JPH10242026A - 電子ビーム描画方法 - Google Patents

電子ビーム描画方法

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JPH10242026A
JPH10242026A JP4333497A JP4333497A JPH10242026A JP H10242026 A JPH10242026 A JP H10242026A JP 4333497 A JP4333497 A JP 4333497A JP 4333497 A JP4333497 A JP 4333497A JP H10242026 A JPH10242026 A JP H10242026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
shot time
shot
control circuit
pattern
Prior art date
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Pending
Application number
JP4333497A
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English (en)
Inventor
Tadashi Komagata
正 駒形
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向収差によるビームのぼけによるパターン
サイズの変動を防止できる電子ビーム描画方法を実現す
る。 【解決手段】 正規の描画に先立ち、ショット時間補正
値をショット時間補正メモリ19に書込む。この補正値
は実際に描画した結果から線幅を測定して求める。実際
の描画の際には、位置決め偏向器制御回路15にショッ
トすべきパターンの位置に対応した信号がデータ転送回
路13から供給され、また、電子ビームの断面積に応じ
て予め設定されたショット時間に対応した信号がブラン
キングコントロール回路18に供給される。ブランキン
グコントロール回路18では、データ転送回路13から
のショット時間に対応した信号と、ショット時間補正メ
モリ19から読み出された電子ビームの偏向位置に応じ
たショット時間補正値とに基づいて、演算を行い、電子
ビームの偏向収差によるショット時間の補正が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、被描画材料に照射され
る電子ビームを偏向して所望のパターンの描画を行うよ
うにした電子ビーム描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム描画装置では、描画パターン
に応じて電子ビームを偏向し、所望のパターンの描画を
行うようにしている。この電子ビーム描画装置の一つと
して、可変面積型電子ビーム描画装置が用いられている
が、この装置では、2枚の矩形スリットと、2枚の矩形
スリットの間に設けられた偏向器によって電子ビームの
断面が矩形に成形されている。
【0003】すなわち、第1の矩形スリットの像を第2
の矩形スリット上に投影すると共に、第1の矩形スリッ
トを透過した電子ビームを偏向して第2の矩形スリット
上の投射位置を変え、異なった断面積の電子ビームを成
形し、成形された電子ビームを被描画材料にショットす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した可変面積型電
子ビーム描画装置でも、また、細く絞った電子ビームを
偏向して所望のパターンを描画する装置でも、良く知ら
れているように、電子ビームの偏向に伴い偏向収差が発
生し、それによりビームのぼけが生じる。
【0005】図1は可変面積型電子ビーム描画装置で成
形されたビームの蓄積エネルギを示している。この図で
縦軸は蓄積エネルギ、横軸は矩形ビームの例えばX方向
の位置を示している。図1(a)はビームにぼけがない
ジャストフォーカスの状態、図1(b)はビームにぼけ
がある場合である。
【0006】このようなビームをレジストが塗布された
被描画材料に照射するわけであるが、蓄積エネルギの5
0%でレジストが現像されれば、図1(a)の場合も
(b)の場合も線幅はaとなり、いずれも同じ幅とな
る。しかしながら、例えば、蓄積エネルギの20%で現
像されると、ぼけのない図1(a)の場合には線幅は依
然としてaであるが、ぼけのある図1(b)の場合に
は、線幅はa+δとなり、異なった幅となる。
【0007】このような偏向収差によるビームぼけのパ
ターンサイズへの影響は、従来は許容されていたが、近
年パターン精度に対する要求が厳しくなり、無視できな
くなっている。なお、偏向収差は電子ビームの偏向角度
に比例して大きくなり、上記δの値は偏向角度に応じて
変化する。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、偏向収差によるビームのぼけによ
るパターンサイズの変動を防止できる電子ビーム描画方
法を実現するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
電子ビーム描画方法は、描画すべきパターンに応じて電
子ビームを偏向し、所望のパターンの描画を行うように
した電子ビーム描画方法において、被描画材料への電子
ビームのショット時間を電子ビームの偏向位置に応じて
変化させるようにしたことを特徴としている。
【0010】請求項1の発明では、被描画材料への電子
ビームのショット時間を電子ビームの偏向位置に応じて
変化させる。請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、ショット時間の調整を電子ビームのブランキング
によって行う。
【0011】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、被描画材料への実際の描画の際には、電子ビーム
のショット時間をそのときの偏向位置に応じて補正す
る。請求項4の発明では、請求項1の発明において、予
め、電子ビームの偏向位置に応じたショット時間を演算
して記憶する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図2は本発明を実施するた
めの可変面積型電子ビーム描画装置の一例を示してい
る。1は電子ビームEBを発生する電子銃であり、該電
子銃1から発生した電子ビームEBは、照射レンズ2を
介して第1成形アパーチャ3上に照射される。
【0013】第1成形アパーチャの開口像は、成形レン
ズ4により、第2成形アパーチャ5上に結像されるが、
その結像の位置は、成形偏向器6により変えることがで
きる。第2成形アパーチャ5により成形された像は、縮
小レンズ7、対物レンズ8を経て描画材料9上に照射さ
れる。描画材料9への照射位置は、位置決め偏向器10
により変えることができる。
【0014】11は制御CPUであり、制御CPU11
はパターンデータメモリー12からのパターンデータを
データ転送回路13に転送する。データ転送回路13か
らのパターンデータは、成形偏向器6を制御する制御回
路14、位置決め偏向器10を制御する制御回路15、
対物レンズ8の励磁を制御する制御回路16、電子銃1
から発生した電子ビームのブランキングを行うブランカ
ー(ブランキング電極)17を制御するブランキングコ
ントロール回路18に供給される。
【0015】ブランキングコントロール回路18にはシ
ョット時間補正メモリ19が接続されており、ブランキ
ングコントロール回路18からのブランキング信号は、
ショット時間補正メモリ19からの値に応じて補正され
る。更に、制御CPU11は、材料9のフィールド毎の
移動のために、材料9が載せられたステージ20の駆動
回路21を制御する。このような構成の動作を次に説明
する。
【0016】まず、基本的な描画動作について説明す
る。パターンデータメモリ12に格納されたパターンデ
ータは、逐次読み出され、データ転送回路13に供給さ
れる。このデータ転送回路13からのデータに基づき、
偏向制御回路14は成形偏向器6を制御し、また、制御
回路15は位置決め偏向器10を制御する。
【0017】この結果、各パターンデータに基づき、成
形偏向器6により電子ビームの断面が単位パターン形状
に成形され、その単位パターンが順々に材料9上にショ
ットされ、所望の形状のパターン描画が行われる。な
お、この時、ブランキングコントロール回路18からブ
ランカー17へのブランキング信号により、材料9への
電子ビームのショットに同期して電子ビームのブランキ
ングが実行される。
【0018】更に、材料9上の異なった領域への描画の
際には、制御CPU11からステージ駆動回路21への
指令により、ステージ20は所定の距離移動させられ
る。なお、ステージ20の移動距離は、図示していない
が、レーザー測長器により監視されており、測長器から
の測長結果に基づき、ステージの位置は正確に制御され
る。
【0019】次に、成形された電子ビームの偏向収差に
よるビームのぼけに伴うパターンサイズの変動を回避す
るショット時間の補正動作について説明する。まず、正
規の描画に先立ち、ショット時間補正値をショット時間
補正メモリ19に書込む。この補正値は実際に描画した
結果から線幅を測定して求める。
【0020】この補正値の求め方についてより詳細に説
明する。まず、ある線幅(例えば1μm)の図形を有す
るテストパターンをショット量を変化させながら描画す
る。これにより、ショット量Sと線幅Dとの関係が図3
に示すようにプロットされ、関係式を直線近似で求め
る。この関係式は次のように表される。
【0021】D=b・S+c 次に、フィールドの各位置に同サイズの図形が配置され
たテストパターンを基準ショット量で描画する。描画し
た材料を現像し、各位置のパターンの線幅をX方向とY
方向について測定する。測定した線幅のフィールド中心
からの変動分をδWx(X方向)、δWy(Y方向)と
表すと、補正すべきショット量δSは、次のようにな
る。
【0022】δS=−(δWx/b+δWy/b)/2 上式は、ショット量と線幅とが使用するショット量付近
では比例関係にあることから導かれる。この補正すべき
ショット量δSをフィールド各位置での代表点に対して
求め、次にフィールド位置と補正ショット量(ショット
時間)との関係を最小二乗近似にて計算し、求められた
値をショット時間補正メモリ19に書込む。
【0023】実際の描画の際には、位置決め偏向器制御
回路15にショットすべきパターンの位置に対応した信
号がデータ転送回路13から供給され、また、電子ビー
ムの断面積に応じて予め設定されたショット時間に対応
した信号がブランキングコントロール回路18に供給さ
れる。
【0024】ブランキングコントロール回路18では、
データ転送回路13からのショット時間に対応した信号
と、ショット時間補正メモリ19から読み出された電子
ビームの偏向位置に応じたショット時間補正値とに基づ
いて演算を行い、電子ビームの偏向収差によるショット
時間の補正が行われる。
【0025】この補正は、例えば、図4に示すような補
正テーブルに基づいて行われる。図4において、横軸は
X方向の偏向位置、縦軸はY方向の偏向位置である。こ
こで、X方向の位置が0でY方向の位置が0の場合(電
子ビームの偏向がない場合)、補正値は0であり、その
場合のショット時間は予め設定された基準ショット時間
とされる。また、X方向の位置が+1でY方向の位置が
+2の場合、補正値は3であり、この補正値に応じてシ
ョット時間は補正される。
【0026】この結果、電子ビームの偏向位置に応じて
ショット時間が変えられ、偏向収差によるぼけに伴う線
幅の変動は補正され、所望の精度でパターンの描画を行
うことができる。
【0027】以上本発明の一実施形態を説明したが、本
発明はこの実施の形態に限定されない。例えば、補正メ
モリ19には、基準ショット時間に対する補正割合を書
き込み、基準ショット時間との掛け算で補正動作を実行
しても良い。また、ショット時間の補正値を求めてお
き、実際の描画時に基準のショット時間の補正演算を行
うようにしたが、事前に各偏向位置ごとの補正がなされ
たショット時間を求めて記憶しておき、実際の描画時に
補正演算を行わないこともできる。更に、可変面積型電
子ビーム描画装置を例に説明したが、本発明は被描画材
料に細く絞った電子ビームを照射するようにした電子ビ
ーム描画装置にも適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、被描
画材料への電子ビームのショット時間を電子ビームの偏
向位置に応じて変化させるようにしたので、電子ビーム
の偏向収差に基づくビームのぼけによるパターンの線幅
の変動が補正され、描画精度(図形精度)を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】矩形ビームの蓄積エネルギと線幅との関係を示
す図である。
【図2】本発明を実施するための電子ビーム描画装置の
一例を示す図である。
【図3】ショット量と描画線幅との関係を示す図であ
る。
【図4】ショット量補正テーブルの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電子銃 2 照射レンズ 3 第1アパーチャ 4 成形レンズ 5 第2アパーチャ 6 成形偏向器 7 縮小レンズ 8 対物レンズ 9 被描画材料 10 位置決め偏向器 11 制御CPU 12 パターンデータメモリー 13 データ転送回路 14 成形偏向器制御回路 15 位置決め偏向器制御回路 16 対物レンズ制御回路 17 ブランカー 18 ブランキングコントロール回路 19 ショット時間補正メモリ 20 ステージ 21 ステージ駆動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画すべきパターンに応じて電子ビーム
    を偏向し、所望のパターンの描画を行うようにした電子
    ビーム描画方法において、被描画材料への電子ビームの
    ショット時間を電子ビームの偏向位置に応じて変化させ
    るようにした電子ビーム描画方法。
  2. 【請求項2】 ショット時間の調整を電子ビームのブラ
    ンキングによって行う請求項1記載の電子ビーム描画方
    法。
  3. 【請求項3】 被描画材料への実際の描画の際には、電
    子ビームのショット時間をそのときの偏向位置に応じて
    補正するようにした請求項1記載の電子ビーム描画方
    法。
  4. 【請求項4】 予め、電子ビームの偏向位置に応じたシ
    ョット時間が演算されている請求項1記載の電子ビーム
    描画方法。
JP4333497A 1997-02-27 1997-02-27 電子ビーム描画方法 Pending JPH10242026A (ja)

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Effective date: 20020115