JPH10241375A - 強誘電体記憶装置 - Google Patents

強誘電体記憶装置

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JPH10241375A
JPH10241375A JP9324143A JP32414397A JPH10241375A JP H10241375 A JPH10241375 A JP H10241375A JP 9324143 A JP9324143 A JP 9324143A JP 32414397 A JP32414397 A JP 32414397A JP H10241375 A JPH10241375 A JP H10241375A
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ferroelectric
memory element
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿命の長い強誘電体記憶装置を提供する。 【解決手段】 切換え信号生成部40は、切換え信号を
所定タイミングで自動的に生成する。分極反転制御部3
6は、切換え信号に基づいて、情報記憶部30を構成す
る強誘電体記憶素子の分極状態を反転させる。分極反転
制御部36は、強誘電体記憶素子の分極状態を反転させ
たあと、さらに、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電
体記憶素子に対する書込動作を所定回数行なう。ゲート
制御部38は、入力ゲート部32および出力ゲート部3
4に対し入力ゲート制御信号および出力ゲート制御信号
を与えることにより、入出力非反転状態と入出力反転状
態とを切換える。したがって、強誘電体記憶素子に保持
された情報の内容を維持したまま、強誘電体の分極状態
を、適宜、変更することができる。このため、強誘電体
記憶素子にくせ付けが生ずることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体記憶装
置に関し、特に、強誘電体記憶装置の長寿命化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】不揮発性の半導体メモリとして、強誘電
体コンデンサを用いた強誘電体メモリが知られている。
図12に、従来の強誘電体メモリの回路構成の一部を示
す。従来の強誘電体メモリは、強誘電体コンデンサ4と
負荷用コンデンサ6とを備えている。図13に、強誘電
体コンデンサ4に関する電圧(図12に示すプレートラ
インPLを基準電位とした場合のビットラインBLの電
位)と分極状態(図においては、”分極状態”と等価
な”電荷”で表わしている)との関係を表わす履歴曲線
(電圧・電荷特性)を示す。
【0003】図13において、残留分極Z1を生じてい
る状態を第1の分極状態P1(記憶データ”H”に対
応)とし、残留分極Z2を生じている状態を第2の分極
状態P2(記憶データ”L”に対応)とする。強誘電体
コンデンサ4がいずれの分極状態にあるかを調べること
により、強誘電体コンデンサ4の記憶データを読み出す
ことができる。
【0004】強誘電体コンデンサ4がいずれの分極状態
にあるかを調べるには、図12に示す負荷用コンデンサ
6を放電させた後、ビットラインBLをフローティング
状態とし、その後、プレートラインPLに読出用電圧V
pを与え、このとき強誘電体コンデンサ4の両端に生ず
る電圧Vfを測定する。
【0005】図13に示す図式解法によれば、負荷用コ
ンデンサ6の静電容量を直線L1の傾きで表わした場
合、強誘電体コンデンサ4が第1の分極状態P1であれ
ば、強誘電体コンデンサ4の両端に生ずる電圧VfはV
1となり、第2の分極状態P2であれば、電圧VfはV
2となる。したがって、基準電圧Vrefを図13のよう
に設定しておけば、読出時における誘電体コンデンサ4
の両端に生ずる電圧Vfと基準電圧Vrefとを比較するこ
とにより、強誘電体コンデンサ4がいずれの分極状態に
あるかを調べることができる。
【0006】このようにして強誘電体コンデンサ4の分
極状態を調べることにより、分極状態に対応する記憶デ
ータを読み出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の強誘電体メモリには、次のような問題点が
あった。強誘電体には、同一の分極状態が長時間保持さ
れると履歴曲線(電圧・電荷特性)に歪を生ずるという
性質(「くせ付け」、または「インプリント効果」とい
う)がある。
【0008】このため、同一の記憶データを記憶させた
まま長時間経過すると、強誘電体メモリを構成する強誘
電体コンデンサ4に、くせ付けが生ずる。くせ付けが生
ずると、上述の強誘電体コンデンサ4の両端に生ずる電
圧Vfの値が変る。とくに、くせ付けが生じたときの記
憶データと反対の記憶データを書込んだ場合に、該反対
の記憶データを正確に読み出すことができなくなる。す
なわち、時間の経過とともに、記憶装置としての機能が
低下し、使用できなくなるおそれがある。
【0009】この発明はこのような問題を解決し、寿命
の長い強誘電体記憶装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の強誘電体記憶
装置は、記憶すべき情報を強誘電体の分極状態に対応さ
せ、分極状態を保持することで当該情報を保持する強誘
電体記憶素子、を備えた強誘電体記憶装置において、所
定の切換え信号に基づいて、前記情報と分極状態との対
応関係を変更するよう構成したことを特徴とする。
【0011】請求項2の強誘電体記憶装置は、請求項1
の強誘電体記憶装置において、記憶すべき2種類の情報
に対応した、第1の分極状態または分極の極性が第1の
分極状態と異なる第2の分極状態、を保持し得るよう前
記強誘電体記憶素子を構成し、前記切換え信号に基づい
て、強誘電体記憶素子の分極状態を反転し、入力された
情報を反転せずに強誘電体記憶素子に書込むとともに強
誘電体記憶素子から読み出した情報を反転せずに出力す
る入出力非反転状態と入力された情報を反転して強誘電
体記憶素子に書込むとともに強誘電体記憶素子から読み
出した情報を反転して出力する入出力反転状態とを切換
えるよう構成したことを特徴とする。
【0012】請求項3の強誘電体記憶装置は、請求項2
の強誘電体記憶装置において、前記強誘電体記憶素子を
有し、当該強誘電体記憶素子に対する情報の書込みおよ
び読み出し機能を備えた情報記憶部、所定の入力ゲート
制御信号に基づいて、書込みのために入力された情報を
反転せずにまたは反転して情報記憶部に送る入力ゲート
部、所定の出力ゲート制御信号に基づいて、情報記憶部
から読み出された情報を反転せずにまたは反転して出力
する出力ゲート部、前記切換え信号に基づいて、情報記
憶部を構成する強誘電体記憶素子の分極状態を反転させ
る分極反転制御部、前記切換え信号に基づいて、前記入
力ゲート制御信号および出力ゲート制御信号を生成する
ことにより、前記入出力非反転状態と入出力反転状態と
を切換えるゲート制御部、を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項4の強誘電体記憶装置は、請求項1
ないし請求項3のいずれかの強誘電体記憶装置におい
て、前記切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分
極状態を変更するとともに、変更後の分極方向を維持し
つつ強誘電体記憶素子に対する読出動作または書込動作
を所定回数行なうよう構成したことを特徴とする。
【0014】請求項5の強誘電体記憶装置は、記憶すべ
き2種類の情報に対応した、第1の分極状態または分極
の極性が第1の分極状態と異なる第2の分極状態、を保
持し得る強誘電体記憶素子、を備えた強誘電体記憶装置
において、所定の切換え信号に基づいて、強誘電体記憶
素子の分極状態を反転し、反転後の分極方向を維持しつ
つ強誘電体記憶素子に対する読出動作または書込動作を
所定回数行ない、その後、強誘電体記憶素子の分極状態
を反転前の状態に戻すよう構成したこと、を特徴とす
る。
【0015】請求項6の強誘電体記憶装置は、請求項1
ないし請求項5のいずれかの強誘電体記憶装置におい
て、前記切換え信号を、所定タイミングで自動的に生成
するよう構成したこと、を特徴とする。
【0016】請求項7の強誘電体記憶装置は、請求項1
ないし請求項6のいずれかの強誘電体記憶装置におい
て、前記強誘電体記憶素子は、記憶すべき情報に対応し
た分極状態を保持し得る強誘電体コンデンサと、強誘電
体コンデンサに対し直列に電気的に接続される負荷用コ
ンデンサとを備え、直列に電気的に接続された強誘電体
コンデンサおよび負荷用コンデンサに対し所定の電圧を
印加したとき強誘電体コンデンサに発生する電圧に基づ
いて記憶された情報を読み出すよう構成したこと、を特
徴とする。
【0017】請求項8の強誘電体記憶装置の制御装置
は、記憶すべき情報を強誘電体の分極状態に対応させ、
分極状態を保持することで当該情報を保持する強誘電体
記憶素子を備えた強誘電体記憶装置を制御するための制
御装置であって、所定の切換え信号に基づいて、前記情
報と分極状態との対応関係を変更すること、を特徴とす
る。
【0018】請求項9の強誘電体記憶装置の制御装置
は、記憶すべき2種類の情報に対応した、第1の分極状
態または分極の極性が第1の分極状態と異なる第2の分
極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子を備えた強誘電
体記憶装置を制御するための制御装置であって、所定の
切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を
反転し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素
子に対する読出動作または書込動作を所定回数行ない、
その後、入力された情報を反転せずに強誘電体記憶素子
に書込むとともに強誘電体記憶素子から読み出した情報
を反転せずに出力する入出力非反転状態と入力された情
報を反転して強誘電体記憶素子に書込むとともに強誘電
体記憶素子から読み出した情報を反転して出力する入出
力反転状態とを切換えること、を特徴とする。
【0019】請求項10の強誘電体記憶装置の制御装置
は、記憶すべき2種類の情報に対応した、第1の分極状
態または分極の極性が第1の分極状態と異なる第2の分
極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子を備えた強誘電
体記憶装置を制御するための制御装置であって、所定の
切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を
反転し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素
子に対する読出動作または書込動作を所定回数行ない、
その後、強誘電体記憶素子の分極状態を反転前の状態に
戻すこと、を特徴とする。
【0020】請求項11の記憶媒体は、記憶すべき情報
を強誘電体の分極状態に対応させ、分極状態を保持する
ことで当該情報を保持する強誘電体記憶素子を備えた強
誘電体記憶装置を制御するためのコンピュータが実行可
能なプログラム、を記憶したコンピュータ可読の記憶媒
体であって、前記プログラムは、コンピュータに、所定
の切換え信号に基づいて、前記情報と分極状態との対応
関係を変更させること、を特徴とする。
【0021】請求項12の記憶媒体は、記憶すべき2種
類の情報に対応した、第1の分極状態または分極の極性
が第1の分極状態と異なる第2の分極状態、を保持し得
る強誘電体記憶素子を備えた強誘電体記憶装置を制御す
るためのコンピュータが実行可能なプログラム、を記憶
したコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プログ
ラムは、コンピュータに、所定の切換え信号に基づい
て、強誘電体記憶素子の分極状態を反転させ、反転後の
分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素子に対する読出動
作または書込動作を所定回数行なわせ、その後、入力さ
れた情報を反転せずに強誘電体記憶素子に書込むととも
に強誘電体記憶素子から読み出した情報を反転せずに出
力する入出力非反転状態と入力された情報を反転して強
誘電体記憶素子に書込むとともに強誘電体記憶素子から
読み出した情報を反転して出力する入出力反転状態とを
切換えさせること、を特徴とする。
【0022】請求項13の記憶媒体は、記憶すべき2種
類の情報に対応した、第1の分極状態または分極の極性
が第1の分極状態と異なる第2の分極状態、を保持し得
る強誘電体記憶素子を備えた強誘電体記憶装置を制御す
るためのコンピュータが実行可能なプログラム、を記憶
したコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プログ
ラムは、コンピュータに、所定の切換え信号に基づい
て、強誘電体記憶素子の分極状態を反転させ、反転後の
分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素子に対する読出動
作または書込動作を所定回数行なわせ、その後、強誘電
体記憶素子の分極状態を反転前の状態に戻させること、
を特徴とする。
【0023】
【発明の効果】請求項1および請求項7の強誘電体記憶
装置、ならびに、請求項8の強誘電体記憶装置の制御装
置は、所定の切換え信号に基づいて、情報と分極状態と
の対応関係を変更するよう構成したことを特徴とする。
【0024】したがって、強誘電体記憶素子に保持され
た情報の内容を維持したまま、強誘電体の分極状態を、
適宜、変更することができる。このため、強誘電体記憶
素子に保持されている情報の内容が長期間変らない場合
であっても、強誘電体記憶素子にくせ付けが生ずること
はない。すなわち、半永久的に、情報の読み書きを行な
うことができる。
【0025】請求項2の強誘電体記憶装置は、記憶すべ
き2種類の情報に対応した第1の分極状態または第2の
分極状態を保持し得るよう強誘電体記憶素子を構成し、
切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を
反転するとともに、入出力非反転状態と入出力反転状態
とを切換えるよう構成したことを特徴とする。
【0026】したがって、2種類の情報を取扱う強誘電
体記憶装置において、強誘電体記憶素子に保持された情
報の内容を維持したまま、強誘電体の分極状態を、適
宜、変更することができる。
【0027】また、強誘電体の分極状態の変更に合せて
入出力の状態を切換えることができる。したがって、情
報と分極状態との対応関係の変更を意識することなく、
情報の書込み、読み出しを行なうことができる。
【0028】請求項3の強誘電体記憶装置は、入力ゲー
ト部および出力ゲート部を備えるとともに、切換え信号
に基づいて情報記憶部を構成する強誘電体記憶素子の分
極状態を反転させる分極反転制御部と、切換え信号に基
づいて入力ゲート部および出力ゲート部を制御すること
で入出力非反転状態と入出力反転状態とを切換えるゲー
ト制御部を設けたことを特徴とする。
【0029】したがって、切換え信号に基づいて分極反
転制御部を機能させることにより、強誘電体記憶素子の
分極状態を反転させることができる。また、切換え信号
に基づいてゲート制御部を機能させることにより、入力
ゲート部および出力ゲート部を制御することで、入出力
非反転状態と入出力反転状態とを切換えることができ
る。すなわち、簡単な構成で、情報と分極状態との対応
関係を変更することができる。
【0030】請求項4の強誘電体記憶装置は、切換え信
号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を変更する
とともに、変更後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶
素子に対する読出動作または書込動作を所定回数行なう
よう構成したことを特徴とする。
【0031】変更後の分極方向を維持しつつ読出動作ま
たは書込動作を繰り返すことで、単に変更した分極状態
を保持している場合に比し、変更後の分極方向に大きい
電圧を印加することができる。したがって、くせ付けの
回復をより効果的に行なうことができる。
【0032】請求項5の強誘電体記憶装置、および、請
求項10の強誘電体記憶装置の制御装置は、所定の切換
え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を反転
し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素子に
対する読出動作または書込動作を所定回数行ない、その
後、強誘電体記憶素子の分極状態を反転前の状態に戻す
よう構成したことを特徴とする。
【0033】反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記
憶素子に対する読出動作または書込動作を繰り返すこと
で、変更後の分極方向に大きい電圧を印加することがで
きる。したがって、くせ付けの回復を効果的に行なうこ
とができる。このため、該動作の繰り返しのみで、ある
程度、くせ付けの回復を行なうことができる。したがっ
て、その後、強誘電体記憶素子の分極状態を反転前の状
態に戻すことで、入出力の切換え等を行なうことなく、
より簡単な構成によりくせ付けを防止することができ
る。
【0034】請求項6の強誘電体記憶装置は、切換え信
号を、所定タイミングで自動的に生成するよう構成した
ことを特徴とする。したがって、特に意識することなく
自動的に、強誘電体記憶素子のくせ付けを防止すること
ができる。
【0035】請求項9の強誘電体記憶装置は、所定の切
換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を反
転し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素子
に対する読出動作または書込動作を所定回数行ない、そ
の後、入出力非反転状態と入出力反転状態とを切換える
よう構成したことを特徴とする。
【0036】反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記
憶素子に対する読出動作または書込動作を繰り返すこと
で、変更後の分極方向に大きい電圧を印加することがで
きる。したがって、くせ付けの回復を効果的に行なうこ
とができる。さらに、反転後の分極方向を維持しつつ、
入出力非反転状態と入出力反転状態とを切換える。した
がって、強誘電体記憶素子に記憶される情報をみかけ上
変化させることなく、くせ付けの回復を行なうことがで
きる。
【0037】請求項11ないし請求項13の記憶媒体
は、コンピュータが実行可能なプログラムを記憶したコ
ンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プログラム
は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載され
た強誘電体記憶装置をコンピュータを用いて制御するこ
とを特徴とする。したがって、コンピュータを用いるこ
とにより、より容易に、強誘電体記憶素子のくせ付けを
防止することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる強誘電体記憶装置である強誘電体メモリ10の構成
を示す。強誘電体メモリ10は、情報記憶部30、入力
ゲート部32、出力ゲート部34、分極反転制御部3
6、ゲート制御部38、切換え信号生成部40を備えて
いる。
【0039】情報記憶部30は、複数の強誘電体記憶素
子を有し、これらの強誘電体記憶素子に対する情報の書
込みおよび読み出し機能を備えている。
【0040】入力ゲート部32は、後述する入力ゲート
制御信号に基づいて、書込みのために入力された情報を
反転せずにまたは反転して情報記憶部30に送る。出力
ゲート部34は、後述する出力ゲート制御信号に基づい
て、情報記憶部30から読み出された情報を反転せずに
または反転して出力する。
【0041】切換え信号生成部40は、切換え信号を所
定タイミングで自動的に生成する。分極反転制御部36
は、切換え信号に基づいて、情報記憶部30を構成する
強誘電体記憶素子の分極状態を反転させる。分極反転制
御部36は、強誘電体記憶素子の分極状態を反転させた
あと、さらに、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体
記憶素子に対する書込動作を所定回数行なう。
【0042】ゲート制御部38は、その後、前記入力ゲ
ート制御信号および出力ゲート制御信号を生成すること
により、入出力非反転状態と入出力反転状態とを切換え
る。すなわち、上述の強誘電体記憶素子の分極状態を反
転させる前の状態が入出力非反転状態であれば入出力反
転状態に切換え、強誘電体記憶素子の分極状態を反転さ
せる前の状態が入出力反転状態であれば入出力非反転状
態に切換える。
【0043】なお、入出力非反転状態とは、入力された
情報を反転せずに強誘電体記憶素子に書込むとともに強
誘電体記憶素子から読み出した情報を反転せずに出力す
る状態をいい、入出力反転状態とは、入力された情報を
反転して強誘電体記憶素子に書込むとともに強誘電体記
憶素子から読み出した情報を反転して出力する状態をい
う。
【0044】図2に、図1に示す強誘電体メモリ10の
機能の一部をハードウェアロジックにより実現した場合
の構成を表わす。強誘電体メモリ10は、電源投入検知
部50、制御部52、アドレスコントローラ54、入力
ゲート56、出力ゲート58、FRAMセクション60
を備えている。
【0045】FRAMセクション60は、複数の強誘電
体記憶素子であるメモリセルM11(後述、図3参
照)、...を行列配置した構成を有している。FRAM
セクション60は、さらに、メモリセルM11、...の
アドレスを指定するアドレスラッチ62、メモリセルM
11、...に対する読み書きを制御する読み書き制御部
64、メモリセルM11、...を構成する強誘電体コン
デンサC11、...のヒステリシス波形を検出する波形
検出部66、メモリセルM11、...に書込むべきデー
タを一時保持する書込ラッチ68、メモリセルM1
1、...から読み出したデータを一時保持する読出ラッ
チ70を備えている。
【0046】図2の電源投入検知部50は、図1の切換
え信号生成部40に該当する。制御部52は、分極反転
制御部36およびゲート制御部38に該当する。アドレ
スコントローラ54およびFRAMセクション60は、
情報記憶部30に該当する。入力ゲート56は、入力ゲ
ート部32に該当する。出力ゲート58は、出力ゲート
部34に該当する。
【0047】図3に、メモリセルM11近傍の拡大回路
図を示す。メモリセルM11は、強誘電体コンデンサC
11と選択用トランジスタTR11とを備えている。強
誘電体コンデンサC11の一端は、選択用トランジスタ
TR11、ビットライン/BL1を介して、負荷用コン
デンサCbと直列に電気的に接続される。この実施形態
では、負荷用コンデンサCbは、ビットライン/BL1
とグランドとの寄生容量として与えられた常誘電体コン
デンサである。強誘電体コンデンサC11の他端は、プ
レートラインPL1に接続されている。
【0048】選択用トランジスタTR11のゲートは、
ワードラインWL1に接続されている。ビットライン/
BL1には、センスアンプAMP1の一端が接続されて
おり、センスアンプAMP1の他端はビットラインBL
1に接続されている。
【0049】プレートラインPL1、ビットライン/B
L1には、波形検出部66が接続される。波形検出部6
6は、後述するように、制御部52の指示により強誘電
体コンデンサC11の履歴曲線(ヒステリシス波形)を
検出し、検出結果を制御部52に渡す。
【0050】波形検出部66は、一般的なソーヤタワー
回路で構成されており、交流電圧v=Vp・sin(ω
t)を印加したときのX点およびY点の電位を測定する
ことにより、強誘電体コンデンサC11に印加される交
流電圧vと、強誘電体コンデンサC11の呈する分極電
荷Qとの関係(履歴曲線)を知ることができる。なお、
Vpは、後述する読出し用電圧である。
【0051】図7に、強誘電体コンデンサC11がくせ
付け生じていない場合における、強誘電体コンデンサC
11に関する電圧(図3に示すビットライン/BL1を
基準電位とした場合のプレートラインPL1の電位)と
分極状態(図においては、”分極状態”と等価な”電
荷”で表わしている)との関係を表わす履歴曲線を示
す。なお、図7において、残留分極Z1を生じている状
態を第1の分極状態P1(第1の記憶データである記憶
データ”H”に対応)とし、残留分極Z2を生じている
状態を第2の分極状態P2(第2の記憶データである記
憶データ”L”に対応)とする。
【0052】図4Aに、入力ゲート56の構成の一例を
示す。図4Bに、出力ゲート58の構成の一例を示す。
【0053】つぎに、図5に示すフローチャートおよび
図2に基づいて、メモリセルM11、...に対するくせ
付け防止動作を説明する。図2に示す電源投入検出部5
0は、強誘電体メモリ10の電源(図示せず)が投入さ
れたことを検出すると、切換え信号であるメモリスター
トアップ信号を生成する。
【0054】制御部52は、メモリスタートアップ信号
を監視しており(ステップS2)、該信号を検出する
と、アドレスコントローラ54に開始アドレス(たとえ
ば、”0000”)をセットする(ステップS4)。ア
ドレスコントローラ54にセットされたアドレスは、F
RAMセクション60のアドレスラッチ62に保持され
る。
【0055】つぎに制御部52は、FRAMセクション
60の読み書き制御部64に読出信号を送り、アドレス
ラッチ62に保持されたアドレスで指定されたメモリセ
ル(図3のM11とする)に記憶されているデータを読
み出す。読み出されたデータは、FRAMセクション6
0の読出ラッチ70に保持される(ステップS6)。
【0056】読出信号に基づいて行なわれるメモリセル
M11からのデータの読み出し手順を、図6に示すタイ
ミングチャートを用いて説明する。まず、図3に示すビ
ットライン/BL1を”L”とすることにより、負荷用
コンデンサCbを放電させ(図6(a)参照)、その
後、ビットライン/BL1をフローティング状態にする
(図6(b)参照)。
【0057】つぎに、ワードラインWL1を”H”とす
ることにより、選択トランジスタTR11をON状態と
し(図6(c)参照)、その後、プレートラインPL1
を”H”にする(図6(d)参照)。
【0058】プレートラインPL1を”H”にすること
により、直列に電気的に接続された強誘電体コンデンサ
C11および負荷用コンデンサCbの両端に、読出し用
電圧Vpが印加されることになる。これにより、図7に
示すように、強誘電体コンデンサC11の両端には、読
出し用電圧Vpに基づく分圧V1またはV2が生ずる。
【0059】図式解法によれば、分圧V1は第1の分極
状態P1における強誘電体コンデンサC11の示す電圧
であり、分圧V2は第2の分極状態P2における強誘電
体コンデンサC11の示す電圧である。したがって、グ
ランドGを基準としたビットライン/BL1の電位は、
メモリセルM11のデータが”H”であれば、図6
(e)に示す値となり、メモリセルM11のデータが”
L”であれば、図6(e’)に示す値となる。
【0060】つぎに、センスアンプAMP1を動作させ
る(図6(f)参照)。センスアンプAMP1は、ビッ
トラインBL1を介して与えられる基準電圧Vref(し
きい値電圧、図7参照)と強誘電体コンデンサC11の
分圧(V1またはV2)とを比較する。実際には、グラ
ンドGを基準としたときの、ビットラインBL1の電位
(基準電圧Vref)と、ビットライン/BL1の電位
(図7に示す”Vp−V1”または”Vp−V2”)と
を比較する。
【0061】ビットラインBL1の電位に比べ、ビット
ライン/BL1の電位が高ければ(図7に示すV1の場
合)、記憶データは”H”であると判定し、ビットライ
ン/BL1の電位を”H”にする(図6(g)参照)。
逆に、ビットラインBL1の電位に比べ、ビットライン
/BL1の電位が低ければ(図7に示すV2の場合)、
記憶データは”L”であると判定し、ビットライン/B
L1の電位を”L”にする(図6(g’)参照)。な
お、基準電圧Vrefの値は、分圧V1と分圧V2の中間
の値となるように設定している。
【0062】つぎに、プレートラインPL1を”L”に
する(図6(h)参照)。いま、記憶データが”H”で
あるとすると、プレートラインPL1を”L”にするこ
とにより、プレートラインPL1と、”H”に維持され
たビットライン/BL1との間には電位差が生ずること
となる。この電位差が、図7に示す第1の再書込電圧V
rw1であり、強誘電体コンデンサC11の両端に印加さ
れる。強誘電体コンデンサC11は、第1の再書込電圧
Vrw1を印加され、図7に示す分極状態P6となる。
【0063】一方、記憶データが”L”であるとする
と、ビットライン/BL1の電位を”L”にする(図6
(g’)参照)ことにより、ビットライン/BL1
と、”H”に維持されたプレートラインPL1との間に
電位差が生ずることとなる。この電位差が、図7に示す
第2の再書込電圧Vrw2(読出用電圧Vpに等しい)であ
り、強誘電体コンデンサC11の両端に印加される。強
誘電体コンデンサC11は、第2の再書込電圧Vrw2を
印加され、図7に示す分極状態P7となる。この後、プ
レートラインPL1を”L”にする(図6(h)参照)
ことにより、強誘電体コンデンサC11の両端にかかる
電圧を強制的に0Vとする。これにより強誘電体コンデ
ンサC11は、図7における第2の分極状態P2に戻
る。
【0064】つぎに、ワードラインWL1を”L”に落
とす(図6(i)参照)ことにより、選択トランジスタ
TR11をOFFとし、強誘電体コンデンサC11をフ
ローティング状態とする。
【0065】つぎに、読出ラッチ70(図2参照)のゲ
ート(図示せず)を制御する出力線B1(図示せず)を
立ち上げる(図6(j)参照)ことにより、ビットライ
ン/BL1の電位”H”(図6(k)参照)または”
L”(図6(k’)参照)を、読出ラッチ70に取込む
(図6(l)または(l’)参照)。
【0066】その後、センスアンプAMP1をOFFに
する(図6(m)参照)ことにより、再びビットライン
/BL1をフローティング状態とする(図6(n)また
は(n’)参照)。最後に、出力線B1を”L”に戻
し、読出処理を終了する。
【0067】このようにして、図2に示す制御部52
は、メモリセルM11に記憶されているデータを読み出
すとともに、読み出したデータを、FRAMセクション
60の読出ラッチ70に保持する。
【0068】つぎに制御部52は、入力ゲート制御信号
を”0”にすることにより、図2に示す入力ゲート56
を反転状態とする。これにより、前ステップで読出ラッ
チ70に保持されていたデータは、入力ゲート56で反
転され、FRAMセクション60の書込みラッチ68に
保持される(ステップS8)。
【0069】つぎに、制御部52は、読み書き制御部6
4に書込み信号を送り、書込みラッチ68に保持された
反転データを、アドレスラッチ62に保持されたアドレ
スで指定されたメモリセルM11に書込む(ステップS
10)。つまり、メモリセルM11に記憶されているデ
ータを反転して、同じメモリセルM11に書込むことに
なる。
【0070】メモリセルM11にデータを書込むには、
図3に示すワードラインWL1を”H”とすることによ
り、選択トランジスタTR11をON状態とする。反転
データとして”L”を書込む場合、ビットライン/BL
1を”L”とするとともに、プレートラインPL1を”
H”にする。このとき、強誘電体コンデンサC11は、
図7における分極状態P1から、P7を経て分極状態P
2に至る。
【0071】逆に、反転データとして”H”を書込む場
合、ビットライン/BL1を”H”とするとともに、プ
レートラインPL1を”L”にする。このとき、強誘電
体コンデンサC11は、図7における分極状態P2か
ら、P6を経て分極状態P1に至る。
【0072】つぎに制御部52は、メモリセルM11を
構成する強誘電体コンデンサC11のヒステリシス波形
が正常化されたか否かをチェックする(ステップS1
2)。このステップにおいて、制御部52は、まず、図
3に示す波形検出部66に波形検出指示信号を送る。波
形検出部66は波形検出指示信号を受けると、交流電源
66aを作動させ、グランドGとプレートラインPL1
との間に、交流電圧v=Vp・sin(ωt)を印加す
る。波形検出部66は、このときのX点およびY点の電
位を測定して、制御部52に送る。制御部66はこれら
の測定値に基づいて、強誘電体コンデンサC11に印加
される交流電圧vと、強誘電体コンデンサC11の呈す
る分極電荷Qとの関係(ヒステリシス波形)を知る。
【0073】制御部52は、ヒステリシス波形が正常に
なっていれば(図7に近い状態であれば)次ステップに
進み、ヒステリシス波形がまだ正常になっていなければ
(たとえば、図8に近い状態であれば)、正常になるま
でステップS10を繰り返す(ステップS12)。
【0074】図8は、記憶データが”H”の状態(図7
の分極状態P1)で長時間放置された場合のヒステリシ
ス波形である。くせ付け(インプリント効果)により、
図7のP1、P2は、それぞれ、図8のP11、P12
に移行する。
【0075】この状態で読出を行なうと、上述のよう
に、記憶データ”H”を読み出すことは可能(図7の場
合同様、図8においても、記憶データ”H”を示す電圧
V1は基準電圧Vrefよりも左にある)であるが、読み
出したデータを反転したデータ”L”を書込んだ場合、
これを読み出すことはできない(図7に示すように、記
憶データ”L”を示す電圧V2は基準電圧Vrefよりも
右になければならないが、図8の場合には、電圧V2は
基準電圧Vrefよりも左にある)という不都合が生ず
る。
【0076】この場合、上述のように反転データの書込
み(ステップS10参照)を繰り返すことにより、強誘
電体コンデンサC11の両端には、ビットライン/BL
1側を負とする(プレートラインPL1側を正とする)
電圧Vp(Vrw2)が繰り返し印加される。これによ
り、徐々にくせ付けが解消される。
【0077】くせ付けが解消されてヒステリシス波形が
正常になったと判断した場合、制御部52は、アドレス
コントローラ54の示すアドレスが終了アドレス(たと
えば、”FFFF”であるか否かをチェックする(ステ
ップS14)。アドレスコントローラ54の示すアドレ
スが終了アドレスでなければ、アドレスコントローラ5
4の示すアドレスをインクリメントする。たとえば、ア
ドレスが”0000”であれば、”0001”とする。
その後、制御をステップS6に戻し、ステップS6〜S
14を繰り返す。これにより、全てのメモリセルM1
1、...(アドレス”0000”〜”FFFF”に対
応)のくせ付けを解消することができる。
【0078】制御部52は、つぎに、入力ゲート制御信
号および出力ゲート制御信号をともに”0”にすること
により、入力ゲート56および出力ゲート58を反転状
態とする(図4参照)。これにより、全てのメモリセル
M11、...の記憶データが反転しているにもかかわら
ず、操作者は、これを意識することなく、書込み、読み
出しを行なうことができる。
【0079】たとえば、メモリセルM11の記憶データ
を読み出す場合、メモリセルM11の記憶データが本
来”H”であったとすると、反転書込み(ステップS1
0参照)により、書込まれたデータは”L”になってい
る。このデータを読み出すと、読出データは”L”とな
るが、図2に示す出力ゲート58で反転されて、出力デ
ータは”H”となる。すなわち、出力データには、本来
の記憶データ”H”が表われることとなる。メモリセル
M11の記憶データが本来”L”であった場合も同様で
ある。
【0080】つぎに、メモリセルM11に、あらたにデ
ータ”L”を記憶させたい場合、図2に示す入力データ
を”L”とすればよい。この場合、書込みデータは、入
力ゲート56で反転されて”H”になる。したがって、
メモリセルM11にはデータ”H”が書込まれる。この
データを読み出すと、読出データは”H”となるが、出
力ゲート58で反転されて、出力データは”L”とな
る。すなわち、入力データが”L”であれば、出力デー
タも”L”となる。同様に、入力データが”H”であれ
ば、出力データも”H”となる。
【0081】最後に、制御部52は、各種カウンタ(図
示せず)のリセットなど、終了処理を行なった(ステッ
プS20)後、制御をステップS2に戻す。すなわち、
上述の一連の処理は、メモリスタートアップ信号を検出
するごとに(この実施形態では、電源が投入されるごと
に)行なわれる。
【0082】このように構成すると、たとえば、メモリ
セルM11の記憶データが本来”H”であった場合、メ
モリセルM11に実際に書込まれたデータは”H”か
ら、メモリスタートアップ信号を検出するごとに”
L”、”H”、”L”、・・・と変化する。したがっ
て、メモリスタートアップ信号を検出するごとにメモリ
セルM11の分極状態を、図7に示すP1から、P2、
P1、P2、・・・と変化させることができる。このた
め、メモリセルM11にくせ付けが生ずることはない。
【0083】一方、メモリセルM11に実際に書込まれ
ているデータの反転にあわせ、入力ゲート56および出
力ゲート58も、”非反転”状態から、”反転”、”非
反転”、”反転”、・・・と変化する。このため、上述
のように、メモリセルM11に実際に書込まれているデ
ータが、電源の投入ごとに変化しているにもかかわら
ず、操作者は、これを意識することなく、書込み、読み
出しを行なうことができる。
【0084】なお、上述の実施形態においては、電源投
入検知部50を設けることにより、電源の投入を検出し
て切換え信号(メモリスタートアップ信号)を生成する
よう構成したが、切換え信号の生成は電源の投入時に限
定されるものではない。たとえば、メモリへの所定アク
セス回数ごとに切換え信号を生成するようにしてもよい
し、タイマーを設けて所定時間経過ごとに切換え信号を
生成するようにしてもよい。また、外部プログラムの割
込みにより切換え信号を生成するようにしてもよい。さ
らに、自動ではなく、手動で切換え信号を生成するよう
にしてもよい。また、これらを組合せて切換え信号を生
成するよう構成することもできる。
【0085】また、上述の実施形態においては、ヒステ
リシス波形が正常化した時点で、反転データの書込み動
作を終了するよう構成したが(ステップS10、S1
2)、ヒステリシス波形が正常化した後も、さらに反転
データの書込み動作を所定回数繰り返すよう構成するこ
ともできる。たとえば、ヒステリシス波形の正常化に要
した書込み動作の繰り返し回数をカウントしておき、ヒ
ステリシス波形が正常化した後、当該繰り返し回数と同
程度の回数分さらに書込み動作を繰り返すよう構成する
ことができる。また、ヒステリシス波形の正常化後、一
定回数だけ書込み動作を繰り返すよう構成することもで
きる。
【0086】また、上述の実施形態においては、ヒステ
リシス波形が正常化するまで反転データの書込み動作を
繰り返すよう構成したが、ヒステリシス波形が正常化し
たかを検出することなく、反転データの書込み動作を、
予め定められた回数だけ繰り返すよう構成することもで
きる。
【0087】また、上述の実施形態においては、反転デ
ータの書込み動作を繰り返すことによりヒステリシス波
形を正常化するよう構成したが、反転データをいったん
書込み、その後、書込んだ反転データの読出動作を繰り
返すことによりヒステリシス波形を正常化するよう構成
することもできる。また、反転データの書込み動作の繰
り返しおよび反転データの読出動作の繰り返しを組合せ
ることもできる。
【0088】また、反転データの書込み動作の繰り返し
または反転データの読出動作の繰り返しを行なわないよ
う構成することもできる。この場合には、反転データを
いったん書込み、その後、放置することになる。反転デ
ータを書込んだ時点でヒステリシス波形の正常化が不十
分であったとしても、反転状態で放置することにより、
時間の経過とともにヒステリシス波形の正常化が徐々に
進行するからである。
【0089】また、上述の実施形態においては、書込ま
れているデータを反転した後、入力ゲートおよび出力ゲ
ートを反転するよう構成したが、書込まれているデータ
を反転してヒステリシス波形を正常化した後、当該デー
タを再度反転して元に戻すよう構成することもできる。
この場合には、入力ゲートおよび出力ゲートを反転する
必要がない。
【0090】なお、上述の実施形態においては、強誘電
体メモリ10に分極反転制御部36およびゲート制御部
38を内蔵した場合(図1参照)を例に説明したが、強
誘電体メモリの外部に、分極反転制御部36およびゲー
ト制御部38を設けることもできる。図9に、このよう
な場合における強誘電体メモリ(強誘電体記憶装置)1
10および制御器(制御装置)100の構成を示す。
【0091】強誘電体メモリ110は、情報記憶部3
0、入力ゲート部32、出力ゲート部34、切換え信号
生成部40を備えている。制御器100は、分極反転制
御部36、ゲート制御部38を備えている。情報記憶部
30、入力ゲート部32、出力ゲート部34、切換え信
号生成部40、分極反転制御部36、ゲート制御部38
の機能は、図1に示す実施形態の場合と、ほぼ同様であ
る。
【0092】図10に、図9に示す強誘電体メモリ11
0および制御器100の機能の一部をハードウェアロジ
ックにより実現した場合の構成を示す。強誘電体メモリ
110は、電源投入検知部50、アドレスコントローラ
54、入力ゲート56、出力ゲート58、FRAMセク
ション60を備えている。
【0093】図10に示す強誘電体メモリ110の電源
投入検知部50は、図9の切換え信号生成部40に該当
する。アドレスコントローラ54およびFRAMセクシ
ョン60は、情報記憶部30に該当する。入力ゲート5
6は、入力ゲート部32に対応する。出力ゲート58
は、出力ゲート部34に該当する。
【0094】一方、図10に示す制御器100は、図9
の分極反転制御部36およびゲート制御部38に該当す
る。したがって、図10に示す実施形態における制御器
100は、前述の図2に示す実施形態における制御部5
2と同様の機能を有することになる。
【0095】なお、図10に示す実施形態においては、
制御装置として、図9の分極反転制御部36およびゲー
ト制御部38の機能を有する制御器100を用いたが、
制御装置はこれに限定されるものではない。たとえば、
制御装置として、分極反転制御部36およびゲート制御
部38の機能の他、入力ゲート部32、出力ゲート部3
4、切換え信号生成部40等の各機能をも有する制御器
(図示せず)を用いることもできる。
【0096】なお、上述の各実施形態においては、強誘
電体メモリ10の各機能、または、強誘電体メモリ11
0および制御器100の各機能をハードウェアロジック
により実現した場合を例に説明したが、当該各機能の一
部を、コンピュータを用いて実現することもできる。
【0097】図10に示す制御器100の機能を、コン
ピュータを用いて実現した場合のハードウェア構成の一
例を、図11に示す。
【0098】図11において、制御器100は、ROM
ソケット102に装着されたROM(記憶媒体)108
を備えている。ROM108には、図5のフローチャー
トに示される処理手順と同様のプログラムが記憶されて
いる。メモリ104には、ROM108に記憶されたプ
ログラムがロードされる。CPU106は、メモリ10
4にロードされたプログラムを実行する。
【0099】CPU106と強誘電体メモリ110との
間で、バス101を介して、メモリスタートアップ信
号、入力ゲート制御信号、出力ゲート信号等(図10参
照)がやり取りされる。
【0100】なお、この実施形態においては、図11に
示すように、記憶媒体としてROMソケット102に装
着されたROM108を用いた場合を例に説明したが、
コンピュータとしていわゆるワンチップマイクロコンピ
ュータを用いる場合には、当該ワンチップマイクロコン
ピュータのROM部(図示せず)を、上記記憶媒体とし
て用いることができる。
【0101】このように、コンピュータは、ROMに記
憶されたプログラムにしたがい、各機能を実現する。な
お、図示しないが、コンピュータにハードディスクを設
け、ハードディスクに記憶されたプログラムにしたがっ
て、各機能を実現するようにしてもよい。この場合、プ
ログラムは、たとえば、FDD(フレキシブルディスク
ドライブ)を介して、プログラムが記憶されたフレキシ
ブルディスクから読み出されてハードディスクにインス
トールされる。
【0102】なお、フレキシブルディスク以外に、CD
−ROM、ICカード等のプログラムを記憶したコンピ
ュータ可読の記憶媒体から、ハードディスクにインスト
ールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線を用い
てダウンロードするようにしてもよい。
【0103】また、プログラムをフレキシブルディスク
からハードディスクにインストールさせることにより、
フレキシブルディスクに記憶させたプログラムを間接的
にコンピュータに実行させるよう構成する以外に、たと
えば、フレキシブルディスクに記憶させたプログラムを
FDDから直接的に実行するようにしてもよい。
【0104】なお、コンピュータによって、実行可能な
プログラムとしては、そのままインストールするだけで
直接実行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換
が必要なもの(例えば、データ圧縮されているものを、
解凍する等)、さらには、他のモジュール部分と組合わ
せて実行可能なものも含む。
【0105】なお、この実施形態においては、図10に
示す制御器100の機能を、コンピュータを用いて実現
した場合を例に説明したが、図2に示す制御部52の機
能を、コンピュータを用いて実現する場合も、ほぼ同様
である。
【0106】また、上述の実施形態においては、いわゆ
る「1トランジスタ・1キャパシタ」型の強誘電体記憶
素子を備えた強誘電体記憶装置を例に説明したが、この
発明は、これに限定されるものではない。たとえば、
「2トランジスタ・2キャパシタ」型の強誘電体記憶素
子を備えた強誘電体記憶装置や、MFMIS−FET
(Metal-Ferroelectric-Metal-Isolater-Silicon-FET)
などの「1トランジスタ」型の強誘電体記憶素子を備え
た強誘電体記憶装置などにも適用することができる。
【0107】また、上述の実施形態においては、”
H”、”L”2種類の情報に対応した2種類の分極状態
を保持し得る強誘電体記憶素子を備えた強誘電体記憶装
置を例に説明したが、この発明は、これに限定されるも
のではない。たとえば、”H”、”M”、”L”3種類
の情報に対応した3種類の分極状態を保持し得る強誘電
体記憶素子を備えた強誘電体記憶装置に適用することも
できる。この場合には、強誘電体記憶素子に書込まれた
情報が、たとえば”H”であるとすると、切換え信号が
生成されるごとに、この情報を”M”、”L”、”
H”、”M”、”L”、・・・と、書換えるよう構成す
ればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による強誘電体記憶装置
である強誘電体メモリ10の構成を示す図面である。
【図2】図1に示す強誘電体メモリ10の機能の一部を
ハードウェアロジックにより実現した場合の構成を表わ
す図面である。
【図3】図2に示す強誘電体メモリ10の回路構成のう
ち、メモリセルM11近傍を拡大した図面である。
【図4】図4Aは、入力ゲート56の構成の一例を示す
図面である。図4Bは、出力ゲート58の構成の一例を
示す図面である。
【図5】メモリセルM11、...に対するくせ付け防止
動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】強誘電体メモリ10における記憶データの読出
手順を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】強誘電体メモリ10に用いられる強誘電体コン
デンサの動作状態を説明するための図面である。
【図8】くせ付けの生じた強誘電体コンデンサの動作状
態を説明するための図面である。
【図9】この発明の他の実施形態による強誘電体メモリ
110および制御器100の構成を示す図面である。
【図10】図9に示す強誘電体メモリ110および制御
器100の機能の一部をハードウェアロジックにより実
現した場合の構成を表わす図面である。
【図11】図10に示す制御器100の機能を、コンピ
ュータを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例
を示す図面である。
【図12】従来の強誘電体メモリの回路構成の一部を示
す図面である。
【図13】従来の強誘電体メモリに用いられる強誘電体
コンデンサの動作状態を説明するための図面である。
【符号の説明】
30・・・・・・・・情報記憶部 32・・・・・・・・入力ゲート部 34・・・・・・・・出力ゲート部 36・・・・・・・・分極反転制御部 38・・・・・・・・ゲート制御部 40・・・・・・・・切換え信号生成部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶すべき情報を強誘電体の分極状態に対
    応させ、分極状態を保持することで当該情報を保持する
    強誘電体記憶素子、 を備えた強誘電体記憶装置において、 所定の切換え信号に基づいて、前記情報と分極状態との
    対応関係を変更するよう構成したことを特徴とする強誘
    電体記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1の強誘電体記憶装置において、 記憶すべき2種類の情報に対応した、第1の分極状態ま
    たは分極の極性が第1の分極状態と異なる第2の分極状
    態、を保持し得るよう前記強誘電体記憶素子を構成し、 前記切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状
    態を反転し、入力された情報を反転せずに強誘電体記憶
    素子に書込むとともに強誘電体記憶素子から読み出した
    情報を反転せずに出力する入出力非反転状態と入力され
    た情報を反転して強誘電体記憶素子に書込むとともに強
    誘電体記憶素子から読み出した情報を反転して出力する
    入出力反転状態とを切換えるよう構成したこと、を特徴
    とするもの。
  3. 【請求項3】請求項2の強誘電体記憶装置において、 前記強誘電体記憶素子を有し、当該強誘電体記憶素子に
    対する情報の書込みおよび読み出し機能を備えた情報記
    憶部、 所定の入力ゲート制御信号に基づいて、書込みのために
    入力された情報を反転せずにまたは反転して情報記憶部
    に送る入力ゲート部、 所定の出力ゲート制御信号に基づいて、情報記憶部から
    読み出された情報を反転せずにまたは反転して出力する
    出力ゲート部、 前記切換え信号に基づいて、情報記憶部を構成する強誘
    電体記憶素子の分極状態を反転させる分極反転制御部、 前記切換え信号に基づいて、前記入力ゲート制御信号お
    よび出力ゲート制御信号を生成することにより、前記入
    出力非反転状態と入出力反転状態とを切換えるゲート制
    御部、 を設けたことを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの強誘
    電体記憶装置において、 前記切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状
    態を変更するとともに、変更後の分極方向を維持しつつ
    強誘電体記憶素子に対する読出動作または書込動作を所
    定回数行なうよう構成したこと、を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】記憶すべき2種類の情報に対応した、第1
    の分極状態または分極の極性が第1の分極状態と異なる
    第2の分極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子、 を備えた強誘電体記憶装置において、 所定の切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極
    状態を反転し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体
    記憶素子に対する読出動作または書込動作を所定回数行
    ない、その後、強誘電体記憶素子の分極状態を反転前の
    状態に戻すよう構成したこと、 を特徴とする強誘電体記憶装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかの強誘
    電体記憶装置において、 前記切換え信号を、所定タイミングで自動的に生成する
    よう構成したこと、 を特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかの強誘
    電体記憶装置において、 前記強誘電体記憶素子は、記憶すべき情報に対応した分
    極状態を保持し得る強誘電体コンデンサと、強誘電体コ
    ンデンサに対し直列に電気的に接続される負荷用コンデ
    ンサとを備え、直列に電気的に接続された強誘電体コン
    デンサおよび負荷用コンデンサに対し所定の電圧を印加
    したとき強誘電体コンデンサに発生する電圧に基づいて
    記憶された情報を読み出すよう構成したこと、 を特徴とするもの。
  8. 【請求項8】記憶すべき情報を強誘電体の分極状態に対
    応させ、分極状態を保持することで当該情報を保持する
    強誘電体記憶素子を備えた強誘電体記憶装置を制御する
    ための制御装置であって、 所定の切換え信号に基づいて、前記情報と分極状態との
    対応関係を変更すること、 を特徴とする強誘電体記憶装置の制御装置。
  9. 【請求項9】記憶すべき2種類の情報に対応した、第1
    の分極状態または分極の極性が第1の分極状態と異なる
    第2の分極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子を備え
    た強誘電体記憶装置を制御するための制御装置であっ
    て、 所定の切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極
    状態を反転し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体
    記憶素子に対する読出動作または書込動作を所定回数行
    ない、その後、入力された情報を反転せずに強誘電体記
    憶素子に書込むとともに強誘電体記憶素子から読み出し
    た情報を反転せずに出力する入出力非反転状態と入力さ
    れた情報を反転して強誘電体記憶素子に書込むとともに
    強誘電体記憶素子から読み出した情報を反転して出力す
    る入出力反転状態とを切換えること、 を特徴とする強誘電体記憶装置の制御装置。
  10. 【請求項10】記憶すべき2種類の情報に対応した、第
    1の分極状態または分極の極性が第1の分極状態と異な
    る第2の分極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子を備
    えた強誘電体記憶装置を制御するための制御装置であっ
    て、 所定の切換え信号に基づいて、強誘電体記憶素子の分極
    状態を反転し、反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体
    記憶素子に対する読出動作または書込動作を所定回数行
    ない、その後、強誘電体記憶素子の分極状態を反転前の
    状態に戻すこと、 を特徴とする強誘電体記憶装置の制御装置。
  11. 【請求項11】記憶すべき情報を強誘電体の分極状態に
    対応させ、分極状態を保持することで当該情報を保持す
    る強誘電体記憶素子を備えた強誘電体記憶装置を制御す
    るためのコンピュータが実行可能なプログラム、を記憶
    したコンピュータ可読の記憶媒体であって、 前記プログラムは、コンピュータに、所定の切換え信号
    に基づいて、前記情報と分極状態との対応関係を変更さ
    せること、 を特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】記憶すべき2種類の情報に対応した、第
    1の分極状態または分極の極性が第1の分極状態と異な
    る第2の分極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子を備
    えた強誘電体記憶装置を制御するためのコンピュータが
    実行可能なプログラム、を記憶したコンピュータ可読の
    記憶媒体であって、 前記プログラムは、コンピュータに、所定の切換え信号
    に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を反転させ、
    反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素子に対す
    る読出動作または書込動作を所定回数行なわせ、その
    後、入力された情報を反転せずに強誘電体記憶素子に書
    込むとともに強誘電体記憶素子から読み出した情報を反
    転せずに出力する入出力非反転状態と入力された情報を
    反転して強誘電体記憶素子に書込むとともに強誘電体記
    憶素子から読み出した情報を反転して出力する入出力反
    転状態とを切換えさせること、 を特徴とする記憶媒体。
  13. 【請求項13】記憶すべき2種類の情報に対応した、第
    1の分極状態または分極の極性が第1の分極状態と異な
    る第2の分極状態、を保持し得る強誘電体記憶素子を備
    えた強誘電体記憶装置を制御するためのコンピュータが
    実行可能なプログラム、を記憶したコンピュータ可読の
    記憶媒体であって、 前記プログラムは、コンピュータに、所定の切換え信号
    に基づいて、強誘電体記憶素子の分極状態を反転させ、
    反転後の分極方向を維持しつつ強誘電体記憶素子に対す
    る読出動作または書込動作を所定回数行なわせ、その
    後、強誘電体記憶素子の分極状態を反転前の状態に戻さ
    せること、 を特徴とする記憶媒体。
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