JP3133694U - ハンドレバー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
片方の手のみで操作して、スロットル弁の開度を操作でき、高い安全性を確保でき、さらに、部品の構造も簡単であるハンドレバー装置を提供する。
【解決手段】
アクセルワイヤー(4)は安全レバー(1)のアクセルワイヤー係止部(9)に係止し、安全レバー(1)は段付き軸(6)の太い軸部(6b)に、調節レバー(2)は段付き軸(6)の細い軸部(6a)にそれぞれ軸支していて、安全レバー(1)は太い軸部(6b)に回動自在に取り付け、調節レバー(2)は、細い軸部(6a)に軸支される偏心カム(3)を備えると共に、調節レバー(2)は、この細い軸部(6a)に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるように取り付けていて、安全レバー(1)と調節レバー(2)とを操作することによりアクセルワイヤー(4)が、安全レバー(1)のアクセルワイヤー係止部(9)を支点として引っ張られることを特徴とするハンドレバー装置。
【選択図】図2
片方の手のみで操作して、スロットル弁の開度を操作でき、高い安全性を確保でき、さらに、部品の構造も簡単であるハンドレバー装置を提供する。
【解決手段】
アクセルワイヤー(4)は安全レバー(1)のアクセルワイヤー係止部(9)に係止し、安全レバー(1)は段付き軸(6)の太い軸部(6b)に、調節レバー(2)は段付き軸(6)の細い軸部(6a)にそれぞれ軸支していて、安全レバー(1)は太い軸部(6b)に回動自在に取り付け、調節レバー(2)は、細い軸部(6a)に軸支される偏心カム(3)を備えると共に、調節レバー(2)は、この細い軸部(6a)に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるように取り付けていて、安全レバー(1)と調節レバー(2)とを操作することによりアクセルワイヤー(4)が、安全レバー(1)のアクセルワイヤー係止部(9)を支点として引っ張られることを特徴とするハンドレバー装置。
【選択図】図2
Description
この考案は、内燃機関の、キャブレターのスロットル弁の被駆動部材を、ケーブル(アクセルワイヤー)を介して作業者の手指で操作するためのハンドレバー装置に係り、特にヘッジトリマーや刈払機や管理機等の作業機におけるハンドルのグリップ部近傍に取り付けられ、アクセルワイヤーを介して前記スロットル弁を開閉操作するハンドレバー装置に関する。
一般に内燃機関により刈刃等の作業部を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機や管理機等の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で操作するため、それに備えられているU形ハンドルやバーハンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関のスロットル弁の開度を操作するハンドレバー装置が配設されている。
このハンドレバー装置は、通常作業者の手指で操作される調節レバー(スロットルレバー)を備えており、この調節レバーを回動操作することによりアクセルワイヤーを介して前記スロットル弁の開度を操作するようにされている。スロットル弁は常時、アイドリング回転開度方向に付勢されていて、自然状態ではアイドリング回転開度で保持され、前記アクセルワイヤーが引っ張られたときに前記アイドリング回転開度から高速回転側へ操作されるようになっている。
このようなスロットル弁の開度調節用のハンドレバー装置として、安全性を高めるために、指で操作する安全レバーとアクセルワイヤーを介して内燃機関のスロットル弁の開度を調節する調節レバーとを備えるハンドレバー装置が提案されている。(特許文献1、特許文献2参照)
特許文献1のハンドレバー装置では、不測の事態が生じた際には即座にスロットル弁をアイドリング回転開度に戻して作業部を停止させる事ができ安全性が高められるという利点が得られる。しかし特許文献1の第7図に示されるように、一方の手で安全レバーをグリップ部に接する操作位置まで操作した状態で、調節レバーの位置調整を行う場合には、他方の手を用いて調節レバーを回動せしめる必要があり、安全レバーを操作する手のみでは、調節レバーの操作ができず、操作性がよくない等の問題が生じる。
一方、特許文献2のものは、部品の構造が複雑であり、実用性に乏しいという問題があった。
特公昭56−7500号公報
特開平8−303263号公報
本考案の目的は、片方の手のみで、安全レバーと調節レバーとを操作して、スロットル弁の開度を操作できるという良好な操作性が得られると共に、所望のスロットル弁の開度に容易に保持させ得て、調節レバーの操作に関して手指を疲れ難くできて、且つ、安全レバーを開放すると即座にアイドリング回転開度に戻す事ができて高い安全性を確保でき、さらに、部品の構造も簡単であるハンドレバー装置を提供する事にある。
前記の目的を達成すべく、本考案に係るハンドレバー装置は、手指で操作する安全レバーと、アクセルワイヤーを介して内燃機関のスロットル弁の開度を調節する調節レバーとを備えるハンドレバー装置において、アクセルワイヤーの一方の先端に備えている被係止部は安全レバーの基端部に備えているアクセルワイヤー係止部に係止し、アクセルワイヤーの他方の先端はスロットル弁に連結しており、安全レバーは段付き軸の太い軸部に、調節レバーは段付き軸の細い軸部にそれぞれ軸支していて、安全レバーは前記太い軸部に回動自在に取り付け、調節レバーは、アクセルワイヤーを収容可能な案内溝を外周に形成していて、前記細い軸部に軸支される偏心カムを、基端部に備えると共に、調節レバーは、この細い軸部に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるように取り付けていて、且つ、アクセルワイヤーは前記案内溝に収容されていて、前記安全レバーと前記調節レバーとを操作することにより、このアクセルワイヤーが、安全レバーの基端部のアクセルワイヤー係止部を支点として引っ張られることを特徴としている。
本考案では、安全レバーと調節レバーとの双方を操作することによりアクセルワイヤーが引っ張られるようになることでスロットル弁が開くように構成されている。スロットル弁は、常時アイドリング回転開度方向に付勢されていて、それに接続されているアクセルワイヤーが非操作状態から所定力以上に引っ張られたときにアイドリング回転開度から開き始めるようにされている。本考案では、安全レバーを操作することによりアクセルワイヤーの弛みを無くし、次いで調節レバーを操作することでアクセルワイヤーを更に引っ張ることが出来て、スロットル弁の開度が操作されるようになっている。その際、調節レバーの基端部に取り付けられた偏心カムの動作によって、安全レバーの基端部のアクセルワイヤー係止部を支点として、アクセルワイヤーが押し広げられ、引っ張られる。偏心カムの外周には、アクセルワイヤーが安全レバーや調節レバーを操作するときに、偏心カムから外れないようアクセルワイヤーを収容可能な案内溝が形成されていて、調節レバーを操作することでこの案内溝に収容されたアクセルワイヤーに偏心カムの運動が伝わって安全レバーの基端部のアクセルワイヤー係止部を支点として、アクセルワイヤーが押し広げられて引っ張られることになる。そのため偏心カムを用いない場合に比べて調節レバーの操作に必要な力を低減することが出来、操作の微調節が可能となると共に、安全レバーをグリップ部に接する操作位置まで操作した状態で、安全レバーを操作している手の親指で調節レバーの位置調整を行うことができる。
本考案では、段付き軸に調節レバーが任意の操作位置にて不動状態で保持可能となるように取り付けられている。そのため、調節レバーから手指を離しても、調節レバーは例えば押圧部材(皿バネ等)等の働きによりそのままその操作位置にて保持され、スロットル弁はその操作開度のままに保持される。これにより、手指の負担が軽減される。段付き軸の細い軸部に調節レバーの外側から押圧部材を取り付け、さらに、この押圧部材の外側には押圧調節ネジを配置し、押圧調節ネジの螺入量を調節することにより、押圧部材を介して、調節レバーの内側面と、細い軸部と太い軸部との境界壁との間の摩擦力が調節されて、調節レバーが段付き軸の細い軸部に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるように構成することが望ましい。
本考案では、例えば不測の事態が生じる等して直ちに内燃機関の回転数を大幅に低下させたいときには、安全レバーを解放する。それにより、アクセルワイヤーが弛みアイドリング回転開度方向に付勢されているので、スロットル弁がアイドリング回転開度に戻り、内燃機関はアイドリング回転状態となる。ここで、機関の回転駆動力が遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、遠心クラッチが遮断状態となって作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作業部が直ちに停止せしめられる。
このように一旦安全レバーを解放した後、再びその安全レバーをグリップ部に接する操作位置まで操作すると、アクセルワイヤーの弛みが再び無くされ、調節レバーは先の操作位置に保持されたままなので、前記スロットル弁が、安全レバーにより解放される前の開度に再び戻され、前記調節レバーの再操作は不要となる。
本考案の好ましい例としては、さらに次のような構成のものが挙げられる。すなわち、安全レバーから指を離したときに、復帰バネの働きで安全レバーがアクセルワイヤーを弛める方向に動くようにすることが好ましい。このようにすると安全性がさらに向上する。
また、調節レバーの先端側には、本考案のハンドレバー装置が取り付けられるハンドルの上方に延出する操作片を形成していることが好ましい。このようにすると、片方の手のみで、安全レバーと調節レバーとを操作して、スロットル弁の開度を操作する操作性がより向上する。
本考案の好ましい他の例として、直径の異なる複数部材を用いて段付き軸を、構成することも出来る、このようにすると、既存の部品を用いて段付き軸を構成できるので、段付き軸の入手が容易になるという利点がある。
本考案のハンドレバー装置によれば、片方の手のみで、安全レバーと調節レバーとを操作して、スロットル弁の開度を操作できるという良好な操作性が得られると共に、所望のスロットル弁の開度に容易に保持させ得て、調節レバーの操作に関して手指を疲れ難くできて、且つ、即座にアイドリング回転開度に戻す事ができて高い安全性を確保でき、さらに、部品の構造も簡単であるという効果を奏する。また、スロットル弁をアイドリング回転開度に戻す前のスロットル弁の開度に再び設定したい場合には再操作を不要にできるという効果と、内燃機関の回転数を高めておくことが不要な時にはアイドリング回転開度状態に即座にできるので燃料の消費も抑えられという効果も奏する。
以下、本考案の第一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1は本考案に係るハンドレバー装置の第一実施形態が採用された刈払機の一例を示す斜視図である。図示例の刈払機は、所定間隔をあけてグリップ部(F)が並設されたバーハンドル(操作桿)であるハンドル(D)の先端側に刈刃や安全カバー等からなる作業部(E)が設けられ、ハンドル(D)の後端側には、刈刃をバーハンドルに内挿されたドライブシャフト(図示せず)を介して駆動する動力源としての、内燃機関(B)が配備されており、この内燃機関(B)にスロットル弁(5)(図1では図示せず)を有するキャブレター(C)が備えられている。
図1に示す刈払機では、図2〜図8に示す第一実施形態のハンドレバー装置(A)を備えている。ここで、図2は第一実施形態のハンドレバー装置の要部断面図、図3は図2におけるアの部分の拡大図、図4は第一実施形態のハンドレバー装置に係る非操作状態を示す模式図である。図5は、図4におけるイの部分の拡大図である。図6は、第一実施形態のハンドレバー装置に係る非操作状態から安全レバー(1)のみを操作した状態を示す模式図である。図7は、第一実施形態のハンドレバー装置に係る安全レバー(1)と調節レバー(2)とを操作した状態を示す模式図である。図8は、第一実施形態のハンドレバー装置に係る安全レバー(1)を開放した状態を示す模式図である。
図1に示す刈払機では、スロットル弁(5)が、常時アイドリング回転開度方向に付勢されていて、スロットル弁(5)に接続されているアクセルワイヤー(4)が、調節レバー(2)の操作によって、非操作状態から所定力以上で引っ張られたときにアイドリング回転開度から開き始め、調節レバー(2)の位置調節に応じて、スロットル弁(5)の開度を調節するようになっている。そして。前記グリップ部(F)のうちの、通常は右手で握る後ろ側のグリップ部(F)の前端近傍に、スロットル弁(5)の開度を操作すべく、第一実施形態のハンドレバー装置(A)が取り付けられている。
第一実施形態のハンドレバー装置(A)は、図2に示される如くに、ハンドル(D)にボルト類で締結固定される。このハンドレバー装置(A)は、ハンドル(D)に固定される固定具(13a)と、この固定具(13a)に固着される段付き軸(6)と、この段付き軸(6)の太い軸部(6b)で軸支されていて、指で操作される安全レバー(1)と、前記段付き軸(6)の細い軸部(6a)で軸支される調節レバー(2)とを備えている。段付き軸(6)は単一部材で構成していて、溶接等の手段で固定具(13a)に固着している。太い軸部(6b)と細い軸部(6a)の中心軸線は同一軸線としている。そして、段付き軸(6)の細い軸部(6a)には、調節レバー(2)の外側から押圧部材(8)として皿バネを取り付けており、さらに、この押圧部材(8)の外側からは押圧調節ネジ(12)が挿入配置されている。また、この押圧調節ネジ(12)の外周には、カバー部材(13b)が配置されていて、押圧部材(8)及び安全レバー(1)と調節レバー(2)との基端部をカバーしている。なお、ここでいう外側とは、ハンドル(D)の中心軸に近い側を内側、ハンドル(D)の中心軸から遠い側を外側と表している。図3に示される如く、段付き軸(6)の内部には中心軸の位置に女ネジが形成されたネジ穴を形成していて、このネジ穴に押圧調節ネジ(12)を螺入するようにしていて、押圧調節ネジ(12)のネジ穴への螺入量を調節することにより、押圧部材(8)の弾性を利用して、調節レバー(2)の内側面(17)と、太い軸部(6b)と、細い軸部(6a)との境界壁(16)との間の摩擦力が調整されて、調節レバー(2)が、段付き軸(6)の細い軸部(6a)に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるように取り付けている。なお、押圧調節ネジ(12)は、その外側に配置しているノブ(18)によって指で回してネジ穴への羅入量を調節するようにしている。
また、図2に示される如くに、調節レバー(2)は、偏心カム(3)を、基端部に備えている。そして、図2〜図8に示される如くに、この偏心カム(3)は、アクセルワイヤー(4)が弛んだ状態のときでもアクセルワイヤー(4)を収納可能な案内溝(3a)を外周に備えると共に、細い軸部(6a)に軸支されるようにしている。図3、図5に示すように、アクセルワイヤー(4)の一方の先端に備えている被係止部(9a)は安全レバー(1)の基端部に突出して設けているアクセルワイヤー係止部(9)に係止している。アクセルワイヤー(4)の他方の先端は図4に示すようにスロットル弁(5)に連結している。そして、偏心カム(3)が動かされた際に偏心カム(3)によって外力が伝えられる位置のアクセルワイヤー(4)は前記案内溝(3a)に収容されていて、図4〜図8に示すように、安全レバー(1)と調節レバー(2)とを操作することにより、このアクセルワイヤー(4)が、安全レバー(1)の基端部のアクセルワイヤー係止部(9)を支点として引っ張られるようになっている。なお、図4に示すように、アクセルワイヤー(4)はアウターチューブ(14)の中を通ってスロットル弁(5)に連結されている。
第一実施形態のハンドレバー装置(A)では、図3、図5に示される如く、安全レバー(1)には、復帰バネ(7)が取り付けられていて、安全レバー(1)から指を離したときに、復帰バネの(7)の働きで安全レバー(1)がアクセルワイヤー(4)を弛める方向に動くようにしている。なお、復帰バネ(7)は太い軸部(6b)の外周に巻回していて、復帰バネ(7)の固定具側端部(7a)を固定具(13a)に係止し、安全レバー側端部(7b)を安全レバー(1)に係止している。また、第一実施形態のハンドレバー装置(A)では、図2に示される如く、調節レバー(2)の先端側には、ハンドレバー装置(A)が取り付けられるハンドル(D)の上方に延出する操作片(20)を形成していて、親指でこの操作片(20)を移動することによって、調節レバー(2)の操作が出来るようにしている。
以下、上記構成の第一実施形態のハンドレバー装置(A)の動作を説明する。図4に示すように、内燃機関(B)を始動させる前の非操作状態では、安全レバー(1)に取り付けている復帰バネ(7)の作用と、常時スロットル弁(5)がアイドリング回転開度方向に付勢されているために、アクセルワイヤー(4)が弛み、スロットル弁(5)は非操作状態に戻されていて、アイドリング回転開度になっている。この非操作状態から内燃機関(B)を始動させる場合は、図4に示す状態で、図1〜図8では図示していないスターターを操作して内燃機関(B)を始動させる。このように内燃機関(B)を始動させてアイドリング回転状態を得る。
次に、所望の回転状態を得るためのスロットル弁(5)の開度とするためには、まず、図6に示すように、安全レバー(1)の操作部を手指で掴み、段付き軸(6)の太い軸部(6b)を支点として、グリップ部(F)に接する操作位置まで安全レバー(1)を回動する。この操作で、安全レバー(1)の基端部に取り付けられたアクセルワイヤー係止部(9)が回動し、アクセルワイヤー(4)が所定長引っ張られて、その弛みが無くされる。次いで、安全レバー(1)の操作部を操作位置に保持したまま、図7に示すように、所望の回転状態を得るためのスロットル弁(5)の開度に対応する位置まで、安全レバー(1)の操作部を把持している手の親指で図2に示す操作片(20)を操作し、調節レバー(2)を移動する。そうすると、図7に示される如くに、アクセルワイヤー(4)は偏心カム(3)の作用により、押し広げられて、安全レバー(1)の基端部のアクセルワイヤー係止部(9)を支点として引っ張られる。その結果、スロットル弁(5)がアイドリング回転開度から開方向に開度が操作されて所望の内燃機関回転状態を得るための開度に調節される。この操作において、アクセルワイヤー(4)は、安全レバー(1)のアクセルワイヤー係止部(9)に係止された状態で、偏心カム(3)の梃子の原理により、押し広げられて、引っ張られるため、調節レバー(2)を操作する手指の負担は少なくてすみ、良好な操作性が得られる。
ここで、図2で示すように、調節レバー(2)は固定具(13a)に固着された段付き軸(6)の細い軸部(6a)に取り付けられ、調節レバー(2)の外側から細い軸部(6a)に押圧部材(8)を取り付け、さらにその外側には、段付き軸(6)の中心軸の位置に設けられたネジ穴の女ネジに螺着している調節ネジ(12)が配置されている。調節ネジ(12)の螺入量を調節することにより、前記押圧部材(8)の弾性を利用して段付き軸(6)の境界壁(16)と調節レバー(2)の内側面(17)の間の摩擦力が調整され、それにより、調節レバー(2)はその操作位置にて保持されるようになっている。
図7に示す運転状態において、調節レバー(2)から指を離しても、押圧部材(8)の働きにより、調節レバー(2)は段付き軸(6)に備わる境界壁(16)と、調節レバー(2)の内側面(17)との間の摩擦力によってそのまま、その操作位置にて保持され、スロットル弁(5)はその操作開度(設定開度)で保持される。これにより、手指の負担が軽減される。
この状態で、例えば不測の事態が生じる等して直ちに内燃機関(B)の回転数を大幅に低下させたいときには、図8に示すように、安全レバー(1)を把持していた指を安全レバー(1)から離して、安全レバー(1)を解放する。それにより、アクセルワイヤー(4)が安全レバー(1)に取り付けられている復帰バネ(7)の作用とスロットル弁(5)が常時アイドリング回転開度方向に付勢されている作用とのために弛み、スロットル弁(5)が非操作状態に戻されてアイドリング回転開度に戻り、内燃機関(B)はアイドリング回転状態となる。ここで、この実施の形態では内燃機関(B)の回転駆動力が遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部(E)に伝達するようにされているので、遠心クラッチが自動的に遮断状態となって作業部(E)への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作業部が直ちに停止せしめられる。
図8に示すように、安全レバー(1)を解放した状態の後、再びその安全レバー(1)を手指で掴み、グリップ部(F)に接するセット位置まで操作して図7の状態に戻すと、アクセルワイヤー(4)の弛みが無くされ、アクセルワイヤー(4)が引っ張られることになる。調節レバー(2)は前に設定した操作位置のまま保持されているので、アクセルワイヤー(4)も前に設定した操作位置まで引っ張られ、スロットル弁(5)も前の操作状態の開度に戻されるため、調節レバー(2)の再調節は不要となる。
ハンドレバー装置(A)は、バーハンドルだけでなくU形ハンドルや農業用管理機にもそのまま取り付けて使用することができる。
次に本考案の第二実施形態のハンドレバー装置(A)を図9に基づいて説明する。図9は第二実施形態に係るハンドレバー装置(A)の要部拡大断面図である。第二実施形態では段付き軸(6)を、直径の異なる二つの部材で構成している。すなわち段付き軸(6)の細い軸部(6a)は押圧調節ネジ(12)で構成し、段付き軸(6)の太い軸部(6b)は円筒状のスペーサー(30)で構成している。スペーサー(30)の中央部に押圧調節ネジ(12)を嵌入している。
そして、固定具(13a)には押圧調節ネジ(12)が貫通するための貫通穴(35)を形成していて、この貫通穴(35)の内側(ハンドル(D)の中心軸側)に配置されるナット(32)に押圧調節ネジ(12)を螺着する。ナット(32)の外径は、貫通穴(35)の直径より大きいものとしていて、ナット(32)に押圧調節ネジ(12)を螺着すると、貫通穴(35)はナット(32)によって蓋がされた状態となる。固定具(13a)の外側にスペーサー(30)を配置していて、このスペーサー(30)に安全レバー(1)を軸支している。そしてこのスペーサー(30)の外側に位置している押圧調整ネジ(12)の部分が段付き軸(6)の細い軸部(6a)の役割をし、調節レバー(2)をこの部分に軸支している。調節レバー(2)の外側に押圧部材(8)を配置している。このように構成することにより押圧調節ネジ(12)のナット(32)への螺入量を調節することにより、押圧部材(8)を介して調節レバー(2)の内側面(17)と、細い軸部(6a)太い軸部(6b)の境界壁(16)との間の摩擦力が調節されて、調節レバー(2)が段付き軸(6)の細い軸部(6a)に、所望の位置にて不動状態で保持可能としている。図9で明らかなようにスペーサー(30)の外側壁面がここでいう境界壁(16)となる。なお、スペーサー(30)の外側に位置している押圧調整ネジ(12)の部分についてはネジ切がされていないことが望ましい。
本考案の第二実施形態は上記の点以外の構成については第一実施形態と同一構成にしている。そのため、第二実施形態によれば、第一実施形態の効果に加えて、既製の部品を用いて段付き軸(6)を構成できるので、段付き軸(6)の入手が容易になるという効果も奏する。
A ハンドレバー装置
B 内燃機関
C キャブレター
D ハンドル
E 作業部
F グリップ部
1 安全レバー
2 調節レバー
3 偏心カム
3a 案内溝
4 アクセルワイヤー
5 スロットル弁
6 段付き軸
6a 細い軸部
6b 太い軸部
7 復帰バネ
7a 固定具側端部
7b 安全レバー側端部
8 押圧部材
9 アクセルワイヤー係止部
9a アクセルワイヤー被係止部
12 押圧調節ネジ
13a 固定具
13b カバー部材
14 アウターチューブ
16 境界壁
17 内側面
18 ノブ
20 操作片
30 スペーサー
32 ナット
35 貫通穴
B 内燃機関
C キャブレター
D ハンドル
E 作業部
F グリップ部
1 安全レバー
2 調節レバー
3 偏心カム
3a 案内溝
4 アクセルワイヤー
5 スロットル弁
6 段付き軸
6a 細い軸部
6b 太い軸部
7 復帰バネ
7a 固定具側端部
7b 安全レバー側端部
8 押圧部材
9 アクセルワイヤー係止部
9a アクセルワイヤー被係止部
12 押圧調節ネジ
13a 固定具
13b カバー部材
14 アウターチューブ
16 境界壁
17 内側面
18 ノブ
20 操作片
30 スペーサー
32 ナット
35 貫通穴
Claims (1)
- 指で操作する安全レバー(1)と、アクセルワイヤー(4)を介して内燃機関(B)のスロットル弁(5)の開度を調節する調節レバー(2)とを備えるハンドレバー装置(A)において、
アクセルワイヤー(4)の一方の先端に備えている被係止部(9a)は安全レバー(1)の基端部に備えているアクセルワイヤー係止部(9)に係止し、アクセルワイヤー(4)の他方の先端はスロトッル弁(5)に連結しており、
安全レバー(1)は段付き軸(6)の太い軸部(6b)に、調節レバー(2)は段付き軸(6)の細い軸部(6a)にそれぞれ軸支していて、
安全レバー(1)は前記太い軸部(6b)に回動自在に取り付け、
調節レバー(2)は、アクセルワイヤー(4)を収容可能な案内溝(3a)を外周に形成していて、細い軸部(6a)に軸支される偏心カム(3)を、基端部に備えると共に、調節レバー(2)は、この細い軸部(6a)に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるように取り付けていて、
且つ、アクセルワイヤー(4)は前記案内溝(3a)に収容されていて、前記安全レバー(1)と前記調節レバー(2)とを操作することにより、このアクセルワイヤー(4)が、安全レバー(1)の基端部のアクセルワイヤー係止部(9)を支点として引っ張られることを特徴とするハンドレバー装置であって、
段付き軸(6)の細い軸部(6a)に、調節レバー(2)の外側から押圧部材(8)を取り付け、さらに、この押圧部材(8)の外側には押圧調節ネジ(12)が配置されていて、押圧調節ネジ(12)の螺入量を調節することにより、押圧部材(8)を介して、調節レバー(2)の内側面(17)と、細い軸部(6a)と太い軸部(6b)との境界壁(16)との間の摩擦力が調整されて、調節レバー(2)が段付き軸(6)の細い軸部(6a)に、所望の位置にて不動状態で保持可能となるようにしていることを特徴とするハンドレバー装置。
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JP (1) | JP3133694U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016070150A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 株式会社マキタ | スロットル操作装置 |
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2007
- 2007-05-09 JP JP2007003317U patent/JP3133694U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016070150A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 株式会社マキタ | スロットル操作装置 |
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