JPH10244829A - 車両用空気清浄装置 - Google Patents
車両用空気清浄装置Info
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- JPH10244829A JPH10244829A JP9069089A JP6908997A JPH10244829A JP H10244829 A JPH10244829 A JP H10244829A JP 9069089 A JP9069089 A JP 9069089A JP 6908997 A JP6908997 A JP 6908997A JP H10244829 A JPH10244829 A JP H10244829A
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- ultraviolet
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H3/00—Other air-treating devices
- B60H3/06—Filtering
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H3/00—Other air-treating devices
- B60H3/06—Filtering
- B60H2003/0675—Photocatalytic filters
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- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H3/00—Other air-treating devices
- B60H3/06—Filtering
- B60H2003/0691—Adsorption filters, e.g. activated carbon
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で、光脱臭における紫外線の漏れ
を防止することができる車両用空気清浄装置を提供す
る。 【解決手段】 車両用空気清浄装置１において、光触媒
体７、９は、交互に空気通過孔１５を形成した波状帯１
３を積層して構成されるハニカム構造を備え、このハニ
カム構造の空気通過孔１５を紫外線ランプ１１の照射線
に対して傾斜させている。紫外線ランプ１１は紫外線を
光触媒７、９に照射して活性化させてハニカムを通過す
る空気中の臭気成分を除去する。紫外線は、紫外線に対
して空気通過孔が傾斜されているので、紫外線は空気通
過孔を構成する波状帯に当たり、遮蔽される。従って、
特に遮蔽部材を設けることなく、簡易な構成でダクトか
らの紫外線の漏れを防止する。
を防止することができる車両用空気清浄装置を提供す
る。 【解決手段】 車両用空気清浄装置１において、光触媒
体７、９は、交互に空気通過孔１５を形成した波状帯１
３を積層して構成されるハニカム構造を備え、このハニ
カム構造の空気通過孔１５を紫外線ランプ１１の照射線
に対して傾斜させている。紫外線ランプ１１は紫外線を
光触媒７、９に照射して活性化させてハニカムを通過す
る空気中の臭気成分を除去する。紫外線は、紫外線に対
して空気通過孔が傾斜されているので、紫外線は空気通
過孔を構成する波状帯に当たり、遮蔽される。従って、
特に遮蔽部材を設けることなく、簡易な構成でダクトか
らの紫外線の漏れを防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】車両の空調ダクト、特に、産
業廃棄処理用車両の空調ダクトに設けられ、光脱臭用の
紫外線ランプを備える車両用空気清浄装置に関する。
業廃棄処理用車両の空調ダクトに設けられ、光脱臭用の
紫外線ランプを備える車両用空気清浄装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、産業廃棄処理用車両において
は、生ゴミ臭等の悪臭を除去し、快適なキャビン（車
室）をつくることが望まれている。このため、従来のこ
の種の車両では、活性炭による脱臭が図られていたが、
生ゴミ臭は、硫黄系の硫化水素、メチルメルカプタン、
硫化メチル、窒素系のアンモニア、トリメチルアミン等
からなり、従来の活性炭では充分な除去が難しいという
問題点があった。
は、生ゴミ臭等の悪臭を除去し、快適なキャビン（車
室）をつくることが望まれている。このため、従来のこ
の種の車両では、活性炭による脱臭が図られていたが、
生ゴミ臭は、硫黄系の硫化水素、メチルメルカプタン、
硫化メチル、窒素系のアンモニア、トリメチルアミン等
からなり、従来の活性炭では充分な除去が難しいという
問題点があった。
【０００３】一方、活性炭に換えて、紫外線照射による
光脱臭システムが公知である。例えば、特開昭６３ー７
５４３２号公報には、空気通路の一側に紫外線照射用の
水銀ランプを設け、空気通路を通過する空気を殺菌する
構成が開示されている。このように紫外線の照射のみで
は、オゾン発生による殺菌は図れるものの、脱臭効果は
充分でない。
光脱臭システムが公知である。例えば、特開昭６３ー７
５４３２号公報には、空気通路の一側に紫外線照射用の
水銀ランプを設け、空気通路を通過する空気を殺菌する
構成が開示されている。このように紫外線の照射のみで
は、オゾン発生による殺菌は図れるものの、脱臭効果は
充分でない。
【０００４】これに対して、紫外線照射により触媒を活
性化して、悪臭成分を酸化分解して脱臭を図る光脱臭シ
ステムが提案されており、これによれば、上述した生ゴ
ミ臭を充分に除去することができる。
性化して、悪臭成分を酸化分解して脱臭を図る光脱臭シ
ステムが提案されており、これによれば、上述した生ゴ
ミ臭を充分に除去することができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、紫外線は直接
人間の目に照射されると、人間の目を害するおそれがあ
り、紫外線ランプが配置されたダクトからの漏れを防止
する必要があるが、単に紫外線の漏れを防止する遮蔽部
材を別途に設けたのでは構成が複雑になる。特に、車両
のダクト内における紫外線の照射では、ダクト内におけ
る空気の流れを保持しつつ紫外線の漏れを防止すること
が望まれる。
人間の目に照射されると、人間の目を害するおそれがあ
り、紫外線ランプが配置されたダクトからの漏れを防止
する必要があるが、単に紫外線の漏れを防止する遮蔽部
材を別途に設けたのでは構成が複雑になる。特に、車両
のダクト内における紫外線の照射では、ダクト内におけ
る空気の流れを保持しつつ紫外線の漏れを防止すること
が望まれる。
【０００６】そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、
光脱臭における紫外線の漏れを防止することができる車
両用空気清浄装置を提供することにある。
光脱臭における紫外線の漏れを防止することができる車
両用空気清浄装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、ダクト内に、紫外線ラン
プと、紫外線を受けて脱臭作用が活性化される光触媒体
とを備えた車両用空気清浄装置において、前記光触媒体
は、交互に空気通過孔を形成した波状帯を積層して構成
されるハニカム構造を備え、このハニカム構造の空気通
過孔を紫外線ランプの照射線に対して傾斜させているこ
とを特徴とする。この請求項１に記載の発明によれば、
ダクト内を流れる空気は、ハニカム構造の空気通過孔を
通って流れる。従って、空気の流れに対する抵抗が小さ
い。一方、ダクト内では紫外線ランプが、周囲に紫外線
を放射し、ハニカム構造の脱臭用の光触媒に照射して、
光触媒を活性化させてハニカムを通過する空気中の臭気
成分を除去する。紫外線は、四方に直進するが、紫外線
に対して空気通過孔が傾斜されているので、紫外線は空
気通過孔を構成する波状帯に当たり、光触媒体により遮
蔽される。従って、ダクトからの紫外線の漏れを防止す
ることができる。更に、紫外線の遮蔽構造においては、
特に別途遮蔽部材を用いることなく、光触媒体を利用し
ているので、構成が簡易である。
に、請求項１に記載の発明は、ダクト内に、紫外線ラン
プと、紫外線を受けて脱臭作用が活性化される光触媒体
とを備えた車両用空気清浄装置において、前記光触媒体
は、交互に空気通過孔を形成した波状帯を積層して構成
されるハニカム構造を備え、このハニカム構造の空気通
過孔を紫外線ランプの照射線に対して傾斜させているこ
とを特徴とする。この請求項１に記載の発明によれば、
ダクト内を流れる空気は、ハニカム構造の空気通過孔を
通って流れる。従って、空気の流れに対する抵抗が小さ
い。一方、ダクト内では紫外線ランプが、周囲に紫外線
を放射し、ハニカム構造の脱臭用の光触媒に照射して、
光触媒を活性化させてハニカムを通過する空気中の臭気
成分を除去する。紫外線は、四方に直進するが、紫外線
に対して空気通過孔が傾斜されているので、紫外線は空
気通過孔を構成する波状帯に当たり、光触媒体により遮
蔽される。従って、ダクトからの紫外線の漏れを防止す
ることができる。更に、紫外線の遮蔽構造においては、
特に別途遮蔽部材を用いることなく、光触媒体を利用し
ているので、構成が簡易である。
【０００８】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、前記光触媒体は、その一端側から他端
側に沿って前記波状帯を平行に積層して構成するととも
に、光触媒体を空気の流れ方向に対して傾斜させて配置
したことを特徴とする。この請求項２に記載の発明によ
れば、光触媒体を斜めに傾斜させる構成であるから、部
品点数の増加を伴わずに簡易な構成で、ダクト内からの
紫外線の漏れを防止できる。
の発明において、前記光触媒体は、その一端側から他端
側に沿って前記波状帯を平行に積層して構成するととも
に、光触媒体を空気の流れ方向に対して傾斜させて配置
したことを特徴とする。この請求項２に記載の発明によ
れば、光触媒体を斜めに傾斜させる構成であるから、部
品点数の増加を伴わずに簡易な構成で、ダクト内からの
紫外線の漏れを防止できる。
【０００９】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、前記光触媒体は、紫外線ランプに近い
中央部を、空気の流れ方向に対して傾斜させ、紫外線ラ
ンプから離れた両側を空気の流れ方向に平行に配置した
ことを特徴とする。この請求項３に記載の発明によれ
ば、光触媒体が紫外線ランプに近い部位では、空気通路
の空気の流れに沿って直進するがかかる紫外線は空気通
路に斜めに配置した波状帯により遮蔽される。一方、紫
外線ランプから離れた位置では空気通路の流れ方向に対
して斜めに紫外線が照射されることから、空気の流れ方
向に平行に配置された波状帯に当たり、遮蔽される。し
かも、ダクトの壁に近接する周囲部分では波状帯が空気
の流れ方向に平行に配置されているから、空気抵抗を少
なくできる。
の発明において、前記光触媒体は、紫外線ランプに近い
中央部を、空気の流れ方向に対して傾斜させ、紫外線ラ
ンプから離れた両側を空気の流れ方向に平行に配置した
ことを特徴とする。この請求項３に記載の発明によれ
ば、光触媒体が紫外線ランプに近い部位では、空気通路
の空気の流れに沿って直進するがかかる紫外線は空気通
路に斜めに配置した波状帯により遮蔽される。一方、紫
外線ランプから離れた位置では空気通路の流れ方向に対
して斜めに紫外線が照射されることから、空気の流れ方
向に平行に配置された波状帯に当たり、遮蔽される。し
かも、ダクトの壁に近接する周囲部分では波状帯が空気
の流れ方向に平行に配置されているから、空気抵抗を少
なくできる。
【００１０】請求項４に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、前記光触媒体は、その一端側から他端
側に沿って前記波状帯を空気の流れ方向に対して傾斜さ
せて積層するとともに、光触媒体は空気の流れ方向に対
して直交させて配置したことを特徴とする。この請求項
４に記載の発明によれば、光触媒体を構成する波状帯は
空気通路に対して斜めに配置しているので、紫外線ラン
プから照射された紫外線は波状帯に当たり、遮蔽され
る。また、光触媒体を空気通路に対して直立させて配置
するので、設置が容易で且つ安定である。
の発明において、前記光触媒体は、その一端側から他端
側に沿って前記波状帯を空気の流れ方向に対して傾斜さ
せて積層するとともに、光触媒体は空気の流れ方向に対
して直交させて配置したことを特徴とする。この請求項
４に記載の発明によれば、光触媒体を構成する波状帯は
空気通路に対して斜めに配置しているので、紫外線ラン
プから照射された紫外線は波状帯に当たり、遮蔽され
る。また、光触媒体を空気通路に対して直立させて配置
するので、設置が容易で且つ安定である。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明の実施の形
態にかかる車両用空気清浄装置１は、生ゴミ等を扱う産
業廃棄物施設で使用される車両に搭載されるものであ
り、車両の空調ダクト３内に配置されている。即ち、車
両用空気清浄装置１は、図１に示すように、車両の空調
ダクト３内にエバポレータやヒータ等の熱交換器５と共
に配置されており、循環する車室内の空気から塵埃や臭
いを除去するとともに車室内の温度調整をする構成とな
っている。この空調ダクト３内には、熱交換器５の上流
側に、一対の光触媒体７、９を備えており、これら上流
側の光触媒体７と下流側の光触媒体９との間に紫外線ラ
ンプ１１が配置されている。
発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明の実施の形
態にかかる車両用空気清浄装置１は、生ゴミ等を扱う産
業廃棄物施設で使用される車両に搭載されるものであ
り、車両の空調ダクト３内に配置されている。即ち、車
両用空気清浄装置１は、図１に示すように、車両の空調
ダクト３内にエバポレータやヒータ等の熱交換器５と共
に配置されており、循環する車室内の空気から塵埃や臭
いを除去するとともに車室内の温度調整をする構成とな
っている。この空調ダクト３内には、熱交換器５の上流
側に、一対の光触媒体７、９を備えており、これら上流
側の光触媒体７と下流側の光触媒体９との間に紫外線ラ
ンプ１１が配置されている。
【００１２】一対の光触媒体７、９は、それぞれ、図２
に示すように、波状帯１３を積層して多数の空気通路１
５を有するハニカム構造を有しており、通過する空気と
の接触面積を広くとりつつ空気抵抗が少ない構成になっ
ている。波状帯１３には、紫外線の照射を受けて活性化
される触媒が含まれており、空気中の臭成分を分解し、
且つ吸着するものである。
に示すように、波状帯１３を積層して多数の空気通路１
５を有するハニカム構造を有しており、通過する空気と
の接触面積を広くとりつつ空気抵抗が少ない構成になっ
ている。波状帯１３には、紫外線の照射を受けて活性化
される触媒が含まれており、空気中の臭成分を分解し、
且つ吸着するものである。
【００１３】上流側の光触媒体７と下流側の光触媒体９
との間の間隔は特に限定されず、紫外線ランプ１１から
紫外線が各光触媒体７、９の全体を照射するのに充分な
間隔であればよい。また、光触媒体７、９は、紫外線ラ
ンプ１１の上流側と下流側との両側に設けることに限ら
ず、いずれか一方に設けるものであってもよいが、この
場合には、車室内側に紫外線が漏れないようにするた
め、空調ダクト３が車室内に間近に開口する側に設ける
ことが望ましい。尚、光触媒体７、９には、アルカリ処
理活性炭と酸性処理活性炭と混入して臭気成分を中和及
び酸化させ、生ゴミ等の臭気成分に限らず、煙草等の各
種の臭気成分を吸着させる構成としてもよい。
との間の間隔は特に限定されず、紫外線ランプ１１から
紫外線が各光触媒体７、９の全体を照射するのに充分な
間隔であればよい。また、光触媒体７、９は、紫外線ラ
ンプ１１の上流側と下流側との両側に設けることに限ら
ず、いずれか一方に設けるものであってもよいが、この
場合には、車室内側に紫外線が漏れないようにするた
め、空調ダクト３が車室内に間近に開口する側に設ける
ことが望ましい。尚、光触媒体７、９には、アルカリ処
理活性炭と酸性処理活性炭と混入して臭気成分を中和及
び酸化させ、生ゴミ等の臭気成分に限らず、煙草等の各
種の臭気成分を吸着させる構成としてもよい。
【００１４】次に、本実施の形態における作用を説明す
る。空調ダクト３を通過する空気は、図１に示すよう
に、上流側の光触媒体７、紫外線ランプ１１、下流側の
光触媒体９、熱交換器５をこの順序で流れる。一般に、
生ゴミ等の臭気成分は、主として、アンモニア（分子式
ＮＨ3 ）、トリメチルアミン（分子式（ＣＨ3 ）3
Ｎ）、酢酸（分子式ＣＨ3 ＣＯＯＨ）である。これらの
臭気成分は、紫外線ランプ１１から照射されてた紫外線
により直接分解されるとともに、脱臭用触媒７、９によ
り分解され且つ吸着される。光触媒体７、９は、これら
の間に配置された紫外線ランプ１１からの照射を受けて
活性化され、臭気成分は、上流側及び下流側の光触媒体
７、９の空気通過孔１５を通過する際に分解され且つ吸
着される。従って、空調ダクト３を通過する空気から臭
気成分を充分に除去することができる。
る。空調ダクト３を通過する空気は、図１に示すよう
に、上流側の光触媒体７、紫外線ランプ１１、下流側の
光触媒体９、熱交換器５をこの順序で流れる。一般に、
生ゴミ等の臭気成分は、主として、アンモニア（分子式
ＮＨ3 ）、トリメチルアミン（分子式（ＣＨ3 ）3
Ｎ）、酢酸（分子式ＣＨ3 ＣＯＯＨ）である。これらの
臭気成分は、紫外線ランプ１１から照射されてた紫外線
により直接分解されるとともに、脱臭用触媒７、９によ
り分解され且つ吸着される。光触媒体７、９は、これら
の間に配置された紫外線ランプ１１からの照射を受けて
活性化され、臭気成分は、上流側及び下流側の光触媒体
７、９の空気通過孔１５を通過する際に分解され且つ吸
着される。従って、空調ダクト３を通過する空気から臭
気成分を充分に除去することができる。
【００１５】一方、紫外線ランプ１１から照射された紫
外線は、放射線状に四方に放出されるが、これらの紫外
線は直進して、光触媒体７、９に当たり遮蔽される。即
ち、光触媒体７、９を構成する帯状体１３は、空気の流
れ方向（ダクトの延出方向）に対して傾斜されており、
ダクト内を直進しようとする紫外線は帯状体１３により
遮蔽される。このように、紫外線が空調ダクト３から漏
れるのを防止しているので、紫外線が、車室内の人間の
目に直接触れることがない。
外線は、放射線状に四方に放出されるが、これらの紫外
線は直進して、光触媒体７、９に当たり遮蔽される。即
ち、光触媒体７、９を構成する帯状体１３は、空気の流
れ方向（ダクトの延出方向）に対して傾斜されており、
ダクト内を直進しようとする紫外線は帯状体１３により
遮蔽される。このように、紫外線が空調ダクト３から漏
れるのを防止しているので、紫外線が、車室内の人間の
目に直接触れることがない。
【００１６】ここで、図３のグラフを参照して、本実施
の形態における脱臭効果について説明する。図３は、縦
軸に臭気残存率、横軸に脱臭時間を取ったものであり、
初期濃度が３０PPm のアンモニア、６０PPm のトリメチ
ルアミン、３０PPm の酢酸を図１に示す空調ダクト１に
通過させた場合の経時時間ごとの臭気残存率を測定した
ものである。この図３のグラフから明らかなように、最
初の１００％の臭気に対して、約５乃至８分経過後に
は、アンモニア、トリメチルアミン、酢酸それぞれの臭
気残存率を２０％以下にすることができた。
の形態における脱臭効果について説明する。図３は、縦
軸に臭気残存率、横軸に脱臭時間を取ったものであり、
初期濃度が３０PPm のアンモニア、６０PPm のトリメチ
ルアミン、３０PPm の酢酸を図１に示す空調ダクト１に
通過させた場合の経時時間ごとの臭気残存率を測定した
ものである。この図３のグラフから明らかなように、最
初の１００％の臭気に対して、約５乃至８分経過後に
は、アンモニア、トリメチルアミン、酢酸それぞれの臭
気残存率を２０％以下にすることができた。
【００１７】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。例えば、図４に示すように、ハニカム構造の光触媒
体７、９は、それぞれ、空調ダクト３の下端側から上端
側に波状帯１３を傾斜させて平行に積層するとともに、
光触媒体７、９は空調ダクト３の空気の流れ方向に対し
て直交させて配置する構成としてもよい。この図４に示
す変形例では、光触媒体のハニカムを構成する波状帯１
３は空気通路に対して斜めに配置しているので、紫外線
ランプ１１から照射された紫外線は波状帯１３に当た
り、遮蔽される。しかも光触媒体を空気通路に対して直
立させて配置するので、設置が容易で且つ安定である。
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。例えば、図４に示すように、ハニカム構造の光触媒
体７、９は、それぞれ、空調ダクト３の下端側から上端
側に波状帯１３を傾斜させて平行に積層するとともに、
光触媒体７、９は空調ダクト３の空気の流れ方向に対し
て直交させて配置する構成としてもよい。この図４に示
す変形例では、光触媒体のハニカムを構成する波状帯１
３は空気通路に対して斜めに配置しているので、紫外線
ランプ１１から照射された紫外線は波状帯１３に当た
り、遮蔽される。しかも光触媒体を空気通路に対して直
立させて配置するので、設置が容易で且つ安定である。
【００１８】また、図５に示すように、光触媒体７、９
は、そのハニカム構造を形成する波状帯は紫外線ランプ
１１に近い中央部を、空気の流れ方向に対して傾斜さ
せ、紫外線ランプから離れた上側（一端側）及び下側
（他端側）の両側を空気の流れ方向に平行に配置する構
成であっても、上述した実施の形態と同様な効果を得る
ことができる。この場合には、光触媒体７、９が紫外線
ランプ１１に近い部位では、照射された紫外線は、空調
ダクト３の空気の流れに沿って直進するがかかる紫外線
は空気通路に斜めに配置した波状帯１３により遮蔽され
る。一方、紫外線ランプ１１から離れた位置の周壁付近
では、空気通路の流れ方向に対して斜めに紫外線が照射
されることから、空気の流れ方向に平行に配置された波
状帯１３に当たり、遮蔽される。しかも、空調ダクト３
の上側（一端側）および下側（他端側）では、波状体１
３は空気の流れ方向に平行に配置されているから、全体
として空気抵抗を少なくできる。
は、そのハニカム構造を形成する波状帯は紫外線ランプ
１１に近い中央部を、空気の流れ方向に対して傾斜さ
せ、紫外線ランプから離れた上側（一端側）及び下側
（他端側）の両側を空気の流れ方向に平行に配置する構
成であっても、上述した実施の形態と同様な効果を得る
ことができる。この場合には、光触媒体７、９が紫外線
ランプ１１に近い部位では、照射された紫外線は、空調
ダクト３の空気の流れに沿って直進するがかかる紫外線
は空気通路に斜めに配置した波状帯１３により遮蔽され
る。一方、紫外線ランプ１１から離れた位置の周壁付近
では、空気通路の流れ方向に対して斜めに紫外線が照射
されることから、空気の流れ方向に平行に配置された波
状帯１３に当たり、遮蔽される。しかも、空調ダクト３
の上側（一端側）および下側（他端側）では、波状体１
３は空気の流れ方向に平行に配置されているから、全体
として空気抵抗を少なくできる。
【００１９】
【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、光触媒
体は、ハニカム構造体の空気通過孔を紫外線ランプの照
射線に対して傾斜させているから、紫外線は空気通過孔
を構成する波状帯に当たり、光触媒体により遮蔽され
る。従って、空調ダクトからの紫外線の漏れを防止する
ことができる。
体は、ハニカム構造体の空気通過孔を紫外線ランプの照
射線に対して傾斜させているから、紫外線は空気通過孔
を構成する波状帯に当たり、光触媒体により遮蔽され
る。従って、空調ダクトからの紫外線の漏れを防止する
ことができる。
【００２０】請求項２に記載の発明は、光触媒体を空気
の流れ方向に対して傾斜させてダクト内に配置する構成
であるから、部品点数の増加を伴わずに簡易な構成で、
ダクト内からの紫外線の漏れを防止できる。
の流れ方向に対して傾斜させてダクト内に配置する構成
であるから、部品点数の増加を伴わずに簡易な構成で、
ダクト内からの紫外線の漏れを防止できる。
【００２１】請求項３に記載の発明は、光触媒体の中央
部を、空気の流れ方向に対して傾斜させ、両端側を空気
の流れ方向に平行に配置した構成であるから、空気抵抗
を少なくできる。
部を、空気の流れ方向に対して傾斜させ、両端側を空気
の流れ方向に平行に配置した構成であるから、空気抵抗
を少なくできる。
【００２２】請求項４に記載の発明は、光触媒体の波状
帯を空気の流れ方向に対して傾斜させて積層し光触媒体
は空気の流れ方向に対して直交させて配置した構成であ
るから、設置が容易で且つ安定である。
帯を空気の流れ方向に対して傾斜させて積層し光触媒体
は空気の流れ方向に対して直交させて配置した構成であ
るから、設置が容易で且つ安定である。
【００２３】
【図１】本発明の実施の形態にかかる空気清浄装置の概
略的構成を示した断面図である。
略的構成を示した断面図である。
【図２】光触媒体の構造を示す断面図である。
【図３】脱臭試験の結果を示すグラフ図である。
【図４】変形例にかかる車両用空気清浄装置の概略的構
成を示した断面図である。
成を示した断面図である。
【図５】他の変形例にかかる車両用空気清浄装置の概略
的構成を示した断面図である。
的構成を示した断面図である。
１ 空気清浄装置（車両用空気清浄装置） ３ 空調ダクト（ダクト） ７、９ 光触媒体 １３ 波状帯 １５ 空気通過孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 慎一 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 原田 利雄 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 杉木 稔則 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 小野 忠一 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内
Claims (4)
- 【請求項１】 ダクト内に、紫外線ランプと、紫外線を
受けて脱臭作用が活性化される光触媒体とを備えた車両
用空気清浄装置において、 前記光触媒体は、交互に空気通過孔を形成した波状帯を
積層して構成されるハニカム構造を備え、このハニカム
構造の空気通過孔を紫外線ランプの照射線に対して傾斜
させていることを特徴とする車両用空気清浄装置。 - 【請求項２】 前記光触媒体は、その一端側から他端側
に沿って前記波状帯を平行に積層して構成するととも
に、光触媒体を空気の流れ方向に対して傾斜させて配置
したことを特徴とする請求項１に記載の車両用空気清浄
装置。 - 【請求項３】 前記波状帯は、紫外線ランプに近い中央
部を、空気の流れ方向に対して傾斜させ、紫外線ランプ
から離れた両側を空気の流れ方向に平行に配置したこと
を特徴とする請求項１に記載の車両用空気清浄装置。 - 【請求項４】 前記光触媒体は、その一端側から他端側
に沿って前記波状帯を空気の流れ方向に対して傾斜させ
て積層するとともに、光触媒体は空気の流れ方向に対し
て直交させて配置したことを特徴とする請求項１に記載
の車両用空気清浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9069089A JPH10244829A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 車両用空気清浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9069089A JPH10244829A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 車両用空気清浄装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10244829A true JPH10244829A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=13392526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9069089A Pending JPH10244829A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 車両用空気清浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10244829A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-03-06 JP JP9069089A patent/JPH10244829A/ja active Pending
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