JP2013066405A - 刈込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】刈込機の振動を低減する。
【解決手段】刈込機のブレード22の基端部には、ブレード22の長手方向に対して交差する方向に基端部側と先端部側の交差面36,37を備えたカム孔32が形成され、カム孔32内に配置される偏心カム34は、長軸径を直径とする仮想円Sの中心点Oに対して長軸方向に偏心した回転中心軸Pを中心に回転駆動される。偏心カム34の反転部41側には、偏心カム34の回転に伴うブレード22の移動を加速変化させる加速面43が形成され、偏心カム34の反転部42側には、偏心カム34の回転に伴うブレード22の移動を加速させない定速面44が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は植え込みや生垣の枝葉等の樹木の剪定作業に使用する刈込機に関する。
植え込みや生垣の枝葉等の樹木を剪定作業するために、ヘッジトリマとも言われる刈込機が使用される。刈込機は回転動力源としての電動モータや発動機が組み込まれた刈込機本体を有し、この刈込機本体には一対となった2つのブレードが直線往復動自在に装着されている。それぞれのブレードは棒状の板材により形成され、両側にはブレードの長手方向に一定の間隔を隔てて切刃が突設されている。刈込機本体には回転駆動源の主軸の回転を減速して回転部材に伝達するための減速機が組み込まれている。回転部材の回転運動をブレードの直線往復動に変換するために、回転部材はブレードの基端部にカム機構を介して連結されている。
このように、対をなす2つのブレードを往復動させるようにした刈込機には、回転部材の回転運動をブレードの直線往復動に変換するために、例えば、特許文献1に記載されるように、円形のカム面を有する円板カムが設けられている。円板カムには中心点に対して偏心した位置を回転中心軸とする回転部材が取り付けられており、ブレードの基端部に設けられて円板カムが組み込まれるカム孔は、ブレードの長手方向に対して直角方向に交差するように形成されている。円板カムとカム孔によりカム機構が構成されており、このカム機構により回転部材の回転運動がブレードの往復動に変換される。
2つのブレードを逆方向に同時に往復動させるために、それぞれのブレードに形成されたカム孔に込み込まれる2つの円板カムは、回転中心軸を中心としてそれぞれの中心点が一直線状となるように、180度位相をずらして逆向きとなって回転部材に固定されている。2つの円板カムが回転部材により回転駆動されると、一方のブレードが刈込機本体から離れる方向に前進移動するときは、他方のブレードは刈込機本体に向けて後退する方向に移動する。これにより、それぞれのブレードに設けられた切刃により樹木が剪定される。
特許第4006975公報
刈込機のブレードは、例えば1分間に1800回往復動するように高速で往復動されている。このため、刈込機本体の操作ハンドルを持って剪定作業を行う作業者の手には、振動が伝わることになるので、大きな振動が作業者に加わると、作業者が不快に感じ剪定作業性が悪くなる。したがって、刈込機の作業性を向上させるためには、ブレード駆動時における振動をいかにして低減するかが刈込機における解決課題となっている。
刈込機の振動を低減するために、発明者により振動発生原因が探求された。ブレードが前進移動から後退移動に反転する反転位置と、逆に後退移動から前進移動に反転する位置においては、ブレードが瞬間的に停止状態つまり速度0の状態となる。この反転時にブレードの慣性により刈込機本体には反力が発生する。対をなす2つのブレードは、移動方向が逆向きであるので、反力を打ちし合うことになる。しかし、円板カムの真円度、2つの円板カムの同軸度、カム孔の加工精度および組立誤差等の製造上の寸法精度の誤差によりブレードの動きに多少のずれが発生することが不可避である。この寸法精度の誤差が刈込機の振動発生を惹起していると考えられる。このような振動発生の原因追及の結果、本発明の刈込機が開発された。
本発明の目的は、刈込機の振動を低減することにある。
本発明の刈込機は、回転駆動源が内蔵された刈込機本体と、当該刈込機本体に少なくとも一方が長手方向に往復動自在に装着される第1と第2のブレードと、前記ブレードのカム孔内に配置され、前記回転駆動源により駆動される偏心カムとを有する刈込機であって、前記偏心カムは、回転に従って、前記ブレードとの接触部の曲率が、第1の曲率から前記第1の曲率よりも小さな第2の曲率に変化することを特徴とする。
本発明の刈込機は、前記偏心カムは、該偏心カムの外周のうち前記回転中心軸から最も短い距離の第1の反転部を有し、前記第1の反転部と前記ブレードとが接触する0度位置から、90度回転した状態における前記ブレードとの接触部の近傍の曲率が最も小さくなることを特徴とする。本発明の刈込機は、前記第1の曲率を有する面と前記第2の曲率を有する面との間の曲率が周方向に連続的に変化することを特徴とする。本発明の刈込機は、前記偏心カムは長軸方向線を中心に線対称に形成されることを特徴とする。
本発明の刈込機は、回転駆動源が内蔵された刈込機本体と、当該刈込機本体に少なくとも一方が長手方向に往復動自在に装着される第1と第2のブレードとを有する刈込機であって、少なくとも一方の前記ブレードの基端部に、長手方向に対して交差する方向に相互に平行となって伸びる基端部側と先端部側の交差面とを備えたカム孔を形成し、長軸径を有するとともに、当該長軸径を直径とする仮想円の中心点に対して長軸方向に偏心した回転中心軸を中心に前記回転駆動源により駆動される偏心カムを前記カム孔内に配置し、前記偏心カムの前記長軸方向における前記回転中心軸から短い距離の第1の反転部側に、前記偏心カムの回転に伴う前記ブレードの移動を加速変化させる加速面を形成する一方、前記偏心カムの前記長軸方向における前記回転中心軸から長い距離の第2の反転部側に、前記偏心カムの回転に伴う前記ブレードの加速変化を抑制する定速面を形成することを特徴とする。
本発明の刈込機は、それぞれの前記ブレードを前記刈込機本体に往復動自在に装着し、それぞれの前記ブレードの基端部に前記カム孔を形成し、それぞれの前記カム孔に配置される第1の偏心カムと第2の偏心カムとを前記回転中心軸に対して逆向きに設けることを特徴とする。本発明の刈込機は、前記中心点から前記第1の反転部までの距離を半径とする円弧面により前記加速面を形成し、前記中心点からの距離が前記半径よりも小さい円弧面により前記定速面を形成することを特徴とする。本発明の刈込機は、前記加速面と前記定速面とを前記長軸径の方向の長軸方向線を中心に線対称に形成することを特徴とする。本発明の刈込機は、前記定速面の円周方向の範囲を前記加速面の円周方向の範囲よりも長く形成することを特徴とする。本発明の刈込機は、前記定速面の前記中心点からの距離を前記加速面の終端から前記第2の反転部に向けて徐々に小さくするとともに最小距離の部分から前記第2の反転部までを徐々に大きくすることを特徴とする。
本発明の刈込機は、回転駆動源が内蔵された刈込機本体と、当該刈込機本体に少なくとも一方が長手方向に往復動自在に装着される第1と第2のブレードと、前記ブレードのカム孔内に配置され、前記回転駆動源により駆動される偏心カムとを有する刈込機であって、前記偏心カムの回転数を一定としたときの、前記偏心カムが1回転する間の前記ブレードの速度変化が、非正弦波状となるように構成したことを特徴とする。
本発明の刈込機においては、回転部材により回転駆動されてブレードの往復動に変換する偏心カムには、偏心カムの回転に伴ってブレードを加速させることなくほぼ一定の速度で移動させる小さな曲率を有する接触部が形成されているので、偏心カムの回転に伴うブレードの移動距離の変化量の差が小さくなる。これにより、ブレードの往復動によって刈込機本体に伝達される振動が低減され、刈込機の操作性が向上する。ブレードの移動距離の変化量の差が小さくなると、ブレードを駆動するための回転部材や回転駆動源の回転を減速するための減速歯車の歯面に加わる荷重が低減され、刈込機の耐久性が向上する。
本発明の一実施の形態である刈込機の一部切欠き側面図である。 図1に示されたブレード組立体を示す分解斜視図である。 (A)はブレードのカム孔に組み込まれた偏心カムを示す拡大平面図であり、(B)は(A)から偏心カムが90度回転した状態における拡大平面図である。 (A1)〜(A4)は図3に示された偏心カムが基準位置から90度回転するまでにおける偏心カムとブレードの位置関係の変化を示す駆動状態図であり、(B1)〜(B4)は比較例として示す従来の円板カムにおける同様の位置関係を示す駆動状態図である。 (A1)〜(A4)は偏心カムが図4に示す状態に引き続いて120度から180度回転するまでにおける偏心カムとブレードの位置関係の変化を示す駆動状態図であり、(B1)〜(B4)は比較例として示す従来の円板カムにおける同様の位置関係を示す駆動状態図である。 偏心カムの角度と歯面荷重を従来の円板カムの場合と比較して示す偏心カムの特性線図である。 偏心カムの回転角度とブレードの移動距離の変化量の関係を示す偏心カムの特性線図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、刈込機10は、回転駆動源としての電動モータ11が内蔵されたケーシングつまり刈込機本体12を有している。刈込機本体12には作業者により把持される操作ハンドル13が設けられており、操作ハンドル13が設けられた側が刈込機10の後端部となっている。電動モータ11の主軸14には駆動歯車15が設けられており、刈込機本体12に主軸14と平行となって固定された支持軸16には駆動歯車15に噛み合う従動歯車17が回転自在に装着されている。従動歯車17は駆動歯車15よりも大径となっており、これらの歯車対により減速機構18が構成される。電動モータ11には給電ケーブル19により外部から電力が供給され、操作スイッチ13aが操作されると、電動モータ11には電力が供給されて主軸14が回転駆動される。
刈込機本体12の前端部には、ブレードアッセンブリつまりブレード組立体20が刈込機本体12の前方に突出して装着される。ブレード組立体20は、図2に示されるように、図2において下側の第1のブレード21と上側の第2のブレード22とを有しており、それぞれ棒状の板材により形成されている。ブレード21の両側にはブレード21の長手方向に一定の間隔を隔てて切刃21aが突設され、ブレード22の両側にも同様の切刃22aが突設されている。
刈込機本体12の下側には、図1に示されるように、ブレードホルダ23が複数本の雄ねじ24により固定されるようになっており、2つのブレード21,22は積み重ねられた状態でブレードホルダ23に保持される。ブレードホルダ23にはホルダープレート25がブレード21,22を介して複数本の雄ねじ26とこれにねじ結合されるナット27により取り付けられる。このように、2つのブレード21,22はブレードホルダ23とホルダープレート25の間に組み込まれる。雄ねじ26には環状のスペーサ28が装着され、このスペーサ28によりブレードホルダ23とホルダープレート25との間に形成される収容スペース内において、それぞれのブレード21,22は図2に矢印で示すように前後方向に往復動する。なお、図2には複数本の雄ねじ26のうち1本のみが示されている。雄ねじ26に対応させてそれぞれのブレード21,22には、それぞれ雄ねじ26が貫通する複数のガイド29が形成されており、雄ねじ26とブレード21,22との干渉が防止されるとともに、ブレード21,22の直線往復動がガイドされる。
図2に示されるように、ブレード21の基端部にはカム孔31が形成され、ブレード22の基端部にも同様にカム孔32が形成されている。カム孔31内には偏心カム33が配置され、カム孔32には偏心カム34が配置され、両方の偏心カム33,34は焼結により一体に形成されている。図2において上側の偏心カム34は、図1に示された従動歯車17に固定され、偏心カム33,34は電動モータ11により一体となって回転駆動される。
図3はそれぞれのブレード21,22のカム孔31,32に偏心カム33,34が組み込まれた状態を示す拡大平面図である。偏心カム33よりも従動歯車17側に配置される偏心カム34には、図3に示されるように凹凸部35が設けられている。この凹凸部35は従動歯車17に設けられた図示しない凹凸部に噛み合っており、凹凸部35により偏心カム34は回転部材としての従動歯車17に固定される。
それぞれのカム孔31,32は同一の形状となっており、カム孔32はブレード22の長手方向に対して直角となって交差する方向の基端部側の真っ直ぐな交差面36と、これと平行となった先端部側の交差面37とを有し、それぞれの交差面36,37の両端部は円弧面38,39に連なっている。このように、カム孔32は相互に平行となった交差面36,37と、円弧面38,39とを有する長孔であり、カム孔32はブレード22の長手方向の幅寸法よりも長手方向に交差する方向の長さ寸法の方が長い寸法となっている。他のカム孔31も同様に交差面36,37と円弧面38,39とを有している。
偏心カム34は、図3に示されるように、両方の交差面36,37の間のカム孔32の幅寸法に対応した長軸径を有する異形形状となっている。この長軸径にほぼ対応するかそれよりもやや短い寸法を直径とする仮想円Sの中心点Oから偏心量Eの寸法だけ離れた位置が回転中心軸Pとなっている。この回転中心軸Pと同軸に形成された貫通孔には、刈込機本体12に取り付けられる支持軸16が貫通しており、偏心カム34は支持軸16により支持されて回転中心軸Pを中心に回転駆動される。
偏心カム34の外周面に形成されたカム面40には、中心点Oと回転中心軸Pとを通る長軸方向線をXとすると、この長軸方向線Xが交差するとカム面40の部分は反転部41,42となっている。中心点Oに対して回転中心軸Pは距離Eだけ偏心しているので、一方の第1の反転部41と回転中心軸Pとの間の距離E1は、他方の第2の反転部42と回転中心軸Pとの間の距離E2よりも、偏心量Eだけ短くなっている。図3においては、長軸方向線Xに対して直角方向となって中心点Oを通る中心線Yと、これに平行となって回転中心軸Pを通る偏心線Yとの間の距離が偏心量Eとなる。
反転部41側のカム面40は加速面43となっており、この加速面43は偏心カム34の回転に伴ってブレード22を加速させながら直線移動させる。これに対して、反転部42側のカム面40は偏心カム34の回転に伴ってブレード22を加速させることなく一定速度に近い速度でブレード22を直線移動させる定速面44となっている。カム面40は長軸方向線Xに対してこれを中心に線対象となっており、図3(A)に示すように、偏心カム34がその長軸方向線Xをブレード22の長手方向と一致させた基準位置の状態のもとで、偏心カム34をいずれの方向に回転させても、偏心カム34の回転角度に対するブレード22の移動距離はそれぞれ同様である。
加速面43は中心点Oを半径の中心とする円弧面により形成されており、仮想円Sに近い形状となっている。この加速面43は円周方向に反転部41を中心に正逆両方向にそれぞれ約30〜40度の範囲に形成されている。これに対し、定速面44は中心点Oからの距離が加速面43の半径よりも小さい円弧面により形成されており、この定速面44は円周方向に反転部42を中心に正逆両方向にそれぞれ約50〜40度の範囲に形成されている。このように、定速面44の円周方向の範囲は、加速面43の円周方向の範囲よりも長い範囲となって形成されている。定速面44の中心点Oからの距離は、加速面43の終端部Aから最小距離部Bに向けて徐々に小さくなっており、最小距離部Bから反転部42までは徐々に大きくなっている。最小距離部Bの位置は、終端部Aと反転部42の中間位置に設定されている。すなわち、定速面44の円弧面の曲率は、加速面43の円弧面の曲率に対して小さくなるように構成されており、それぞれの円弧面の曲率は周方向に連続的に変化している。
偏心カム34のカム面40は、上述のように、加速面43と定速面44とを有し、異形形状となっているので、従来のように、カム面が円形となった円板カムとは相違した挙動でブレード22が駆動される。例えば、図3(A)に示すように、偏心カム34の長軸方向線Xがブレード22の長手方向線と一致した基準位置の状態のもとで、偏心カム34が回転駆動されると、加速面43がカム孔32の交差面36に接触してブレード22を駆動することになる。このときには、偏心カム34の単位回転変化量に対してブレード22は直線方向に変化量を高めながら駆動される。つまり、加速されて駆動されることになる。
これに対し、偏心カム34の回転に伴ってそのカム面40の終端部Aとカム孔32との接触位置を経て定速面44がカム孔32の交差面36に接近すると、偏心カム34の単位回転変化量に対するブレード22の直線方向の変化量が小さくなる。これにより、ブレード22は大きな加速を受けることなく、一定速度にほぼ近い速度で駆動される。図3(B)は偏心カム34が基準位置から90度回転した状態を示す。この状態のもとでは、偏心カム34とブレード22との接触部の近傍の曲率が最も小さくなる。
図3(B)の90度の位置よりも偏心カム34がさらに回転すると、定速面44とカム孔32との接触によりブレード22の加速は抑制され、一定速度に近い速度で駆動される。さらに、偏心カム34が180度の位置に近づくと、反転部42が交差面36に接近するので、減速する方向に負の加速力を受けて駆動されることになる。偏心カム34が180度の位置から360度の位置まで回転するときには、ブレード22は同様の過程を経て逆方向に駆動される。
したがって、ブレード22の直線往復動ストロークを円板カムの場合と同一となるように、偏心カム34の長軸径を円板カムの直径と同一に設定してブレード22を駆動しても、偏心カム34の回転変化量に対するブレード22の直線方向の変化量つまり移動距離の変化量を小さくすることができる。変化量は偏心カム34からブレード22に加えられる荷重の変化量に対応しており、ブレード22に加えられる荷重の変化量が小さくなると、ブレード22の往復動時における振動発生を低減することができる。しかも、ブレード22に加えられる荷重は、駆動歯車15と従動歯車17の歯面にも加わることになるので、歯面に加わる荷重の変化量が小さくなると、歯車の耐久性を向上させることができる。
他のブレード21のカム孔31内に配置される偏心カム33も偏心カム34と同一の形状となっており、2つの偏心カム33,34は回転中心軸Pを中心に回転方向に180度位相がずれ、回転中心軸Pに対して相互に逆向きとなっている。したがって、一方のブレードが前進移動するときには、他方のブレードは後退移動することになり、両方のブレード21,22から刈込機本体12に加わる反力は打ち消される方向となる。なお、2つの偏心カム33,34の回転方向の位相差は、相互に逆向きとなっていれば、必ずしも180度に限られることなく、僅かな角度誤差があっても、振動低減効果を発揮することができる。
図4(A1)〜(A4)と図5(A1)〜(A4)は、本発明の刈込機10の偏心カム33,34とブレード21,22の位置との位置関係の変化を示す。一方、図4(B1)〜(B4)と図5(B1)〜(B4)は、比較例として円板カムを用いた場合における同様の位置関係の変化を示し、これらの図において、円板カムについては、それぞれ符号33a,34aが付されている。
図6は偏心カムの角度と歯面荷重を従来の円板カムの場合と比較して示す偏心カムの特性線図であり、図7は偏心カムの回転角度とブレードの変化量の関係を示す偏心カムの特性線図である。
図6においては、比較例としての一方の円板カム33aによりブレード21を駆動した場合における歯面荷重の変化が細線Fで示されており、偏心カム33によりブレード21を駆動した場合における歯面荷重の変化が太線Gで示されている。破線Hは太線Gで示される歯面荷重の変化傾向を示す理想特性線である。
偏心カム33が図3(A)に示すように基準位置から約40度回転するまでは、太線Gで示すように歯面荷重は増加することになり、この増加傾向は細線Fで示すように円板カム33aの場合と同様である。この角度を過ぎると、偏心カム33が基準位置から140度回転するまでは、歯面荷重は大きく変化することなく、ほぼ一定となる。偏心カム33の回転角度が140度を過ぎると、歯面荷重は減少することになる。これに対し、円板カム33aの場合には、歯面荷重は回転角度が40度を過ぎて90度に達するまでは増加することになり、歯面荷重の最大値は偏心カム33よりも大きくなる。したがって、偏心カム33と円板カム33aの角度90度における歯面荷重差は大きく相違することになり、偏心カム33を定速面44と加速面43とを有する異形形状とすると、偏心カム33の回転に伴う歯面荷重の差を小さくすることができる。
歯面荷重の変化は、ブレードの移動量の変化量に対応しており、図7に示されるように、偏心カム33の回転角度の変化に対するブレード21の移動量の変化量は定速面44が設けられているので、回転角度がほぼ40度から150度の範囲においては、加速度を受けることなく、ほぼ定速度でブレード21か移動することになる。このように、偏心カム33の回転数を一定としたときに、偏心カム33が1回転する間のブレード21の速度変化は非正弦波状となる。これにより、偏心カム33を用いた刈込機10においては振動が大幅に低減され、作業者に大きな振動が加わることなく、作業性を向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する刈込機10においては、2つのブレード21,22の両方を相互に逆向きに駆動するようにしているが、一方のブレードを固定式として他方のブレードのみを駆動するようにしても、振動発生を低減することができる。また、電動モータ11には外部から給電ケーブル19により電力を供給するようにしているが、刈込機本体12内に充電式のバッテリを組み込んでバッテリからの電力により電動モータ11を駆動するようにしても良い。
10…刈込機、11…電動モータ(回転駆動源)、12…刈込機本体、13…操作ハンドル、13a…操作スイッチ、14…主軸、15…駆動歯車、16…支持軸、17…従動歯車、18…減速機構、19…給電ケーブル、20…ブレード組立体、21,22…ブレード、23…ブレードホルダ、24…雄ねじ、25…ホルダープレート、26…雄ねじ、27…ナット、28…スペーサ、29…ガイド孔、31,32…カム孔、33,34…偏心カム、35…凹凸部、36,37…交差面、38,39…円弧面、40…カム面、41,42…反転部、43…加速面、44…定速面、O…中心点、P…回転中心軸、S…仮想円、X…長軸方向線、Y…中心線、Y…偏心線。

Claims (11)

  1. 回転駆動源が内蔵された刈込機本体と、当該刈込機本体に少なくとも一方が長手方向に往復動自在に装着される第1と第2のブレードと、前記ブレードのカム孔内に配置され、前記回転駆動源により駆動される偏心カムとを有する刈込機であって、
    前記偏心カムは、回転に従って、前記ブレードとの接触部の曲率が、第1の曲率から前記第1の曲率よりも小さな第2の曲率に変化することを特徴とする刈込機。
  2. 前記偏心カムは、該偏心カムの外周のうち前記回転中心軸から最も短い距離の第1の反転部を有し、前記第1の反転部と前記ブレードとが接触する0度位置から、90度回転した状態における前記ブレードとの接触部の近傍の曲率が最も小さくなることを特徴とする請求項1記載の刈込機。
  3. 前記第1の曲率を有する面と前記第2の曲率を有する面との間の曲率が周方向に連続的に変化することを特徴とする請求項1または2記載の刈込機。
  4. 前記偏心カムは長軸方向線を中心に線対称に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の刈込機。
  5. 回転駆動源が内蔵された刈込機本体と、当該刈込機本体に少なくとも一方が長手方向に往復動自在に装着される第1と第2のブレードとを有する刈込機であって、
    少なくとも一方の前記ブレードの基端部に、長手方向に対して交差する方向に相互に平行となって伸びる基端部側と先端部側の交差面とを備えたカム孔を形成し、
    長軸径を有するとともに、当該長軸径を直径とする仮想円の中心点に対して長軸方向に偏心した回転中心軸を中心に前記回転駆動源により駆動される偏心カムを前記カム孔内に配置し、
    前記偏心カムの前記長軸方向における前記回転中心軸から短い距離の第1の反転部側に、前記偏心カムの回転に伴う前記ブレードの移動を加速変化させる加速面を形成する一方、前記偏心カムの前記長軸方向における前記回転中心軸から長い距離の第2の反転部側に、前記偏心カムの回転に伴う前記ブレードの加速変化を抑制する定速面を形成することを特徴とする刈込機。
  6. それぞれの前記ブレードを前記刈込機本体に往復動自在に装着し、それぞれの前記ブレードの基端部に前記カム孔を形成し、それぞれの前記カム孔に配置される第1の偏心カムと第2の偏心カムとを前記回転中心軸に対して逆向きに設けることを特徴とする請求項1または5記載の刈込機。
  7. 前記中心点から前記第1の反転部までの距離を半径とする円弧面により前記加速面を形成し、前記中心点からの距離が前記半径よりも小さい円弧面により前記定速面を形成することを特徴とする請求項5または6記載の刈込機。
  8. 前記加速面と前記定速面とを前記長軸径の方向の長軸方向線を中心に線対称に形成することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の刈込機。
  9. 前記定速面の円周方向の範囲を前記加速面の円周方向の範囲よりも長く形成することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の刈込機。
  10. 前記定速面の前記中心点からの距離を前記加速面の終端から前記第2の反転部に向けて徐々に小さくするとともに最小距離の部分から前記第2の反転部までを徐々に大きくすることを特徴とする請求項8または9記載の刈込機。
  11. 回転駆動源が内蔵された刈込機本体と、当該刈込機本体に少なくとも一方が長手方向に往復動自在に装着される第1と第2のブレードと、前記ブレードのカム孔内に配置され、前記回転駆動源により駆動される偏心カムとを有する刈込機であって、
    前記偏心カムの回転数を一定としたときの、前記偏心カムが1回転する間の前記ブレードの速度変化が、非正弦波状となるように構成したことを特徴とする刈込機。
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