JP2001007294A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001007294A
JP2001007294A JP11180188A JP18018899A JP2001007294A JP 2001007294 A JP2001007294 A JP 2001007294A JP 11180188 A JP11180188 A JP 11180188A JP 18018899 A JP18018899 A JP 18018899A JP 2001007294 A JP2001007294 A JP 2001007294A
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semiconductor switch
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JP11180188A
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Yoshiyuki Sugiura
義幸 杉浦
Kazuyuki Tomii
和志 富井
Yosuke Hagiwara
洋右 萩原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過熱保護機能を有し且つ温度が定格最高接合温
度を越える可能性のある用途に用いることができる半導
体装置を提供する。 【解決手段】主半導体スイッチQmと周辺回路6とは互
いに異なる半導体チップに形成してある。周辺回路6
は、主半導体スイッチQmの両端間に挿入され制御端子
Gへの入力に応じて導通・遮断する電流検出用半導体ス
イッチQsと、電流検出用半導体スイッチQsの温度を
検出する温度検出部3と、温度検出部3による検出温度
が所定温度に達すると主半導体スイッチQmおよび電流
検出用半導体スイッチQsの温度上昇を抑制する過熱保
護部4とを備えている。電流検出用半導体スイッチQs
のオン抵抗を主半導体スイッチQmのオン抵抗に比べて
電力損失を無視できる程度に大きく設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図13に示すように、制御端
子Gへの入力に応じて導通・遮断するエンハンスメント
型のnチャネルパワーMOSFETよりなる三端子型の
半導体スイッチQm’が形成された半導体チップ上に、
半導体スイッチQm’の温度を検出する温度検出部3’
と、温度検出部3’による検出温度が規定温度に達する
と半導体スイッチQm’の温度上昇を抑制する(例え
ば、ゲート・ソース間を短絡して半導体スイッチQm’
を遮断する)過熱保護部4’とを設けた半導体装置1’
が提案されている。すなわち、図13に示す半導体装置
1’は、半導体スイッチQm’の過熱による熱破壊を防
ぐための保護機能を備えている。なお、この半導体装置
1’は、半導体スイッチQm’のドレインが出力端子T
1に接続され、ソースが出力端子T2に接続されてい
る。
【0003】この半導体装置1’は、半導体スイッチQ
m’と温度検出部3’とが同一半導体チップに形成され
ているので、半導体スイッチQm’と温度検出部3’と
が互いに異なる半導体チップに形成してある場合に比べ
て、熱応答性、小型化の点で優れている。
【0004】ところで、パワーMOSFET、IGB
T、バイポーラトランジスタ、シリコンのダイオードな
どの半導体デバイスでは、定格最高接合温度が150℃
である場合が多く、上述の半導体装置1’における過熱
保護部4’が作動する温度、つまり、上記規定温度が1
50℃に設定されている。
【0005】なお、パワーMOSFET、IGBTなど
のパワーデバイスは、各種電気機器において使われてお
り、例えば充電式の電池を電源とする電動ドリルなどの
出力制御用のスイッチング素子としても使われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動ドリル
などの出力制御用に用いられるスイッチング素子では負
荷状態によってはスイッチング素子の温度が急激に上昇
して150℃以上になることがあるが、上記従来構成の
半導体装置1’では、半導体スイッチQm’と過熱保護
部4’とが同一の半導体チップに形成され熱的に結合さ
れているので、過熱保護部4’が正常に動作できなくな
る恐れがあった。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、過熱保護機能を有し且つ温度が定格
最高接合温度を越える可能性のある用途に用いることが
できる半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、制御端子への入力に応じて導通
・遮断する三端子型の主半導体スイッチと、主半導体ス
イッチの周辺回路とが互いに異なる半導体チップに形成
され、周辺回路は、主半導体スイッチの両端間に挿入さ
れ制御端子への入力に応じて導通・遮断する三端子型の
電流検出用半導体スイッチと、電流検出用半導体スイッ
チの温度を検出する温度検出部と、温度検出部による検
出温度が所定温度に達すると主半導体スイッチおよび電
流検出用半導体スイッチの温度上昇を抑制する過熱保護
部とを備え、電流検出用半導体スイッチのオン抵抗は、
主半導体スイッチのオン抵抗に比べて電力損失を無視で
きる程度に大きく設定されてなることを特徴とするもの
であり、電流検出用半導体スイッチには主半導体スイッ
チに流れる電流に比例し且つ主半導体スイッチに流れる
電流に比べて小さな電流が流れて、温度検出部によって
主半導体スイッチよりも低温の電流検出用半導体スイッ
チの温度を検出することで主半導体スイッチの温度上昇
を見積もることができ、しかも主半導体スイッチと電流
検出用半導体スイッチとが互いに異なる半導体チップに
形成されていることで主半導体スイッチと電流検出用半
導体スイッチとが熱的に分離されているので、主半導体
スイッチの温度が定格最高接合温度を越えた場合には、
温度検出部による検出温度が所定温度に達すると過熱保
護部により主半導体スイッチおよび電流検出用半導体ス
イッチの温度上昇が抑制されるから、温度が定格最高接
合温度を越える可能性のある用途に用いることができ
る。なお、ここにおけるオン抵抗は、導通状態にある主
半導体スイッチ、電流検出用半導体スイッチそれぞれの
電流・電圧特性がほぼ直線的になっている領域での電圧
と電流の比を意味し、パワーMOSFETで定義される
オン抵抗を含むことは勿論である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、周辺回路は、電流検出用半導体スイッチに流れる電
流を検出する電流検出部と、電流検出部に設定値以上の
大きさの電流が流れると主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を上昇しないよ
うに制御する過電流保護部とを備えるので、主半導体ス
イッチおよび電流検出用半導体スイッチに過電流が流れ
るのを防止することができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、過熱保護部は、電流検出用半導体スイ
ッチの温度が規定温度に達しないように主半導体スイッ
チおよび電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流
を抑制する機能を有するので、上記規定温度が定格最高
接合温度以下であれば過熱保護部の動作を確実に保証す
ることができる。
【0011】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、過電流保護部は、電流検出用半導体スイッチに流れ
る電流が規定電流値に達しないように主半導体スイッチ
および電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を
抑制する機能を有するので、規定電流値が、電流検出用
半導体スイッチの温度が定格最高接合温度となるときの
電流値以下であれば、過電流保護部の動作を確実に保証
することができる。
【0012】請求項5の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、過熱保護部は、電流検出用半導体スイ
ッチの温度が所定温度に達した時点で主半導体スイッチ
および電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を
遮断する機能を有するので、上記所定温度を定格最高接
合温度以下の温度に設定しておくことにより過熱保護部
の動作を確実に保証することができる。
【0013】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、過電流保護部は、電流検出用半導体スイッチに流れ
る電流が設定値に達した時点で主半導体スイッチおよび
電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を遮断す
る機能を有するので、設定値を電流検出用半導体スイッ
チの温度が定格最高接合温度となるときの電流値以下に
設定しておくことにより過電流保護部の動作を確実に保
証することができる。
【0014】請求項7の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、過熱保護部は、温度検出部による検出
温度が所定温度に達した時点で主半導体スイッチおよび
電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を一旦遮
断し、温度検出部による検出温度が所定温度よりも低温
の基準温度に達すると主半導体スイッチおよび電流検出
用半導体スイッチそれぞれの通過電流を再び導通させる
機能を有するので、温度検出部による検出温度が所定温
度よりも低下してすぐに主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチが導通されるのを防ぐことができ
る。
【0015】請求項8の発明は、請求項2の発明におい
て、過電流保護部は、電流検出部による検出電流が設定
値に達した時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半
導体スイッチそれぞれの通過電流を一旦遮断し、電流検
出部による検出電流が設定値よりも低い基準電流値に達
すると主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイッ
チそれぞれの通過電流を再び導通させる機能を有するの
で、電流検出部による検出電流が設定値よりも低下して
すぐに主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイッ
チが導通されるのを防ぐことができる。
【0016】請求項9の発明は、制御端子への入力に応
じて導通・遮断する三端子型の主半導体スイッチと、主
半導体スイッチの周辺回路とが互いに異なる半導体チッ
プに形成され、周辺回路は、主半導体スイッチの両端間
に挿入され制御端子への入力に応じて導通・遮断する三
端子型の電流検出用半導体スイッチと、電流検出用半導
体スイッチの温度を検出する温度検出部と、電流検出用
半導体スイッチに流れる電流を検出する電流検出部と、
温度検出部による検出温度と電流検出部による検出電流
値とのうちの少なくとも一方がそれぞれについて設定さ
れた設定値に達した時点で主半導体スイッチおよび電流
検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を上昇しない
ように制御する保護回路部とを備え、電流検出用半導体
スイッチのオン抵抗は、主半導体スイッチのオン抵抗に
比べて電力損失を無視できる程度に大きく設定されてな
ることを特徴とするものであり、電流検出用半導体スイ
ッチには主半導体スイッチに流れる電流に比例し且つ主
半導体スイッチに流れる電流に比べて小さな電流が流れ
て、温度検出部によって主半導体スイッチよりも低温の
電流検出用半導体スイッチの温度を検出することで主半
導体スイッチの温度上昇を見積もることができ、主半導
体スイッチと電流検出用半導体スイッチとが互いに異な
る半導体チップに形成されていることで主半導体スイッ
チと電流検出用半導体スイッチとが熱的に分離されてお
り、しかも温度検出部による検出温度と電流検出部によ
る検出電流値とのうちの少なくとも一方がそれぞれにつ
いて設定された設定値に達した時点で主半導体スイッチ
および電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を
上昇しないように制御する保護回路部を備えていること
により、主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイ
ッチの温度上昇が抑制されるから、主半導体スイッチの
温度が定格最高接合温度を越える可能性のある用途に用
いることができる。なお、ここにおけるオン抵抗は、導
通状態にある主半導体スイッチ、電流検出用半導体スイ
ッチそれぞれの電流・電圧特性がほぼ直線的になってい
る領域での電圧と電流の比を意味し、パワーMOSFE
Tで定義されるオン抵抗を含むことは勿論である。
【0017】請求項10の発明は、制御端子への入力に
応じて導通・遮断する三端子型の主半導体スイッチと、
主半導体スイッチの周辺回路とが互いに異なる半導体チ
ップに形成され、周辺回路は、主半導体スイッチの両端
間に挿入され制御端子への入力に応じて導通・遮断する
三端子型の電流検出用半導体スイッチと、電流検出用半
導体スイッチの温度を検出する温度検出部と、電流検出
用半導体スイッチに流れる電流を検出する電流検出部
と、温度検出部による検出温度と電流検出部による検出
電流値との両方がそれぞれについて設定された設定値に
達した時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半導体
スイッチそれぞれの通過電流を上昇しないように制御す
る保護回路部とを備え、電流検出用半導体スイッチのオ
ン抵抗は、主半導体スイッチのオン抵抗に比べて電力損
失を無視できる程度に大きく設定されてなることを特徴
とするものであり、電流検出用半導体スイッチには主半
導体スイッチに流れる電流に比例し且つ主半導体スイッ
チに流れる電流に比べて小さな電流が流れて、温度検出
部によって主半導体スイッチよりも低温の電流検出用半
導体スイッチの温度を検出することで主半導体スイッチ
の温度上昇を見積もることができ、主半導体スイッチと
電流検出用半導体スイッチとが互いに異なる半導体チッ
プに形成されていることで主半導体スイッチと電流検出
用半導体スイッチとが熱的に分離されており、しかも温
度検出部による検出温度と電流検出部による検出電流値
との両方がそれぞれについて設定された設定値に達した
時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイッ
チそれぞれの通過電流を上昇しないように制御する保護
回路部を備えていることにより、主半導体スイッチおよ
び電流検出用半導体スイッチの温度上昇が抑制されるか
ら、温度が定格最高接合温度を越える可能性のある用途
に用いることができる。なお、ここにおけるオン抵抗
は、導通状態にある主半導体スイッチ、電流検出用半導
体スイッチの電流・電圧特性がほぼ直線的になっている
領域での電圧と電流の比を意味し、パワーMOSFET
で定義されるオン抵抗を含むことは勿論である。
【0018】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、温度検出部は、電流検出用半導
体スイッチが形成された半導体層上の絶縁膜上に形成し
た多結晶シリコンダイオードの順方向電圧の温度特性を
利用して温度を検出するので、多結晶シリコンダイオー
ドと他の素子との間の漏れ電流などを考慮せずに多結晶
シリコンダイオードの構造を設計できる。
【0019】請求項12の発明は、請求項1ないし請求
項11の発明において、主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチがそれぞれMOSデバイスよりなる
ので、高速なスイッチが可能であるとともに、駆動電力
が少なくて済む。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の半導
体装置1は、図1に示すように、制御端子Gおよび一対
の出力端子T1,T2を有しており、出力端子T1,T
2間に挿入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断
する三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイ
ッチQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導
体スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チ
ップに形成してある。
【0021】周辺回路6は、主半導体スイッチQmの両
端間に挿入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断
する電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用半導
体スイッチQsの温度を検出する温度検出部3と、温度
検出部3による検出温度が所定温度に達すると主半導体
スイッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQsの温
度上昇を抑制する(それ以上の過熱を防止する)過熱保
護部4とを備えている。ここに、主半導体スイッチQm
および電流検出用半導体スイッチQsとしては、例えば
図2に示すようにそれぞれエンハンスメント型のnチャ
ネルパワーMOSFETを用いればよい。主半導体スイ
ッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQsをこのよ
うなMOSデバイスにより構成することによって、高速
なスイッチングが可能になるとともに、駆動電力が少な
くて済む。
【0022】ところで、本実施形態の半導体装置1で
は、電流検出用半導体スイッチQsのオン抵抗を主半導
体スイッチQmのオン抵抗に比べて電力損失を無視でき
る程度に大きく設定してある。ここに、オン抵抗は、導
通状態にある半導体素子の電流・電圧特性がほぼ直線的
になっている領域での電圧と電流の比であって、図2の
例ではパワーMOSFETで定義されるオン抵抗を意味
する。また、電力損失は、電流値の二乗にオン抵抗を乗
じた値となる。
【0023】したがって、電流検出用半導体スイッチQ
sに流れる電流は主半導体スイッチQmに流れる電流に
比べて十分小さくなる。つまり、電流検出用半導体スイ
ッチQsは、主半導体スイッチQmに流れる電流に比例
した電流をきわめて小さな電力損失で検出することがで
きる。言い換えれば、出力端子T1,T2間を流れる負
荷電流の大部分は、主半導体スイッチQmに流れる。い
ま、各半導体スイッチQm,Qsの導通状態において、
主半導体スイッチQmに流れる電流をIm、電流検出用
半導体スイッチQsに流れる電流をIsとすると、Im
/Isは一定となる。要するに、主半導体スイッチQm
と電流検出用半導体スイッチQsとにはオン抵抗比で決
まる一定割合の電流が流れるので、主半導体スイッチQ
mと電流検出用半導体スイッチQsとでは温度上昇の割
合も一定になる。
【0024】例えば、電流検出用半導体スイッチQsの
オン抵抗を主半導体スイッチQmのオン抵抗の4倍の値
に設定しておけば、仮に、主半導体スイッチQmがチャ
ネル温度が240℃になるような発熱をした場合でも、
電流検出用半導体スイッチQsの発熱は60℃程度なの
で、過熱保護部4が60℃で作動するように過熱保護部
4の回路定数などを決めておけば、つまり、上記所定温
度が60℃になるように回路定数などを決めておけば、
過熱保護部4は正常に動作することができる。
【0025】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、電流検出用半導体スイッチQsには主半導体スイッ
チQmに流れる電流に比例し且つ主半導体スイッチQm
に流れる電流に比べて小さな電流が流れて、温度検出部
3によって主半導体スイッチQmよりも低温の電流検出
用半導体スイッチQsの温度を検出することで主半導体
スイッチQmの温度上昇を見積もることができ、しかも
主半導体スイッチQmと電流検出用半導体スイッチQs
とが互いに異なる半導体チップに形成されていることで
主半導体スイッチQmと電流検出用半導体スイッチQs
とが熱的に分離されているので、主半導体スイッチQm
の温度が定格最高接合温度(例えば150℃)を越えた
場合でも過熱保護部4が正常に動作し、温度検出部3に
よる検出温度が所定温度(例えば、60℃)に達すると
過熱保護部4により主半導体スイッチQmおよび電流検
出用半導体スイッチQsの温度上昇が抑制されるから、
主半導体スイッチQmの温度が定格最高接合温度を越え
る可能性のある用途に用いることができる。
【0026】(実施形態2)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は実施形態1と略同じであって、図3に示す
ように、周辺回路6が、温度検出部3、過熱保護部4の
他に、電流検出用半導体スイッチQsに流れる電流を検
出する電流検出部5と、電流検出部5に設定値以上の電
流が流れると主半導体スイッチQmおよび電流検出用半
導体スイッチQsそれぞれの通過電流を上昇しないよう
に制御する過電流保護部7とを備えている点が相違す
る。ここに、電流検出部5は、電流検出用半導体スイッ
チQsに流れる電流を検出することにより、主半導体ス
イッチQmに流れる電流を見積もることができる(主半
導体スイッチQmに流れる電流を間接的に検出すること
ができる)。
【0027】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、電流検出部に設定値以上の電流が流れると過電流保
護部7により主半導体スイッチQmおよび電流検出用半
導体スイッチQsそれぞれの通過電流が上昇しないよう
に制御されるので、主半導体スイッチQmおよび電流検
出用半導体スイッチQsに過電流が流れるのを防止する
ことができる。
【0028】(実施形態3)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は図1に示した実施形態1と略同じであっ
て、図4に示すように、制御端子Gおよび一対の出力端
子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間に挿
入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断するエン
ハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよりな
る三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッ
チQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体
スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チッ
プに形成されている。
【0029】周辺回路6は、主半導体スイッチQmに並
列接続され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断する
エンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよ
りなる電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用半
導体スイッチQsの温度を検出する温度検出部3とを備
え、さらに実施形態1において説明した温度検出部3に
よる検出温度が所定温度に達すると主半導体スイッチQ
mおよび電流検出用半導体スイッチQsの過熱を防止す
る過熱保護部4として、電流検出用半導体スイッチQs
の温度が規定温度(例えば、パワーMOSFETの一般
的な定格最高接合温度である150℃)に達しないよう
に主半導体スイッチQmおよび電流検出用半導体スイッ
チQsそれぞれの通過電流を制御する機能を有する電流
抑制回路部4Aを備えている。ここに、上記両半導体ス
イッチQm,Qsは互いのドレイン同士、ソース同士、
ゲート同士をそれぞれ共通接続してあり、また、互いの
しきい値電圧を等しく設定してある。
【0030】電流抑制回路部4Aは、共通接続された両
半導体スイッチQm,Qsのゲート同士の接続点と上記
制御端子Gとの間に挿入された限流用の抵抗R3と、電
流検出用半導体スイッチQsのゲート・ソース間にドレ
イン・ソース間が接続されたnチャネルMOSFETよ
りなる保護用トランジスタ47とを備えている。
【0031】また、温度検出部3は、電流抑制回路部4
Aの抵抗R3と保護用トランジスタ47との直列回路に
並列接続される抵抗R2とツェナダイオードZDとの第
1の直列回路と、ツェナダイオードZDに並列接続され
たダイオードアレイDAと抵抗R6との第2の直列回路
とを備えている。ここに、温度検出部3は、抵抗R2の
一端が電流抑制回路部4Aの抵抗R3と制御端子Gとの
間に接続され、抵抗R2の他端がツェナダイオードZD
のカソード側およびダイオードアレイDAのアノード側
に接続されており、ツェナダイオードZDのアノード側
が保護用トランジスタ47のソース側に接続されてい
る。また、ダイオードアレイDAのカソード側と抵抗R
6との間には電流抑制回路部4Aの保護用トランジスタ
47のゲートが接続されている。
【0032】以下、本実施形態の半導体装置1の動作を
説明する。
【0033】制御端子Gに制御入力が与えられていない
時には両半導体スイッチQm,Qsが遮断状態にあり、
出力端子T1,T2間は遮断されているので、出力端子
T1,T2間には電流は流れない。つまり、負荷電流は
流れない。
【0034】これに対し、制御端子Gに制御入力が与え
られ各半導体スイッチQm,Qsのゲート・ソース間電
圧がしきい値電圧以上になると各半導体スイッチQm,
Qsが導通状態に移行し、出力端子T1,T2間が導通
する。
【0035】また、制御端子Gへの制御入力が遮断され
ると、各半導体スイッチQm,Qsが遮断状態に移行し
出力端子T1,T2間が遮断される。
【0036】以上の動作により、出力端子T1,T2間
に接続される負荷への負荷電流を制御端子Gへの制御入
力に応じてオン、オフすることができるのである。
【0037】ところで、温度検出部3における抵抗R6
の両端電圧Vsは、ツェナダイオードZDのツェナ電圧
をVz、複数のダイオードが直列接続されたダイオード
アレイDAを構成する各ダイオードの順方向電圧をV
f、ダイオードアレイDAを構成するように直列接続さ
れたダイオードの数をnとすると、 Vs=Vz−nVf となり、温度変化による抵抗R6の両端電圧Vsの変動
要因は主にnVfの変化が支配的となる。ここに、ダイ
オードの順方向電圧Vfは負の温度特性を有するので、
電流検出用半導体スイッチQsの温度上昇とともにnV
fが低下し、抵抗R6の両端電圧Vsが上昇する。つま
り、主半導体スイッチQmの温度が上昇すると、抵抗R
6の両端電圧Vsが上昇することになる。
【0038】したがって、各半導体スイッチQm、Qs
のドレイン・ソース間、つまり、出力端子T1,T2間
に電流が流れ、両半導体スイッチQm,Qsの発熱温度
が高くなり、抵抗R6の両端電圧Vsが保護用トランジ
スタ47のしきい値電圧に達すると、保護用トランジス
タ47が導通し、各半導体スイッチQm,Qsのゲート
電圧が低下するので、両半導体スイッチQm,Qsが遮
断される。
【0039】ここに、温度検出部3は、室温時には抵抗
R6の両端電圧Vsが保護用トランジスタ47のしきい
値電圧よりも小さくなり、150℃よりも低く設定され
た所定温度に達すると抵抗R6の両端電圧Vsが保護用
トランジスタ47のしきい値電圧以上になるように回路
定数を設定すればよい。
【0040】したがって、両半導体スイッチQs,Qm
は上記所定温度になると、一旦遮断されるが、温度が上
記所定温度よりも低下して抵抗R6の両端電圧Vsが保
護用トランジスタ47のしきい値電圧よりも低下する
と、保護用トランジスタ47が遮断し、保護用トランジ
スタ47のドレイン電圧が上昇するので、両半導体スイ
ッチQm,Qsが再び導通する。このため、両半導体ス
イッチQm,Qsは導通と遮断とを繰り返すようにな
り、各半導体スイッチQm,Qsに流れる電流がそれぞ
れ一定値に落ち着き、電流検出用半導体スイッチQsの
温度は上記所定温度に落ち着くことになる。要するに、
本実施形態の半導体装置1では、主半導体スイッチQm
が150℃(定格最大接合温度)よりも高い温度に達し
た時でも電流検出用半導体スイッチQsの温度を150
℃よりも低い温度に維持することができる。
【0041】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、主半導体スイッチQmの温度が150℃を越えた場
合でも、電流抑制回路部4A(過熱保護部4)の動作を
保証することができる。
【0042】なお、本実施形態における温度検出部3お
よび過熱保護部4としての電流抑制回路部4Aを実施形
態2に採用してもよいことは勿論である。
【0043】(実施形態4)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は図3に示した実施形態2と略同じであっ
て、図5に示すように、制御端子Gおよび一対の出力端
子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間に挿
入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断するエン
ハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよりな
る三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッ
チQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体
スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チッ
プに形成されている。なお、実施形態2と同様の構成要
素には同一の符号を付してある。
【0044】周辺回路6は、実施形態2で説明した電流
検出部5を、制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断す
るエンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFET
よりなる電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用
半導体スイッチQsに直列接続された電流検出用の抵抗
R9とで構成している。ここに、電流検出用半導体スイ
ッチQsと抵抗R9との直列回路が主半導体スイッチQ
mに並列接続されている。両半導体スイッチQm,Qs
は互いにドレイン同士およびゲート同士をそれぞれ共通
接続してあり、また、互いのしきい値電圧を略等しく設
定してある。また、実施形態2で説明した過電流保護部
7として、電流検出用半導体スイッチQsに流れる電流
が規定電流値に達しないように主半導体スイッチQmお
よび電流検出用半導体スイッチQsそれぞれの通過電流
を抑制する機能を有する電流抑制回路部7Aを備えてい
る。ここに、規定電流値としては、電流検出用半導体ス
イッチQsが例えばパワーMOSFETの一般的な定格
最大接合温度である150℃に達する時の電流値を採用
すればよい。
【0045】電流抑制回路部7Aは、共通接続された両
半導体スイッチm、Qsのゲート同士の接続点と上記制
御端子Gとの間に挿入された限流用の抵抗R3と、ゲー
ト・ソース間が上記抵抗R9の両端に接続されドレイン
が両半導体スイッチm、Qsのゲート同士の接続点と抵
抗R3との接続点に接続されたnチャネルMOSFET
よりなる保護用トランジスタ47とを備えている。
【0046】以下、本実施形態の半導体装置1の動作を
説明する。
【0047】制御端子Gに制御入力が与えられていない
時には両半導体スイッチQm,Qsが遮断状態にあり、
出力端子T1,T2間は遮断されているので、出力端子
T1,T2間には電流は流れない。
【0048】これに対し、制御端子Gに制御入力が与え
られ各半導体スイッチQm,Qsのゲート・ソース間電
圧がしきい値電圧以上になると各半導体スイッチQm,
Qsが導通状態に移行し、出力端子T1,T2間が導通
する。
【0049】また、制御端子Gへの制御入力が遮断され
ると、各半導体スイッチQm,Qsが遮断状態に移行し
出力端子T1,T2間が遮断される。
【0050】以上の動作により、出力端子T1,T2間
に接続される負荷への負荷電流を制御端子Gへの制御入
力に応じてオン、オフすることができるのである。
【0051】ところで、電流検出部5は、電流検出用半
導体スイッチQsのオン抵抗と抵抗R9とで決まる電流
を、抵抗R9の両端電圧として検出しており、抵抗R9
の両端電圧が保護用トランジスタ47のしきい値電圧に
達すると、保護用トランジスタ47が導通し、各半導体
スイッチQm,Qsが遮断される。
【0052】両半導体スイッチQm,Qsが遮断する
と、抵抗R9の両端電圧が低下して保護用トランジスタ
47が遮断し、保護用トランジスタ47のドレイン電圧
が上昇するので、両半導体スイッチQs,Qmが導通す
る。このため、両半導体スイッチQm,Qsは導通と遮
断とを繰り返すようになり、各半導体スイッチQm,Q
sに流れる電流がそれぞれ一定値に落ち着く。この際の
電流検出用半導体スイッチQsの電流値は上記規定電流
値に達しないので、電流検出用半導体スイッチQsの温
度が150℃に達することはなく、主半導体スイッチQ
mの温度が150℃以上まで上昇しても周辺回路6は正
常に動作することができる。
【0053】なお、電流検出用半導体スイッチQsの温
度が実施形態1で説明した所定温度になるときに流れる
電流値で保護用トランジスタ47が導通するように回路
定数を設定しておけば、温度検出部3および過熱保護部
4なしでも主半導体スイッチQmを保護することが可能
となる。
【0054】(実施形態5)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は図1に示した実施形態1と略同じであっ
て、図6に示すように、制御端子Gおよび一対の出力端
子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間に挿
入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断するエン
ハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよりな
る三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッ
チQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体
スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チッ
プに形成されている。
【0055】周辺回路6は、主半導体スイッチQmに並
列接続され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断する
エンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよ
りなる電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用半
導体スイッチQsの近傍の温度を検出する温度検出部3
とを備え、さらに実施形態1において説明した温度検出
部3による検出温度が所定温度に達すると主半導体スイ
ッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQsの過熱を
防止する過熱保護部4として、電流検出用半導体スイッ
チQsの温度が実施形態1で説明した所定温度(150
℃以下)に達すると主半導体スイッチQmおよび電流検
出用半導体スイッチQsそれぞれの通過電流を遮断する
機能を有する遮断回路部4Bを備えている。ここに、上
記両半導体スイッチQm,Qsは互いのドレイン同士、
ソース同士、ゲート同士をそれぞれ共通接続してあり、
また、互いのしきい値電圧を等しく設定してある。
【0056】遮断回路部4Bは、共通接続された両半導
体スイッチQm,Qsのゲート同士の接続点と上記制御
端子Gとの間に挿入された限流用の抵抗R3と、電流検
出用半導体スイッチQsのゲート・ソース間にドレイン
・ソース間が接続されたnチャネルMOSFETよりな
る保護用トランジスタ47とを備えている。さらに、遮
断回路部4Bは、抵抗R12とnチャネルMOSFET
15との直列回路、抵抗R13とnチャネルMOSFE
T16との直列回路が、それぞれ抵抗R3と保護用トラ
ンジスタ47との直列回路に並列接続されている。ここ
に、nチャネルMOSFET15およびnチャネルMO
SFET16は互いのドレインとゲートとを接続してあ
り、nチャネルMOSFET16のゲートとnチャネル
MOSFET15のドレインとの接続点にドレインが接
続されソースが保護用トランジスタ47と共通接続され
るnチャネルMOSFET14を備えている。また、保
護用トランジスタ47のゲートはnチャネルMOSFE
T16のドレインに接続されている。
【0057】また、温度検出部3は、遮断回路部4Bの
抵抗R3とnチャネルMOSFET47との直列回路に
並列接続される抵抗R2とツェナダイオードZDとの第
1の直列回路と、ツェナダイオードZDに並列接続され
たダイオードアレイDAと抵抗R6との第2の直列回路
とを備えている。ここに、温度検出部3は、抵抗R2の
一端が遮断回路部4Bの抵抗R3と制御端子Gとの間に
接続され、抵抗R2の他端がツェナダイオードZDのカ
ソード側およびダイオードアレイDAのアノード側に接
続されており、ツェナダイオードZDのアノード側がn
チャネルMOSFET47のソース側に接続されてい
る。また、ダイオードアレイDAのカソード側と抵抗R
6との間には遮断回路部4BのnチャネルMOSFET
14のゲートが接続されている。
【0058】以下、本実施形態の半導体装置1の動作を
説明する。
【0059】制御端子Gに制御入力が与えられていない
時には両半導体スイッチQm,Qsが遮断状態にあり、
出力端子T1,T2間は遮断されているので、出力端子
T1,T2間には電流は流れない。
【0060】これに対し、制御端子Gに制御入力が与え
られ各半導体スイッチQm,Qsのゲート・ソース間電
圧がしきい値電圧以上になると各半導体スイッチQm,
Qsが導通状態に移行し、出力端子T1,T2間が導通
する。
【0061】また、制御端子Gへの制御入力が遮断され
ると、各半導体スイッチQm,Qsが遮断状態に移行し
出力端子T1,T2間が遮断される。
【0062】以上の動作により、出力端子T1,T2間
に接続される負荷への負荷電流を制御端子Gへの制御入
力に応じてオン、オフすることができるのである。
【0063】ところで、温度検出部3における抵抗R6
の両端電圧Vsは、ツェナダイオードZDのツェナ電圧
をVz、ダイオードアレイDAを構成する各ダイオード
の順方向電圧をVf、ダイオードアレイDAを構成する
ように直列接続されたダイオードの数をnとすると、 Vs=Vz−nVf となり、温度変化による電圧Vsの変動要因は主にnV
fの変化が支配的となる。ここに、ダイオードの順方向
電圧Vfは負の温度特性を有するので、温度上昇ととも
にnVfが低下し、抵抗R6の両端電圧Vsが上昇す
る。
【0064】したがって、各半導体スイッチQm、Qs
のドレイン・ソース間、つまり、出力端子T1,T2間
に電流が流れ、両半導体スイッチQm,Qsの発熱温度
が高くなり、抵抗R6の両端電圧VsがnチャネルMO
SFET14のしきい値電圧に達すると、nチャネルM
OSFET14が導通して、その後、保護用トランジス
タ47が導通し、各半導体スイッチQm,Qsのゲート
電圧が低下するので、両半導体スイッチQm,Qsが遮
断される。
【0065】ここに、温度検出部3は、室温時には抵抗
R6の両端電圧VsがnチャネルMOSFET14のし
きい値電圧よりも小さくなり、上記所定温度に達すると
両端電圧VsがnチャネルMOSFET14のしきい値
電圧以上になるように回路定数を設定すればよい。
【0066】本実施形態の半導体装置1では、上述のよ
うな温度検出部3および遮断回路部4Bを備えているこ
とにより、電流検出用半導体スイッチQsの温度が上昇
して温度検出部3による検出温度が上記所定温度になる
と、両半導体スイッチQm,Qsが遮断され、制御端子
Gへの入力がリセットされない限り両半導体スイッチQ
m、Qsの遮断状態が保持される。
【0067】すなわち、遮断回路部4Bは、保護用トラ
ンジスタ47が導通状態になった後には制御端子Gへの
入力がリセットされない限り保護用トランジスタ47の
導通状態を保持させる自己保持回路となっている。
【0068】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、主半導体スイッチQmの温度が150℃を越えた場
合でも電流検出用半導体スイッチQsの温度が150℃
以下の上記所定温度に達した時に、両半導体スイッチQ
m,Qsが遮断され、制御端子Gへの入力がリセットさ
れるまで両半導体スイッチQm,Qsの遮断状態が保持
される。要するに、主半導体スイッチQmの温度が15
0℃を越えた場合でも周辺回路6が正常に動作する。
【0069】なお、本実施形態の温度検出部3および過
熱保護部4としての遮断回路部4Bを実施形態1ないし
実施形態4に採用してもよいことは勿論である。
【0070】(実施形態6)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は図3に示した実施形態2と略同じであっ
て、図7に示すように、制御端子Gおよび一対の出力端
子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間に挿
入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断するエン
ハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよりな
る三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッ
チQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体
スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チッ
プに形成されている。なお、実施形態2と同様の構成要
素には同一の符号を付してある。
【0071】周辺回路6は、実施形態2で説明した電流
検出部5を、制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断す
るエンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFET
よりなる電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用
半導体スイッチQsに直列接続された電流検出用の抵抗
R9とで構成している。ここに、電流検出用半導体スイ
ッチQsと抵抗R9との直列回路が主半導体スイッチQ
mに並列接続されている。両半導体スイッチQm,Qs
は互いにドレイン同士およびゲート同士をそれぞれ共通
接続してあり、また、互いのしきい値電圧を略等しく設
定してある。また、実施形態2で説明した過電流保護部
7として、電流検出用半導体スイッチQsに流れる電流
が設定値に達すると主半導体スイッチQmおよび電流検
出用半導体スイッチQsそれぞれの通過電流を遮断する
機能を有する電流遮断回路部7Bを備えている。本実施
形態では、設定値として、電流検出用半導体スイッチQ
sが例えば150℃に達する時の電流値を採用している
が、150℃以下であれば他の温度でもよい。
【0072】電流遮断回路部7Bは、共通接続された両
半導体スイッチm、Qsのゲート同士の接続点と上記制
御端子Gとの間に挿入された限流用の抵抗R3と、ドレ
イン・ソース間が主半導体スイッチmのゲート・ソース
間に接続されたnチャネルMOSFETよりなる保護用
トランジスタ47とを備えている。さらに、電流遮断回
路部7Bは、抵抗R12とnチャネルMOSFET15
との直列回路、抵抗R13とnチャネルMOSFET1
6との直列回路が、それぞれ抵抗R3と保護用トランジ
スタ47との直列回路に並列接続されている。ここに、
nチャネルMOSFET15およびnチャネルMOSF
ET16は互いのドレインとゲートとを接続してあり、
nチャネルMOSFET16のゲートとnチャネルMO
SFET15のドレインとの接続点にドレインが接続さ
れソースが保護用トランジスタ47と共通接続されるn
チャネルMOSFET14を備えている。また、保護用
トランジスタ47のゲートはnチャネルMOSFET1
6のドレインに接続されている。ここに、nチャネルM
OSFET14のゲートは電流検出用半導体スイッチQ
sのソースと抵抗R9との間に接続されている。
【0073】以下、本実施形態の半導体装置1の動作を
説明する。
【0074】制御端子Gに制御入力が与えられていない
時には両半導体スイッチQm,Qsが遮断状態にあり、
出力端子T1,T2間は遮断されているので、出力端子
T1,T2間には電流は流れない。
【0075】これに対し、制御端子Gに制御入力が与え
られ各半導体スイッチQm,Qsのゲート・ソース間電
圧がしきい値電圧以上になると各半導体スイッチQm,
Qsが導通状態に移行し、出力端子T1,T2間が導通
する。
【0076】また、制御端子Gへの制御入力が遮断され
ると、各半導体スイッチQm,Qsが遮断状態に移行し
出力端子T1,T2間が遮断される。
【0077】以上の動作により、出力端子T1,T2間
に接続される負荷への負荷電流を制御端子Gへの制御入
力に応じてオン、オフすることができるのである。
【0078】ところで、電流検出部5は、電流検出用半
導体スイッチQsの抵抗と抵抗R9とで決まる電流を、
抵抗R9の両端電圧として検出しており、抵抗R9の両
端電圧がnチャネルMOSFET14のしきい値電圧に
達すると、nチャネルMOSFET14が導通して、保
護用トランジスタ47が導通し、各半導体スイッチQ
m,Qsが遮断される。ここに、電流検出部5は、電流
検出用半導体スイッチQsの温度が所定温度(例えば1
50℃)になるような電流が流れた時に抵抗R9の両端
電圧がnチャネルMOSFET14のしきい値電圧以上
になるように回路定数を設定すればよい。
【0079】本実施形態の半導体装置1では、上述のよ
うな電流検出部5および電流遮断回路部7Bを備えてい
ることにより、電流検出用半導体スイッチQsに流れる
電流が電流検出用半導体スイッチQsの温度が所定温度
になるような電流値になると、両半導体スイッチQs,
Qmが遮断され、制御端子Gへの入力がリセットされな
い限り両半導体スイッチQm,Qsの遮断状態が保持さ
れる。
【0080】すなわち、電流遮断回路部7Bは、保護用
トランジスタ47が導通状態になった後には制御端子G
への入力がリセットされない限り保護用トランジスタ4
7の導通状態を保持させる自己保持回路となっている。
【0081】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、主半導体スイッチQmの温度が150℃を越えた場
合でも電流検出用半導体スイッチQsに流れる電流が所
定温度になる電流値に達した時に、両半導体スイッチQ
m,Qsが遮断され、制御端子Gへの入力がリセットさ
れるまで両半導体スイッチQm,Qsの遮断状態が保持
される。要するに、主半導体スイッチQmの温度が15
0℃を越えた場合でも周辺回路6が正常に動作する。
【0082】(実施形態7)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は図1に示した実施形態1と略同じであっ
て、図8に示すように、制御端子Gおよび一対の出力端
子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間に挿
入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断するエン
ハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよりな
る三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッ
チQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体
スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チッ
プに形成されている。
【0083】周辺回路6は、主半導体スイッチQmに並
列接続され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断する
エンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよ
りなる電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用半
導体スイッチQsの近傍の温度を検出する温度検出部3
とを備え、さらに実施形態1において説明した温度検出
部3による検出温度が所定温度に達すると主半導体スイ
ッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQsの過熱を
防止する過熱保護部4が、電流検出用半導体スイッチQ
sの温度が所定温度(例えば、150℃)に達すると主
半導体スイッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQ
sそれぞれの通過電流を一旦遮断し、所定温度よりも低
温の基準温度(例えば、100℃)まで低下すると主半
導体スイッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQs
それぞれの通過電流を再び通電させる機能を有してい
る。ここに、上記両半導体スイッチQm,Qsは互いの
ドレイン同士、ソース同士、ゲート同士をそれぞれ共通
接続してあり、また、互いのしきい値電圧を等しく設定
してある。
【0084】過熱保護部4は、共通接続された両半導体
スイッチQm,Qsのゲート同士の接続点と上記制御端
子Gとの間に挿入された限流用の抵抗R3と、電流検出
用半導体スイッチQsのゲート・ソース間にドレイン・
ソース間が接続されたnチャネルMOSFETよりなる
保護用トランジスタ47とを備えている。さらに、過熱
保護部4は、抵抗R62とnチャネルMOSFET67
との直列回路、抵抗63とnチャネルMOSFET68
との直列回路それぞれが、抵抗R3と保護用トランジス
タ47との直列回路に並列接続されている。ここに、n
チャネルMOSFET68のゲートはnチャネルMOS
FET67のドレインに接続され、保護用トランジスタ
47のゲートはnチャネルMOSFET68のドレイン
に接続されている。また、過熱保護部4は、ゲートが両
半導体スイッチQm,Qsのゲート同士と共通接続され
ソースが両半導体スイッチQm,Qsのソース同士と共
通接続されたnチャネルMOSFET66を備えてい
る。
【0085】また、温度検出部3は、過熱保護部4の抵
抗R3と保護用トランジスタ47との直列回路に並列接
続される抵抗R2とツェナダイオードZDとの第1の直
列回路と、ツェナダイオードZDに並列接続されたダイ
オードアレイDAと抵抗R64と抵抗65との第2の直
列回路とを備えている。ここに、温度検出部3は、抵抗
R2の一端が抵抗R3と制御端子Gとの間に接続され、
抵抗R2の他端がツェナダイオードZDのカソード側お
よびダイオードアレイDAのアノードに接続されてお
り、ツェナダイオードZDのアノード側が保護用トラン
ジスタ47のソース側に接続されている。また、ダイオ
ードアレイDAのカソード側と抵抗R64との間には過
熱保護部4のnチャネルMOSFET67のゲートが接
続されている。さらに、抵抗65の両端には過熱保護部
4のnチャネルMOSFET66のドレイン・ソース間
が接続されている。
【0086】以下、本実施形態の半導体装置1の動作を
説明する。
【0087】制御端子Gに制御入力が与えられていない
時には両半導体スイッチQm,Qsが遮断状態にあり、
出力端子T1,T2間は遮断されているので、出力端子
T1,T2間には電流は流れない。
【0088】これに対し、制御端子Gに制御入力が与え
られ各半導体スイッチQm,Qsのゲート・ソース間電
圧がしきい値電圧以上になると各半導体スイッチQm,
Qsが導通状態に移行し、出力端子T1,T2間が導通
する。
【0089】また、制御端子Gへの制御入力が遮断され
ると、各半導体スイッチQm,Qsが遮断状態に移行し
出力端子T1,T2間が遮断される。
【0090】以上の動作により、出力端子T1,T2間
に接続される負荷への負荷電流を制御端子Gへの制御入
力に応じてオン、オフすることができるのである。
【0091】ところで、過熱保護部4は、定常状態で
は、つまり、各半導体スイッチQm,Qsが導通状態に
あり且つ電流検出用半導体スイッチQsが所定温度に達
していない状態では、nチャネルMOSFET67がオ
フ、nチャネルMOSFET68がオン、保護用トラン
ジスタ47がオフ、nチャネルMOSFET66がオン
している。したがって、抵抗64と抵抗65との接続点
の電位は、両半導体スイッチQm,Qsのソースの電位
と略同じ電位になっている。
【0092】また、温度検出部3におけるダイオードア
レイDAと抵抗64との接続点の電位、および抵抗64
と抵抗65との接続点の電位は、それぞれ電流検出用半
導体スイッチQsの温度上昇とともに上昇する。
【0093】したがって、両半導体スイッチQm,Qs
の発熱温度が高くなり、ダイオードアレイDAと抵抗R
64との接続点の電位がnチャネルMOSFET67の
しきい値電圧に達すると、nチャネルMOSFET67
がオンし、nチャネルMOSFET68がオフ、保護用
トランジスタ47がオンし、各半導体スイッチQm,Q
sのゲート電圧が低下するので、両半導体スイッチQ
m,Qsが遮断される。この際、nチャネルMOSFE
T66もゲート電圧の低下によりオフする。nチャネル
MOSFET66がオフすると、ダイオードアレイDA
からnチャネルMOSFET66への電流経路がなくな
るから、ダイオードアレイDAと抵抗64との接続点の
電位が、nチャネルMOSFET66がオフした瞬間に
オフする前の電位よりも上昇する。したがって、両半導
体スイッチQm,Qsの温度が低下して電流検出用半導
体スイッチQsの温度が規定温度より低下してもnチャ
ネルMOSFET67はオンしたままであり、電流検出
用半導体スイッチQsの温度が基準温度まで低下すると
nチャネルMOSFET67がオフし、nチャネルMO
SFET68がオン、nチャネルMOSFET47がオ
フするので、両半導体スイッチQm,Qsが導通する。
要するに、本実施形態では、温度上昇により電流検出用
半導体スイッチQsは上記所定温度で一旦遮断され、電
流検出用半導体スイッチQsの温度が上記所定温度より
低下して直ちに再導通するのを防ぐことができる。
【0094】なお、所定温度と基準温度とにはある程度
の温度差(例えば50℃以上)を設けておかないと、回
路動作が発振のようになる。
【0095】また、本実施形態の温度検出部3および過
熱保護部4を実施形態1ないし実施形態7に採用しても
よいことは勿論である。
【0096】(実施形態8)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は図3に示した実施形態2と略同じであっ
て、図9に示すように、制御端子Gおよび一対の出力端
子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間に挿
入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断するエン
ハンスメント型のnチャネルパワーMOSFETよりな
る三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッ
チQmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体
スイッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チッ
プに形成されている。なお、実施形態2と同様の構成要
素には同一の符号を付してある。
【0097】周辺回路6は、実施形態2で説明した電流
検出部5を、制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断す
るエンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFET
よりなる電流検出用半導体スイッチQsと電流検出用の
抵抗R64と電流検出用の抵抗R65との直列回路で構
成している。ここに、電流検出用半導体スイッチQsと
抵抗R64と抵抗R65との直列回路が主半導体スイッ
チQmに並列接続されている。両半導体スイッチQm,
Qsは互いにドレイン同士およびゲート同士をそれぞれ
共通接続してあり、また、互いのしきい値電圧を略等し
く設定してある。また、実施形態2で説明した過電流保
護部7として、電流検出部による検出電流が設定値(電
流検出用半導体スイッチQsの温度が例えば150℃に
なるときの電流値)に達すると主半導体スイッチQmお
よび電流検出用半導体スイッチQsそれぞれの通過電流
を一旦遮断し、設定値よりも低い基準電流値(電流検出
用半導体スイッチQsの温度が例えば100℃になると
きの電流値)まで低下すると主半導体スイッチQmおよ
び電流検出用半導体スイッチQsそれぞれの通過電流を
再び通電させる機能を有している。
【0098】過電流保護部7は、共通接続された両半導
体スイッチQm,Qsのゲート同士の接続点と上記制御
端子Gとの間に挿入された限流用の抵抗R3と、主半導
体スイッチQmのゲート・ソース間にドレイン・ソース
間が接続されたnチャネルMOSFETよりなる保護用
トランジスタ47とを備えている。さらに、過電流保護
部7は、抵抗R62とnチャネルMOSFET67との
直列回路、抵抗63とnチャネルMOSFET68との
直列回路それぞれが、抵抗R3と保護用トランジスタ4
7との直列回路に並列接続されている。ここに、nチャ
ネルMOSFET68のゲートはnチャネルMOSFE
T67のドレインに接続され、保護用トランジスタ47
のゲートはnチャネルMOSFET68のドレインに接
続されている。また、過電流保護部7は、ドレイン・ソ
ース間が抵抗R65の両端間に接続されゲートが両半導
体スイッチQm,Qsのゲート同士と共通接続されたn
チャネルMOSFET66を備えている。
【0099】以下、本実施形態の半導体装置1の動作を
説明する。
【0100】制御端子Gに制御入力が与えられていない
時には両半導体スイッチQm,Qsが遮断状態にあり、
出力端子T1,T2間は遮断されているので、出力端子
T1,T2間には電流は流れない。
【0101】これに対し、制御端子Gに制御入力が与え
られ各半導体スイッチQm,Qsのゲート・ソース間電
圧がしきい値電圧以上になると各半導体スイッチQm,
Qsが導通状態に移行し、出力端子T1,T2間が導通
する。
【0102】また、制御端子Gへの制御入力が遮断され
ると、各半導体スイッチQm,Qsが遮断状態に移行し
出力端子T1,T2間が遮断される。
【0103】以上の動作により、出力端子T1,T2間
に接続される負荷への負荷電流を制御端子Gへの制御入
力に応じてオン、オフすることができるのである。
【0104】ところで、過電流保護部7は、定常状態で
は、つまり、各半導体スイッチQm,Qsが導通状態に
あり且つ電流検出用半導体スイッチQsが上記所定温度
に達してしない状態では、nチャネルMOSFET67
がオフ、nチャネルMOSFET68がオン、保護用ト
ランジスタ47がオフ、nチャネルMOSFET66が
オンしている。したがって、抵抗64と抵抗65との接
続点の電位は、両半導体スイッチQm,Qsのソースの
電位と略同じ電位になっている。
【0105】したがって、両半導体スイッチQm,Qs
に流れる電流が大きくなり(つまり発熱温度が高くな
り)、電流検出用半導体スイッチQsのソースと抵抗6
4との接続点の電位がnチャネルMOSFET67のし
きい値電圧に達するような電流(このときの電流の大き
さが設定値である)が流れると、nチャネルMOSFE
T67がオンし、nチャネルMOSFET68がオフ、
保護用トランジスタ47がオンし、各半導体スイッチQ
m,Qsのゲート電圧が低下するので、両半導体スイッ
チQm,Qsが遮断される。この際、nチャネルMOS
FET66もゲート電圧の低下によりオフする。nチャ
ネルMOSFET66がオフすると、電流検出用半導体
スイッチQsのソースと抵抗R64との接続点の電位
が、nチャネルMOSFET66がオフした瞬間にオフ
する前の電位よりも上昇する。したがって、両半導体ス
イッチQm,Qsの温度が低下して電流検出用半導体ス
イッチQsに流れる電流が設定値より低下してもnチャ
ネルMOSFET67はオンしたままであり、電流検出
用半導体スイッチQsに流れる電流が基準電流値まで低
下するとnチャネルMOSFET67がオフし、nチャ
ネルMOSFET68がオン、保護用トランジスタ47
がオフするので、両半導体スイッチQm,Qsが導通す
る。要するに、本実施形態では、両半導体スイッチQ
m,Qsに流れる電流が上昇すると、電流検出用半導体
スイッチQsに流れる電流が設定値になった時点で一旦
遮断され、電流検出用半導体スイッチQsに流れる電流
が設定値より低下して直ちに再導通するのを防ぐことが
できる。
【0106】なお、本実施形態では、上記設定値を実施
形態1などで説明した所定温度と対応付けて設定してお
くことにより、実施形態1で説明した温度検出部3およ
び過熱保護部4なしに主半導体スイッチQmを保護する
ことが可能となる。
【0107】(実施形態9)本実施形態の半導体装置1
の基本構成は実施形態2と同じであり、温度検出部3の
ダイオードアレイDAを構成するダイオードとして、図
10に示すような多結晶シリコンダイオードを採用した
点に特徴がある。
【0108】図10に示す多結晶シリコンダイオード
は、半導体層72の主表面上に絶縁膜73を介して形成
された第1導電形の多結晶シリコン層75および第2導
電形の多結晶シリコン層76とからなり、各多結晶シリ
コン層75,76にはそれぞれ電極77,78が接続さ
れている。なお、同図中の74は絶縁膜を示す。また、
半導体層72は周辺回路が形成される半導体チップの一
部であってシリコン基板上に形成されたエピタキシャル
層や、SOI基板の主表面側の活性層でもよいし、ある
いはシリコン基板であってもよい。
【0109】本実施形態では、ダイオードアレイDAを
構成するダイオードとなる多結晶シリコンダイオード
が、絶縁膜73を介して半導体層72と電気的に絶縁さ
れているので、半導体層72に形成される他の素子との
間の漏れ電流などを考慮せずにダイオード構造を設計で
きる利点を有する。
【0110】なお、本実施形態では、実施形態2におけ
る温度検出部3に上述の多結晶シリコンダイオードを採
用しているが、他の実施形態の温度検出部3に採用して
もよいことは勿論である。
【0111】(実施形態10)本実施形態の半導体装置
1は、図11に示すように、制御端子Gおよび一対の出
力端子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間
に挿入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断する
三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッチ
Qmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体ス
イッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チップ
に形成してある。
【0112】周辺回路6は、主半導体スイッチQmの両
端間に挿入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断
する電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用半導
体スイッチQsの温度を検出する温度検出部3と、電流
検出用半導体スイッチQsに流れる電流を検出する電流
検出部5と、温度検出部3による検出温度と電流検出部
5による検出電流値とのうちの少なくとも一方がそれぞ
れについて設定された設定値に達した時点で主半導体ス
イッチQmおよび電流検出用半導体スイッチQsそれぞ
れの通過電流を上昇しないように制御する保護回路部8
とを備えている。ここに、電流検出用半導体スイッチQ
sとしては、例えばエンハンスメント型のnチャネルパ
ワーMOSFETを用いればよい。また、保護回路部8
は、電流検出用半導体スイッチQsに流れる電流を低下
させるように構成してもよいし、遮断するように構成し
てもよい。なお、検出温度の設定値としては例えば15
0℃、検出電流値の設定値としては例えば電流検出用半
導体スイッチQsの温度が150℃になるときの電流値
を採用すればよい。
【0113】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、主半導体スイッチQmの温度が定格最大接合温度を
超えた場合でも周辺回路6が正常に動作し、両半導体ス
イッチQm,Qsの保護がなされるのである。
【0114】(実施形態11)本実施形態の半導体装置
1は、図12に示すように、制御端子Gおよび一対の出
力端子T1,T2を有しており、出力端子T1,T2間
に挿入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断する
三端子型の主半導体スイッチQmと、主半導体スイッチ
Qmの周辺回路6とを備えている。ここに、主半導体ス
イッチQmと周辺回路6とは互いに異なる半導体チップ
に形成してある。
【0115】周辺回路6は、主半導体スイッチQmの両
端間に挿入され制御端子Gへの入力に応じて導通・遮断
する電流検出用半導体スイッチQsと、電流検出用半導
体スイッチQsの温度を検出する温度検出部3と、電流
検出用半導体スイッチQsに流れる電流を検出する電流
検出部5と、温度検出部3による検出温度と電流検出部
5による検出電流値との両方がそれぞれについて設定さ
れた設定値に達した時点で主半導体スイッチQmおよび
電流検出用半導体スイッチQsそれぞれの通過電流を上
昇しないように制御する保護回路部8とを備えている。
ここに、電流検出用半導体スイッチQsとしては、例え
ばエンハンスメント型のnチャネルパワーMOSFET
を用いればよい。また、保護回路部8は、電流検出用半
導体スイッチQsに流れる電流を低下させるように構成
してもよいし、遮断するように構成してもよい。なお、
検出温度の設定値としては例えば150℃、検出電流値
の設定値としては例えば電流検出用半導体スイッチQs
の温度が150℃になるときの電流値を採用すればよ
い。
【0116】しかして、本実施形態の半導体装置1で
は、主半導体スイッチQmの温度が定格最大接合温度を
超えた場合でも周辺回路6が正常に動作し、両半導体ス
イッチQm,Qsの保護がなされるのである。
【0117】
【発明の効果】請求項1の発明は、制御端子への入力に
応じて導通・遮断する三端子型の主半導体スイッチと、
主半導体スイッチの周辺回路とが互いに異なる半導体チ
ップに形成され、周辺回路は、主半導体スイッチの両端
間に挿入され制御端子への入力に応じて導通・遮断する
三端子型の電流検出用半導体スイッチと、電流検出用半
導体スイッチの温度を検出する温度検出部と、温度検出
部による検出温度が所定温度に達すると主半導体スイッ
チおよび電流検出用半導体スイッチの温度上昇を抑制す
る過熱保護部とを備え、電流検出用半導体スイッチのオ
ン抵抗が、主半導体スイッチのオン抵抗に比べて電力損
失を無視できる程度に大きく設定されたものであり、電
流検出用半導体スイッチには主半導体スイッチに流れる
電流に比例し且つ主半導体スイッチに流れる電流に比べ
て小さな電流が流れて、温度検出部によって主半導体ス
イッチよりも低温の電流検出用半導体スイッチの温度を
検出することで主半導体スイッチの温度上昇を見積もる
ことができ、しかも主半導体スイッチと電流検出用半導
体スイッチとが互いに異なる半導体チップに形成されて
いることで主半導体スイッチと電流検出用半導体スイッ
チとが熱的に分離されているので、主半導体スイッチの
温度が定格最高接合温度を越えた場合でも周辺回路が正
常に動作し、温度検出部による検出温度が所定温度に達
すると過熱保護部により主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチの温度上昇が抑制されるから、温度
が定格最高接合温度を越える可能性のある用途に用いる
ことができるという効果がある。
【0118】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、周辺回路は、電流検出用半導体スイッチに流れる電
流を検出する電流検出部と、電流検出部に設定値以上の
大きさの電流が流れると主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を上昇しないよ
うに制御する過電流保護部とを備えるので、主半導体ス
イッチおよび電流検出用半導体スイッチに過電流が流れ
るのを防止することができるという効果がある。
【0119】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、過熱保護部は、電流検出用半導体スイ
ッチの温度が規定温度に達しないように主半導体スイッ
チおよび電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流
を抑制する機能を有するので、上記規定温度が定格最高
接合温度以下であれば過熱保護部の動作を確実に保証す
ることができるという効果がある。
【0120】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、過電流保護部は、電流検出用半導体スイッチに流れ
る電流が規定電流値に達しないように主半導体スイッチ
および電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を
抑制する機能を有するので、規定電流値が、電流検出用
半導体スイッチの温度が定格最高接合温度となるときの
電流値以下であれば過電流保護部の動作を確実に保証す
ることができるという効果がある。
【0121】請求項5の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、過熱保護部は、電流検出用半導体スイ
ッチの温度が所定温度に達した時点で主半導体スイッチ
および電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を
遮断する機能を有するので、上記所定温度を定格最高接
合温度以下の温度に設定しておくことにより過熱保護部
の動作を確実に保証することができるという効果があ
る。
【0122】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、過電流保護部は、電流検出用半導体スイッチに流れ
る電流が設定値に達した時点で主半導体スイッチおよび
電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を遮断す
る機能を有するので、設定値を電流検出用半導体スイッ
チの温度が定格最高接合温度となるときの電流値以下に
設定しておくことにより過電流保護部の動作を確実に保
証することができるという効果がある。
【0123】請求項7の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、過熱保護部は、温度検出部による検出
温度が所定温度に達した時点で主半導体スイッチおよび
電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を一旦遮
断し、温度検出部による検出温度が所定温度よりも低温
の基準温度に達すると主半導体スイッチおよび電流検出
用半導体スイッチそれぞれの通過電流を再び導通させる
機能を有するので、温度検出部による検出温度が所定温
度よりも低下してすぐに主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチが導通されるのを防ぐことができる
という効果がある。
【0124】請求項8の発明は、請求項2の発明におい
て、過電流保護部は、電流検出部による検出電流が設定
値に達した時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半
導体スイッチそれぞれの通過電流を一旦遮断し、電流検
出部による検出電流が設定値よりも低い基準電流値に達
すると主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイッ
チそれぞれの通過電流を再び導通させる機能を有するの
で、電流検出部による検出電流が設定値よりも低下して
すぐに主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイッ
チが導通されるのを防ぐことができるという効果があ
る。
【0125】請求項9の発明は、制御端子への入力に応
じて導通・遮断する三端子型の主半導体スイッチと、主
半導体スイッチの周辺回路とが互いに異なる半導体チッ
プに形成され、周辺回路は、主半導体スイッチの両端間
に挿入され制御端子への入力に応じて導通・遮断する三
端子型の電流検出用半導体スイッチと、電流検出用半導
体スイッチの温度を検出する温度検出部と、電流検出用
半導体スイッチに流れる電流を検出する電流検出部と、
温度検出部による検出温度と電流検出部による検出電流
値とのうちの少なくとも一方がそれぞれについて設定さ
れた設定値に達した時点で主半導体スイッチおよび電流
検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を上昇しない
ように制御する保護回路部とを備え、電流検出用半導体
スイッチのオン抵抗が、主半導体スイッチのオン抵抗に
比べて電力損失を無視できる程度に大きく設定されたも
のであり、電流検出用半導体スイッチには主半導体スイ
ッチに流れる電流に比例し且つ主半導体スイッチに流れ
る電流に比べて小さな電流が流れて、温度検出部によっ
て主半導体スイッチよりも低温の電流検出用半導体スイ
ッチの温度を検出することで主半導体スイッチの温度上
昇を見積もることができ、主半導体スイッチと電流検出
用半導体スイッチとが互いに異なる半導体チップに形成
されていることで主半導体スイッチと電流検出用半導体
スイッチとが熱的に分離されており、しかも温度検出部
による検出温度と電流検出部による検出電流値とのうち
の少なくとも一方がそれぞれについて設定された設定値
に達した時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半導
体スイッチそれぞれの通過電流を上昇しないように制御
する保護回路部を備えていることにより、主半導体スイ
ッチおよび電流検出用半導体スイッチの温度上昇が抑制
されるから、温度が定格最高接合温度を越える可能性の
ある用途に用いることができるという効果がある。
【0126】請求項10の発明は、制御端子への入力に
応じて導通・遮断する三端子型の主半導体スイッチと、
主半導体スイッチの周辺回路とが互いに異なる半導体チ
ップに形成され、周辺回路は、主半導体スイッチの両端
間に挿入され制御端子への入力に応じて導通・遮断する
三端子型の電流検出用半導体スイッチと、電流検出用半
導体スイッチの温度を検出する温度検出部と、電流検出
用半導体スイッチに流れる電流を検出する電流検出部
と、温度検出部による検出温度と電流検出部による検出
電流値との両方がそれぞれについて設定された設定値に
達した時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半導体
スイッチそれぞれの通過電流を上昇しないように制御す
る保護回路部とを備え、電流検出用半導体スイッチのオ
ン抵抗が、主半導体スイッチのオン抵抗に比べて電力損
失を無視できる程度に大きく設定されたものであり、電
流検出用半導体スイッチには主半導体スイッチに流れる
電流に比例し且つ主半導体スイッチに流れる電流に比べ
て小さな電流が流れて、温度検出部によって主半導体ス
イッチよりも低温の電流検出用半導体スイッチの温度を
検出することで主半導体スイッチの温度上昇を見積もる
ことができ、主半導体スイッチと電流検出用半導体スイ
ッチとが互いに異なる半導体チップに形成されているこ
とで主半導体スイッチと電流検出用半導体スイッチとが
熱的に分離されており、しかも温度検出部による検出温
度と電流検出部による検出電流値との両方がそれぞれに
ついて設定された設定値に達した時点で主半導体スイッ
チおよび電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流
を上昇しないように制御する保護回路部を備えているこ
とにより、主半導体スイッチおよび電流検出用半導体ス
イッチの温度上昇が抑制されるから、温度が定格最高接
合温度を越える可能性のある用途に用いることができる
という効果がある。
【0127】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、温度検出部は、電流検出用半導
体スイッチが形成された半導体層上の絶縁膜上に形成し
た多結晶シリコンダイオードの順方向電圧の温度特性を
利用して温度を検出するので、多結晶シリコンダイオー
ドと他の素子との間の漏れ電流などを考慮せずに多結晶
シリコンダイオードの構造を設計できるという効果があ
る。
【0128】請求項12の発明は、請求項1ないし請求
項11の発明において、主半導体スイッチおよび電流検
出用半導体スイッチがそれぞれMOSデバイスよりなる
ので、高速なスイッチが可能であるとともに、駆動電力
が少なくて済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路ブロック図である。
【図2】同上の構成例図である。
【図3】実施形態2を示す回路ブロック図である。
【図4】実施形態3を示す要部回路図である。
【図5】実施形態4を示す要部回路図である。
【図6】実施形態5を示す要部回路図である。
【図7】実施形態6を示す要部回路図である。
【図8】実施形態7を示す要部回路図である。
【図9】実施形態8を示す要部回路図である。
【図10】実施形態9を示し、(a)は要部平面図、
(b)は(a)のA−A’断面図である。
【図11】実施形態10を示す回路ブロック図である。
【図12】実施形態11を示す回路ブロック図である。
【図13】従来例を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 3 温度検出部 4 過熱保護部 6 周辺回路 Qm 主半導体スイッチ Qs 電流検出用半導体スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 洋右 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5F038 AV04 AZ08 BH02 BH04 BH07 BH16 CA08 DF01 DT12 EZ06 EZ20 5F040 DA07 DA26 DB01 DB06 DB10 EB14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端子への入力に応じて導通・遮断す
    る三端子型の主半導体スイッチと、主半導体スイッチの
    周辺回路とが互いに異なる半導体チップに形成され、周
    辺回路は、主半導体スイッチの両端間に挿入され制御端
    子への入力に応じて導通・遮断する三端子型の電流検出
    用半導体スイッチと、電流検出用半導体スイッチの温度
    を検出する温度検出部と、温度検出部による検出温度が
    所定温度に達すると主半導体スイッチおよび電流検出用
    半導体スイッチの温度上昇を抑制する過熱保護部とを備
    え、電流検出用半導体スイッチのオン抵抗は、主半導体
    スイッチのオン抵抗に比べて電力損失を無視できる程度
    に大きく設定されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 周辺回路は、電流検出用半導体スイッチ
    に流れる電流を検出する電流検出部と、電流検出部に設
    定値以上の大きさの電流が流れると主半導体スイッチお
    よび電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を上
    昇しないように制御する過電流保護部とを備えることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 過熱保護部は、電流検出用半導体スイッ
    チの温度が規定温度に達しないように主半導体スイッチ
    および電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を
    抑制する機能を有することを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 過電流保護部は、電流検出用半導体スイ
    ッチに流れる電流が規定電流値に達しないように主半導
    体スイッチおよび電流検出用半導体スイッチそれぞれの
    通過電流を抑制する機能を有することを特徴とする請求
    項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 過熱保護部は、電流検出用半導体スイッ
    チの温度が所定温度に達した時点で主半導体スイッチお
    よび電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を遮
    断する機能を有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 過電流保護部は、電流検出用半導体スイ
    ッチに流れる電流が設定値に達した時点で主半導体スイ
    ッチおよび電流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電
    流を遮断する機能を有することを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 過熱保護部は、温度検出部による検出温
    度が所定温度に達した時点で主半導体スイッチおよび電
    流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を一旦遮断
    し、温度検出部による検出温度が所定温度よりも低温の
    基準温度に達すると主半導体スイッチおよび電流検出用
    半導体スイッチそれぞれの通過電流を再び導通させる機
    能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】 過電流保護部は、電流検出部による検出
    電流が設定値に達した時点で主半導体スイッチおよび電
    流検出用半導体スイッチそれぞれの通過電流を一旦遮断
    し、電流検出部による検出電流が設定値よりも低い基準
    電流値に達すると主半導体スイッチおよび電流検出用半
    導体スイッチそれぞれの通過電流を再び導通させる機能
    を有することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 制御端子への入力に応じて導通・遮断す
    る三端子型の主半導体スイッチと、主半導体スイッチの
    周辺回路とが互いに異なる半導体チップに形成され、周
    辺回路は、主半導体スイッチの両端間に挿入され制御端
    子への入力に応じて導通・遮断する三端子型の電流検出
    用半導体スイッチと、電流検出用半導体スイッチの温度
    を検出する温度検出部と、電流検出用半導体スイッチに
    流れる電流を検出する電流検出部と、温度検出部による
    検出温度と電流検出部による検出電流値とのうちの少な
    くとも一方がそれぞれについて設定された設定値に達し
    た時点で主半導体スイッチおよび電流検出用半導体スイ
    ッチそれぞれの通過電流を上昇しないように制御する保
    護回路部とを備え、電流検出用半導体スイッチのオン抵
    抗は、主半導体スイッチのオン抵抗に比べて電力損失を
    無視できる程度に大きく設定されてなることを特徴とす
    る半導体装置。
  10. 【請求項10】 制御端子への入力に応じて導通・遮断
    する三端子型の主半導体スイッチと、主半導体スイッチ
    の周辺回路とが互いに異なる半導体チップに形成され、
    周辺回路は、主半導体スイッチの両端間に挿入され制御
    端子への入力に応じて導通・遮断する三端子型の電流検
    出用半導体スイッチと、電流検出用半導体スイッチの温
    度を検出する温度検出部と、電流検出用半導体スイッチ
    に流れる電流を検出する電流検出部と、温度検出部によ
    る検出温度と電流検出部による検出電流値との両方がそ
    れぞれについて設定された設定値に達した時点で主半導
    体スイッチおよび電流検出用半導体スイッチそれぞれの
    通過電流を上昇しないように制御する保護回路部とを備
    え、電流検出用半導体スイッチのオン抵抗は、主半導体
    スイッチのオン抵抗に比べて電力損失を無視できる程度
    に大きく設定されてなることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 温度検出部は、電流検出用半導体スイ
    ッチが形成された半導体層上の絶縁膜上に形成した多結
    晶シリコンダイオードの順方向電圧の温度特性を利用し
    て温度を検出することを特徴とする請求項1ないし請求
    項10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 主半導体スイッチおよび電流検出用半
    導体スイッチはそれぞれMOSデバイスよりなることを
    特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載
    の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100388452C (zh) * 2003-11-27 2008-05-14 因芬尼昂技术股份公司 检测半导体装置过热的装置及方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100388452C (zh) * 2003-11-27 2008-05-14 因芬尼昂技术股份公司 检测半导体装置过热的装置及方法

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