JP4549792B2 - 携帯用作業機 - Google Patents

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本発明は、ヘッジトリマ等の携帯用作業機に関する。
ヘッジトリマ等の携帯用作業機には両手で機械本体を保持しながら作業を行うことができるように、フロントハンドルとリアハンドルが設けられる(例えば、特許文献1,2参照。)。草木の刈り込み作業をする場合、草木の形状やその場所の地形に合わせて携帯用作業機を操作する必要があるが、従来の携帯用作業機はハンドルの位置を変更することにより無理な姿勢をとらないで作業をすることができるようになっている。また、ハンドルの位置を変更する際は、作業者が固定ネジを緩めてハンドルの位置を調節した後再び固定ネジを締め付けてハンドルをその位置に固定するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。また、携帯用作業機を片手で持って作業する際に携帯用作業機を持ちやすくするため、リアハンドルの後端にハンドルを持つ手を当てるための手当て部が設けられる場合がある(例えば、特許文献2参照。)。
実開昭59−11618号公報 特開2003−180163号公報
従来のフロントハンドルとリアハンドルを作業者各自の好む位置に変更することが可能な携帯用作業機は、例えばフロントハンドルは右手で把持しリアハンドルは左手で把持することにより、両手を使って作業をするようになっているので、片手だけで携帯用作業機を支えつつ作業を行うのは困難である。
また、作業者がハンドルを片手で持って携帯用作業機を支えながらもう一方の片手で固定ネジを緩めようとすると、携帯用作業機がその重さでハンドル軸を支点に急激に回転しようとする場合があり、これを防止するには携帯用作業機を地面等の上に置いたうえで固定ネジを緩めざるを得ず、従ってハンドルの位置調整作業が面倒であるという問題がある。
また、従来の手当て部をリアハンドルの後端に有する携帯用作業機は、リアハンドルとフロントハンドルが互いに離れた位置で機械本体に固定されているので、両手で携帯用作業機を保持しつつ作業者から離れた箇所の刈取作業を行う場合は無理な姿勢を強いられる。また、手当て部は邪魔にならないように比較的小さく形成されるので、携帯用作業機を片手で支える場合に手当て部として十分に機能しないという問題がある。
したがって、本発明は上記不具合を解消することができる携帯用作業機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、機械本体(1)に対し左右方向に伸びるフロントハンドル(16)と、機械本体(1)に対し前後方向に伸びるリアハンドル(17)とを備えた携帯用作業機において、フロントハンドル(16)が、リアハンドル(17)の上側に沿って機械本体(1)の前後方向に回動可能であって所望の角度位置に固定可能であるように機械本体(1)に軸支され、リアハンドル(17)の後端にフロントハンドル(16)のストッパ(19)が設けられた携帯用作業機を採用する。
また、請求項に係る発明は、請求項1に記載の携帯用作業機において、フロントハンドル(16)の中央に緩衝部(20)が設けられた携帯用作業機を採用する。
また、請求項に係る発明は、請求項1又は請求項のいずれかに記載の携帯用作業機において、フロントハンドル(16)を機械本体(1)に連結する支軸(25)にノブ(18)が螺進退可能に取り付けられ、フロントハンドル(16)を機械本体(1)に押し付けて両者間に常時所定の制動力を生じさせる制動手段(32a,32b)がノブ(18)と連動可能に設けられ、このノブ(18)を回して支軸(25)上で螺進退させることにより制動力を加減することができるようにしたことを特徴とする携帯用作業機を採用する。
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の携帯用作業機において、上記制動手段がフロントハンドル(16)を機械本体(1)に押し付ける複数本のコイルスプリング(32a,32b)を含み、これら複数本のコイルスプリング(32a,32b)が入れ子状に組み合わされたことを特徴とする携帯用作業機を採用する。
また、請求項に係る発明は、請求項又は請求項に記載の携帯用作業機において、上記ノブ(18)が上記支軸(25)に多条ネジ(25b)を介し螺合したことを特徴とする携帯用作業機を採用する。
請求項1に係る発明によれば、機械本体(1)に対し左右方向に伸びるフロントハンドル(16)と、機械本体(1)に対し前後方向に伸びるリアハンドル(17)とを備えた携帯用作業機において、フロントハンドル(16)が、リアハンドル(17)の上側に沿って機械本体(1)の前後方向に回動可能であって所望の角度位置に固定可能であるように機械本体(1)に軸支されたことから、フロントハンドル(16)をリアハンドル(17)の上側に沿って機械本体(1)の前後方向に回動させ所望の角度位置に固定することができる。従って、作業者が所望の姿勢で、両手でフロントハンドル(16)とリアハンドル(17)の双方を握って携帯用作業機を操作することが出来、刈取作業を円滑に行うことができる。また、フロントハンドル(16)を後側に倒したときは、フロントハンドル(16)及びリアハンドル(17)の双方を両手(A,B)で機械本体(1)の後部側で握ることができるので、携帯用作業機を両手(A,B)で支えつつ作業者から離れた箇所の刈取作業を行うことができる。また、フロントハンドル(16)を機械本体(1)の最後端側に倒したときは、リアハンドル(17)を握る手(A)の手首をフロントハンドル(16)で支えることができるので、片手(A)で携帯用作業機をバランスよく保持しながら刈取作業を行うことができる。しかも、フロントハンドル(16)は機械本体(1)上を左右方向に伸びるので、手首を広い範囲で安定して支持することができる。
さらに、請求項に係る発明によれば、リアハンドル(17)の後端にフロントハンドル(16)のストッパ(19)が設けられたことから、フロントハンドル(16)を後側に倒したときストッパ(19)に当って停止する。従って、フロントハンドル(16)が定位置に確実に停止することとなり、リアハンドル(17)を握る手(A)の手首がしっかり固定される。
請求項に係る発明によれば、請求項1に記載の携帯用作業機において、フロントハンドル(16)の中央に緩衝部(20)が設けられたことから、作業者がフロントハンドル(16)を握りやすくなり、またリアハンドル(17)を握る手(A)の手首を当てやすくなる。従って、作業者の疲労が軽減される。
請求項に係る発明によれば、請求項1又は請求項のいずれかに記載の携帯用作業機において、フロントハンドル(16)を機械本体(1)に連結する支軸(25)にノブ(18)が螺進退可能に取り付けられ、フロントハンドル(16)を機械本体(1)に押し付けて両者間に常時所定の制動力を生じさせる制動手段(32a,32b)がノブ(18)と連動可能に設けられ、このノブ(18)を回して支軸(25)上で螺進退させることにより制動力を加減することができるようにしたことから、フロントハンドル(16)を一方の手で持った状態で、他方の手でノブ(18)を緩め、フロントハンドル(16)を支軸(25)の回りで回動させてフロントハンドル(16)の位置を変えようとする時、フロントハンドル(16)と機械本体(1)との間に常時所定の制動力を作用させ、携帯用作業機が機械本体(1)の重さ等によりフロントハンドル(16)の支軸(25)を中心に自然に回動しないようにすることができる。従って、作業者は携帯用作業機を手で支えたままでフロントハンドル(16)を意図する位置に簡易かつ安全に固定することができる。
請求項に係る発明によれば、請求項に記載の携帯用作業機において、上記制動手段がフロントハンドル(16)を機械本体(1)に押し付ける複数本のコイルスプリング(32a,32b)を含み、これら複数本のコイルスプリング(32a,32b)が入れ子状に組み合わされたことから、コイルスプリング(32a,32b)及びその収納部(16c)を大きくすることなく、必要とする制動力を得ることが出来る。
請求項に係る発明によれば、請求項又は請求項に記載の携帯用作業機において、上記ノブ(18)が上記支軸(25)に多条ネジ(25b)を介し螺合したことからノブ(18)を速やかに移動させフロントハンドル(16)を迅速に位置変更することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1及び図2に示すように、携帯用作業機であるヘッジトリマは、外側がハウジング1で覆われた機械本体と、ハウジング1の前端から前方に突出した刈取部2とを備える。
ハウジング1の内部には、モータ(図示せず)、モータの出力を減速し刈取部2に伝える伝動装置等が収納される。ハウジング1にはモータをON/OFFするためのトリガスイッチ3が設けられる。
刈取部2は、図1及び図8(C)に示すように、重なり合った上下刃4,5を上下から保持板6,7で挟んでなるもので、上側の保持板6が上下刃4,5の長穴を貫通するピン8により下側の保持板7に固定され、下側の保持板7がハウジング1に固定される。
図8(A)(B)に示すように、ハウジング1内にはモータの出力により回転する小歯車9と、小歯車9が噛み合う大歯車10が収納される。大歯車10には二つの円盤カム11,12が位相が180度ずれるように固定される。図8(C)及び図9(A)に示すように、上下刃4,5のハウジング1内に入り込む末端にはそれぞれ長穴13,14が形成され、各長穴13,14に各円盤カム11,12が嵌まり込む。モータの回転に伴い大歯車10が回転すると、円盤カム11,12と長穴13,14との摺動作用により上下刃4,5が前後方向で互いに逆向きに往復直線運動を行い、草木を刈り取る。
なお、図9(A)(B)に示すように、下保持板7には二本の位置合せマーク15が刻印等により表示されている。図9(A)に示すように、位置合せマーク15に上下刃4,5の長穴13,14の内縁が合致するように上下刃4,5と下保持板7とを重ね合わせた上で図8(A)に示すハウジング1の底部に当てると、長穴13,14内に円盤カム11,12が円滑かつ速やかに嵌まり込む。その後、図1に示すように下保持板7がハウジング1にネジで固定されることにより、刈取部2の取り付けが完了する。
図1及び図2に示すように、このヘッジトリマは、機械本体を覆うハウジング1に対し左右方向に伸びるフロントハンドル16と、機械本体に対し前後方向に伸びるリアハンドル17とを備える。
リアハンドル17はハウジング1を前後方向に縦断する縦断面上で略環状に形成される。リアハンドル17の上側は手で握りやすいように作られ、ハウジング1の後方に突出するようにハウジング1と一体成形される。上記トリガスイッチ3はこのリアハンドル17を握る手の指で操作することができるようにリアハンドル17の内側に配置される。
フロントハンドル16は、ハウジング1を左右方向で横断する横断面上に略環状に形成される。そして、フロントハンドル16は、リアハンドル17の上側に沿って機械本体のハウジング1の前後方向に回動可能であり所望の角度位置に固定可能であるように、ハウジング1の下部の両側に水平な支軸(図示せず)を介し軸支される。支軸の一端にはノブ18が取り付けられ、このノブ18を回すことによりフロントハンドル16をハウジング1に対し固定又は解放するようになっている。ノブ18を操作することにより、図1乃至図4に示すように、フロントハンドル16を前傾位置(II)、後傾位置(III)、最後傾位置(IV)等所望の位置及び姿勢に設定することができる。
なお、フロントハンドル16は図示例では略倒U字形に形成され、ハウジング1に対して両端支持されているが、略倒L字形に形成しハウジング1に対し片持ち支持とすることも可能である。
図1乃至図4に示すように、リアハンドル17の後端には必要に応じてフロントハンドル16のストッパ19が設けられる。これにより、図1及び図4に示すように、フロントハンドル16を後側に倒したときフロントハンドル16はストッパ19に当って定位置で停止する。
また、図3及び図4に示すように、フロントハンドル16の中央には必要に応じて緩衝部20が設けられる。緩衝部20は例えばゴム又はエラストマをフロントハンドル16に貼り付けることにより形成される。緩衝部20が設けられることにより、作業者がフロントハンドル16を握りやすくなり、またリアハンドル17を握る手Aの手首を当てやすくなる。
その他、ハウジング1の前端には刈取部2で刈り取られたチップが作業者の方に跳ねないように板状のガード21が取り付けられる。
次に、上記構成のヘッジトリマの作用を説明する。
フロントハンドル16を図1(II)及び図2に示す位置及び姿勢に固定した場合は、図5に示すように、フロントハンドル16とリアハンドル17をそれぞれの手A,Bで把持し両手A,Bでヘッジトリマを保持しつつ刈取作業を行うことができる。
また、ノブ18を回してフロントハンドル16を緩め、フロントハンドル16をリアハンドル17の上側に沿ってハウジング1の後方向に回動させ再び締め付けることにより、フロントハンドル16を図1(III)及び図3に示す位置及び姿勢に固定することができる。その場合は、図6に示すように、フロントハンドル16及びリアハンドル17の双方をハウジング1の後部側で握ることができ、ヘッジトリマを両手A,Bで支えつつ両腕を一杯に伸ばすことで遠くの箇所の刈取作業を行うことができる。
さらに、上記と同様にしてフロントハンドル16のノブ18を緩め、フロントハンドル16をリアハンドル17の上側に沿ってハウジング1の最後端側へと回動させ再びノブ18を締め付けることにより、フロントハンドル16を図1(IV)及び図4に示す位置及び姿勢に固定することができる。その場合は、図7に示すように、リアハンドル17を握る手Aの手首をフロントハンドル16の中央で支えることができるので、片手Aでヘッジトリマを保持しながら更に遠くの箇所の刈取作業を行うことができる。フロントハンドル16はハウジング1上を左右方向に伸びていることから、リアハンドル17を握る手Aの手首を広い範囲で安定して支持することができる。
また、フロントハンドル16を最後端側に倒したときは、フロントハンドル16がストッパ19に当って停止する。このため、フロントハンドル16は定位置に確実に停止し、リアハンドル17を握る手Aの手首がしっかりと定位置に固定され、刈取作業がしやすくなる。また、この場合リアハンドル17を握る手Aの手首は緩衝部20に当たるので、作業者はヘッジトリマをより支えやすくなり、作業者の疲労が軽減される。
<実施の形態2>
図10(A)(B)に示すように、この実施の形態2では下側の保持板7に一本の位置合せマーク22が刻印等により表示されている。位置合せマーク22に上下刃4,5の末端の縁が合致するように上下刃4,5と上下保持板6,7とを重ね合わせた上でハウジング1の底部に当てると、長穴13,14内に円盤カム11,12(図8(A)(B)参照)が円滑に嵌まり込む。
<実施の形態3>
図11(A)(B)に示すように、この実施の形態3では上刃4の上面に一本の位置合せマーク23が刻印等により表示されている。上下刃4,5を、その長穴13,14の位置を合わせて重ねた後、上刃4の位置合せマーク23を上保持板6の端縁に合致させ、上下刃4,5と上下保持板6,7とを重ね合わせた上でハウジング1の底部に当てると、長穴13,14内に円盤カム11,12(図8(A)(B)参照)が円滑に嵌まり込む。
<実施の形態4>
図12(A)(B)に示すように、この実施の形態4では下保持板7と上刃4の上面の長穴13に臨む箇所とにそれぞれ位置合せマーク24a,24bが刻印等により表示されている。上刃4の位置合せマーク24bが下保持板7の位置合せマーク24aに合致するように上下刃4,5と上下保持板6,7とを重ね合わせた上でハウジング1の底部に当てると、長穴13,14内に円盤カム11,12(図8(A)(B)参照)が円滑に嵌まり込む。
<実施の形態5>
図13に示すように、この携帯用作業機であるヘッジトリマは実施の形態1の場合と同様なフロントハンドル16及びリアハンドル17を備える。
図13及び図14に示すように、フロントハンドル16は機械本体のハウジング1に支軸25によって連結される。支軸25は、図16及び図17に示すようにハウジング1の左右壁に形成された円形の軸穴26を左右方向に貫通し、その両端にフロントハンドル16の両腕16a,16bがそれぞれ連結される。支軸25の一端には六角頭25aが形成され、この六角頭25aがフロントハンドル16の一方の腕16aの六角穴27に嵌り込んでいることから、フロントハンドル16は支軸25と一体でハウジング1に対して回動可能である。フロントハンドル16は、樹脂で成形され、その表面、特に手で把持する部分は、軟質樹脂又はゴムで覆われている。
上記支軸25の一端が嵌り込むフロントハンドル16の一方の腕16aには、図14及び図15に示すように、ハウジング1に対向する箇所においてボス28が突設される。また、図16に示すように、ハウジング1の壁面にはこのボス28が嵌り込む溝29が軸穴26の回りに形成され、この溝29内にボス28と共にフロントハンドル16の回動範囲を規制するためのボス28のストッパ29aが形成される。フロントハンドル16が前方に回された図16に示すようにボス28がストッパ29aの一方の面に当たると、フロントハンドル16は最前端の位置に停止し、フロントハンドル16が後方に回されてボス28がストッパ29aの反対面に当たると、フロントハンドル16は最後端の位置に停止する。
上記支軸25の他端は、図14に示すように、フロントハンドル16の他方の腕16bをその外側へと貫通する。このフロントハンドル16の他方の腕16bとハウジング1の壁面とが対向する箇所には、図14及び図17に示すように、それぞれ軸穴26を中心にセレーション30a,30bが放射状に形成される。両セレーション30a,30bが噛み合うことにより、フロントハンドル16はハウジング1に対してクリック・ストップ式に回動可能である。
図13及び図14に示すように、支軸25の他端にはノブ18が螺進退可能に取り付けられ、フロントハンドル16を機械本体であるハウジング1に押し付けて両者間に常時所定の制動力を生じさせる制動手段がノブ18と連動可能に設けられており、このノブ18を回し支軸25上で螺進退させることにより制動力を加減することができるようになっている。
なお、上記所定の制動力とは、携帯用作業機のフロントハンドル16のみを持った状態で、機械本体および刈取部2が少なくともその自重により、支軸25を中心に回動しない制動力をいい、携帯用作業機の大きさによって異なる。
具体的には、支軸25の他端がフロントハンドル16の他方の腕16bをその外側へと貫通し、その外側へ突出した箇所に雄ネジ25bが形成され、この雄ネジ25bにノブ18内に固定されたナット18aの雌ネジが螺合する。この支軸25の雄ネジとナット18aの雄ネジは一条ネジであってもよいが望ましくは例えば二条以上の螺旋を有する多条ネジとして形成される。多条ネジとすることによりノブ18の上記支軸25上での螺進退を迅速化し、上記制動力の加減を速やかに行うことができる。
制動手段は、図14に示すように、ノブ18が支軸25から抜け出ないようにするための抜け止め具と、ノブ18とフロントハンドル16の他方の腕16bとの間に介在してこの他方の腕16bをハウジング1の壁面に常時押し付けるための弾性体とを具備する。
抜け止め具は、具体的には支軸25の末端に形成された固定用ネジ25cに螺合するナット31である。ノブ18が上記雄ネジ25b上を支軸25の末端へと後退してくると、このナット31にワッシャ31aを介して当たることにより停止する。
このナット31により、ノブ18の抜け方向の動きが規制され、さらにその螺進退により、常時生じさせている所定の制動力を任意に調整、設定することができる。
弾性体は、具体的には圧縮コイルスプリング32a,32bであり、支軸25に巻き付くようにノブ18とフロントハンドル16の他方の腕16bとの間に挿入される。フロントハンドル16の他方の腕16bには支軸25を囲むように圧縮コイルスプリング32a,32b等の収納部となる凹穴16cが形成され、この凹穴16c内に圧縮コイルスプリング32a,32bの大部分が入り込む。凹穴16cの底とノブ18の端面とにはそれぞれ圧縮コイルスプリング32a,32bを受けるためのワッシャ33a,33bが取り付けられる。図14に示すように、ノブ18が雄ネジ25b上を支軸25の末端のナット31にワッシャ31aを介して当たるまで後退した状態、すなわち、ノブ18を一杯に緩めた状態において、圧縮コイルスプリング32a,32bは一定の押圧力でフロントハンドル16の両腕16a,16bをハウジング1の壁面に押し付け、両者間に所定の制動力を生じさせる。これにより、フロントハンドル16を一方の手で持った状態で、他方の手でノブ18を緩め、フロントハンドル16を支軸25の回りで回動させてフロントハンドル16の位置を変えようとする時、フロントハンドル16とハウジング1との間に常時所定の制動力が作用することとなり、携帯用作業機であるヘッジトリマが作業者の意に反して機械本体および刈取部2の自重により支軸25の回りをみだりに回動しないようにすることができる。このヘッジトリマの自重による勝手な回動を阻止するための制動力の大きさは図14に示すようにノブ18が支軸25の末端のナット31にワッシャ31aを介して当たった状態にあるときの圧縮コイルスプリング32a,32bの圧縮量により定まる。作業者はこの設定された最小限の制動力(所定の制動力)に打ち勝つようにフロントハンドル16に力を加えることでフロントハンドル16を所望の位置に移動させることができる。フロントハンドル16を所望位置に移動させたところで、ノブ18を雄ネジ25b上で六角頭25a側に螺進させると圧縮コイルスプリング32a,32bをさらに圧縮してより大きい制動力を発生させることができ、これによりフロントハンドル16をハウジング1に対し容易に動かないように固定することができる。
圧縮コイルスプリングは一本のみ設けることも可能であるが、望ましくは図14に示すように、複数本望ましくは二本の圧縮コイルスプリング32a,32bが入れ子状に組み合わされた状態で設けられる。これにより、圧縮コイルスプリング32a,32b及びその収納部である凹穴16cを大きくすることなく、必要とする制動力を得ることが出来る。
ここで、圧縮コイルスプリングにかかる荷重Pと撓みδとの関係は次式で与えられる。
k=P/δ=(G・d4)/(8N・D3
ただし、kはばね定数、Nは有効巻数、dは線径、Dはコイル平均径、Gは横弾性係数である。
上式から明らかなように、バネ力である荷重Pは、線径dが大きく、コイル平均径Dと有効巻数Nが小さい程、大きくなる。特に、巻き径すなわちコイル平均径Dが変化すると、コイル平均径Dは3乗されるのでバネ力Pに大きく影響する。しかし、一つの圧縮コイルスプリングで、上記凹穴16cに入るとともに、必要とされるバネ力(制動力)、或るいは圧縮量(ノブ18の締め付け量)を持つように設計することは困難である。そこで、この実施の形態では上述したように巻径すなわちコイル平均径Dの異なる圧縮コイルスプリングを2つ重ねて用いている。なお、二つに限定するものでなく二つ以上設けてもよい。これにより、上記凹穴16c(収納部)内に、必要とするバネ力(制動力)、或るいは圧縮量(ノブ18の締め付け量)を得ることができる圧縮コイルスプリングが配置可能となる。図示例では、2つの圧縮コイルスプリング32a,32bの巻径、すなわちコイル平均径Dが異なっているだけでなく、2つの圧縮コイルスプリング32a,32bの線径dと有効巻数Nもそれぞれ相違している。
また、上記入れ子状に組み合わされる複数本の圧縮コイルスプリング32a,32bは望ましくは互いに逆巻きの螺旋となるように組み合わされる。これにより、双方の圧縮コイルスプリング32a,32bが圧縮されるとき、径方向で位置がずれ、一方の圧縮コイルスプリング32aの巻き線が他方の圧縮コイルスプリング32bの巻き線と巻き線との間にもぐり込み、所定の圧縮量が確保されなくなるという問題が解消される。
また、凹穴16c内には圧縮コイルスプリング32bの螺旋の内側において上記雄ネジ25bに遊嵌される樹脂等で形成されたカラー34が挿入される。このカラー34によってノブ18はその締め付け方向の移動量を規制される。
なお、図16乃至図18に示すように、機械本体のハウジング1には、モータ35等を冷却するための冷却風をハウジング1内取り込むための第1の風窓36が形成されている。この第1の風窓36は、ハウジング1と一体に形成され、そのフィン部36aはハウジング1内の斜め上方に向けて形成されている。このため、切屑、ゴミ等は、風窓から吸い込まれてもフィン部36bに当り、ハウジング1内の深部への侵入を阻止される。また、第1の風窓36の外側には、第2の風窓37となる風窓形成体37aがハウジング1に取り付け取り外し可能に設けられている。この風窓形成体37aには、第1の風窓36の各開口より小さい開口がメッシュ状に形成されている。この様に、冷却風を取り入れる風窓36,37が2重構造となっているので、防塵効果が一層高められる。また、風窓形成体37aはハウジング1に対し取り付け取り外し容易な構造となっているので、破損しても容易に取替えが可能となる。
この携帯用作業機であるヘッジトリマは上記構成を備えるので、フロントハンドル16を一方の手で持った状態で、他方の手でノブ18を緩め、フロントハンドル16を支軸25の回りで回動させてフロントハンドル16の位置を変えようとする時においても、フロントハンドル16と機械本体であるハウジング1との間に常時所定の制動力を作用させることができる。これにより、ヘッジトリマが機械本体及び刈取部2の重さ等によりフロントハンドル16の支軸25を中心に作業者の意に反し自然に回動しないようにすることができ、作業者はヘッジトリマを手で支えたままでフロントハンドル16を意図する位置に簡易かつ安全に変更することができる。
フロントハンドル16を所望の位置に変更した後に、ノブ18を反対方向(締め付け方向)に回すと制動力が増大し、これによりフロントハンドル16が当該位置に回らないように固定される。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態ではヘッジトリマを例にとったが本発明はその他の携帯用作業機にも適用可能である。
本発明の実施の形態1に係るヘッジトリマの正面図である。 図1に示すヘッジトリマの平面図である。 図1中、フロントハンドルを位置(III)にセットした状態で示す平面図である。 図1中フロントハンドルを位置(IV)にセットした状態で示す平面図である。 図1中フロントハンドルを位置(II)にセットしてヘッジトリマを使用する状態を示す斜視図である。 図1中フロントハンドルを位置(III)にセットしてヘッジトリマを使用する状態を示す斜視図である。 図1中フロントハンドルを位置(IV)にセットしてヘッジトリマを使用する状態を示す斜視図である。 (A)はヘッジトリマから刈取部を除いて示す底面図、(B)はA図中B−B線矢視断面図、(C)は刈取部の正面図である。 (A)は刈取部の末端部分の平面図、(B)は下保持板の末端部分の平面図である。 本発明の実施の形態2を示し、(A)は刈取部の末端部分の平面図、(B)は下保持板の末端部分の平面図である。 本発明の実施の形態3を示し、(A)は刈取部の末端部分の平面図、(B)は下保持板の末端部分の平面図である。 本発明の実施の形態4を示し、(A)は刈取部の末端部分の平面図、(B)は下保持板の末端部分の平面図、(C)は上刃の末端部分の平面図である。 本発明の実施の形態5に係るヘッジトリマの平面図である。 図13中、XIV−XIV線矢視断面図である。 図14中、XV−XV線矢視断面図である。 図13中、XVI線矢視図であり、フロントハンドルを除いて示す。 図13中、XVII線矢視図であり、フロントハンドルを除いて示す。 図13中、XVIII−XVIII線矢視断面図である。
符号の説明
1…ハウジング
16…フロントハンドル
17…リアハンドル
18…ノブ
19…ストッパ
20…緩衝部
25…支軸
25b…雄ネジ
32a,32b…圧縮コイルスプリング

Claims (5)

  1. 機械本体に対し左右方向に伸びるフロントハンドルと、機械本体に対し前後方向に伸びるリアハンドルとを備えた携帯用作業機において、フロントハンドルが、リアハンドルの上側に沿って機械本体の前後方向に回動可能であって所望の角度位置に固定可能であるように機械本体に軸支され、リアハンドルの後端にフロントハンドルのストッパが設けられたことを特徴とする携帯用作業機。
  2. 請求項1に記載の携帯用作業機において、フロントハンドルの中央に緩衝部が設けられたことを特徴とする携帯用作業機。
  3. 請求項1又は請求項に記載の携帯用作業機において、フロントハンドルを機械本体に連結する支軸にノブが螺進退可能に取り付けられ、フロントハンドルを機械本体に押し付けて両者間に常時所定の制動力を生じさせる制動手段がノブと連動可能に設けられ、このノブを回して支軸上で螺進退させることにより制動力を加減することができるようにしたことを特徴とする携帯用作業機。
  4. 請求項に記載の携帯用作業機において、上記制動手段がフロントハンドルを機械本体に押し付ける複数本のコイルスプリングを含み、これら複数本のコイルスプリングが入れ子状に組み合わされたことを特徴とする携帯用作業機。
  5. 請求項又は請求項に記載の携帯用作業機において、上記ノブが上記支軸に多条ネジを介し螺合したことを特徴とする携帯用作業機。
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