JPH11193594A - 耐火屋根構造 - Google Patents

耐火屋根構造

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JPH11193594A
JPH11193594A JP9367873A JP36787397A JPH11193594A JP H11193594 A JPH11193594 A JP H11193594A JP 9367873 A JP9367873 A JP 9367873A JP 36787397 A JP36787397 A JP 36787397A JP H11193594 A JPH11193594 A JP H11193594A
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fire
resistant
roof structure
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panels
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JP9367873A
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Inventor
Hideaki Endo
英昭 遠藤
Mika Shiraishi
美香 白石
Akio Matsunaga
章生 松永
Takeshi Kobori
健 小堀
Hiroshi Yamamoto
博 山本
Akihiko Yoshimi
章彦 吉見
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐火性を維持しつつ軽量で強度に富み、延焼
防止機能に優れた耐火屋根構造を提供すること。 【解決手段】 アルミニウム製の一対の表面板2a,2
bと、表面板2a,2b間に介在されるコア材3及び表
面板2a,2bの辺部間に介在される枠材4,4aとを
ろう付してなるパネル1同士を連結してなる耐火屋根構
造であって、パネル1の少なくとも一方の表面板2a表
面に耐火塗料層6を形成し、隣接する枠材4間に、耐火
性を有するシール部材8を介在すると共に、シール部材
8の屋内側又は屋外側にセラミックファイバ13を介在
して、両パネル1を連接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐火屋根構造に
関するもので、更に詳細には、軽量で強度に富むアルミ
ニウム製のハニカムパネルを用いた耐火屋根構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の耐火屋根構造に用いら
れるパネルとしては、例えば鉄製の表面板と、例えばセ
ラミックファイバー,ロックウール,珪酸カルシウム板あ
るいはアスベスト板等の耐火板とをビス止め,ビス止め
と接着を併用あるいは接着した構造のものや、アルミニ
ウム製の一対の表面板と、例えばアルミニウム製のハニ
カムコア材とを接着したハニカムパネルと、上記材料か
らなる耐火板とをビス止め,ビス止めと接着を併用ある
いは接着した構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者す
なわち鉄製の表面板と耐火板とからなる構造のものは、
平坦形状では屋根としての強度面に問題があるため、連
続する波形状にするなどの必要があった。また、肉厚の
薄い単一板にて形成すると、飛来物等が当たった場合に
貫通する虞れがあるため、肉厚にするなど、何らかの保
護措置を講じる必要があった。また、強度面の要求か
ら、当該屋根を受けるための支柱や補助柱のピッチが大
きく取れないなどの制約があった。更に、支柱や補助柱
に固定するビスあるいはナット類の数量が多くなり、作
業性が悪いなどの問題があった。
【0004】これに対し、後者すなわちアルミニウム製
のハニカムパネルと耐火板とからなるものにおいては、
上記不都合を解消し軽量で強度性に優れているが、パネ
ルの温度が200℃以上になると、ハニカムパネルの接
着剤が軟化し始め、この200℃以上の温度が続くと、
ハニカムパネルの構造が維持できなくなり、天井が落下
するという危険性があった。この接着剤の軟化を防ぐた
めに、耐火板の厚みを増すことが考えられるが、耐火板
を厚くすることはパネル全体の重量を増すこととなり、
その結果、取付けの作業性が低下すると共に、コストが
嵩むという問題がある。
【0005】また、この種の屋根用パネルの連結部(目
地部)においては、延焼を防止するために耐火性に十分
配慮する必要がある。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、耐火性を維持しつつ軽量で強度に富み、延焼防止機
能に優れた耐火屋根構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下のように構成する。
【0008】請求項1記載の発明は、それぞれアルミニ
ウム製部材にて形成される一対の表面板と、表面板間に
介在されるコア材及び表面板の辺部間に介在される枠材
とをろう付してなるパネル同士を連結してなる耐火屋根
構造であって、上記パネルの少なくとも一方の表面板の
表面に耐火塗料層を形成し、隣接する上記パネルの枠材
間に、耐火性を有するシール部材を介在すると共に、こ
のシール部材の屋内側又は屋外側に耐火繊維部材を介在
して、両パネルを連接する、ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、それぞれアルミニ
ウム製部材にて形成される一対の表面板と、表面板間に
介在されるコア材及び表面板の辺部間に介在される枠材
とをろう付してなるパネル同士を連結してなる耐火屋根
構造であって、上記パネルの少なくとも一方の表面板表
面及び上記枠材表面に耐火塗料層を形成し、隣接する上
記パネルの枠材間に、耐火性を有するシール部材を介在
すると共に、このシール部材の屋内側又は屋外側に耐火
繊維部材を介在して、両パネルを連接する、ことを特徴
とする。
【0010】上記請求項1又は2記載の発明において、
連接された両パネルにおける連接部の少なくとも屋内側
表面に、仕上げ耐火塗料層を形成する方が好ましい(請
求項3)。また、上記耐火塗料層を形成する耐火塗料
が、加熱時に発泡難燃体を生成する発泡材を含有する方
が好ましく(請求項4)、更に好ましくは、上記仕上げ
耐火塗料層を形成する耐火塗料も、加熱時に発泡難燃体
を生成する発泡材を含有する方がよい(請求項5)。
【0011】請求項1,4記載の耐火屋根構造によれ
ば、パネルの少なくとも一方の表面板表面に耐火塗料層
を形成するので、軽量化を図りつつ強度及び耐火性能を
向上できるような耐火屋根構造を提供できる。また、耐
火性を有するシール部材にて両パネルを連接すると共
に、両パネル間におけるシール部材の屋内側又は屋外側
に耐火繊維部材を介在することにより、目地部に気密性
及び耐火性を持たせることができるので、延焼を防止す
ることができる。この場合、加熱時に発泡難燃体を生成
する発泡材を耐火塗料に含有することにより、火災等に
よって高温に晒された耐火塗料層が発泡難燃体を生成し
て目地部を塞ぐので、更に気密性及び耐火性が向上する
と共に、延焼防止機能が向上する。
【0012】請求項2,4記載の耐火屋根構造によれ
ば、パネルの表面板表面に加えて枠材表面にも耐火塗料
層を形成するので、更に耐火性及び気密性が向上すると
共に、延焼を防止することができる。また、加熱時に生
成される発泡難燃体がより確実に目地部を塞ぐので、目
地部の気密性が向上し、更に延焼防止機能が向上する。
【0013】請求項3,5記載の耐火屋根構造によれ
ば、連接されたパネル同士の目地部の屋内側内周面に仕
上げ耐火塗料層を形成することにより、更に耐火性及び
目地部の気密性を向上することができる。また、加熱時
に発泡難燃体を生成する発泡剤を仕上げ耐火塗料に含有
することにより、火災等によって高温に晒された仕上げ
耐火塗料層が発泡難燃体を生成して目地部を塞ぐので、
延焼防止機能が更に向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1はこの発明の第一実施形態に係る耐火
屋根用パネルの一例を示す一部断面斜視図であり、図3
は図1の要部拡大断面図である。また、図2はこの発明
の第二実施形態に係る耐火屋根用パネルの一例を示す一
部断面斜視図であり、図4は図2の要部拡大断面図であ
る。
【0016】上記パネル1は、一対のアルミニウム製の
表面板2a,2bと、例えばアルミニウム製の薄板製の
帯板を円筒状に形成した円筒状コア材3の多数と、例え
ばアルミニウム製の押出形材からなる中空矩形状の枠材
4,4aとをろう付してなるパネル本体5と、このパネ
ル本体5の少なくとも屋内側に位置する表面板2aにお
いて、その表面に塗布される耐火塗料6aにて形成され
る耐火塗料層6とを具備してなる。また、上記枠材4に
は、外方側の面に互いに平行な2本の嵌合溝9a,9b
が設けられ、更に枠材4の外方側の面における表面板2
a近傍及び上記嵌合溝9bの表面板2b側付近の適宜位
置には、それぞれ保持凸条14a,14bが突設されて
いる(図3参照)。なお、枠材4aも枠材4と同様に形
成してもよい。
【0017】上記パネル本体5を形成するには、例えば
表面板2a,2b、コア材3、枠材4,4aのいずれか
を、その表面にろう材を用いたアルミニウムクラッド材
にて形成するか、あるいは、表面板2a,2b、コア材
3、枠材4,4aのいずれにもアルミニウムクラッド材
を用いずに、それらの間にろう材を挟んで、熱処理時に
ろう材を溶かしてろう付けして一体成形する。この場
合、フラックスとして非腐食性フラックス例えばKF+
AlF3あるいはKAlF4+K3AlF6+K2AlF5・
H2O等のフラックスを用いて表面板2a,2b、コア
材3、枠材4を接合する方が好ましい。このように形成
されるパネル本体5は、例えば20mm〜150mmの
厚さに形成される。
【0018】上記説明では、パネル本体5の屋内側に位
置する一方の表面板2aの表面に、耐火塗料層6を具備
する場合について説明したが、図2及び図4に示すよう
に、パネル本体5の屋内側に位置する表面板2aの表面
と枠材4の表面に、少なくとも嵌合溝9a内壁部の屋内
側表面まで延在するように耐火塗料層6を形成して、パ
ネル1Aとしてもよい。
【0019】上記耐火塗料層6を形成する耐火塗料6a
としては、炭化物形成剤と、燃焼時においてこの炭化物
形成剤と脱水反応を起こして炭化物形成剤の炭化を促進
するための反応触媒物質と、加熱時に発泡難燃体を生成
する発泡剤と、結合剤とを混合してなるものが使用可能
である。なおこの場合、炭化物形成剤としては、例えば
澱粉,デキストリン,多糖類等の炭水化物類、モノペン
タエリトリトール等の多官能アルコール、尿素樹脂等の
樹脂状物質が使用可能である。また、反応触媒物質とし
ては、例えばリン酸アンモニウム等のリン酸系化合物を
使用することができる。また、発泡剤としては、例えば
リン酸アンモニウム,メラミン,尿素等、熱分解により
アンモニア等の不燃性ガスを放出する材料を使用するこ
とができる。
【0020】また,結合剤は、塗膜を形成するためのバ
インダであって、例えばポリメチルアクリレート,ポリ
エチルアクリレート等のアクリル樹脂エマルジョン等の
水系、あるいはアルキッド樹脂等の溶剤系を使用するこ
とができる。このように形成される耐火塗料層6の厚み
は、例えば0.2mm以上〜5mm程度の厚さに形成さ
れる。
【0021】上記のようにして耐火塗料層6を形成する
方法について説明すると、一方の表面板2aの表面にの
み耐火塗料層6を形成するパネルにおいては、予め工場
等において、一方の表面板2aの表面に耐火塗料6aを
塗布しておく。また、表面板2aの表面と枠材4の表面
に耐火塗料層6を形成する方法としては、予め工場等に
おいて、一方の表面板2aの表面と枠材4の表面に耐火
塗料6aを塗布する方法の他に、予め工場等において、
一方の表面板2aの表面のみに耐火塗料6aを塗布し、
現場において枠材4の表面部すなわち目地部7に耐火塗
料6aを塗布する方法がある。更には、予め工場等にお
いて、一方の表面板2aの表面と枠材4の表面に耐火塗
料6aを塗布し、現場において、目地部の屋内側内周面
に、耐火塗料6aを仕上げ塗布し、後述する仕上げ耐火
塗料層10を形成してもよい。
【0022】上記のように形成される耐火屋根用パネル
によれば、ろう付されるアルミニウム製パネル本体5の
少なくとも一方の表面板2aの表面に耐火塗料層6を形
成してなるので、軽量化を図ることができ、かつ加熱時
に炭化物難燃発泡体を生成することができるので、強度
性及び耐火性の向上を図ることができる。これにより、
上記パネル1の温度が上昇した場合でも、約600℃ま
では上記パネル1のパネルとしての構造を維持できる。
したがって、支柱のスパンを広くとることができるの
で、補助柱を少なくすることができ、取付工事を容易に
することができる。また、例えば円弧状等の変形パネル
への対応を容易にすることができる。
【0023】次に、この発明に係る耐火屋根構造につい
て、図5ないし図9を参照して説明する。
【0024】◎第一実施形態 図5はこの発明に係る耐火屋根構造の第一実施形態を示
す要部拡大断面図であり、図6はその変形例を示す要部
拡大断面図である。第一実施形態は、図1及び図3に示
したように表面板2aの表面のみに耐火塗料層6を形成
したパネル1の連結構造であって、パネル1の目地部7
に、耐火性を有するシール部材8を介在させる場合であ
る。この場合、パネル1を構成する枠材4の外方面に
は、開口状の2つの嵌合溝9a,9bが、適当な間隔を
おいて略平行に設けられており、この嵌合溝9a,9b
の少なくとも一方好ましくは屋内側の嵌合溝9aに、例
えば耐火シリコンゴム製の中空状のシール部材8が嵌合
されている。このようにして、耐火性を有するシール部
材8を取り付けた隣接する2枚のパネル1同士のシール
部材8同士を密接した状態で両パネル1を連接する。
【0025】更に、上記シール部材8の例えば屋内側に
は、耐火繊維部材例えばセラミックファイバ13が、対
向する枠材4,4に突設された上記保持凸条14a,1
4aに保持されるように充填(介在)されて、耐火性の
維持が図られている(図5参照)。ここでは、セラミッ
クファイバ13をシール部材8の屋内側に充填させた
が、セラミックファイバ13の充填位置は、シール部材
8の屋外側でもよい(図6参照)。この場合、上記耐火
繊維部材は、セラミックファイバ13に限るものではな
く、例えばカーボンファイバ等でも差し支えない。な
お、両パネル1の目地部7の屋外側には、対向する枠材
4,4に突設された上記保持凸条14b,14bに保持
されるバックアップ材11を介してコーキング材12が
充填されている。
【0026】上記のように、隣接するパネル1の枠材4
間に、耐火性を有するシール部材8を介在して両パネル
1を連接すると共に、シール部材8の屋内側又は屋外側
に耐火繊維部材例えばセラミックファイバ13を充填
(介在)することにより、目地部に気密性及び耐火性を
持たせることができる。また、火災時の加熱により耐火
塗料層6の耐火塗料が炭化物難燃発泡体を生成するの
で、パネル1自体にも耐火性をもたせることができる。
したがって、気密性及び耐火性に優れた屋根構造とする
ことができる。
【0027】◎第二実施形態 図7はこの発明に係る耐火屋根構造の第二実施形態を示
す要部拡大断面図であり、図8はその変形例を示した要
部拡大断面図である。第二実施形態は、図2及び図4に
示したように、表面板2aの表面と枠材4の表面の少な
くとも上記嵌合溝9a内壁部の屋内側表面まで延在する
ように、耐火塗料層6を形成したパネル1Aを連結した
耐火屋根構造であって、パネル1の目地部7に、耐火性
を有するシール部材8を介在させると共に、シール部材
8の屋内側又は屋外側に耐火繊維部材例えばセラミック
ファイバ13を充填(介在)させた場合である。
【0028】この第二実施形態では、上記第一実施形態
と同様に、パネル1を構成する枠材4の外方面には、互
いに平行な断面略コの字状の嵌合溝9a,9bが設けら
れており、この嵌合溝9a,9bの少なくとも一方好ま
しくは屋内側の嵌合溝9aに、例えば耐火シリコンゴム
製の中空状のシール部材8が嵌合されている。そして、
第一実施形態と同様に、耐火性を有するシール部材8を
取り付けた隣接する2枚のパネル1同士のシール部材8
同士を密接した状態で両パネル1を連接すると共に、シ
ール部材8の屋内側又は屋外側に、耐火繊維部材例えば
セラミックファイバ13を充填(介在)する(図7,8
参照)。
【0029】上記のように、表面板2a及び枠材4の表
面に耐火塗料層6を形成した隣接するパネル1の枠材4
間に、耐火性のシール部材8を介在して両パネル1を連
接すると共に、両パネル1間におけるシール部材8の屋
内側又は屋外側に耐火繊維部材例えばセラミックファイ
バ13を介在することにより、パネル1自体の耐火性を
高めることができると共に、目地部に気密性及び耐火性
を持たせることができる。また、火災時の加熱により表
面板2aの表面及び枠材4の表面に塗布された耐火塗料
層6の耐火塗料が炭化物難燃発泡体を生成するので、パ
ネル1自体の耐火性と相俟って目地部7にも耐火性をも
たせることができる。したがって、上記第一実施形態よ
り更に耐火性及び延焼防止機能に優れた耐火屋根構造を
提供することができる。
【0030】なお、第二実施形態において、その他の部
分は上記図2及び図4に記載したものと、上記第一実施
形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して
説明は省略する。
【0031】◎第三実施形態 図9はこの発明に係る耐火屋根構造の第三実施形態を示
す要部拡大断面図である。第三実施形態は、上記第二実
施形態と同様な耐火屋根構造であって、更に両パネル1
Aの目地部7の屋内側内周面に耐火塗料にて仕上げ塗装
を施すことにより、仕上げ耐火塗料層10を形成した場
合である。なお、上記仕上げ塗装に使用される耐火塗料
は、好ましくは上記第一及び第二実施形態における表面
板2a表面や枠材4表面に形成される耐火塗料層6と同
様に、加熱時に発泡難燃体を生成する発泡剤を含有する
耐火塗料6aを選択するのがよい。その他の部分は上記
第二実施形態と同様なので、同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。なお、図9では図7と同様
に、上記セラミックファイバ13の充填位置がシール部
材8の屋内側近傍である場合を示したが、図8に示した
ようにシール部材8の屋外側近傍に充填(介在)しても
よい。このように、連接された両パネル1Aの目地部7
に、更に仕上げ耐火塗料層10を形成することにより、
目地部7及びその周辺部の耐火性及び気密性が向上し、
更に火災等によって高温に晒された仕上耐火塗料層10
が発泡難燃体を生成し、この発泡難燃体がより確実に目
地部7を塞ぐので、上記第一又は二実施形態より更に耐
火性及び延焼防止機能に優れた耐火屋根構造を提供でき
る。
【0032】◎その他の実施形態 上記実施形態では、パネル1のパネル本体5を構成する
コア材3が円筒状コア材である場合について説明した
が、コア材3は必ずしも円筒状である必要はなく、例え
ば三角,四角,六角等の筒状体、あるいはアルミニウム
製帯状体を千鳥状に屈曲したものをろう付したハニカム
コアであってもよい。また、上記実施形態では、枠材
4,4aが中空矩形状に形成される場合について説明し
たが、枠材4,4aの形状は必ずしも中空矩形状である
必要はなく、任意の形状であってもよい。
【0033】また、上記実施形態では、パネル本体5が
枠材4を具備する場合について説明したが、必ずしも枠
材4を具備する必要はなく、枠材無しのパネル本体を用
いることも可能である。この場合には、目地部7を構成
するパネル本体5の外側方のコア材表面に直接耐火塗料
層6を形成すると共に、上記実施形態で示した目地部7
を覆う部材を用いることができる。また、枠無しのパネ
ル本体5においても、目地部7の屋内側内周面に耐火塗
料層6を形成する耐火塗料と同一の耐火塗料6aを仕上
塗布してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような優れた効果が得られる。
【0035】(1)請求項1,4記載の発明によれば、
ろう付されるアルミニウム製パネル本体の少なくとも一
方の表面板表面に耐火塗料を塗布することにより、軽量
化を図りつつ強度性及び耐火性の向上を図ることができ
る。したがって、支柱のスパンを広くとることができ、
補助柱を少なくすることができるので、取付工事の容易
な耐火屋根構造を提供することができる。
【0036】(2)請求項2,4記載の発明によれば、
上記表面板表面に加えて、枠材表面にも耐火塗料層を形
成することにより、更に耐火性能の優れた耐火屋根構造
を提供できる。また、火災等によって高温に晒された耐
火塗料層が発泡難燃体を生成して(1)の場合より確実
に目地部を塞ぐので、更に気密性及び耐火性が向上する
と共に、延焼防止機能が向上する。
【0037】(3)請求項3,5記載の発明によれば、
上記(2)の場合に加えて、目地部の屋内側内周面に仕
上耐火塗料層を形成するので、更に耐火性及び気密性に
優れ、延焼防止機能を向上できる耐火屋根構造を提供で
きる。また、火災等によって高温に晒された仕上耐火塗
料層が発泡難燃体を生成して(2)の場合より確実に目
地部を塞ぐので、更に気密性及び耐火性が向上すると共
に、延焼防止機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態に係る耐火屋根用パネ
ルの一例を示す一部断面斜視図である。
【図2】この発明の第二実施形態に係る耐火屋根用パネ
ルの一例を示す一部断面斜視図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】図2の要部拡大断面図である。
【図5】この発明の耐火屋根構造の第一実施形態の一例
を示す要部拡大断面図である。
【図6】この発明に係る耐火屋根構造の第一実施形態の
変形例を示す要部拡大断面図である。
【図7】この発明に係る耐火屋根構造の第二実施形態の
一例を示す要部拡大断面図である。
【図8】この発明に係る耐火屋根構造の第二実施形態の
変形例を示す要部拡大断面図である。
【図9】この発明に係る耐火屋根構造の第三実施形態の
一例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,1A パネル 2a,2b 表面板 3 コア材 4 枠材 5 パネル本体 6 耐火塗料層 6a 耐火塗料 7 目地部 8 シール部材 9a,9b 嵌合溝 10 仕上げ耐火塗料層 13 セラミックファイバ(耐火繊維部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 章生 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社・グループ技術センタ ー内 (72)発明者 小堀 健 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社・グループ技術センタ ー内 (72)発明者 山本 博 大阪府堺市下田町20番1号 日本軽金属株 式会社大阪工場内 (72)発明者 吉見 章彦 東京都品川区東品川2丁目2番20号 日本 軽金属株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれアルミニウム製部材にて形成さ
    れる一対の表面板と、表面板間に介在されるコア材及び
    表面板の辺部間に介在される枠材とをろう付してなるパ
    ネル同士を連結してなる耐火屋根構造であって、 上記パネルの少なくとも一方の表面板の表面に耐火塗料
    層を形成し、 隣接する上記パネルの枠材間に、耐火性を有するシール
    部材を介在すると共に、このシール部材の屋内側又は屋
    外側に耐火繊維部材を介在して、両パネルを連接する、
    ことを特徴とする耐火屋根構造。
  2. 【請求項2】 それぞれアルミニウム製部材にて形成さ
    れる一対の表面板と、表面板間に介在されるコア材及び
    表面板の辺部間に介在される枠材とをろう付してなるパ
    ネル同士を連結してなる耐火屋根構造であって、 上記パネルの少なくとも一方の表面板表面及び上記枠材
    表面に耐火塗料層を形成し、 隣接する上記パネルの枠材間に、耐火性を有するシール
    部材を介在すると共に、このシール部材の屋内側又は屋
    外側に耐火繊維部材を介在して、両パネルを連接する、
    ことを特徴とする耐火屋根構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の耐火屋根構
    造において、 連接された両パネルにおける連接部の少なくとも屋内側
    表面に、仕上げ耐火塗料層を形成してなる、ことを特徴
    とする耐火屋根構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の耐火屋根構
    造において、 上記耐火塗料層を形成する耐火塗料が、加熱時に発泡難
    燃体を生成する発泡材を含有する、ことを特徴とする耐
    火屋根構造。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の耐火屋根構造において、 上記仕上げ耐火塗料層を形成する耐火塗料が、加熱時に
    発泡難燃体を生成する発泡材を含有する、ことを特徴と
    する耐火屋根構造。
JP9367873A 1997-12-26 1997-12-26 耐火屋根構造 Withdrawn JPH11193594A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100695690B1 (ko) 2005-04-20 2007-03-20 김세중 금고실용 조립식 벽체구조
KR100982557B1 (ko) 2008-06-20 2010-09-16 (주)케이에스텍 화재 차단용 소화캡
JP2017128904A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 株式会社Lixil 屋外用構造物の屋根取付構造及び屋外用構造物の屋根取付方法
KR20190109845A (ko) * 2018-03-19 2019-09-27 고려대학교 산학협력단 Pcm 충전형 조립식 합성 바닥의 구조

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KR100982557B1 (ko) 2008-06-20 2010-09-16 (주)케이에스텍 화재 차단용 소화캡
JP2017128904A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 株式会社Lixil 屋外用構造物の屋根取付構造及び屋外用構造物の屋根取付方法
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