JPH10243719A - 携帯用刈払機 - Google Patents

携帯用刈払機

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JPH10243719A
JPH10243719A JP9049352A JP4935297A JPH10243719A JP H10243719 A JPH10243719 A JP H10243719A JP 9049352 A JP9049352 A JP 9049352A JP 4935297 A JP4935297 A JP 4935297A JP H10243719 A JPH10243719 A JP H10243719A
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brake
brake shoe
braking
housing
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彬 長島
Osamu Tada
修 多田
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G3/00Cutting implements specially adapted for horticultural purposes; Delimbing standing trees
    • A01G3/06Hand-held edge trimmers or shears for lawns
    • A01G3/062Motor-driven edge trimmers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01DHARVESTING; MOWING
    • A01D34/00Mowers; Mowing apparatus of harvesters
    • A01D34/835Mowers; Mowing apparatus of harvesters specially adapted for particular purposes
    • A01D34/90Mowers; Mowing apparatus of harvesters specially adapted for particular purposes for carrying by the operator

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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者に違和感を与えることがなく小さな操作
力で制動を解除することができるブレーキ装置を有する
携帯用刈払機の提供。 【解決手段】刈刃の駆動源である原動機の出力を制御す
る操作レバーに、ワイヤ部材を介して連結された刈刃用
ブレーキ装置を備えた携帯用刈払機において、ブレーキ
装置は、ワイヤ部材に連結され、かつ、刈刃の回転方向
遅れ側から進み側に向かって下方に傾斜した傾斜上面を
有する楔形のブレーキシューと、該ブレーキシューとハ
ウジングとの間に設けられ、ブレーキシューが刈刃の板
面に押圧される制動位置に付勢する初期動作を与える付
勢手段と、ハウジングにブレーキシューの傾斜上面に対
向して設けられた案内傾斜面とを有し、該案内傾斜面
は、ブレーキシューが付勢手段の付勢力に抗してワイヤ
部材によって引っ張られたときに、制動位置から刈刃の
回転方向遅れ側かつ板面から遠ざかった制動解除位置
に、ブレーキシューを案内する、ことを特徴とする携帯
用刈払機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雑草等を刈るための携
帯用刈払機に関し、より詳細には、携帯用刈払機の刈刃
の空回りを停止させるためのブレーキ装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来から、原動機で駆動される雑草等を刈
るための携帯用刈払機が知られている。従来の典型的な
携帯用刈払機は、原動機(例えば、小型空冷式2サイク
ル内燃エンジン)と、該エンジンから前方に向かって真
っ直ぐに延びる伝動軸を挿通した操作杆と、該操作杆の
前端に設けられ、傘歯車筺を介して前記原動機によって
回転駆動される刈刃と、前記操作杆の途中部分に設けら
れた、原動機出力を制御を行うための操作レバーとを有
する。このような携帯用刈払機は、操作レバーにより原
動機を作動させて刈刃を回転駆動するが、操作レバーを
放し、遠心クラッチが切れても、刈刃は慣性力によって
空回りし続ける。このような刈刃の空回りによる事故を
防止するため、このような携帯用刈払機には、従来か
ら、刈刃の空回りを停止させるため、前記操作レバーと
連動するワイヤ部材等の連動部材によって操作されるブ
レーキ装置が設けられている。
【0003】例えば、実公昭55−49607号に開示
されたブレーキ装置は、刈刃の近傍に、ブレーキシュー
が刈刃の板面に押圧された制動位置と刈刃から遠ざかっ
た制動解除位置との間で揺動可能に設けられ、操作杆の
途中部分に設けられた操作用レバーと連動する棒状部材
によって、ブレーキシューを前記制動解除位置に退避さ
せ、また、前記制動位置に移動させ、刈刃の空転を停止
するようになっている。また、前記ブレーキ操作用レバ
ーはスロットルレバーと一体化されていてもよいことが
開示されている。このものでは、ブレーキシューを刈刃
の板面に押し付けて、大きな制動力を付与するために、
かなり強いばねを使用する必要があり、スロットルレバ
ーを操作するのに大きな力が必要となり、操作性に問題
がある。
【0004】また、実公昭54−1378号に開示され
たブレーキ装置は、刈刃を駆動するギヤのギヤカバーの
下部に形成された雄ねじに、ブレーキフランジの雌ねじ
が螺合されている。ギヤカバーとブレーキフランジとの
螺合は、刈刃の回転方向と同方向において、ほどける方
向になっている。制動位置では、ブレーキフランジがト
ーションスプリングによって刈刃の回転方向に付勢さ
れ、刈刃の板面に圧着されるようになっている。ブレー
キフランジの回りには、操作レバーに連結されたワイヤ
が巻回されており、装置の作動時に操作レバーを握る
と、ワイヤが引っ張られ、ブレーキフランジはトーショ
ンスプリングのばね力に抗して刈刃の回転方向と逆方向
に回転され、ギヤカバーの内部に深く螺合される。これ
により、ブレーキフランジのブレーキライニングと刈刃
との間に間隙が形成され、装置の作動中、刈刃の回転が
許容される。また、操作レバーを放すことによりワイヤ
が緩められると、トーションスプリングの復元力によっ
て、ブレーキフランジが刈刃の回転方向と同方向に回転
し、そのブレーキフランジが刈刃に向かって進行し、ブ
レーキライニングが刈刃の板面に押圧され、空転が停止
されるようになっている。
【0005】このものでは、制動作動時間等に螺合部が
固着してしまう心配があり、円滑なブレーキフランジの
作動を維持するために、油漏れ等の心配のない、適当な
油滑手段を講じる必要もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術とは異なるやり方で、携帯用刈払機の刈刃の空回りを
停止させるブレーキ装置を有する携帯用刈払機を提供す
るものである。本発明の目的は、常に所定の強力な制動
力を得ることができ、かつ、作業者に違和感を与えるこ
とがなく、小さな操作力で制動を解除することができる
ブレーキ装置を備えた携帯用刈払機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ま
ず、刈刃(8)の駆動源である原動機(4)の出力を制
御する操作レバー(14)に連動手段(18)を介して
連結された刈刃用ブレーキ装置(16、16’)を備え
た携帯用刈払機(2)において、前記ブレーキ装置(1
6、16’)は、前記連動手段(18)に作動上連結さ
れ、かつ、前記刈刃(8)の回転方向遅れ側から進み側
に向かって下方に傾斜した傾斜上面(24)を有する楔
形のブレーキシュー(30)と、該ブレーキシュー(3
0)とハウジング(32、32’)との間に設けられ、
前記ブレーキシュー(30)が前記刈刃(8)の板面に
押圧される制動位置に付勢する初期動作を与える付勢手
段(36、36’)と、前記ハウジング(32、3
2’)に前記ブレーキシュー(30)の傾斜上面(2
4)に対向して設けられた案内傾斜面(34、34’、
34”)とを有し、該案内傾斜面(34、34’、3
4”)は、前記ブレーキシュー(30)が前記付勢手段
(36、36’)の付勢力に抗して前記連動手段(1
8)によって引っ張られたときに、前記制動位置から前
記刈刃(8)の回転方向遅れ側かつ板面から遠ざかった
制動解除位置に、前記ブレーキシュー(30)を案内す
る、ことを特徴とする携帯用刈払機によって達成され
る。
【0008】本発明にかかる携帯用刈払機のブレーキ装
置は、以下のように作用する。まず、作業者が操作レバ
ーを握っていない状態、すなわち、連動手段に引張力が
与えられていない状態においては、ブレーキ装置のブレ
ーキシューは、付勢手段によって刈刃の板面に対して押
圧付勢された制動位置にある。次いで、作業者が操作レ
バーを握ると、原動機の出力増大制御が行われるととも
に、操作レバーの作動と連動して連動手段が引っ張られ
る。これによりブレーキシューは、案内傾斜面に案内さ
れて、前記制動位置から刈刃の回転方向遅れ側かつ板面
から遠ざかった制動解除位置に移動する。ブレーキシュ
ーは、原動機によって刈刃が回転駆動されている間、制
動解除位置に保持される。次いで、作業者が操作レバー
を放すと原動機の回転数が下がって遠心クラッチが切れ
るので、そのままの状態では刈刃は慣性力により空回り
し続ける。一方、作業者が操作レバーから手を放すと、
ブレーキシューは、付勢手段の付勢力によって初期動作
が与えられているので、前記制動解除位置から前記付勢
位置に自動的に移動する。ブレーキシューは、刈刃の板
面に対して付勢された後、刈刃の板面との間の摩擦力に
よって回転方向進み側に移動し、すなわち、楔状のブレ
ーキシューが案内傾斜面と刈刃との間に引き込まれて食
い込む。これにより、ブレーキシューが案内傾斜面によ
って刈刃の板面に対して押圧され、刈刃の回転が停止せ
しめられる。
【0009】本発明にかかる携帯用刈払機のブレーキ装
置によれば、ブレーキシューが、付勢手段によって刈刃
の板面に対して押圧付勢されるので、ブレーキシュー
が、繰り返しの使用により磨耗しても摩擦力不足が生じ
ることなく、常に、所定の制動力を得ることができる。
また、付勢手段の付勢力は、ブレーキシューに初期動作
を与えるだけの、必要最小限度の大きさなので、連動手
段に小さな引張力を与えるだけで、ブレーキ装置を解除
することができ、従って、作業者は違和感なくブレーキ
装置を解除することができる。本発明の上記目的は、更
に、刈刃(8)の駆動源である原動機(4)の出力を制
御する操作レバー(14)に連動手段(18)を介して
作動上連結された刈刃用ブレーキ装置(50)を備えた
携帯用刈払機(2)において、前記ブレーキ装置(5
0)は、ブレーキシュー(56)と、該ブレーキシュー
(56)とハウジング(62)との間に前記刈刃(8)
の回転方向に沿って離間して設けられた一対のリンク部
材(64、66)を有する平行リンク機構(57)と、
前記ブレーキシュー(56)が前記刈刃(8)の板面に
押圧される制動位置に付勢する初期動作を与える付勢手
段(68)とを有し、前記リンク部材(64、66)
は、前記ハウジング(62)との連結点(58、60)
を中心として前記刈刃(8)の回転方向遅れ側に傾斜す
る長さを有し、前記付勢手段(68)の付勢力に抗して
前記連動手段(18)によって引っ張られたとき、前記
リンク部材(64、66)が前記ハウジング(62)と
の連結点(58、60)を中心として揺動することによ
り、前記ブレーキシュー(56)が、前記制動位置から
前記刈刃(8)の回転方向遅れ側かつ板面から遠ざかっ
た制動解除位置へ移動する、ことを特徴とする携帯用刈
払機によって達成される。
【0010】本発明にかかる携帯用刈払機のブレーキ装
置は、以下のように作用する。まず、作業者が操作レバ
ーを握っていない状態、すなわち、連動部材に引張力が
与えられていない状態においては、ブレーキ装置のブレ
ーキシューは、付勢手段によって刈刃の板面に対して押
圧付勢された制動位置にある。次いで、作業者が操作レ
バーを握ると、原動機の出力増大制御が行われるととも
に、操作レバーの作動と連動して連動手段が引っ張られ
る。これによりブレーキシューは、リンク部材がハウジ
ングとの連結点を中心として揺動することにより、前記
制動位置から、刈刃の回転方向遅れ側かつ板面から遠ざ
かった制動解除位置へと移動する。ブレーキシューは、
原動機によって刈刃が回転駆動されている間、制動解除
位置に保持される。次いで、作業者が操作レバーを放す
と原動機の回転数が下がって遠心クラッチが切れるの
で、そのままの状態では、刈刃は慣性力により空回りし
続ける。一方、作業者が操作レバーから手を放すと、ブ
レーキシューは付勢手段の付勢力によって初期動作が与
えられているので、前記制動解除位置から前記付勢位置
に自動的に移動する。ブレーキシューは、刈刃の板面に
対して付勢された後、刈刃の板面との間の摩擦力によっ
て回転方向進み側に移動し、傾斜しているリンク部材を
介して刈刃の板面に対して押圧され、刈刃の回転が停止
する。
【0011】本発明にかかる携帯用刈払機のブレーキ装
置によれば、ブレーキシューが、付勢手段によって刈刃
の板面に対して押圧付勢されているので、ブレーキシュ
ーが繰り返しの使用により磨耗しても、摩擦力不足が生
じることなく、常に、所定の制動力を得ることができ
る。また、付勢手段の付勢力は、ブレーキシューに初期
動作を与えるだけの、必要最小限度の大きさなので、連
動手段に小さな引張力を与えるだけでブレーキ装置を解
除することができ、従って、作業者は違和感なくブレー
キ装置を解除することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】また、本発明の第一の携帯用刈払
機の実施の形態においては、前記ブレーキ装置(16、
16’、50)の前記ハウジング(32、32’、6
2)は、前記ブレーキシュー(30、56)の前記制動
解除位置から前記刈刃(8)の回転方向遅れ側に、更に
移動することを規制する移動規制手段(33、63)を
有し、また、前記連動手段(18)に直列に介装された
弾性部材(37)を有する。これにより、ブレーキ装置
を解除するのに必要な最小距離だけ、ブレーキシューを
移動可能とし、ブレーキ装置の小型化を図るとともに、
原動機の出力制御のために必要な操作レバーのストロー
クを十分に得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、添
付の図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明にかか
る携帯用刈払機の一例の全体を示す側面図である。図1
に示すように、前記携帯用刈払機2は、原動機としての
小型空冷式2サイクル内燃エンジン4と、該エンジン4
から前方に向かって真っ直ぐに延びる、前記エンジン4
に、図示しない遠心クラッチを介して駆動上連結された
伝動軸6aを挿通した操作杆6と、該操作杆6の先端に
設けられて前記エンジン4により、前記伝動軸6a及び
傘歯車筺3を介して回転駆動される円板状の刈刃8と、
該刈刃8の後部を覆うように設けられて、該刈刃8側か
らの飛散物が作業者に当たるのを防止するための飛散防
護カバー10と、前記操作杆6の途中部分に設けられた
ハンドル部12と、該ハンドル12に設けられた、前記
エンジン4の出力制御をスロットル用ワイヤ部材72を
挿通したスロットル用ボーデンケーブル20を介して行
うための操作レバー14とを有する。前記飛散防護カバ
ー10には、前記刈刃8の空回りを停止させるためのブ
レーキ装置16、16’、50が設けられ、該ブレーキ
装置16、16’、50は、前記操作杆6に沿って延び
る連動手段であるブレーキ用ボーデンケーブル18内に
収容されたブレーキ用ワイヤ部材19を介して、前記操
作レバー14に作動上連結されており、前記エンジン4
の出力制御操作と連動して前記ブレーキ装置16、1
6’、50を操作するようになっている。
【0014】図2は、図1に示した携帯用刈払機の刈刃
の近傍を示す平面図である。図2に示す刈刃8は、矢印
Aで示すように、前記エンジン4によって平面視反時計
方向に回転駆動され、前記刈刃8の刃先のうち、作業者
側から見て、前記操作杆6の長手方向軸線O−Oに対し
て前方部分及び左側部分(図2において前記長手方向軸
線O−Oの下側部分)の刃先20によって、草等を刈る
ようになっている。図2に示すように、前記第一ブレー
キ装置16は、刈った草が絡まないように、前記飛散防
護カバー10の刈払に使用する前記刃先20の部分とは
反対側の部分、すなわち、作業者側から見て、前記長手
方向軸線O−Oに対して右側(図2において長手方向軸
線の上側)に設けられている。図3は、本発明にかかる
刈刃の回転を止めるためのブレーキ装置の第一の実施例
の詳細を示す、図2のIII −III 矢視図であり、ブレー
キシューが制動位置にある状態を示す。
【0015】図3に示すように、本実施例にかかるブレ
ーキ装置16は、前記刈刃8の板面と対向するように設
けられたブレーキライニング22と、該ブレーキライニ
ング22に対して垂直方向上方に延び、かつ、前記刈刃
8の回転方向遅れ側から進み側に向かって斜め下方に傾
斜した傾斜上面24を有する垂直プレート26と、該垂
直プレート26に設けられたローラ28、28と、を有
するブレーキシュー30を有し、該ブレーキシュー30
は、図3に示す側面図において略楔状の形状を有してい
る。前記ブレーキ装置16は、また、前記ブレーキシュ
ー30を取り囲む、前記飛散防護カバー10にビス38
で固着されたハウジング32を有する。また、前記ロー
ラ28は、図3に示す前記ブレーキシュー30の前記刈
刃8の回転方向進み側、かつ、前記刈刃8の板面に対し
て押圧付勢された制動位置から、前記刈刃8の回転方向
遅れ側、かつ、前記板面から上方へ遠ざかった制動解除
位置への戻りを容易にするように配設されている。前記
制動解除位置は、図3に示すように、前記ブレーキシュ
ー30の前記垂直プレート26が、移動規制手段である
前記ハウジング32の回転方向遅れ側の内壁面33に当
接した位置である。
【0016】また、前記ハウジング32は、前記ローラ
28と摺接して前記ブレーキシュー30を制動位置と制
動解除位置との間で案内する案内傾斜面34を有する。
前記ブレーキシュー30の前記傾斜上面24と前記案内
傾斜面34とは対向し、かつ、互いに平行に延びてお
り、それぞれ前記刈刃8の板面に対して第一傾斜角度α
をなしている。また、前記ブレーキ装置16は、更に、
前記ブレーキシュー30と、前記ハウジング32の上壁
との間に設けられた付勢手段であるコイル状の初期動作
用引張ばね36を有する。該初期動作用引張ばね36
は、前記傾斜上面24及び前記案内傾斜面34に対する
垂直線Lに対して、前記ブレーキシュー30との連結点
26aを中心として、前記刈刃8の回転方向進み側に傾
斜した第二傾斜角度βをなして延びている。前記初期動
作用引張ばね36は、前記ブレーキシュー30の前記ロ
ーラ28を、前記ハウジング32の前記案内傾斜面34
に向けて付勢するとともに、前記ブレーキシュー30を
前記制動位置に付勢する初期動作を与えるためのもので
ある。すなわち、前記初期動作用引張ばね36による付
勢力は、前記ブレーキ用ワイヤ部材19と前記ブレーキ
用ボーデンケーブル18との間の摩擦力にうちかって、
前記ブレーキシュー30を前記刈刃8の板面に対して付
勢させる必要最小限の大きさであればよく、従って、前
記第二傾斜角度βは小さくてよい。
【0017】図2に示すように、前記第一ブレーキ装置
16は、その長手方向軸線(図2におけるIII − III
線)が、前記刈刃8の半径方向に対して垂直方向に配置
されている。すなわち、前記ブレーキシュー30は、そ
の長手方向軸線が、前記刈刃の半径方向に対して直角方
向に配置されており、前記ブレーキシュー30が、前記
刈刃8の回転に伴って、回転方向遅れ側から進み側に向
かってほぼ真っ直ぐに移動することができるように配設
されている。前記ブレーキシュー30には、前記操作レ
バー14から延びる前記ブレーキ用ワイヤ部材19が取
付けられている。該ブレーキ用ワイヤ部材19は、コイ
ル状のストローク吸収用引張ばね37を直列に介在して
前記操作レバー14まで延びており、該操作レバー14
を握るときの引張力によって、前記ブレーキシュー30
が前記制動位置から前記制動解除位置に移動するように
なっている。
【0018】本実施例にかかる前記ブレーキ装置16
は、以下のように作用する。作業者が前記操作レバー1
4を握って前記エンジン4の出力増大制御を開始する
と、前記ブレーキシュー30は、前記操作レバー14の
操作と連動する前記ブレーキ用ワイヤ部材19によって
引っ張られて、前記ハウジング32の前記案内傾斜面3
4に沿って、図3に示す前記制動位置から前記制動解除
位置へ移動する。前記ブレーキシュー30が前記ハウジ
ング32の前記内壁面33に当接した制動解除位置に到
達した後、前記エンジン4の出力増大制御を行うため、
更に前記操作レバー14を握ると、前記ストローク吸収
用引張ばね37が伸びる。該ストローク吸収用引張ばね
37は、前記操作レバー14による前記エンジン4の出
力増大制御を行うのに必要な、前記スロットル用ワイヤ
部材12のストロークの範囲で伸びて、引張力を吸収す
ることができる。
【0019】次いで、作業者が前記操作レバー14から
手を放すと、前記エンジン4の出力が低下し、前記エン
ジン4の遠心クラッチは切れるので、そのままの状態で
は前記刈刃8は回転し続ける。一方、前記ブレーキシュ
ー30は、前記初期動作用引張ばね36の引張力によっ
て、初期動作が与えられているので、前記刈刃8の板面
に向かって自動的に移動し、前記ブレーキライニング2
2が前記刈刃8の板面に対して押圧付勢されると、前記
刈刃8の板面との間の摩擦力によって、略楔形状を有す
る前記ブレーキシュー30が、前記刈刃8の回転によっ
て回転方向進み側に移動し、前記ハウジング32の前記
案内傾斜面34と前記刈刃8の板面との間に形成された
三角形状の領域に引き込まれて食い込む。これにより、
前記ブレーキシュー30の前記傾斜上面24が、前記案
内傾斜面34によって刈刃8の板面に向けて押圧され、
この押圧力が制動力として作用して前記刈刃8の空転が
急速に停止する。制動時に案内傾斜面34によってブレ
ーキシュー30が刈刃8の板面に対して押圧される力
は、案内傾斜面34及びブレーキシュー30の傾斜上面
24の第一傾斜角度αによって決定される。すなわち、
第一傾斜角度αを小さくすると押圧力が大きくなり、一
方、第一傾斜角度αを大きくすると押圧力は小さくな
る。従って、刈刃8の空転をより短い時間で停止させた
い場合には、第一傾斜角度αを小さくすればよい。一
方、刈刃8に損傷を与えるのを回避する等の理由から、
刈刃8に対して大きな押圧力を与えるのを回避するに
は、第一傾斜角度αを大きくすればよい。これらの二つ
の観点から、第一傾斜角度αは、例えば、刈刃8の回転
数が4000〜5000RPMであるときに0.5〜1
秒程度の時間で、刈刃8の回転を停止させることができ
るように設定するのが好ましい。
【0020】再度、前記操作レバー14を握ると、前記
ブレーキ用ワイヤ部材19を介して与えられる引張力に
よって、前記ブレーキシュー30が再び、図3に示す前
記制動位置から前記制動解除位置へと移動され、上記の
動作が繰り返される。図4は、前記第一の実施例の変形
例である本発明にかかるブレーキ装置の第二の実施例の
詳細を示す、図3と同様な図である。図3と同様な部分
については同じ符号で示し、これらについての説明は省
略する。図4に示すように、本実施例にかかる第二ブレ
ーキ装置16’のハウジング32’は、ローラ28と摺
接し、ブレーキシュー30を前記制動位置と前記制動解
除位置との間で案内する案内傾斜面34’を有する。本
実施例にかかる前記ブレーキシュー30の傾斜上面24
は、前記第一の実施例と同様に刈刃8の板面に対して、
第一傾斜角度αをなしている。一方、前記案内傾斜面3
4’は、前記刈刃8の板面に対して、前記ブレーキシュ
ー30の第一傾斜角度αよりも大きな第二傾斜角度α’
をなしている。また、前記第二ブレーキ装置16’は、
更に、前記ブレーキシュー30と、前記ハウジング3
2’の内面上壁との間に付勢手段である初期動作用引張
ばね36’を有する。該初期動作用引張ばね36’は前
記案内傾斜面34’に対する垂直線L’に対して、前記
ブレーキシュー30との連結点26aを中心として、前
記刈刃8の回転方向進み側に傾斜した第三傾斜角度β’
をなして延びている。前記初期動作用引張ばね36’
は、前記ブレーキシュー30のローラ28を、前記ハウ
ジング32’の前記案内傾斜面34’に向けて付勢する
とともに、前記ブレーキシュー30を前記刈刃8の板面
に押圧せしめる制動位置に付勢する初期動作を与えるた
めのものであり、従って、該第三傾斜角度β’は小さく
てよい。
【0021】本実施例にかかる前記第二ブレーキ装置1
6’は、以下のように作用する。作業者が前記操作レバ
ー14を握って前記エンジン4の出力増大制御を開始す
ると、前記ブレーキシュー30は、前記操作レバー14
の操作と連動する前記ブレーキ用ワイヤ部材19によっ
て引っ張られて、図4に示す前記制動位置から前記制動
解除位置へ容易に移動する。前記傾斜上面24の第一傾
斜角度αより前記案内傾斜面34’の第二傾斜角度α’
が大きいので、前記ブレーキシュー30が前記刈刃8の
回転方向遅れ側に僅かに移動するだけで、前記ブレーキ
シュー30は案内傾斜面34’による押圧力から解放さ
れる。従って、前記ブレーキ用ワイヤ部材19に小さな
引張力を与えるだけで、前記ブレーキシュー30を、前
記刈刃8の板面に押圧付勢された制動位置から、前記刈
刃8の板面から遠ざかった制動解除位置に向かけて、よ
り容易に移動させることができる。
【0022】図5は、本発明にかかる刈刃の回転を止め
るためのブレーキ装置の第三の実施例の詳細を示す、図
2のIV− IV に沿った矢視図であり、ブレーキシューが
制動位置にある状態を示す。図5において、第一の実施
例と同じ部材については同じ符号で示し、それらについ
ての説明は省略する。図5に示すように、本実施例にか
かる第三ブレーキ装置50は、前記刈刃8の板面と対向
するように設けられたブレーキライニング22を有する
ブレーキシュー56と、該ブレーキシュー56を取り囲
むハウジング62と、前記ブレーキシュー56と前記ハ
ウジング62との間に、互いに平行に、前記刈刃8の回
転方向に沿って離間して設けられた平行リンク機構57
を備えている。
【0023】該平行リンク機構57は、前記ブレーキシ
ュー56との第一連結点52と第二連結点54と、前記
ハウジング62との第三連結点58と第四連結点60
と、にそれぞれ連結された第一リンク部材64と第二リ
ンク部材66とを有する。該両リンク部材64及び66
は、図5に示す、前記ブレーキシュー56の制動位置に
おいて、前記刈刃8の板面に対する垂直線L”に対し
て、前記第三連結点58及び第四連結点60を中心とし
て、前記刈刃8の回転方向遅れ側に所定の傾斜角度θを
なす長さを有する。前記刈刃8の回転方向遅れ側に位置
する前記第二リンク部材66には、前記操作レバー14
から延びる前記ブレーキ用ワイヤ部材19が取付けられ
ている。また、該ブレーキ用ワイヤ部材19は、前記ス
トローク吸収用引張ばね37を直列に介在して前記操作
レバー14まで延びている。更に、前記第二リンク部材
66と前記ハウジング62との間には、前記ブレーキ用
ワイヤ部材19を取り囲んでコイル状の初期動作用圧縮
ばね68が設けられており、該初期動作用圧縮ばね68
が前記第二リンク部材66を前記刈刃8の回転方向進み
側に押圧することにより、前記ブレーキシュー56を前
記刈刃8の板面に向けて付勢している。前記初期動作用
圧縮ばね68の強さは、前記ブレーキシュー56を制動
位置に移動させる初期動作を与える程度の、必要最小限
の強さに設定されている。
【0024】上記第三の実施例にかかる第三ブレーキ装
置50は、以下のように作用する。作業者が前記操作レ
バー14を握り、前記エンジン4の出力増大制御を開始
すると、前記第二リンク部材66が前記初期動作用圧縮
ばね68の付勢力に抗して、前記操作レバー14と連動
する前記ブレーキ用ブレーキ用ワイヤ部材19によって
引っ張られて揺動し、これに伴って、前記ブレーキシュ
ー56が、図5に示す前記制動位置から前記制動解除位
置へと移動する。なお、前記制動解除位置は、前記ブレ
ーキシュー56が前記ハウジング62の前記刈刃8の回
転方向遅れ側の内壁面63に当接した位置である。前記
エンジン4の出力を低下させるため、作業者が前記操作
レバー14から手を放すと、前記第二リンク部材66が
前記初期動作用圧縮ばね68によって押圧されて揺動す
ることにより、前記ブレーキシュー56は前記制動位置
に向けて自動的に移動する。前記ブレーキライニング2
2が前記刈刃8の板面に当接すると、前記刈刃8の板面
との間の摩擦力で、前記ブレーキシュー56は、前記刈
刃8の回転に伴って回転方向進み側に移動する。このと
き前記ブレーキシュー56は、前記第一リンク部材64
及び前記第二リンク部材66によって前記刈刃8の板面
に対して押圧され、この押圧力が制動力として作用して
前記刈刃8の空転が急速に停止される。このときの押圧
力の大きさは、前記第一リンク部材64と前記第二リン
ク部材66が、前記刈刃8の板面に対してなす前記所定
の傾斜角度θの大きさによって決定される。すなわち、
該傾斜角度θが大きければ、前記ブレーキシュー56は
制動時に、前記両リンク部材64、66によって前記刈
刃8の回転板面に対してより強く押圧され、前記刈刃8
の空転に対して大きな制動力を与えることができ、その
逆に、前記傾斜角度θが小さければ、制動力を小さくす
ることができる。前記傾斜角度θの大きさは、前記第一
及び第二の実施例と同様に、前記刈刃8の空転を停止さ
せるまでの所望時間や、前記刈刃8に対する許容押圧力
の大きさの観点から適宜決定すればよい。
【0025】再度、前記操作レバー14を握って前記エ
ンジン4の出力増大制御を行うと、前記ブレーキ用ワイ
ヤ部材19に与えられた引張力によって、前記ブレーキ
シュー56は再び、図5に示す制動位置から制動解除位
置へと移動され、上記の動作が繰り返される。図6は、
前記操作レバー14の構造を概略的に示す。前記エンジ
ン4と、前記ブレーキ装置16、16’又は50は、単
一の前記操作レバー14によって操作される。前記ブレ
ーキ装置16、16’又は50による前記刈刃8の制動
を解除するには、前記ブレーキシュー30又は56を前
記刈刃8の板面からわずかな距離だけ、例えば、0.5
mm程度離隔させれば十分である。従って、前記ブレーキ
シュー30又は56を、前記ブレーキ用ワイヤ部材19
によって僅か数mmだけ移動させれば制動を解除できる。
一方、前記操作レバー14に連結された前記スロットル
用ワイヤ部材72によって前記エンジン4の出力増大制
御を行うには、前記ブレーキ用ワイヤ部材19のワイヤ
ストロークより大きなワイヤストロークが必要である。
そこで前記操作レバー14は、図6に示すように、前記
ブレーキ用ワイヤ部材19の端部が取付けられた、第一
の回転半径rを有する第一巻回部70と、前記スロット
ル用ワイヤ部材72の端部が取付けられ、前記第一巻回
部70と共通な回転中心を有し、かつ、前記第一巻回部
70より大きな回転半径Rを有する第二巻回部74とを
有する。前記第一巻回部72及び第二巻回部74が異な
る回転半径r、Rを有するので、前記操作レバー14を
回転させるとき、前記ブレーキ用ワイヤ部材19と前記
スロットル用ワイヤ材72とで異なるワイヤストローク
を得ることができる。それでもなおかつ生じたワイヤス
トロークの差は、前記ストローク吸収用ばね37の伸縮
によって吸収される。
【0026】前記第一〜第三の実施例によれば、加工及
び組立ての容易な部品で構成されているので、コスト面
で有利な、かつ、簡易なブレーキ装置16、16’、5
0を提供することができる。また、前記第一及び第二の
実施例によれば、ブレーキシュー30に案内傾斜面34
と摺接するローラ28が設けられているので、前記ブレ
ーキシュー30を案内傾斜面34に沿って制動位置から
制動解除位置まで容易に移動させることができ、作業者
は小さな操作力でブレーキ装置16、16’を解除する
ことができ、違和感なく操作レバー14を操作すること
ができる。更に、前記第一及び第二の実施例によれば、
前記初期動作用引張ばね36、36’の傾斜角度β、
β’は、前記初期動作用引張ばね36、36’の分力
が、前記ブレーキシュー30を前記制動位置に向けて付
勢する初期動作を与える最低限の大きさに設定されてい
る、すなわち、傾斜角度β、β’が小さく設定されてい
るので、作業者は、わずかな操作力でブレーキ装置1
6、16’による制動を解除することができ、違和感な
く操作レバー14を操作することができる。
【0027】更に、前記第一の実施例によれば、前記案
内傾斜面34及びブレーキシュー30の傾斜上面24の
第一傾斜角度αの大きさを変え、案内傾斜面34がブレ
ーキシュー30を前記刈刃8の板面に向けて押圧する力
の大きさを変えれば、前記刈刃8の空転を所望の時間内
に停止させるようにすることができる。更に、前記第二
の実施例によれば、前記案内傾斜面34’の第二傾斜角
度α’が傾斜上面24の第一傾斜角度αより大きいの
で、ブレーキシュー30が前記刈刃8の回転方向遅れ側
に僅かに移動するだけで、ブレーキシュー30は案内傾
斜面34’により付与される押圧力から解放される。従
って、作業者は、小さな力で第一ブレーキ装置16’に
よる刈刃8の制動を解除することができ、違和感なく操
作レバー14を操作することができる。更に、前記第三
の実施例によれば、前記初期動作用圧縮ばね68の強さ
は、前記ブレーキシュー56を制動位置に移動させる初
期動作を与える必要最低限の大きさに設定されているの
で、作業者は、小さな操作力でブレーキ装置50により
刈刃8の制動を解除することができ、違和感なく操作レ
バー14を操作することができる。
【0028】更に、前記第三の実施例によれば、リンク
部材64及び66の前記所定の傾斜角度θを調節するこ
とにより、ブレーキシュー56の前記刈刃8の回転板面
に対する押圧力を変化させることができ、かくして、前
記刈刃8の空転停止時間を変化させることができる。更
に、前記第一〜第三の実施例によれば、操作レバー14
が、第一の回転半径rを有する第一巻回部70と、該第
一巻回部70より大きな回転半径Rを有する第二巻回部
74とを有するので、異なるワイヤストロークを必要と
するブレーキ装置16、16’、50の操作とエンジン
4の出力増大制御を、一つの操作レバー14で行うこと
が可能となる。更に、ブレーキ用ワイヤ部材19に直列
に介装されたストローク吸収用引張ばね37が伸縮する
ことによっても、同様に、前記ワイヤストロークの差に
対処することができる。
【0029】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることはいうまでもない。例えば、前記第
一及び第二の実施例における初期動作用引張ばね36、
36’は、引張ばねである必要はなく、ブレーキシュー
30を前記刈刃8の板面に対して直接付勢する方向に配
置された圧縮ばねであってもよい。また、前記第三の実
施例における初期動作用圧縮ばね68は、圧縮ばねであ
る必要はなく、ブレーキシュー56を前記刈刃8の板面
に対して付勢する方向に配置された引張ばねであっても
よい。更に、前記第一〜第三の実施例においては、前記
ブレーキ装置16、16’、50は、刈払に使用する刃
先20の部分とは反対側で飛散防護カバー10に対して
取付けられているが、前記ブレーキ装置16、16’、
50は、その長手方向軸線III − IIIが、前記刈刃8の
半径方向に対して直角方向に沿って設けられていれば、
前記飛散防止カバー10の他の位置に配置されていても
よい。
【0030】上記実施例においては、例示として、携帯
用刈払機における刈刃のブレーキ装置について説明した
が、本ブレーキ装置を、携帯用刈払機以外の作業機にお
ける刈刃の空回りを停止させるために使用してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、常に所望の制動力を得
ることができ、かつ、作業者に違和感を与えることがな
く小さな操作力で制動を解除することができるブレーキ
装置を有する携帯用刈払機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる携帯用刈払機の一例の全体を示
す側面図である。
【図2】図1に示す携帯用刈払機の刈刃の近傍を示す拡
大平面図である。
【図3】本発明にかかる刈刃の空転を止めるためのブレ
ーキ装置の第一の実施例の詳細を示す、図2のIII −II
I に沿った矢視拡大図であり、ブレーキシューが制動位
置にある状態を示す図である。
【図4】図3に示す第一の実施例の変形例であるブレー
キ装置の第二の実施例の詳細を示す、図3と同様な図で
ある。
【図5】本発明にかかる刈刃の空転を止めるためのブレ
ーキ装置の第三の実施例の詳細を示す、図1のIV− IV
に沿った矢視拡大図であり、ブレーキシューが制動位置
にある状態を示す。
【図6】操作レバー14の一例を概略的に示す図であ
る。
【符号の説明】
2 携帯用刈払機 4 原動機(内燃エンジン) 8 刈刃 14 操作レバー 16 第一ブレーキ装置 16’第二ブレーキ装置 18 連動手段 19 ブレーキ用ワイヤ部材 24 傾斜上面 30 ブレーキシュー 32 ハウジング 32’ハウジング 33 内壁面 34 案内傾斜面 34’案内傾斜面 36 付勢手段(初期動作用引張ばね) 36’付勢手段(初期動作用引張ばね) 37 弾性部材(ストローク吸収用引張ばね) 50 第三ブレーキ装置 56 平行リンク機構ブレーキシュー 58 第三連結点 60 第四連結点 62 ハウジング 63 内壁面 64 第一リンク部材 66 第二リンク部材 68 付勢手段(初期動作用圧縮ばね)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈刃(8)の駆動源である原動機(4)
    の出力を制御する操作レバー(14)に連動手段(1
    8)を介して作動上連結された刈刃用ブレーキ装置(1
    6、16’)を備えた携帯用刈払機(2)において、 前記ブレーキ装置(16、16’)は、前記連動手段
    (18)に作動上連結され、かつ、前記刈刃(8)の回
    転方向遅れ側から進み側に向かって下方に傾斜した傾斜
    上面(24)を有する楔形のブレーキシュー(30)
    と、該ブレーキシュー(30)とハウジング(32、3
    2’)との間に設けられ、前記ブレーキシュー(30)
    が前記刈刃(8)の板面に押圧される制動位置に付勢す
    る初期動作を与える付勢手段(36、36’)と、前記
    ハウジング(32、32’)に前記ブレーキシュー(3
    0)の前記傾斜上面(24)に対向して設けられた案内
    傾斜面(34、34’、34”)とを有し、該案内傾斜
    面(34、34’、34”)は、前記ブレーキシュー
    (30)が前記付勢手段(36、36’)の付勢力に抗
    して前記連動手段(18)によって引っ張られたとき
    に、前記制動位置から前記刈刃(8)の回転方向遅れ側
    かつ板面から遠ざかった制動解除位置に、前記ブレーキ
    シュー(30)を案内する、ことを特徴とする携帯用刈
    払機。
  2. 【請求項2】 刈刃(8)の駆動源である原動機(4)
    の出力を制御する操作レバー(14)に連動手段(1
    8)を介して作動上連結された刈刃用ブレーキ装置(5
    0)を備えた携帯用刈払機(2)において、 前記ブレーキ装置(50)は、ブレーキシュー(56)
    と、該ブレーキシュー(56)とハウジング(62)と
    の間に前記刈刃(8)の回転方向に沿って離間して設け
    られた一対のリンク部材(64、66)を有する平行リ
    ンク機構(57)と、前記ブレーキシュー(56)が前
    記刈刃(8)の板面に押圧される制動位置に付勢する初
    期動作を与える付勢手段(68)とを有し、 前記リンク部材(64、66)は、前記ハウジング(6
    2)との連結点(58、60)を中心として前記刈刃
    (8)の回転方向遅れ側に傾斜する長さを有し、前記付
    勢手段(68)の付勢力に抗して前記連動手段(18)
    によって引っ張られたとき、前記リンク部材(64、6
    6)が前記ハウジング(62)との連結点(58、6
    0)を中心として揺動することにより、前記ブレーキシ
    ュー(56)が、前記制動位置から前記刈刃(8)の回
    転方向遅れ側かつ板面から遠ざかった制動解除位置へ移
    動する、ことを特徴とする携帯用刈払機。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ装置(16、16’、5
    0)の前記ハウジング(32、32’、62)は、前記
    ブレーキシュー(30、56)の前記制動解除位置から
    前記刈刃(8)の回転方向遅れ側に、更に移動すること
    を規制する移動規制手段(33、63)を有し、 また、前記連動手段(18)に直列に介装された弾性部
    材(37)を有する、ことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の携帯用刈払機。
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