JPH10243875A - 電子レンジ炊飯器とこの炊飯器を用いた電子レンジ炊飯方法 - Google Patents

電子レンジ炊飯器とこの炊飯器を用いた電子レンジ炊飯方法

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JPH10243875A
JPH10243875A JP9126997A JP9126997A JPH10243875A JP H10243875 A JPH10243875 A JP H10243875A JP 9126997 A JP9126997 A JP 9126997A JP 9126997 A JP9126997 A JP 9126997A JP H10243875 A JPH10243875 A JP H10243875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はムレ臭のない炊飯を短時間で得るこ
とができる電子レンジ炊飯器と炊飯方法を提供する。 【解決手段】 開口部の外周にフランジを配置した容器
本体と、外周にスカートを配置したフランジを設け中蓋
のスカートの先端に指かけ抓みを形成し、内周壁と外周
のスカートの間隙に容器本体のフランジを嵌合した中蓋
と、外周にスカートを配置したフランジを設け、スカー
トの先端に指かけ抓みを形成し、内周壁と外周のスカー
トを中蓋のスカートに密着させて嵌合した外蓋とからな
る炊飯容器に、含水させた米と水を含気した状態で密封
した洗米包装体と、プラスチックシートで形成した袋に
内蔵した添加水包装体とを収納し中蓋と外蓋を被せて中
蓋と容器本体の内壁との間に消泡間隙を形成してなる、
電子レンジ炊飯器とこれを用いた炊飯方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗米や水を内蔵した
電子レンジを用いて炊飯を行う電子レンジ炊飯器と、こ
の炊飯器を用いて電子レンジで炊飯を行う方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来炊飯は、米を洗って、水を含浸させ
てから、金属もしくは陶器の釜や鍋を用い、ガス、電気
等の熱源により外部より加熱して行うのが普通に行われ
ている方法である。これ等の炊飯は加熱を、徐々に行う
ことができ、初期は特に徐々に加熱し、中期は強く加熱
し、後期は弱く加熱してむらす、という炊飯の良好な条
件で行うことができるが、炊飯の準備に時間と手数がか
かるという欠点があった。近年は炊事に長時間をかける
ことが難しくなり、一方急速な調理を行う電子レンジが
普及したので電子レンジにより急速に炊飯を行うことが
要求されてきた。そして、時間と手間のかかる、洗米し
たり水を含浸する工程も省略することが求められてい
る。電子レンジにより炊飯の初期のゆるやかな加熱を行
うために、米と水を入れた容器の外側に外容器を設け、
これに水を入れて容器と外容器の間に水の層を形成して
急激な加熱を防止し、併せて保温することが提案され
た。(例えば特開平8−453号公報、特開平8−52
069号公報)。しかしながらこのようなマイクロ波の
遮断層を設けると炊飯中期の高い加熱が不充分となる傾
向がみられる。
【0003】また、容器本体の開口部に中蓋を被せその
上に外蓋を被せて両者間に空隙を形成し中蓋の孔を通っ
てこの空隙に入った水蒸気を冷却して液化し容器本体に
戻して容器内の急激な加熱を防止することが特開平6−
141969号公報で提案されている。しかしながらこ
の炊飯器では中蓋と外蓋が分離されており、炊飯完了後
中蓋と外蓋が一緒に脱着できず、加熱されている中蓋を
脱着する場合火傷する危険性がある。炊飯においては米
に必要な水を含浸させること、米と水の量、炊く米の量
と炊飯器の大きさの関係等が重要である。
【0004】米を炊く方法には炊乾し法、湯取り法等が
あるが、現在は炊乾しが普通に行われている。炊乾しに
は釜と重い蓋が必要である。つまり蓋と水を加えた米と
の間に適切な炊飯空間が存在し、この間に水蒸気が満
ち、適当な圧力が加えられ水蒸気が蓋で冷却されて釜中
に還流し温度を調節することにより良好な炊乾しが行わ
れる。電子レンジで炊飯するためには中蓋と外蓋を併用
し両蓋間の空間で水蒸気を凝縮して還流する必要があ
る。大きな釜で少量の米を炊くと適切な炊飯空間が形成
されないので良好な炊飯を行うことができない。炊飯空
間はこのように炊飯時に加える圧力に重大な関係があ
り、炊いた米飯の柔らかさに影響を与える。また電子レ
ンジで炊飯する場合取り扱いが容易であることが重要で
あって、炊飯開始時には中蓋と外蓋を一緒に着脱できる
ことが必要であり、炊飯完了後は中蓋は加熱されている
ので取りはずしが容易でなければならない。さらに電子
レンジで炊飯する場合はムレ臭の発生を防止する必要が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は外蓋と中蓋の
間の凝縮空間で水蒸気を凝縮して液化し、容器内に還流
して容器内の温度を調節して初期の急激な加熱を防止す
る電子レンジ炊飯容器に、予め洗米、浸漬し水を含浸し
た米と、炊飯時に液体状態のな水として存在させる水を
夫々プラスチックの袋の充填しこれを組み合わせて内蔵
した電子レンジ炊飯器とこれを用いた電子レンジ炊飯方
法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. (A)誘電体で形成した蓋体と容器本体とから
なり、a 容器本体は開口部の外周にフランジを配置
し、b 蓋体は中蓋と外蓋とからなり、中蓋が外周にス
カートを配置したフランジを設け中蓋のスカートの先端
を外側に曲げて延長して指かけ抓みを形成し、内周壁と
外周のスカートの間隙に容器本体のフランジを着脱自在
に嵌合した中蓋であり、外蓋が中蓋と同様に外周にスカ
ートを配置したフランジを設け、外蓋のスカートの先端
を外側に曲げて延長して指かけ抓みを形成し、フランジ
を中蓋のフランジに密着させ内周壁と外周のスカートを
中蓋のスカートに密着させて着脱自在に嵌合した外蓋で
ある炊飯容器に、(B)洗米、浸漬して含水させた米を
プラスチックシートで形成した袋に充填し水を注水して
含気した状態で密封し加圧加熱殺菌した水分50重量%
〜65重量%の洗米包装体と、添加水をプラスチックシ
ートで形成した袋に内蔵した水包装体とを収納し中蓋と
外蓋を被せて中蓋と容器本体の内壁との間に消泡間隙を
形成してなる、電子レンジ炊飯器。 2. 洗米、浸漬した米が約30重量%〜37重量%の
水を含んだ米である、1項に記載された、電子レンジ炊
飯器。 3. プラスチックシートで形成した袋に充填する含水
させた米が洗米、浸漬後さらに加圧蒸気処理により含水
させた米である、1項または2項に記載された、電子レ
ンジ炊飯器。 4, 加圧蒸気処理により含水量が約45重量%〜55
重量%である、3項に記載された、電子レンジ炊飯器。 5. 注水した水により含水量が約50重量%〜65重
量%である、1項ないし4項のいずれか1項に記載され
た、電子レンジ炊飯器。 6. 加圧蒸気による含水処理が100℃、20分〜1
40℃、30秒である、1項ないし5項のいずれか1項
に記載された電子レンジ炊飯器。 7. 含気した状態で密封した含気密封の含気率が30
%〜35容量%である、1項ないし6項のいずれか1項
に記載された電子レンジ炊飯器。 8. 含気密封で封入する気体が窒素ガスである、1な
いし7項のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯
器。 9. 加圧加熱殺菌した洗米のpHが約5である、1項
ないし8項のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯
器。 10. 加圧加熱殺菌前に注水する水として有機酸水溶
液を用いてpHを調整した、1項ないし9項のいずれか
1項に記載された電子レンジ炊飯器。 11. 炊飯容器に収納する洗米包装体と添加水包装体
の米と水の充填量が、米:水=1:0.8〜1である、
1項ないし10項のいずれか1項に記載された電子レン
ジ炊飯器。 12. 炊飯容器に収納する水包装体の水が調味料や出
し汁である、1項ないし11項のいずれか1項に記載さ
れた電子レンジ炊飯器。 13. 炊飯容器に洗米包装体と水包装体に加えて、炊
飯に添加する具をプラスチックシートで形成した袋に充
填した具包装体を収納した、1項ないし12項のいずれ
か1項に記載された電子レンジ炊飯器。 14. 炊飯容器の外蓋は、側部に水蒸気を抜く通気孔
を設け、外周に配設したフランジの内側に底に凝縮水還
流孔を配設した蓋の天面より低い液溜凹所を設置した蓋
である、1項ないし13項のいずれか1項に記載された
電子レンジ炊飯器。 15. 炊飯容器の中蓋が底部より上方の側面に水蒸気
流入孔を配置し底面に凝縮した水蒸気の還流する還流孔
を設置した蓋である、1項ないし14項のいずれか1項
に記載された電子レンジ炊飯器。 16. 炊飯容器が、外蓋と中蓋を夫々の外周に設けた
フランジ部とスカート部を重ねて容器本体の外周に設け
たフランジ部と嵌合させて着脱自在に固定する容器であ
る、1項ないし15項のいずれか1項に記載された電子
レンジ炊飯器。 17. 炊飯容器が、中蓋の外周に設けたフランジ部と
スカート部を容器本体の外周に設けたフランジ部と嵌合
させて着脱自在に固定し、外蓋の外周に設けたスカート
部を中蓋のスカート部に着脱自在に嵌合して固定する容
器である、1項ないし15項のいずれか1項に記載され
た電子レンジ炊飯器。 18. 炊飯容器の中蓋の外周に設けたスカート部の先
端を外側に曲げて形成した指かけ抓みが重なる外蓋の外
周に設けたスカート部の先端を外側に曲げて形成した指
かけ抓みより外側に伸びている抓みである、1項ないし
17項のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。 19. 炊飯容器が、中蓋と容器本体周壁の間に水蒸気
が通過し泡が消える消泡隙間を配置し、該消泡隙間に中
蓋の側面の水蒸気流入孔を開口した容器である、1項な
いし18項のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯
器。 20. 炊飯容器が、容器本体の底中央に中空の半球状
の外側に突出する突起を設け、底外周辺部に容器を自立
させる脚部を設置した容器である、1項ないし19項の
いずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。 21. 炊飯容器が、容器本体の底中央に中空の外側に
突出する突起を設け、底外周辺部に外側に突出する中空
の突起を設けた容器である、1項ないし19項のいずれ
か1項に記載された電子レンジ炊飯器。 22. 炊飯容器が、容器本体の底外周辺部に中空の外
側に突出する突起がリング状の突起の容器である、1項
ないし19項のいずれか1項に記載された電子レンジ炊
飯器。 23. 炊飯容器が、容器本体の底中央と周辺部に設け
た外側に突出する中央の突起が半球状または円筒状また
は矩形状またはそれ等を組み合わせた形状の突起の容器
である、1項ないし19項のいずれか1項に記載された
電子レンジ炊飯器。 24. 炊飯容器が、底外周辺部に中空の外側に突出す
る突起が底外周辺部の同心円上で中心となす角度が60
度〜120度の位置に等間隔で設けた複数個の中空で半
球状または円筒状または矩形状またはそれ等の組み合わ
せた形状の外側に突出する突起の容器である、1項ない
し19項のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯
器。 25. 1項ないし24項のいずれか1項に記載された
炊飯器の蓋をはずし内蔵された洗米、水、具等の包装体
を開封してこれらを収納した炊飯容器にあけて中蓋と外
蓋をして電子レンジにより加熱して炊飯することを特徴
とする、電子レンジ炊飯方法。」に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において電子レンジ炊飯器
に内蔵する米は予め洗米し、水を含浸させた米である。
洗米と含水に時間や手数がかかったのでは短時間で炊飯
を行うことができないからである。米は洗米した後加圧
蒸気で処理して含水を行ってもよい。洗米、浸漬は室温
で行われ、米は約60分水に浸漬され、30重量%〜3
7重量%の水が含浸される。ついで、加圧蒸気により1
00℃、20分〜140℃、30秒処理され、含水量は
45重量%〜55重量%となる。加圧蒸気処理は温度が
高すぎると、蒸気圧が非常に高くなり、加圧蒸気処理装
置が高価になり、また低すぎると含水量が不十分とな
り、良好な飯とならない。一方長時間処理した場合、こ
の処理により不完全ではあるが炊飯された状態となり、
処理された飯状の米には飯として十分な水が含まれてい
る。そのために電子レンジで炊飯する時に液体状態の水
を加えることができないのでムレ臭が発生する。また低
温短時間では含水量が不十分になるので100℃、20
分〜140℃、30秒が好ましい。含水量が45重量%
以下では炊飯後、米飯に芯が残り、55重量%以上では
炊飯に必要な水量となり液体状態の水を加えることがで
きないのでムレ臭が残るため好ましくない。洗米による
含水と、この米をプラスチック袋に充填し注入した水の
合計が50〜65重量%になった場合は加圧蒸気処理を
省略することができる。
【0008】この加圧蒸気処理した米をプラスチック袋
に充填し注水して含気状態で密封し、加圧加熱殺菌す
る。こうして長期の保存に耐えることができる。含気状
態で密封するのは含気せずに加熱加圧殺菌処理を行う
と、米粒同志が密着し、団子状態になり、米飯の外観が
損なわれるからで、気体としては窒素が好ましく、含気
率は30%〜35容積%である。この密封時に水を注入
するのは加圧蒸気処理しただけでは含浸水が不足してい
るからである。この水は米に吸収される。
【0009】本発明で電子レンジ炊飯器に洗米の他に添
加水を内蔵するのは、炊飯時に米に含浸された水の他に
液体状態の水を存在させて飯にムレ臭が発生するのを防
止するためである。米に炊飯に充分な量の水を含浸さ
せ、十分な量の液体状態の水のない状態で電子レンジで
炊飯すると、加圧加熱処理で発生したムレ臭が除去でき
ない。また一度炊いた飯を包装して、電子レンジで加温
してもあるいはα−米を電子レンジで炊いてもムレ臭が
が発生する。しかしながら、洗米に液体状態の水を存在
させて電子レンジで炊飯を行うとムレ臭は発生しない。
本発明者はムレ臭の原因物質が沸騰する水蒸気により水
蒸気蒸溜されて外部に放出されるためと考える。水蒸気
蒸溜により高沸点の物質も水蒸気の温度で溜出されるの
である。
【0010】加圧蒸気処理して袋に充填した含水米のp
Hは約5とするのは。含気密封後加圧加熱殺菌を行うと
米が褐色に着色する傾向が大きいのでこれを防止するた
めにpHを約5に調節することが有効であるからであ
る。pHの調整は含気密封時に注入する水に酢酸、酒石
酸、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸を
加えるのが好適である。炊飯容器に収納する添加水は米
1に対し0.8〜1が好ましいが新米、古米等使用する
米により調節する。
【0011】本発明はこの添加水として調味料を含んだ
液や出し汁等を使用することを含む。このような液を用
いることにより簡単に味をつけた飯を炊くことができ
る。この他、味をつけたまたは味をつけない、野菜類、
魚、肉、具等の具をプラスチック袋に充填して炊飯容器
に一緒に内蔵することもできる。
【0012】次に炊飯容器について説明する。本発明で
使用する電子レンジ用炊飯容器は本体も蓋体も誘電体で
形成しなければならない。金属等の導電体はマイクロ波
を遮断するので電子レンジ加熱用の容器には使用するこ
とができない。容器は中空円筒形容器が取扱上最も好ま
しいが楕円筒や角筒または椀型であってもよく、開口部
にフランジを設けると形状維持性と蓋支持性も良好とな
る。
【0013】本発明で使用する炊飯器は蓋体と容器本体
とからなっている。容器本体は開口部の外周にフランジ
が配置されている。フランジの外周にスカート部を設け
るとフランジの剛性が向上し、蓋の着脱が容易となる効
果が奏される。またこのスカート部に外方に突出する突
起を配置すると蓋の内壁とスカート部の接触面積が小さ
くなり摩擦抵抗が減るので蓋の着脱がさらに良好とな
る。
【0014】電子レンジ加熱において、マイクロ波は内
容物に吸収され減衰しながら侵入するため容器中央部よ
り容器壁部に近い内容物の方が急激に加熱される。炊飯
容器は米が容器の底部に堆積して存在しているので容器
の中央部まで急速に加熱することが望ましい。そこで容
器の底中央に外側に突出する中空突起を設けるとマイク
ロ波は突起の周囲から侵入するので突起内に充填された
内容物に集中するため容器の内容物は底中央から加熱さ
れ、均一な加熱が行える。突起の形状は球状、円筒状、
矩形状そしてそれ等の複合形がよく、突起のサイズは球
状の場合、直径が8mm以上40mm以下、矩形状の場
合、1辺が8mm以上40mm以下であることが望まし
い。突起のサイズが8mm未満の場合、マイクロ波集中
効果が小さく、また40mmより大きい場合突起内の加
熱点が分散し、加熱効果が著しく低下する。
【0015】容器の底中央に外側に突出する突起を設け
ると容器の自立性が失われるので脚部を設ける必要があ
るが、最も簡単で有効な脚部は底の周縁にスカートを配
置しこれにより自立する容器である。この他、底の周辺
部にも外に突出する中空の突起を設けるとこれがマイク
ロ波による集中加熱点となるとともに自立脚としても作
用する利点がある。容器の底周縁に設ける中空の突起は
底中央に設ける突起と同様な球状、円筒状、矩形状そし
てそれ等の複合形でもよく、中空の突起を周辺部に同心
円上で中心となす角が60度〜120度の位置に等間隔
で配置すると加熱の均一性と自立性が良好となる。蓋体
は中蓋と外蓋の2個の蓋を組み合わせた蓋である。中蓋
は容器内に挿入されるが、外周部にフランジを配設し、
フランジの外周に下方に垂下するスカートを設け、スカ
ートの先端を外方に曲げて延長して中蓋を容器本体から
はずすときに指をかける指かけ抓みを形成する。中蓋の
フランジの内周側の壁の上方部近傍を容器本体のフラン
ジ内周壁と密着する密着壁とし、この密着壁とフランジ
とスカートとにより、容器本体のフランジと嵌合して中
蓋を被蓋する。
【0016】中蓋を容器本体に被蓋したとき、中蓋と米
の間には炊飯空間が形成される。また中蓋の外周面と容
器本体の内周面の間には炊飯時に発生する水蒸気が通過
し、泡が消える消泡間隙が形成される。中蓋の側壁には
水蒸気が流入する水蒸気流入孔が設けられており、該流
入孔は消泡間隙に開口する。水蒸気流入孔は中蓋側壁の
高さ方向の中間近傍に設け、中蓋の底に接しないことが
好ましい。消泡間隙から水蒸気を流入させることにより
中蓋と外蓋の間の凝縮空間に泡が流れ込むのを防止でき
るからである。中蓋の底部には中蓋と外蓋の間の空間に
流入した水蒸気が凝縮した水を容器本体内に還流する還
流孔が設置されている。
【0017】外蓋は中蓋と重ねて容器本体に被蓋するの
で、外周にスカート部を設けスカートの先端を外側に曲
げて延長して蓋を容器本体からはずす時指をかけるかけ
抓みを形成する。外蓋はフランジを中蓋のフランジに密
着させ、スカート部を中蓋のスカートに着脱自在に嵌合
させることにより容器本体に被蓋することができる。外
蓋の外周のフランジ内側に、底部に凝縮水還流孔を設け
た蓋の天面より低い液溜凹所を設け、蓋の側部に水蒸気
を脱ぐ通気孔を配置する。炊飯時に中蓋の水蒸気流入孔
から中蓋と外蓋の間の凝縮空間に入った水蒸気のうち凝
縮還流されなかった水蒸気は外蓋の通気孔から外部に流
出するが外蓋の外表面等で凝縮した水は外蓋の外面を伝
わって液溜凹所に入り、該凹所の底部に設けられた凝縮
水還流孔から凝縮空間に還流しついで容器本体内に還流
する。また万一重湯状の液体が容器内から噴出した場合
でもこの液溜凹所から容器内に還流する作用がある。し
たがって、液溜凹所は蓋の天面より低くなければならな
い。
【0018】外蓋と中蓋は重ねて容器本体に被蓋するが
両者は一体化される必要はなく、別々に取りはずすこと
ができると、両蓋の凝縮空間に、箸、スプーン、フォー
ク等の飲食具を収納しておくことができる。勿論両蓋の
フランジを結合して一体化し、同時に着脱できるように
してもよい。外蓋のフランジの内側の壁面を中蓋のフラ
ンジの内側の壁面と密着させるとスカートとこの壁面で
中蓋さらには容器のフランジと嵌合し蓋の固定が大きく
なるが反面外蓋の着脱が難しくなるので、特に強固な蓋
の固定を必要とする場合以外は外蓋のフランジの内側の
壁面を中蓋のフランジの内側の壁面と密着させる必要は
ない。中蓋と外蓋のスカートの先端に形成した指かけ抓
みは、電子レンジによる炊飯により蓋も加熱されるので
蓋をはずすのが意外に難しいので、非常に有効である。
特に中蓋の抓みを外側の抓みより長くしておくと両蓋を
一緒に外すことができる効果がある。さらに延長して外
側に曲げられた抓みは蓋をするときのガイドテーパーと
しても作用する。
【0019】本発明で使用する炊飯容器は100℃〜1
05℃程度の耐熱性が要求されるので使用される構成材
料としてはポリプロピレン、ポリメチルペンテン、PE
T、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等
の耐熱性合成樹脂が適している。中蓋の材質は耐熱性と
液体を還流させるため、濡れ性を必要とすることから、
ポリオレフィンを使用する場合はフレーム処理、コロナ
処理を行った方が好ましい。
【0020】本発明の電子レンジ炊飯方法は、プラスチ
ック袋の夫々充填した洗米、添加水、場合によってはさ
らに具を内蔵した電子レンジ炊飯容器の外蓋と中蓋をは
ずし、炊飯容器内の袋を取り出して開封し内容物を容器
内にあけて蓋をし、中蓋の位置を内容物の量に併せて調
節して電子レンジで加熱すれば蒸気は外蓋と中蓋の間の
空間で凝縮して容器内に還流し、初期の急激な加熱を防
ぎゆるやかな加熱が行われる。一部の蒸気は外部に放出
され、ムレ臭の原因物質も放出され良好な炊飯が得られ
る。
【0021】
【実施例】本発明で使用する炊飯器を図面について説明
する。図1は本発明で使用する炊飯容器の断面を示す説
明図で、1は外蓋であって外周縁にフランジ2を有し、
フランジの外周にスカート3が設置されている。フラン
ジの内側には外蓋の天面より低い位置に液溜凹所4が設
けられている。5は中蓋であって、外周縁にはフランジ
が形成され、フランジの外周にスカート8が設けられて
いる。中蓋の側壁には水蒸気流入孔6が配設されてお
り、底面には凝縮水還流孔7が配設されている。還流孔
は底面より上方の位置に設けられている。中蓋と外蓋の
間の空間9が水蒸気凝縮空間である。水蒸気流入孔から
入ってきた水蒸気はこの空間で凝縮して水となり還流孔
から還流される。外蓋と中蓋は容器本体の開口部外周に
設けたフランジと着脱自在に嵌合して被蓋される。中蓋
の外周壁と容器本体の内周壁の間に設けられた消泡空隙
13に中蓋の水蒸気流入孔6が開口により水蒸気は消泡
間隙を通って水蒸気流入口から凝縮空間9に流入する。
10は容器本体であって、底部に外方に突出する突起が
設けられている。この突起にマイクロ波が集中するので
加熱むらがなくなる。14は中空と容器本体で形成され
る炊飯空間であって、炊飯時には米と中蓋の間に空間が
形成され、水蒸気が凝縮して水となったり、加圧が行わ
れる。流通時にはこの空間に包装した米と包装した水が
収納される。
【0022】図2は本発明で使用される炊飯容器の蓋と
容器本体の結合部を示す拡大図である。12は容器本体
の開口部外周縁に設けたフランジであり、その外周には
下方に垂下するスカート20が配置されている。15は
中蓋のフランジであり、その外周縁にはスカート8が設
けられておりスカートの先端は外方に曲げて延長し指か
け抓み17が形成されている。19は中蓋のフランジの
内周側の上部壁部で容器本体のフランジの内周側上部壁
22と密着しスカート20との間で容器本体とのフラン
ジと着脱自在に嵌合するが、中蓋のフランジを容器本体
のフランジと密着させると嵌合状態が安定する。また容
器のスカートに外方突起21を設けこの突起と中蓋のス
カートを当接させると両スカートの摩擦が少なくなるの
で中蓋の着脱が容易となる。2は外蓋のフランジであ
る。このフランジの外周縁にはスカート3が設けられて
おり、スカートの先端は外方に曲げて延長し指かけ抓み
16を形成する。指かけ抓みは中蓋の抓みを外蓋の抓み
より長くして外方に延長すると外蓋と中蓋を一緒に取り
はずすことができる。外蓋のフランジを中蓋のフランジ
に密着させ外蓋のスカートを中蓋のスカートに接触させ
て外蓋と中蓋に着脱自在に嵌合させると外蓋のフランジ
の内方の周壁15は中蓋のフランジの内方の周壁19に
接触しなくても外蓋は安定して被蓋される。勿論厳重に
被蓋しない場合は両フランジの内方の周壁18、19を
接触させることもできるが蓋の着脱がしにくくなる傾向
がある。内外両蓋のフランジを接合して一体化すること
もでき、蓋の同時着脱には便利であるが、中蓋と外蓋の
間にスプーン等の飲食具を入れることはできなくなる。
容器本体の内周壁と中蓋の側壁との間に全周にわたって
消泡間隙13が形成され、この間隙から水蒸気が中蓋の
水蒸気流入孔6を通って凝縮空間9に流入する。万一炊
飯空間14から重湯状の液の泡が13に上昇して流入し
てもこの間隙で冷やされ、両壁と摩擦されるので消泡す
るので、泡立った液が凝縮空間に流入することを防ぐこ
とができる。
【0023】図3は上蓋と中蓋を示す説明図であって、
23は上蓋1の側面に設けられた通気孔である。凝縮空
間で凝縮しなかった水蒸気は23から外部に放出され
る。23より流出した水蒸気の一部は外蓋表面で凝縮し
て水となり、外蓋を伝わって、外蓋のフランジの内側に
設けた液溜凹所に流入し、該凹所の底部に設けた外蓋還
流孔24から凝集空間9に還流する。したがって万一重
湯状の液が噴出しても周囲に流出することはない。
【0024】図4は容器本体の底部を説明するもので開
口部は省略されている。容器本体の底中央部に外側に突
出する突起11を設け、底周縁にスカート25を配設し
た容器本体を示す。この突起の内容物にマイクロ波が集
中するのでこの部分が急激に加熱され内容物の中央部が
加熱されるので加熱むらがなくなる。またスカートによ
り自立性が与えられる。
【0025】図5は底中央部に設けた外側に突出する中
空の突起11と底の外周縁部の同心円上で中心となす角
度が60度の位置に等間隔で設けた6個の外側に突出す
る突起26を配設した容器本体を示す。また図6は突起
の設けられた底を示す。これ等の突起はその内容物にマ
イクロ波が集中するのでこの部分が急激に加熱され内容
物の中央部が加熱されるので加熱むらがなくなる。また
7個の突起が自立性を与えるが、底中心側となす角が6
0度の位置で且つ同心円上に等間隔で並ぶ6個の突起は
自立性が非常に優れている。
【0026】図7は底中央に設けた外側に突出する中空
の突起11と底の外周縁の同心円上で中心となす角が1
20度の位置に等間隔で設けた3個の外側に突出する中
空の突起27を配設した容器本体を示す。図8は突起を
設けた底を示す。4個の突起が自立性を与えるが、底中
心となす角度が120度の位置で且つ同心円上に等間隔
で並ぶ3個の突起は自立性が優れている。
【0027】実施例1 米を洗って、室温で3時間水に浸漬し、ついで120℃
で20分間加圧蒸気処理を行う。この米をポリプロピレ
ンシートで形成した袋に140g充填し、80gの水を
注入し窒素を35%含気させて密封し、115℃で40
分加圧加熱殺菌する。ポリプロピレンシートで形成した
袋の充填した添加水70gと上記の殺菌された140g
の重量の含水米を充填した袋とを、図1に示されるポリ
プロピレン製の炊飯器に内蔵する電子レンジ炊飯器とし
た。なお容器は口径110mmで、底径89mm、高さ
77.4mm、でありフランジ径は125mmである、
炊飯容器の底部は自立性と加熱むらをなくすため外側に
突出する半球状の突起が配設されている。外蓋は直径1
33mmで、液溜凹所はリング状で水蒸気脱出孔は直径
2mmで4ヶ設けられている。還流孔は直径4mmで4
ヶ所設けられている。フランジは10mm、スカートは
長さ6mmであり、指かけ抓みは0.7mmである。中
蓋は直径134mmであり、フランジは巾8mmであっ
て、スカートは6.5mm、指かけ抓みは1.7であ
り、消泡間隙は2mmである。還流孔は直径4mmで4
ヶ所設けられている。この炊飯器の蓋をあけ、内蔵した
袋を開封して内容物を容器にあけ、松下電器株式会社
製、電子レンジNE−M340で500W、5分加熱で
炊飯を行ったところ良好な軟らか目炊飯が得られた。重
湯状液の脱出は発生しなかった。
【0028】実施例2 底形状が底の中央に直径14mmの中空半球状で外側に
突出した突起を有し、さらに底の外周縁に高さ8mmの
スカートが配されているほかは実施例1と同様な容器本
体を使用し、中蓋の位置を水面から15mmに調節した
ほかは実施例1と同様にして炊飯したところ良好で硬さ
が普通の炊飯が得られた。
【0029】実施例3 底中央および底外周辺部の同心円上の中心となす角が6
0度の位置6ヶ所に直径14mmの中空半球状で外側に
突出する突起を設けた以外は実施例1と同様な容器を使
用し、中蓋の位置を水面から18mmに調節したほかは
実施例1と同様にして炊飯したところ、良好で硬めの炊
飯が得られた。
【0030】実施例4 底中央および底の外周辺部の同心円上の中心となす角が
120度の位置3ヶ所に直径14mmの中空半球状で外
側に突出する突起を設けた以外は実施例1と同様な容器
を使用し、実施例1と同様にして炊飯したところ、良好
で軟らか目の炊飯が得られた。 実施例5 添加水を鰹節とコブから取った出し汁にミリンと醤油を
加えた調味液に代えた他は実施例と同様にして味つけ飯
を得た。 実施例6 調味液と加熱殺菌米の外に味つけした椎茸、ニンジン、
油揚をポリプロピレン製袋に充填した具を加えた他は実
施例5と同様にして五目飯が炊飯された。
【0031】比較例1 洗米80gと水48gを含気密封し加熱殺菌処理し、加
圧蒸気処理を行わない他は実施例1と同様にした。吹き
こぼれが多く、得られた飯はかなり硬く不良であった。
含水量が非常に不足していると考えられる。 比較例2 洗米80gを水に含浸し、加圧蒸気処理して炊飯に必要
な量の水を米に含水し、この米を用いて液体状態の水を
存在させずに図2の容器で炊飯したところ、ムレ臭が発
生した。 比較例3 加圧蒸気処理を90℃で20分とした他は実施例1と同
様とした。炊飯は硬かった。含水量が不足していると考
えられる。
【0032】
【発明の効果】本発明により、充分に含水した洗米と必
要な添加水が夫々袋に入れて組み合わされて電子レンジ
用容器に内蔵されているので、この袋を開封して電子レ
ンジにより加熱すれば短時間でムレ臭のない良好な炊飯
が得られ、他の器具は必要なく、洗米や含水時間も不要
である効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用炊飯容器の説明図であ
る。
【図2】容器本体と蓋の嵌合の説明図である。
【図3】本発明で用いる電子レンジ用炊飯容器の蓋の説
明図である。
【図4】本発明の電子レンジ用炊飯容器の実施例の底部
の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の底部の説明図である。
【図6】図5の実施例の底の平面図である。
【図7】本発明の他の実施例の底部の説明図である。
【図8】図7の実施例の底の平面図である。
【符号の説明】
1 外蓋 2 外蓋のフランジ 3 外蓋のスカート 4 液溜凹所 5 中蓋 6 中蓋の水蒸気流入孔 7 中蓋の還流孔 8 中蓋のスカート 9 凝縮空間 10 容器本体 11 底中央の突起 12 容器本体のフランジ 13 消泡間隙 14 炊飯空間 15 中蓋のフランジ 16 外蓋の指かけ抓み 17 中蓋の指かけ抓み 18 外蓋のフランジの内側の上部壁 19 中蓋のフランジの内側の上部壁 20 容器のスカート 21 容器のスカートの外方突起 22 容器のフランジの内側の上部壁 23 上蓋の通気孔 24 液溜凹所の還流孔 25 容器本体の下部スカート 26 底部外周縁部突起

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)誘電体で形成した蓋体と容器本体
    とからなり、a 容器本体は開口部の外周にフランジを
    配置し、b 蓋体は中蓋と外蓋とからなり、中蓋が外周
    にスカートを配置したフランジを設け中蓋のスカートの
    先端を外側に曲げて延長して指かけ抓みを形成し、内周
    壁と外周のスカートの間隙に容器本体のフランジを着脱
    自在に嵌合した中蓋であり、外蓋が中蓋と同様に外周に
    スカートを配置したフランジを設け、外蓋のスカートの
    先端を外側に曲げて延長して指かけ抓みを形成し、フラ
    ンジを中蓋のフランジに密着させ内周壁と外周のスカー
    トを中蓋のスカートに密着させて着脱自在に嵌合した外
    蓋である炊飯容器に、(B)洗米、浸漬して含水させた
    米をプラスチックシートで形成した袋に充填し水を注水
    して含気した状態で密封し加圧加熱殺菌した水分50重
    量%〜65重量%の洗米包装体と、添加水をプラスチッ
    クシートで形成した袋に内蔵した水包装体とを収納し中
    蓋と外蓋を被せて中蓋と容器本体の内壁との間に消泡間
    隙を形成してなる、電子レンジ炊飯器。
  2. 【請求項2】 洗米、浸漬した米が約30重量%〜37
    重量%の水を含んだ米である、請求項1に記載された、
    電子レンジ炊飯器。
  3. 【請求項3】 プラスチックシートで形成した袋に充填
    する含水させた米が洗米、浸漬後さらに加圧蒸気処理に
    より含水させた米である、請求項1または2に記載され
    た、電子レンジ炊飯器。
  4. 【請求項4】 加圧蒸気処理により含水量が約45重量
    %〜55重量%である、請求項3に記載された、電子レ
    ンジ炊飯器。
  5. 【請求項5】 注水した水により含水量が約50重量%
    〜65重量%である、請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載された、電子レンジ炊飯器。
  6. 【請求項6】 加圧蒸気による含水処理が100℃、2
    0分〜140℃、30秒である、請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。
  7. 【請求項7】 含気した状態で密封した含気密封の含気
    率が30%〜35容量%である、請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。
  8. 【請求項8】 含気密封で封入する気体が窒素ガスであ
    る、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された電子
    レンジ炊飯器。
  9. 【請求項9】 加圧加熱殺菌した洗米のpHが約5であ
    る、請求項1ないし8のいずれか1項に記載された電子
    レンジ炊飯器。
  10. 【請求項10】 加圧加熱殺菌前に注水する水として有
    機酸水溶液を用いてpHを調整した、請求項1ないし9
    のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。
  11. 【請求項11】 炊飯容器に収納する洗米包装体と添加
    水包装体の米と水の充填量が、米:水=1:0.8〜1
    である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載され
    た電子レンジ炊飯器。
  12. 【請求項12】 炊飯容器に収納する水包装体の水が調
    味料や出し汁である、請求項1ないし11のいずれか1
    項に記載された電子レンジ炊飯器。
  13. 【請求項13】 炊飯容器に洗米包装体と水包装体に加
    えて、炊飯に添加する具をプラスチックシートで形成し
    た袋に充填した具包装体を収納した、請求項1ないし1
    2のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。
  14. 【請求項14】 炊飯容器の外蓋は、側部に水蒸気を抜
    く通気孔を設け、外周に配設したフランジの内側に底に
    凝縮水還流孔を配設した蓋の天面より低い液溜凹所を設
    置した蓋である、請求項1ないし13のいずれか1項に
    記載された電子レンジ炊飯器。
  15. 【請求項15】 炊飯容器の中蓋が底部より上方の側面
    に水蒸気流入孔を配置し底面に凝縮した水蒸気の還流す
    る還流孔を設置した蓋である、請求項1ないし14のい
    ずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。
  16. 【請求項16】 炊飯容器が、外蓋と中蓋を夫々の外周
    に設けたフランジ部とスカート部を重ねて容器本体の外
    周に設けたフランジ部と嵌合させて着脱自在に固定する
    容器である、請求項1ないし15のいずれか1項に記載
    された電子レンジ炊飯器。
  17. 【請求項17】 炊飯容器が、中蓋の外周に設けたフラ
    ンジ部とスカート部を容器本体の外周に設けたフランジ
    部と嵌合させて着脱自在に固定し、外蓋の外周に設けた
    スカート部を中蓋のスカート部に着脱自在に嵌合して固
    定する容器である、請求項1ないし15のいずれか1項
    に記載された電子レンジ炊飯器。
  18. 【請求項18】 炊飯容器の中蓋の外周に設けたスカー
    ト部の先端を外側に曲げて形成した指かけ抓みが重なる
    外蓋の外周に設けたスカート部の先端を外側に曲げて形
    成した指かけ抓みより外側に伸びている抓みである、請
    求項1ないし17のいずれか1項に記載された電子レン
    ジ炊飯器。
  19. 【請求項19】 炊飯容器が、中蓋と容器本体周壁の間
    に水蒸気が通過し泡が消える消泡隙間を配置し、該消泡
    隙間に中蓋の側面の水蒸気流入孔を開口した容器であ
    る、請求項1ないし18のいずれか1項に記載された電
    子レンジ炊飯器。
  20. 【請求項20】 炊飯容器が、容器本体の底中央に中空
    の半球状の外側に突出する突起を設け、底外周辺部に容
    器を自立させる脚部を設置した容器である、請求項1な
    いし19のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯
    器。
  21. 【請求項21】 炊飯容器が、容器本体の底中央に中空
    の外側に突出する突起を設け、底外周辺部に外側に突出
    する中空の突起を設けた容器である、請求項1ないし1
    9のいずれか1項に記載された電子レンジ炊飯器。
  22. 【請求項22】 炊飯容器が、容器本体の底外周辺部に
    中空の外側に突出する突起がリング状の突起の容器であ
    る、請求項1ないし19のいずれか1項に記載された電
    子レンジ炊飯器。
  23. 【請求項23】 炊飯容器が、容器本体の底中央と周辺
    部に設けた外側に突出する中央の突起が半球状または円
    筒状または矩形状またはそれ等を組み合わせた形状の突
    起の容器である、請求項1ないし19のいずれか1項に
    記載された電子レンジ炊飯器。
  24. 【請求項24】 炊飯容器が、底外周辺部に中空の外側
    に突出する突起が底外周辺部の同心円上で中心となす角
    度が60度〜120度の位置に等間隔で設けた複数個の
    中空で半球状または円筒状または矩形状またはそれ等の
    組み合わせた形状の外側に突出する突起の容器である、
    請求項1ないし19のいずれか1項に記載された電子レ
    ンジ炊飯器。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれか1項に
    記載された炊飯器の蓋をはずし内蔵された洗米、水、具
    等の包装体を開封してこれらを収納した炊飯容器にあけ
    て中蓋と外蓋をして電子レンジにより加熱して炊飯する
    ことを特徴とする、電子レンジ炊飯方法。
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