る。
【0050】以上のように、モータMを回生ブレーキ状
態とフリー状態とに交互に設定することによってスライ
ドドア2の開閉速度を制御することができ、さらに前記
実施の形態1と同様に周期的な繰り返しによるパルス信
号の高レベルと低レベルとのパルス幅を変えることによ
り、さらにスライドドアの開閉速度を細かく制御するこ
とができる。
態とフリー状態とに交互に設定することによってスライ
ドドア2の開閉速度を制御することができ、さらに前記
実施の形態1と同様に周期的な繰り返しによるパルス信
号の高レベルと低レベルとのパルス幅を変えることによ
り、さらにスライドドアの開閉速度を細かく制御するこ
とができる。
【0051】従って、本実施の形態2のモータ駆動回路
によれば、モータMに接続される2つのリレーR1,R
2と2つのFETT1,T2とから駆動回路が構成され
ることにより、リレーR1とリレーR2との非通電状態
において、FETT1とFETT2とを同時にON/O
FFすることで、前記実施の形態1と同様に、モータM
の駆動回路を閉回路または開回路にしてモータMを回生
ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定することがで
きるので、急坂などの車両の停止場所などに応じてスラ
イドドアを十分に安全な速度まで抑えて、常に最適な開
閉速度でスライドドアの開閉を制御することができる。
によれば、モータMに接続される2つのリレーR1,R
2と2つのFETT1,T2とから駆動回路が構成され
ることにより、リレーR1とリレーR2との非通電状態
において、FETT1とFETT2とを同時にON/O
FFすることで、前記実施の形態1と同様に、モータM
の駆動回路を閉回路または開回路にしてモータMを回生
ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定することがで
きるので、急坂などの車両の停止場所などに応じてスラ
イドドアを十分に安全な速度まで抑えて、常に最適な開
閉速度でスライドドアの開閉を制御することができる。
【0052】特に、本実施の形態2においては、前記実
施の形態1に比べて、価格が安いリレーR1,R2を一
部のスイッチング手段に用いることで部品のコストを低
く抑えることができ、さらにFETT1,T2のゲート
にパルス信号を供給する入力回路を共通にすることがで
きるので、部品コストの低減、回路構成の簡略化によっ
てモータ駆動回路を低コストで構成することができる。
施の形態1に比べて、価格が安いリレーR1,R2を一
部のスイッチング手段に用いることで部品のコストを低
く抑えることができ、さらにFETT1,T2のゲート
にパルス信号を供給する入力回路を共通にすることがで
きるので、部品コストの低減、回路構成の簡略化によっ
てモータ駆動回路を低コストで構成することができる。
【0053】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態1,2に基づき具体的に説明したが、本
発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいう
までもない。
明の実施の形態1,2に基づき具体的に説明したが、本
発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいう
までもない。
【0054】たとえば、前記実施の形態のモータ駆動回
路については、スイッチング手段としてMOS型Nチャ
ネルのFETを用いる場合について説明したが、本発明
は前記実施の形態に限定されるものではなく、MOS型
NチャネルのFETに代えて、たとえばNPN型のトラ
ンジスタでもよく、さらに他の構造のFETやトランジ
スタなどの半導体素子についても広く適用可能である。
路については、スイッチング手段としてMOS型Nチャ
ネルのFETを用いる場合について説明したが、本発明
は前記実施の形態に限定されるものではなく、MOS型
NチャネルのFETに代えて、たとえばNPN型のトラ
ンジスタでもよく、さらに他の構造のFETやトランジ
スタなどの半導体素子についても広く適用可能である。
【0055】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその属する技術分野である自動車など
の車両に用いられるオートスライドドア装置に適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、たとえば電車などの他の車両、さらにモータの正転
/逆転によりスライドドアの開閉動作を行う装置全般に
ついても広く適用可能である。
てなされた発明をその属する技術分野である自動車など
の車両に用いられるオートスライドドア装置に適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、たとえば電車などの他の車両、さらにモータの正転
/逆転によりスライドドアの開閉動作を行う装置全般に
ついても広く適用可能である。
【0056】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0057】(1).入力されるパルス信号によりON/O
FFする4つのスイッチング手段をモータに接続する駆
動回路において、第1および第2のスイッチング手段を
OFFし、かつ第3および第4のスイッチング手段を同
時にON/OFFすることで、モータを駆動回路の閉回
路による回生ブレーキ状態と開回路によるフリー状態と
に交互に設定することができるので、車両の急坂などの
停止場所に応じてスライドドアの開閉速度を制御するこ
とが可能となる。
FFする4つのスイッチング手段をモータに接続する駆
動回路において、第1および第2のスイッチング手段を
OFFし、かつ第3および第4のスイッチング手段を同
時にON/OFFすることで、モータを駆動回路の閉回
路による回生ブレーキ状態と開回路によるフリー状態と
に交互に設定することができるので、車両の急坂などの
停止場所に応じてスライドドアの開閉速度を制御するこ
とが可能となる。
【0058】(2).スライドドアとモータ機構部とが常に
連動状態にあるクラッチレス機構のシステムにおいて
も、モータのフリクションを軽くして手動操作力を軽く
設定している場合を考慮して、スライドドアを十分に安
全な速度まで抑えることができるので、常に最適な開閉
速度によるスライドドアの開閉制御が可能となる。
連動状態にあるクラッチレス機構のシステムにおいて
も、モータのフリクションを軽くして手動操作力を軽く
設定している場合を考慮して、スライドドアを十分に安
全な速度まで抑えることができるので、常に最適な開閉
速度によるスライドドアの開閉制御が可能となる。
【0059】(3).一部のスイッチング手段を機械的接点
とし、かつスイッチング手段を共通のパルス信号により
ON/OFFするようにした場合には、価格が安い機械
的接点を用いるとともに、スイッチング手段にパルス信
号を供給する入力回路を共通にすることができるので、
モータ駆動回路、さらにはオートスライドドア装置の低
コスト化が可能となる。
とし、かつスイッチング手段を共通のパルス信号により
ON/OFFするようにした場合には、価格が安い機械
的接点を用いるとともに、スイッチング手段にパルス信
号を供給する入力回路を共通にすることができるので、
モータ駆動回路、さらにはオートスライドドア装置の低
コスト化が可能となる。
【図1】本発明の実施の形態1であるオートスライドド
ア装置に用いられるモータ駆動回路を示す回路図であ
る。
ア装置に用いられるモータ駆動回路を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1におけるモータ駆動回路
の基本動作を示すタイミングチャートである。
の基本動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1におけるモータ駆動回路
の制御動作を示すタイミングチャートである。
の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1におけるモータ駆動回路
の細かな制御動作を示すタイミングチャートである。
の細かな制御動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2であるオートスライドド
ア装置に用いられるモータ駆動回路を示す回路図であ
る。
ア装置に用いられるモータ駆動回路を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2におけるモータ駆動回路
の制御動作を示すタイミングチャートである。
の制御動作を示すタイミングチャートである。
T1〜T4 FET(スイッチング手段) M モータ BAT バッテリー R1,R2 リレー(スイッチング手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 モータの正転/逆転によりスライドドア
の開閉を行うオートスライドドア装置であって、前記モ
ータに接続され、入力されるパルス信号によりON/O
FFする4つのスイッチング手段を有し、第1および第
2のスイッチング手段をOFFし、かつ第3および第4
のスイッチング手段を同時にON/OFFして、前記モ
ータを回生ブレーキ状態とフリー状態とに交互に設定し
て前記スライドドアの速度を制御することを特徴とする
オートスライドドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049065A JPH10246061A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | オートスライドドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049065A JPH10246061A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | オートスライドドア装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10246061A true JPH10246061A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12820691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9049065A Pending JPH10246061A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | オートスライドドア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10246061A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106045A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Takada Kogyo Kk | 車両用可動体の駆動装置 |
KR20030062488A (ko) * | 2002-01-17 | 2003-07-28 | 현대자동차주식회사 | 차량의 도어개폐 제어장치 |
JP2007138632A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Nippon Jido Door Kk | ドア装置 |
WO2009027819A2 (en) * | 2007-08-30 | 2009-03-05 | Thomas Frommer | System and method for dynamic braking a vehicle closure system |
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DE102016203657A1 (de) | 2015-03-26 | 2016-09-29 | Omron Automotive Electronics Co., Ltd. | Öffnungs-/schliesskörpersteuervorrichtung und öffnungs-/schliesskörpersteuerungsverfahren |
FR3043504A1 (fr) * | 2015-11-06 | 2017-05-12 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Methodes et dispositifs de commande d’ouvrants motorises |
US10161174B2 (en) | 2016-05-27 | 2018-12-25 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle having a braked sliding door |
CN115788216A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-03-14 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种电动背门控制电路及控制方法 |
-
1997
- 1997-03-04 JP JP9049065A patent/JPH10246061A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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