JPH10244808A - 重荷重用ラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用ラジアルタイヤ

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JPH10244808A
JPH10244808A JP9051408A JP5140897A JPH10244808A JP H10244808 A JPH10244808 A JP H10244808A JP 9051408 A JP9051408 A JP 9051408A JP 5140897 A JP5140897 A JP 5140897A JP H10244808 A JPH10244808 A JP H10244808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コード層数を増すことなく有利に耐カット貫
通性及び耐カットセパレーション性を向上させた重荷重
用ラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 3層以上のスチールコード交差層からな
るベルトが踏面幅の70〜85%の最大幅を有し、カー
カスに最も近い1層はベルト最大幅の50〜65%の幅
を有すると共に赤道面に対し5〜15°の傾斜配列コー
ド層になる幅狭強化層であり、幅狭強化層の幅内におけ
るカーカスプライのコードは幅狭強化層のコードと交差
する向きで赤道面に対し70〜85°の傾斜配列にな
り、幅狭強化層の幅内を除くカーカスプライのコードは
幅狭強化層の幅内カーカスプライのコードと同じ傾斜方
向にて赤道面に対し85〜90°の傾斜配列になり、サ
イドウォール部におけるカーカスプライのコードが赤道
面におけるカーカスプライのコードを上回る傾斜角度を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、重荷重用ラジア
ルタイヤ、より詳細には建設車両を典型例とする重車両
に装着され、重荷重負荷の下で荒れ地走行に供する空気
入りラジアルタイヤに関し、特にタイヤの軽量化及び低
コストを満たした上で、トレッド部の耐カット貫通性及
び耐カットセパレーション性の双方を同時に向上させる
ことが可能な重荷重用ラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】建設車両などの重車両に装着し、荒れ地
走行乃至比較的鋭利なエッジをもつ異物が散在する路面
走行に供する重荷重用ラジアルタイヤには、トレッド部
のカット受傷機会が多いのは止むを得ないところであ
り、これに対して成るべく致命傷に至らないカット傷に
止めるための手段を講じるのは当然であり、それでも往
々にして廃品化を余儀なくされるカット貫通(Cut Thro
ugh 、以下C/Tと略す )に至る場合が多い。
【0003】またC/Tにまで至らずとも、ベルトの最
外側コード層に達するか又は最外側コード層に近い位置
まで達するカット傷を受ける機会もかなり多い。これら
のカット傷を受けた状態で走行を続けると、タイヤの荷
重負荷転動下でカット傷先端に大きな応力が繰り返し作
用するのでこのい先端からベルトの最外側コード層表面
に沿って亀裂乃至剥離が進展し、いわゆるカットセパレ
ーション(Cut Separa-tion、以下C/Sと略す)故障に
至るケースも発生し、この場合も廃品化の道を辿る。い
ずれにしてもこの種のタイヤは他の舗装路面を走行する
タイヤに比し大幅に高価であるから、C/T又はC/S
による使用途中の廃品化を阻止するのが重要課題であ
る。
【0004】そこでC/T又はC/Sに対する抵抗力を
増すため、換言すれば耐C/T性及び耐C/S性を同時
に高めるため、例えば特開平8−58310号公報で
は、踏面幅の70〜85%の最大幅をもつ3層以上又は
4層以上のコード交差層を主体とするベルトを備え、こ
のベルトにつき、3層以上の場合は最内側コード層を除
く残余層のうちの一層のコード層を、4層以上の場合は
最内側コード層及びこれに隣接するコード層を除く残余
層のうちの一層のコード層を、いずれの場合も狭幅剛性
強化層として、この層は最大幅の50〜60%の幅とす
ると共に、タイヤ赤道面に対するコードの傾斜角度を5
〜15°とする重荷重用ラジアルタイヤの構成を開示し
ている。
【0005】また本出願人による特許願の特願平8−1
89344号に係わる明細書では、上記公報の開示内容
をさらに進めて、踏面幅の70〜85%の最大幅を有
し、タイヤ赤道面に対しコードを5〜40°の傾斜角度
で配列した3層以上のコード交差層をベルトの主体と
し、コード交差層のうちの2層を最大幅の50〜65%
の幅とする狭幅層とし、この2層の狭幅層のうちの1層
を最内側の第一層として残余の1層は第二層を除く第n
層とし、コード交差層のコード傾斜角度につき、最も小
さい順から並べて順次、第一層、第n層、第一層及び第
n層を除く層とするベルト構成を有する重荷重用ラジア
ルタイヤについて提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した2例は、それ
までのベルトを構成するコード層の層数を増すだけに止
まり、その結果タイヤの製造工数及び重量の増加と、こ
れらに伴うコスト上昇とが不可避であった手段にに対
し、いずれもそれほどコード層数を増すことなく耐C/
T性及び耐C/S性の同時向上に著しく有効な手段であ
ると言える。
【0007】しかし現在一層の厳しさを増しつつある軽
量化要求及びコスト低減要望に対し、先に述べた2例で
も対応し得ない場合が生じるのは時代の趨勢であり、止
むを得ないとして放置することはできないのが現実であ
る。
【0008】従ってこの発明の請求項1に記載した発明
は、先に述べた本出願人による後者の提案をさらに一歩
進めて、ベルトのコード層数を増やすことなく、むしろ
コード層数を減少させて、なおかつ優れた耐C/T性及
び耐C/S性の双方を同時に発揮することができる重荷
重用ラジアルタイヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、トレッド部
と、その両側に連なる一対のサイドウォール部及び一対
のビード部とからなり、これら各部をビード部内に埋設
したビードコア相互間にわたり補強するラジアル配列コ
ードプライのカーカスと、その外周でトレッド部を強化
するベルトとを備え、ベルトは3層以上のスチールコー
ド交差層からなり、該コード交差層はトレッド部の踏面
幅の70〜85%の範囲内の最大幅を有してベルトの主
体を構成し、コード交差層のうち少なくともカーカスに
最も近い1層は、コード交差層の最大幅の50〜65%
の範囲内の幅を有すると共に踏面幅中央周線に対し5〜
15°の傾斜配列コード層になる幅狭強化層である重荷
重用ラジアルタイヤにおいて、上記幅狭強化層の幅内に
おけるカーカスプライのコードは、タイヤ赤道面を挟ん
で幅狭強化層のコードと交差する向きにて上記赤道面に
対し70〜85°の範囲内の傾斜配列になり、幅狭強化
層の両側縁からビードコアに至る間のカーカスプライの
コードは、幅狭強化層の幅内におけるカーカスプライの
コードと同じ傾斜方向にてタイヤ赤道面に対し85〜9
0°の範囲内の傾斜配列になり、タイヤ赤道面に対する
傾斜角度につき、サイドウォール部におけるカーカスプ
ライのコードが、タイヤ赤道面におけるカーカスプライ
のコードを上回る傾斜角度を有することを特徴とする。
【0010】ここにベルトはトレッド部に大きな剛性を
付与して、タイヤの負荷転動下で接地領域のトレッド部
の動きを抑制することでラジアル構造特有の特性を発揮
させる役を果たさせるのが本来の機能であり、よって専
らこの役を担うコード層をここではベルトの主体と呼
び、その他に専らカットに対する保護層の役を果たすコ
ード層、例えばいわゆるハイエロンゲーションコード層
もベルトの範疇に含めるので、上記コード交差層をこの
保護コード層と区別するためあえてベルトの主体と呼ぶ
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1及び図2に基づき説明する。図1及び図2は重
荷重用ラジアルタイヤ(以下タイヤという)の左半要部
を線図として模式的にあらわした断面図(上方の図)
と、この断面図において踏面側からカーカスのプライコ
ードを透視したコードの平面展開図(下方の図)とを合
わせ示す説明図である。
【0012】まず図1、2のうち上方に示す図におい
て、タイヤは、トレッド部1と、その両側に連なる一対
のサイドウォール部(図示省略)及び一対のビード部
(図示省略)とからなり、これら各部はビード部内に埋
設したビードコア(図示省略)相互間にわたり、この例
では1プライのラジアル配列コード、この例ではスチー
ルコード2cのゴム被覆プライからなるカーカス2によ
り補強し、トレッド部1はカーカス2の外周に配置した
3層以上(図示例は5層)のコード層になるベルト3に
より強化する。なおカーカス2の内面はインナーライナ
4にて掩う。
【0013】図示例のベルト3はその主体をなす4層の
スチールコード交差層3Mと、その最外側に1層の保護
層であるハイエロンゲーションスチールコード層PB
(破線にて示す)とを有し、スチールコード層3Mはカ
ーカス2に最も近い順から符号1B、2B、3B、4B
を付して示す。ここにコード交差層とは互いに隣接する
層のコードがタイヤ赤道面Eを挟んで互いに交差するこ
とを指し、各図にてコードが右上がり配列をR、左上が
り配列をLの符号を付した。
【0014】ベルト3のスチールコード層3Mのうち第
二コード層2Bが最大幅Wmax を有し、この最大幅Wma
x はトレッド部1の踏面1tの幅TWの70〜85%の
範囲内とする。またスチールコード層3Mのうちカーカ
ス2に最も近い第一コード層1Bは、最大幅Wmax の5
0〜65%の範囲内の幅wを有するものとし、かつ踏面
1t幅TW中央周線、すなわちタイヤ赤道面Eに対しコ
ードを5〜15°の傾斜配列してなる幅狭強化層であ
る。この幅狭強化層1Bはスチールコード層3M1B〜
4Bのうち最も狭幅にするのが望ましい。
【0015】次に、図1、2の上方及び下方に示す両図
を参照して、幅狭強化層1Bの両側縁1Be間の幅w内
に位置するカーカス2のプライコード2cは、タイヤ赤
道面Eを挟んで幅狭強化層1Bのコードと交差する向き
に傾斜させ、こららのコードはタイヤ赤道面Eに対し7
0〜85°の傾斜角度αにて配列する。この交差配列は
図1で幅狭強化層1Bのコードが右上がり配列であるの
に対しカーカス2のプライコード2cは左上がりに形成
し、図2では幅狭強化層1Bのコードが左上がり配列で
あるのに対しカーカス2のプライコード2cは右上がり
に形成する、ということである。
【0016】そして、幅狭強化層1Bの両側縁1Beか
らビードコア(図示せず)に至る間のカーカス2のプラ
イコード2cは、幅w内に位置するカーカス2のプライ
コード2cと同じ傾斜方向、すなわち図1は左上がり、
図2では右上がりの傾斜方向の下で、タイヤ赤道面Eに
対し85〜90°の範囲内の傾斜配列とする(図示例は
いずれも約90°)。
【0017】このとき、サイドウォール部(図示せず)
におけるカーカス2のプライコード2cの傾斜角度はタ
イヤ赤道面Eにおけるプライ2cの傾斜角度αを上回る
ことが必要である。換言すればカーカス2のプライコー
ド2cを幅狭強化層1Bの幅w内で他の部位より傾ける
ということであり、しかも幅狭強化層1Bのコードと交
差させるということである。
【0018】このカーカス2の傾斜は以下に述べるよう
にタイヤ成形時に形成する。すなわち既知のラジアルタ
イヤの成型手順に従い、いわゆる第二成型時に膨径させ
たグリーンケースに張付けるベルトの未加硫部材(製品
時にベルトのコード層B1〜B4、PBとなる部材)の
うちコード層B1、すなわち幅狭強化層B1となる部材
の長手方向(周線)に対するコード角度を21°以下と
し、未加硫タイヤの幅狭強化層B1に相当する部材長さ
をLu、製品タイヤでの幅狭強化層B1の周長さをLと
したとき、拡径率A={(L−Lu)/Lu}×100
>5.5となるように、コード角度と、部材長さLu
と、製品タイヤでの周長さLとを適宜設定すれば良い。
【0019】上記の部材の長手方向(周線)に対するコ
ード角度を21°以下で、かつA>5.5の条件を同時
に満たした未加硫タイヤを加硫成型時に金型内で拡径す
れば、未加硫タイヤ内面に作用する大きな加硫圧力の下
で、特に幅狭強化層B1となる最内コード層部材は大き
なせん剪変形力(幅が狭くなる向きの変形力)を生じ
る。そのとき、大きな圧力の下で幅狭強化層B1となる
コード層部材に押圧されるカーカスプライ部材、それは
未加硫ゴムに被覆されたスチールコード群の層部材もま
た強制的にこのせん断変形力に追随した変形を生じ、コ
ードはせん断変形方向に傾斜する。従って製品タイヤと
なったとき幅狭強化層B1のコード傾斜方向と逆の方向
にカーカス2のプライコードは傾斜する。
【0020】コード角度が21°を超えるとA>5.5
の関係を満たしてもせん断変形力はそれほど大きくはな
く、よって幅狭強化層B1の両側縁から外れたカーカス
2のプライコード2cの角度変化量は小さく抑えること
ができる。上述のプライコード2cの角度変化は溝深さ
が深い、すなわち拡径変化率が大きい建設車両用タイヤ
の場合に有利である。
【0021】さて、まず耐C/T性向上には、突起状異
物に乗り上げたとき、この異物を包み込む能力、いわゆ
るエンベローピングパワ(EP)性を向上させること
(端的に言えば柔らかくすること)、又はベルトを切断
し難くすること(端的に言えば強くすること)が必要で
ある。この両者を同時に達成する有効手段をすでに本出
願人は先に述べた特願平8−189344号に係わる明
細書にて提案している。
【0022】上記提案をさらに一層高度化して効果をよ
り優位に実現するため、カーカス2のプライコードにも
EP性及び耐切断性双方の向上に寄与させるのがこの発
明の請求項1に記載した発明であり、この点でこれまで
のベルト構造や踏面形状の最適化によるEP性及び耐切
断性の向上手段とは基本的に技術的思想を異にするもの
である。
【0023】すなわち幅狭強化層B1の幅w内に存在す
るカーカス2のプライコードをタイヤ子午線を含む平面
(タイヤ赤道面Eと直交する平面)に対し僅か傾斜させ
ることで、転動するタイヤトレッド部1が異物に乗り上
げたとき、トレッド部1におけるカーカス2のプライコ
ードには張力が作用するが、幅w内のプライコードは幅
方向に延びる余裕をもたせることができ、その結果EP
性を顕著に向上させることができる。それまでの子午線
を含む平面にカーカスを配置しているプライコードでは
この作用はなく、むしろEP性を劣化させるように働い
ていた。
【0024】その一方で、幅狭強化層B1の幅w内に存
在するカーカス2のプライコードはカーカスとしての役
とベルトのコード層として役の二役を兼ねることになる
のでその分、ベルト3のコード層数を減じることができ
る。逆に言えばベルト3のコード層を1層以上増した効
果を得ることができる。
【0025】次に、耐C/S性向上には、トレッド部1
の中央部分の円周に沿う(周方向)曲げ剛性向上が必要
であるが、上記のように少なくとも幅狭強化層B1部分
におけるカーカス2のプライコードはベルトのコード層
としても働くので、ベルトコード層追加なしにトレッド
部1の中央部分で円周に沿う曲げ剛性向上に寄与するこ
とができ、その結果耐C/S性の一層の向上に大きく寄
与することができる。
【0026】ここに、幅狭強化層B1部分におけるカー
カス2のプライコードのタイヤ赤道面Eに対する傾斜角
度が85°を超えると、比較的周方向に近い傾斜角度で
コードを配列した幅狭強化層B1との連携により上記効
果が得られているのに逆行して十分な耐C/T性及び耐
C/S性の同時向上の効果を発揮できなくなる一方、7
0°未満では幅狭強化層B1の両側縁B1e近傍部とカ
ーカス2のプライとの間の層間せん断歪が大きくなり過
ぎてセパレーション故障が発生するうれいが生じるた
め、いずれも不可である。
【0027】また幅狭強化層B1の幅wをベルト3の最
大幅Wmax の50〜65%としたのは、この幅の割合が
最も効果を発揮するのは勿論のこと、50%未満ではカ
ーカス2のプライコードの傾斜範囲が狭くなり過ぎて上
記効果が十分でなくなる一方、65%を超えると幅狭強
化層B1の幅wが広くなり過ぎてEP性が悪化すると共
に幅狭強化層B1の両側縁B1e近傍の歪が増大しセパ
レーションが発生するなどの不具合が生じるためであ
る。
【0028】
【実施例】建設車両用1種タイヤで、サイズが14.0
0R25 ☆☆(ツウスター)であり、構成が図1に従
う実施例1のタイヤと、図2に従う実施例2のタイヤ
と、図1、2同様にあらわした図3に示す構成に従う他
は実施例1、2に合せた従来例のタイヤとを準備した。
カーカス2は1プライのラジアル配列スチールコードの
ゴム被覆になる。踏面幅TWは330mmとした。なお
タイヤ成形時の拡径率Aは5.8%とした。
【0029】図1〜図3にて、ベルト3のスチールコー
ド交差層3MのB1〜B4のコード配列方向R、Lとタ
イヤ赤道面Eに対する傾斜角度(°)とを併記して示
し、その右隣りに各層の幅を示した。ハイエロンゲーシ
ョンスチールコード層PBはいずれも幅が330mmで
あり、傾斜方向及び角度はL68°である。幅狭強化層
B1の幅w内のカーカス2のプライコードの傾斜方向及
び角度αも図示の通りである(解剖により実測した
値)。
【0030】実施例1、2及び従来例の各タイヤを供試
タイヤとして、JATMAYEAR BOOK(199
6年)が定める適用リム10.00(リム幅)に組付
け、これに上記YEAR BOOKが定める最大負荷能
力5600kgに対応する空気圧7.00kgf/cm2 を充て
んし、(1)耐C/T性は図4に斜視図として諸元を示
す金属カッタにトレッド部1の中央部を押し当てて貫通
させ、貫通に要したエネルギを算出し、その大小を比較
評価し、(2)耐C/S性はトレッド部1の中央部に予
めベルト3まで達するカット傷を入れたタイヤを最大負
荷能力5600kgに相当する荷重の下でドラムに押し当
て、速度10.0km/hで走行させ、所定時間走行後にカ
ット傷からのセパレーション長さを測定し、その長短を
比較評価した。比較評価結果はいずれも従来例タイヤを
100とする指数にてあらわし、値は大なるほど良いと
した。評価結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1から、実施例1、2共に従来例と対比
してベルト3のコード層数を増すことなく耐C/T性及
び耐C/S性共に大幅に向上し、特に耐C/S性は著し
く向上していることがわかる。なお実際の荒れ地現場で
3者のタイヤを20ton ダンプに装着して使用したとこ
ろ、表1に示す結果と同様な成績を得ることができた。
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1に記載した発明によ
れば、少なくともベルトのコード層数を増やすことな
く、耐C/T性及び耐C/S性の双方を同時に大幅に向
上させることができる長寿命な重荷重用ラジアルタイヤ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例タイヤの要部左半
断面図である。
【図2】この発明の他の実施形態例のタイヤの要部左半
断面図である。
【図3】従来例のタイヤの要部左半断面図である。
【図4】耐カット貫通性テスト用カッタの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 トレッド部 1t 踏面 2 カーカス 2c カーカスにプライコード 3 ベルト 3M ベルトの主体コード交差層 4 インナーライナ 1B 幅狭強化層 1Be 幅狭強化層両側縁 E タイヤ赤道面 TW 踏面幅 Wmax ベルト最大幅 w 幅狭強化層幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部と、その両側に連なる一対の
    サイドウォール部及び一対のビード部とからなり、これ
    ら各部をビード部内に埋設したビードコア相互間にわた
    り補強するラジアル配列コードプライのカーカスと、そ
    の外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、ベルト
    は3層以上のスチールコード交差層からなり、該コード
    交差層はトレッド部の踏面幅の70〜85%の範囲内の
    最大幅を有してベルトの主体を構成し、コード交差層の
    うち少なくともカーカスに最も近い1層は、コード交差
    層の最大幅の50〜65%の範囲内の幅を有すると共に
    踏面幅中央周線に対し5〜15°の傾斜配列コード層に
    なる幅狭強化層である重荷重用ラジアルタイヤにおい
    て、 上記幅狭強化層の幅内におけるカーカスプライのコード
    は、タイヤ赤道面を挟んで幅狭強化層のコードと交差す
    る向きにて上記赤道面に対し70〜85°の範囲内の傾
    斜配列になり、 幅狭強化層の両側縁からビードコアに至る間のカーカス
    プライのコードは、幅狭強化層の幅内におけるカーカス
    プライのコードと同じ傾斜方向にてタイヤ赤道面に対し
    85〜90°の範囲内の傾斜配列になり、 タイヤ赤道面に対する傾斜角度につき、サイドウォール
    部におけるカーカスプライのコードが、タイヤ赤道面に
    おけるカーカスプライのコードを上回る傾斜角度を有す
    ることを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤ。
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