JP2008135136A - 強誘電体メモリおよび強誘電体メモリの動作方法 - Google Patents

強誘電体メモリおよび強誘電体メモリの動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 強誘電体キャパシタのインプリントの発生および特性の劣化を防止し、強誘電体メモリの信頼性を向上する。
【解決手段】 不揮発性の判定記憶部は、ノーマルメモリセルに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データを記憶する。反転制御回路は、所定の確率で反転信号を有効レベルに設定する。書き込み回路は、反転信号が有効レベルを示すときに、ノーマルメモリセルに再書き込みすべきデータと逆の論理のデータを書き込み、判定記憶部に偽を示す判定データを書き込む。所定の頻度で逆データが再書き込みされるため、読み出し動作が繰り返し実行される場合にも、インプリントの発生を防止できる。さらに、再書き込み動作による強誘電体キャパシタの分極反転が頻繁に繰り返されることが防止されるため、分極反転による強誘電体キャパシタの劣化を最小限にできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、強誘電体キャパシタで構成されるメモリセルを有する強誘電体メモリに関する。
強誘電体メモリは、強誘電体キャパシタを可変容量キャパシタとして動作させ、強誘電体キャパシタへの印加電圧をゼロにしても残留分極が残ることを利用することで、電源が供給されなくてもデータを保持できる。
1つのメモリセルで2値を記憶する強誘電体メモリでは、論理値の一方(例えば、論理1)を記憶するメモリセルは、読み出し動作により残留分極値が反転する。このため、残留分極値を元に戻すために読み出し動作後に再書き込み動作が必要である。一方、論理値の他方(例えば、論理0)を記憶するメモリセルは、読み出し動作後に残留分極値が反転しない。一般に、残留分極値が読み出し動作後に反転しない論理値がメモリセルに記憶されている場合、読み出し動作を繰り返すことにより、インプリントが発生する。インプリントは、強誘電体キャパシタに常に一方向の電圧(ストレス)が印加されることにより、強誘電体キャパシタの特性が劣化し、強誘電体キャパシタの特性を示すヒステリシスループが電圧軸方向にシフトする現象である。
インプリントによる強誘電体キャパシタの特性の劣化を防止するために、読み出し動作毎にメモリセルから読み出した論理値と逆の論理値をメモリセルに再書き込みする手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、分極反転による強誘電体キャパシタの特性の劣化(キャパシタ膜の疲労)を防止するために、複数の記憶領域を選択的に切り替えて、各強誘電体メモリセルのアクセス回数が減らす手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、強誘電体メモリセルと揮発性メモリセルに同じデータを記憶し、強誘電体メモリセルのアクセス回数を減らす手法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−226086号公報 特開平10−21689号公報 特開平6−215589号公報
しかしながら、再書き込み動作毎にメモリセルに記憶される論理値が反転する場合、強誘電体キャパシタの残留分極値の極性は読み出し動作毎に反転する。分極状態の反転が繰り返されることで、インプリントは防止できるが、ヒステリシスループは徐々に小さくなる。これにより、強誘電体キャパシタの特性は劣化し、残留分極は減少する。すなわち、強誘電体メモリセルの読み出しマージンは減少する。
一方、強誘電体メモリセルのアクセス回数を減らすために冗長の記憶領域を設ける場合、メモリセルの数が2倍以上になる。このため、強誘電体メモリのチップサイズは大幅に増加する。
本発明の目的は、強誘電体キャパシタのインプリントの発生および特性の劣化を防止し、強誘電体メモリの信頼性を向上することである。
ノーマルメモリセルは、強誘電体キャパシタを有し、外部端子を介して書き込まれるデータを記憶する。不揮発性の判定記憶部は、ノーマルメモリセルに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データを記憶する。動作制御回路は、ノーマルメモリセルおよび判定記憶部に対する書き込み動作と、読み出し動作と、読み出し動作中の後半に実行される再書き込み動作とを制御する。反転制御回路は、反転信号を出力するとともに、少なくとも再書き込み動作時に0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号を有効レベルに設定する。書き込み回路は、少なくとも再書き込み動作時に、反転信号が有効レベルを示すときに、ノーマルメモリセルに再書き込みすべきデータと逆の論理のデータを書き込み、判定記憶部に偽を示す判定データを書き込む。書き込み回路は、反転信号が有効レベルを示さないときに、ノーマルメモリセルに再書き込みすべき論理のデータを書き込み、判定記憶部に真を示す判定データを書き込む。データ復元回路は、読み出し動作時に、判定記憶部から偽を示す判定データが読み出されたときに、ノーマルメモリセルから読み出したデータの論理を反転して出力し、判定記憶部から真を示す判定データが読み出されたときに、ノーマルメモリセルから読み出したデータを出力する。
本発明では、所定の頻度で逆データが再書き込みされるため、読み出し動作が繰り返し実行される場合にも、インプリントの発生を防止できる。さらに、再書き込み動作による強誘電体キャパシタの分極反転が頻繁に繰り返されることが防止されるため、分極反転による強誘電体キャパシタの劣化を最小限にできる。
本発明では、強誘電体キャパシタのインプリントの発生および特性の劣化を防止でき、強誘電体メモリの信頼性を向上できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されている。また、太線が接続されているブロックの一部は、複数の回路で構成されている。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。図中の二重丸は、外部端子を示している。特に断らない限り、同じ符号は、同じ回路あるいは信号を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態を示している。強誘電体メモリは、メモリコアCORE、動作制御回路OPC、反転制御回路INV、データ出力回路DOUTおよびデータ入力回路DINを有している。メモリコアCOREは、メモリセルアレイARY、プリチャージ回路PRE、センスアンプSA、ライトアンプWA、DWA(書き込み回路)、リファレンスメモリセルRMCおよびデータ復元回路RSTRを有している。図1では、発明に必要な最小限の回路のみを示している。このため、メモリセルMCを選択するためのアドレス信号に関係する回路は記載していない。例えば、強誘電体メモリは、単体の半導体チップとして形成され、ワークメモリとして携帯機器等のシステムに搭載される。あるいは、強誘電体メモリは、無線タグに搭載される。
メモリセルアレイARYは、ノーマルメモリセルMCおよび判定メモリセルDMC(判定記憶部)を有している。ノーマルメモリセルMCは、データ端子I/Oを介して強誘電体メモリの外部から供給されるデータを記憶する。判定メモリセルDMCは、ノーマルメモリセルMCに記憶されているデータが真(正しい)か偽(反転されている)かを示す判定データDDTを記憶する。各メモリセルMC、DMCは、1つの転送トランジスタTRおよび1つの強誘電体キャパシタFCを有する。この種のメモリセルは、1T1Cタイプを称される。図中、強誘電体キャパシタに付けた矢印の向きは、分極状態を示している。例えば、矢印の先端側の電極は、正にチャージされている。転送トランジスタTRは、ソース、ドレインの一方をビット線BL(またはDBL)に接続し、ソース、ドレインの他
方を強誘電体キャパシタFCの一端に接続し、ゲートをワード線WLに接続している。強誘電体キャパシタFCの他端は、プレート線PLに接続されている。
なお、判定メモリセルDMCは、構造(大きさ、形状)および電気的特性をノーマルメモリセルMCのそれらと同じに設計してもよく、構造および電気的特性をノーマルメモリセルMCのそれらと相違させてもよい。例えば、メモリセルMC、DMCが同じ構造および特性を有する場合、共通のワード線WLおよびプレート線PLがメモリセルMC、DMCに接続される。メモリセルMC、DMCが異なる構造および異なる特性を有する場合、独立したワード線WLおよびプレート線PLがメモリセルMC、DMCにそれぞれ接続される。さらに、メモリセルDMCは、強誘電体キャパシタFC以外の不揮発性の要素を用いて構成されてもよい。
一般的に、強誘電体メモリでは、1つのワード線WLに複数のメモリセルMCが接続される。この場合、例えば、各ワード線WLに接続される複数のメモリセルMCに対応して、1つの判定メモリセルDMCが配置される。さらに、複数のワード線に接続される複数のメモリセルMCに対応して、1つの判定メモリセルDMCが配置されてもよい。判定メモリセルDMCは、少なくとも1つのメモリセルMCに対応して形成される。
プリチャージ回路PREは、高論理レベルのプリチャージ制御信号PCNTを受けているときに、ビット線BL(またはDBL)を接地線に接続する。各センスアンプSAは、メモリセルMC(またはDMC)からビット線BL(またはDBL)に読み出された信号量と、リファレンスメモリセルRMCから読み出された基準の信号量の差とを増幅する。
ライトアンプWAは、データ入力回路DINを介して供給される書き込みデータ信号WDTをメモリセルMCに書き込む書き込み動作時に、書き込みデータ信号WDTを増幅し、増幅した信号をノーマルビット線BLに出力する。また、ライトアンプWAは、読み出し動作の後半に実行されるデータの再書き込み動作時に、センスアンプSAで増幅されたノーマルビット線BL上の読み出しデータ信号RDTを反転信号RVSに応じて反転し、ノーマルビット線BLに出力する。例えば、読み出しデータ信号RDTは、反転信号RVSが高論理レベル時に反転され、反転信号RVSが低論理レベルの時に反転されない。
ライトアンプDWAは、書き込み動作時に、低論理レベルを判定ビット線DBLに出力する。また、ライトアンプDWAは、再書き込み動作時に、センスアンプSAで増幅された判定ビット線DBL上の判定データ信号DDTを反転信号RVSに応じて反転し、ビット線BLに出力する。例えば、判定データ信号DDTは、反転信号RVSが高論理レベル時に反転され、反転信号RVSが低論理レベルの時に反転されない。各リファレンスメモリセルRMCは、各センスアンプSAに接続されている。例えば、リファレンスメモリセルRMCは、特性が変化しないようにするために、メモリセルMCよりも大きいサイズの強誘電体キャパシタを有している。
動作制御回路OPCは、コマンド端子CMDを介して供給されるコマンド信号CMDに応じて、強誘電体メモリの書き込み動作および読み出し動作を制御するための制御信号をメモリコアCOREに出力する。コマンド信号CMDは、読み出しコマンド、書き込みコマンドまたはスタンバイコマンドのいずれかを示す。スタンバイコマンドは、アクセスコマンド(読み出しコマンドまたは書き込みコマンド)が供給されていないときのコマンドである。強誘電体メモリの動作モードは、スタンバイコマンドを受けている間、スタンバイモードに設定される。読み出し動作は、データの読み出し後の再書き込み動作を含む。
反転制御回路INVは、乱数生成器RNDおよびANDゲート(論理回路)を有している。乱数生成器RNDは、複数ビットの信号線のそれぞれに、例えば、2分の1の確率で
高論理レベル(第1論理レベル)の乱数信号RNを出力する。乱数信号RNの生成周期は、例えば、後述する図5の書き込み動作WROPおよび読み出し動作RDOPのサイクルにほぼ等しい。乱数生成器RNDの詳細は、後述する図4に示す。ANDゲートは、全ての乱数信号RNが高論理レベルのときに、反転信号RVSを高論理レベル(有効レベル)に活性化し、乱数信号RNのいずれかが低論理レベルのときに、反転信号RVSを低論理レベル(無効レベル)に非活性化する。
例えば、乱数信号RNが2ビットで構成されるとき、反転信号RVSが高論理レベルになる確率は、0.25である。一般的には、乱数信号RNのビット数を”n”とすると、反転信号RVSが高論理レベルになる確率は、2のn乗分の1になる。乱数信号RNのビット数は、1ビット以上であればよい。なお、高論理レベルの乱数信号RNを出力する確率は、2分の1に限定されず、0より大きく1より小さい所定の確率であればよい。また、高論理レベルの反転信号RVSが高論理レベルに設定される確率は、0.25に限定されず、0より大きく1より小さい確率であればよい。
データ復元回路RSTRは、EOR回路で構成される。データ復元回路RSTRは、強誘電体メモリの読み出し動作時に、ビット線BLを介して読み出される読み出しデータ信号RDTの論理と、判定ビット線DBLを介して読み出される判定データ信号DDTの論理のEOR演算を実行し、演算結果をデータ出力回路DOUTに出力する。データ出力回路DOUTは、読み出し動作時に、データ復元回路RSTRからの読み出しデータ信号をデータ端子I/O(外部端子)に出力する。
高論理レベルの判定データ信号DDTは、ノーマルメモリセルMCに記憶されているデータが偽(反転されている)であることを示す。低論理レベルの判定データ信号DDTは、ノーマルメモリセルMCに記憶されているデータが真(正しい)であることを示す。このため、判定データ信号DDTが高論理レベルのとき、読み出しデータ信号RDTの論理を反転した信号がデータ端子I/Oに出力される。判定データ信号DDTが低論理レベルのとき、読み出しデータ信号RDTの論理は反転されずにデータ端子I/Oに出力される。データ入力回路DINは、強誘電体メモリの書き込み動作時に、データ端子I/Oに供給される書き込みデータ信号WDTをライトアンプWAに出力する。
なお、図1に示した構成は、本発明を実現するための最小の構成を示している。例えば、強誘電体メモリが8ビットのデータ端子I/Oを有する場合、8個のデータ出力回路DOUT、8個のデータ入力回路DIN、8個のデータ復元回路RSTR、少なくとも8本のノーマルビット線BL、および各ノーマルビット線BLに接続されるセンスアンプSA、ライトアンプWAが必要である。判定メモリセルDMC、判定ビット線DBLおよび判定ビット線DBLに接続されるセンスアンプSA、ライトアンプDWAは、メモリセルアレイARY内に少なくとも1つあればよい。
図2は、図1に示したライトアンプWAの詳細を示している。ライトアンプWAは、ラッチLT、EORゲート、およびスイッチSW1、SW2、SW3、SW4を有している。スイッチSW1−SW4は、例えば、CMOSトランスミッションゲートで構成される。スイッチSW1、SW2は、再書き込み動作時に高論理レベルに活性化される再書き込みイネーブル信号REWRENに同期してオンする。スイッチSW3は、書き込み動作時に高論理レベルに活性化される書き込みイネーブル信号WRENに同期してオンする。スイッチSW4は、書き込み動作中または再書き込み動作中にオンするライトアンプイネーブル信号WAENに同期してオンする。
書き込み動作では、スイッチSW3、SW4を介して書き込みデータ信号WDTがビット線BLに供給され、メモリセルMCに書き込まれる。読み出し動作では、センスアンプ
SAで増幅されたビット線BL上の読み出しデータ信号RDTは、スイッチSW1を介してラッチLTにラッチされる。EORゲートは、読み出し動作中の再書き込み動作において、ラッチLTの出力と反転信号RVSのEOR演算を実行し、演算結果をスイッチSW2、SW4を介してビット線BLに出力する。反転信号RVSが高論理レベル(有効レベル)のときに、ビット線BL上に読み出された読み出しデータ信号RDTの論理レベルが反転され、反転された信号がビット線BLを介してメモリセルMCに書き込まれる。また、反転信号RVSが低論理レベル(無効レベル)のときに、ビット線BL上に読み出された読み出しデータ信号RDTの論理レベルが、ビット線BLを介してメモリセルMCに再び書き込まれる。
図3は、図1に示したライトアンプDWAの詳細を示している。ライトアンプDWAは、図2のライトアンプWAのスイッチSW3の代わりにnMOSトランジスタNM1を有している。nMOSトランジスタNM1は、スイッチSW4の入力ノードを接地線に接続するスイッチとして機能する。その他の構成は、ライトアンプWAと同じである。nMOSトランジスタNM1は、書き込み動作時に高論理レベルに活性化される書き込みイネーブル信号WRENに同期してオンする。nMOSトランジスタNM1のオンにより、判定ビット線DBLは、スイッチSW4を介して接地線に接続される。すなわち、書き込み動作では、低論理レベルのデータ信号が判定メモリセルDMCに常に書き込まれる。
読み出し動作中の再書き込み動作では、図2に示したライトアンプWAと同様に、反転信号RVSが高論理レベル(有効レベル)のときに、判定ビット線DBL上に読み出された判定データ信号DDTの論理レベルが反転され(偽を示す)、反転された信号が判定ビット線DBLを介して判定メモリセルDMCに書き込まれる。また、反転信号RVSが低論理レベル(無効レベル)のときに、判定ビット線DBL上に読み出された判定データ信号DDTの論理レベル(真を示す)が、判定ビット線DBLを介して判定メモリセルDMCに再び書き込まれる。なお、後述する図6に示すように、再書き込み動作では、判定メモリセルDMCに書き込まれる論理レベルは、常に反転信号RVSの論理レベルと同じである。このため、ライトアンプDWAからスイッチSW1、ラッチLTおよびEORゲートを削除して、反転信号RVSをスイッチSW2に直接供給してもよい。
図4は、図1に示した反転制御回路INVの詳細を示している。反転制御回路INVは、図1に示した乱数生成器RND、ANDゲートと、パルス生成回路PLS、出力スイッチOSWおよび出力ラッチOLTとを有している。乱数生成器RNDは、乱数信号RNのビットにそれぞれ対応する複数の温度センサTSNSを有している。通常、温度センサTSNSは、チップ温度を示す複数ビットの温度信号TEMPを出力する。この実施形態では、乱数信号RNは、温度センサTSNSが出力する温度信号TEMPの最下位ビットよりさらに下位のビット(無効ビット)を用いて生成される。無効ビットは、温度センサTSNSの有効桁数(精度)から外れている。このため、その値(高論理レベルまたは低論理レベル)は、チップ温度とは無関係なランダムな値である。また、乱数信号RNが高論理レベルまたは低論理レベルになる確率は、等しい(=0.5)。これにより、上述したように、反転信号RVSが高論理レベルになる確率は、乱数信号RNのビット数を”n”とするときに、2のn乗分の1になる。乱数信号RNの生成周期は、例えば、図示しないタイマにより制御され、タイマの周期に等しく設定される。
なお、反転制御回路INV内に形成される乱数生成器RNDの数は、少なくとも1つでよい。反転制御回路INVが1つの乱数生成器RNDを有する場合、反転信号RVSが高論理レベルになる確率は、0.5である。また、強誘電体メモリがクロック同期式の場合、乱数信号RNは、クロックに同期して生成されてもよい。
パルス生成回路PLSは、読み出しコマンド信号RDC、書き込みコマンド信号WRC
またはスタンバイコマンド信号STBCの供給の開始に同期して出力制御パルスOUTPを生成する。読み出しコマンド信号RDC、書き込みコマンド信号WRCまたはスタンバイコマンド信号STBCは、コマンド信号CMDをデコードすることにより生成される。読み出しコマンド信号RDCは、読み出し動作を実行するときに高論理レベルに活性化される。書き込みコマンド信号WRCは、書き込み動作を実行するときに高論理レベルに活性化される。スタンバイコマンド信号STBCは、アクセスコマンド信号(読み出しコマンド信号RDCまたは書き込みコマンド信号WRC)が供給されていないときに、高論理レベルに活性化される。
出力スイッチOSWは、出力制御パルスOUTPが低論理レベルのときにオンし、ANDゲートの出力を出力ラッチOLTの入力に接続する。出力ラッチOLTは、出力制御パルスOUTPが低論理レベルの期間にANDゲートから出力される信号の論理レベルをラッチし、ラッチした信号を反転信号RVSとして出力する。なお、乱数信号RNが強誘電体メモリの動作サイクルに同期して出力される場合、パルス生成回路PLS、出力スイッチOSWおよび出力ラッチOLTは不要である。
図5は、第1の実施形態の動作の一例を示している。この例では、書き込みコマンドWRCおよび読み出しコマンドRDCが順次供給され、書き込み動作WROPおよび読み出し動作RDOPが実行される。書き込み動作WROPおよび読み出し動作RDOPは、図1に示した動作制御回路OPCにより制御される。
書き込み動作WROPでは、書き込みコマンドWRCとともに、書き込みデータWDTが供給される(図5(a))。プリチャージ制御信号PCNTが非活性化され、ビット線BL、DBLと接地線との接続が解除される(図5(b))。次に、ワード線WLおよびプレート線PLが活性化され(図5(c))、強誘電体キャパシタFCの残留分極に応じた電荷(電圧)がビット線BL、DBLに読み出される(図5(d))。同時に、リファレンスメモリセルRMCから基準の電荷(電圧)が読み出される。次に、センスアンプSAが動作を開始し(図5(e))、ビット線BL、DBL上の電圧が増幅される(図5(f))。
次に、図示しないコラムスイッチCLがオンし(図5(g))、書き込みデータ信号WDTはライトアンプWAに供給される。この後、書き込みイネーブル信号WRENおよびライトアンプイネーブル信号WAENが活性化される(図5(h、i))。書き込みデータ信号WDTは、ビット線BLに供給され、その論理値がメモリセルMCに書き込まれる(図5(j))。また、図3で説明したように、低論理レベルLのデータ信号が判定メモリセルDMCに書き込まれる(図5(k))。
読み出し動作RDOPでは、プリチャージ制御信号PCNT、ワード線WL、プレート線PL、コラムスイッチCL、センスアンプSAおよびライトアンプイネーブル信号WAENの動作タイミングは、書き込み動作WROPと同じである。また、センスアンプSAが動作し、ビット線BL、DBL上の電圧が増幅されるまでの動作は、書き込みデータ信号WDTが供給されないことを除き、書き込み動作WROPと同じである。
読み出し動作RDOPでは、メモリセルMC、DMCからビット線BL、DBL上に読み出された読み出しデータ信号RDTおよび判定データ信号DDTの電圧がセンスアンプSAで増幅された後、ライトアンプイネーブル信号WAENが活性化される前に、再書き込みイネーブル信号REWRENが活性化される(図5(l))。再書き込みイネーブル信号REWRENの活性化期間は、再書き込み動作REWRの期間を示す。そして、反転信号RVSが高論理レベルHの場合、ビット線BL、DBL上の読み出しデータ信号RDTおよび判定データ信号DDTが反転され、メモリセルMC、DMCにそれぞれ書き込ま
れる(図5(m))。反転信号RVSが低論理レベルLの場合、ビット線BL、DBL上で増幅された読み出しデータ信号RDTおよび判定データ信号DDTが、反転されずにメモリセルMC、DMCにそれぞれ再び書き込まれる。
上述したように、判定メモリセルDMCから読み出される判定データ信号DDTの低論理レベルは、読み出しデータ信号RDTが真であることを示し、判定データ信号DDTの高論理レベルは、読み出しデータ信号RDTが偽である(=反転されている)ことを示す。このように、判定メモリセルDMCは、ノーマルメモリセルMCに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データ信号DDTを記憶する不揮発性の判定記憶部として機能する。
次に、データ復元回路RSTRにより、ノーマルビット線BL上の読み出しデータ信号の論理と、判定ビット線DBL上の判定データ信号DDTの論理とがEOR演算され、演算結果が読み出しデータ信号RDTとしてデータ端子I/Oに出力される(図5(n))。
図6は、第1の実施形態の動作の概要を示している。図中の下向きの矢印は、データ信号のメモリセルMC、DMCへの書き込みを示す。図中の上向きの矢印は、データ信号のメモリセルMC、DMCからの読み出しを示す。読み出し動作RDOPは、読み出しデータ信号の出力動作OUTと再書き込み動作REWRとで構成される。
書き込み動作WROPでは、データ端子I/Oから供給されるデータ信号(高論理レベル(論理1)または低論理レベル(論理1))は、ライトアンプWAで増幅され、メモリセルMCに書き込まれる。ライトアンプDWAは、常に論理0の信号を増幅し、増幅した信号を判定メモリセルDMCに書き込む。この実施形態の書き込み動作WROPでは、反転信号RVSは使用されない。また、書き込み動作WROPでは、メモリセルMC、DMCに書き込まれる信号の論理は、書き込み動作WROPの最初にセンスアンプSAで増幅された信号の論理と関係ない。
読み出し動作RDOPは、メモリセルMC、DMCから読み出されるデータ信号の論理”00”、”10”、”01”、”11”(図中の出力動作OUTの欄)に応じて4種類に分類される。メモリセルDMCから読み出される判定データ信号DDTが論理1の場合、読み出しデータ信号RDTは偽であり、論理レベルを反転する必要がある。メモリセルDMCから読み出される判定データ信号DDTが論理0の場合、読み出しデータ信号RDTは真であり、論理レベルを反転する必要はない。
メモリセルMC、DMCから読み出されたデータ信号は、センスアンプSAで増幅された後、EOR演算が実行され、データ端子I/Oに出力される(出力動作OUT)。出力動作OUTでは、反転信号RVSは使用されない。次に、ライトアンプWA、DWAによりメモリセルMC、DMCから読み出されたデータ信号と反転信号RVSとのEOR演算がそれぞれ実行され、演算結果がメモリセルMC、DMCに再書き込みされる(再書き込み動作REWR)。
図7は、強誘電体キャパシタFCのヒステリシス特性を示している。図の左側のヒステリシスループは、インプリントが発生していない正常な状態を示している。図の右側のヒステリシスループは、インプリントが発生した状態を示している。図の右側に破線で示したヒステリシスループは、図の左側のヒステリシスループと同じである。横軸は、強誘電体キャパシタFCに印加される電圧Vを示し、縦軸は、誘電分極値Pを示している。電圧Vは、ビット線BL(またはDBL)の電圧VBLに対するプレート線PLの電圧VPL(VBL−VPL)を示す。図7では、ノーマルメモリセルMCの動作を説明する。判定
メモリセルDMCの動作は、ビット線BLを判定ビット線DBLに読み替えることで説明される。
論理0の書き込みは、ビット線BLが0Vに設定され、プレート線PLが電圧V1に設定されることで実行される。このとき、強誘電体キャパシタFCの分極値は、点aを経由して点b(白丸)まで変化する。一方、論理1の書き込みは、ビット線BLが電圧V1に設定され、プレート線PLが0Vに設定されることで実行される。このとき、強誘電体キャパシタFCの分極値は、点cを経由して点d(黒丸)まで変化する。
メモリセルMCからデータを読み出すとき、プレート線PLは、電圧V1に設定される。強誘電体キャパシタFCから発生する電荷量は、論理0では、点aの分極値Paと残留分極値P0の差に対応するQ0である。論理1では、点aの分極値Paと残留分極値P1の差に対応するQ1である。リファレンスメモリセルRMCの残留分極値は、値P0と値P1の間に設定される。このため、読み出し動作RDOPおよび書き込み動作WROPにおいてリファレンスメモリセルRMCから発生する電荷量は、QRである。センスアンプSAは、電荷量の差(QR−Q0またはQR−Q1)に対応する電圧差を増幅することにより、メモリセルMCからデータを読み出す。
例えば、メモリセルMCに論理0が書き込まれた後、メモリセルMCに記憶された論理0が繰り返し読み出された場合、強誘電体キャパシタFCの分極状態は、点aと点bの間を常に移動する。これにより、強誘電体キャパシタに常に一方向の電圧(ストレス)が印加されるため、インプリントが発生する。ヒステリシスループは、図の右側に示したように、電圧Vの低い側に向けて歪む。これにより、論理1の残留分極値P1とリファレンスメモリセルRMCの残留分極値(電圧軸V上に相当する)との差が小さくなる。この結果、インプリントが進行したメモリセルMCでは、論理1を書き込んだ場合の読み出しマージン(QR−Q1)が小さくなり、電源電圧の変動やノイズ等により誤動作が発生しやすくなる。すなわち、論理1の期待値に対して論理0が読み出される。
本発明では、論理0の読み出し動作が繰り返し実行される場合にも、メモリセルMCに再書き込みされる論理値は、所定の頻度で反転する。このため、論理0が繰り返し読み出されることを防止でき、インプリントの発生を防止できる。さらに、反転制御回路INVの動作により、論理値は、再書き込み動作毎に反転することはない。強誘電体キャパシタFCの分極反転が頻繁に繰り返されることが防止されるため、分極反転による強誘電体キャパシタFCの劣化を最小限にできる。この結果、強誘電体メモリの信頼性を向上できる。
特に、1T1CタイプのメモリセルMCでは、データ信号の読み出しマージンは、ヒステリシスループの特性の変化の影響を受けやすい。このため、本発明を1T1Cタイプのメモリセルを有する強誘電体メモリに適用することにより顕著な効果を得ることができる。一方、各メモリセルが2つの転送トランジスタTRと2つの強誘電体キャパシタFCにより構成される2T2Cタイプでは、強誘電体キャパシタ対に相補のデータ信号が記憶される。2T2Cタイプのメモリセルの読み出し動作では、強誘電体キャパシタ対の残留分極値の差(点d−点b)に対応する電荷量(Q1−Q0)が増幅され、読み出しデータが読み出される。このため、2T2Cタイプのメモリセルでは、インプリントが進行したときの読み出しマージンの低下量は、1T1Cタイプのメモリセルに比べて少ない。
以上、第1の実施形態では、0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号RVSを生成し、所定の頻度で読み出しデータ信号RDTの論理を反転して再書き込みすることにより、読み出し動作RDOPが繰り返し実行される場合にも、インプリントの発生を防止できる。また、再書き込み動作REWRによる強誘電体キャパシタFCの分極反転が頻繁
に繰り返されることが防止されるため、分極反転による強誘電体キャパシタFCの劣化を最小限にできる。この結果、強誘電体メモリの信頼性を向上できる。
図8は、本発明の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、乱数生成器RNDが第1の実施形態と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。判定メモリセルDMCは、少なくとも1つのメモリセルMCに対応して形成される。
各乱数生成器RNDは、読み出しイネーブル信号RDENの活性化期間のみ動作して、乱数信号RNを生成する。各乱数生成器RNDは、読み出しイネーブル信号RDENの非活性化中に動作を停止し、乱数信号線RNを接地線に接続する。読み出しイネーブル信号RDENは、読み出し動作の要求を示すコマンド信号CMD(読み出しコマンド信号)に応答して動作制御回路OPCから出力される。
図9は、第2の実施形態の動作の一例を示している。第1の実施形態(図5)と同じ動作については、詳細な説明を省略する。メモリセルMC、DMCに入出力されるデータ信号の論理は、上述した図6と同じである。
読み出しコマンド信号RDCは、読み出し動作期間RDOPに活性化される(図9(a))。乱数生成器RNDは、読み出しイネーブル信号RDENの非活性化中に動作を停止し、乱数生成器RNDの出力を接地線に接続する。乱数生成器RNDを必要なときのみ動作させることにより、強誘電体メモリの消費電力を削減できる。反転制御回路INVは、読み出しイネーブル信号RDENの非活性化中に低論理レベルの乱数信号RNを受ける。したがって、反転制御回路INVは、読み出し動作期間RDOPのみ高論理レベルHまたは低論理レベルLの反転信号RVSを出力し(図9(b))、他の期間に低論理レベルLの反転信号RVSを出力する(図9(c))。この実施形態では、反転信号RVSは、再書き込みイネーブル信号REWRENより前に活性化される読み出しイネーブル信号RDENに同期して、余裕を持って生成される。このため、ライトアンプWA、DWAでの再書き込み動作REWRは余裕を持って開始される。すなわち、再書き込み動作REWRを短時間で実行できる。
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、乱数生成器RNDの動作頻度を低くすることにより、強誘電体メモリの消費電力を削減できる。
図10は、本発明の第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、乱数生成器RNDが第1の実施形態と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。判定メモリセルDMCは、少なくとも1つのメモリセルMCに対応して形成される。
各乱数生成器RNDは、読み書きイネーブル信号RWENの活性化期間のみ動作して、乱数信号RNを生成する。読み書きイネーブル信号RWENは、読み出し動作または書き込み動作の要求を示すコマンド信号CMD(読み出しコマンドRDCまたは書き込みコマンドWRC)に応答して動作制御回路OPCから出力される。乱数信号RNが高論理レベル(有効レベル)に活性化される確率は、第1の実施形態と同様に、0より大きく1より小さい値に設定されている。各乱数生成器RNDは、読み書きイネーブル信号RWENの非活性化中に動作を停止し、乱数生成器RNDの出力を接地線に接続する。これにより、乱数信号RNは低論理レベル(無効レベル)に固定される。反転制御回路INVは、読み
出し動作時および書き込み動作時に0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号RVSを有効レベルに設定する。
図11は、図10に示したライトアンプWAの詳細を示している。この実施形態のライトアンプWAは、第1の実施形態のライトアンプWAからスイッチSW2を削除し、スイッチSW3の出力をラッチLTの入力に接続することにより構成されている。EOR回路は、スイッチSW1を介して供給される読み出しデータRDT(再書き込みデータ)だけでなく、データ端子I/Oで受ける書き込みデータWDTを受け、反転信号RVSとの論理演算を実行する。すなわち、ライトアンプWAは、ノーマルメモリセルMCから読み出された読み出しデータ信号RDTまたは強誘電体メモリの外部から供給される書き込みデータ信号WDTと、反転信号RVSとのEOR論理を演算し、演算により得られた論理値をスイッチSW4およびビット線BLを介してノーマルメモリセルMCに書き込む。
図12は、図10に示したライトアンプDWAの詳細を示している。この実施形態のライトアンプDWAの回路構成は、図11のライトアンプWAと同じである。ライトアンプWA、DWAに同じ設計データを使用することにより、設計効率は向上する。スイッチSW4の出力は、判定ビット線DBLに接続され、スイッチSW1は、判定データ信号DDTをラッチLTに伝達する。EOR回路は、スイッチSW1を介して供給される判定データ信号DDT(再書き込みデータ)だけでなく、データ端子I/Oで受ける書き込みデータWDTを受け、反転信号RVSとの論理演算を実行する。すなわち、ライトアンプDWAは、判定メモリセルDMCから読み出された判定データ信号DDTまたは強誘電体メモリの外部から供給される書き込みデータWDTと、反転信号RVSとのEOR論理を演算し、演算により得られた論理値をスイッチSW4およびビット線BLを介してノーマルメモリセルMCに書き込む。
なお、後述する図14に示すように、書き込み動作WROPおよび再書き込み動作REWRでは、判定メモリセルDMCに書き込まれる論理レベルは、常に反転信号RVSの論理レベルと同じである。このため、スイッチSW1、ラッチLTおよびEORゲートを削除して、反転信号RVSをスイッチSW4に直接供給してもよい。
図13は、第3の実施形態の動作の一例を示している。第1および第2の実施形態(図5および図9)と同じ動作については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、書き込み動作WROP中および読み出し動作RDOP中に活性化される読み書きイネーブル信号RWENに応答して高論理レベルHまたは低論理レベルLの反転信号RVSが生成される(図13(a、b))。これにより、読み出し動作RDOPだけでなく、書き込み動作WROPにおいても、反転信号RVSに応じた判定データ信号DDTが判定メモリセルDMCに書き込まれる。
図14は、第3の実施形態の動作の概要を示している。書き込み動作WROPでは、反転信号RVSに応じた判定データ信号DDTがライトアンプDWAで増幅され、判定メモリセルDMCに書き込まれる。書き込み動作WROP中のその他の動作および読み出し動作RDOPは、上述した図6と同じである。
以上、第3の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、アクセス動作WROP、RDOPが実行されないスタンバイ期間に乱数生成器RNDの動作が停止されるため、強誘電体メモリのスタンバイ電流を削減できる。ライトアンプWA、DWAの回路を共通にできるため、設計効率を向上できる。この結果、強誘電体メモリの開発コストを削減できる。
図15は、本発明の第4の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同
一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、強誘電体メモリのより具体的な例を示している。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して形成され、例えば、ワークメモリとして携帯電話等の携帯機器(システム)に搭載され、あるいは、無線タグに搭載される。
強誘電体メモリは、コマンドバッファ10、コマンドデコーダ12、動作制御回路14、アドレスバッファ16、ロウアドレスデコーダ18、コラムアドレスデコーダ20、データ入出力バッファ22、メモリコアCOREおよび第1の実施形態の反転制御回路INVを有している。
コマンドバッファ10は、チップセレクト信号、アウトプットイネーブル信号、ライトイネーブル信号等のコマンド信号CMDをコマンド端子CMDを介して受信し、コマンドデコーダ12に出力する。コマンドデコーダ12は、コマンド信号CMDを解読し、解読結果を動作制御回路14に出力する。コマンドの種類として、メモリセルMCに記憶されているデータを読み出す読み出しコマンドRDC、メモリセルMCにデータを書き込む書き込みコマンドWRCおよびメモリセルMCをアクセスしないスタンバイコマンドSTBCがある。
例えば、チップセレクト信号が活性化され、ライトイネーブル信号が非活性化されるとき、読み出しコマンドRDCが認識される。このとき、アウトプットイネーブル信号が活性化されることにより、読み出しデータ信号RDTがデータ端子I/Oに出力される。チップセレクト信号およびライトイネーブル信号が活性化されるとき、書き込みコマンドWRCが認識される。このとき、データ端子I/Oで受けた書き込みデータ信号WDTがメモリセルMCに書き込まれる。チップセレクト信号が非活性化されるとき、スタンバイコマンドSTBCが認識される。
動作制御回路14は、第1の実施形態の動作制御回路OPCに対応する回路である。動作制御回路14は、コマンドデコーダ12の出力に応じて、メモリコアCOREに読み出し動作RDOPおよび書き込み動作WROPを実行するために、ワードドライバWD、プレートドライバPD、プリチャージ回路PRE、センスアンプSA、ライトアンプWA、コラムスイッチCSWおよびデータ入出力バッファ22等の動作を制御する制御信号を生成する。
アドレスバッファ16は、アドレス信号ADをアドレス端子ADを介して受信し、受信したアドレス信号ADの上位ビットおよび下位ビットを、それぞれロウアドレス信号RADおよびコラムアドレス信号CADとして出力する。ロウアドレスデコーダ18は、ロウアドレス信号RADをデコードしてデコード信号RDECを生成し、ワードドライバWDに出力する。コラムアドレスデコーダ20は、コラムアドレス信号CADをデコードしてデコード信号CDECを生成し、コラムスイッチCSWに出力する。
データ入出力バッファ22は、第1の実施形態のデータ出力回路DOUTおよびデータ入力回路DINに対応する回路である。データ入出力バッファ22は、動作制御回路14からの制御信号(図示せず)に応じてデータ端子I/Oで受ける書き込みデータ信号WDTをコラムスイッチCSWに出力し、またはコラムスイッチCSWを介して受ける読み出しデータ信号RDTをデータ端子I/Oに出力する。データ端子I/Oの数は、例えば、8ビットである。
メモリコアCOREは、メモリセルアレイARY、ワードドライバWD、プレートドライバPD、プリチャージ回路PRE、センスアンプSA、リファレンスメモリセルRMC、ライトアンプWA、DWA、データ復元回路RSTRおよびコラムスイッチCSWを有
している。プリチャージ回路PRE、センスアンプSA、ライトアンプWA、リファレンスメモリセルRMCおよびデータ復元回路RSTRは、それぞれ第1の実施形態のプリチャージ回路PRE、センスアンプSA、ライトアンプWA、リファレンスメモリセルRMCおよびデータ復元回路RSTRを繰り返し配置して構成され、第1の実施形態と同じタイミングで動作する。ワードドライバWD、プレートドライバPLおよびコラムスイッチCSWの動作タイミングは、上述した図5の符号WL、PL、CLの動作タイミングと同じである。
メモリセルアレイARYは、マトリックス状に配置された複数のメモリセルMC、DMCと、図の横方向に並ぶメモリセルMC、DMCの列に接続された複数のワード線WLおよびプレート線PLと、図の縦方向に並ぶメモリセルMCに接続された複数のビット線BLと、図の縦方向に並ぶ判定メモリセルDMCに接続された判定ビット線DBLとを有している。メモリセルMC、DMCは、1T1Cタイプであり、互いに同じ構造および電気的特性を有している。
この実施形態では、図の横方向に配列されるメモリセルMC、DMCは、共通のワード線WLおよびプレート線PLに接続される。換言すれば、1つのワード線WLに接続される所定数(例えば、1024個)のノーマルメモリセルMCで構成されるメモリセルグループ(1ワード)毎に1つ判定メモリセルDMCが形成される。複数のノーマルメモリセルMC毎に判定メモリセルDMCを形成することにより、判定メモリセルDMCの数を最小限にできる。このため、強誘電体メモリのチップサイズを小さくできる。また、判定メモリセルDMCをワード線WL毎に形成することにより、メモリセルアレイARY内に判定メモリセルDMCを容易にレイアウトできる。すなわち、本発明を実現するために、従来のレイアウトを大幅に変更する必要はない。この結果、強誘電体メモリの開発期間を短縮できる。
ワードドライバWDは、読み出し動作RDOP中および書き込み動作WROP中に、動作制御回路14からの制御信号に応答して、アドレス信号AD(デコード信号RDEC)に対応するワード線WLを選択する。選択されたワード線WLに接続されたメモリセルMC、DMCの強誘電体キャパシタFCは、ビット線BL、DBLにそれぞれ接続される。すなわち、アドレス信号ADによりワード線WLの1つが選択されたときに、ノーマルメモリセルMCだけでなく、判定メモリセルDMCも必ずアクセスされる。
データ復元回路RSTRは、共通の判定メモリセルDMCから出力される判定データ信号DDTを受けて読み出しデータ信号RDTの復元動作を実行する。したがって、1つのワード線WLに接続される全てのメモリセルMCは、書き込みデータ信号WDTと同じ論理値(真のデータ)を記憶し、あるいは、書き込みデータ信号WDTと反対の論理値(偽のデータ)を記憶する。換言すれば、1つのワード線WLに接続される複数のメモリセルMCに、真のデータと偽のデータが混在して記憶されることはない。データ復元回路RSTRは、例えば、ビット線BL毎に形成される。
コラムスイッチCSWは、デコード信号CDECに応じてオンし、データ復元回路RSTRの出力をデータバス線DBに接続する。なお、コラムスイッチCSWをビット線BLに接続し、コラムスイッチCSWの出力をデータ復元回路RSTRの入力に接続してもよい。この場合、データ復元回路RSTRの数は、データ端子I/Oの数と同じ8個でよい。
図16は、図15に示したメモリセルアレイARYの要部を示している。メモリセルMCは、1ビットの情報を保持するために1つの転送トランジスタTRと1つの強誘電体キャパシタFCとで構成される(1T1Cタイプ)。強誘電体キャパシタFCの一端は、転
送トランジスタTRを介してビット線BL(E)またはBL(O)に接続される。強誘電体キャパシタFCの他端は、プレート線PLに接続される。転送トランジスタTRのゲートは、ワード線WL(E)またはWL(O)に接続されている。
ビット線対BL(E)、BL(O)に接続されるリファレンスメモリセルRMCは、強誘電体キャパシタからなるリファレンスキャパシタRFCと、2つのnMOSトランジスタM1、M2とを有している。リファレンスキャパシタRFCは、論理0を記憶する強誘電体キャパシタFCの容量値と、論理1を記憶する強誘電体キャパシタFCの容量値の中間の容量値を有している。nMOSトランジスタM1は、リファレンスワード線RWL(O)が高レベルのときに、リファレンスキャパシタFCRをビット線BL(E)に接続する。nMOSトランジスタM2は、リファレンスワード線RWL(E)が高レベルのときに、リファレンスキャパシタFCRをビット線BL(O)に接続する。
以上、第4の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、複数のメモリセルMC毎に1つの判定メモリセルDMCを形成することにより、強誘電体メモリのチップサイズを小さくできる。また、各ワード線WLに同じ構造のメモリセルMC、DMCを接続することにより、従来のメモリセルアレイARYのレイアウトを大幅に変更することなく、判定メモリセルDMCを容易にレイアウトできる。この結果、強誘電体メモリの開発期間を短縮できる。
図17は、本発明の第5の実施形態における反転制御回路INVを示している。この反転制御回路INVは、第2の実施形態の反転制御回路INVの代わりに使用される。反転制御回路INVを除く構成は、第2の実施形態と同じである。
反転制御回路INVは、シフトレジスタSFTにより構成されている。シフトレジスタSFTは、直列に接続された4つの記憶段STGを有している。各記憶段STGは、入力端子IN、出力端子OUT、リセット端子RST、ロード端子LDおよびクロック端子CKを有している。記憶段STGは、クロック端子CKで受ける読み出しイネーブル信号RDENの反転信号の立ち上がりエッジ(=RDEN信号の立ち下がりエッジ)に同期して入力端子INの論理レベルを受け、受けた論理レベルを出力端子OUTに出力する。また、記憶段STGは、リセット端子RSTで受けるパワーオンリセット信号PONRSTの高論理レベルの期間に、ロード端子LDで受ける論理レベルを記憶し、記憶した論理レベルを出力端子OUTに出力する。パワーオンリセット信号PONRSTは、強誘電体メモリに電源電圧の供給が開始されたときに、所定の期間だけ高論理レベルに変化する信号である。このように、この実施形態では、簡易な論理回路により反転制御回路INVが構成される。
記憶段STGのうち初段のロード端子LDは、電源線VCCに接続されている。その他の記憶段のロード端子LDは、接地線VSSに接続されている。このため、反転信号RVSは、強誘電体メモリのパワーオン後、3回目の読み出し動作RDOPの完了に応答して体論理レベルから高論理レベル(反転レベル)に変化する。そして、3回目までの再書き込み動作REWRでは、メモリセルMC、DMCから読み出されたデータ信号と同じ論理の信号がメモリセルMC、DMCに再書き込みされる。4回目の再書き込み動作REWRにおいて、メモリセルMC、DMCから読み出されたデータ信号と反対の論理のデータ信号がメモリセルMC、DMCに書き込まれる。この後、読み出し動作が4回実行される毎に、再書き込み動作REWRにおいて反転データがメモリセルMC、DMCに書き込まれる。すなわち、この実施形態では、反転データがメモリセルMC、DMCに書き込まれる確率は、0.25である。
なお、読み出しイネーブル信号RDENの代わりに読み書きイネーブル信号RWENを
供給し、第3の実施形態の反転制御回路INVの代わりに使用してもよい。さらに、読み出しイネーブル信号RDENの代わりにタイマからの出力信号を供給し、第1の実施形態の反転制御回路INVの代わりに使用してもよい。この場合、タイマからの出力信号の周期は、例えば、強誘電体メモリの書き込み動作WROPおよび読み出し動作RDOPのサイクルにほぼ等しく設定される。あるいは、強誘電体メモリがクロック同期式の場合、読み出しイネーブル信号RDENの代わりに、クロック信号またはクロック信号の周波数を分周したクロック信号を供給してもよい。この場合、反転制御回路INVに供給されるクロック信号の周期は、強誘電体メモリの書き込み動作WROPおよび読み出し動作RDOPのサイクルにほぼ等しく設定される。
以上、第5の実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、簡易な論理回路により反転制御回路INVを構成できる。この結果、強誘電体メモリのチップサイズを小さくできる。また、反転制御回路INVの論理規模が小さいため、反転制御回路INVの消費電力を小さくでき、強誘電体メモリの消費電力を小さくできる。
なお、上述した実施形態では、本発明を強誘電体メモリチップに適用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を、強誘電体メモリコアが搭載されるシステムLSIやシステムチップに適用してもよい。
第2の実施形態では、読み出しイネーブル信号RDENの非活性化中に、乱数生成器RNDの動作を停止する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、強誘電体メモリが、チップセレクト端子等のアクセスを有効にする端子を有する場合、チップセレクト端子に供給されるチップセレクト信号の非活性化中に乱数生成器RNDの動作を停止してもよい。この場合にも、強誘電体メモリのスタンバイ電流を削減できる。
第4の実施形態では、第1の実施形態の反転制御回路INVを用いる例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、第2、第3の実施形態の反転制御回路INVを用いて発明を実現してもよい。
第4の実施形態では、ワード線WL毎に判定メモリセルDMCを形成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、メモリセルアレイARYに1つの判定メモリセルDMCを形成してもよい。この場合、読み出し動作毎に、全てのメモリセルMCのデータを反転信号RVSに応じて再書き込みする必要がある。このため、1回の読み出しコマンドで全てのメモリセルMCがアクセスされるシステムに適用すると有効である。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
強誘電体キャパシタを有し、外部端子を介して書き込まれるデータを記憶する複数のノーマルメモリセルと、
前記ノーマルメモリセルに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データを記憶する不揮発性の判定記憶部と、
前記ノーマルメモリセルおよび前記判定記憶部に対する書き込み動作と、読み出し動作と、読み出し動作中の後半に実行される再書き込み動作とを制御する動作制御回路と、
反転信号を出力するとともに、少なくとも前記再書き込み動作時に0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号を有効レベルに設定する反転制御回路と、
少なくとも前記再書き込み動作時に、前記反転信号が有効レベルを示すときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべきデータと逆の論理のデータを書き込み、前記判定記
憶部に偽を示す判定データを書き込み、前記反転信号が有効レベルを示さないときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべき論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に真を示す判定データを書き込む書き込み回路と、
読み出し動作時に、前記判定記憶部から偽を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータの論理を反転して出力し、前記判定記憶部から真を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータを出力するデータ復元回路とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記2)
付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記書き込み回路は、前記ノーマルメモリセルから読み出された読み出しデータと前記反転信号とのEOR論理を演算し、演算結果を前記ノーマルメモリセルに再書き込みすることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記3)
付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記反転制御回路は、前記反転信号を所定の確率で有効レベルに設定するために前記読み出し動作期間のみ動作し、他の期間に前記反転信号を無効レベルに固定することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記4)
付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記反転制御回路は、前記再書き込み動作時および前記書き込み動作に0より大きく1より小さい所定の確率で前記反転信号を有効レベルに設定することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記5)
付記4記載の強誘電体メモリにおいて、
前記反転制御回路は、前記反転信号を所定の確率で有効レベルに設定するために前記書き込み動作期間および前記読み出し動作期間のみ動作し、他の期間に前記反転信号を無効レベルに固定することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記6)
付記4記載の強誘電体メモリにおいて、
前記書き込み回路は、前記ノーマルメモリセルから読み出された読み出しデータまたは強誘電体メモリの外部から供給される書き込みデータと、前記反転信号とのEOR論理を演算し、演算結果を前記ノーマルメモリセルに書き込むことを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記7)
付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記判定記憶部は、所定数の前記ノーマルメモリセル毎に形成されていることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記8)
付記7記載の強誘電体メモリにおいて、
前記所定数のノーマルメモリセルに接続されたワード線を備え、
前記判定記憶部は、前記ノーマルメモリセルと同じ構造を有し、前記ワード線に接続された判定メモリセルで構成されていることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記9)
付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記反転制御回路は、
0より大きく1より小さい所定の確率で第1論理レベルを有する乱数信号を出力する少なくとも1つの乱数生成器と、
前記乱数生成器の全てが第1論理レベルを有する乱数信号を出力するときに、前記反転信号を有効レベルに設定する論理回路とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。(付記10)
付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記ノーマルメモリセルは、1つの転送トランジスタと1つの前記強誘電体キャパシタとで構成されることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記11)
強誘電体キャパシタを有し、外部端子を介して書き込まれるデータを記憶する複数のノーマルメモリセルと、前記ノーマルメモリセルに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データを記憶する不揮発性の判定記憶部とを備えた強誘電体メモリの動作方法であって、
少なくとも読み出し動作中の後半に実行される再書き込み動作時に、0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号を有効レベルに設定し、
少なくとも前記再書き込み動作時に、前記反転信号が有効レベルを示すときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべきデータと逆の論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に偽を示す判定データを書き込み、
前記反転信号が有効レベルを示さないときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべき論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に真を示す判定データを書き込み、
読み出し動作時に、前記判定記憶部から偽を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータの論理を反転して出力し、前記判定記憶部から真を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータを出力することを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
(付記12)
付記11記載の強誘電体メモリの動作方法において、
前記ノーマルメモリセルから読み出された読み出しデータと前記反転信号とのEOR論理を演算し、演算結果を前記ノーマルメモリセルに再書き込みすることを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
(付記13)
付記11記載の強誘電体メモリの動作方法において、
前記読み出し動作期間のみ前記反転信号を所定の確率で有効レベルに設定し、他の期間に前記反転信号を無効レベルに固定することを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
(付記14)
付記11記載の強誘電体メモリの動作方法において、
前記再書き込み動作時および前記書き込み動作に0より大きく1より小さい所定の確率で前記反転信号を有効レベルに設定することを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
(付記15)
付記14記載の強誘電体メモリの動作方法において、
前記書き込み動作期間および前記読み出し動作期間のみ前記反転信号を所定の確率で有効レベルに設定し、他の期間に前記反転信号を無効レベルに固定することを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
(付記16)
付記14記載の強誘電体メモリの動作方法において、
前記ノーマルメモリセルから読み出された読み出しデータまたは強誘電体メモリの外部から供給される書き込みデータと、前記反転信号とのEOR論理を演算し、演算結果を前記ノーマルメモリセルに再書き込みすることを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、強誘電体キャパシタで構成されるメモリセルを有する強誘電体メモリに適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1に示したライトアンプWAの詳細を示すブロック図である。 図1に示したライトアンプDWAの詳細を示すブロック図である。 図1に示した反転制御回路の詳細を示すブロック図である。 第1の実施形態の動作の一例を示すタイミング図である。 第1の実施形態の動作の概要を示す説明図である。 強誘電体キャパシタFCのヒステリシス特性を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態の動作の一例を示すタイミング図である。 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。 図10に示したライトアンプWAの詳細を示すブロック図である。 図10に示したライトアンプDWAの詳細を示すブロック図である。 第3の実施形態の動作の一例を示すタイミング図である。 第3の実施形態の動作の概要を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態を示すブロック図である。 図15に示したメモリセルアレイの要部を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態における反転制御回路を示す回路図である。
符号の説明
ARY‥メモリセルアレイ;CORE‥メモリコア;DIN‥データ入力回路;DMC‥判定メモリセル;DOUT‥データ出力回路;DWA‥ライトアンプ;INV‥反転制御回路;MC‥ノーマルメモリセル;OPC‥動作制御回路;PRE‥プリチャージ回路;RMC‥リファレンスメモリセル;RSTR‥データ復元回路;RVS‥反転信号;SA‥センスアンプ;WA‥ライトアンプ

Claims (10)

  1. 強誘電体キャパシタを有し、外部端子を介して書き込まれるデータを記憶する複数のノーマルメモリセルと、
    前記ノーマルメモリセルに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データを記憶する不揮発性の判定記憶部と、
    前記ノーマルメモリセルおよび前記判定記憶部に対する書き込み動作と、読み出し動作と、読み出し動作中の後半に実行される再書き込み動作とを制御する動作制御回路と、
    反転信号を出力するとともに、少なくとも前記再書き込み動作時に0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号を有効レベルに設定する反転制御回路と、
    少なくとも前記再書き込み動作時に、前記反転信号が有効レベルを示すときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべきデータと逆の論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に偽を示す判定データを書き込み、前記反転信号が有効レベルを示さないときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべき論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に真を示す判定データを書き込む書き込み回路と、
    読み出し動作時に、前記判定記憶部から偽を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータの論理を反転して出力し、前記判定記憶部から真を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータを出力するデータ復元回路とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記書き込み回路は、前記ノーマルメモリセルから読み出された読み出しデータと前記反転信号とのEOR論理を演算し、演算結果を前記ノーマルメモリセルに再書き込みすることを特徴とする強誘電体メモリ。
  3. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記反転制御回路は、前記反転信号を所定の確率で有効レベルに設定するために前記読み出し動作期間のみ動作し、他の期間に前記反転信号を無効レベルに固定することを特徴とする強誘電体メモリ。
  4. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記反転制御回路は、前記再書き込み動作時および前記書き込み動作に0より大きく1より小さい所定の確率で前記反転信号を有効レベルに設定することを特徴とする強誘電体メモリ。
  5. 請求項4記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記反転制御回路は、前記反転信号を所定の確率で有効レベルに設定するために前記書き込み動作期間および前記読み出し動作期間のみ動作し、他の期間に前記反転信号を無効レベルに固定することを特徴とする強誘電体メモリ。
  6. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記判定記憶部は、所定数の前記ノーマルメモリセル毎に形成されていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  7. 請求項6記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記所定数のノーマルメモリセルに接続されたワード線を備え、
    前記判定記憶部は、前記ノーマルメモリセルと同じ構造を有し、前記ワード線に接続された判定メモリセルで構成されていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  8. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記反転制御回路は、
    0より大きく1より小さい所定の確率で第1論理レベルを有する乱数信号を出力する少なくとも1つの乱数生成器と、
    前記乱数生成器の全てが第1論理レベルを有する乱数信号を出力するときに、前記反転信号を有効レベルに設定する論理回路とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  9. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記ノーマルメモリセルは、1つの転送トランジスタと1つの前記強誘電体キャパシタとで構成されることを特徴とする強誘電体メモリ。
  10. 強誘電体キャパシタを有し、外部端子を介して書き込まれるデータを記憶する複数のノーマルメモリセルと、前記ノーマルメモリセルに記憶されているデータが真であるか偽であるかを示す判定データを記憶する不揮発性の判定記憶部とを備えた強誘電体メモリの動作方法であって、
    少なくとも読み出し動作中の後半に実行される再書き込み動作時に、0より大きく1より小さい所定の確率で反転信号を有効レベルに設定し、
    少なくとも前記再書き込み動作時に、前記反転信号が有効レベルを示すときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべきデータと逆の論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に偽を示す判定データを書き込み、
    前記反転信号が有効レベルを示さないときに、前記ノーマルメモリセルに再書き込みすべき論理のデータを書き込み、前記判定記憶部に真を示す判定データを書き込み、
    読み出し動作時に、前記判定記憶部から偽を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータの論理を反転して出力し、前記判定記憶部から真を示す判定データが読み出されたときに、前記ノーマルメモリセルから読み出したデータを出力することを特徴とする強誘電体メモリの動作方法。
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