JPH09322933A - 光脱臭装置 - Google Patents

光脱臭装置

Info

Publication number
JPH09322933A
JPH09322933A JP8143150A JP14315096A JPH09322933A JP H09322933 A JPH09322933 A JP H09322933A JP 8143150 A JP8143150 A JP 8143150A JP 14315096 A JP14315096 A JP 14315096A JP H09322933 A JPH09322933 A JP H09322933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorizing
light
sheet member
light source
deodorizing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8143150A
Other languages
English (en)
Inventor
Hachiro Kurokawa
八郎 黒川
Kazuya Okada
一也 岡田
Toshiyuki Kato
敏之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP8143150A priority Critical patent/JPH09322933A/ja
Publication of JPH09322933A publication Critical patent/JPH09322933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で十分な脱臭能力を発揮できる光脱臭装置
を提供すること。 【解決手段】脱臭フィルタ4が配置された通気路3の断
面と同一の断面に、円柱状ランプ5a,5bを配置し
た。脱臭フィルタ4は、紫外線の照射を受けて臭い成分
を分解する光触媒を担持している。脱臭フィルタ4は、
ランプ5a,5bに向き合うように傾斜した傾斜面4
3,44を有する。 【効果】脱臭フィルタとランプを通気路の同一の断面に
配置するので、通気路の方向に小型にできる。脱臭フィ
ルタの傾斜面に担持された光触媒に対する光照度を高く
でき、脱臭能力を高くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光触媒を用いて住居等の臭い
を除去することのできる光脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気集塵器において、帯電部又は
集塵部の極板に、紫外線の照射により臭い成分を分解可
能な光触媒を付着させると共に、上記の光触媒に紫外線
を含む光を照射する光源を設け、これにより、有害ガス
成分を除去するものが提供されている(特開平5−23
7381号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報のものでは、
集塵極板に付着した塵埃粒子を取り除くために、定期的
に、洗浄水を用いてブラシで擦ったりして集塵極板を洗
浄しなければならないが、この洗浄時に、極板に付着さ
せてある光触媒が脱落するおそれがあり、脱落した場合
には、以後、ガス成分の除去機能を果たせなくなってし
まう。
【0004】また、上記公報のものでは、光源が、光触
媒を付着した極板の長手方向の端部に近接して配置され
ているので、光源からの光は、極板に対して略平行に近
い方向から照射されることになる結果、極板に付着され
ている光触媒に対する光照度が弱くなり、脱臭能力が非
常に低くなっている。また、光触媒が付着された極板に
対して、均一に光を照射することができないという問題
もあった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、小型で十分な脱臭能力を発揮
できる光脱臭装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の光脱臭装置は、通気流を流
す通気路に配置され、紫外線の照射を受けて臭い成分を
分解する光触媒を担持した脱臭部材と、上記通気路を横
断するように配置された光源とを備え、上記脱臭部材が
配置された通気路の断面と光源が配置された通気路の断
面とは同一の断面であり、上記脱臭部材は、上記光源に
向き合うように傾斜した傾斜面を含むことを特徴とする
ものである。
【0007】上記構成では、脱臭部材と光源が通気路の
同一の断面に横断配置されるので、光脱臭装置を通気路
の方向に小型化することができる。しかも、脱臭部材が
光源に対して向き合う傾斜面を有するので、光触媒に対
する光照度を高くすることができる。また、請求項2記
載の発明のように、請求項1において、上記脱臭部材
は、上記傾斜面を有する凹凸形状を与えられたシート部
材を含んでいれば好ましく、この場合、凹凸形状を与え
ることにより、シート部材の表面積を広くすることがで
きる。その結果、担持する光触媒の量を多くでき、脱臭
能力を高くすることができる。
【0008】また、請求項3記載の発明のように、請求
項2において、上記光源は上記シート部材を包囲する環
状のランプからなり、シート部材の凹凸形状は放射状の
プリーツからなっていれば好ましく、この場合、環状の
ランプによって、放射状のプリーツをなす脱臭部材の全
周を包囲して、光を均一に照射できる。また、プリーツ
であれば、製造し易い。
【0009】また、請求項4記載の発明のように、請求
項3において、上記シート部材は、放射状のプリーツを
有する複数の扇形シート部材を並べて形成され、各扇形
シート部材は展開すると矩形になっていれば好ましく、
この場合、素材として矩形シートを使用できるので、製
造が容易で製造コストを安価にできる。また、請求項5
記載の発明のように、請求項2において、上記光源は複
数設けられ、上記傾斜面は、各光源に向かって傾斜する
ものを含んでいれば好ましく、この場合、シート部材に
形成された各光源に向かって傾斜する傾斜面に対して、
対応する光源から光を照射することができる。
【0010】また、請求項6記載の発明のように、請求
項5において、上記光源は所定間隔をあけて互いに平行
な一対の円柱形状のランプからなり、上記シート部材
は、交互に山折り谷折りに折り曲げられて交互に各ラン
プに向かって開く一対の谷部を形成しており、上記傾斜
面は、各谷部にそれぞれ含まれた三角形形状の面からな
っていれば好ましく、この場合、各ランプから、対応す
る谷部の傾斜面に、光を照射することができる。また、
シート部材を単に折り曲げるだけで、上記の谷部を形成
でき、製造し易い。
【0011】また、請求項7記載の発明のように、請求
項2ないし6の何れかにおいて、上記脱臭部材とランプ
とを一括して保持する保持部材をさらに備え、脱臭部
材、ランプ及び保持部材を含む一体的なユニットを構成
していれば好ましく、この場合、脱臭のために必要な構
成がユニット化されているので、扱いやすい。また、請
求項8記載の発明のように、請求項2ないし7の何れか
において、上記シート部材は光源に向き合うように切り
起こされた複数の切起し部を形成していれば好ましく、
この場合、切起し部は光源に対してより向き合うことに
なり、光照度を高くできる結果、脱臭部材全体としての
脱臭能力を高くできる。
【0012】また、請求項9記載の発明のように、上記
シート部材に微小なしわが多数形成されていれば好まし
く、この場合、シート部材の表面積を広く確保して多量
の光触媒を担持でき、しかも、通過する通気流を乱して
乱流にすることにより、シート部材に触れる空気量を格
段に増加させることができる。このように多くの触媒を
多くの空気に接触させることができるので、相乗効果に
より、非常に高い脱臭能力を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しつつ本発明の実
施の形態について説明する。図2は本発明の一実施形態
に係る光脱臭装置の内部構成を模式的に示す平面図であ
り、図1は光脱臭装置の要部の分解斜視図である。図2
を参照して、本光脱臭装置Aでは、ケーシング1により
区画され且つ通気流2を流す通気路3中に、脱臭部材と
しての脱臭フィルタ4が配置され、この脱臭フィルタ4
と同一の断面に(即ち、通気流2の方向に関して同一の
位置に)、一対の光源としての円柱状ランプ5a,5b
が配置されている。また、脱臭フィルタ4よりも通気流
2の方向の下流側の通気路3に、シロッコファン等から
なる送風ファン6が配置されている。この送風ファン6
はモータ7により駆動される。なお、送風ファン6は脱
臭フィルタ4よりも上流側に配置されても良い。
【0014】図1及び図3を参照して、上記の円柱状ラ
ンプ5a,5bは所定間隔を隔てて互いに平行である。
また、これら円柱状ランプ5a,5bと脱臭フィルタ4
とは、前後に通気口8a,8bを有する箱状の、例えば
樹脂からなる保持ケース8内に収容されており、これら
脱臭フィルタ4,両円柱状ランプ5a,5b及び保持ケ
ース8によって一体的なユニットUを構成している。
9,9は円柱状ランプ5a,5bに給電するための電極
である。
【0015】上記の脱臭フィルタ4の素材としては、例
えば、目付150g/m2 のポリエステル系不織布を用
いることができる。また、紙や合成紙を用いても良い。
脱臭フィルタ4が本実施形態のように通気路3の断面の
略全域に拡がりを持つ場合は、脱臭フィルタ4は通気流
2を透過可能であることが必要となるが、脱臭フィルタ
4が通気路3の断面の全域に拡がりを持たず、通気流2
を通すための開口を設けたものであれば、脱臭フィルタ
4が通気流2を透過させないものであっても良い。
【0016】上記の脱臭フィルタ4には、紫外線の照射
を受けて臭い成分を分解する光触媒を表面又は内部に担
持している。例えば、脱臭フィルタ4の片面又は両面に
光触媒を塗布すれば良い。この場合、吸着剤と混ぜ合わ
せて塗布することが、好ましい。というのは、臭い成分
を、吸着剤によって物理的に吸着しつつ光触媒により分
解するので、脱臭能力が高いと共にこの脱臭能力を長期
にわたって維持できるからである。ここで、吸着剤とし
ては、例えば活性炭やゼオライトがある。
【0017】上記光触媒とは、光を吸収してそのエネル
ギを反応物質に与えて化学反応を起こさせる物質を意味
する。具体的には、紫外線を含む光の照射を受けること
により光触媒の表面に発生した正孔が、光触媒表面の吸
着水と反応して、ラジカルOH(水酸基ラジカル)が生
成され、このラジカルOHが有機物の分子結合を切断す
ることにより、例えばアンモニア等の臭い成分を無臭化
する。光触媒は、吸着された臭い成分を光照射によって
分解することにより再生できるので、長期にわたって脱
臭能力を維持することができる。
【0018】また、上記の光触媒としては、酸化チタン
(例えばTiO2) 、酸化亜鉛および酸化タングステン(例
えばWO3 )を用いることが可能であるが、下記の点で、
酸化チタンを用いることが好ましい。即ち、酸化チタン
であれば、弱い紫外線でも十分な脱臭機能を発揮でき、
広範囲な臭い物質、例えば、アンモニア、アセトアルデ
ヒド、酢酸、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、
硫化水素、スチレン、硫化メチル、二硫化ジメチル及び
イソ吉草酸の悪臭を除去できるからであり、また、酸化
チタンであれば、化粧品や歯磨き粉にも使用されている
など化学的にも安定で安全性が高いからである。
【0019】図3を参照して、上記の脱臭フィルタ4
は、折り曲げにより凹凸形状を与えられたシート部材か
らなり、交互に山折り線4a、谷折り線4b(図3にお
いて便宜上、破線で示してある)で折り曲げられて交互
に各ランプ5a,5bに向かって開く谷部41,42を
形成していると共に、各谷部41,42の傾斜面43,
44は三角形形状をしている。各傾斜面43,44は、
それぞれ対応する円柱状ランプ5a,5bに向かって傾
斜している。
【0020】本実施形態によれば、脱臭フィルタ4と円
柱状ランプ5a,5bが通気路3の同一の断面に配置さ
れるので、光脱臭装置Aを通気路3が延びる方向(通気
流2の方向)に小型化することができる。しかも、脱臭
フィルタ4が円柱状ランプ3に対して向き合う傾斜面4
3,44を有するので、光触媒に対する光照度を高くす
ることができる。
【0021】特に、脱臭フィルタ4が上記傾斜面43,
44を有する凹凸形状を与えられたシート部材からなる
ので、脱臭フィルタ4の表面積を広くすることができる
結果、担持する光触媒の量を多くでき、脱臭能力を高く
することができる。また、シート部材を単に折り曲げる
だけで、上記の傾斜面43,44を有する谷部41,4
2を容易に形成でき、製造し易い。
【0022】また、複数の円柱状ランプ5a,5bを設
け、それぞれに向かって傾斜する複数の傾斜面43,4
4を設けたので、複数のランプ5a,5bの光を有効に
利用することができる。さらに、脱臭フィルタ4、円柱
状ランプ5a,5b及び保持ケース8を含む一体的なユ
ニットUとして、脱臭のために必要な構成がユニット化
されているので、扱いやすい。
【0023】なお、図4に示すように、傾斜面43,4
4のそれぞれに、対応する円柱状ランプ5a,5bに向
き合うように切り起こされた複数の切起し部45,46
を形成することができる。この場合、切起し部45,4
6では、円柱状ランプ5a,5bに対してより向き合う
ことになり、切起し部45,46での光照度を高くでき
る結果、脱臭フィルタ4全体として高い脱臭能力を確保
できる。
【0024】次いで、図5〜図9は本発明の他の実施形
態を示している。同図を参照して、本実施形態では、光
源として環状ランプ10を用い、この環状ランプ10の
内側に円形の脱臭フィルタ11を配置した。この脱臭フ
ィルタ11は、複数の扇形シート部材S1を周方向に並
べて形成されている。これらの扇形シート部材S1は、
それぞれ放射状のプリーツにより凹凸形状を与えられて
いる。また、図6及び図7に示すように、環状ランプ1
0及び脱臭フィルタ11は、ケース本体13とカバー1
4とからなる保持ケース12に収容されて、全体が一体
的なユニットU1を構成している。上記のケース本体1
3は、環状の端面板15と、この端面板15の外周に立
設された環状の周壁板16と、端面板15の内周に円周
等配に立設されて各プリーツを形状保持する多数の保持
片17とを備えている。環状ランプ3は、周壁板16と
多数の保持片17との間に収容される。端面板15の開
口15aには、補強のために十字枠15aが設けられて
いる。
【0025】他方、上記のカバー14は、開口18aを
有する端面板18と、この端面板18の周囲を取り囲む
周壁板19とを備えており、周壁板19によってケース
本体13の周壁板16を覆うようにして、ケース本体1
3に嵌め合わされる。カバー14の開口18aには補強
のための十字枠18bが設けられている。上記のプリー
ツにより与えられる凹凸形状としては、図8(a)に示
すような、山折り線11a及び谷折り線11bを有する
断面三角形形状のものであっても良いし、また、図8
(b)に示すような、山折り線11a及び谷折り線11
bを有する断面ステップ状のものであっても良く、何れ
にしても、環状ランプ10に向かって開く傾斜面20が
山折り線11a及び谷折り線11bによって形成されれ
ば良い。各扇形シート部材S1は展開すると矩形になる
ことが製造を容易にするうえで好ましく、断面三角形形
状である前者の場合、図9(a)に示すような展開形状
となり、断面ステップ状である後者の場合、図9(b)
や図9(c)に示すような展開形状となる。図9(b)
では、一端から他端側にいくにしたがって、断面ステッ
プ状から断面三角形形状に変化するのに対して、図9
(c)ではずっと断面ステップ状である。なお、図9
(a)〜(c)において、山折り線11aを実線で示
し、谷折り線11bを破線で示した。
【0026】本実施形態によれば、図1の実施形態と同
様の作用効果を奏することができる。即ち、通気流方向
に関して小型にできる。また、脱臭フィルタ11に凹凸
を設けて脱臭面積を拡大すると共に、凹凸により形成し
た傾斜面に対して効率的に光を当てることにより脱臭能
力を向上することができる。さらに、折り曲げ形成によ
り脱臭フィルタ11の製造を容易にすることができる。
【0027】加えて、環状ランプ10を用いて脱臭フィ
ルタ11を包囲するようにしたので、単一の環状ランプ
10であっても、その光を効率的に利用して、脱臭能力
を高くすることができる。なお、環状ランプ10を複数
設けても良い。図10は本発明のさらに他の実施形態を
示している。同図を参照して、本実施形態では、複数の
円柱状ランプ21,22,23を互いに平行に配置して
おり、隣接する円柱状ランプ(21,22)(22,2
3)同士の間に、それぞれ波形(ジグザク状)の脱臭フ
ィルタ24を配置している。円柱状ランプ21〜23及
び脱臭フィルタ24は前後に開口(図示せず)を有する
保持ケース26内に収容され、全体がユニットU2を構
成している。
【0028】上記脱臭フィルタ24を構成するシート部
材S2の表面(少なくとも片面)又は内部には、図1の
実施形態と同様にして光触媒が担持されている。脱臭フ
ィルタ24の光触媒を担持した傾斜面24aは、図10
に示したように通気流2の方向に沿うものであっても良
いし、また、通気流2の方向に対して所定の交差角度で
交差するものであっても良い。また、ジグザグ状の脱臭
フィルタ24は、山折り線24c及び谷折り線24dに
よって三角形形状の開口24bを区画しており、この開
口24bを通して通気流2が流される。図10では、図
示を簡単にするため、脱臭フィルタ24のジグザグの段
数は比較的少なく設定されているが、脱臭フィルタ24
のジグザグの段数を多くしても良く、この場合、図10
のものと比較して、面積の狭い開口24bが多数形成さ
れることになる。また、脱臭フィルタ24を構成するシ
ート部材S2には、微小なしわ25が多数形成されてい
る。
【0029】本実施形態では、複数のランプ21,2
2,23のそれぞれに対して向き合うように傾斜した傾
斜面24aに、均一に光を照射して、脱臭能力を高くす
ることができる。また、脱臭フィルタ24の傾斜面24
aの表裏両面から光を照射できるので、光照度をより高
くして、脱臭能力をより高くすることができる。特に、
脱臭フィルタ24を構成するシート部材S2に、微小な
しわ25が多数形成されているので、この点からも脱臭
能力が高い。即ち、シート部材S2の表面積を広く確保
して多量の光触媒を担持でき、しかも、通過する通気流
2を乱して乱流にすることにより、シート部材S2に触
れる空気量を格段に増加させることができる。このよう
に多くの光触媒を多くの空気に接触させることができる
ので、相乗効果により、非常に高い脱臭能力を得ること
ができる。
【0030】なお、図1や図5の実施形態において、脱
臭フィルタを構成するシート部材の表面に多数のしわを
形成しても良い。その他、本発明の範囲で種々の変更を
施すことができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、脱臭部材と光
源が通気路の同一の断面に横断配置されるので、光脱臭
装置を通気路の方向に小型化することができ、しかも、
脱臭部材が光源に対して向き合う傾斜面を有するので、
光触媒に対する光照度を高くできる結果、脱臭能力を高
くすることができる。
【0032】また、請求項2記載の発明では、シート部
材の表面積を広くすることができる結果、担持する光触
媒の量を多くでき、脱臭能力を高くすることができる。
また、請求項3記載の発明では、環状のランプによっ
て、放射状のプリーツをなす脱臭部材の全周を包囲し
て、光を均一に照射できる結果、脱臭能力を高くするこ
とができる。また、プリーツであれば、製造し易い。
【0033】また、請求項4記載の発明では、各扇形シ
ート部材の素材として矩形シートを使用できるので、製
造が容易で製造コストを安価にできる。また、請求項5
記載の発明では、シート部材に形成された各光源に向か
って傾斜する面に対して、対応する光源から光を照射す
ることができる。また、請求項6記載の発明では、複数
のランプから、対応する谷部の傾斜面に光を照射するこ
とができ、光照度を高くできる結果、脱臭能力を高くで
きる。また、シート部材を単に折り曲げるだけで、上記
の谷部を形成できるので、製造し易い。
【0034】また、請求項7記載の発明では、上記脱臭
部材とランプとを一括して保持する保持部材をさらに備
え、脱臭部材、ランプ及び保持部材を含む一体的なユニ
ットを構成していれば好ましく、この場合、脱臭のため
に必要な構成がユニット化されているので、扱いやす
い。また、請求項8記載の発明では、切起し部における
光照度を高くできる結果、脱臭部材全体としての脱臭能
力を高くできる。
【0035】また、請求項9記載の発明では、多数のし
わを形成することによりシート部材の表面積を広く確保
して多量の光触媒を担持でき、しかも、通過する通気流
を乱して乱流にすることにより、シート部材に触れる空
気量を格段に増加させることができる。このように多く
の触媒を多くの空気に接触させることができるので、相
乗効果により、非常に高い脱臭能力を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての光脱臭装置の要部
の斜視図である。
【図2】光脱臭装置の内部構成を示す模式的平面図であ
る。
【図3】脱臭フィルタおよび円柱状ランプの拡大斜視図
である。
【図4】図3の脱臭フィルタの変更形態を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の他の実施形態に係る光脱臭装置の要部
の斜視図である。
【図6】図5の実施形態において脱臭フィルタ及び環状
ランプを含むユニットの分解斜視図である。
【図7】図6のユニットの概略縦断面図である。
【図8】(a)及び(b)は脱臭フィルタを構成するシ
ート部材の要部の斜視図である。
【図9】(a)は図8(a)のシート部材の、(b)及
び(c)は図8(b)のシート部材の展開状態を示す平
面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る光脱臭装
置の要部の斜視図である。
【符号の説明】
2 通気流 3 通気路 4,11,24 脱臭フィルタ(脱臭部材) 41,42 谷部 43,44,24a 傾斜面 4a,11a,24c 山折り線 4b,11b,24d 谷折り線 45,46 切起し部 25 しわ S,S1,S2 シート部材 5a,5b,21,22,23 円柱状ランプ 10 環状ランプ 8,12,26 保持ケース U,U1,U2 ユニット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気流(2) を流す通気路(3) に配置され、
    紫外線の照射を受けて臭い成分を分解する光触媒を担持
    した脱臭部材(4)(11)(24) と、 上記通気路(3) を横断するように配置された光源(5a,5
    b)(10)(21,22,23) とを備え、 上記脱臭部材(4)(11)(24) が配置された通気路(3) の断
    面と光源(5a,5b)(10)(21,22,23) が配置された通気路
    (3) の断面とは同一の断面であり、 上記脱臭部材(4)(11)(24) は、上記光源(5a,5b)(10)(2
    1,22,23) に向き合うように傾斜した傾斜面(43,44)(20)
    (24a)を含むことを特徴とする光脱臭装置。
  2. 【請求項2】上記脱臭部材(4)(11)(24) は、上記傾斜面
    (43,44)(20)(24a)を有する凹凸形状を与えられたシート
    部材(S)(S1)(S2) を含むことを特徴とする請求項1記載
    の光脱臭装置。
  3. 【請求項3】上記光源は上記シート部材(S1)を包囲する
    環状のランプ(10)からなり、シート部材(S1)の凹凸形状
    は放射状のプリーツからなることを特徴とする請求項2
    記載の光脱臭装置。
  4. 【請求項4】上記シート部材は、放射状のプリーツを有
    する複数の扇形シート部材(S1)を並べて形成され、各扇
    形シート部材(S1)は展開すると矩形になることを特徴と
    する請求項3記載の光脱臭装置。
  5. 【請求項5】上記光源(5a,5b)(21,22,23) は複数設けら
    れ、上記傾斜面(43,44)(24a)は、各光源(5a,5b)(21,22,
    23) に向かって傾斜するものを含むことを特徴とする請
    求項2記載の光脱臭装置。
  6. 【請求項6】上記光源は所定間隔をあけて互いに平行な
    一対の円柱形状のランプ(5a,5b)(21,22,23) からなり、
    上記シート部材(S)(S2) は、交互に山折り谷折りに折り
    曲げられて交互に各ランプ(5a,5b)(21,22,23) に向かっ
    て開く一対の谷部(41,42) を形成しており、上記傾斜面
    (43,44)(24a)は、各谷部(41,42) にそれぞれ含まれた三
    角形形状の面からなることを特徴とする請求項5記載の
    光脱臭装置。
  7. 【請求項7】脱臭部材(4)(11)(24) とランプ(5a,5b)(1
    0)(21,22,23) とを一括して保持する保持部材(8) (12)
    (26)をさらに備え、脱臭部材(4)(11)(24) 、ランプ(5a,
    5b) (10)(21,22,23)及び保持部材(8)(12)(26) を含む一
    体的なユニット(U)(U1)(U2) を構成していることを特徴
    とする請求項2ないし6の何れか一つに記載の光脱臭装
    置。
  8. 【請求項8】上記シート部材(S) は光源(5a,5b) に向き
    合うように切り起こされた複数の切起し部(45,46) を形
    成していることを特徴とする請求項2ないし7の何れか
    一つに記載の光脱臭装置。
  9. 【請求項9】上記シート部材(S2)に微小なしわ(25)が多
    数形成されていることを特徴とする請求項2ないし8の
    何れか一つに記載の光脱臭装置。
JP8143150A 1996-06-05 1996-06-05 光脱臭装置 Pending JPH09322933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8143150A JPH09322933A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 光脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8143150A JPH09322933A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 光脱臭装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09322933A true JPH09322933A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15332097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8143150A Pending JPH09322933A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 光脱臭装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09322933A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001009015A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Matsushita Refrig Co Ltd 光触媒を用いた脱臭素子
WO2002102423A1 (fr) * 2001-06-14 2002-12-27 Zexel Valeo Climate Control Corporation Desodorisant photocatalytique
JP2010227840A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Nanocreate Co Ltd 空気清浄装置
JP2021007676A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
WO2021020347A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
WO2022168590A1 (ja) * 2021-02-03 2022-08-11 株式会社デンソー 空気浄化装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001009015A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Matsushita Refrig Co Ltd 光触媒を用いた脱臭素子
WO2002102423A1 (fr) * 2001-06-14 2002-12-27 Zexel Valeo Climate Control Corporation Desodorisant photocatalytique
EP2489373A1 (en) 2001-06-14 2012-08-22 Zexel Valeo Climate Control Corporation Photocatalyst deodorizer
JP2010227840A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Nanocreate Co Ltd 空気清浄装置
JP2021007676A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
WO2021020347A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 Apsジャパン株式会社 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
WO2022168590A1 (ja) * 2021-02-03 2022-08-11 株式会社デンソー 空気浄化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7353404B2 (ja) Uv led及びフィルター部を使用した小型空気清浄機
KR20160054731A (ko) Uv led와 광촉매 필터를 사용한 소형 공기 정화기
JPH02207824A (ja) 空気清浄装置
JP2006015280A (ja) 空気浄化装置
KR20160054730A (ko) Uv led와 광촉매 필터를 사용한 소형 공기 정화기
JP3389786B2 (ja) 空気清浄機
KR20220156483A (ko) Uv led와 광촉매 필터를 사용한 공기 정화기
JPH10234835A (ja) 空気清浄装置
JPH09322933A (ja) 光脱臭装置
WO2005108137A1 (en) Automobile air filter
KR20160054732A (ko) Uv led와 광촉매 필터를 사용한 소형 공기 정화기
JP3445468B2 (ja) 空気清浄装置及び同装置用の集塵電極
JP2001190646A (ja) 光触媒清浄装置
JPH10286436A (ja) 脱臭装置用脱臭体及び脱臭装置
KR20160054729A (ko) Uv led와 광촉매 필터를 사용한 소형 공기 정화기
JPH11178905A (ja) シート状材料及びこれを用いた空気浄化用触媒構造体並びに空気清浄機
JPH01231926A (ja) 空気清浄機
JPH1147635A (ja) 空気清浄化装置
JP2002306587A (ja) 空気浄化装置および空気浄化フィルタ
JP4834911B2 (ja) 空気浄化装置
JPH10244829A (ja) 車両用空気清浄装置
KR20160054733A (ko) Uv led와 광촉매 필터를 사용한 소형 공기 정화기
JPH1176718A (ja) 除塵フィルター及びその製造方法及び空気調和機及び空気清浄機
JPS63315137A (ja) 空気清浄装置
JPH11157332A (ja) 自動車用空気浄化装置