JP6029887B2 - 携帯式動力刈払機 - Google Patents

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本発明は、地表に生育する雑草等を刈払う作業に用いる携帯式動力刈払機に関する。
携帯式動力刈払機には、たとえば、特許文献1に示されているものがある。同文献に示されている携帯式動力刈払機は、背負い枠に搭載したエンジンの回転出力を可撓管ないし操作管内に通挿した伝動軸の軸転を介して操作管の先端に支持した回転刃に伝え、この回転刃を回転させるようになっている。また、この携帯式動力刈払機は、操作管に対する回転刃の角度を変更操作できるようになっている。
上記の携帯式動力刈払機は、回転刃の角度を変更操作可能とするために、次の構成を採用している。回転刃取付け軸に取付けた回転刃を回転可能に支持する回転刃支持部材が、操作管の先端から斜め下方に延出させたステーに対して横方向軸を中心として前後方向に揺動可能に支持されている。操作管は、基端側部分と先端側部分とに分割され、両者は軸方向に相対移動可能に組み合わされている。伝動軸は、操作管内に通挿した剛性管ないしこの剛性管の先端と回転刃支持部材との間に介装された可撓管内に通挿され、先端が回転刃取付け軸に連結されている。剛性管は、操作管の基端側部分に対して軸方向相対移動不能に係止されている。操作管の基端側部分と先端側部分とは、基端側部分に右方に延びるように設けたグリップハンドル(右手用)を締めつけ方向に回転させてその先端のねじ部を上記先端側部分の外面に押しつけた状態とすることにより、軸方向相対移動不能に固定され、上記グリップハンドルを緩め方向に回転させることにより、軸方向相対移動可能となる。また、操作管の先端側部分には、左方に延びる左手用のグリップハンドルが固定的に設けられている。
右手用グリップハンドルを緩め方向に回転させ、操作管の基端側部分と先端側部分とが相対移動可能な状態とした上で左手用グリップハンドルを前方に押し出すようにして、操作管の先端側部分を基端側部分に対して前進方向に移動させることにより操作管の全長を伸ばすと、可撓管が操作管内に引き込まれ、回転刃はその先端側が持ち上がるように回動する。左手用グリップハンドルを手前方向に引き寄せるようにして、操作管の先端側部分を基端側部分に対して後退方向に移動させることにより操作管の全長を短縮させると、可撓管が操作管の先端から進出し、回転刃はその先端側が押し下げられるように回動する。このようにして操作管に対する回転刃の角度を所望の角度に調整した状態は、右手用のグリップハンドルを締めつけ方向に回転させることにより、固定される。作業者は、上記のようにして左手用グリップハンドルと右手用グリップハンドルとを握持することによって操作管を支持し、所望の角度に調整した回転刃を回転させつつ、操作管を左右に振回して刈払い作業を行う。
この種の携帯式動力刈払機においては、エンジンの回転数を制御するためのスロットルレバーが、特許文献1の第1図にも表れているように、操作管における右手用のグリップハンドルに近い位置に設けられるのが通常である。このようなスロットルレバーの配置においては、右手用グリップハンドルを手の甲を上にして握持する場合には、グリップハンドルを握持した右手の親指または人指し指がスロットルレバーに届くので、刈払い作業を行いつつ、スロットルレバーを操作し、回転刃の回転数を変更することが可能である。
ところで、背負い枠にエンジンを搭載した形式の携帯式動力刈払機においては、操作管をより楽に支持してその左右振回操作を行えるように、特許文献2に示されるように、操作管の基端に、右前腕基部(右肘)を支持する肘当て部材を設けた構成を採用する場合がある。この場合、右手用グリップハンドルは、右肘を肘当て部材に支持させた上で、右手によりその甲を下にして握持される。
この場合には、右手用グリップハンドルを握持する右手の親指あるいは人差し指が右手用グリップハンドルの先端側に位置する。そうすると、特許文献1のようにスロットルレバーが操作管に設けられていると、右手用グリップハンドルを握持したままスロットルレバーを操作することができず、一時的に左手用グリップハンドルから離した左手によってスロットルレバーを操作せざるをえなくなる。その結果、スロットルレバーの操作による回転刃の回転数の変更を迅速に行うことができなくなるばかりか、左右の手で左手用グリップハンドルと右手用グリップハンドルとをしっかりと握持してこそ維持される操作管の支持安定性が、スロットルレバーの操作の際に崩れ、このことは、操作管を左右に振回して行う刈払い作業の操作性を悪化させてしまう。
実公昭57−38974号公報 特開2004−222557号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、右手用グリップハンドルに操作管の伸縮可能状態と伸縮不可能状態とを選択できる機能を付与しつつ、右手用グリップハンドルを手の甲を下にして握持したままの右手でスロットルレバーの操作を可能とした携帯式動力刈払機を提供することをその課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
すなわち、本発明によって提供される携帯式動力刈払機は、基端側の第1部分と先端側の第2部分とが軸方向に相対移動可能に組み合わされた操作管と、上記第1部分に設けられ、第1の方向またはその反対方向の第2の方向に回転させることにより、上記第1部分と上記第2部分との相対移動可能状態と相対移動不能状態とを選択できる右手用グリップハンドルと、上記第2部分に設けられた左手用グリップハンドルと、上記操作管の先端に支持され、上記操作管に通挿した伝動軸を介して動力源の回転出力により回転させられる回転刃と、を備え、上記第1部分と上記第2部分との相対移動可能状態において上記第1部分と上記第2部分とを相対移動させて上記操作管を伸縮させることにより、上記回転刃の上記操作管に対する角度を変更可能な携帯式動力刈払機において、上記右手用グリップハンドルは、上記第1部分に固定状に設けられた支持軸と、当該支持軸に套嵌されて当該支持軸周りに回転操作可能であり、上記第1の方向に回転させることにより、上記第1部分と上記第2部分との相対移動可能状態を選択し、上記第2の方向に回転させることにより、上記第1部分と上記第2部分との相対移動不能状態を選択できるグリップ部材と、上記支持軸の先端部に支持され、上記動力源の回転数を制御可能なスロットル制御手段と、を含んで構成されていることを特徴とする。
好ましい実施の形態では、上記第2部分は、その基端側が上記第1部分の先端側に挿通されているとともに、上記第1部分の先端には、前方に開放するスリットが形成されており、上記グリップ部材を上記第1の方向に回転させると上記スリットの幅が拡大して上記第1部分と上記第2部分とが相対移動可能状態となり、上記グリップ部材を上記第2の方向に回転させると上記スリットの幅が縮小して上記第1部分と上記第2部分とが相対移動不能状態となる。
好ましい実施の形態では、上記第1部分には、上記スリットを挟んで延出する一対の耳片が形成されているとともに、上記グリップ部材には、ねじ軸が設けられており、上記グリップ部材を回転させて上記ねじ軸を上記第1の方向または上記第2の方向に回転させることにより、上記一対の耳片間の間隔が変化して、上記スリットの幅が変化させられる。
好ましい実施の形態では、上記第1部分には、作業者の右肘を下方から受け止めて支持する肘当て部材が設けられている。
好ましい実施の形態では、上記スロットル制御手段は、基端が上記支持軸の先端に設けた支持ブロックに回動可能に支持され、先端が上記操作管に向かって延びるレバーを含む。
好ましい実施の形態ではまた、上記スロットル制御手段は、上記動力源を停止させるためのストップボタンをさらに含む。
好ましい実施の形態では、上記動力源は、背負い枠に搭載されており、上記動力源と上記操作管とは、上記伝動軸を内挿する可撓管によって連結されている。
このような構成によれば、右手用グリップハンドルを手の甲を下にして握持した右手の親指または人差し指が届く位置にスロットル制御手段が位置する。したがって、右手用グリップハンドルを手の甲を下にして握持したまま、グリップ部材を緩み方向に回転させて操作管の第1部分と第2部分とを相対移動な状態とし、操作管を伸縮させて回転刃の角度の調整をする操作と、スロットル制御手段の操作との両方が可能となる。このことは、左手用グリップハンドルを左手で、右手用グリップハンドルを右手で握持し、操作管を安定的に支持した状態において、回転刃の角度調整操作と、スロットル制御手段の操作とを行えることを意味し、刈払い作業の安全性と操作性が著しく高まる。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
本発明の第1の実施形態に係る携帯式動力刈払機の全体斜視図である。 図1に示す携帯式動力刈払機の部分拡大側面図である。 図1に示す携帯式動力刈払機の部分拡大水平断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V矢視図である。 本発明の第2の実施形態に係る携帯式動力刈払機を示す図3と同様の図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。図1ないし図5は、第1の実施形態に係る携帯式動力刈払機10Aを示す。
図1に示すように、この携帯式動力刈払機10Aは、直線状に延びる操作管100と、この操作管100の基端部にジャバラ管等の可撓管220を介して連結され、背負い枠200に搭載された動力源としてのエンジン210と、操作管100の先端部に取付けられた回転刃170とを備える。
操作管100は、基端側の第1部分110と、先端側の第2部分120とを備え、いずれもアルミニウム等の軽量金属製である。第1部分110は第2部120の外径と対応した内径を有しており、第1部分110と第2部分120とは、第2部分120の基端側が第1部分110の先端から軸方向相対スライド移動可能に挿入されて組み合わされている。第1部分110には、右方に向けて延びる右手用グリップハンドル300と、当該第1部分110の基端方において、作業者の右肘を下方から受け止めるように支持する肘当て部材400とが設けられている。第2部分120の長手方向所定部位には、左方に向けて延びる左手用グリップハンドル500が設けられている。
図1、図2に示すように、第2部分120の先端部には、斜め下方を向いて前方に延びるステー150が設けられており、このステー150には、回転刃支持部材160が横方向軸151を中心として回動可能に支持されている。この回転刃支持部材160は、回転刃取付け軸161を備え、この回転刃取付け軸161に回転刃170が取付けられている。
回転刃170は、エンジン210の出力軸の回転を伝動軸101を介して伝達することにより回転させられる。より具体的には、エンジン210と操作管100(第1部分110)の基端を連結する可撓管220と、操作管100の内部に通挿されて操作管100に対して軸方向相対移動不能に係止された鞘部材102と、この鞘部材102の先端と回転刃支持部材160とを連結するジャバラ管等の可撓管103に一連に通挿された一定長さの伝動軸101の基端がエンジン210の出力軸に、先端が回転刃取り付け軸161に連結されている。伝動軸101は、少なくとも可撓管220と可撓管103の内部に通挿される部分は、可撓性を有する。鞘部材102は、剛性管であってもよいし、可撓管であってもよい。可撓管220、鞘部材102、および可撓管103は、基本的に軸方向に伸縮することはなく、これらをあわせた一定の全長を維持する。また、上記したように、可撓管220または鞘部材102は、操作管100の第1部分110に対して軸方向移動不能に係止されている。
右手用グリップハンドル300は、図3に良く表れているように、操作管100の第1部分110に固定状に取付けられた支持軸310と、この支持軸310に套嵌され、この支持軸310周りに回転可能なグリップ部材320と、支持軸310の先端に設けられたスロットル制御手段380とを備える。スロットル制御手段380は、支持軸310の先端に固定された支持ブロック381に対してその前方側において基端が揺動可能に支持され、グリップ部材320に対して間隔を開けて操作管100に向かって延びるスロットルレバー382の形態をもっている。また、グリップ部材320は、これを緩み方向に回転させることにより第1部材110と第2部材120とを軸方向相対移動可能な状態とし、締めつけ方向に回転させることにより第1部材110と第2部材120とが相対移動不能な状態とすることができる機能を有する。以下、これを具体的に説明する。
図3、図4に示すように、操作管100の第1部分110の先端部の上面部分には、前端が開放し、第1部分110の軸線方向に延びるスリット111が形成されている。また、当該第1部分110の先端の上面には、スリット111を挟むようにして第1の耳片610と第2の耳片650とが上方に向けて突出するようにして形成されている。これら第1の耳片610と第2の耳片650は、所定の厚みをもっているとともに、共通の横方向に延びる軸線をもつ貫通穴620,660が形成されており、これら貫通穴620,660が形成された部位は、ボス状の形態となっている。
第1の耳片610の貫通穴620は、外方側の丸穴部621と、内方側のねじ穴部622とを備え、ねじ穴部622のねじの山径は丸穴部621の内径より大となっている。第2の耳片650の貫通穴660は、上記ねじ穴部622のねじの谷径と対応した内径の丸穴である。
支持軸310は、全体として断面円形をした金属製のパイプ状をしており、基端側の小径部311と、先端側の大径部312とを有する。小径部311の外径は、第1の耳片610の丸穴部621の内径と対応しており、この小径部311は、右方から、第2の耳片650の貫通穴660に挿通させた上、第1の耳片610の丸穴部621に挿入され、第1の耳片610の外面からねじ込んだ止めねじ611によって、実質的に操作管100の第1部分110に固定されている。
グリップ部材320は、金属パイプ製の芯軸330と、この芯軸330を取り巻くように設けられたゴムあるいは合成樹脂製の表皮部340とを有する。芯軸330は、支持軸310の大径部312の外径と対応した内径を有する大径部331と、この大径部331の左方に連続し、支持軸310の小径部311の外径と対応した内径を有する小径部332とを有し、大径部331と小径部332との境界には段部333が形成されている。小径部332には、第2の耳片650の貫通穴660の内径と対応した外径の丸軸部334と、第1の耳片610のねじ穴部622に螺合するねじ軸部335とを有する。このグリップ部材320は、支持軸310に套嵌した状態で、芯軸330の小径部332を第2の耳片650の貫通穴660に挿通した上で、ねじ軸部335を第1の耳片610の貫通穴620のねじ穴部622に螺合させ、芯軸330の段部333が第2の耳片650の外面に当接するまで螺進させて組み合わせられる。なお、段部333と第2の耳片650の外面との間には、好ましくは、ワッシャ350が介装される。このグリップ部材320を締めつけ方向に回転(通常は右回転)させると、芯軸330は、その段部333が第2の耳片650の外面に当接して軸方向の移動が阻止されつつ回転させられるので、ねじ軸部335がねじ穴部622を螺進することにより、第1の耳片610が第2の耳片650に引き寄せられてスリット111の幅が縮小し、操作管100の第1部分110が第2部分120を締めつけることとなって第1部分110と第2部分120との相対移動が不能な状態が選択される。このグリップ部材320を緩み方向に回転(通常は左回転)させると、ねじ軸部335とねじ穴部622における上記と逆の作用により、第1の耳片610と第2の耳片650との間隔が拡開してスリット111の幅が広がり、操作管100の第1部分110による第2部分120の締めつけ状態が解除されて第1部分110と第2部分120との相対移動が可能な状態が選択される。
支持軸310の先端の大径部312には、上記したように、支持ブロック381を介してスロットルレバー382が設けられる。スロットルレバー382は、図3のP方向に回動操作するとスロットルケーブル384が引っ張られ、エンジン210の回転数が上昇する。スロットルケーブル384は、エンジン側に設けたばね(図示略)により、常時エンジン側に弾性的に引っ張られているので、スロットルレバー382は、通常状態においては、その回動範囲におけるQ方向側に位置する。また、図3において符号383は、支持ブロック381の後方側の面に配置されたストップボタンを示す。このストップボタン383を押すことにより、エンジン210は緊急停止する。スロットルケーブル384およびストップボタン383に連携されるケーブル(図示略)は、支持軸310の内部を通ってその端部(左端部)から引き出され、エンジン210に引き回される。
次に、上記構成の携帯式動力刈払機10Aの作用について説明する。
作業者は、エンジン210を搭載した背負い枠200を背負い、左手で左手用グリップハンドル500を握持し、肘当て部材400に右肘を支持させた上で、甲を下にした右手で右手用グリップハンドル300を握持して、操作管100を支持する。操作管100は、作業者の両手で支持されるので、安定して操作管100を振回して刈払い作業を行うことができる。甲を下にした右手の親指あるいは人差し指は、右手用グリップハンドル300の右方(先端方)に位置するので、右手用グリップハンドル300を握持したまま、人差し指でスロットルレバー382を操作してエンジン210の回転数(回転刃170の回転数)を制御することができ、また、親指でストップボタン383を押してエンジン210を緊急停止させることができる。
右手用グリップハンドル300を握持したまま、グリップ部材320を回転させることにより、上記したように、操作管100の第1部分110と第2部分120とが相対移動不能な状態と、相対移動可能な状態とを容易に選択することができる。
操作管100の第1部分110と第2部分120とが相対移動可能な状態において、たとえば、左手用グリップハンドル500を前方に押し出すようにして操作管100の全長を伸長させると、可撓管103がその分、操作管100の先端から内部に引き込まれるので、図2に仮想線で示すように、回転刃支持部材160は横方向軸151を中心として、回転刃170の前方が持ち上がるように回動する。また、左手用グリップハンドル500を後方に引き寄せるようにして操作管100の全長を短縮させると、可撓管103がその分、操作管100の先端から伸び出るので、図2に実線で示すように、回転刃支持部材160は横方向軸151を中心として、回転刃170の前方が下がるように回動する。このようにして操作管100に対する回転刃170の角度を所望のように調整した後は、グリップ部材320を締めつけ方向に回転させて第1部分110と第2部分120とが相対移動不能な状態を選択することにより、調整後の回転刃170の角度が維持される。
このように、上記構成の携帯式動力刈払機10Aによれば、回転刃170の角度調整、スロットルレバー382(スロットル制御手段380)の操作によるエンジン210の回転数の制御、ストップボタン383を押すことによるエンジン210の緊急停止といったすべての操作を、左手用グリップハンドル500と右手用グリップハンドル300を両手で握持し、操作管100を安定的に支持した状態で行うことができる。
図6および図7は、第2の実施形態に係る携帯式動力刈払機10Bを示す。
図6、図7に示すように、操作管100の第1部分110の先端部の上面部分には、前端が開放し、第1部分110の軸線方向に延びるスリット111が形成され、当該第1部分110の先端の上面には、スリット111を挟むようにして第1の耳片610と第2の耳片650とが上方に向けて突出するようにして形成されている点、これら第1の耳片610と第2の耳片650は、所定の厚みをもっているとともに、共通の横方向に延びる軸線をもつ貫通穴620,660が形成されており、これら貫通穴620,660が形成された部位は、ボス状の形態となっている点、これら貫通穴620,660に支持軸310が固定状に支持されている点、支持軸310の先端(右端)に支持ブロック381を介してスロットルレバー382が揺動可能に支持され、当該支持ブロック381にはまたストップボタン383が設けられている点は、第1の実施形態と同様である。なお、支持軸310に套嵌されたグリップ部材320を緩み方向または締めつけ方向に回転させることにより、スリット111の幅を拡縮し、操作管100の第1部分110と第2部分120との相対移動可能状態と相対移動不能状態とを選択できる点についても第1の実施形態と同様であるが、具体的構成が異なる。以下、説明する。
第1の耳片610の貫通穴620と、第2の耳片650の貫通穴660は、後記する支持軸310の小径部311の外径よりわずかに大の同一内径の丸穴である。支持軸310は、全体として断面円形をした金属製パイプ状をしており、基端側の小径部311と先端側の大径部312とを有し、小径部311が各貫通穴620,660に連通挿されるとともに、第2の耳片650の外面からねじこんだ止めねじ612によって、実質的に操作管100の第1部分110に固定されている。
グリップ部材320は、金属パイプ製の芯軸330と、この芯軸330を取り巻くように設けられたゴムあるいは合成樹脂製の表皮部340とを有する。ただし、この実施形態では、このグリップ部材320の表皮部340が、支持軸310の大径部312における支持ブロック381より内方の部位を取り巻くように設けられたゴムあるいは合成樹脂製の表皮部341と協働して、グリップが形成されるように構成されている。芯軸330の基端側(左端側)には、これに内嵌させるようにして、支持軸310の小径部311に外嵌される軸方向貫通孔337を有するねじ軸部336が一体的に設けられている。ねじ軸部336は、第2の耳片650の外側に位置させたナット部材710のねじ穴711に螺合させられており、このナット部材710は、支持軸310の左端に嵌合する孔721を有して第1の耳片610の外面に位置させられる押圧片720と、これらナット部材710と押圧片720とを剛に連結する連結片730とからなる断面コ字状の締めつけ力伝達部材700を構成している。ねじ軸部336の先端と第2の耳片650の外面との間には、好ましくは、ワッシャ350が介装される。このグリップ部材320を締めつけ方向に回転(通常は右回転)させると、ねじ軸部336は、その先端が第2の耳片650の外面に実質的に当接しながら回転し、このねじ軸部336が螺合するナット部材710を強制的に図7の右方に移動させる。この移動力は、連結片730を介して押圧片720に伝えられ、この押圧片720が第1の耳片610を押圧することにより第1の耳片610が第2の耳片650に近接させられてスリット111の幅が縮小し、操作管100の第1部分110が第2部分120を締めつけることとなって第1部分110と第2部分120との相対移動が不能な状態が選択される。このグリップ部材320を緩み方向に回転(通常は左回転)させると、ねじ軸部336とナット部材710における上記と逆の作用により、第1の耳片610と第2の耳片650との間隔が拡開してスリット111の幅が広がり、操作管100の第1部分110による第2部分120の締めつけ状態が解除されて第1部分110と第2部分120との相対移動が可能な状態が選択される。
上記構成の携帯式動力刈払機10Bにおいても、図1ないし図5を参照して説明した携帯式動力刈払機10Aと同様の作用により、回転刃170の角度調整、スロットルレバー382(スロットル制御手段380)の操作によるエンジン210の回転数の制御、ストップボタン383を押すことによるエンジン210の緊急停止といったすべての操作を、左手用グリップハンドル500と右手用グリップハンドル300を両手で握持し、操作管100を安定的に支持した状態で行うことができる。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
とりわけ、右手用グリップハンドルのグリップ部材を回転することにより、操作管の第1部分と第2部分との相対移動不能状態と相対移動可能状態とを選択するための構成は、各実施形態について説明した構成に限定されるものではない。
10A,10B 携帯式動力刈払機
100 操作管
101 伝動軸
102 鞘部材
103 可撓管
110 第1部分
111 スリット
120 第2部分
160 回転刃支持部材
170 回転刃
200 背負い枠
210 エンジン(動力源)
220 可撓管
300 右手用グリップハンドル
310 支持軸
320 グリップ部材
335 ねじ軸部
380 スロットル制御手段
381 支持ブロック
382 スロットルレバー
383 ストップボタン
400 肘当て部材
500 左手用グリップハンドル
610 第1の耳片
650 第2の耳片

Claims (7)

  1. 基端側の第1部分と先端側の第2部分とが軸方向に相対移動可能に組み合わされた操作管と、上記第1部分に設けられ、第1の方向またはその反対方向の第2の方向に回転させることにより、上記第1部分と上記第2部分との相対移動可能状態と相対移動不能状態とを選択できる右手用グリップハンドルと、上記第2部分に設けられた左手用グリップハンドルと、上記操作管の先端に支持され、上記操作管に通挿した伝動軸を介して動力源の回転出力により回転させられる回転刃と、を備え、上記第1部分と上記第2部分との相対移動可能状態において上記第1部分と上記第2部分とを相対移動させて上記操作管を伸縮させることにより、上記回転刃の上記操作管に対する角度を変更可能な携帯式動力刈払機において、
    上記右手用グリップハンドルは、上記第1部分に固定状に設けられた支持軸と、当該支持軸に套嵌されて当該支持軸周りに回転操作可能であり、上記第1の方向に回転させることにより、上記第1部分と上記第2部分との相対移動可能状態を選択し、上記第2の方向に回転させることにより、上記第1部分と上記第2部分との相対移動不能状態を選択できるグリップ部材と、上記支持軸の先端部に支持され、上記動力源の回転数を制御可能なスロットル制御手段と、を含んで構成されていることを特徴とする、携帯式動力刈払機。
  2. 上記第2部分は、その基端側が上記第1部分の先端側に挿通されているとともに、上記第1部分の先端には、前方に開放するスリットが形成されており、上記グリップ部材を上記第1の方向に回転させると上記スリットの幅が拡大して上記第1部分と上記第2部分とが相対移動可能状態となり、上記グリップ部材を上記第2の方向に回転させると上記スリットの幅が縮小して上記第1部分と上記第2部分とが相対移動不能状態となる、請求項1に記載の携帯式動力刈払機。
  3. 上記第1部分には、上記スリットを挟んで延出する一対の耳片が形成されているとともに、上記グリップ部材には、ねじ軸が設けられており、上記グリップ部材を回転させて上記ねじ軸を上記第1の方向または上記第2の方向に回転させることにより、上記一対の耳片間の間隔が変化して、上記スリットの幅が変化させられる、請求項2に記載の携帯式動力刈払機。
  4. 上記第1部分には、作業者の右肘を下方から受け止めて支持する肘当て部材が設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯式動力刈払機。
  5. 上記スロットル制御手段は、基端が上記支持軸の先端に設けた支持ブロックに回動可能に支持され、先端が上記操作管に向かって延びるレバーを含む、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯式動力刈払機。
  6. 上記スロットル制御手段は、上記動力源を停止させるためのストップボタンをさらに含む、請求項5に記載の携帯式動力刈払機。
  7. 上記動力源は、背負い枠に搭載されており、上記動力源と上記操作管とは、上記伝動軸を内挿する可撓管によって連結されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯式動力刈払機。
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