JPH10245727A - 四重撚糸機 - Google Patents

四重撚糸機

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JPH10245727A
JPH10245727A JP4071997A JP4071997A JPH10245727A JP H10245727 A JPH10245727 A JP H10245727A JP 4071997 A JP4071997 A JP 4071997A JP 4071997 A JP4071997 A JP 4071997A JP H10245727 A JPH10245727 A JP H10245727A
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yarn
guide
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disk
outside
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JP4071997A
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Isao Nagao
勲 長尾
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速回転に伴う糸の張力の増大を抑制すると共
に糸の絡み合いを防止することにより、糸切れを低減で
きる四重撚糸機。 【解決手段】中心線C上で給糸パツケージPを静止状態
で支持するパツケージ支持具22と、給糸パツケージ2
2の外側で上下方向に形成した内側糸道Raと、内側糸
道Rより外側で上下方向に形成した外側糸道Rbとを備
え、中心線Cを中心に回転する有底の筒状ポツトの内側
案内具39に内側糸道Raを形成し、中心線Cを中心に
回転する有底の筒状ポツトの外側案内具40に外側糸道
Rbを形成し、内側案内具39及び外側案内具40の内
側底部に、上下方向の外側糸道Rb又は内側糸道Raに
連なる導糸孔47を、中心線Cに向かつて延設してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四重撚糸機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、四重撚糸機には、特公昭44−6
685号公報に記載のものがある。この四重撚糸機1
は、図5に示す如く、上下方向へ延びる中心線C上で給
糸パツケージPを静止状態で支持するパツケージ支持具
2と、中心線Cを回転中心とする上方デイスク3及び下
方デイスク4と、上方デイスク3に取付けた永久磁石5
と引き合う永久磁石6を取付けた上方デイスク駆動用プ
ーリ7と、下方デイスク4にスピンドル8を介して接合
した下方デイスク駆動用プーリ9とを備え、給糸パツケ
ージPの回りに上下方向に長い内側糸道A及び外側糸道
Bを形成するように構成してある。駆動用プーリ7及び
9は、モータ(図示省略)との間に張架した駆動ベルト
10,11で駆動され、互いに反対方向へ回転するよう
になつている。
【0003】四重撚糸機1は、給糸パツケージPより一
旦上方へ引き出された糸Yを内側糸道Aで下方に導き、
上方デイスク3の導糸孔3aに通し、これをスピンドル
8の糸道8aに導き、更に上方デイスク3と反対方向に
回転する下方デイスク4の導糸孔4aに通し、引き出さ
れた糸Yを外側糸道Bで導いて上方の巻取ローラ12に
至らしめるものであり、上方デイスク3及び下方デイス
ク4を相反する方向へ夫々1回転させる毎に糸Yに4回
の撚りを加えるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、四重撚糸機
1は、中心線Cの回りを高速回転する糸Yに、内側糸道
A及び外側糸道Bで弓状に湾曲するバルーンが生じるの
で、バルーンが一つしか生じない二重撚糸機に比べてバ
ルーン張力が高くなる。そのため、四重撚糸機1は、上
方デイスク3及び下方デイスク4の回転速度を上昇させ
ると、急激に増大するバルーン張力で糸Yに毛羽や単糸
切れ等の問題が生じる。また、糸Yの張力変動により内
側バルーンが外側に膨れた場合には、二つのバルーンが
絡み合つて糸切れを生じさせることがある。更に、外側
バルーンは、糸Yの張力変動により、パツケージ支持具
2を静止させる永久磁石13に接触して糸切れを生じさ
せることもある。
【0005】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めに、高速回転に伴う糸の張力の増大を抑制すると共に
糸の絡み合いを防止することにより、糸切れを低減でき
る四重撚糸機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明が
採用した手段は、中心線上で給糸パツケージを静止状態
で支持するパツケージ支持具と、給糸パツケージの外側
で上下方向に形成した内側糸道と、内側糸道より外側で
上下方向に形成した外側糸道とを備えた四重撚糸機にお
いて、前記中心線を中心に回転する内側案内具に前記内
側糸道を形成したことである。本発明にあつては、糸に
撚りを加えるために内側案内具を高速回転させても、内
側案内具に形成した内側糸道で導かれる糸にはバルーン
が生じない。そのため、本発明では、糸張力の抑制がで
きると共に外側糸道を通過する糸と絡み合うこともなく
なり、糸切れを低減できる。糸は、内側案内具と共に中
心線の回りを回転(公転)するので、内側案内具との間
で回転方向に生じる滑りはなく、摩擦熱の発生を抑制す
る。
【0007】請求項2記載の本発明が採用した手段は、
請求項1記載の四重撚糸機において、前記中心線を中心
に回転する外側案内具に前記外側糸道を形成し、該外側
案内具及び前記内側案内具の夫々を、有底の筒状ポツト
で形成し、各筒状ポツトの内側底部に、前記外側糸道又
は前記内側糸道に連なる導糸孔を、前記中心線に向かつ
て延設したことである。本発明にあつては、糸に撚りを
加えるために内側案内具及び外側案内具を高速回転させ
ても、内側案内具に形成した内側糸道及び外側案内具に
形成した外側糸道の夫々で導かれる糸にはバルーンが生
じない。そのため、本発明では、糸張力の抑制ができる
と共に内側糸道と外側糸道を通過する糸どうしの絡み合
いもなくなり、糸切れを低減できる。糸は、内側案内具
及び外側案内具と共に中心線の回りを回転(公転)する
ので、内側案内具との間及び外側案内具との間で回転方
向に生じる滑りはなく、摩擦熱の発生を抑制する。回転
する内側案内具及び外側案内具は、有底の筒状ポツトに
形成されているので、内側案内具及び外側案内具の表面
を空気が円滑に流れ、風損や騒音を低減できる。
【0008】請求項3記載の本発明が採用した手段は、
請求項1又は2記載の四重撚糸機において、前記外側案
内具の底部を外側に向いて上り傾斜するように形成し、
前記外側案内具の底部の上下に、前記内側案内具を回転
させるための永久磁石を配置し、この上下の永久磁石の
うち、少なくとも一方を外側案内具の底部に沿うように
上り傾斜状にしたことである。本発明にあつては、外側
案内具の上り傾斜する底部で糸を案内して起立方向へ円
滑に方向変換させることにより、毛羽や単糸切れを防止
できる。更に、永久磁石の少なくとも一方を上り傾斜状
にすることにより、上下の永久磁石どうしを接近させて
回転力を確実に伝達できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る四重撚糸機を
図面に示す実施の形態に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1乃至図3は本発明に係る四重
撚糸機の第1の実施の形態を示すものであり、図1は縦
断面した全体を示す正面図、図2は拡大して断面した上
半の正面図、図3は拡大して断面した下半の正面図であ
る。
【0010】四重撚糸機21は、図1に示す如く、中心
線Cを中心に回転する内側案内具39に上下に延びる内
側糸道Raを形成すると共に、中心線Cを中心に回転す
る外側案内具40に上下に延びる外側糸道Rbを形成す
るように構成してある。内側案内具39及び外側案内具
40の夫々は、糸Yを案内する底の有る筒状ポツトで形
成してある。更に、四重撚糸機21は、中心線C上で給
糸パツケージPを静止状態で支持するパツケージ支持具
22と、中心線Cを回転中心とする上方デイスク23及
び下方デイスク24と、上方デイスク23に取付けた永
久磁石25と引き合う永久磁石26を取付けた上方デイ
スク駆動用プーリ27と、下方デイスク24にスピンド
ル28を介して接合した下方デイスク駆動用プーリ29
とを備えている。
【0011】前記パツケージ支持具22は、図3に示す
如く、回転する上方デイスク23の起立中心軸部23a
に、ベアリング31,31を介してボス部22aを嵌着
してある。パツケージ支持具22は、デイスク基部22
bに永久磁石32を取付てあり、後述する固定フード3
3の外側に取付けた固定の永久磁石34と引き合つて静
止するようになつている。パツケージ支持具22は、軸
受部22aに、棒状のガイド支持具35を着脱自在に接
合できるようにしてある。ガイド支持具35には、図2
に示す如く、パツケージPから解舒した糸Yを案内する
回転自在なガイド36,37を備えている。
【0012】前記上方デイスク23は、図3に示す如
く、回転する下方デイスク24の起立中心軸部24a
に、ベアリング38,38を介してボス部23bを嵌着
してある。上方デイスク23は、基部23cに、有底の
円筒状ポツトからなる内側案内具39をビス止め等で接
合してある。下方デイスク24は、基部24cに、有底
の円筒状ポツトからなる外側案内具40をビス止め等で
接合してある。内側案内具39及び外側案内具40は、
非磁性素材であるアルミニウム,合成樹脂,ステンレス
スチール等から成形されており、永久磁石32と34の
引き合う磁力又は永久磁石25と26の引き合う磁力を
妨げないようにしてある。前記スピンドル28は、軸受
具43にベアリング44,45を介して回転自在に軸支
してある。軸受具43は、固定フレーム41にナツト緊
締42等で固着してある。
【0013】前記上方デイスク23及び下方デイスク2
4は、導糸孔47を穿設して糸道Rを形成してある。導
糸孔47は、上方デイスク23の基部23cに穿設した
上方孔47aと、下方デイスク24の起立中心軸部24
a及び基部24cに穿設した下方孔47bとからなり、
別個の上方孔47aと下方孔47bとを連なるようにし
てある。上方孔47aは、基部23cの外周面から中心
線Cに向かつて延設した半径部と、この半径部に連なる
直角の湾曲部とからなる。下方孔47bは、中心線Cと
同心の起立部と、起立部に連なる直角の湾曲部と、この
湾曲部から基部24cの外周面に向かつて延設した半径
部とからなる。
【0014】前記上方デイスク23の上方孔47aは、
前記内側案内具39の内周面39aに取付けた導糸管5
3の導糸孔53aと連通するようにしてある。導糸管5
3は、内側案内具39の内側に、上下方向へ延びる内側
糸道Raを管内に形成する。導糸管53は、非磁性素材
から成形してあり、永久磁石32と34の引き合う磁力
を妨げないようにしてある。導糸管53は、下端寄りを
緩やかに折り曲げるか湾曲させることにより、管内を下
方に向かつて通過する糸Yが求心方向へ円滑に方向変換
するようにしてある。導糸管53は、上端53b(図2
参照)を、内側案内具39の開口上端縁39bの近傍に
開口し、糸通し作業が容易にできるようにしてある。
【0015】前記下方デイスク24の下方孔47bは、
半径部と湾曲部との境界部位等にエジエクタ用ノズル4
8を開口し、エジエクタ用ノズル48から基部24cの
外周方向へ向かつて空気を噴出するようにしてある。エ
ジエクタ用ノズル48は、前記スピンドル28に穿設し
た上下方向の空気路49に連通し、高圧空気の供給を受
けるようにしてある。すなわち、前記軸受具43に接続
した空気供給管50から供給された高圧空気は、軸受具
43の内部に形成した空気室51を介して空気路49に
導かれ、エジエクタ用ノズル48から噴出する。この噴
出した空気は、エジエクタ用ノズル48より上流側の導
糸孔47の部分に吸引圧を発生させ、導糸孔47と連通
する導糸管53の上端53bから外気を吸引する。この
ように、エジエクタ用ノズル48は、導糸孔47及び導
糸管53からなる糸道Rに、糸の進行方向へ向かつて糸
通し用空気を流すことができる。
【0016】前記外側案内具40は、底部40bを外側
に向かって上り傾斜する截頭円錐状又は椀状にすること
により、底部40bの内面及び内周面40aで上下方向
へ延びる外側糸道Rbを形成し、導糸孔47の出口47
cから出た糸Yを起立方向へ円滑に方向変換させて毛羽
や単糸切れを防止するようにしてある。外側案内具40
の底部40bの上下に配置した前記永久磁石25及び2
6は、上方デイスク駆動用プーリ27からの回転力を上
方デイスク23に伝達するようにしてある。下方の永久
磁石26は、外側案内具40の底部40bの上り傾斜に
沿うように上り傾斜状にしてあり、上方の永久磁石25
に接近させて回転力を確実に伝達させるようにしてあ
る。更に、上方の永久磁石25についても、図示は省略
したが、外側案内具40の底部40bの上り傾斜に沿つ
て糸道Rを確保しつつ上り傾斜状に延設し、下方の永久
磁石26に接近させて回転力を確実に伝達させることも
ある。
【0017】前記固定フード33は、固定フレーム41
等に固定され、回転する外側案内具40を覆う筒部33
aと、駆動用ベルト54,55が通過する切欠部33b
とを備えている。固定フード33は、外側の所定位置に
前記永久磁石34を取付け、パツケージ支持具22を静
止させるようにしてある。前記プーリ27,29と駆動
装置(図示は省略)との間には、駆動用ベルト54,5
5を張架してある。駆動用ベルト54,55は、プーリ
27,29を互いに反対方向へ同じ回転速度で回転させ
るようにしてある。
【0018】次に、四重撚糸機21の動作を使用手順に
従つて説明する。先ず、作業者は、ベルト駆動を停止し
た状態で、図1に示すパツケージ支持具22に新しい給
糸パツケージPを挿着すると共に、抜かれていたガイド
支持具35を挿着する。次に、作業者は、給糸パツケー
ジPから解舒した糸Yをガイド36,37に通し、導糸
管53の開口した上端53bに挿入する。このとき、空
気供給管50から高圧空気を供給しておくと、糸Yは、
図3に示すエジエクタ用ノズル48で吸引状態となつて
いる導糸管53の導糸孔53a内へ吸い込まれていく共
に導糸孔47を通過して終端口47cから外側案内具4
0の傾斜した下端案内面40bに向かつて飛び出る。
【0019】このとき、導糸孔47の出口47cから噴
出した空気は、外側案内具40の傾斜した下端案内面4
0b及び起立した内周面40aに沿つて上方へ流れて、
外側案内具40の開口上端40c(図1及び図2参照)
から更に上方へ流出する。そのため、導糸孔47の出口
47cから飛び出た糸Yは、終端口47cから噴出する
空気に導かれて、外側案内具40の開口上端40cから
上方へ糸通しする。続けて、作業者は、開口上端40c
から上方へ出た糸Yを、更に巻取ローラ12(図1参
照)へ導いて糸通しを終了する。
【0020】糸通しが終了すれば、四重撚糸機21は、
駆動ベルト10,11による駆動を開始し、上方デイス
ク23及び内側案内具39を回転させると共に下方デイ
スク24及び外側案内具40を逆方向へ回転させ、撚糸
加工を開始する。空気供給管50による高圧空気の供給
は、糸通しが終了した後、又は撚糸加工が開始する直前
等の適宜時期に停止する。なお、糸Yの種類によつて
は、撚糸加工中にも、空気供給管50から圧力調節した
高圧空気を供給して、導糸管53の導糸孔53a及び導
糸孔47に空気を流し、導糸孔53a及び導糸孔47と
糸Yとの間に生じる摩擦を軽減させると共に糸Yを冷却
させ、糸Yの発熱を抑制することも可能である。
【0021】四重撚糸機21は、内側案内具39及び外
側案内具40を高速回転させて糸Yに撚りを加えても、
内側案内具39及び外側案内具40で案内される糸Yに
バルーンが生じないため、糸張力の抑制ができると共に
糸Yの絡み合いがなくなり、糸切れを低減できる。ま
た、四重撚糸機21は、内側案内具39及び外側案内具
40と共に中心線Cの回りを糸Yが回転(公転)するの
で、内側案内具39及び外側案内具40との間で回転
(公転)方向の滑りがなく、糸Yに生じる摩擦熱を抑制
できる。更に、四重撚糸機21は、回転する内側案内具
39及び外側案内具40が、有底の筒状ポツトに形成さ
れているので、風損や騒音を低減できると共に、安全カ
バーの役割を果たす固定フード33により風損や騒音を
更に抑制することができる。また、四重撚糸機21は、
固定フード33の外側に永久磁石34を取付けてあるた
め、固定フード33と外側案内具40とを接近させるこ
とが可能となり、コンパクトにできる。
【0022】なお、四重撚糸機21は、内側案内具39
だけでも糸張力の抑制ができるので、糸Yの種類によつ
ては外側案内具40及び固定フード33の省略が可能で
ある。また、四重撚糸機21は、内側案内具39に取付
けた導糸管53を省略し、糸通しのときに、糸先を導糸
孔47の入口へ吸引させることも可能である。更に、前
記内側案内具39及び外側案内具40は、有底の筒状ポ
ツトで形成する以外に、上方デイスク23や下方デイス
ク24から立設する起立管のみで形成して管内を内側糸
道Raや外側糸道Rbとすることや、上方デイスク23
や下方デイスク24から立設する断面コ状の起立部材で
形成して開口部を中心線Cに臨ませた凹溝を糸道とする
ことも可能である。
【0023】(第2の実施の形態)図4は、本発明に係
る四重撚糸機の第2の実施の形態を示す縦断面した正面
図である。
【0024】四重撚糸機61は、一本の駆動ベルト72
で四重撚糸を行うものであり、固定フレーム74に回転
自在に軸支81した下方デイスク64と、下方デイスク
64に軸支82した中間デイスク75と、中間デイスク
75に回転自在に軸支83した上方デイスク63と、上
方デイスク63に軸支84したパツケージ支持具62と
を備えている。更に、四重撚糸機61は、固定フレーム
74に取付けた固定フード73と、下方デイスク64に
ビス止め等で取付けた外側案内具70と、中間デイスク
75に取付けた静止キヤツプ76と、上方デイスク63
にビス止め等で取付けた内側案内具69とを備えてい
る。
【0025】上記内側案内具69及び外側案内具70
は、非磁性素材から筒状ポツトに成形されていると共
に、内面側に、非磁性素材から成形された導糸管91,
92を取付け、管内を内側糸道Raや外側糸道Rbとし
てある。導糸管91の下端は上方デイスク63の導糸孔
65に連通し、導糸管92の下端は下方デイスク64の
導糸孔68に連通してある。なお、導糸管91,92
は、省略することも可能である。
【0026】四重撚糸機61は、静止状態の給糸パツケ
ージPから解舒した糸Yを、第1の張力装置66を介し
て上方デイスク63の導糸孔65を下向きに導いた後
に、上方デイスク63と一体に回転する内側案内具69
の導糸管91に案内させて上向きに導き、更に第2の張
力装置67を介して外側案内具70の導糸管92に案内
させて下向きに導いた後に、外側案内具70と一体に回
転する下方デイスク64の導糸孔68に導いて巻取装置
71に至らしめ、ベルト72の駆動で上方デイスク63
及び下方デイスク64を相反する方向へ夫々1回転させ
る毎に糸Yに4回の撚りを加えるようにしてある。
【0027】前記パツケージ支持具62は、パツケージ
支持具62に取付けた永久磁石77と静止キヤツプ76
に取付けた永久磁石78とを引き合わせると共に、中間
デイスク75に取付けた永久磁石79と固定フード73
に取付けた永久磁石80とを引き合わせることにより、
静止するようにしてある。
【0028】前記下方デイスク64と上方デイスク63
との間には、下方デイスク64から上方デイスク63へ
駆動力を反転させて伝達するための、中間伝達装置86
を設けてある。中間伝達装置86は、回転軸87の上下
端にプーリ89及び摩擦車88を取付け、プーリ89と
上方デイスク63のボス部63aとの間にベルト90を
張架し、下方デイスク64の上方ボス部64aに摩擦車
88を圧接してある。なお、中間伝達装置86は、上記
構造以外に、実公昭48−1393号公報、特公昭47
−40100号公報又は実公昭50−16097号公報
に記載のものを選択することが可能である。
【0029】前記上方デイスク63の導糸孔65及び下
方デイスク64の導糸孔68には、適所にエジエクタ用
ノズル93,94の先端を開口させ、糸Yの進行方向へ
向かつて糸通し用空気を流すようにしてある。エジエク
タ用ノズル93,94に高圧空気を供給する空気路95
(図中に破線で示されたもの)は、固定フレーム74に
穿設した空気孔95aと、固定フレーム74と下方デイ
スク64との間に形成した密閉室95bと、下方デイス
ク64に穿設した空気孔95cと、下方デイスク64と
中間デイスク75との間に形成した気密室95dと、中
間デイスク75に穿設した空気孔95eと、中間デイス
ク75と上方デイスク63との間に形成した気密室95
fとを連通するように形成したものであり、空気孔95
aに空気供給管50を接合してある。
【0030】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明は、次の如き優
れた効果を有する。請求項1及び2記載の本発明は、糸
張力の抑制ができると共に糸どうしの絡み合いを防止で
きるので糸切れを低減でき、更に摩擦熱の発生を抑制し
て糸に対する熱的影響を低減できる。
【0031】請求項2記載の本発明は、内側案内具及び
外側案内具を備えることにより、糸張力の抑制及び摩擦
熱の抑制が確実となり、回転する内側案内具及び外側案
内具を有底の筒状ポツトに形成することにより、風損や
騒音をより低減できる。
【0032】請求項3記載の本発明は、外側案内具の上
り傾斜する底部で糸を円滑に方向変換させて毛羽や単糸
切れを防止することにより、高品質の撚糸を得ることが
できると共に、上下の永久磁石どうしの接近により回転
力を確実に伝達して高速回転させることにより、撚り能
力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る四重撚糸機の第1の実施の形態を
示すものであり、縦断面した全体を示す正面図である。
【図2】同実施の形態において、拡大して断面した上半
の正面図である。
【図3】同実施の形態において、拡大して断面した下半
の正面図である。
【図4】本発明に係る四重撚糸機の第2の実施の形態を
示すものであり、縦断面した全体を示す正面図である。
【図5】従来の四重撚糸機を示す縦断面した正面図であ
る。
【符号の説明】
22…パツケージ支持具、26…永久磁石、33…固定
フード、32,34…永久磁石、39…内側案内具、4
0…外側案内具、47…導糸孔、C…中心線、P…パツ
ケージ、Ra…内側糸道、Rb…外側糸道

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心線上で給糸パツケージを静止状態で
    支持するパツケージ支持具と、給糸パツケージの外側で
    上下方向に形成した内側糸道と、内側糸道より外側で上
    下方向に形成した外側糸道とを備えた四重撚糸機におい
    て、前記中心線を中心に回転する内側案内具に前記内側
    糸道を形成したことを特徴とする四重撚糸機。
  2. 【請求項2】 前記中心線を中心に回転する外側案内具
    に前記外側糸道を形成し、該外側案内具及び前記内側案
    内具の夫々を、有底の筒状ポツトで形成し、各筒状ポツ
    トの内側底部に、前記外側糸道又は前記内側糸道に連な
    る導糸孔を、前記中心線に向かつて延設した請求項1記
    載の四重撚糸機。
  3. 【請求項3】 前記外側案内具の底部を外側に向いて上
    り傾斜するように形成し、前記外側案内具の底部の上下
    に、前記内側案内具を回転させるための永久磁石を配置
    し、この上下の永久磁石のうち、少なくとも一方を外側
    案内具の底部に沿うように上り傾斜状にしてある請求項
    1又は2記載の四重撚糸機。
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