JPH10241009A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JPH10241009A
JPH10241009A JP9058382A JP5838297A JPH10241009A JP H10241009 A JPH10241009 A JP H10241009A JP 9058382 A JP9058382 A JP 9058382A JP 5838297 A JP5838297 A JP 5838297A JP H10241009 A JPH10241009 A JP H10241009A
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Yoshifusa Uehara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で小型な硬貨処理装置を提供し、設置面
積の低減を図ること。 【解決手段】 入金された硬貨を下方に案内するシュー
ト4と、その案内された硬貨を繰り出す硬貨繰出部5
と、繰り出された硬貨を搬送する搬送部6と、搬送され
た硬貨を金種別に振り分ける選別搬送部9と、選別され
た硬貨を金種別に収納し指定金種の硬貨を指定枚数だけ
取り出し可能に設けられた硬貨収納部11とを備え、硬
貨収納部11より取り出された硬貨はシュート4により
硬貨繰出部5に案内され、搬送部6及び選別搬送部9を
経由して出金される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬貨処理装置に関
し、特に循環式硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行等の金融機関においては、入金処理
及び出金処理を行うことができ、入金硬貨を循環させて
出金硬貨として再利用することのできる循環式の硬貨処
理装置が広く採用されている。
【0003】硬貨処理装置としては従来から種々の型式
があるが、その代表的なものには、例えば特開平7−2
34952号公報に記載されているようなものがある。
この特開平7−234952号公報に記載の硬貨処理装
置においては、図10に示すように入金処理時に装置上
部の硬貨入出金部203に投入された硬貨は、シュート
204により硬貨入出金部203の直下の硬貨繰出部2
05に案内される。硬貨繰出部205に案内された硬貨
は個々に分離された後、第1搬送ベルトに206により
硬貨識別部207に搬送されて真偽及び金種の識別が行
われる。そして、識別された正硬貨は、更に第2搬送ベ
ルト208を介して振分搬送部209に搬送され、各金
種に振り分けられて下方の第3搬送ベルト210により
構成された硬貨一時保留部に保留される。硬貨一時保留
部に保留された金額が入金金額と同一であると利用者が
確認した場合には、硬貨は第3搬送ベルト210により
硬貨収納部211に送られ、金種別に収納される。
【0004】一方、出金処理時には、硬貨収納部211
から指定金種の硬貨が指定枚数だけ取り出され、その硬
貨は装置下部の第4搬送ベルト212上に落下される。
第4搬送ベルト212上に落下された硬貨は前記硬貨繰
出部205に搬送される。前記硬貨繰出部205に搬送
された硬貨は第1搬送ベルト206と第2搬送ベルト2
08に接続される第5搬送ベルト213により硬貨入出
金部203に搬送される。尚、このようにして硬貨入出
金部203に送られてきた硬貨は、既に入金時に識別さ
れているが、確認のために、再度、第1搬送ベルト中に
設けられた硬貨識別部207により真偽及び金種の識別
が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような硬
貨処理装置によると、第3搬送ベルトを懸架することに
より硬貨保留部を構成するために、装置が大型化する。
また、第4搬送ベルトを懸架し、硬貨を硬貨繰出部に返
却するために高価なものとなっている。
【0006】また、出金硬貨の使用頻度の調査をしてみ
ると、全ての金種が均等に出金されているわけではな
く、500円硬貨、50円硬貨、5円硬貨のいわゆる補
助硬貨の出金割合は少ない。更に、これらの出金はそれ
ぞれ100円硬貨、10円硬貨、1円硬貨で代替えでき
るものである。
【0007】そこで、500円硬貨、50円硬貨、5円
硬貨のいわゆる補助硬貨を少なくとも1以上回収するも
のとし、安価で小型な硬貨処理装置を提供し、設置面積
の低減を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、入金された硬貨を一枚ずつ分離して繰り出
す硬貨繰出部と、前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨
を搬送する搬送部と、前記搬送部中に設けられ硬貨の真
偽及び金種を識別する硬貨識別部と、前記搬送部から送
られてきた硬貨を金種別に振り分ける選別搬送部と、前
記選別搬送部で選別された硬貨を金種別に収納し指定金
種の硬貨を指定枚数だけ取り出し可能に設けられた硬貨
収納部と、前記硬貨収納部に収納しきれない硬貨を回収
するための硬貨回収部とを備える硬貨処理装置におい
て、前記硬貨収納部より取り出された硬貨を前記硬貨繰
出部に案内するシュートを備え、前記シュートにより前
記硬貨繰出部に案内された硬貨は、前記搬送部、前記選
別搬送部を経由して出金されることを特徴とする硬貨処
理装置を提供している。
【0009】入金された硬貨は第2のシュートによっ
て、硬貨繰出部に案内されることが好ましい。
【0010】また、入金された硬貨は前記シュートによ
って、硬貨繰出部に案内されることとしても良い。
【0011】更に、1又は2以上の補助硬貨を硬貨回収
部に回収することが好ましい。
【0012】加えて、前記硬貨繰出部は水平円盤型繰出
装置により構成されていることが好ましい。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による硬貨処
理装置について図1、図3、及び図6に基づいて説明す
る。尚、以下の説明の理解を助けるために、便宜的に、
図1の左側を「前方」、右側を「後方」とし、図3の左
側を「左方」、右側を「右方」とする。
【0013】図1は、本発明による硬貨処理装置1の構
成を概略的に示したものである。図示するように、この
硬貨処理装置1は、装置フレーム2内に、硬貨を入金出
金するための硬貨入出金部3と、多金種複数枚の硬貨を
整列させて繰り出す硬貨繰出部5と、硬貨繰出部5から
繰り出された硬貨を金種別に振り分ける選別搬送部9
と、選別搬送部9で選別された硬貨を金種別に収納し収
納された硬貨を出金硬貨として取出し可能に設けられた
硬貨収納部11とを備えている。
【0014】また、硬貨処理装置1は、硬貨入出金部3
から硬貨繰出部5に硬貨を案内するとともに硬貨収納部
11から取り出された硬貨を硬貨繰出部5に搬送するシ
ュート4と、硬貨繰出部5から繰り出された硬貨を1枚
ずつ選別搬送部9に搬送する搬送部6とを備えている。
【0015】硬貨入出金部3は、装置フレーム2の上面
に設けられたシャッター21の直下位置に設けられてお
り、複数枚の硬貨を一括して投入できるように硬貨より
やや大きく設けられた入金口31(図2参照)と、出金
硬貨を受けて保持する略半円筒形のトレイ32を有して
いる。
【0016】入金口31の下方には硬貨を硬貨繰出部5
に案内するシュート4が設けられ、硬貨入出金部3から
投入された硬貨を装置フレーム2の下部に設けられた硬
貨繰出部5に案内する。
【0017】硬貨繰出部5には、硬貨を受け入れて整列
させる硬貨繰出装置51が配設されている。図示の硬貨
繰出装置51は水平円盤型ホッパーと称されるものであ
り、シュート4から投入された硬貨を受け入れるホッパ
ー52と、表面がホッパーの内面の一部となるように配
置された水平円盤53とから構成されている。
【0018】水平円盤53を駆動モータ54により所定
方向に回転させると、水平円盤53の遠心力により硬貨
はホッパー52の内壁に沿って整列される。水平円盤5
3により整列された硬貨は、規制ローラ55により硬貨
を一枚ずつ規制され、水平円盤53の表面に連なる搬送
部6へと繰り出される。尚、この規制ローラ55は図示
せぬモータにより駆動されている。
【0019】また、硬貨繰出装置51にはシャッター
(図示せず)が開閉可能に構成されるとともに、簡易な
異物検出センサ(図示せず)が備えられている。そし
て、利用者が誤って異物を入金口31より投入し、硬貨
繰出装置51より繰り出せない場合には、硬貨繰出装置
51のシャッター(図示せず)を開放し、返却ベルト1
3により硬貨入出金部3に返却するものとしている。
【0020】搬送部6は、図に明示するように、硬貨繰
出部5からほぼ水平方向に延びる搬送路を有している。
この搬送路は、装置フレーム2に固定された平坦で表面
が極めて滑らかな搬送プレート61と、搬送プレート6
1の表面上に固定されたガイドプレート(図示せず)と
によって画成され、この搬送路に沿って硬貨が搬送ベル
ト64により押し付けられて搬送されるように構成され
ている。
【0021】図示の例では、搬送ベルト64が、プーリ
65、66、67、68間に巻き掛けられ、搬送ベルト
64は装置フレーム2の上部部分に設けられた駆動モー
タ86によりタイミングベルト87を介して駆動されて
いる。
【0022】また、搬送ベルト64と接触し、連れ回り
する搬送ベルト80がプーリ81、82、83、84間
に巻き掛けられている。これにより、搬送プレート61
を通過した硬貨は、この搬送ベルト64、80により挟
持され、装置フレーム2の上部に設けられた選別搬送部
9に搬送される。
【0023】搬送ベルト64はテンションプーリ69、
69により案内され、搬送ベルト80はテンションプー
リ85、85、85により案内される。これらのテンシ
ョンプーリ85、69、85、69、85は略等間隔に
配置されているので搬送ベルト64と搬送ベルト80の
挟持力をほぼ一定に保ち、硬貨を上方の選別搬送部9に
搬送することができる。
【0024】また、搬送部6には硬貨の正偽と金種を判
断するための硬貨識別部7が設けられている。硬貨識別
部7には、硬貨識別装置70が取り付けられている。硬
貨識別装置としては、種々の型式のものが使用されてい
るが、識別精度の観点からは、特願平4−199702
号明細書等に開示されているような硬貨識別装置が好ま
しい。
【0025】搬送部6の搬送ベルト64、80の上端
は、プーリ67、84を介して、硬貨収納部11の上部
に配設された選別搬送部9に続いている。選別搬送部9
は、前後方向にほぼ水平に延びる表面が円滑な振分プレ
ート92を有しており、この振分プレート92上を硬貨
が前方に搬送されるよう搬送ベルト90が設けられてい
る。搬送ベルト90は、搬送部6の終端プーリ83と、
振分プレート92の更に前方位置に設けられたプーリ9
1との間に巻き掛けられている。この搬送ベルト90は
前記の駆動モータ86によりタイミングベルト94を介
して駆動される。搬送ベルト90は、硬貨を振分プレー
ト92に押しつけることにより、硬貨搬送を可能として
いる。
【0026】また、振分プレート92には、前後方向に
一定の間隔をおいて複数の貫通孔が形成されている。貫
通孔は振分プレート92上を搬送される硬貨を落下させ
るためのものであり、前方から順に100用硬貨用、1
0円硬貨用、1円硬貨用、オーバーフロー・回収用とな
っている。尚、本実施の形態においては500円硬貨、
50円硬貨、5円硬貨の補助硬貨はオーバフロー・回収
用の貫通口を経て回収されるように構成されている。
【0027】各貫通孔には振分爪93が配置され、当該
貫通孔を閉じ、振分プレート92の上面と同一面となる
位置と、先端(後側端部)が持ち上がった位置との間で
傾動可能となっている。この振分爪93は、例えばソレ
ノイドのような適当な駆動装置(図示せず)により傾動
される。通常時は、振分爪93が貫通孔を閉じる位置に
あり、振分プレート92上を搬送される硬貨はその振分
爪93上を通り、前方に送られる。一方、振分爪93の
先端が持ち上げられると、後方から搬送された硬貨は振
分爪93の下面により案内され、開放された貫通孔を通
って落下する。
【0028】この実施の形態においては、選別搬送部9
の下方に硬貨一時保留部10が設けられている。硬貨一
時保留部10には左右一対の側板、前板及び後板により
画成された硬貨保留室105が設けられている。硬貨保
留室105はそれぞれ、振分プレート92に形成された
貫通孔に対応して設けられており、前側から順に100
円硬貨用、10円硬貨用、1円硬貨用、オーバーフロー
・回収用となっている。
【0029】図3は硬貨処理装置の硬貨収納部の概略を
表した断面図である。図に示すように、各硬貨保留室1
05の下部には、上面が硬貨保留面となる第1開閉プレ
ート106が左方側板に枢支されている。また、右方側
板には同一面を成す第2開閉プレート107が枢支され
ている。
【0030】硬貨一時保留部10の下方には硬貨収納部
11が配設されている。この硬貨収納部11は、前後方
向に並設された複数個の硬貨取出装置111から構成さ
れており、各硬貨取出装置111、111、111は硬
貨一時保留部10の硬貨保留室105のそれぞれに対応
して設けられている。従って、各硬貨取出装置111、
111、111は、前方から順次100円硬貨用、10
円硬貨用、1円硬貨用となっている。
【0031】硬貨取出装置111の本体は硬貨収納部1
1を構成している。硬貨収納部11において使用可能な
硬貨取出装置111としては種々あるが、この実施例で
は、ホッパー(図示せず)の下部に配置された回転ディ
スク(図示せず)を駆動モータ(図示せず)により一定
角度回すたびに、このホッパー内の硬貨を1枚ずつ側方
に繰り出す型式のものが用いられている。
【0032】各硬貨取出装置111、111、111の
本体から繰り出された硬貨は、シュート4により案内さ
れて硬貨繰出部5に送り込まれるようになっている。
【0033】図6は硬貨処理装置の硬貨回収の概略を表
した断面図である。図に示すように、オーバフロー・回
収用の硬貨保留室105の下部には硬貨取出装置はな
く、硬貨保留室105の下方には、第2硬貨保留室11
5が画成されており、その下部には硬貨保留用の第3開
閉プレート116が傾動可能に設けられている。第2硬
貨保留室115はシュート117を介して装置フレーム
の下部の回収庫15に連通されている。第3開閉プレー
ト116にて保留された硬貨は、適時、第3開閉プレー
ト116を傾動させることで装置フレーム2の下部の回
収庫15に落下、回収される。
【0034】この実施では、図3に示すように、装置フ
レーム2の上部には硬貨補充庫14が設置されており、
この硬貨補充庫14に収納された硬貨は適時、シュート
4を通して硬貨繰出部5上に補充される。尚、図1中1
64はリジェクト庫であり、出金硬貨として利用できな
い不良硬貨等のリジェクト硬貨が、選別搬送部9の後方
のリジェクトシュート163から送り込まれるよう配置
されている。また、図1中162は取り忘れ庫であり、
出金時に取り忘れた硬貨を選別搬送部9の後方の取り忘
れシュート161から送り込まれるように配置されてい
る。
【0035】また、出金・返却シュート17により選別
搬送部9とトレイ32が連通して構成されている。従っ
て、出金硬貨、返却硬貨は選別搬送部9から出金・返却
シュート17を経由してトレイ32上に出金または返却
される。
【0036】上述したような構成において、硬貨処理は
種々の態様で実行され得るが、入金処理、出金処理及び
回収処理については以下の如き態様で行うのが好適であ
る。
【0037】まず、図1乃至図9に基いて入金処理を説
明する。利用者が装置フレーム2の表面に配置された操
作パネル(図示せず)の入金ボタンを押すと、硬貨入出
金部3のシャッター21が開き、硬貨投入の待ち状態と
なる。ここで、入金口31から多金種複数枚の硬貨を投
入すると、硬貨は全てシュート4に案内されて硬貨繰出
部5における硬貨繰出装置51の水平円盤53上に落下
する。
【0038】硬貨繰出装置51内に収容された硬貨は、
水平円盤53の回転により整列され、整列された硬貨は
規制ローラ55により硬貨と硬貨との間隔を規制して搬
送部6に送られる。
【0039】規制ローラ55により繰り出された硬貨は
搬送ベルト64により硬貨を一枚ずつ等間隔に分離さ
れ、硬貨識別部7に搬送される。硬貨が硬貨識別装置7
0を通過すると、硬貨識別装置70のコイル(図示せ
ず)からの発振信号の周波数が変化し、その変化から通
過硬貨の真偽及び金種が識別される。
【0040】この際、通過硬貨が偽硬貨等の入金処理で
きない硬貨であると識別されたならば、その硬貨は搬送
部6から、選別搬送部9、出金・返金シュート17を経
て硬貨入出金部のトレイ32に戻されて利用者に返却さ
れる。
【0041】また、正硬貨と識別された場合には、硬貨
は搬送部6から選別搬送部9に送られる。選別搬送部9
においては、その硬貨の金種に対応した振分プレート9
2の貫通孔の振分爪93が上方に傾動されるため、振分
プレート92上を搬送ベルト90により送られてくる硬
貨は対応の振分爪93の下面に案内されて貫通孔に入
り、硬貨一時保留部10の硬貨保留室105に落下す
る。
【0042】より具体的には、100円硬貨、10円硬
貨、1円硬貨と識別された場合には、それぞれ対応する
振分爪93により振り分け選別され、500円硬貨、5
0円硬貨、5円硬貨と識別された場合にはオーバーフロ
ー・回収用貫通口の振分爪93により回収される。
【0043】尚、収納すべき硬貨取出装置111が満杯
である場合には、オーバーフロー用貫通孔の振分爪93
のみが上方に傾動され、硬貨はオーバーフロー用の硬貨
保留室105に落下する。
【0044】振り分けられる硬貨が100円、10円、
1円硬貨である場合には、図3に示すように100円、
10円、1円用の各硬貨保留室105の間隙は第1及び
第2開閉プレート106、107により閉じられている
ため、100円、10円、1円硬貨は振分爪93(図1
参照)の下面に案内されて落下し、第2開閉プレート1
07により導かれて各第1開閉プレート106の硬貨保
留面上で一時的に保留される。
【0045】また、振り分けられる硬貨が500円、5
0円、5円硬貨である場合には、図6に示すように、オ
ーバーフロー・回収用の硬貨保留室105の間隙は第1
及び第2開閉プレート106、107により閉じられて
いるため、500円、50円、5円硬貨は振分爪93
(図1参照)の下面に案内されて落下し、第2開閉プレ
ート107により導かれて第1開閉プレート106の硬
貨保留面上で混在して一時的に保留される。
【0046】尚、振り分けられる硬貨が100円、10
円、1円硬貨である場合であっても、対応する硬貨取出
装置111が満杯である場合にはオーバーフロー・回収
用の硬貨保留室105に案内される。従って、この場合
には100円、10円、1円硬貨であってもオーバーフ
ロー・回収用の硬貨保留室105の第1開閉プレート1
06の硬貨保留面上で混在して一時的に保留される。
【0047】入金された全ての硬貨が識別され、対応の
硬貨保留室105に振り分けられたならば、操作パネル
の表示部に入金硬貨の金額を表示すると共に、利用者に
確認を求める。ここで、確認ボタンが押されれば、10
0円、10円、1円硬貨は図4に示すように各硬貨保留
室105の第1開閉プレート106を傾動させて間隙を
開放する。これにより、100円、10円、1円硬貨
は、対応する硬貨取出装置111に落下し収納される。
また、オーバーフロー・回収用の硬貨保留室105に保
留された硬貨は図7に示すように第1開閉プレート10
6の傾動により、第2硬貨保留室115に保留される。
【0048】一方、利用者が取消ボタン(図示せず)を
押した場合には、硬貨一時保留部10で保留された入金
硬貨を全て利用者に返却するために、図5及び図9に示
すように各硬貨保留室105の第2開閉プレート107
を傾動させて開口部を開放させるこれにより、硬貨はシ
ュート4を介して硬貨繰出部5に放出される。このよう
に硬貨繰出部5に戻された硬貨は、再度、搬送部6の搬
送路を上昇し、出金・返金シュート17を経て、硬貨入
出金部のトレイ32に戻される。そして、入金硬貨が全
てトレイ32に戻ったならば、硬貨入出金口のシャッタ
ーが開き、トレイ上の硬貨は利用者に返却される。
【0049】尚、第2保留室115に保留された硬貨
は、回収庫のセットを条件として図8に示すように第3
開閉プレート116を開放し回収庫15に送り込まれ
る。
【0050】また、図2に示すように、例えばクリップ
のような硬貨以外のものが入金口31に投入された場合
には、硬貨繰出装置51から繰り出すことができないの
で、硬貨繰出装置内の異物検出センサ(図示せず)が異
物を検出したことを条件に、硬貨繰出装置のシャッター
(図示せず)を開放して、返却ベルト13によりトレイ
32に返却する。これにより、異物による硬貨処理装置
の故障を未然に防止できる。
【0051】次に、図1及び図3に基いて出金処理を説
明する。まず、操作パネルの出金ボタン(図示せず)を
押し、出金硬貨の金種と枚数を指定すると、指定された
金種に応じた硬貨収納部11の硬貨取出装置111が駆
動されて、所望の硬貨が硬貨収納部11から指定枚数だ
け取り出される。図3に示すように、硬貨収納部11か
ら取り出された硬貨はシュート4に案内されて、硬貨繰
出部5のホッパー52に放出される。硬貨繰出部5に放
出された硬貨は、入金処理と同様にして1枚ずつ搬送部
6の搬送路に繰り出され、硬貨識別部7でその真偽及び
金種が識別される。
【0052】硬貨識別部7で指定金種の正常な硬貨であ
ると識別された場合には、出金・返却シュート17を通
って硬貨入出金部3のトレイ32に送られる。そして、
硬貨収納部11から取り出された硬貨が全てトレイ32
に送られたならば、硬貨入出金部のシャッター21が開
き、利用者に提供される。
【0053】一方、硬貨識別部7にて異常が検出され、
出金硬貨としては不適当なものであると識別されたなら
ば、その異常硬貨は選別搬送部9の振分プレート92の
先端から、リジェクトシュート163を落下してリジェ
クト庫164に収容される。かかる場合、その異常とさ
れた硬貨だけ不足することとなるので、残りの硬貨が全
てトレイ32に送られた時点で不足分の硬貨の金種を自
動的に再指定し、その金種の硬貨を硬貨収納部11から
取り出して、シュート4を介して硬貨繰出部5、搬送部
6を経て硬貨識別部7に搬送する。そして、この硬貨が
正常であれば、トレイ32に送り、装置フレーム2のシ
ャッター21を開ける。
【0054】また、利用者が硬貨を取り忘れた場合には
一定時間の経過を条件としてシャッター21が閉じられ
るとともに、トレイ32が反転する。トレイ32の反転
によりトレイ上の硬貨はシュート4、硬貨繰出部5、搬
送部6を経由して選別搬送部9に搬送され、取り忘れシ
ュート161を通って取り忘れ庫162に回収される。
【0055】次に、硬貨回収処理について、図1及び図
8に基いて説明する。硬貨の回収処理を行うときには、
硬貨処理装置への回収庫の装填を確認した後、回収ボタ
ン(図示せず)を押下する。回収ボタンの押下により、
第3開放プレート116を開放し、第2硬貨保留室11
5と回収庫15とが連通される。このことにより、第3
開放プレート116に保留された硬貨が回収庫15に回
収される。その後、硬貨取出装置111から順次硬貨が
繰り出される。繰り出された硬貨はシュート4により硬
貨繰出装置51内に案内され、順次、搬送部6に送り出
される。搬送部6に送り出された硬貨は選別搬送部9の
オーバーフロー・回収用貫通口の振分爪93の下面に案
内されて、オーバーフロー・回収用の硬貨保留室10
5、第2硬貨保留室115を経由して回収庫15に回収
される。尚、ここで硬貨識別装置70により偽硬貨と判
断された場合にはリジェクトシュート163を経由して
リジェクト庫164に回収される。
【0056】本発明による硬貨処理装置は上述した実施
の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更が可能である。
【0057】上述した実施の形態では、硬貨処理装置単
独で動作する場合について説明したが、銀行等に設置さ
れているいわゆるATMと呼ばれる自動預貯金機の硬貨
処理装置として利用することもできる。この場合には、
上述した入金ボタン、確認ボタン、取消ボタンあるいは
回収ボタンの代わり自動預貯金機本体からの信号によっ
て、硬貨処理装置は動作するものとなる。
【0058】上記実施の形態の硬貨処理装置では、硬貨
入出金部から案内される硬貨と、硬貨収納部から取り出
される硬貨を同一のシュートによって硬貨繰出部に案内
しているが、これらの硬貨を個々に案内するシュートを
それぞれ設けても良い。
【0059】また、例えば硬貨の投入は複数枚ずつ行う
必要がある形式としているが、硬貨投入と硬貨出金を兼
用した樋状のものとしても良い。このような形式とした
場合には、硬貨の一括投入が可能となることはいうまで
もない。
【0060】更に、上述した実施の形態によれば、10
0円、10円、1円硬貨を循環させる形式としている
が、500円、50円、5円も循環させるものとしても
良い。また、500円、100円、50円、10円、5
円、1円の硬貨を処理するものとしているが、任意の金
種のみを処理するものとしても良い。また、上述した実
施の形態によれば、500円、50円、5円を回収庫に
回収するものとしているが、この内何れか一つを回収す
るものとしても良い。
【0061】加えて、上述した実施の形態によれば、水
平円盤型ホッパを硬貨繰出装置として使用しているが、
傾斜円盤型ホッパを硬貨繰出装置として使用しても良
い。
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明に
よれば、硬貨収納部から硬貨繰出部への硬貨の搬送を自
由落下により行うので、駆動による搬送系を少なくする
ことができ、硬貨処理装置の小型化を図ることができ
る。
【0062】請求項2記載の発明によれば、入金された
硬貨の硬貨繰出部への搬送を自由落下により行うので、
硬貨処理装置の小型化を図ることができる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、入金された
硬貨の硬貨繰出部への搬送を硬貨収納部から硬貨繰出部
へ硬貨を搬送するシュートにより行うので、別途第2の
シュートを設ける必要がなく、硬貨処理装置の小型化を
更に図ることができる。
【0064】更に、請求項4記載の発明によれば、補助
硬貨は循環することなく回収箱に回収されるので、補助
硬貨を個々に振り分ける振分爪、収納部を設ける必要が
なく、硬貨処理装置の小型化を図ることができる。
【0065】加えて、請求項5記載の発明によれば、シ
ュートからの硬貨投入量が多くても硬貨のいわゆるブリ
ッジ化を防止することができ、多量の硬貨の処理をする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態の硬貨処理装置の概要
を示した図。
【図2】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
異物回収を説明するための図。
【図3】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(100円、10円、1円)の一時保留状態を示し
た図。
【図4】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(100円、10円、1円)の収納状態を示した
図。
【図5】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(100円、10円、1円)の返却を示した図。
【図6】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(500円、50円、5円、オーバーフロー硬貨)
の一時保留状態を示した図。
【図7】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(500円、50円、5円、オーバーフロー硬貨)
の収納状態を示した図。
【図8】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(500円、50円、5円、オーバーフロー硬貨)
の回収状態を示した図。
【図9】本発明による実施の形態の硬貨処理装置による
硬貨(500円、50円、5円)の返却を示した図。
【図10】従来の実施の形態の硬貨処理装置の概略を示
した図。
【符号の説明】
1 硬貨処理装置 4 シュート 5 硬貨繰出部 6 搬送部 7 硬貨識別部 9 選別搬送部 11 硬貨収納部 15 回収庫 51 硬貨繰出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金された硬貨を一枚ずつ分離して繰り
    出す硬貨繰出部と、前記硬貨繰出部から繰り出された硬
    貨を搬送する搬送部と、前記搬送部中に設けられ硬貨の
    真偽及び金種を識別する硬貨識別部と、前記搬送部から
    送られてきた硬貨を金種別に振り分ける選別搬送部と、
    前記選別搬送部で選別された硬貨を金種別に収納し指定
    金種の硬貨を指定枚数だけ取り出し可能に設けられた硬
    貨収納部と、前記硬貨収納部に収納しきれない硬貨を回
    収するための硬貨回収部とを備える硬貨処理装置におい
    て、 前記硬貨収納部より取り出された硬貨を前記硬貨繰出部
    に案内するシュートを備え、 前記シュートにより前記硬貨繰出部に案内された硬貨
    は、前記搬送部、前記選別搬送部を経由して出金される
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 入金された硬貨は第2のシュートによっ
    て、硬貨繰出部に案内されることを特徴とする請求項1
    記載の硬貨処理装置。
  3. 【請求項3】 入金された硬貨は前記シュートによっ
    て、硬貨繰出部に案内されることを特徴とする請求項1
    記載の硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 1又は2以上の補助硬貨を硬貨回収部に
    回収することを特徴とする請求項1乃至3記載の硬貨処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記硬貨繰出部は水平円盤型繰出装置に
    より構成されていることを特徴とする請求項1乃至4記
    載の硬貨処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009217610A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 硬貨処理装置
JP2010108196A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP4689858B2 (ja) * 2001-03-30 2011-05-25 株式会社高見沢サイバネティックス 硬貨処理装置
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