JPH1024424A - 樹脂成形用金型 - Google Patents

樹脂成形用金型

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JPH1024424A
JPH1024424A JP17908596A JP17908596A JPH1024424A JP H1024424 A JPH1024424 A JP H1024424A JP 17908596 A JP17908596 A JP 17908596A JP 17908596 A JP17908596 A JP 17908596A JP H1024424 A JPH1024424 A JP H1024424A
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JP
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movable
block
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JP17908596A
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English (en)
Inventor
Kuniji Hiromoto
久仁司 広本
Naoya Imai
直也 今井
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3044Bumpers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構成部品点数の削減化及び設置空間の省スペー
ス化を共に実現し、しかも、樹脂成形品の外観品質の向
上を図る。 【解決手段】端部に折曲げ部14aを有する樹脂成形品
14を形成する可動型12と固定型10とからなる樹脂
成形用金型において、可動型本体12aの端面に沿って
離型方向へ移動し、かつ上記折曲げ部14aの内側キャ
ビティ面を形成する押上げブロック20と、該押上げブ
ロック20に、離型方向に対して交差方向に移動可能に
設けられ、かつ内部に貫通孔22を有するスライドコア
24と、上記可動型12に取り付けられ、かつ上記折曲
げ部14aの外側キャビティ面を形成する入子26と、
一方が入子26に係合され、他方がスライドコア24の
貫通孔22に挿入されるピン部材28と、一端が可動型
本体12aの下部にあるエジェクタプレート30に係止
され、他端が押上げブロック20に係止される押上げロ
ッド32を可動型12に設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形用金型に
関し、例えば自動車のバンパーのように、断面が略コ字
状で、端部に折曲げ部(例えば、アンダーカットとなる
フランジ部)を有する樹脂成形品を成形するための射出
成形用の金型に用いて好適な樹脂成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形用金型は、例えば図8
に示すように、樹脂成形品100の外面を形成する固定
型102との間で成形空間(キャビティ)を形成する可
動型104を上記固定型102に対して接近離反自在に
設置されて構成されている。
【0003】特に、例えば自動車のバンパーのように、
断面が略コ字状で、端部に折曲げ部100a(例えば、
アンダーカットとなるフランジ部)を有する樹脂成形品
100を成形する樹脂成形用金型においては、従来、上
記構成に加えて、上記樹脂成形品100における折曲げ
部100aの内面を成形する成形面を有するスライドコ
ア106を上記可動型104に形成された傾斜面に沿っ
て摺動自在となるように該可動型104に取り付け、上
記折曲げ部100aの外面及び末端部を成形する成形面
を有する分割キャビティダイ108を上記樹脂成形品1
00の外方に向けて摺動自在となるように上記可動型1
04に取り付けて構成するようにしている(例えば、実
開昭61−111712号公報参照)。
【0004】上記構成を有する成形用金型から樹脂成形
品100を取り出す場合は、図9に示すように、まず、
可動型104を固定型102から離反させると共に、エ
ジェクタプレート110を樹脂成形品100の突き出し
方向に可動型104に対して前進させる。このとき、樹
脂成形品100は、固定型102から離反すると共に、
スライドコア106はエジェクタプレート110に設け
られたスライドブロック116を主体とする上下運動−
水平運動変換機構による駆動によって可動型104の傾
斜面に沿って摺動しつつ樹脂成形品100に対して内方
に移動する。また、エジェクタプレート110の前進移
動に伴ってロッド112と支持板114を介して分割キ
ャビティダイ108がスライドコア106と同一のスト
ロークだけ、可動型104に対して前進移動する。
【0005】この状態から、油圧シリンダ118を駆動
して分割キャビティダイ108を樹脂成形品100の外
方に向けて移動させる。これにより、樹脂成形品100
のフランジ部100aの末端部分は、分割キャビティダ
イ108に引っ張られて図9に示すように、スライドコ
ア106の外方に引きはがされるため、樹脂成形品10
0は、金型から容易に取り出されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
樹脂成形用金型においては、 (1) エジェクタプレート110による離型方向の力
をスライドコア106の摺動方向に変更するためのスラ
イドブロック116が必要である。
【0007】(2) 樹脂成形品100におけるフラン
ジ部100aを外方に押圧するために使用される分割キ
ャビティダイ108の駆動に油圧シリンダ118を用い
ている。
【0008】(3) 分割キャビティダイ108と油圧
シリンダ118を離型方向に押し上げるためのロッド1
12が必要である。という点で、構成部品点数が多く、
また、上記構成においては、例えば、スライドコア1
06が斜め下方に押し下がる構成であること、分割キ
ャビティダイ108と油圧シリンダ118がキャビティ
の外方に位置していることなどから、可動型104が占
有するスペース(空間占有率)も大きく採らざるを得な
いという不都合がある。
【0009】また、従来の樹脂成形用金型においては、
樹脂成形品100のフランジ部100aを外方に押圧移
動させる際に、分割キャビティダイ108の一部に設け
られた凹部内にフランジ部100aの端部を接触させた
状態で、即ち、フランジ部100aの端部を分割キャビ
ティダイ108の一部で係合させた状態(引っかけた状
態)で、該フランジ部100aを外方に押圧移動させて
樹脂成形品100を離型させることから、分割キャビテ
ィダイ108の成形面上をフランジ部100aの外周面
が摺動しながら離型されることとなり、その結果、上記
フランジ部100aの外周面に摺接傷が発生するおそれ
があり、樹脂成形品100における外観品質の低下を招
く場合がある。
【0010】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、構成部品点数が少なく、しかも、専用ス
ペースを広く採る必要がなく、安価でコンパクトなアン
ダーカット処理機構を有する樹脂成形用金型を提供する
ことを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、上記効果に加
えて、樹脂成形品の外観品質の低下を招くことがない樹
脂成形用金型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る樹脂成形用金型は、断面が略コ字状で、端部に折曲
げ部を有する樹脂成形品を形成する可動型と固定型とか
らなる樹脂成形用金型において、該可動型の本体端面に
沿って離型方向へ移動し、かつ前記折曲げ部の内側キャ
ビティ面を形成する押上げブロックと、前記押上げブロ
ックに、前記離型方向に対して交差方向に移動可能に弾
性部材を通じて連結され、かつ内部に傾斜ガイド孔を有
するスライドコアと、前記可動型に取り付けられ、かつ
前記折曲げ部の外側キャビティ面を形成する入子と、一
方が前記入子に係合され、他方が前記スライドコアの傾
斜ガイド孔に挿入される傾斜ピンと、一端が前記可動型
の本体下部にあるエジェクタプレートに係止され、他端
が前記押上げブロックに係止される押上げロッドを前記
可動型に設けて構成する。
【0013】これにより、まず、樹脂成形を行う場合
は、固定型に向かって可動型を移動させて各成形面を互
いに対向させることにより、固定型の成形面と可動型の
成形面とで樹脂成形のためのキャビティが形成される。
このとき、可動型に設けられた押上げブロックにて折曲
げ部における内側キャビティ面が形成され、可動型の本
体に載置された入子によって上記折曲げ部の外側キャビ
ティ面が形成される。
【0014】そして、前記固定型の成形面と可動型と成
形面にて形成される前記キャビティに樹脂が例えば射出
されることにより、該キャビティの成形面に沿った外形
の樹脂成形品、この場合、断面が略コ字状で、端部に折
曲げ部を有する樹脂成形品が成形される。
【0015】金型から樹脂成形品を離型する場合は、可
動型を例えば下方に移動することにより、エジェクタプ
レートが相対的に例えば上方に移動することとなる。こ
れにより、押上げロッドが上方に移動し、この押上げロ
ッドの上方への移動に伴って押上げブロックも上方に移
動する、即ち、入子に対して離間する方向に移動し、樹
脂成形品は可動型の本体から離れることとなる。この場
合、上方への移動は、離型方向への移動となる。
【0016】スライドコアは、その内部の傾斜ガイド孔
内に傾斜ピンが挿入されていることから、前記押上げブ
ロックの上方への移動に伴って前記傾斜ピンの傾斜方向
に沿って移動する。即ち、スライドコアは、離型方向に
対して交差方向に移動することとなる。
【0017】前記スライドコアの前記交差方向への移動
に伴って、スライドコアの端部は樹脂成形品の折曲げ部
を徐々に外方に押しやり、該樹脂成形品の折曲げ部は、
押上げブロックから離れる。前記押上げブロックの上方
への移動とスライドコアの前記交差方向への移動によっ
て、最終的に、樹脂成形品は折曲げ部も含めて可動型か
ら完全に離れることとなる。
【0018】この場合、樹脂成形品の折曲げ部を型外方
に押圧するためのスライドコアが押上げブロックと入子
によって形成される空間内に収まるかたちとなるため、
スライドコアを設置するための専用のスペースを可動型
の外側に設ける必要がなくなる。また、スライドコア
は、その内部に傾斜ガイド孔を有し、該孔内に傾斜ピン
が挿入された構成を有することから、押上げブロックを
例えば上方に移動させることにより、スライドコアを簡
単に離型方向に対して交差方向に移動可能、即ち、スラ
イドコアによって樹脂成形品における折曲げ部を可動型
から外すことができる。これは、折曲げ部を有する樹脂
成形品の離型に関する構成の部品点数の削減化を図るこ
とができることにつながる。
【0019】また、折曲げ部の離型時においては、該折
曲げ部の外周面に何らかの部材が接触するということが
なく、前記外周面が開放状態とされるため、前記外周面
の外観不良を引き起こすことがない。
【0020】更に、本発明においては、前記樹脂成形品
の離型時において、押上げブロックが押上げロッドによ
って離型方向に移動されると、スライドコアは、弾性部
材の付勢力に抗して上記押上げブロックの離型方向に対
して交差方向(傾斜ピンの傾斜方向に沿った方向)に移
動することとなるが、このとき、スライドコアは弾性部
材の付勢力によって安定に前記交差方向に移動すること
となるため、該スライドコアによる樹脂成形品の折曲げ
部をスムーズに、かつ確実に外方に押し出すことができ
る。
【0021】次に、請求項2記載の樹脂成形用金型は、
前記傾斜ガイド孔の前記エジェクタプレート側の内壁面
と該内壁面と対向する前記傾斜ピンの外周面までの前記
離型方向に関する離間幅を、前記スライドコアと前記入
子との当接部分における前記離型方向の長さ以上に設定
して構成する。例えば、離型方向を上方向としたとき、
傾斜ピンにおける外周面の下面と、該下面に対向する傾
斜ガイド孔の内壁面との間に隙間を形成して構成する。
この隙間の形成においては、例えば傾斜ガイド孔の形状
を長円形に形成することにより実現できる。
【0022】これにより、前記樹脂成形品の離型時にお
いて、まず、スライドコアは傾斜ピンの下面と傾斜ガイ
ド孔の内壁面とが当接する段階まで、押上げブロックの
移動方向(離型方向)と同じ方向に移動する。
【0023】前記隙間の離型方向に関する長さが前記ス
ライドコアと前記入子との当接部分における前記離型方
向の長さ以上にしていることから、前記傾斜ピンの下面
と傾斜ガイド孔の内壁面とが当接するまでに、あるいは
当接した段階において、スライドコアは、入子との当接
状態から外れ、これにより、樹脂成形品の折曲げ部は、
スライドコアのみにて支持されることとなる。
【0024】更に、押上げブロックが離型方向に移動す
ることによって、今度は、スライドコアは、傾斜ガイド
孔の内壁面と傾斜ピンの外周面とが摺接しながら、該傾
斜ピンの傾斜に沿って離型方向に対して交差方向に移動
する。その結果、樹脂成形品の折曲げ部は、スライドコ
アの前記交差方向への移動に伴って外方に押し出され、
スライドコアによるアンダーカット処理が行われること
となる。
【0025】この場合、スライドコアが入子と接触して
いる間は、押上げブロックの移動方向と同じ方向に移動
することから、スライドコアの移動に伴って入子に不要
な押圧力を付与することがないため、入子やスライドコ
アの破損等を引き起こすことがない。これは、信頼性の
高いアンダーカット処理と金型の長寿命化につながる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る樹脂成形用金
型を、例えば自動車のバンパー等のように、断面が略コ
字状で端部に折曲げ部を有する樹脂成形品を射出成形す
る際に用いられる樹脂成形用金型に適用した実施の形態
例(以下、単に実施の形態に係る金型と記す)を図1〜
図7を参照しながら説明する。
【0027】本実施の形態に係る金型は、図1に示すよ
うに、図示しない基台に固定され、かつ樹脂成形品の例
えば外周面を成形する固定型10と、該固定型10との
間で成形空間(キャビティ)を形成する可動型12とを
有して構成され、該可動型12はボールネジ機構等の上
下運動機構によって上記固定型10に対して接近離反自
在に設置されている。
【0028】また、可動型12は、固定型10と共にキ
ャビティを形成する可動型本体12aと、上記上下運動
機構の駆動力を上記可動型本体12aに伝え、かつ、固
定型10の周辺部分との接触(当接)によって上記キャ
ビティの空間幅を確定する可動型ガイド12bを有す
る。
【0029】そして、この実施の形態に係る金型は、可
動型本体12aの端面(又は側面)に沿って離型方向へ
移動し、かつキャビティ内に成形される樹脂成形品14
における折曲げ部14aの内側キャビティ面を形成する
押上げブロック20と、該押上げブロック20に離型方
向に対して交差方向に移動可能に設けられ、かつ内部に
貫通孔22を有するスライドコア24と、上記可動型ガ
イド12bに載置され、かつ上記折曲げ部14aの外側
キャビティ面を形成する入子26と、一方が上記入子2
6に係合され、他方が上記スライドコア24の貫通孔2
2に挿入されるピン部材28と、一端が上記可動型本体
12aの下方にあるエジェクタプレート30に係止さ
れ、他端が上記押上げブロック20に係止される押上げ
ロッド32とを有して構成されている。
【0030】上記可動型ガイド12bは、その上面に2
つの段差40及び42を有し、最も内側の段差42に入
子26が載置されるようになっている。入子26は、底
部26aを有する箱状に形成され、可動型本体12aを
固定支持するように構成されており、該入子26の上面
における内周縁は、折曲げ部14aの外側キャビティ面
を形成するための成形面とされている。
【0031】押上げブロック20は、入子26の底部の
うち、上記折曲げ部14aに対応した可動型本体12a
の端面と入子26の側壁26bとの間の底部26aに、
上記可動型本体12aの端面に沿って摺動自在に載置さ
れたかたちとされ、その外周部には折曲げ部14aの内
側キャビティ面を形成するための成形面が形成されてい
る。また、この押上げブロック20は、縦方向(紙面と
直交する方向)の長さが折曲げ部14aの縦方向の長さ
よりも長く設定され、該折曲げ部14aに対応する部分
において、上記入子26の側壁26b上端に対応する位
置から入子26の底部26aにかけて薄肉に形成され、
該薄肉部44と入子26の側壁26b及び底部26aに
よって断面矩形状のスライドコア24の収容空間46が
区画、形成されるようになっている。
【0032】即ち、押上げブロック20のうち、上記ス
ライドコア24の収容空間46以外の部分は厚肉とさ
れ、この厚肉部の両内壁面と薄肉部44の壁面と入子2
6の底部26a並びに入子26の側壁26bによって上
記スライドコア24の収容空間46が区画、形成され
る。
【0033】スライドコア24は、上記収容空間46に
収容可能な形状とされ、例えば縦方向の長さが折曲げ部
14aの縦方向の長さとほぼ同じとされた直方体状のコ
ア本体24aと該コア本体24aの上部において入子2
6の側壁26bと当接する張出し部24bが一体に形成
されて構成されている。この場合、コア本体24aの上
面と張出し部24bの上面とが連続とされ、該張出し部
24bの先端部上縁は折曲げ部14aの先端キャビティ
面を形成する成形面とされている。
【0034】また、上記スライドコア24は、その内部
に所定の傾斜角θを有する貫通孔22が形成され、押上
げブロック20の薄肉部44と対向する部分には、該薄
肉部44と弾性的に連結するための連結機構50が設け
られている。
【0035】上記連結機構50は、図2の拡大図に示す
ように、スライドコア24における上記押上げブロック
20の薄肉部44と対向する部分に設けられた正面長方
形状の凹部52と、上記薄肉部44のうち、上記スライ
ドコア24の凹部52に対応した位置に設けられ、かつ
可動型本体12a側を開口とする正面長方形状の凹部5
4と、該凹部54の底部に板面を当接させた状態で取り
付けられる金属製の押え板56と、該押え板56を挿通
する複数のボルト部材(第1のボルト部材58(図3参
照)及び第2のボルト部材60)と、第2のボルト部材
60を押え板56に固定するナット部材62と、上記ス
ライドコア24の凹部52の底部にねじ込まれた複数の
ボルト部材(第3のボルト部材64)と、互いに対向す
る第2のボルト部材60の頭部と第3のボルト部材64
の頭部との間に取り付けられた引張コイルばね66とを
有して構成されている。なお、薄肉部44に形成される
凹部54の開口面積は、スライドコア24に形成される
凹部52の開口面積よりも大とされている。
【0036】上記押え板56に挿通されるボルト部材
は、図3の例では5本とされ、そのうち、両側と中央に
挿通される3本の第1のボルト部材58は、各挿通方向
がスライドコア24側とされ、上記第1のボルト部材5
8間に挿通される2本の第2のボルト部材60(図2参
照)は、各挿通方向が可動型本体12a側とされてい
る。
【0037】この場合、薄肉部44における凹部54の
底部には、第1のボルト部材58が挿通される位置にね
じ孔が設けられ、第2のボルト部材60が挿通される位
置に貫通孔が設けられている。従って、第1のボルト部
材58は、上記ねじ孔を通じて凹部54の底部にねじ込
まれることによってスライドコア24側に挿通されるこ
ととなり、また、第2のボルト部材60は、上記凹部5
4の底部に設けられた上記貫通孔を通じて可動型本体1
2a側に挿通されることとなる。
【0038】スライドコア24の凹部52の底部にねじ
込まれる第3のボルト部材64は2本とされ、上記押え
板56に挿通された第2のボルト部材60と対向した位
置にねじ込まれている。このため、押え板56に挿通さ
れた2本の第2のボルト部材60における各頭部と、凹
部52の底部にねじ込まれた2本の第3のボルト部材6
4における各頭部とが互いに対向することとなる。引張
コイルばね66は、これら対向する頭部間に取り付けら
れ、第2のボルト部材60と第3のボルト部材64を互
いに接近する方向に付勢する。これにより、押え板56
が凹部54の底部に押しつけられた状態となり、結果的
にスライドコア24が押上げブロック20の薄肉部44
に弾性的に連結されることとなる。
【0039】一方、入子26には、円筒状のピン部材2
8が挿入される孔、あるいは該ピン部材28がねじ込ま
れるねじ孔が設けられている。以下の説明では、このピ
ン部材28が挿入される孔、あるいはピン部材28がね
じ込まれるねじ孔を便宜的に係合孔70として記す。
【0040】上記係合孔70は、スライドコア24に設
けられた貫通孔22の傾斜角θと同じ傾斜角を有し、ピ
ン部材28の長さ方向中央下寄りの部分から下端までの
長さに対応した深さを有している。従って、ピン部材2
8を上記係合孔70に挿入して、該ピン部材28を入子
26に係合させたとき、その長さ方向中央下寄りの部分
から先端部分までが、スライドコア24の収容空間46
に斜め方向に張り出したかたちとなる。また、上記ピン
部材28は、その上下方向の長さ成分が入子26の底部
厚みとスライドコア24の高さを合わせた長さよりも長
く設定されている。この場合、ピン部材28を入子26
に取り付けた状態で、押上げブロック20を入子26の
底部に載置したとき、ピン部材28の先端で押上げブロ
ック20を押し上げるかたちとなるため、本実施の形態
においては、押上げブロック20における上記収容空間
46を臨む面のうち、ピン部材28の先端が当たる部分
に逃げ72(凹部)を設けるようにしている。
【0041】エジェクタプレート30は、図1に示すよ
うに、図示しない基台から上方に立ち上がる複数の支持
部材80の上端に取り付けられ、可動型12が上方又は
下方に移動することにより、該可動型12に対して相対
的に下方又は上方に移動するようになっている。また、
上記エジェクタプレート30は、その上面のうち、上記
押上げブロック20の厚肉部(図示せず)に対応する位
置に上方に立ち上がる押上げロッド32が固着され、該
押上げロッド32の上端部は、押上げブロック20の厚
肉部の下端に設けられた凹部(図示せず)内に挿入係合
されている。
【0042】従って、エジェクタプレート30が可動型
12に対して相対的に下方又は上方に移動することによ
り、押上げブロック20は可動型本体12aの端面に沿
って、かつ可動型本体12aに対して相対的に下方又は
上方に移動することとなる。
【0043】ここで、スライドコア24への連結機構5
0の取り付け並びに入子26の底部26aへのスライド
コア24及び押上げブロック20の取付手順を簡単に説
明すると、まず、スライドコア24の凹部52に第3の
ボルト部材64を引張コイルばね66の一端を取り付け
た状態でねじ込んだ後、引張コイルばね66の他端側に
第2のボルト部材60の頭部を引っかける。この状態で
押上げブロック20の下面にスライドコア24の上面と
を当接させるようにして押上げブロック20とスライド
コア24とを合わせる。このとき、薄肉部44の凹部5
4の底部に設けられている貫通孔を通じて第2のボルト
部材60のねじ部を挿通させて、該第2のボルト部材6
0のねじ部を薄肉部44の凹部54内に引き出す。その
後、押え板56を凹部54内に挿入して、該押え板56
に設けられている5つの貫通孔のうち、2つの貫通孔を
通じて各第2のボルト部材60のねじ部を挿通させる。
その後、上記第2のボルト部材60のねじ部にナット部
材62をねじ込んで押え板56を凹部54内に仮固定し
た後、3本の第1のボルト部材58をスライドコア24
側にねじ込むことにより、押え板56を凹部54の底部
に固定する。この段階で、押上げブロック20の薄肉部
44にスライドコア24が連結機構50を通じて弾性的
に、かつ一体的に連結される。
【0044】この場合、第2のボルト部材60にねじ込
まれるナット部材62のねじ込み量及び第1のボルト部
材58のねじ込み量を適宜調整することにより、引張コ
イルばね66によるスライドコア24と薄肉部44とを
互いに押し付け合う力(引張力)を調整することができ
る。即ち、上記ナット部材62及び第1のボルト部材5
8は、押え板56を固定する手段として機能すると同時
に、引張コイルばね66の引張力を調整する手段として
も機能する。
【0045】その後、スライドコア24に設けられてい
る貫通孔22内に下方からピン部材28を挿通し、この
状態で上記一体化されたスライドコア24と押上げブロ
ック20を入子26の底部26aに載置する。次いで、
ピン部材28を入子26の係合孔70内に挿入して、該
ピン部材28を入子26に係合・固定させる。このと
き、ピン部材28の先端部が押上げブロック20の下面
に設けられた逃げ72内に挿入されることとなる。この
段階で、入子26の底部26aへのスライドコア24及
び押上げブロック20の取り付けが終了する。
【0046】この場合、スライドコア24を収容空間4
6内に収容させた段階における上記貫通孔22のエジェ
クタプレート30側の内壁面と該内壁面と対向するピン
部材28の外周面までの鉛直方向に関する長さL1と、
スライドコア24の張出し部24bと入子26の側壁2
6bとの当接部分における鉛直方向の長さL2はほぼ同
一か、あるいは上記長さL1が上記長さL2よりも長く
設定されている。図示の例では、上記長さL1と長さL
2をほぼ同一となるように設定している。
【0047】つまり、スライドコア24に形成される貫
通孔22は、ピン部材28の軸方向と直交する方向の断
面形状が長円形状(例えば楕円形状、トラック形状)と
されている。なお、貫通孔22の寸法関係については後
述する。
【0048】次に、上記実施の形態に係る金型による樹
脂成形動作を説明する。まず、樹脂成形を行う場合は、
上下運動機構の可動型12に対する上方への駆動操作に
よって該可動型12が固定型10に向かって移動し、互
いに対向する可動型12の成形面と固定型10の成形面
が最も接近した段階、即ち、可動型ガイド12bが固定
型10に当接した段階で、固定型10の成形面と可動型
12の成形面とで樹脂成形のためのキャビティが形成さ
れる。このとき、可動型12に設けられた押上げブロッ
ク20にて樹脂成形品14の折曲げ部14aにおける内
側キャビティ面が形成され、可動型本体12aに載置さ
れた入子26によって上記折曲げ部14aの外側キャビ
ティ面が形成され、スライドコア24の張出し部24b
の上端縁によって上記折曲げ部14aの先端キャビティ
面が形成される。
【0049】そして、上記固定型10の成形面と可動型
12の成形面にて形成される上記キャビティに溶融樹脂
が例えば射出されることにより、該キャビティの成形面
に沿った外形の樹脂成形品14、この場合、自動車のバ
ンパーのように、断面が略コ字状で、端部に折曲げ部1
4aを有する樹脂成形品14が成形される。
【0050】次に、本実施の形態に係る金型から樹脂成
形品14を離型する場合について図4及び図5を参照し
ながら説明する。
【0051】まず、図4に示すように、上下運動機構の
可動型12に対する例えば下方への駆動操作によって該
可動型12が固定型10から離間する方向に移動し、こ
のとき、エジェクタプレート30は可動型12に対して
相対的に上方に移動することとなる。これにより、押上
げロッド32が上方に移動し、この押上げロッド32の
上方への移動に伴って押上げブロック20も上方に移
動、即ち、入子26に対して離間する方向に移動し、樹
脂成形品14は可動型本体12aから離れることとな
る。従って、可動型12の下方への移動、つまり押上げ
ブロック20の上方への移動は、離型方向への移動とし
て定義することができる。
【0052】この場合、スライドコア24に設けられた
貫通孔22のエジェクタプレート30側の内壁面と該内
壁面と対向するピン部材28の外周面までの鉛直方向に
関する長さL1と、スライドコア24の張出し部24b
と入子26の側壁との当接部分における鉛直方向の長さ
L2がほぼ同一とされていることから、スライドコア2
4は、ピン部材28の下面と貫通孔22の内壁面とが当
接する段階まで、押上げブロック20の移動方向(離型
方向)と同じ方向に移動する。
【0053】そして、上記ピン部材28の下面と貫通孔
22の上記内壁面とが当接した段階において、スライド
コア24は、入子26の側壁26bとの当接状態から外
れ、これにより、樹脂成形品14の折曲げ部14aは、
スライドコア24のみにて支持されることとなる。
【0054】更に、図5に示すように、押上げブロック
20が離型方向に移動することによって、今度は、スラ
イドコア24は、貫通孔22の上記内壁面とピン部材2
8の外周面とが摺接しながら、該ピン部材28の傾斜に
沿って移動する。即ち、スライドコア24は、離型方向
に対して交差方向に移動する。その結果、樹脂成形品1
4の折曲げ部14aは、スライドコア24の交差方向へ
の移動に伴って外方に押し出され、スライドコア24に
よるアンダーカット処理が行われることとなる。
【0055】次に、スライドコア24に形成される貫通
孔22の寸法関係について図6及び図7を参照しながら
説明すると、上記貫通孔22は、図7に示すように、ピ
ン部材28の軸方向と直交する方向の断面形状が、長円
形状(例えば楕円形状、トラック形状)とされており、
この場合、貫通孔22の短径を、ピン部材28の直径d
とほぼ同じに設定し、貫通孔22の長径Dを、以下の関
係を満足するように設定する。
【0056】即ち、図6に示すように、スライドコア2
4の離型方向のストローク、特に離型開始時点からスラ
イドコア24の張出し部24bと入子26との当接状態
が解除されるまでにスライドコア24が移動するストロ
ークをS、ピン部材28の横方向への相対移動距離をa
としたとき、該相対移動距離aは、 a=Stanθ の関係にあり、また、上記相対移動距離aにおけるピン
部材28の軸方向と直交する方向の距離成分bは、 b=acosθ =Stanθcosθ =Ssinθ の関係となる。
【0057】従って、ピン部材28の直径をdとしたと
き、貫通孔の長径Dは、 D=d+b =d+Ssinθ を満足すればよい。
【0058】このように、本実施の形態に係る金型にお
いては、樹脂成形品14の折曲げ部14aを可動型本体
12aの外方に押圧するためのスライドコア24が押上
げブロック20と入子26によって形成される収容空間
46内に収まるかたちとなるため、スライドコア24を
設置するための専用のスペースを可動型12の外側に設
ける必要がなくなる。
【0059】また、スライドコア24は、その内部に斜
め方向に貫通する貫通孔22(傾斜角=θ)内に斜め方
向に延びるピン部材28(傾斜角=θ)が挿入された構
成を有することから、押上げブロック20を例えば上方
に移動させるだけで、スライドコア24を簡単に離型方
向に対して交差方向に移動させることができ、該スライ
ドコア24の上記交差方向への移動によって樹脂成形品
14における折曲げ部14aを可動型本体12aから容
易に、かつ確実に外すことができる。
【0060】従って、本実施の形態に係る金型によれ
ば、折曲げ部14aを有する樹脂成形品14の離型に関
する構成の部品点数の削減化を図ることができる。
【0061】また、折曲げ部14aの離型時において
は、該折曲げ部14aの外周面に何らかの部材が接触す
るというおそれがなく、しかも、折曲げ部14aの外周
面が開放状態とされるため、上記外周面の外観不良を引
き起こすこともない。
【0062】特に、スライドコア24が入子26と接触
している間は、押上げブロック20の移動方向と同じ方
向に移動することから、スライドコア24の移動に伴っ
て入子26に不要な押圧力を付与することがなくなり、
入子26やスライドコア24に破損等を引き起こすこと
がない。これは、信頼性の高いアンダーカット処理と金
型の長寿命化につながる。
【0063】また、本実施の形態に係る金型において
は、スライドコア24を押上げブロック20に連結機構
50を通じて弾性的に連結するようにしている。そのた
め、樹脂成形品14の離型時において、押上げブロック
20が押上げロッド32によって離型方向に移動される
と、スライドコア24は、引張コイルばね66の付勢力
に抗して上記押上げブロック20の離型方向に対して交
差方向(ピン部材28の傾斜方向に沿った方向)に移動
することとなるが、このとき、スライドコア24は引張
コイルばね66の付勢力によって安定に上記交差方向に
移動することとなり、該スライドコア24による樹脂成
形品14の折曲げ部14aをスムーズに、かつ確実に外
方に押し出すことができる。
【0064】上記実施の形態においては、自動車のバン
パーのように、断面が略コ字状で端部に折曲げ部14a
を有する樹脂成形品14を射出成形する際に用いられる
射出成形用金型に適用した例を示したが、その他、押出
成形用金型にも適用することができる。
【0065】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る樹脂
成形用金型によれば、断面が略コ字状で、端部に折曲げ
部を有する樹脂成形品を形成する可動型と固定型とから
なる樹脂成形用金型において、該可動型の本体端面に沿
って離型方向へ移動し、かつ前記折曲げ部の内側キャビ
ティ面を形成する押上げブロックと、前記押上げブロッ
クに、前記離型方向に対して交差方向に移動可能に弾性
部材を通じて連結され、かつ内部に傾斜ガイド孔を有す
るスライドコアと、前記可動型に取り付けられ、かつ前
記折曲げ部の外側キャビティ面を形成する入子と、一方
が前記入子に係合され、他方が前記スライドコアの傾斜
ガイド孔に挿入される傾斜ピンと、一端が前記可動型本
体の下部にあるエジェクタプレートに係止され、他端が
前記押上げブロックに係止される押上げロッドを前記可
動型に設けるようにしている。
【0067】このため、構成部品点数の削減化及び設置
空間の省スペース化を共に実現でき、しかも、樹脂成形
品の外観品質の向上を図ることができるという効果が達
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂成形用金型を、例えば自動車
のバンパー等のように、断面が略コ字状で端部に折曲げ
部を有する樹脂成形品を射出成形する際に用いられる樹
脂成形用金型に適用した実施の形態例(以下、単に実施
の形態に係る金型と記す)の要部構成を示す断面図であ
る。
【図2】本実施の形態に係る金型のスライドコア及び連
結機構の構成をその周辺部分の構成と共に示す拡大断面
図である。
【図3】本実施の形態に係る金型のスライドコアに設け
られる連結機構を可動型本体側から見て示す正面図であ
る。
【図4】本実施の形態に係る金型から樹脂成形品を離型
する場合を示す断面図であり、特に、スライドコアが離
型方向に押し上げられて、入子の側壁との当接が解除さ
れた段階の断面を示す。
【図5】本実施の形態に係る金型から樹脂成形品を離型
する場合を示す断面図であり、特に、スライドコアが離
型方向に対して交差方向に押し上げられて、樹脂成形品
の折曲げ部を外方に押し出した段階(アンダーカット処
理段階)の断面を示す。
【図6】スライドコアに形成される貫通孔の寸法関係を
示す説明図である。
【図7】スライドコアに形成される貫通孔をピン部材と
共に示す二面図であり、同図Aは貫通孔にピン部材が挿
通された状態の拡大断面図であり、同図Bは同図AのA
−A線上の断面図である。
【図8】従来例に係る樹脂成形用金型を示す断面図であ
る。
【図9】従来例に係る樹脂成形用金型におけるアンダー
カット処理状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…固定型 12…可動型 14…樹脂成形品 14a…折曲げ部 20…押上げブロック 22…貫通孔 24…スライドコア 26…入子 28…ピン部材 30…エジェクタプ
レート 32…押上げロッド 44…薄肉部 46…収容空間 50…連結機構 52、54…凹部 56…押え板 58…第1のボルト部材 60…第2のボルト
部材 62…ナット部材 64…第3のボルト
部材 70…係合孔 72…逃げ(凹部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が略コ字状で、端部に折曲げ部を有す
    る樹脂成形品を形成する可動型と固定型とからなる樹脂
    成形用金型において、 前記可動型には、 前記可動型の本体端面に沿って離型方向へ移動し、かつ
    前記折曲げ部の内側キャビティ面を形成する押上げブロ
    ックと、 前記押上げブロックに前記離型方向に対して交差方向に
    移動可能に弾性部材を通じて連結され、かつ内部に傾斜
    ガイド孔を有するスライドコアと、 前記可動型に取り付けられ、かつ前記折曲げ部の外側キ
    ャビティ面を形成する入子と、 一方が前記入子に係合され、他方が前記スライドコアの
    傾斜ガイド孔に挿入される傾斜ピンと、 一端が前記可動型の本体下部にあるエジェクタプレート
    に係止され、他端が前記押上げブロックに係止される押
    上げロッドとを有することを特徴とする樹脂成形用金
    型。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂成形用金型において、 前記傾斜ガイド孔の前記エジェクタプレート側の内壁面
    と該内壁面と対向する前記傾斜ピンの外周面までの前記
    離型方向に関する離間幅が、前記スライドコアと前記入
    子との当接部分における前記離型方向の長さ以上に設定
    されていることを特徴とする樹脂成形用金型。
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