JPH10245910A - 柱梁壁よりなる防火区画 - Google Patents

柱梁壁よりなる防火区画

Info

Publication number
JPH10245910A
JPH10245910A JP5360297A JP5360297A JPH10245910A JP H10245910 A JPH10245910 A JP H10245910A JP 5360297 A JP5360297 A JP 5360297A JP 5360297 A JP5360297 A JP 5360297A JP H10245910 A JPH10245910 A JP H10245910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
column
wall
gap
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5360297A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Kazuchika Konno
和近 今野
Hiromi Shimokawa
弘海 下川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP5360297A priority Critical patent/JPH10245910A/ja
Publication of JPH10245910A publication Critical patent/JPH10245910A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱や梁と壁との間の熱容量差によって生じる
温度差と、熱膨張率の差によって火災時の熱によりこれ
らの間に隙間が発生しても、この隙間を埋めることがで
きるようにする。 【解決手段】 柱1Aまたは梁と耐火構造の壁5a,5
bの端面との間に、熱発泡性を有する耐火塗料11を所
定厚さに塗布して、火災発生時に柱1Aや梁と壁5a,
5bとの間に生じる隙間を、耐火塗料11の熱膨張によ
って埋めるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の柱や梁と
壁とで構成される構造体において、火災時の熱により柱
や梁と壁との間の熱容量差によって生じる温度差と、熱
膨張率の差によって隙間が生じても、この隙間を埋める
ことのできる柱梁壁よりなる防火区画に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来一般に行われている耐火被覆
を施した鉄骨構造体の柱と梁部分を概略的に示す正面図
である。
【0003】この鉄骨構造体は、耐火性能を確保するた
めに柱1や梁2の露出部分に耐火被覆3を施している。
耐火被覆3は、例えばロックウールからなり、吹付けに
よって形成される。なお、図中の符号4は直上階の床ス
ラブである。
【0004】また、耐火鋼材や鋼管コンクリート柱のよ
うに構造体自体の耐火性能が優れているものでは、部分
的あるいは全面的に耐火被覆を施さない場合があること
も一般に知られている。このような耐火構造を、火災延
焼防止のための防火区画の柱梁部分に使用する場合に
は、構造的に健全であるばかりでなく、熱伝導率の大き
な鋼材部分を伝わって火災区画から隣接する非火災区画
側へ熱が伝わるのを防ぎ、延焼を防止できるようにする
必要がある。このため、防火区画を鉄筋コンクリートな
どの耐火構造の壁で仕切ることが一般に行われている。
【0005】図9は防火区画Aと防火区画BとをT型の
壁で仕切るとともに、T型壁の交点部に柱を配置した従
来の第1の例を示す構造体要部の横断面図である。
【0006】この第1従来例の構造体は、防火区画Aと
防火区画BとをT型の耐火構造の壁5a,5bで仕切る
とともに、T型壁5a,5bの交点部にH形の鉄骨柱1
を配置し、柱1の露出部分には耐火被覆3を施してあ
る。
【0007】図10は防火区画Aと防火区画Bとを壁で
仕切るとともに、壁の途中に柱を配置した従来の第2の
例を示す構造体要部の横断面図である。
【0008】この第2従来例の構造体は、防火区画Aと
防火区画Bとを耐火構造の壁5で仕切るとともに、壁5
の途中にH形の鉄骨柱1を配置し、柱1の露出部分には
耐火被覆3を施してある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、防火区画A
で火災が発生した場合、図11に示すように柱や特に梁
は熱膨張によって長くなるが、熱容量の大きな壁はあま
り膨張せず、壁と柱や梁との間に隙間が生じる。
【0010】このため、防火区画Aと防火区画BとをT
型の耐火構造の壁5a,5bで仕切るとともに、T型壁
5a,5bの交点部に鉄骨柱1を配置した構造の第1従
来例にあっては、図12に示す如くT型壁5a,5bと
柱1との間に隙間C1 ,C2が生じ、この隙間C1 ,C2
から熱が非火災区画に伝わる虞れがあった。
【0011】また、防火区画Aと防火区画Bとを耐火構
造の壁5で仕切るとともに、壁5の途中に鉄骨柱1を配
置した構造の第2従来例にあっても、図13に示す如く
壁5と柱1との間に隙間C3 ,C4 が生じ、この隙間C
3 ,C4 から熱が非火災区画に伝わる虞れがあった。
【0012】更に、柱が加熱されて上方に伸長すること
により、図14に示すように柱間に架設されている梁2
の下面と壁5の上面との間にも隙間C5 が生じ、この隙
間C5 から熱が非火災区画に伝わる虞れがあった。
【0013】本発明の技術的課題は、柱や梁と壁との間
の熱容量差によって生じる温度差と、熱膨張率の差によ
って火災時の熱によりこれらの間に隙間が発生しても、
この隙間を埋めることができるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
柱梁壁よりなる防火区画は、柱または梁と耐火構造の壁
の端面との間に、熱発泡性を有する耐火塗料を所定厚さ
に塗布したものである。この請求項1の発明において、
耐火塗料は、火災が生じていない段階では厚みをほとん
ど持っていない。しかし、ひとつの防火区画で火災が発
生し、温度が上昇すると、これに伴って徐々に膨張し、
火災時の熱により柱や梁と壁との間の熱容量差によって
生じる温度差と、熱膨張率の差によってこれらの間に発
生する隙間を埋めていく。このため、火災区画から非火
災区画へ熱が伝わるのを防ぐことができて、延焼を防止
できる。更に、耐火塗料は、一般的に10〜20倍の発
泡性を有しているため、柱または梁と壁端面との隙間に
対して0.5〜2mmの厚みで塗布すれば所期の目的を
達成することができる。このような発泡性を有する耐火
塗料は、通常、柱や梁の耐火被覆として使用されてい
る。しかし材料が高価であるため、柱や梁全体に使用す
ると塗布面積が広くコストが大きくなるとともに、10
〜20倍の厚みでは耐火時間が1時間程度と短く、あま
り実用的でない。本発明では、柱または梁と壁端面との
隙間にのみ使用するので、量的に安価に済み、耐火性能
として関係する厚みも火災時に発生する隙間を埋める厚
でよく、2〜3時間の耐火時間でも問題が生じない。
【0015】また、本発明の請求項2に係る柱梁壁より
なる防火区画は、柱または梁を無耐火被覆としたもので
ある。この請求項2の発明においては、柱または梁が無
耐火被覆仕様となっている。これは耐火構造の壁として
多く用いられる鉄筋コンクリート壁の厚さが、通常15
0〜200mmあり、その間で熱が柱または梁から壁に流
れて温度が低下することから可能となる。このため、例
えばロックウール等からなる耐火材の吹付け作業が不要
となる。
【0016】また、本発明の請求項3に係る柱梁壁より
なる防火区画は、柱または梁の露出面に、耐火被覆を施
したものである。この請求項3の発明においては、柱ま
たは梁が耐火被覆仕様となっているので、柱や梁の鋼材
温度の上昇を約350度以下に抑えることができ、これ
によって火災時に柱または梁と壁端面との間に発生する
隙間を小さく抑えることができて、耐火塗料の使用量を
更に少なくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施形態1.以下、図示実施形態により本発明を説明す
る。図1は本発明の第1の実施形態に係る柱梁壁よりな
る防火区画を示す構造体要部の横断面図、図2はその火
災発生時の状態を示す構造体要部の横断面図であり、各
図中、前述の第1従来例(図9)と同一部分には同一符
号を付してある。
【0018】本実施形態の柱梁壁よりなる防火区画は、
防火区画Aと防火区画BとをT型の耐火構造の壁5a,
5bで仕切るとともに、T型壁5a,5bの交点部に鋼
管コンクリート構造からなる柱1Aを配置し、柱1Aと
T型壁5a,5bとの間に、熱発泡性を有する耐火塗料
11を塗布したものである。
【0019】これを更に詳述すると、耐火塗料11は、
柱1AとT型壁5a,5b端面との間に所定厚さに塗布
されている。耐火塗料11は、例えば「色材協会誌」Vo
l.59No.10 Oct.1986 (社団法人色材協会発行)第 618
〜628 頁に記載されているように発泡剤としてアンモニ
ウム塩やアミノ化合物等を含有し、炭化剤および結合材
として合成樹脂類を含有する発泡型耐火塗料や、特開昭
52−145453号公報に記載されているように吸熱
剤として水酸化アルミニウム等を含有し、結合剤として
合成樹脂類を含有する吸熱型耐火塗料を使用することが
できる。すなわち、耐火塗料11は、断熱性能に優れ、
高温でも非可燃性や非溶融性などの特性を有している。
【0020】本実施形態の柱梁壁よりなる防火区画にお
いて、耐火塗料11は一般的に10〜20倍の発泡性を
有しているため、柱1AとT型壁5a,5b端面との隙
間に対して0.5〜2mmの厚みで塗布すれば所期の目的
を達成することができる。すなわち、耐火塗料11は、
火災が生じていない段階では厚みをほとんど持っていな
い。しかし、防火区画Aで火災が発生し、温度が上昇す
ると、これに伴って徐々に膨張し、火災時の熱により柱
1AとT型壁5a,5bとの間の熱容量差に起因してこ
れらの間に発生する隙間を埋めていく。この際、隙間の
対向面に凹凸があっても、耐火塗料11が隙間に直接介
在しているため、熱膨張後の耐火塗料11Aによって凹
凸部を含め隙間を完全に密閉する。このため、火災区画
(防火区画A)から非火災区画(防火区画B)へ熱が伝
わるのを防ぐことができて、延焼を防止することができ
る。
【0021】このような発泡性を有する耐火塗料11
は、通常、柱や梁の耐火被覆として使用されている。し
かし材料が高価であるため、柱や梁全体に使用すると塗
布面積が広くコストが大きくなるとともに、10〜20
倍の厚みでは耐火時間が1時間程度と短く、あまり実用
的でない。本実施形態では、柱1AとT型壁5a,5b
端面との隙間にのみ使用するので、量的に安価に済み、
耐火性能として関係する厚みも火災時に発生する隙間を
埋める厚でよく、2〜3時間の耐火時間でも問題が生じ
ない。
【0022】また、本実施形態では、柱1Aが鋼管コン
クリートからなり、T型壁5a,5bが鉄筋コンクリー
トにより形成されている。耐火構造のT型壁5a,5b
の厚さは、通常150〜200mmあるため、その間で熱
が鋼管コンクリート柱1Aの鋼材から充填コンクリート
やT型壁5a,5bに流れて温度が低下する。したがっ
て、柱1Aが鋼管コンクリート構造の場合には無耐火被
覆仕様が可能となる。
【0023】実施形態2.図3は本発明の第2の実施形
態に係る柱梁壁よりなる防火区画を示す構造体要部の横
断面図であり、図中、前述の第1実施形態(図1)およ
び第1従来例(図9)と同一部分には同一符号を付して
ある。
【0024】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画
は、鋼管柱1Bの露出面に、例えばロックウールからな
る耐火被覆3を施した点が前述の第1実施形態のものと
異なっている。それ以外の構成は前述の第1の実施形態
のものと同様である。
【0025】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画に
おいては、柱1Bの露出面に耐火被覆3を施しているの
で、柱1Bの鋼材部の温度上昇を約350度以下に抑え
ることができる。このため、柱1Bの軸方向膨張が小さ
くなって、火災時に梁と壁上端面との間に発生する隙間
を小さく抑えることができ、梁と壁との間に塗布する熱
発泡性を有する耐火塗料の使用量を更に少なくすること
ができる。
【0026】実施形態3.図4は本発明の第3の実施形
態に係る柱梁壁よりなる防火区画を示す構造体要部の横
断面図、図5はその火災発生時の状態を示す構造体要部
の横断面図であり、各図中、前述の第1実施形態(図
1,図2)および第2従来例(図10)と同一部分には
同一符号を付してある。
【0027】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画
は、防火区画Aと防火区画Bとを鉄筋コンクリートから
なる耐火構造の壁5で仕切るとともに、壁5の途中に鋼
管コンクリート構造からなる柱1Aを配置し、柱1Aと
壁5との間に、熱発泡性を有する耐火塗料11を塗布し
たものである。
【0028】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画に
おいても、耐火塗料11を柱1Aと壁5端面との隙間に
対して0.5〜2mmの厚みで塗布すれば所期の目的を達
成することができる。そして、防火区画Aで火災が発生
し、温度が上昇すると、これに伴って徐々に膨張し、火
災時の熱により柱1Aと壁5との間の熱容量差に起因し
てこれらの間に発生する隙間を熱膨張後の耐火塗料11
Aによって完全に密閉することができる。
【0029】また、耐火塗料11を、露出していない柱
1Aと壁5端面との隙間にのみ使用することで、量的に
安価に済み、耐火性能として関係する厚みも火災時に発
生する隙間を埋める厚でよく、2〜3時間の耐火時間で
も問題が生じない。
【0030】また、柱1Aが鋼管コンクリートからな
り、壁5が鉄筋コンクリートにより形成されているの
で、火災時の熱が鋼管コンクリート柱1Aの鋼材から充
填コンクリートや壁5に流れて温度が低下する。このた
め、柱1Aを無耐火被覆仕様とすることができる。
【0031】実施形態4.図6は本発明の第4の実施形
態に係る柱梁壁よりなる防火区画を示す構造体要部の横
断面図であり、図中、前述の第3実施形態(図4)およ
び第2従来例(図10)と同一部分には同一符号を付し
てある。
【0032】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画
は、鋼管柱1Bの露出面に、例えばロックウールからな
る耐火被覆3を施した点が前述の第3実施形態のものと
異なっている。それ以外の構成は前述の第3の実施形態
のものと同様である。
【0033】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画に
おいては、柱1Bの露出面に耐火被覆3を施しているの
で、柱1Bの鋼材部の温度上昇を約350度以下に抑え
ることができる。このため、柱1Bの軸方向膨張が小さ
くなって、火災時に梁と壁上端面との間に発生する隙間
を小さく抑えることができ、梁と壁との間に塗布する熱
発泡性を有する耐火塗料の使用量を更に少なくすること
ができる。
【0034】実施形態5.図7は本発明の第5の実施形
態に係る柱梁壁よりなる防火区画を示す構造体要部の縦
断面図であり、図中、前述の各実施形態および従来例
(図14)と同一部分には同一符号を付してある。
【0035】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画
は、梁2と壁5端面(上面)との間に熱発泡性を有する
耐火塗料11を塗布するとともに、梁2の露出面に、例
えばロックウールからなる耐火被覆3を施したものであ
る。
【0036】この実施形態の柱梁壁よりなる防火区画に
おいては、梁2の露出面に耐火被覆3を施しているの
で、梁鋼材部の温度上昇を抑えることができる。このた
め、梁2の軸方向膨張が小さくなって、火災時に柱と壁
との間に発生する隙間を小さく抑えることができ、柱と
壁との間に塗布する熱発泡性を有する耐火塗料の使用量
を更に少なくすることができる。
【0037】なお、梁2の下面と壁5の上端面との間に
発生する隙間の主な要因は、既に説明したように梁2両
端が接続されている柱が加熱されて上方に伸長すること
により発生することは言うまでもない。
【0038】また、ここでは耐火被覆仕様の梁を例に挙
げて説明したが、耐火鋼材を用いて梁を無耐火被覆とし
た場合にも本発明を適用することができる。
【0039】ところで、火災時に柱と壁との間に発生す
る隙間としては、既に説明したように柱と壁との間の熱
容量差に起因して発生するものもあれば、壁の軸線方向
に配置された梁と壁との間の熱容量差に起因して梁鋼材
が伸び、梁両端の柱を外方向に押しやることによって発
生するものもある。後者の場合の隙間の程度を耐火被覆
3を施した梁2を例に挙げて式により実証すると以下の
ようになる。
【0040】すなわち、耐火被覆を施した梁が熱膨張す
る場合、梁鋼材部の温度上昇は350度以下と想定され
る。したがって、梁両端の柱と壁との間に発生する隙間
は、 となる。
【0041】耐火塗料は10〜20倍の発泡性を有して
いるため、前記隙間に対して0.5〜2mmの厚みで塗布
すれば所期の目的を達成できることがわかる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、柱または梁と耐火構造の壁の端面との間に、熱発
泡性を有する耐火塗料を所定厚さに塗布するようにした
ので、防火区画で火災が発生し、火災時の熱により柱や
梁と壁との間の熱容量差によって生じる温度差と、熱膨
張率の差によってこれらの間に隙間が発生しても、火災
時の熱による温度上昇に伴って徐々に膨張する耐火塗料
により、前記隙間を埋めることができ、火災区画から非
火災区画へ熱が伝わるのを防ぐことができて、延焼を防
止することができる。更に、耐火塗料を柱または梁と壁
端面との隙間にのみ使用したので、量的に安価に済み、
耐火性能として関係する厚みも火災時に発生する隙間を
埋める厚でよく、2〜3時間の耐火時間でも問題が生じ
ない。
【0043】また、請求項2の発明によれば、柱または
梁を無耐火被覆とした場合においても延焼を防止するこ
とができる。
【0044】また、請求項3の発明によれば、柱または
梁の露出面に、耐火被覆を施したので、柱や梁の鋼材温
度の上昇を約350度以下に抑えることができ、これに
よって火災時に柱または梁と壁端面との間に発生する隙
間を小さく抑えることができて、耐火塗料の使用量を更
に少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る柱梁壁よりなる防
火区画を示す構造体要部の横断面図である。
【図2】第1実施形態に係る柱梁壁よりなる防火区画の
火災発生時の状態を示す構造体要部の横断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る柱梁壁よりなる防
火区画を示す構造体要部の横断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る柱梁壁よりなる防
火区画を示す構造体要部の横断面図図である。
【図5】第3実施形態に係る柱梁壁よりなる防火区画の
火災発生時の状態を示す構造体要部の横断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る柱梁壁よりなる防
火区画を示す構造体要部の横断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る柱梁壁よりなる防
火区画を示す構造体要部の縦断面図である。
【図8】従来の耐火被覆を施した鉄骨構造体の柱と梁部
分を概略的に示す正面図である。
【図9】従来の第1の例を示す構造体要部の横断面図で
ある。
【図10】従来の第2の例を示す構造体要部の横断面図
である。
【図11】火災が発生時に柱や梁との間に隙間が生じる
原因の説明図である。
【図12】第1従来例における隙間発生状態を示す構造
体要部の横断面図である。
【図13】第2従来例における隙間発生状態を示す構造
体要部の横断面図である。
【図14】梁と壁との間に隙間が発生した状態を示す構
造体要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 柱 2 梁 3 耐火被覆 5,5a,5b 壁 11 耐火塗料 11A 熱膨張後の耐火塗料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱または梁と耐火構造の壁の端面との間
    に、熱発泡性を有する耐火塗料を所定厚さに塗布したこ
    とを特徴とする柱梁壁よりなる防火区画。
  2. 【請求項2】 柱または梁を無耐火被覆としたことを特
    徴とする請求項1記載の柱梁壁よりなる防火区画。
  3. 【請求項3】 柱または梁の露出面に、耐火被覆を施し
    たことを特徴とする請求項1記載の柱梁壁よりなる防火
    区画。
JP5360297A 1997-03-07 1997-03-07 柱梁壁よりなる防火区画 Pending JPH10245910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5360297A JPH10245910A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 柱梁壁よりなる防火区画

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5360297A JPH10245910A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 柱梁壁よりなる防火区画

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10245910A true JPH10245910A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12947440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5360297A Pending JPH10245910A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 柱梁壁よりなる防火区画

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10245910A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002081147A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Sekisui Chem Co Ltd 合成耐火被覆方法
JP2002146943A (ja) * 2000-08-31 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 合成耐火被覆方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146943A (ja) * 2000-08-31 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 合成耐火被覆方法
JP4527911B2 (ja) * 2000-08-31 2010-08-18 積水化学工業株式会社 合成耐火被覆方法
JP2002081147A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Sekisui Chem Co Ltd 合成耐火被覆方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020026764A1 (en) Composite column or beam framing members for building construction
CA2970344A1 (en) Facade assembly, building structure and method for mounting the facade assembly
JP2992849B2 (ja) カーテンウォール用鉄骨の合成耐火構造およびその施工方法
JPH10245910A (ja) 柱梁壁よりなる防火区画
JPH093942A (ja) 沈埋トンネルにおける函体連結部の耐火構造
JP2008144407A (ja) バルコニーを片持ち支持で突出した外壁構造、該外壁の構築方法、及び使用する不燃断熱ブロック
JP2000320050A (ja) 間仕切壁構造
KR100636429B1 (ko) 시공성 및 내화성능이 우수한 강재기둥
JP2007297907A (ja) 鋼とコンクリートからなる合成セグメント構造
JP2002180575A (ja) 外壁構造、断熱材、建物
JPH11159026A (ja) 耐火屋根用パネル及びその連結構造
JP2008196188A (ja) コンクリート外壁から熱的に遮断して突出するコンクリート構築物を、片持ち支持形態で支持するための不燃断熱ブロック
KR100555320B1 (ko) 오픈조인트식 외벽 패널 및 이를 이용한 외벽체 시공방법
JPH11193594A (ja) 耐火屋根構造
JPH083537Y2 (ja) 耐火被覆材および耐火被覆鉄骨
KR102480855B1 (ko) 지진 및 풍하중 저항이 우수한 허니콤 메타 기반 고단열 프리캐스트 콘크리트 판넬
JP7432230B2 (ja) 耐火部材、及び耐火構造の施工方法
JP4160719B2 (ja) 耐震スリット材
JP2023141096A (ja) 間仕切壁及びその作製方法
JPS6323066B2 (ja)
US20150361660A1 (en) Modular Vertical Stacking Load Bearing Wall and Shoring System
JP2996578B2 (ja) 建築物の耐火構造
JP2021127570A (ja) 建物の水浸入防止構造
JP2001003492A (ja) スリット材を用いた外壁構造及びその施工方法
JPH11324171A (ja) 耐力パネル及び耐力パネルの接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050322

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050816