JPH10241064A - 盗難防止装置及びそのケーシング - Google Patents

盗難防止装置及びそのケーシング

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JPH10241064A
JPH10241064A JP9048314A JP4831497A JPH10241064A JP H10241064 A JPH10241064 A JP H10241064A JP 9048314 A JP9048314 A JP 9048314A JP 4831497 A JP4831497 A JP 4831497A JP H10241064 A JPH10241064 A JP H10241064A
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alarm
lid
alarm unit
switch piece
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Hirokazu Okuno
浩和 奥野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング内に生じる無駄な空間を削減する
ことの出来る盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング本体2と蓋体3を互いに開閉
可能に連結してケーシング1が構成される。ケーシング
本体2には盗難防止の対象となるカセット5の収容室13
が形成されると共に、該収容室13の側部には警報作動ス
イッチ片42が突出することによって警報を発する警報ユ
ニット4が、スイッチ片42の出没方向をケーシング底面
と平行に向けた姿勢で着脱可能に取り付けられる。ケー
シング本体2には係合子27が外向きに突設されると共
に、蓋体3には前記係合子27が摺動可能に嵌まる案内溝
36が開設される。蓋体3には、閉じ状態にて、前記収容
室12内の警報ユニットのスイッチ片42を押込み位置に保
持するスイッチ押え片35が突設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店内に陳列された
商品を万引き等の不正行為から保護する盗難防止装置に
関し、特に、商品を収納したケーシングから商品を不正
に取り出すことによって警報を発する自鳴式の盗難防止
装置、及びそのケーシング構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトディスクカセットや磁
気テープカセット等の商品を陳列して販売する販売店で
は、これらの商品を万引き等の行為から保護するため、
図9に示す如き盗難防止システムを採用している。該盗
難防止システムは、店の出入口付近に設置されたゲート
(70)と、1枚のコンパクトディスクを収納した盗難防止
装置(7)とから構成され、ゲート(70)には、盗難防止装
置(7)へ警報信号を発すべき送信回路(71)が内蔵されて
いる。
【0003】盗難防止装置(7)は、図12に示す如く、
合成樹脂からなる透明ケース(72)、回路基板(73)、警報
作動スイッチ(74)、ブザー(75)、電池(図示省略)等を具
え、透明ケース(72)には、コンパクトディスクを収納し
たカセット(5)が挿脱操作可能に収容される。ブザー(7
5)は、回路基板(73)及び警報作動スイッチ(74)によって
動作が制御されており、透明ケース(72)からカセット
(5)が不正に抜き出されたとき、或いは盗難防止装置
(7)が前記ゲート(70)を通過するときに発鳴するもので
ある。販売店においては、カセット(5)を盗難防止装置
(7)の透明ケース(72)に収容して陳列し、客にカセット
(5)を販売する際は、治工具等を使って、ブザー(75)を
発鳴しない状態に設定した上で、透明ケース(72)からカ
セット(5)を取り出し、代金と引き替えに、客にカセッ
ト(5)を手渡している。
【0004】客が不正に盗難防止装置(7)の透明ケース
(72)からカセット(5)を取り出すと、警報作動スイッチ
(74)がオンとなって、ブザー(75)が発鳴することにな
る。又、客が不正に盗難防止装置(7)をカセット(5)と
共に店外へ持ち出そうとしたときは、盗難防止装置(7)
の回路基板(73)が図9に示す送信回路(71)からの警報信
号を受けて、ブザー(75)が発鳴することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
盗難防止装置(7)においては、ブザー(75)、警報作動ス
イッチ(74)、回路基板(73)等からなる警報動作部分と、
透明ケース(72)からなるカセット収容部とが一体化され
ていたため、警報動作部分或いはカセット収容部の何れ
か一方のみを交換することは出来ず、一方が損傷したと
きは、全体を交換する必要があった。例えば、透明ケー
ス(72)は、繰り返し使用しているうちに傷や汚れが着い
て不透明となり、カセット(5)の表面に表示されている
タイトル等の情報が読み取り難くなる。又、警報動作部
分の電源となる電池は一般に交換不能に内蔵されてお
り、その寿命がきたときには、警報機能が停止する。こ
の様な場合、盗難防止装置(7)全体を交換せねばなら
ず、正常に機能する部分が無駄となる。
【0006】そこで出願人は、図10(a)(b)に示す如
き盗難防止装置(90)を提案している(特願平8-226354
号)。該盗難防止装置(90)は、タグと称される既製の警
報ユニット(4)(特開平7-65258号〔G08B13/24〕、特開
平7-210770号〔G08B3/10〕参照)を警報動作部分として
利用し、カセット収容部分として、該警報ユニットを着
脱可能に収容するケーシング(10)を採用している。
【0007】ケーシング(10)は、ケーシング本体(20)と
蓋体(30)とを互いに開閉可能に連結して構成されてお
り、ケーシング本体(20)の内壁には、警報ユニット(4)
を所定の高さ位置に支持するためのユニット支持板(16)
が水平に突設されている。
【0008】一方、警報ユニット(4)は、図11に示す
如く扁平な直方体状のケーシングの内部に、ブザー(4
1)、回路基板(45)、電池(図示省略)等を具え、ケーシン
グの裏面及び表面には、夫々複数の主放音孔(43)と副放
音孔(44)が開設されている。又、警報ユニット(4)のケ
ーシング表面には、図10(a)(b)に示す如く警報作動
スイッチ片(42)が突設されており、該警報作動スイッチ
片(42)がケーシング内部へ押し込まれたセット状態で
は、ブザー(41)は発鳴しないが、警報作動スイッチ片(4
2)が警報作動位置まで突出すると、回路基板(45)へ発鳴
指令が発せられ、ブザー(41)が発鳴することになる。こ
れに対し、リセット状態では、警報作動スイッチ片(42)
が警報作動位置まで突出した状態で、ブザー(41)の発鳴
は回路基板(45)の回路動作によって強制的に停止されて
おり、その後、警報作動スイッチ片(42)が1分間以上、
継続して押下位置に保持されると、回路基板(45)の回路
動作によって、自動的にセット状態に切り替わる(特開
平7-65258号、特開平7-210770号参照)。
【0009】上記盗難防止装置(90)においては、図10
(a)に示す如くケーシング本体(20)の警報ユニット収容
室に警報ユニット(4)を表向きに収容すると共に、カセ
ット収容室にカセット(5)を収容した後、同図(b)に示
す如く蓋体(30)を閉じると、警報作動スイッチ片(42)が
蓋体(30)の内面に押下されて、セット状態へ移行するた
めのタイムカウントが開始される。その後、1分間が経
過すると、警報ユニット(4)はセット状態となる。この
状態で、蓋体(30)が不正に開かれると、警報作動スイッ
チ片(42)が警報作動位置まで突出して、内蔵せるブザー
が発鳴することになる。又、蓋体(30)を開くことなく、
カセット(5)と共に警報ユニット(4)が図9に示すゲー
ト(70)を不正に通過すると、警報ユニット(4)は、警報
信号を受けて、内蔵せるブザーが発鳴することになる。
【0010】上記の盗難防止装置(90)においては、ケー
シング(10)と警報ユニット(4)が別体に形成されている
ので、一方が損傷等によって使用不能となったときに
も、他方は交換する必要がなく、繰り返し使用すること
が出来る。
【0011】ところが、上記の盗難防止装置(90)におい
ては、図10(b)に示す如く蓋体(30)を閉じた状態で、
警報作動スイッチ片(42)が蓋体(30)によって警報ユニッ
ト(4)のケーシング内へ押し込まれる様、警報ユニット
(4)を所定の高さ位置に支持するためのユニット支持板
(16)が突設されているので、該ユニット支持板(16)の下
方には、大きな無駄空間(17)が形成されることになる。
これによって、盗難防止装置(7)のケーシング(10)が大
型化し、盗難防止装置(7)の陳列時や保管時に、大きな
スペースが必要となって、設置場所が制限される問題が
ある。
【0012】そこで本発明の目的は、カセット収容部分
と警報動作部分とが別体に形成されており、一方が損傷
したときにも他方は再使用可能であって、然も、ケーシ
ング内に生じる無駄な空間を削減することの出来る盗難
防止装置、及びそのケーシングの構造を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る盗難防止装置
のケーシングには、盗難防止対象物と、装備せる警報作
動スイッチ片が警報作動位置まで突出することによって
警報を発する警報ユニットとが収容可能であって、ケー
シング本体(2)と蓋体(3)とが連結機構により互いに開
閉可能に連結されている。ケーシング本体(2)には、盗
難防止対象物を収容するための収容室(13)と、警報作動
スイッチ片の出没方向がケーシング底面と平行になる姿
勢で警報ユニットを収容するための収容室(12)とが併設
されている。又、前記連結機構は、閉じ状態の蓋体(3)
のケーシング底面と平行なスライド移動を案内するスラ
イド移動案内機構部と、前記スライド移動の終端位置に
て蓋体(3)の開閉動作を許容する開閉動作許容機構部と
を具えおり、閉じ状態の蓋体(3)が、前記スライド移動
の始端位置にて、警報ユニット収容室(12)に収容された
警報ユニットの警報作動スイッチ片を、警報作動待機状
態となる押込み位置に保持する。
【0014】上記盗難防止装置のケーシングにおいて、
蓋体(3)を開く際は、先ずスライド移動案内機構部の機
能によって蓋体(3)を先端側から基端側へスライド移動
させた後、該スライド移動の終端位置にて、開閉動作許
容機構部の機能によって蓋体(3)を開き動作させる。こ
の過程で、蓋体(3)が基端側へスライド移動することに
よって、警報ユニット(4)の警報作動スイッチ片(42)が
押込み位置から開放され、警報動作位置まで突出するこ
とになる。又この過程で、蓋体(3)は一旦、基端側へス
ライド移動を行なった後、開き動作に移行するので、開
き動作に伴う蓋体(3)の基端部とケーシング本体(2)の
基端部との間の干渉関係が緩和され、スムーズな開き動
作が実現される。そして、この開き動作の結果、警報ユ
ニットの収容室(12)と盗難防止対象物の収容室(13)が大
きく露出し、警報ユニットと盗難防止対象物を夫々の収
容室に収容することが可能となる。
【0015】その後、蓋体(3)を閉じる際は、先ず、開
閉動作許容機構部の機能によって蓋体(3)を閉じ動作さ
せた後、スライド移動案内機構部の機能によって蓋体
(3)を基端側から先端側へスライド移動させる。この蓋
体(3)のスライド移動によって、警報ユニット(4)の警
報作動スイッチ片(42)がケーシング内に押し込まれ、警
報の作動に待機するセット状態が設定される。この状態
で、蓋体(3)を不正に開かんとすると、蓋体(3)の先端
側から基端側へのスライド移動に伴って、警報ユニット
(4)の警報作動スイッチ片(42)が押込み位置から開放さ
れ、警報動作位置まで突出して、警報が発せられる。
【0016】具体的構成において、前記連結機構は、ケ
ーシング本体(2)又は蓋体(3)の何れか一方の側方壁(2
1)に外向きに突設された係合子(27)と、ケーシング本体
(2)又は蓋体(3)の他方の側方壁(31)に形成されて前記
係合子(27)が係合する案内溝(36)とから構成され、案内
溝(36)は、ケーシング本体(2)の底面と平行に伸びるス
ライド移動案内溝部(36a)と、該スライド移動案内溝部
の終端から屈曲して伸びる開閉動作許容溝部(36b)とを
具えている。該具体的構成においては、係合子(27)が案
内溝(36)のスライド移動案内溝部(36a)内を相対的に摺
動して、蓋体(3)のスライド移動が案内された後、係合
子(27)が案内溝(36)の開閉動作許容溝部(36b)内を相対
的に摺動して、蓋体(3)の開き動作が許容される。
【0017】又、具体的構成において、蓋体(3)には、
閉じ状態にて、警報ユニット収容室(12)に収容された警
報ユニットの警報作動スイッチ片を押込み位置に保持す
るスイッチ押え片(35)が突設されている。該具体的構成
によれば、蓋体(3)が先端側から基端側へスライド移動
することによって、スイッチ押え片(35)は、蓋体(3)と
一体に移動して、警報ユニット(4)の警報作動スイッチ
片(42)を押込み位置から開放する。この結果、警報作動
スイッチ片(42)は警報動作位置まで突出することにな
る。
【0018】更に他の具体的構成において、ケーシング
本体(2)及び蓋体(3)の先端側の係合部には、両者を閉
じ状態にて互いに軟係止すべき軟係止構造が形成されて
いる。該具体的構成によれば、蓋体(3)は、軟係止力を
上回る力を作用させない限り、勝手に開くことはなく、
不必要な警報の発生を確実に防止出来る。
【0019】又、本発明に係る盗難防止装置は、上記本
発明に係るケーシング(1)に警報ユニット(4)を着脱可
能に収容して構成される。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る盗難防止装置及びそのケー
シングにおいては、ケーシング(1)と警報ユニット(4)
が別体に形成されているので、一方が損傷等によって使
用不能となったときにも、他方は交換する必要がなく、
繰り返し使用することが出来る。又、警報ユニット(4)
は、警報作動スイッチ片(42)の出没方向がケーシング本
体(2)の底面と平行になる姿勢で警報ユニット収容室(1
2)に収容され、蓋体(3)のスライド移動によってオン/
オフ操作が行なわれるので、警報ユニット(4)を蓋体
(3)の裏面と接触可能な高さ位置まで持ち上げて設置す
る必要はなく、よって警報ユニット(4)の下方に従来の
如き無駄な空間が形成されることはない。この結果、盗
難防止装置の小型化が実現される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、コンパクトディスクを収容
したカセットの盗難防止装置に本発明を実施した形態に
つき、2つの実施例に基づいて、具体的に説明する。
【0022】第1実施例 本実施例の盗難防止装置は、図1及び図2に示す如く、
ポリカーボネート製の透明なケーシング(1)と、自鳴式
の警報ユニット(4)とから構成され、ケーシング(1)
は、矩形の扁平なケーシング本体(2)と蓋体(3)とを互
いに開閉可能に連結して構成されている。
【0023】ケーシング本体(2)は、左右一対の側方壁
(21)(21)、前方壁(22)及び後方壁(28)を具えている。一
方、蓋体(3)は、左右一対の側方壁(31)(31)を具えて、
蓋体(3)を閉じた状態では、蓋体(3)の側方壁(31)(31)
が、ケーシング本体(2)の側方壁(21)(21)を両側から挟
み込むことになる。
【0024】ケーシング本体(2)の側方壁(21)(21)の基
端部には、左右一対の基端側係合子(27)(27)が外向きに
突設されると共に、蓋体(3)の側方壁(31)(31)の基端部
には、ケーシング本体(2)の基端側係合子(27)(27)が摺
動可能に嵌まる左右一対の基端側案内溝(36)(36)が開設
されている。各基端側案内溝(36)は、両端が大きく開い
た逆L字状を呈しており、蓋体(3)の閉じ状態にて、蓋
体(3)の先端側から基端側へ水平に伸びて蓋体(3)のス
ライド移動を案内すべきスライド移動案内溝部(36a)
と、スライド移動案内溝部(36a)の終端から斜め下方に
伸びて蓋体(3)の開閉動作(上昇及び回転)を許容すべき
開閉動作許容溝部(36b)とから構成されている。
【0025】又、蓋体(3)の側方壁(31)(31)の先端部に
は、左右一対の先端側係合子(34)(34)が内向きに突設さ
れると共に、ケーシング本体(2)の側方壁(21)(21)の先
端部には、蓋体(3)の先端側係合子(34)(34)が摺動可能
に係合する左右一対の先端側案内溝(25)(25)が凹設され
ている。各先端側案内溝(25)は、両端が90度に開いた
逆L字状を呈しており、前記蓋体(3)のスライド移動を
案内すべき水平溝部(25a)と、前記蓋体(3)の開閉動作
過程で先端側係合子(34)(34)の係脱を許容するための垂
直溝部(25b)とから構成されている。先端側案内溝(25)
の水平溝部(25b)の先端部には、蓋体(3)の先端側係合
子(34)が係脱可能に嵌まって蓋体(3)を閉じ位置にて軟
係止すべき係合凹部(26)が形成されている。
【0026】ケーシング本体(2)には、その底面に一対
のリブ(63)(63)を突設することによって、カセット(5)
を収容すべきカセット収容室(13)が形成されると共に、
ユニット拘持板(6)を突設することによって、警報ユニ
ット(4)を収容すべき警報ユニット収容室(12)が形成さ
れている。警報ユニット収容室(12)には、警報ユニット
(4)が警報作動スイッチ片(42)をカセット収容室(13)側
へ向けた姿勢で収容され、ユニット拘持板(6)には、該
警報作動スイッチ片(42)をカセット収容室(13)側へ突出
させるための切り欠き(62)が凹設されている。一方、蓋
体(3)の内面には、警報ユニット収容室(12)内の警報ユ
ニット(4)の警報作動スイッチ片(42)を押込み位置に保
持するためのスイッチ押え片(35)が突設されている。
【0027】ケーシング本体(2)の前方壁(22)には、警
報ユニット収容室(12)の位置に対応させて、主音抜き孔
(24)が開設されている。又、蓋体(3)には、警報ユニッ
ト収容室(12)の位置に対応させて、複数の副音抜き孔(3
3)(33)が開設されている。ケーシング本体(2)のカセッ
ト収容室(13)の底面には、カセット(5)をケーシング本
体(2)から取り出す際に指を差し込むための窓(23)が開
設されている。又、蓋体(3)には、カセット(5)の表面
を露出させるための窓(32)が開設されている。
【0028】上記盗難防止装置においては、図4(a)に
示す如く蓋体(3)を閉じた状態で、基端側係合子(27)は
基端側案内溝(36)のスライド移動案内溝部(36a)の始端
に位置すると共に、先端側係合子(34)は係合凹部(26)に
嵌まって、蓋体(3)は閉じ位置に軟係止されている。こ
のとき、図3(a)に示す様に、警報ユニット(4)の警報
作動スイッチ片(42)は蓋体(3)のスイッチ押え片(35)に
よって押込み位置に保持されている。
【0029】この状態から、図4(b)に示す如く蓋体
(3)を基端側へ後退移動させると、基端側係合子(27)が
基端側案内溝(36)のスライド移動案内溝部(36a)内を相
対的に摺動すると共に、先端側係合子(34)が係合凹部(2
6)から離脱した後、先端側案内溝(25)の水平溝部(25a)
内を摺動することによってスライド移動が案内され、蓋
体(3)は後方のスライド移動端に達する。これに伴って
蓋体(3)のスイッチ押え片(35)が後退移動し、その結
果、図3(b)に示す様に、警報ユニット(4)の警報作動
スイッチ片(42)は警報作動位置まで突出することにな
る。
【0030】その後、図4(c)に示す様に、蓋体(3)を
斜め後方に持ち上げることによって、基端側係合子(27)
は基端側案内溝(36)の開閉動作許容溝部(36b)内を相対
的に摺動すると共に、先端側係合子(34)が先端側案内溝
(25)の垂直溝部(25b)内を摺動する。そして、基端側係
合子(27)が基端側案内溝(36)の終端に達した状態から、
図4(d)の如く蓋体(3)を開き方向に回転させる。これ
によって、先端側係合子(34)が先端側案内溝(25)から離
脱する。この結果、図1に示す様に、蓋体(3)が完全に
開いて、カセット(5)及び警報ユニット(4)の着脱が可
能となるのである。
【0031】上記盗難防止装置においては、図1の如く
ケーシング本体(2)の警報ユニット収容室にリセット状
態の警報ユニット(4)を収容すると共に、カセット収容
室にカセット(5)を収容した後、図3(a)に示す如く蓋
体(3)を閉じると、警報作動スイッチ片(42)が蓋体(3)
のスイッチ押え片(35)に押し込まれて、セット状態へ移
行するためのタイムカウントが開始される。その後、1
分間が経過すると、警報ユニット(4)はセット状態とな
る。この状態で、蓋体(3)が不正に開かれると、警報作
動スイッチ片(42)が警報作動位置まで突出して、内蔵せ
るブザーが発鳴することになる。又、蓋体(3)を開くこ
となく、カセット(5)と共に警報ユニット(4)が図9に
示すゲート(70)を不正に通過すると、警報ユニット(4)
は、警報信号を受けて、内蔵せるブザーが発鳴すること
になる。
【0032】第2実施例 本実施例の盗難防止装置において、ケーシング(11)を構
成するケーシング本体(8)は、図5及び図6に示す如
く、左右一対の側方壁(81)(81)、前方壁(82)及び後方壁
(83)を具えている。一方、蓋体(9)は、左右一対の側方
壁(91)(91)及び前方壁(92)を具えて、蓋体(9)を閉じた
状態では、蓋体(9)の側方壁(91)(91)及び前方壁(92)
が、ケーシング本体(8)の側方壁(81)(81)の前端部及び
前方壁(82)を包囲することになる。
【0033】蓋体(9)の側方壁(91)(91)には、左右一対
の係合子(93)(93)が内向きに突設されると共に、ケーシ
ング本体(8)の側方壁(81)(81)には、蓋体(9)の係合子
(93)(93)が摺動可能に係合する左右一対の案内溝(87)(8
7)が凹設されている。各案内溝(87)は、両端が90度に
開いた逆L字状を呈しており、蓋体(9)のスライド移動
を案内すべきスライド移動案内溝部(87a)と、蓋体(9)
の開閉動作過程で係合子(93)(93)の係脱を許容するため
の開閉動作許容溝部(87b)とから構成されている。案内
溝(87)のスライド移動案内溝部(87a)の先端部には、蓋
体(9)の係合子(93)が係脱可能に嵌まって蓋体(9)を閉
じ位置にて軟係止すべき係合凹部(88)が形成されてい
る。
【0034】ケーシング本体(8)には、カセット収容室
(15)が形成されると共に、ユニット拘持板(61)によって
警報ユニット収容室(14)が形成されている。警報ユニッ
ト収容室(14)には、警報ユニット(4)が警報作動スイッ
チ片(42)をカセット収容室(15)とは反対側へ向けた姿勢
で収容され、ケーシング本体(8)の前方壁(82)には、該
警報作動スイッチ片(42)を外側へ突出させるための切り
欠き(86)が凹設されている。一方、蓋体(9)の内面に
は、警報ユニット収容室(14)内の警報ユニット(4)の警
報作動スイッチ片(42)を押込み位置に保持するためのス
イッチ押え片(94)が内向きに突設されている。
【0035】ケーシング本体(8)には、後方壁(83)と側
方壁(81)(81)の交差部に、カセット収容室(15)内のカセ
ット(5)に抜け止めを施す左右一対の抜け止め片(85)(8
5)が形成されている。又、ケーシング本体(8)のカセッ
ト収容室(15)の底面には、カセット(5)をケーシング本
体(8)から取り出す際に指を差し込むための窓(84)が開
設されている。
【0036】上記盗難防止装置においては、図8(a)に
示す如く蓋体(9)を閉じた状態で、係合子(93)は係合凹
部(88)に嵌まって、蓋体(9)は閉じ位置に軟係止されて
いる。このとき、図7(a)に示す様に、警報ユニット
(4)の警報作動スイッチ片(42)は蓋体(9)のスイッチ押
え片(94)によって押込み位置に保持されている。
【0037】この状態から、図8(b)に示す如く蓋体
(9)を基端側へ後退移動させると、係合子(93)が係合凹
部(88)から離脱した後、案内溝(87)のスライド移動案内
溝部(87a)内を摺動することによって、蓋体(9)のスラ
イド移動が案内され、蓋体(9)が後方のスライド移動端
に達する。これに伴って蓋体(9)のスイッチ押え片(94)
が後退移動し、その結果、図7(b)に示す様に、警報ユ
ニット(4)の警報作動スイッチ片(42)は警報作動位置ま
で突出することになる。
【0038】その後、図8(c)に示す様に、基端側を中
心として蓋体(9)を回転させることによって、係合子(9
3)は案内溝(87)の開閉動作許容溝部(87b)内を上方に摺
動し、案内溝(87)から離脱することになる。この結果、
図8(d)に示す様に、蓋体(9)がケーシング本体(8)か
ら取り外されて、カセット(5)及び警報ユニット(4)の
着脱が可能となるのである。
【0039】上述の盗難防止装置によれば、第1実施例
及び第2実施例の何れにおいても、ケーシング(1)と警
報ユニット(4)が別体に形成されているので、何れか一
方のみの交換が可能であり、これによってコストの削減
が図られる。又、警報ユニット(4)の収納姿勢を、従来
の上向きから横向きに変更することによって、従来は警
報ユニット(4)の下方に形成されていた無駄な空間が、
図3及び図7の如く省略されることとなり、これによっ
て、装置の小型化が可能となる。
【0040】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の盗難防止装置において、ケーシン
グに警報ユニット及びカセットを収容した状態を示す斜
視図である。
【図2】ケーシングから警報ユニット及びカセットを取
り出した状態の分解斜視図である。
【図3】蓋体のスライド移動に伴う警報作動スイッチ片
の動作を説明する断面図である。
【図4】蓋体の開閉動作を説明する側面図である。
【図5】第2実施例の盗難防止装置において、ケーシン
グに警報ユニット及びカセットを収容した状態を示す斜
視図である。
【図6】ケーシングから警報ユニット及びカセットを取
り出した状態の分解斜視図である。
【図7】蓋体のスライド移動に伴う警報作動スイッチ片
の動作を説明する断面図である。
【図8】蓋体の開閉動作を説明する側面図である。
【図9】店の出入口に設置された盗難防止用のゲートを
示す斜視図である。
【図10】蓋体の開閉に伴う警報作動スイッチ片の動作
を説明する断面図である。
【図11】警報ユニットを示す斜視図である。
【図12】従来の盗難防止装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) ケーシング (12) 警報ユニット収容室 (13) カセット収容室 (2) ケーシング本体 (25) 先端側案内溝 (26) 係合凹部 (27) 基端側係合子 (3) 蓋体 (34) 先端側係合子 (35) スイッチ押え片 (36) 基端側案内溝 (4) 警報ユニット (41) ブザー (42) 警報作動スイッチ片 (5) カセット (51) コンパクトディスク (6) ユニット拘持板 (62) 切り欠き (63) リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盗難防止対象物と、装備せる警報作動ス
    イッチ片が警報作動位置まで突出することによって警報
    を発する警報ユニットとが収容されるべきケーシングで
    あって、ケーシング本体と蓋体とが連結機構により互い
    に開閉可能に連結され、ケーシング本体には、盗難防止
    対象物を収容するための収容室と、警報作動スイッチ片
    の出没方向がケーシング底面と平行になる姿勢で警報ユ
    ニットを収容するための収容室とが併設され、前記連結
    機構は、閉じ状態での蓋体のケーシング底面と平行なス
    ライド移動を案内するスライド移動案内機構部と、前記
    スライド移動の終端位置にて蓋体の開閉動作を許容する
    開閉動作許容機構部とを具え、閉じ状態の蓋体が、前記
    スライド移動の始端位置にて、警報ユニット収容室に収
    容された警報ユニットの警報作動スイッチ片を、警報作
    動待機状態となる押込み位置に保持することを特徴とす
    る盗難防止装置のケーシング。
  2. 【請求項2】 前記連結機構は、ケーシング本体又は蓋
    体の何れか一方の側方壁に突設された係合子と、ケーシ
    ング本体又は蓋体の他方の側方壁に形成されて前記係合
    子が係合する案内溝とから構成され、案内溝は、ケーシ
    ング本体の底面と平行に伸びるスライド移動案内溝部
    と、該スライド移動案内溝部の終端から屈曲して伸びる
    開閉動作許容溝部とを具えている請求項1に記載のケー
    シング。
  3. 【請求項3】 蓋体には、閉じ状態にて、警報ユニット
    収容室に収容された警報ユニットの警報作動スイッチ片
    を押込み位置に保持するスイッチ押え片が突設されてい
    る請求項1又は請求項2に記載のケーシング。
  4. 【請求項4】 ケーシング本体と蓋体の係合部には、両
    者を閉じ状態にて互いに軟係止すべき軟係止構造が形成
    されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のケー
    シング。
  5. 【請求項5】 ケーシング本体と蓋体を連結機構により
    互いに開閉可能に連結してケーシングが構成され、ケー
    シング本体には、盗難防止対象物を収容するための収容
    室が形成されると共に、該収容室の側部には、装備せる
    警報作動スイッチ片が警報作動位置まで突出することに
    よって警報を発する警報ユニットが、警報作動スイッチ
    片の出没方向をケーシング底面と平行に向けた姿勢で、
    着脱可能に取り付けられ、前記連結機構は、閉じ状態で
    の蓋体のケーシング底面と平行なスライド移動を案内す
    るスライド移動案内機構部と、前記スライド移動の終端
    位置にて蓋体の開閉動作を許容する開閉動作許容機構部
    とを具え、閉じ状態の蓋体が、前記スライド移動の始端
    位置にて、警報ユニット収容室に収容された警報ユニッ
    トの警報作動スイッチ片を、警報作動待機状態となる押
    込み位置に保持することを特徴とする盗難防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052011A (ja) * 2003-11-12 2006-02-23 Biryokuken Kagi Kofun Yugenkoshi レンタル用盗難防止対象物
JP2006182368A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Biryokuken Kagi Kofun Yugenkoshi レンタル用盗難防止対象物
JP2021504840A (ja) * 2017-11-28 2021-02-15 チェックポイント・システムズ・インコーポレイテッドCheckpoint Systems, Inc. 物質放出利益拒否防犯装置

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