JPH1024523A - エチレン−ビニルアルコール共重合体被覆金属積層体の製法 - Google Patents

エチレン−ビニルアルコール共重合体被覆金属積層体の製法

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JPH1024523A
JPH1024523A JP18287596A JP18287596A JPH1024523A JP H1024523 A JPH1024523 A JP H1024523A JP 18287596 A JP18287596 A JP 18287596A JP 18287596 A JP18287596 A JP 18287596A JP H1024523 A JPH1024523 A JP H1024523A
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JP
Japan
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ethylene
vinyl alcohol
alcohol copolymer
metal laminate
copolymer resin
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Pending
Application number
JP18287596A
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English (en)
Inventor
Norio Yoshiga
法夫 吉賀
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り加工や曲げ加工等の冷間加工により被覆
樹脂にクラックや割れ等の外観不良が発生しにくい、金
属板の片面もしくは両面にエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂フイルムを積層してなる金属積層体を提供
する。 【解決手段】 金属板の片面もしくは両面にエチレン−
ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムを積層し、つい
で、積層されたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂層を、該樹脂のガラス転移点(Tg)±30℃の範囲
で熱処理した後、絞り加工や曲げ加工等の冷間加工する
ことを特徴とするエチレン−ビニルアルコール共重合体
被覆金属積層体の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板の片面もし
くは両面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フ
イルムを積層してなる金属積層体の製法に係り、特に、
絞り加工や曲げ加工等の冷間加工により被覆樹脂にクラ
ックや割れ等の外観不良が発生しにくい製法に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】エチレン−ビニルアルコール共
重合体被覆金属積層体は、エチレン−ビニルアルコール
共重合体の耐薬品性、耐溶剤性、耐汚染性等の優れた特
性を生かしてエアゾール缶用キャップや各種食品容器等
に使用されている。上記金属積層体は、通常の金属板の
冷間加工方法により絞り加工や曲げ加工する場合、加工
条件が高速加工や低温加工では、エチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂層にクラックが発生したり割れが生
じたりすることがあった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体被覆金属積層体を冷間加工する
際にクラックの発生や割れが生じ難い、上記金属積層体
の製法を見出したものであり、その要旨とするところ
は、金属板の片面もしくは両面にエチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂フイルムを積層し、ついで、積層さ
れたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層を、該
樹脂のガラス転移点(Tg)±30℃の範囲で熱処理し
た後、絞り加工や曲げ加工等の冷間加工することを特徴
とするエチレン−ビニルアルコール共重合体被覆金属積
層体の製法にある。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する金属板としては、鋼板、ステンレス鋼
板、アルミニウム板、銅板等が使用できるが、これらに
限定されるものではない。
【0005】金属板の片面もしくは両面に設けるエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムは、エチレ
ン含量が20モル%〜60モル%、好ましくは30モル
%〜60モル%の範囲、けん化度が95%〜98%の範
囲のものが使用できる。
【0006】このエチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂フイルムは、各種接着剤により直接金属板に積層し
てもよいが、ポリアミド樹脂層、ポリオレフィン樹脂層
等の他樹脂層を複数層介在させて積層してもよい。複数
層の場合の積層方法としては、通常の溶融ラミネート法
によればよい。また、予め共押出し製膜装置にて2層以
上にした複合フイルムを用いてもよいし、ラミネートす
る際に順次ラミネートし複合化してもよい。
【0007】本発明の製法では、上記フイルムが積層さ
れた金属積層体のエチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂層を、特定の温度範囲で熱処理する必要がある。こ
の熱処理の温度範囲はエチレン−ビニルアルコール共重
合体樹脂のガラス転移点(Tg)±30℃の範囲とす
る。エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂のガラス
転移点(Tg)はエチレン含量等により異なり、通常、
55〜70℃の範囲である。
【0008】熱処理温度が上記範囲を外れて低すぎる
と、絞り加工や曲げ加工等の冷間加工によって、被覆樹
脂層にクラックや割れが発生するという問題がある。ま
た逆に熱処理温度が高すぎると、クラックや割れの問題
は解消されるが、表面硬度が低下し冷間加工時に被覆樹
脂層に傷が入り易くなるという問題がある。熱処理に要
する時間は処理温度や熱処理装置等によって異なり、通
常数10秒〜数分程度の範囲で実施すればよい。
【0009】熱処理の方法としては、温水浸漬処理法、
赤外線加熱処理法、熱風加熱処理法等があり、冷間加工
の工程前にこれらの処理用設備を設けてインラインで処
理した後に冷間加工する方法が効率的である。
【0010】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明する。 [実施例1]表面をりん酸ークロメート処理したアルミ
ニウム板(A1100P−H18、厚み0.3mm)の
片面に6ナイロン樹脂フイルム(厚み15μm)を介し
てエチレン含量が32モル%のエチレンとビニルアルコ
ール共重合体樹脂フイルム(Tg:61℃ 厚み20μ
m)を溶融ラミネートして金属積層板を得た。
【0011】ランス順送り金型によりパワープレス機を
用いて7段(シゴキ率20%)で10mm径×20mm
高の円筒容器を120ショット/分の速度で成形した。
成形前に熱風加熱装置により表1に示した表面温度で樹
脂層を20秒間熱処理し、得られた各円筒容器のクラッ
ク発生状態と外観を評価した。評価結果を表1に示し
た。
【0012】
【表1】
【0013】表1から明らかなように、本発明の樹脂層
表面をガラス転移点(Tg)±30℃の範囲で熱処理し
たNO2〜5では加熱処理することによってクラックの
発生が防止でき、また外観が良好である。これに対して
熱処理温度が低すぎるNO1ではクラックの発生し、熱
処理温度が高すぎるNO6F傷入りが発生し外観が悪い
【0014】
【発明の効果】上述したように本発明の製法によれば、
絞り加工や曲げ加工等の冷間加工により被覆樹脂にクラ
ックや割れ等の外観不良が発生しにくい、金属板の片面
もしくは両面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂フイルムを積層してなる金属積層体が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の片面もしくは両面にエチレン−
    ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムを積層し、つい
    で、積層されたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
    脂層を、該樹脂のガラス転移点(Tg)±30℃の範囲
    で熱処理した後、絞り加工や曲げ加工等の冷間加工する
    ことを特徴とするエチレン−ビニルアルコール共重合体
    被覆金属積層体の製法。
JP18287596A 1996-07-12 1996-07-12 エチレン−ビニルアルコール共重合体被覆金属積層体の製法 Pending JPH1024523A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030404A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Jfe Steel Kk 容器用樹脂被覆金属板
JP2007030403A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Jfe Steel Kk 容器用樹脂被覆金属板
JP2019136996A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 積水化学工業株式会社 帯状部材及び前記帯状部材の補強帯材の製造方法

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