JP2006141211A - ヘッジトリマ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッジトリマが発生する騒音を低減する。
【解決手段】 このヘッジトリマは、ヘッジトリマ本体と、ヘッジトリマ本体に対して進退可能に案内されている第1シャーブレードと第2シャーブレードと、ヘッジトリマ本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第1カムと第2カムを備えている。第1カムと第2カムは、回転軸から側面に至る径が周方向に変化している偏心カムである。第1シャーブレードには、第1カムと嵌合する嵌合部が形成されている。第2シャーブレードには、第2カムと嵌合する嵌合部が形成されている。このヘッジトリマでは、第1シャーブレードを進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢し続けるとともに第2シャーブレードを進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢し続ける単一の付勢部材が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、庭木の剪定等に用いられるヘッジトリマに関する。特に、ヘッジトリマが発生する騒音を低減するための技術に関する。
庭木の剪定等のためにヘッジトリマと称される動力工具が開発されている。ヘッジトリマは、ヘッジトリマ本体から突出している一対のシャーブレードを備えている。それぞれのシャーブレードは、ヘッジトリマ本体に対して進退可能に案内されている。シャーブレードには櫛状に並ぶ刃部が形成されている。ヘッジトリマ本体に内蔵されている動力源によって、一対のシャーブレードが異なる位相で進退する。即ち、一方のシャーブレードが前進するときに他方のシャーブレードが後退し、一方のシャーブレードが後退するときに他方のシャーブレードが前進するように進退させられる。一対のシャーブレードが相対的に進退することによって、枝葉等を切断する。
ヘッジトリマは、モータ等の回転運動をシャーブレードの進退運動に変換するために、そのヘッジトリマ本体に内蔵されている回転源(典型的には電動モータ)によって回転させられるカムを備えている。そのカムは偏心カムであり、回転中心から側面に至るまでの距離(径)が周方向に変化している。シャーブレードにはカムと嵌合する嵌合部が形成されている。偏心カムが偏心回転することによって、偏心カムと嵌合しているシャーブレードが進退する。
偏心カムとシャーブレードの嵌合部との間には、偏心カムとシャーブレードの製造上の寸法精度を考慮して、クリアランス(あそび)が設けられている。あそびが存在するために、シャーブレードの運動方向が反転する際に、偏心カムとシャーブレードの嵌合部が瞬間的に離反し、それが再度接触する運動が生じる。偏心カムとシャーブレードの嵌合部が再度接触するときに、衝突音を発生する。この衝突音が、ヘッジトリマの発生する騒音を増大させている。
カムとシャーブレードを高い寸法精度で製造すれば、カムとシャーブレードの間のあそびを排除することができる。しかしながら、カムが僅かにでも小径に製造されれば「あそび」が形成されてしまう。カムが僅かにでも大径に形成されればカムとシャーブレードを組み付けることができない。「あそび」を排除するためには極めて高い寸法精度を必要とする。また、ヘッジトリマの使用に伴ってカムやシャーブレードが磨耗し、「あそび」が形成されてしまうという問題もある。カムとシャーブレードの間から「あそび」をなくすことは困難である。
上記の問題に対して、特許文献1には、シャーブレードをカム側に押し続けるばね部材を設けたヘッジトリマを提案している。このヘッジトリマでは、ばね部材によってシャーブレードをカム側に常に押し付けておくことによって、上述した衝突音が発生しないようにしている。
特開2003−134935号公報
特許文献1の技術では、1つのシャーブレードに対して1つの弾性部材を設ける必要がある。従って、一対のシャーブレードの双方を進退させるヘッジトリマでは、2つの弾性部材を設けることが必要となってしまう。
本発明は、上記の課題を解決する。本発明では、単一の弾性部材を利用することによって、一対のシャーブレードの双方を進退させるヘッジトリマが発生する騒音を低減させることができる技術を提供する。
本発明が提供するヘッジトリマは、ヘッジトリマ本体と、ヘッジトリマ本体に対して進退可能に案内されている第1シャーブレードと、ヘッジトリマ本体に対して進退可能に案内されている第2シャーブレードと、ヘッジトリマ本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第1カムと、ヘッジトリマ本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第2カムを備えている。第1カムは、回転軸から側面に至る径が周方向に変化している偏心カムである。第2カムは、回転軸から側面に至る径が第1カムと異なる位相で周方向に変化している偏心カムである。第1シャーブレードには、前記第1カムと嵌合する嵌合部が形成されている。第2シャーブレードにも、前記第2カムと嵌合する嵌合部が形成されている。本発明のヘッジトリマは、第1シャーブレードを進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢し続けるとともに第2シャーブレードを進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢し続ける単一の付勢部材が設けられている。
カムとシャーブレードの嵌合部の間にクリアランスが形成されていても、シャーブレードを進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢し続けていれば、カムとシャーブレードの嵌合部が接触し続けることができる。また、シャーブレードを進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢し続けていても、カムとシャーブレードの嵌合部が接触し続けることができる。
このヘッジトリマでは、単一の付勢部材が、第1シャーブレードを進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢し続けるとともに第2シャーブレードを進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢し続ける。それにより、第1カムと第1シャーブレードの嵌合部が接触し続けるとともに、第2カムと第2シャーブレードの嵌合部も接触し続ける。各カムが各シャーブレードの嵌合部に衝突することがなく、衝突音を発生させない。
このヘッジトリマによると、単一の付勢部材を設けることによって、各カムと各シャーブレードの嵌合部が接触し続ける状態を維持することができる。カムとシャーブレードが衝突する音が発生しないことから、ヘッジトリマの運転騒音を低減することができる。
付勢部材は、一端が第1シャーブレードに当接しているとともに他端が第2シャーブレードに当接している弾性部材であることが好ましい。
自然形状から変形している弾性部材は、一端に当接している部材と他端に当接している部材のそれぞれに対して、相反する方向に力を加える。一端が第1シャーブレードに当接しているとともに他端が第2シャーブレードに当接している弾性部材を用いることにより、第1シャーブレード進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢し続けるとともに第2シャーブレードを進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢し続けることができる。
このヘッジトリマでは、単一の弾性部材を用いることによって、ヘッジトリマが発生する騒音を低減することができる。
上記のヘッジトリマにおいて、第1シャーブレードと第2シャーブレードには、弾性部材を収容している収容孔が形成されていることが好ましい。この場合、第1シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面が、第2シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面よりもヘッジトリマ本体側にあるとともに第2シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面よりも反ヘッジトリマ本体側にあるように形成する。また、前記第2シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面が、第1シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面よりも反ヘッジトリマ本体側にあるとともに第1シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面よりもヘッジトリマ本体側にあるように形成する。そして、弾性部材の一端を第1シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面に当接させるとともに弾性部材の他端を第2シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面に当接させる。
このヘッジトリマによると、各ヘッジトリマに収容孔を形成することによって、弾性部材が各ヘッジトリマを相反する方向に付勢する構成を実現することができる。
本発明により、一対のシャーブレードの双方を進退させるヘッジトリマにおいて、単一の弾性部材を用いるだけで、ヘッジトリマが発生する騒音を低減することが可能となる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) ヘッジトリマは、円板形状の偏心カムを備えている。偏心カムは、自身の形状対称軸とは異なる位置に設けられている回転軸によって、偏心回転可能に軸支されている。
(形態2) シャーブレードの基部には、偏心カムと嵌合する嵌合孔が形成されている。その嵌合孔は長円形状をしており、短径がシャーブレードの進退方向に伸び、長径がそれに直交して伸びている。
(形態3) 弾性部材は、シャーブレードの進退方向に沿って配置されている。
(形態4) 弾性部材は、一端が第1シャーブレードに当接し、他端が第2シャーブレードに当接した状態で、圧縮状態にある。
(形態5) 弾性部材は、シャーブレードの進退に係わらず、常に圧縮状態または伸長状態のいずれかに維持されている。
(実施例1)
図1に示すように、本実施例のヘッジトリマ2は、ヘッジトリマ本体(以下、単に本体ということがある)10と、本体10から突出しているシャーブレードアセンブリ30を備えている。シャーブレードアセンブリ30は、複数のネジによって本体10に固定されており、工具(スクリュウドライバ等)を用いて本体10に脱着可能となっている。
本体10は、外部の電源に接続するための電源コード12と、利用者が把持するための第1把持部14と第2把持部20と、第1把持部14に設けられているトリガスイッチ16と、動力源であるモータ18と、モータ18の動力をシャーブレードアセンブリ30側に伝達する動力伝達部80等を備えている。電源コード12から供給される電源電力は、トリガスイッチ16を介してモータ18に供給される。
図1に示すように、シャーブレードアセンブリ30は、上側シャーブレード40と下側シャーブレード50からなる一対のシャーブレードと、ガイドプレート32と、プレッシャプレート34等を備えている。各シャーブレード40、50は、ガイドプレート32とプレッシャプレート34によって挟持されている。シャーブレードアセンブリ30では、ガイドプレート32上に、下側シャーブレード50と、上側シャーブレード40と、プレッシャプレート34が順に載置されており、それらが複数の締結部材38によって締結されている。シャーブレードアセンブリ30では、ガイドプレート32が本体10に固定されており、各シャーブレード40、50が本体10に対して進退可能に案内されている。
シャーブレードアセンブリ30は、上側シャーブレード40を進退方向に沿って反本体10側に付勢するとともに下側シャーブレード50を進退方向に沿って本体10側に付勢する弾性部材60を備えている。弾性部材60は、ガイドプレート32とプレッシャプレート34の間に介在している。弾性部材60は、一対のシャーブレード40、50の進退方向に沿って配置されている。詳しくいえば、弾性部材60の弾性変形可能な方向が、一対のシャーブレード40、50の進退方向に伸びている。弾性部材60は、自然形状(無荷重の状態)から圧縮変形可能な弾性部材である。ここでは、弾性部材60に圧縮コイルばねを採用している。
図2は、本体10とシャーブレードアセンブリ30の組付部分を拡大して示している。図1、図2に示すように、動力伝達部80は、モータ出力軸18aに係合している回転ギヤ82と、回転ギヤ82を回転可能に軸支しているシャフト86と、シャフト86によって回転可能に軸支されている第1偏心カム88aおよび第2偏心カム88bを備えている。回転ギヤ82と第1偏心カム88aと第2偏心カム88bは、相対回転不能に固定されている。それにより、回転ギヤ82と第1偏心カム88aと第2偏心カム88bは、一体となって回転するように構成されている。
動力伝達部80では、モータ18が駆動して出力軸18aが回転すると、回転ギヤ82がシャフト86の回り(回転軸Xの回り)に回転する。回転ギヤ82が回転すると、両偏心カム88a、88bも回転軸Xの回りに回転する。
図3は、両偏心カム88a、88bと、一対のシャーブレード40、50の構成を示す図である。図2、図3に示すように、第1偏心カム88aは略円板形状をしている。第1偏心カム88aは、自身の形状対称軸とは異なる位置でシャフト86によって回転可能に軸支されている。第1偏心カム88aでは回転軸Xから側面89aまでの距離(径)が回転軸Xの回りに変化しており、第1偏心カム88aは回転軸Xの回りに偏心回転するようになっている。第2偏心カム88bは、第1偏心カム88aと略同一の構成をしている。ただし、第2偏心カム88bでは、回転軸Xから側面89bまでの距離(径)が、回転軸Xの回りに第1偏心カム88aと略180度の位相差を持って周方向に変化している。即ち、シャフト86に対して、第1偏心カム88aと第2偏心カム88bは対向して位置している。それにより、第1偏心カム88aと第2偏心カム88bは略180度の位相差を持って偏心回転する。
図2、図3に示すように、上側シャーブレード40の基部44には、第1偏心カム88aが嵌合する嵌合孔46が形成されている。嵌合孔46は長円形状をしており、短径が上側シャーブレード40の進退方向(図3の上下方向)に伸びており、長径がそれに直交している。嵌合孔46の短径は、第1偏心カム88aの直径よりも大きい。従って、第1偏心カム88aと嵌合孔46との間にはクリアランスが生じる。下側シャーブレード50の基部54には、第2偏心カム88bが嵌合する嵌合孔56が形成されている。嵌合孔56は長円形状をしており、短径が下側シャーブレード50の進退方向(図3の上下方向)に伸びており、長径がそれに直交している。嵌合孔56の短径は、第2偏心カム88bの直径よりも大きい。従って、第2偏心カム88bと嵌合孔56との間にはクリアランスが生じる。
図3に示すように、上側シャーブレード40には、弾性部材60を収容している収容孔48が形成されている。収容孔48は矩形形状をしており、上側シャーブレード40の進退方向に沿って壁面48aから壁面48bまで伸びている。下側シャーブレード50には、弾性部材60を収容している収容孔58が形成されている。収容孔58は矩形形状をしており、下側シャーブレード50の進退方向に沿って壁面58aから壁面58bまで伸びている。
上側シャーブレード40の収容孔48の反ヘッジトリマ本体10側の壁面48aは、下側シャーブレード50の収容孔58の反ヘッジトリマ本体10側の壁面58aよりもヘッジトリマ本体10側にある。図5に示すように、上側シャーブレード40と下側シャーブレード50が進退して相対的な位置を変えても、上側シャーブレード40の収容孔48の反ヘッジトリマ本体10側の壁面48aは、常に、下側シャーブレード50の収容孔58の反ヘッジトリマ本体10側の壁面58aよりもヘッジトリマ本体10側にある。
上側シャーブレード40の収容孔48のヘッジトリマ本体10側の壁面48bは、下側シャーブレード50の収容孔58のヘッジトリマ本体10側の壁面58bよりもヘッジトリマ本体10側にある。図5に示すように、上側シャーブレード40と下側シャーブレード50が進退して相対的位置関係を変えても、上側シャーブレード40の収容孔48のヘッジトリマ本体10側の壁面48bは、常に、下側シャーブレード50の収容孔58のヘッジトリマ本体10側の壁面58bよりもヘッジトリマ本体10側にある。
図4は、図3のIV−IV断面図である。図3、図4に示すように、弾性部材60は、圧縮変形した状態で、上側シャーブレード40の収容孔48と下側シャーブレード50の収容孔58に収容されている。弾性部材60の反ヘッジトリマ本体10側の端60aは、上側シャーブレード40の収容孔48の反ヘッジトリマ本体10側の壁面48aに当接している。弾性部材60のヘッジトリマ本体10側の端60bは、下側シャーブレード50の収容孔58のヘッジトリマ本体10側の壁面58bに当接している。この結果、弾性部材60は、上側シャーブレード40を進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体10側(図3のE方向)に付勢し、下側シャーブレード50を進退方向に沿ってヘッジトリマ本体10側(図3のF方向)に付勢している。
上側シャーブレード40が反ヘッジトリマ本体10側(E方向)に常に付勢されているので、上側シャーブレード40の嵌合孔46が第1偏心カム88aに常に押し付けられている。図3中の符号Taは、第1偏心カム88aと上側シャーブレード40の嵌合孔46との接触点を示している。また、下側シャーブレード50がヘッジトリマ本体10側(F方向)に常に付勢されているので、下側シャーブレード50の嵌合孔56が第2偏心カム88bに常に押し付けられている。図3中の符号Tbは、第2偏心カム88bと下側シャーブレード50の嵌合孔56との接触点を示している。
利用者がトリガスイッチ16を操作すると、モータ18が第1偏心カム88aと第2偏心カム88bを、図3に示すD方向に偏心回転させる。第1偏心カム88aが偏心回転することによって、上側シャーブレード40は進退運動を行う。第2偏心カム88bが偏心回転することによって、下側シャーブレード50は進退運動を行う。両偏心カム88a、88bは略180度の位相差を持って偏心回転することから、一対のシャーブレード40、50も略180度の位相差を持って相対的に進退運動する。図3に示すように、上側シャーブレード40には進退方向に沿って櫛状に並ぶ刃部42が形成されており、下側シャーブレード50にも進退方向に沿って櫛状に並ぶ刃部52が形成されている。一対のシャーブレード40、50が相対的に進退することによって、刃部42、52が枝葉等を切断する。
図3と図5を参照して、両偏心カム88a、88bと一対のシャーブレード40、50が動作する様子について説明する。図3は、上側シャーブレード40が反ヘッジトリマ本体10側への移動限界(上死点)に位置しており、下側シャーブレード50がヘッジトリマ本体10側への移動限界(下死点)に位置している状態を示している。この状態から、両偏心カム88a、88bが回転軸Xの回りにD方向に偏心回転すると、上側シャーブレード40はヘッジトリマ本体10側(図面下方)に移動し、下側シャーブレード50は反ヘッジトリマ本体10側(図面上方)に移動する。両偏心カム88a、88bが略180度だけ回転すると、上側シャーブレード40がヘッジトリマ本体10側への移動限界(下死点)に位置し、下側シャーブレード50が反ヘッジトリマ本体10側への移動限界(上死点)に位置する状態となる。
図5は、上側シャーブレード40がヘッジトリマ本体10側への移動限界(下死点)に位置し、下側シャーブレード50が反ヘッジトリマ本体10側への移動限界(上死点)に位置する状態を示している。図3の状態から図5の状態に変化する過程において、弾性部材60はさらに圧縮変形を受ける。即ち、圧縮変形している状態が維持されている。それにより、弾性部材60は、上側シャーブレード40を反ヘッジトリマ本体10側(E方向)に付勢し続けるとともに、下側シャーブレード50をヘッジトリマ本体10側(F方向)に付勢し続けている。その結果、第1偏心カム88aと上側シャーブレード40の嵌合孔46は接触し続けるとともに(接触点Ta)、第2偏心カム88bと下側シャーブレード50の嵌合孔56も接触し続ける(接触点Tb)。なお、接触点Ta、Tbの位置は、図3の状態から図5の状態に変化する過程で移動する。
図5に示す状態から、両偏心カム88a、88bが回転軸Xの回りのD方向に略180度だけ回転すると、図3に示す状態に戻る。図5の状態から図3の状態に変化する過程において、弾性部材60は、その圧縮変形量は減少するものの、圧縮変形している状態が維持される。それにより、弾性部材60は、上側シャーブレード40を反ヘッジトリマ本体10側(E方向)に付勢し続けるとともに、下側シャーブレード50をヘッジトリマ本体10側(F方向)に付勢し続ける。その結果、各偏心カム88a、88bと各シャーブレード40、50の嵌合孔46、56は接触し続けることとなる。
本実施例のヘッジトリマ2では、各偏心カム88a、88bと各シャーブレード40、50の嵌合孔46、56が接触し続ける状態が維持される。各シャーブレード40、50の進退方向が反転する際にも、各偏心カム88a、88bと各嵌合孔46、56が離反することがない。その結果、両者が衝突音を発生することがなくなり、ヘッジトリマ2が発生する騒音を低減することができる。
本実施例のヘッジトリマ2では、単一の弾性部材60によって、進退運動する双方のシャーブレード40、50を付勢している。2つ以上の弾性部材を用いる必要がないことから、ヘッジトリマ2の構成を過剰に複雑化してしまうことがない。
なお、弾性部材60の弾性係数が低い場合では、枝葉等を切断する際の抵抗力によって、偏心カム88a、88bと各シャーブレード40、50の嵌合孔46、56とが離反する場合がある。この場合、両者が衝突音を発生することとなるが、枝葉等を切断する際に発生する騒音に比して、その衝突音は十分に小さい。両者の衝突音は、ヘッジトリマ2を空運転(枝葉等を切断していない状態での運転)しているときに顕在化するので、弾性部材60の弾性係数を低めに設定して、空運転時の騒音のみを低減するのも有効である。その場合、モータ18にかかる負担を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本実施例では、一対のシャーブレードを付勢する部材に圧縮コイルばねを用いる場合を説明したが、ゴム部材や空気ばね等を用いることも可能である。
本実施例では、弾性部材に圧縮ばねを用いる場合を説明したが、引張りばねを用いることもできる。即ち、一端が上側シャーブレードに当接している(この場合は接続しているといってもよい)とともに他端が下側シャーブレードに当接している引張りばねを用いることができる。この場合、シャーブレードの進退に係わらず、引張りばねを常に伸長状態に維持されるように設ける。それにより、一対のシャーブレードの一方を進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢するとともに、一対のシャーブレードの他方を進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例のヘッジトリマの構成を示す図。 実施例のヘッジトリマ本体とシャーブレードアセンブリの組付部を示す図。 実施例1の偏心カムと一対のシャーブレードの構成を示す模式図。 弾性部材が一対のシャーブレードと当接している様子を示す図。 一対のシャーブレードの位置変化と弾性部材の変形の様子を説明する図。
符号の説明
2・・ヘッジトリマ
10・・ヘッジトリマ本体
12・・電源コード
14・・第1把持部
16・・トリガスイッチ
18・・モータ
18a・・モータの出力軸
20・・第2把持部
30・・シャーブレードアセンブリ
40・・上側シャーブレード
46・・上側シャーブレードの嵌合孔
48・・上側シャーブレードの収容孔
48a・・上側シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面
48b・・上側シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面
50・・下側シャーブレード
56・・下側シャーブレードの嵌合孔
58・・下側シャーブレードの収容孔
58a・・下側シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面
58b・・下側シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面
60・・弾性部材
60a・・弾性部材の一端
60b・・弾性部材の他端
80・・動力伝達部
82・・回転ギヤ
86・・シャフト
88a、88b・・偏心カム
89a、89b・・偏心カムの側面

Claims (3)

  1. ヘッジトリマ本体と、
    ヘッジトリマ本体に対して進退可能に案内されている第1シャーブレードと、
    ヘッジトリマ本体に対して進退可能に案内されている第2シャーブレードと、
    ヘッジトリマ本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第1カムと、
    ヘッジトリマ本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第2カムを備えており、
    前記第1カムは、回転軸から側面に至る径が周方向に変化している偏心カムであり、
    前記第2カムは、回転軸から側面に至る径が第1カムと異なる位相で周方向に変化している偏心カムであり、
    前記第1シャーブレードには、前記第1カムと嵌合する嵌合部が形成されており、
    前記第2シャーブレードには、前記第2カムと嵌合する嵌合部が形成されており、
    前記第1シャーブレードを進退方向に沿って反ヘッジトリマ本体側に付勢し続けるとともに前記第2シャーブレードを進退方向に沿ってヘッジトリマ本体側に付勢し続ける単一の付勢部材が設けられていることを特徴とするヘッジトリマ。
  2. 前記付勢部材は、一端が第1シャーブレードに当接しているとともに他端が第2シャーブレードに当接している弾性部材であることを特徴とする請求項1のヘッジトリマ。
  3. 前記第1シャーブレードと前記第2シャーブレードには、前記弾性部材を収容している収容孔が形成されており、
    第1シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面は、第2シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面よりもヘッジトリマ本体側にあるとともに第2シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面よりも反ヘッジトリマ本体側にあり、
    第2シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面は、第1シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面よりも反ヘッジトリマ本体側にあるとともに第1シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面よりもヘッジトリマ本体側にあり、
    前記弾性部材の一端が第1シャーブレードの収容孔の反ヘッジトリマ本体側の壁面に当接しているとともに前記弾性部材の他端が第2シャーブレードの収容孔のヘッジトリマ本体側の壁面に当接していることを特徴とする請求項2のヘッジトリマ。
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