JPH0138179Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は目地に遮熱材を装填しかつ断熱性を有
する接着材を用いて貼り合わすことによつて、耐
火性を向上しうる外壁パネルの目地構造に係り、
以下その一実施例を図面に基づき説明する。

図において本考案の外壁パネルの目地構造（以
下構造という）は、隣接する外壁パネルＰ１，Ｐ
２の、外装板２，２の端面２ａ，２ａ間に生じる
目地３に、伸縮しうる遮熱材４を装填するととも
に、該遮熱材４を、耐熱性を有する接着材５によ
り前記端面２ａに貼り合わすものであつて、外壁
パネルＰ１は、横枠材６、縦枠材７を矩形に接合
し前記外装板２、内装板９を表裏に貼設してな
り、該外壁パネルＰ１の上端は、梁１０下端の冠
部１１に嵌入しかつ水切り板１２を用いて階上の
外壁パネルとの間を遮水、防火しており、又下端
は基礎１３上の土台金具１４によつて支持し、か
つ前面にモルタル１５を充填している。本実施例
では、縦の枠材７には合じやくり状に切込み溝１
６，１６を形設し、互いに嵌まり合い状態にて並
置され、又外装板２は縦枠材７の対向する側面７
ａ，７ｂから距離を控えて添設することによつ
て、側面７ａ，７ｂを当接させた際、外装板２，
２の端面２ａ，２ａと前記枠材７の表面とによ
り、距離２の巾の前記目地３が形成される。こ
の目地３には、奥方に、複数段、本例では内層、
外層からなる２層の遮熱材４が装填される。遮熱
材４は、図示のごとく、断面略矩形の平板体であ
り、又内層は図示のように、前記枠材７の表面に
接し、又外層は内層の表面側に位置し、ともにそ
れらの両端は、外装材２，２の各端面２ａ，２ａ
に、耐熱性を有する接着材を用いて貼合わせてい
る。なお遮熱材４として、岩綿、アスベスト、ガ
ラス、ウール、等の引張りにより伸長可能なもの
を用い、又接着材５として、例えば水ガラス等の
無機接着材の他、耐熱性を有するものであれば、
例えばポリアロマチツク系の接着剤等も採用でき
る。

なお遮熱材４の表面側に接しかつ外装板２，２
の端面２ａ，２ａ間にコーキング材８を充填し雨
仕舞を行なう。

然して本考案の構造において外装板２に炎が吹
き付け外装板３が第２図に示すごとく収縮し、目
地３が拡巾した際にも、その拡巾とともに接着剤
５により端面２ａと貼り合わした遮熱材４が伸長
し、目地３を遮蔽し続ける結果、木質材からなる
縦枠材７が外装板２の収縮とともにその露出量が
増大した際にも、該縦枠材７を防熱し着火を阻止
する。

叙上のごとく本考案の構造は外装板の端面との
間に両端が端面に耐熱性を有する接着に貼合され
る遮熱材を配したため、炎の吹き付け時において
外装板が収縮し目地が広がる場合にも、効果的に
枠材１を覆い防火性能を向上しうるなどすぐれた
効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図はその作用を示す断面図、第３図はその一使用
例を示す斜視図である。 ２…外装板、２ａ…端面、３…目地、４…遮熱
材、５…接着材、７…縦枠材、７ａ，７ｂ…側
面、８…コーキング材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠材を矩形に接合しかつ表面に前記枠材の側面
   から端面を控えて外装板を添設した外壁パネルが
   前記枠材の側面を当接させて並設されることによ
   り、該並設される外壁パネルの外装板の端面間と
   その間の枠材の表面とがなす目地に、伸長可能か
   つ断面略矩形の平板体であつてしかも両端が前記
   外装板の端面に耐熱性を有する接着材により貼合
   されかつ前記枠材の表面に接する内層と該内層の
   表面側に位置する外層とを含む複数段の遮熱材お
   よび該遮熱材の表面側に接しかつ外装板の端面間
   に充填されるコーキング材を配してなる外壁パネ
   ルの目地構造。