JPH10242824A - 制御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装置 - Google Patents

制御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装置

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JPH10242824A
JPH10242824A JP9350348A JP35034897A JPH10242824A JP H10242824 A JPH10242824 A JP H10242824A JP 9350348 A JP9350348 A JP 9350348A JP 35034897 A JP35034897 A JP 35034897A JP H10242824 A JPH10242824 A JP H10242824A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過熱保護回路や過電流保護回路等の制御回路
を内蔵したパワーMOSFETやIGBT等の半導体装
置の高速動作化、寄生素子による誤動作防止を同時に実
現する。 【解決手段】 MOSFET32の寄生npnトランジ
スタ29による誤動作防止のため、ゲート端子2がソー
ス端子3に対し正の場合にはスイッチ回路SW3がオ
ン、ゲート端子2がソース端子3に対し負の場合にはス
イッチ回路SW2がオン、ゲート端子2とソース端子3
がぼぼ同電位でありドレイン端子1が高電位になるとき
にも、スイッチ回路SW2をオンするように制御する。 【効果】 ゲートに負の電圧が印加された際のドレイン
端子1からゲート端子2へのリーク電流を低減するとと
もに、ドレイン耐圧劣化も生じない、高速動作に適した
保護回路を内蔵した絶縁ゲート型半導体装置を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーMOSFE
TやIGBT(Insulated gate bipolar transistor)等
の絶縁ゲート型半導体装置に係わり、特に、過熱保護回
路や過電流保護回路などを含む制御回路を同一チップ上
に具備する絶縁ゲート型半導体装置の高速駆動法、負ゲ
ート電圧保護方法、および耐圧劣下防止に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーMOSFETの信頼性向上のため
同一チップ上に過熱保護回路を内蔵した例が特開平7−
58293号公報に開示されている。この従来例では外
部ゲート端子と内部ゲート端子との間にゲート抵抗を接
続し、さらに内部ゲート端子と外部ソース端子との間に
は保護回路用MOSFETを接続してある。チップ温度
が規定温度以上に上昇した場合には、保護回路用MOS
FETをオンさせて前記抵抗にゲート電流を流すことに
より、パワーMOSFETが破壊する前にパワーMOS
FETを遮断させることができる。
【0003】この従来例では、プロセスステップの増加
を抑さえるためパワーMOSFETのドレイン領域に制
御回路を形成する自己分離型構造の素子である。このた
め、コストは安く抑さえられる。しかし、ゲート電圧が
負になった場合に、保護回路用MOSFETのドレイン
とパワーMOSFETのドレインとの間に存在する寄生
npnトランジスタにより、外部ドレイン端子から外部
ゲート端子にリーク電流が流れるという問題が生じる。
そこで、従来例ではこの対策として、前記寄生npnト
ランジスタのベース電流を遮断するためのダイオードを
保護回路用MOSFETと直列に接続し、さらにこのダ
イオードの降伏を防止する別のダイオードを外部ゲート
端子と外部ソース端子との間に接続していた。
【0004】また、過熱保護回路を内蔵したパワーMO
SFETの高周波化のために、上記ゲート抵抗の代わり
にMOSFETを用いた例が、特開平6−244414
号公報に開示されている。この従来例では、外部ゲート
端子と内部ゲート端子との間にゲート抵抗を使用する代
わりにボディの電位がソース端子電圧に固定されている
MOSFETを使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平7−5
8293号公報に開示された従来の半導体装置では、保
護回路用MOSFETのソースとドレインが共にパワー
MOSFETのソース端子に接続されていない場合の寄
生npnトランジスタ動作を防止する負ゲート電圧保護
に関しては検討がなされていなかった。また、この従来
例ではゲート端子とソース端子との間にダイオードを挿
入するために、このダイオードの電圧降下によりパワー
MOSFETを完全に遮断できなかったり、過熱保護回
路等の制御回路が正常動作するための最小ゲート端子電
圧を低くできないという問題があった。
【0006】さらに、特開平6−244414号公報に
開示された高速動作化を図るために前記ゲート抵抗の代
わりにMOSFETを用いる場合に、ボディ電位を制御
してオン抵抗を低減することに関しては述べられてなか
った。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、保護回路
用MOSFETのソースとドレインが共にパワーMOS
FETのソース端子に接続されていない場合にも寄生n
pnトランジスタ動作が問題とならない負ゲート電圧保
護を有する制御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装置を提供
することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、高速動作化が可能
な制御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装置を提供すること
にある。
【0009】本発明の第3の目的は、上記負ゲート電圧
保護や高速動作化を行ってもパワーMOSFETのドレ
イン耐圧やIGBTのコレクタ耐圧が低下しない制御回
路内蔵絶縁ゲート型半導体装置を提供することにある。
【0010】本発明の第4の目的は、制御回路部が正常
動作するためのゲート電圧の動作マージンを拡大した制
御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る制御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装
置は、例えば図1および図2に示すように、半導体基板
のn型の第1の不純物領域(102)と該第1の不純物
領域に接するp型の第2の不純物領域(107)と該第
2の不純物領域に覆われたn型の第3の不純物領域(1
09a)とを含む第1のトランジスタ(パワーMOS3
0)と、上記第1の不純物領域に接するP型の第4の不
純物領域(104a)と、上記第4の不純物領域に覆わ
れたN型の第5及び第6の不純物領域(109b,10
9c)を含む第2のトランジスタ(MOSFET32)
と、上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子1
と、上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域
(109b)に接続されたゲート端子2と、上記第3の
不純物領域に接続されたソース端子3と、上記ゲート端
子と上記第4の不純物領域との間に設けられた第1のス
イッチ回路(SW2)と、上記ソース端子と上記第4の
不純物領域との間に設けられた第2のスイッチ回路(S
W3)とから構成される。そして、このように構成した
本発明に係る制御回路内蔵絶縁ゲート型半導体装置は、
上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
のときは、上記第2のスイッチ回路(SW3)がオフ、
かつ、上記第1のスイッチ回路(SW2)がオンし、上
記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性の
ときは、上記第2のスイッチ回路(SW3)がオン、か
つ、上記第1のスイッチ回路(SW2)がオフし、上記
ゲート端子2が上記ソース端子とほぼ同じ電位であり、
さらに上記ドレイン端子の電圧が上記ソース端子に対し
て所定の正極性の電圧よりも大きいときは、上記第2の
スイッチ回路(SW3)がオフであるとともに上記第1
のスイッチ回路(SW2)がオン動作することを特徴と
するものである。
【0012】さらに好適な構成としては、同図に示した
ように、上記第1のトランジスタのゲート電極が上記第
6の不純物領域(109c)と接続され、そして上記第
1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子に接続
されたグランド線(6)との間に設けられた第3のスイ
ッチ回路(SW1)と、上記第1のトランジスタの過負
荷状態を検出して上記第3のスイッチ回路をオンにし、
かつ、上記第2のトランジスタのソース・ドレイン間抵
抗を大きくする保護回路(21)とをさらに具備すれば
よい。
【0013】また、上記第1のトランジスタのゲート電
極は上記第6の不純物領域と接続され、そして上記第1
のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純物領域に
接続されたグランド線(6)との間に設けられた第3の
スイッチ回路(SW1)と、上記第1のトランジスタの
過負荷状態を検出して上記第3のスイッチ回路をオンに
し、かつ、上記第2のトランジスタのソース・ドレイン
間抵抗を大きくする保護回路(21)とをさらに具備す
れば好適である。
【0014】ここで、上記第3のスイッチ回路(SW
1)は、例えば図3に示すように、上記保護回路が該半
導体装置の過熱状態を検出したことを示す信号によりオ
ン状態となる第3のトランジスタ(31)と、上記保護
回路が上記第1のトランジスタのドレイン電流を過電流
状態であることを示す信号によりオン状態となる第4の
トランジスタ(42)とから構成すれば好適である。
【0015】また、本発明をさらに好適な構成にするな
らば、上記第1のトランジスタのゲートにそのアノード
が接続された第1及び第2のダイオード(91、89)
をさらに設け、上記第3のトランジスタ(31)のソー
ス・ドレイン経路を上記第1のダイオード(91)のカ
ソードと上記グランド線(6)との間に接続され、上記
第4のトランジスタ(42)のソース・ドレイン経路は
上記第2のダイオード(89)のカソードと上記グラン
ド線(6)との間に接続すればよい。
【0016】これらのさらに具体的な構成及び作用効果
は、以下の説明において明らかにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
実施の形態につき、添付図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0018】<実施例1>図1は、本発明に係る半導体
装置の第1の実施例を示すブロック回路図である。図1
に示した回路構成の半導体装置は、パワーMOSFET
30と保護回路21を1つのチップに備え、チップ外部
からは1つのトランジスタと見えるように構成したもの
である。そのため、本半導体装置のチップの外部端子と
しては、通常のパワーMOSFET同様に、ドレイン端
子1、ゲート端子2、ソース端子3を有する。
【0019】本実施例の半導体装置では、保護回路21
の中に温度検出回路や過電流検出回路などを内蔵させ、
ゲート端子2に正の電圧が印加されている場合でもドレ
イン端子1とソース端子3の間に大電流が流れる過負荷
状態ではパワーMOSFET30を強制的に遮断、若し
くは、パワーMOSFET30のドレイン電流を制限す
るスイッチ回路SW1を設けてある。
【0020】MOSFET32は、通常のパワーMOS
FET30のスイッチング時に、MOSFET32のオ
ン抵抗を下げることにより、ゲート端子2からパワーM
OSFET30のゲートまで入力信号を伝達しやすくし
て、高速スイッチングを可能にさせる。過負荷状態で
は、保護回路21に内蔵してある過熱または過電流など
の検出回路が動作し、信号xによりスイッチ回路SW1
を閉じるように保護回路が動作する。これにより、過負
荷状態においてはパワーMOSFET30のドレイン電
流を遮断または制限し、素子の破壊を防止できる。
【0021】本回路では、保護回路21が動作するとき
ノード10の電圧を低下させてMOSFET32のオン
抵抗を上げることが特徴である。これにより、保護回路
21が動作してパワーMOSFET30のドレイン電流
を遮断または制限する場合には、ゲート端子2からのゲ
ート電流が流れにくくなる。その結果、スイッチ回路S
W1を介してパワーMOSFET30のゲートにある電
荷が放出される。この場合、スイッチ回路SW1のオン
抵抗が高い場合でも、MOSFET32がゲートへの電
荷注入を低減しているため、パワーMOSFET30を
高速に遮断できる。また、保護回路が働いた後のゲート
電流も小さくできるため、消費電力が小さくてすむとい
う特徴がある。
【0022】一方、図2を用いて後述するが、本半導体
装置はプロセスコスト低減のため通常のパワーMOSF
ETプロセスを用いて制御回路20を形成している。こ
のため、安いプロセスコストで制御回路を内蔵できると
いう利点がある。しかし、パワーMOSFETのドレイ
ン102をコレクタ、制御回路用MOSFETであるM
OSFET32のドレイン領域109bをエミッタ、制
御回路用MOSFET32のボディ領域104aをベー
スとする寄生npnトランジスタ29が形成される。従
って、ゲート端子2が負になった場合には、ゲート端子
2に接続されるMOSFET32のドレイン領域109
bとMOSFET32のボディ領域104aに順方向電
圧が印加されることになる。このため、寄生npnトラ
ンジスタ29がオンして、ドレイン端子1からゲート端
子2へリーク電流が流れるという問題が生じる。
【0023】本実施例では、この寄生npnトランジス
タ問題を解決するために、MOSFET32のボディ4
とゲート端子2を接続(すなわち、短絡)するスイッチ
回路SW2と、MOSFET32のボディ4とソース端
子3を接続するスイッチ回路SW3を設けている。
【0024】ゲート端子2の電圧がソース端子3の電圧
に対して正の場合には、スイッチ回路SW2はオフに、
スイッチ回路SW3はオンとなるように制御される。通
常、ゲート端子2の電圧が正の場合には、パワーMOS
FET30がオンしてソース端子3に対するドレイン端
子1の電圧は立ち下がり、ゲート端子2の電圧はドレイ
ン端子1の電圧よりも大きくされる。従って、スイッチ
回路SW2がオンのままでは、MOSFET32のボデ
ィ4とドレイン端子1との間のPN接合に順バイアスが
印加されることになる。すなわち、寄生npnトランジ
スタ29のコレクタ・エミッタ間が順バイアスされ、寄
生npnトランジスタ29は逆方向動作する。このた
め、ゲート端子2からドレイン端子1へリーク電流が流
れるという問題が生じる。そこで、スイッチ回路SW2
をオフにし、スイッチ回路SW3をオンにして、MOS
FET32のボディ4をソース端子3と同電位とする。
このようにスイッチ回路を制御することにより、寄生n
pnトランジスタ29の逆方向動作を防止できる。
【0025】一方、ゲート端子2の電圧がソース端子3
の電圧に対して負の場合には、スイッチ回路SW2をオ
ンにし、スイッチ回路SW3をオフにする。これによ
り、MOSFET32のボディ4はゲート端子2と同電
位になり、寄生npnトランジスタ29がオンすること
を防止する。このようにスイッチ回路を制御することに
より、本実施例ではドレイン端子1からゲート端子2へ
のリーク電流を防止できるという特徴がある。
【0026】上述の対策は、本願発明者等が先に出願し
た特開平9−139633号公報において考慮されてい
る。ところが、この公報に開示された本実施例のスイッ
チ回路SW2とSW3に相当するスイッチング手段は、
ゲート端子2とソース端子3との間に印加される電圧に
より動作するため、ゲート端子2とソース端子3との間
の電圧がほぼ等しい場合には、スイッチッング手段(S
W2とSW3の両方)がオフ状態または高インピーダン
スとなることが新たに発見された。つまり、前記寄生n
pnトランジスタ29のベース4はフローティングまた
は高インピーダンスとなる。このため、ゲート端子2と
ソース端子3との間の電圧がほぼ等しい場合に、ドレイ
ン端子1に高電圧が印加されると、寄生npnトランジ
スタはパワーMOSFET30の本来のドレイン耐圧
(約70V)より低いコレクタ・エミッタ間耐圧BVce
o(約20〜30V:ベース・エミッタ間が開放の場合
の耐圧)またはそれに近い値で降伏し、ドレイン端子1
からゲート端子2に大電流が流れる危険性があることが
判明した。
【0027】そこで、本発明では前記寄生npnトラン
ジスタ29がコレクタ・エミッタ間耐圧BVceoにより
降伏しないように、ゲート端子2とソース端子3の電圧
がほぼ等しく、ドレイン端子1に正の電圧が印加される
場合は、上記耐圧BVceoにマージンを入れて、この耐
圧よりも低い10〜20V程度から前記スイッチ回路S
W2をオンすることにした。スイッチ回路SW2がオン
することにより、寄生npnトランジスタ29のコレク
タ・エミッタ間耐圧はパワーMOSFET30のドレイ
ン・ソース間耐圧と等しいコレクタ・エミッタ間耐圧B
Vces(ベース・エミッタ間が短絡の場合の耐圧)とな
る。このため、パワーMOSFET30のドレイン耐圧
劣化を防止できる。なお、ここでは正の電圧が印加され
る場合に10〜20V程度からスイッチ回路SW2をオ
ンすることにしたが、スイッチ回路SW2をオンする電
圧は耐圧BVceoよりも小さい値であれば、理論的には
問題ない。
【0028】すなわち、本実施例では信頼性向上のため
の保護回路を低コストプロセスで内蔵したインテリジェ
ントなパワーMOSFETを高速動作化できる。さら
に、ゲート・ソース間が負になる場合にも寄生素子動作
を防止する負ゲート電圧保護を内蔵できる。またさら
に、このような機能追加によってもパワーMOSFET
のドレイン・ソース間耐圧が低下しないという特徴があ
る。
【0029】図2は、図1に示したMOSFET32と
パワーMOSFET30の断面構造である。図2に示し
たように、アンチモン又は砒素を不純物とした抵抗率
0.02Ω・cm〜0.002Ω・cm程度の高濃度n
型半導体基板101上に、抵抗率1〜2Ω・cm程度の
n型エピタキシャル層を10μm程度形成されている。
【0030】パワーMOSFET30の形成部分には、
約50nmのゲート酸化膜105aと、その上に形成し
た多結晶シリコンゲート層106aと、多結晶シリコン
ゲート層106aのパターン間に、深さ6μm、ドーズ
量1015cm-2程度の第1のp型ウエル拡散層103a
と、多結晶シリコンゲート層106aをマスクにして自
己整合的に形成した深さ2μm、ドーズ量5×1013
-2程度のボディ用p型拡散層107と、深さ0.4μ
m、ドーズ量1016cm-2程度のソース用n型拡散層1
09aとが設けられている。また、ボディ107とアル
ミ電極112aの間にオーミックなコンタクトを取るた
めに深さ0.5μm、ドーズ量1015cm-2程度の高濃
度p型拡散層110aが設けられ、多結晶シリコンゲー
ト層106aの上には絶縁層111を介してソース電極
となるアルミ電極層112aが形成されている。
【0031】また、MOSFET32の形成部分にはボ
ディとなる深さ5μm、ドーズ量2×1013cm-2程度
の第2のp型ウエル不純物層104aと、前記n型拡散
層109aと同一工程で形成され、ドレイン不純物層お
よびソース不純物層となる高濃度n型不純物層109b
及び高濃度n型拡散層109cと、前記p型拡散層11
0aと同一工程で形成される高濃度p型不純物層110
bが設けられている。また、多結晶シリコンゲート層1
06aと同じ工程で形成される多結晶シリコンゲート層
106bを保護回路用MOSFET32のゲート電極と
し、さらにドレイン耐圧向上のためのドーズ量5×10
12cm-2程度の低濃度n型オフセット領域108を設け
てある。
【0032】また、アルミ電極層112b、112c、
112dは各々MOSFET32のドレイン電極、ソー
ス電極、ボディ電極である。また、参照符号105bは
選択酸化により形成された厚さ約1μmのフィールド酸
化膜である。
【0033】本半導体装置は、プロセスコスト低減のた
め通常のパワーMOSFETプロセスを用いてMOSF
ET32等の保護回路用MOSFETをパワーMOSF
ET30のドレイン領域であるn型エピタキシャル層1
02の中に形成した自己分離型構造である。このため、
従来のパワーMOSFETプロセスと同様に低コストで
制御回路を内蔵できるという利点があるものの、図1に
示したようにパワーMOSFETのドレイン端子1をコ
レクタ、MOSFET32のドレイン領域109bをエ
ミッタ、MOSFET32のボディ領域104aをベー
スとする寄生npnトランジスタ29が形成される。し
かし、本発明の半導体装置では上記図1で説明したよう
に、スイッチ回路SW2、SW3によりMOSFET3
2のボディ4の電圧を制御することにより寄生npnト
ランジスタ29の動作を防止することができる。
【0034】<実施例2>図3は、本発明に係る半導体
装置の第2の実施例を示す回路図である。本実施例は、
図1に示したグランド6をソース端子3に接続する場合
(接続a)に対応した実施例であり、スイッチ回路SW
1からSW3を具体的な回路構成で示してある。また、
本実施例では保護回路21として過熱保護回路と過電流
保護回路を内蔵した場合を示してある。
【0035】すなわち、スウイッチ回路SW1はパワー
MOSFET30の内部ゲート5とソース端子3の間を
開閉し、パワーMOSFET30が過負荷状態において
も破壊しないように設けたスイッチであり、過熱保護に
対するMOSFET31と、過電流保護に対するMOS
FET42で構成されている。スイッチ回路SW2は、
ゲート端子2とMOSFET32のボディ4を開閉する
スイッチであり、ソース端子3に対しゲート端子2が負
になった時にオンするMOSFET39と、ソース端子
3に対しゲート端子2がほぼ同電位の時にドレイン端子
1の電位がソース端子3に対して10〜20V以上の正
電圧になった場合にオンするMOSFET40で構成さ
れている。スイッチ回路SW3はソース端子3とMOS
FET32のボディ4を開閉するスイッチであり、MO
SFET38で構成されている。
【0036】室温において、ゲート端子2に5〜10V
程度の正のゲート電圧を印加してパワーMOSFET3
0をオンさせる場合、MOSFET31、33、42、
35、36、39、40はオフ状態、MOSFET3
4、37、38、41はオン状態になる。この理由は以
下の通りである。すなわち、抵抗66とダイオード82
は定電圧回路を構成しており、ダイオード82のカソー
ドには3V程度の定電圧が印加される。室温状態では、
抵抗65とダイオード列81の分圧によりMOSFET
37のゲートには1.5V以上の電圧が印加されてい
る。このためMOSFET37はオン、MOSFET3
6はオフ状態である。また、抵抗62、63とMOSF
ET34、35で構成されるラッチ回路は、抵抗62の
値を抵抗63の値より約1桁大きく設計してあるため、
ゲート端子2に正の電圧が印加されたときには、常にM
OSFET34はオン、MOSFET35はオフ状態と
なる。このため、MOSFET31はオフ状態である。
従って、ゲート端子2に電圧が印加されるとダイオード
90と抵抗61にゲート端子2から電流が流れてMOS
FET32をオンし、パワーMOSFET30のゲート
に電荷が供給され、パワーMOSFET30は高速にオ
ンする。抵抗60は、定常状態においてゲート端子2と
内部ゲート端子5の電位差を小さくするために設けてあ
る。また、キャパシタ25はゲート端子2の電圧を上昇
させるとき、ブートストラップ効果によりさらに高速に
MOSFET32のゲート電圧を上昇させるために設け
てある。
【0037】ゲート端子2をゼロボルトにしてパワーM
OSFET30をオフする場合、MOSFET32のみ
ならずダイオード80を介してもパワーMOSFET3
0のゲート電荷を放出できるため、パワーMOSFET
30を高速に遮断できる。
【0038】過電流保護動作は、以下の通りである。す
なわち、ドレイン電流が増加する場合には、パワーMO
SFET30のドレイン電流をモニタする電流センス用
のMOSFET43のドレイン電流が増加する。このた
め、抵抗70における電圧降下が増加してMOSFET
42がオンし始める。このため、MOSFET32が高
インピーダンスとなり、パワーMOSFET30の内部
ゲート5の電圧を低下させる(スイッチ回路SW1の抵
抗を小さくする)。これにより、パワーMOSFET3
0のドレイン電流が過大になることを防止する。
【0039】過熱保護動作は、以下の通りである。すな
わち、チップ温度が規定温度以上に上昇する場合には、
温度の上昇によりダイオード列81の順方向電圧が低下
するためMOSFET37のゲート電圧が低下し、MO
SFET37がオフする。このため、MOSFET36
がオンして、MOSFET34、35と抵抗62、63
で構成されるラッチ回路の状態が反転する。従って、M
OSFET34がオフしMOSFET33がオンするこ
とにより、パワーMOSFET30の内部ゲート電圧5
は低下する(スイッチ回路SW1の抵抗を小さくす
る)。これにより、パワーMOSFET30が遮断す
る。
【0040】本実施例では、上述の過電流保護や過熱保
護が働き、パワーMOSFET30の内部ゲート5の電
圧を下げる場合にもMOSFET32のゲート10の電
圧を下げて、MOSFET32のオン抵抗を増加させる
ことが特徴である。これにより、MOSFET31やM
OSFET42のようにパワーMOSFET30のドレ
イン電流を遮断または制限するために設けてあるスイッ
チ回路SW1のオン抵抗をあまり低くしなくても高速に
保護回路を動作できるという効果がある。また、過大な
ゲート電流を流す必要がなくなるという効果もある。
【0041】本実施例では、ソースがソース端子3に接
続されているMOSFET、すなわち、MOSFET3
1、MOSFET42、MOSFET33〜37に関し
ては、特開平7−58293号公報に開示してある方
法、すなわちダイオード91、89、90、88を用い
ることにより、上記ソースがソース端子3に接続されて
いるMOSFETのドレインとパワーMOSFET30
のドレインとの間に存在する寄生npnトランジスタの
動作防止を行って負ゲート電圧保護を行なう。
【0042】さらにソースがソース端子3に接続されて
いないMOSFET32の寄生npnトランジスタの動
作防止のためには、MOSFET39、40、38を使
用している。すなわち、外部ゲート端子2が負になった
場合にはスイッチ回路SW2を構成するMOSFET3
9とMOSFET40がオンし、スイッチ回路SW3を
構成するMOSFET38がオフする。このため、MO
SFET32のボディ電圧4はゲート端子電圧2と同電
位になり、図1に示した寄生npnトランジスタ29の
ベース・エミッタ間が順バイアスされることを防止し
た。本実施例ではこのような負ゲート電圧保護により、
高速動作化のためMOSFET32を内蔵させた場合で
も、ドレイン端子1からゲート端子2へのリーク電流を
遮断できるという効果がある。
【0043】さらに本実施例では、MOSFET39、
38、40のしきい電圧を例えば1Vにした場合、ゲー
ト端子2の電圧が±1Vの範囲内ではMOSFET3
8、39、40はすべてオフ状態となる。このため、ゲ
ート端子2がゼロボルト近辺の時には図1で述べた寄生
npnトランジスタ29のベースが、開放状態もしくは
開放状態に近くなる。従って、寄生npnトランジスタ
29のコレクタ・エミッタ間耐圧は、ベース・エミッタ
間を短絡した場合の耐圧BVces(約70V)ではな
く、ベースが開放の場合の耐圧BVceo(20〜30V
程度)近くに低下する恐れがある。
【0044】そこで、本実施例ではドレイン端子1がソ
ース端子3に対し高電位になり、スイッチ回路SW2を
構成するMOSFET40がオンすると、ゲート端子2
とMOSFET32のボディ4を短絡するように回路構
成してある。これにより、寄生npnトランジスタ29
のコレクタ・エミッタ間耐圧を、ベース・エミッタ間を
短絡した場合の耐圧BVces(約70VでパワーMOS
FET30のドレイン・ソース間耐圧と同じ)に戻し、
ドレイン耐圧の劣下を防止することができるという効果
がある。
【0045】なお、ダイオード83、84の降伏電圧を
各々10Vとし、抵抗67として400kΩ以上の抵
抗、抵抗71として1MΩの抵抗を用いた場合、抵抗6
7を通って流れるドレインリーク電流はドレイン電圧が
20V程度までは遮断し、ドレイン電圧が60Vにおい
ても100μA(=(60V−2×10V)/400k
Ω)程度以下に抑えられる。ここで、ダイオード84は
MOSFET40のゲート保護としても働く。
【0046】従って本実施例でも、実施例1で述べたよ
うに、信頼性向上のための保護回路を低コストプロセス
で内蔵したインテリジェントなパワーMOSFETの高
速動作化を図ることができる。さらに、ゲート・ソース
間が負になる場合にも寄生素子動作を防止する負ゲート
電圧保護機能を内蔵できる。またさらに、このような機
能追加によってもパワーMOSFETのドレイン・ソー
ス間耐圧が劣化しないという特徴がある。なお、本実施
例で使用されるダイオードや抵抗は、寄生素子が形成さ
れないようにMOSFETのゲート用の多結晶シリコン
層を用いて形成することが望ましい。
【0047】<実施例3>図4は、本発明に係る半導体
装置の第3の実施例を示す回路図である。本実施例も、
図1に示したグランド6はソース端子3に接続する場合
(接続a)に対応した実施例であり、スイッチ回路SW
1からSW3を具体的な回路構成で示してある。
【0048】本実施例では、図3においてスイッチ回路
SW3として使用したMOSFET38の代りにダイオ
ード93を用いた場合を示してある。ゲート端子2の電
圧が正の時には、MOSFET32のボディ4の電圧は
ダイオード93を介してほぼソース端子3の電圧になる
ため、MOSFET38を用いた場合に比べてMOSF
ET32のボディ電圧とソース端子3の電圧との差が大
きくなりやすいという点で、実施例2と異なるだけであ
る。従って、実施例1と2で述べたように低コストプロ
セスを用いて、高速動作化と、負ゲート電圧保護と、ド
レイン耐圧の劣下防止とを達成できる。
【0049】<実施例4>図5は、本発明に係る半導体
装置の第4の実施例を示す回路図である。本実施例は、
図1に示したグランド6をMOSFET32のボディ4
に接続する場合(接続b)に対応した実施例であり、ス
イッチ回路SW1〜SW3を具体的な回路構成で示して
ある。
【0050】本実施例では、図3に示していたMOSF
ET31、33〜37に存在する寄生npnトランジス
タの動作を防止するために使用していた負ゲート電圧保
護用ダイオード88、91を使用せずに、スイッチ回路
SW3を構成するMOSFET38を用いてMOSFE
T32に対する負ゲート電圧保護と同じ方法により負ゲ
ート電圧保護を行う場合である。なお、本実施例ではダ
イオード90は残してある。これは、キャパシタ25に
よるブートストラップ効果により、パワーMOSFET
30の通常のオン動作時にMOSFET32のゲートを
高速に昇圧させるためである。従って、このブートスト
ラップ効果を期待しない場合にはダイオード90とキャ
パシタ25は不要である。
【0051】本実施例の場合には、実施例1や2で述べ
た高速動作化、負ゲート電圧保護、ドレイン耐圧の劣下
防止の効果のみならず、MOSFET38として低オン
抵抗素子を使用することにより、MOSFET38のド
レイン・ソース間電圧を図1〜図4で用いていた負ゲー
ト電圧保護用ダイオード88、91のアノード・カソー
ド間電圧より低くすることができる。従って、この電圧
分だけゲート端子2の電圧が下がっても、MOSFET
33〜37を用いた過熱保護回路は正常に動作できる。
すなわち、ゲート電圧の動作マージンを拡大できるとい
う効果がある。さらに、過熱保護回路が動作した後の内
部ゲート端子5の電圧を従来より低くできるため、ドレ
イン電流を低くできるという効果もある。勿論、本実施
例の場合にも実施例1や2で述べた高速動作化、負ゲー
ト電圧保護、ドレイン耐圧の劣下防止の効果がある。
【0052】<実施例5>図6は、本発明に係る半導体
装置の第5の実施例を示す回路図である。本実施例も図
1に示したグランド6をMOSFET32のボディ4に
接続する場合(接続b)に対応した実施例であり、スイ
ッチ回路SW1〜SW3を具体的な回路構成で示してあ
る。
【0053】図5に示した実施例4ではスイッチ回路S
W2をMOSFET39とMOSFET40を用いて構
成していたのに対し、本実施例はスイッチ回路SW2を
MOSFET40だけで構成した場合の実施例である。
本実施例では実施例4に比べ負ゲート電圧保護能力が低
下するものの、図5に示したMOSFET39を使用し
なくてもすむため、半導体チップ上の保護回路の占有面
積を低減できるという効果がある。勿論、本実施例の場
合にも実施例1や2で述べた高速動作化、負ゲート電圧
保護、ドレイン耐圧の劣下防止の効果がある。
【0054】<実施例6>図7は本発明に係る半導体装
置の第6の実施例を示す回路図である。本実施例は図1
に示したグランド6をソース端子3に接続する場合(接
続a)に対応した実施例であり、スイッチ回路SW1〜
SW3を具体的な回路構成で示してある。
【0055】本実施例は、図1に示したグランド6はソ
ース端子3に接続する場合(接続a)ではあるが、MO
SFET31、33〜37のボディはMOSFET32
のボディ4と接続してある。このため、MOSFET3
1、33〜37に存在する寄生npnトランジスタの動
作を防止するために図1等で使用していた負ゲート電圧
保護用ダイオード88、91を使用せずにスイッチ回路
SW3を構成するMOSFET38を用いて、MOSF
ET32と同じ方法(寄生npnトランジスタのエミッ
タ・ベース間を短絡する方法)により負ゲート電圧保護
を行っている。この点では、図5に示した実施例4の場
合と同様である。
【0056】本実施例ではMOSFET31、33〜3
7のソースをソース端子3に接続してあるため、MOS
FET31、33〜37のドレイン電流がMOSFET
38には流れない。このため、図6に示した実施例5の
場合に比べMOSFET38のオン抵抗を低くしなくて
も(すなわち、素子の半導体チップ内の占有面積を大き
くしなくても)、MOSFET32のボディ4を容易に
制御できるという利点がある。その他の点では、本実施
例の場合にも実施例1や2で述べた高速動作化、負ゲー
ト電圧保護、ドレイン耐圧の劣下防止の効果がある。さ
らに、実施例4で述べたように、ゲート電圧動作マージ
ンを拡大できるという効果もある。
【0057】<実施例7>図8は、本発明に係る半導体
装置の第7の実施例を示すブロック回路図である。本実
施例は、図9の断面図に示してあるようにフローティン
グのp型拡散層103cのノード7を用いてスイッチ回
路SW2を制御する場合の実施例である。
【0058】本実施例では、ドレイン端子1に10V程
度の電圧が印加されたときパワーMOSFET30のボ
ディであるp型拡散層103aとn型エピタキシャル層
102の間に形成される空乏層がフローティングのp型
拡散層103cに達するように設計し、これによりスイ
ッチ回路SW2がオンするように構成したことが特徴で
ある。
【0059】このフローティングノード7とn型エピタ
キシャル層102との間には寄生ダイオード92が形成
されるが、この寄生ダイオードの耐圧はMOSFET3
0のドレイン耐圧と同じにしても構わない。本実施で寄
生ダイオード92の耐圧をパワーMOSFET30のド
レイン耐圧と同じにした場合は、図3等においてドレイ
ン端子1からのリーク電流を低減するために設けていた
抵抗67は不要である。本実施例の場合にも、実施例1
で述べたように低コストプロセスを用いて高速動作化、
負ゲート電圧保護、ドレイン耐圧の劣下防止を達成でき
る。
【0060】<実施例8>図10は、本発明に係る半導
体装置の第8の実施例を示す回路図である。本実施例
は、図8に示したグランド6をソース端子3に接続する
場合(接続a)に対応した実施例であり、図8に示した
スイッチ回路SW1〜SW3を具体的な回路構成で示し
てある。また、本実施例は、保護回路21として過熱保
護回路と過電流保護回路を内蔵した場合である。
【0061】本実施例は、図3の多結晶ダイオード83
の代りに、n型エピタキシャル層102とp型拡散層1
03cにより形成される寄生ダイオード92を用いた回
路構成である。本実施例では、前述のように寄生ダイオ
ード92の耐圧をパワーMOSFET30のドレイン耐
圧と同じにした場合、図3等においてドレイン端子1か
らのリーク電流を低減するために設けていた抵抗67は
不要である。
【0062】また、本実施例では、実施例7で説明した
ように、ドレイン電圧が例えば10V以上になるとp型
拡散層103aとn型エピタキシャル層102の間に形
成される空乏層がフローティングのp型拡散層103c
に達するために、フローティングノード7が10Vにな
る(寄生ダイオード92が降伏するためではない)。こ
のため、ゲート端子2とソース端子3がほぼ同じ電圧の
場合でも、図3の回路と同じようにMOSFET40が
オンするので、MOSFET32のボディ4はゲート端
子2と同じ電圧となり、寄生npnトランジスタによる
ドレイン・ソース間の耐圧劣化を防止できる。従って、
本実施例の場合にも実施例1や2で述べたように低コス
トプロセスを用いて高速動作化、負ゲート電圧保護、ド
レイン耐圧の劣下防止が達成できる。
【0063】<実施例9>図11は、本発明に係る半導
体装置の第9の実施例を示すブロック回路図である。本
実施例では、実施例1においてゲート端子2とソース端
子3がほぼ同じ電圧となる場合に、MOSFET32の
ボディがフローティングになることを防止する手段とし
て、スイッチ回路SW3と並列に抵抗72を設け、また
スイッチ回路SW2と並列に抵抗73を設けて寄生np
nトランジスタ29によるドレイン・ソース間耐圧の劣
化を防止する場合の実施例である。
【0064】例えば、ゲート端子2の電圧が±0.7V
の場合に、ゲート端子2から供給される電圧ではスイッ
チ回路SW3もSW2も共にオンさせることができない
とすると、抵抗72や抵抗73がない場合には、npn
トランジスタ29のベースノード4の電圧は、±0.7
Vの範囲で変動し得るオープン状態となり、寄生npn
トランジスタ29によるドレイン・ソース間の耐圧が劣
化するという問題がある。
【0065】これに対して、本実施例では、抵抗72と
抵抗73に同じ値の抵抗を設けることにより、ゲート端
子2が±0.7Vの範囲(スイッチ回路SW3もSW2
も共にオフ状態)となる場合でも、寄生npnトランジ
スタ29のベースノード4の電圧は±0.35V以内に
抑える。このため、寄生npnトランジスタ29による
ドレイン・ソース間の耐圧劣化を防止できる。なお、こ
の場合の抵抗72,73はベースノード4とゲート端子
2またはソース端子3とのインピーダンスを低減できる
抵抗値を有すれば良く、50MΩ以下、好ましくは5M
Ω以下、より好ましくは500kΩ以下が望ましい。そ
して、抵抗体としては多結晶シリコンを用いた抵抗でも
拡散層を用いた抵抗でも良く、その抵抗値の大きさの中
には配線抵抗等の寄生抵抗を含んでも良い。
【0066】従って、本実施例の場合には、実施例1の
ようにドレイン電圧(端子1の電圧)によりスイッチ回
路SW2を制御してMOSFET32のボディがフロー
ティングになることを防ぐ必要はなくなる。
【0067】本実施例の場合にも、実施例1や2で述べ
た高速動作化、負ゲート電圧保護、ドレイン耐圧の劣化
防止の効果がある。
【0068】<実施例10>図12は、本発明に係る半
導体装置の第10の実施例を示す回路図である。本実施
例は、図11に示したグランド6をソース端子3に接続
する場合(接続a)に対応した実施例であり、スイッチ
回路SW1〜SW3を具体的な回路構成で示してある。
また、本実施例では保護回路21として過熱保護回路と
過電流保護回路を内蔵した場合である。
【0069】本実施例では、ゲート電圧がゼロボルト近
辺になりスイッチ回路SW2として働くMOSFET3
9と、スイッチ回路SW3として働くMOSFET38
が共にオフ状態になっても、抵抗72と抵抗73とし
て、例えば共に1MΩの抵抗を入れておくことにより、
図1に示した寄生npnトランジスタ29によるドレイ
ン・ソース間の耐圧の劣化を防止することができる。
【0070】すなわち、MOSFET39とMOSFE
T38のしきい電圧が共に0.7Vの場合には、ボディ
電圧を±0.35Vの範囲に抑えられる。このため、寄
生npnトランジスタ29によるドレイン・ソース間の
耐圧の劣化を防止できる。
【0071】本実施例では、ドレイン電圧(端子1の電
圧)によりスイッチ回路SW2を制御してMOSFET
32のボディがフローティングになることを防ぐ必要は
ないため、図3に示した抵抗67〜69、71、MOS
FET40、41、ダイオード83、84が不要とな
り、その代わりに抵抗72と抵抗73を設けてMOSF
ET32のボディがフローティングになることを防止し
ている。これにより、本実施例の場合にも実施例1や2
で述べた高速動作化、負ゲート電圧保護、ドレイン耐圧
の劣下防止が達成できる。なお、本実施例においてゲー
ト端子2に正の電圧が印加されている場合で、MOSF
ET32のボディ4とソース端子3のインピーダンスを
小さくする必要がない場合にはMOSFET38を取り
除くことも可能である。
【0072】なお、抵抗72と抵抗73は、本半導体装
置の全使用温度範囲において、MOSFET39のしき
い電圧を0.6V程度以下に選ぶことができる場合に
は、抵抗73を取り除くことが可能となる。また同様
に、MOSFET38のしきい電圧を0.6V程度以下
に選ぶことができる場合は、抵抗72を取り除くことが
可能となる。MOSFET39やMOSFET38のし
きい電圧を低くしすぎると高温時にMOSFET39と
MOSFET38のしきい電圧が低下するため、ゲート
リーク電流が増加するという問題があるが、本実施例で
は、抵抗72と抵抗73を用いることにより、MOSF
ET39やMOSFET38のしきい電圧を低くせずに
本発明の目的の一つであるドレイン耐圧の劣化防止が達
成できる。
【0073】<実施例11>図13は、本発明に係る半
導体装置の第11の実施例を示すブロック回路図であ
る。本実施例は、図1に示したパワーMOSFET30
の代りにIGBT(Insulated gate bipolar transisto
r:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)50を用いた
場合である。
【0074】図13において、参照符号11はコレクタ
端子、12はゲート端子、13はエミッタ端子である。
また、MOSFET32は図1の場合と同様にIGBT
50の高速スイッチングを行うために設けてある。図1
4には保護回路を内蔵したIGBTの断面構造を示して
ある。図14と図2の相違点は、半導体基板としてp型
基板201を使用し、その上にp型基板201からn型
ベース領域として働くn型エピタキシャル層102への
少数キャリアの注入を抑制するために、n型エピタキシ
ャル層102より高濃度のn型バッファ領域202を設
けている点だけである。
【0075】また、本実施例の場合には寄生npnトラ
ンジスタの代りに図14の断面構造から明らかなよう
に、IGBT50のコレクタ端子11とMOSFET3
2のドレインの間には図13に示す寄生サイリスタ52
が形成される。従って、ゲート端子12に負の電圧が印
加されると、この寄生サイリスタ52がオンしてコレク
タ端子11からゲート端子12にリーク電流が流れる恐
れがある。つまり、パワーMOSFET30の代りにI
GBT50を用いた場合には、寄生npnトランジスタ
29の代りに寄生サイリスタ52による問題が発生する
が、その対策はこれまで述べてきたパワーMOSFET
30の場合と同じ方法が使用できる。
【0076】すなわち、実施例1の図1に示したスイッ
チ回路SW2とSW3を用いたMOSFET32のボデ
ィ4の制御によりIGBT50の負ゲート電圧保護を達
成できる。さらに、ゲート端子12がゼロボルト付近に
おいて、サイリスタ52のベース4がフローティングに
なった時、サイリスタ52のラッチアップによりIGB
T50の実効的コレクタ・エミッタ間耐圧が劣化するこ
とを、実施例2の場合と同様にスイッチ回路SW2とS
W3を用いたMOSFET32のボディ4の制御により
防止している。また、実施例10までにパワーMOSF
ETを用いて説明した本発明の半導体装置の特徴は、I
GBTを用いた場合にも全く同じ制御回路20を用いて
達成できる。従って、低コストプロセスを用いて高速動
作化、負ゲート電圧保護、コレクタ・エミッタ間耐圧の
劣下防止を達成できる。
【0077】<実施例12>図15は、本発明に係る半
導体装置の第12の実施例を示すブロック回路図であ
る。本実施例は、実施例1においてゲート端子2とソー
ス端子3がほぼ同じ電圧の場合にMOSFET32のボ
ディがフローティングになることを防止する手段とし
て、スイッチ回路SW3と直列に抵抗74を設け、また
スイッチ回路SW2と直列に抵抗75を設けて寄生np
nトランジスタ29によるドレイン・ソース間耐圧の劣
化を防止する場合である。
【0078】実施例1のように、ドレイン電圧(端子1
の電圧)によりスイッチ回路SW2を制御してMOSF
ET32のボディがフローティングになることを防ぐ理
由は、ゲート端子2がゼロボルト近辺になるとスイッチ
回路SW2やSW3が導通状態とならないためである。
また、ゲート端子2がゼロボルト近辺でもスイッチ回路
SW2やSW3を導通状態とするためには、例えばスイ
ッチ回路SW2やSW3を構成するために用いるMOS
FETのしきい電圧を極力ゼロボルトに近づけることが
必要である。しかしこの場合、高温になり、しきい電圧
が低下した時にゲート端子2からスイッチ回路SW2と
SW3を通るゲート電流が増加するという問題がある。
【0079】そこで、本実施例では、スイッチ回路SW
2とSW3がゼロボルト近辺でも導通状態となるよう
に、スイッチ回路SW2とSW3を構成するために用い
るMOSFETのしきい電圧を極力ゼロに近づけたり、
場合によってはデプレッション型のMOSFETを使用
することにより、MOSFET32のボディ4がフロー
ティングになることを防いで、ドレイン耐圧の劣化防止
を実現すると共に、更にスイッチ回路SW2とSW3を
通るゲート電流の増加に対しては、それぞれスイッチ回
路SW2とSW3と直列に設けた抵抗74と抵抗75に
より低減するようにした。なお、この場合の抵抗74,
75はゲート端子2とソース端子3との間の貫通電流を
阻止できる抵抗値を有すれば良く、抵抗74と抵抗75
の抵抗値の合計は10Ω以上、好ましくは500Ω以
上、より好ましくは5kΩ以上が望ましい。そして、抵
抗体としては多結晶シリコンを用いた抵抗でも拡散層を
用いた抵抗でも良く、その抵抗値の大きさの中には配線
抵抗等の寄生抵抗を含んでも良い。
【0080】本実施例の場合にも、実施例1や2で述べ
た高速動作化、負ゲート電圧保護、パワーMOSFET
30のドレイン耐圧劣化防止の効果がある。
【0081】<実施例13>図16は、本発明に係る半
導体装置の第13の実施例を示す回路図である。本実施
例は、図15に示したグランド6をソース端子3に接続
する場合(接続a)に対応した実施例であり、スイッチ
回路SW1〜SW3を具体的な回路構成で示してある。
また、本実施例は、保護回路21として過熱保護回路と
過電流保護回路を内蔵した場合である。
【0082】本実施例では、ゲート電圧がゼロボルトに
なり、スイッチ回路SW2として働くMOSFET39
とスイッチ回路SW3として働くMOSFET38が共
にオン状態となっても、抵抗72と抵抗73とを入れて
おくことにより、ゲート端子2からスイッチ回路SW2
とSW3を通るゲート電流の増加を防止することができ
る。
【0083】また、スイッチ回路SW2として働くMO
SFET39とスイッチ回路SW3として働くMOSF
ET38のしきい電圧を極力ゼロボルトに近づける(ま
たは負にする)ことにより、ゲート端子2がゼロボルト
近辺となる場合でも寄生npnトランジスタ29による
パワーMOSFET30のドレイン・ソース間の耐圧劣
化を防止できる。
【0084】また更に、MOSFET38とMOSFE
T39のしきい電圧の選び方によっては抵抗74か抵抗
75のいずれかがなくても、本実施例の半導体装置のド
レイン耐圧(端子1と端子3の間の耐圧)の劣化防止を
行い、なおかつ、MOSFET38とMOSFET39
を通るゲート電流を低減できるように設定することが可
能となる。
【0085】勿論、本実施例の場合にも、実施例1や2
で述べた高速動作化、負ゲート電圧保護、パワーMOS
FET30のドレイン耐圧劣化防止の効果がある。
【0086】以上、本発明の好敵な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定するものではなく、
例えば前記実施例ではパワーMOSFETを含む全ての
MOSFETやIGBTはnチャネル型として説明した
が全ての素子をpチャネル型としても同様の効果が得ら
れ、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設
計変更をなし得ることは勿論である。
【0087】
【発明の効果】前述した各実施例から明らかなように、
本発明によれば例えば過熱保護回路や過電流保護回路等
の制御回路を自己分離型構造で内蔵したパワーMOSF
ETやIGBTの高速動作化を図ることができる。ま
た、ゲート端子に負の電圧が印加されても寄生npnト
ランジスタ動作や寄生サイリスタ動作によりドレイン端
子(IGBTではコレクタ端子)からゲート端子へのリ
ーク電流を防止でき、ゲート端子がゼロボルト付近での
ドレイン・ソース間(IGBTではコレクタ・エミッタ
間)耐圧の劣化を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置のブロック
回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例の半導体装置の断面構造
図を示す。
【図3】本発明の第2の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図5】本発明の第4の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図6】本発明の第5の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図7】本発明の第6の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図8】本発明の第7の実施例の半導体装置のブロック
回路図である。
【図9】本発明の第7の実施例の半導体装置の断面構造
図を示す。
【図10】本発明の第8の実施例の半導体装置の回路図
である。
【図11】本発明の第9の実施例の半導体装置のブロッ
ク回路図である。
【図12】本発明の第10の実施例の半導体装置の回路
図である。
【図13】本発明の第11の実施例の半導体装置のブロ
ック回路図である。
【図14】本発明の第11の実施例の半導体装置の断面
構造図を示す。
【図15】本発明の第12の実施例の半導体装置のブロ
ック回路図である。
【図16】本発明の第13の実施例の半導体装置の回路
図である。
【符号の説明】
1…パワーMOSFETの外部ドレイン端子、2…パワ
ーMOSFETの外部ゲート端子、3…パワーMOSF
ETの外部ソース端子、4…保護回路用MOSFETの
ボディノード(寄生npnのベースノード)、5…内部
ゲートノード、6…保護回路21のグランドノード、7
…p型拡散層103cのフローティングノード、10…
MOSFET32のゲート端子、11…IGBTの外部
コレクタ端子、12…IGBTの外部ゲート端子、13
…IGBTの外部エミッタ端子 20…制御回路、21…保護回路、29…寄生npnト
ランジスタ、30…パワーMOSFET、31〜42…
MOSFET、43…電流センス用MOSFET、50
…IGBT、52…寄生サイリスタ、60〜75…抵
抗、80〜93…ダイオード、101…n型基板、10
2…nエピタキシャル層、103a,103b…第1の
p型ウエル層、104a…第2のp型ウエル層、105
…ゲート酸化膜、106a,106b…ゲート電極、1
07,109a,109b…p型拡散層、108…低濃
度n型拡散層、109a,109b,109c…n型拡
散層、109b,109c,103…n型拡散層、11
0a,110b…p型拡散層、111…保護膜、112
a〜112g…アルミ電極、201…p型基板、202
…n型バッファ層。

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上のn型の第1の不純物領域と
    該第1の不純物領域に接するp型の第2の不純物領域と
    該第2の不純物領域に覆われたn型の第3の不純物領域
    とを含む第1のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接するp型の第4の不純物領域
    と、 上記第4の不純物領域に覆われたn型の第5及び第6の
    不純物領域を含む第2のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子と、 上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域に接続
    されたゲート端子と、 上記第3の不純物領域に接続されたソース端子と、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第1のスイッチ回路と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第2のスイッチ回路とを具備し、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオフであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオンであり、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオンであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオフであり、 上記ドレイン端子の電圧が上記ソース端子に対して所定
    の正極性の電圧よりも大きいとき、上記第2のスイッチ
    回路がオフであるとともに上記第1のスイッチ回路がオ
    ンであることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子
    に接続されたグランド線との間に設けられた第3のスイ
    ッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の半導体装置において、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純
    物領域に接続されたグランド線との間に設けられた第3
    のスイッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3のいずれかに記載の半導体
    装置において、 上記第3のスイッチ回路は、上記保護回路が該半導体装
    置の過熱状態を検出したことを示す信号によりオン状態
    となる第3のトランジスタと、上記保護回路が上記第1
    のトランジスタのドレイン電流を過電流状態であること
    を示す信号によりオン状態となる第4のトランジスタと
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の半導体装置において、 上記第1のトランジスタのゲートにそのアノードが接続
    された第1及び第2のダイオードをさらに具備し、 上記第3のトランジスタのソース・ドレイン経路は上記
    第1のダイオードのカソードと上記グランド線との間に
    接続され、上記第4のトランジスタのソース・ドレイン
    経路は上記第2のダイオードのカソードと上記グランド
    線との間に接続されることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装
    置において、 上記第1のスイッチ回路は、上記ゲート端子の電圧が上
    記ソース端子に対して負極性のときオン状態となる第5
    のトランジスタと、上記ドレイン端子の電圧が上記ソー
    ス端子に対して上記所定の正極性の電圧よりも大きいと
    きオン状態となる第6のトランジスタとを具備すること
    を特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の半導体装置において、 上記第5のトランジスタはn型のトランジスタからな
    り、そのソース・ドレイン経路は上記ゲート端子と上記
    第4の不純物領域との間に設けられ、そのゲートは上記
    ソース端子に接続されることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7の何れかに記載の半導体装
    置において、 上記第6のトランジスタはそのソース・ドレイン経路が
    上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れたn型のトランジスタからなり、 上記第6のトランジスタのゲートと上記ドレイン端子と
    の間に設けられた第3のダイオードをさらに具備するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の半導体装置において、 上記第3のダイオードは、上記第1の不純物領域と該第
    1の不純物領域に接するp型の第7の不純物領域により
    形成され、 上記第7の不純物領域は上記所定の正極性の電圧が上記
    ドレイン端子に印加されたときに上記第2の不純物領域
    と上記第1の不純物領域との間に形成される空乏層が達
    する位置に形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9の何れかに記載の半導体
    装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にそのソース・ドレイン経路が設け
    られ、そのゲートが上記ゲート端子に接続されたn型の
    第7のトランジスタを具備することを特徴とする半導体
    装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至9の何れかに記載の半導体
    装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にダイオードを有することを特徴と
    する半導体装置。
  12. 【請求項12】請求項2に記載の半導体装置において、 上記第2のトランジスタのソースとドレインとの間に接
    続された抵抗素子をさらに具備することを特徴とする半
    導体装置。
  13. 【請求項13】請求項2又は12の何れかに記載の半導
    体装置において、 上記第1のトランジスタのゲートと上記第2のトランジ
    スタのゲートとの間に接続されたキャパシタ素子をさら
    に具備することを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】半導体基板上のp型の第1の不純物領域
    と該第1の不純物領域に接するn型の第2の不純物領域
    と該第2の不純物領域に覆われたp型の第3の不純物領
    域とを含む第1のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接するn型の第4の不純物領域
    と、 上記第4の不純物領域に覆われたp型の第5及び第6の
    不純物領域を含む第2のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子と、 上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域に接続
    されたゲート端子と、上記第3の不純物領域に接続され
    たソース端子と、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第1のスイッチ回路と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第2のスイッチ回路とを具備し、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオフであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオンであり、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオンであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオフであり、 上記ドレイン端子の電圧が上記ソース端子に対して所定
    の負極性の電圧よりも大きいとき、上記第2のスイッチ
    回路がオフであるとともに上記第1のスイッチ回路がオ
    ンであることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子
    に接続されたグランド線との間に設けられた第3のスイ
    ッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純
    物領域に接続されたグランド線との間に設けられた第3
    のスイッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】請求項15又は16のいずれかに記載の
    半導体装置において、 上記第3のスイッチ回路は、上記保護回路が該半導体装
    置の過熱状態を検出したことを示す信号によりオン状態
    となる第3のトランジスタと、上記保護回路が上記第1
    のトランジスタのドレイン電流を過電流状態であること
    を示す信号によりオン状態となる第4のトランジスタと
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲートにそのカソードが接続
    された第1及び第2のダイオードをさらに具備し、 上記第3のトランジスタのソース・ドレイン経路は上記
    第1のダイオードのアノードと上記グランド線との間に
    接続され、上記第4のトランジスタのソース・ドレイン
    経路は上記第2のダイオードのアノードと上記グランド
    線との間に接続されることを特徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】請求項14乃至18の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第1のスイッチ回路は、上記ゲート端子の電圧が上
    記ソース端子に対して正極性のときオン状態となる第5
    のトランジスタと、上記ドレイン端子の電圧が上記ソー
    ス端子に対して上記所定の負極性の電圧よりも負の方向
    に大きいときオン状態となる第6のトランジスタとを具
    備することを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の半導体装置におい
    て、 上記第5のトランジスタはp型のトランジスタからな
    り、そのソース・ドレイン経路は上記ゲート端子と上記
    第4の不純物領域との間に設けられ、そのゲートは上記
    ソース端子に接続されることを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】請求項19又は20の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第6のトランジスタはそのソース・ドレイン経路が
    上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れたp型のトランジスタからなり、 上記第6のトランジスタのゲートと上記ドレイン端子と
    の間に設けられた第3のダイオードをさらに具備するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の半導体装置におい
    て、 上記第3のダイオードは、上記第1の不純物領域と該第
    1の不純物領域に接するn型の第7の不純物領域により
    形成され、 上記第7の不純物領域は上記所定の負極性の電圧が上記
    ドレイン端子に印加されたときに上記第2の不純物領域
    と上記第1の不純物領域との間に形成される空乏層が達
    する位置に形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  23. 【請求項23】請求項14乃至22の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にそのソース・ドレイン経路が設け
    られ、そのゲートが上記ゲート端子に接続されたp型の
    第7のトランジスタを具備することを特徴とする半導体
    装置。
  24. 【請求項24】請求項14乃至22の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にダイオードを有することを特徴と
    する半導体装置。
  25. 【請求項25】請求項15に記載の半導体装置におい
    て、 上記第2のトランジスタのソースとドレインとの間に接
    続された抵抗素子をさらに具備することを特徴とする半
    導体装置。
  26. 【請求項26】請求項15又は25の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第1のトランジスタのゲートと上記第2のトランジ
    スタのゲートとの間に接続されたキャパシタ素子をさら
    に具備することを特徴とする半導体装置。
  27. 【請求項27】半導体基板上のn型の第1の不純物領域
    と該第1の不純物領域に接するp型の第2の不純物領域
    と該第2の不純物領域に覆われたn型の第3の不純物領
    域とを含む第1のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接するp型の第4の不純物領域
    と、 上記第4の不純物領域に覆われたn型の第5及び第6の
    不純物領域を含む第2のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子と、 上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域に接続
    されたゲート端子と、上記第3の不純物領域に接続され
    たソース端子と、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第1のスイッチ回路と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第2のスイッチ回路と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第1の抵抗素子とを具備し、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオフであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオンであり、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオンであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオフであることを特徴とする
    半導体装置。
  28. 【請求項28】請求項27に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子
    に接続されたグランド線との間に設けられた第3のスイ
    ッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  29. 【請求項29】請求項27に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純
    物領域に接続されたグランド線との間に設けられた第3
    のスイッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】請求項28又は29のいずれかに記載の
    半導体装置において、 上記第3のスイッチ回路は、上記保護回路が該半導体装
    置の過熱状態を検出したことを示す信号によりオン状態
    となる第3のトランジスタと、上記保護回路が上記第1
    のトランジスタのドレイン電流を過電流状態であること
    を示す信号によりオン状態となる第4のトランジスタと
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  31. 【請求項31】請求項30に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲートにそのアノードが接続
    された第1及び第2のダイオードをさらに具備し、 上記第3のトランジスタのソース・ドレイン経路は上記
    第1のダイオードのカソードと上記グランド線との間に
    接続され、上記第4のトランジスタのソース・ドレイン
    経路は上記第2のダイオードのカソードと上記グランド
    線との間に接続されることを特徴とする半導体装置。
  32. 【請求項32】請求項27乃至31の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第1のスイッチ回路は、上記ゲート端子の電圧が上
    記ソース端子に対して負極性のときオン状態となる第5
    のトランジスタを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  33. 【請求項33】請求項32に記載の半導体装置におい
    て、 上記第5のトランジスタはn型のトランジスタからな
    り、そのソース・ドレイン経路は上記ゲート端子と上記
    第4の不純物領域との間に設けられ、そのゲートは上記
    ソース端子に接続されることを特徴とする半導体装置。
  34. 【請求項34】請求項27乃至33の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にそのソース・ドレイン経路が設け
    られ、そのゲートが上記ゲート端子に接続されたn型の
    第7のトランジスタを具備することを特徴とする半導体
    装置。
  35. 【請求項35】請求項27乃至33の何れかに記載の半
    導体装置において、上記第2のスイッチ回路は、上記ソ
    ース端子と上記第4の不純物領域との間にダイオードを
    有することを特徴とする半導体装置。
  36. 【請求項36】請求項28に記載の半導体装置におい
    て、 上記第2のトランジスタのソースとドレインとの間に接
    続された第2の抵抗素子をさらに具備することを特徴と
    する半導体装置。
  37. 【請求項37】請求項28又は36の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第1のトランジスタのゲートと上記第2のトランジ
    スタのゲートとの間に接続されたキャパシタ素子をさら
    に具備することを特徴とする半導体装置。
  38. 【請求項38】半導体基板上のp型の第1の不純物領域
    と該第1の不純物領域に接するn型の第2の不純物領域
    と該第2の不純物領域に覆われたp型の第3の不純物領
    域とを含む第1のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接するn型の第4の不純物領域
    と、 上記第4の不純物領域に覆われたp型の第5及び第6の
    不純物領域を含む第2のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子と、 上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域に接続
    されたゲート端子と、 上記第3の不純物領域に接続されたソース端子と、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第1のスイッチ回路と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第2のスイッチ回路と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に設けら
    れた第1の抵抗素子とを具備し、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオフであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオンであり、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオンであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオフであることを特徴とする
    半導体装置。
  39. 【請求項39】請求項38に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子
    に接続されたグランド線との間に設けられた第3のスイ
    ッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  40. 【請求項40】請求項38に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域と接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純
    物領域に接続されたグランド線との間に設けられた第3
    のスイッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンにするとともに上記第2のトラ
    ンジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回
    路とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  41. 【請求項41】請求項39又は40のいずれかに記載の
    半導体装置において、 上記第3のスイッチ回路は、上記保護回路が該半導体装
    置の過熱状態を検出したことを示す信号によりオン状態
    となる第3のトランジスタと、上記保護回路が上記第1
    のトランジスタのドレイン電流を過電流状態であること
    を示す信号によりオン状態となる第4のトランジスタと
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  42. 【請求項42】請求項41に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲートにそのカソードが接続
    された第1及び第2のダイオードをさらに具備し、 上記第3のトランジスタのソース・ドレイン経路は上記
    第1のダイオードのアノードと上記グランド線との間に
    接続され、上記第4のトランジスタのソース・ドレイン
    経路は上記第2のダイオードのアノードと上記グランド
    線との間に接続されることを特徴とする半導体装置。
  43. 【請求項43】請求項38乃至42の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第1のスイッチ回路は、上記ゲート端子の電圧が上
    記ソース端子に対して正極性のときオン状態となる第5
    のトランジスタを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  44. 【請求項44】請求項43に記載の半導体装置におい
    て、 上記第5のトランジスタはp型のトランジスタからな
    り、そのソース・ドレイン経路は上記ゲート端子と上記
    第4の不純物領域との間に設けられ、そのゲートは上記
    ソース端子に接続されることを特徴とする半導体装置。
  45. 【請求項45】請求項38乃至44の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にそのソース・ドレイン経路が設け
    られ、そのゲートが上記ゲート端子に接続されたp型の
    第7のトランジスタを具備することを特徴とする半導体
    装置。
  46. 【請求項46】請求項38乃至44の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第2のスイッチ回路は、上記ソース端子と上記第4
    の不純物領域との間にダイオードを有することを特徴と
    する半導体装置。
  47. 【請求項47】請求項39に記載の半導体装置におい
    て、 上記第2のトランジスタのソースとドレインとの間に接
    続された抵抗素子をさらに具備することを特徴とする半
    導体装置。
  48. 【請求項48】請求項39又は47の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記第1のトランジスタのゲートと上記第2のトランジ
    スタのゲートとの間に接続されたキャパシタ素子をさら
    に具備することを特徴とする半導体装置。
  49. 【請求項49】請求項2又は3のいずれかに記載の半導
    体装置において、 上記第3のスイッチ回路は、上記保護回路が該半導体装
    置の過負荷状態を検出したことを示す信号によりオン状
    態となる第3のトランジスタを具備することを特徴とす
    る半導体装置。
  50. 【請求項50】請求項49に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲートにそのアノードが接続
    された第1のダイオードをさらに具備し、 上記第3のトランジスタのソース・ドレイン経路は上記
    第1のダイオードのカソードと上記グランド線との間に
    接続されることを特徴とする半導体装置。
  51. 【請求項51】請求項28又は29のいずれかに記載の
    半導体装置において、 上記第3のスイッチ回路は、上記保護回路が該半導体装
    置の過負荷状態を検出したことを示す信号によりオン状
    態となる第3のトランジスタを具備することを特徴とす
    る半導体装置。
  52. 【請求項52】請求項51に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲートにそのアノードが接続
    された第1のダイオードをさらに具備し、 上記第3のトランジスタのソース・ドレイン経路は上記
    第1のダイオードのカソードと上記グランド線との間に
    接続されることを特徴とする半導体装置。
  53. 【請求項53】請求項27に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のスイッチ回路は、上記ゲート端子の電圧が上
    記ソース端子に対して負極性のときオン状態となる第5
    のトランジスタを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  54. 【請求項54】請求項27乃至53の何れかに記載の半
    導体装置において、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に第2の
    抵抗素子をさらに具備したことを特徴とする半導体装
    置。
  55. 【請求項55】半導体基板上のn型の第1の不純物領域
    と該第1の不純物領域に接するp型の第2の不純物領域
    と該第2の不純物領域に覆われたn型の第3の不純物領
    域とを含む第1のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接するp型の第4の不純物領域
    と、 上記第4の不純物領域に覆われたn型の第5及び第6の
    不純物領域を含む第2のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子と、 上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域に接続
    されたゲート端子と、 上記第3の不純物領域に接続されたソース端子と、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に直列に
    設けられた第1のスイッチ回路と第3の抵抗素子と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に直列に
    設けられた第2のスイッチ回路と第4の抵抗素子とを具
    備し、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオフであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオンであり、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオンであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオフであることを特徴とする
    半導体装置。
  56. 【請求項56】請求項55に記載の半導体装置おいて、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域に接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子
    に接続されたグランド線との間に設けられた第3のスイ
    ッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンするとともに上記第2のトラン
    ジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回路
    とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  57. 【請求項57】請求項55に記載の半導体装置おいて、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域に接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純
    物領域に接続されたグランド線との間に設けられた第3
    のスイッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンするとともに上記第2のトラン
    ジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回路
    とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  58. 【請求項58】半導体基板上のp型の第1の不純物領域
    と該第1の不純物領域に接するn型の第2の不純物領域
    と該第2の不純物領域に覆われたp型の第3の不純物領
    域とを含む第1のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接するn型の第4の不純物領域
    と、 上記第4の不純物領域に覆われたp型の第5及び第6の
    不純物領域を含む第2のトランジスタと、 上記第1の不純物領域に接続されたドレイン端子と、 上記第2のトランジスタの上記第5の不純物領域に接続
    されたゲート端子と、 上記第3の不純物領域に接続されたソース端子と、 上記ゲート端子と上記第4の不純物領域との間に直列に
    設けられた第1のスイッチ回路と第3の抵抗素子と、 上記ソース端子と上記第4の不純物領域との間に直列設
    けられた第2のスイッチ回路と第4の抵抗素子とを具備
    し、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して正極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオフであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオンであり、 上記ゲート端子の電圧が上記ソース端子に対して負極性
    のとき、上記第2のスイッチ回路がオンであるとともに
    上記第1のスイッチ回路がオフであることを特徴とする
    半導体装置。
  59. 【請求項59】請求項58に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域に接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記ソース端子
    に接続されたグランド線との間に設けられた第3のスイ
    ッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンするとともに上記第2のトラン
    ジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回路
    とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  60. 【請求項60】請求項58に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタのゲート電極は上記第6の不純
    物領域に接続され、 上記第1のトランジスタのゲート電極と上記第4の不純
    物領域に接続されたグランド線との間に設けられた第3
    のスイッチ回路と、 上記第1のトランジスタの過負荷状態を検出して上記第
    3のスイッチ回路をオンするとともに上記第2のトラン
    ジスタのソース・ドレイン間抵抗を大きくする保護回路
    とをさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  61. 【請求項61】請求項1乃至60の何れかに記載の半導
    体装置において、 上記第1のトランジスタはパワーMOSFETであるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  62. 【請求項62】請求項1乃至60の何れかに記載の半導
    体装置において、 上記第1の不純物領域と上記ドレイン端子との間には、
    上記第1の不純物領域に接して上記第1の不純物領域と
    同じ導電型であって上記第1の不純物領域よりも不純物
    濃度の高い第8の不純物領域と、上記第1の不純物領域
    と逆の導電型の第9の不純物領域とをさらに具備するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  63. 【請求項63】請求項62に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のトランジスタは絶縁ゲート型バイポーラトラ
    ンジスタであることを特徴とする半導体装置。
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