JPH10240246A - 音響効果装置 - Google Patents

音響効果装置

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JPH10240246A
JPH10240246A JP9041018A JP4101897A JPH10240246A JP H10240246 A JPH10240246 A JP H10240246A JP 9041018 A JP9041018 A JP 9041018A JP 4101897 A JP4101897 A JP 4101897A JP H10240246 A JPH10240246 A JP H10240246A
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JP
Japan
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effect
parameter
input
audio signal
switch
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JP9041018A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Higuchi
恒男 樋口
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、入力された音響信号に効果を付与す
る音響効果装置に関するものであり、付与する効果のパ
ラメータ設定を簡単に行えるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】音響信号を入力する入力手段と、入力した
音響信号に効果を付加する効果付加手段と、該効果付加
手段で付加する効果のパラメータを設定する操作子と、
該入力手段で入力した音響信号をパラメータ設定のため
に必要な長さにわたり記憶するための記憶手段と、該記
憶手段に記憶された音響信号を読み出す読出し手段と、
該操作子によりパラメータを設定するパラメータ設定モ
ードを設定するモード設定手段とを備え、該モード設定
手段によりパラメータ設定モードが設定されたら、該入
力手段から入力した音響信号に代えて該記憶手段から読
み出した音響信号を該効果付加手段に供給るす制御手段
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された音響信号に
効果を付与する音響効果装置に係り、更に詳細には、付
与する効果のパラメータ設定を容易に行えるようにした
音響効果装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に音響効果装置(エフェクタ)は入
力された音響信号を増幅したり、種々の効果、例えばデ
ィレイ、リバーブ、コーラス、フランジャなどの効果を
付与して出力する装置である。かかる音響効果装置は多
数の調節つまみを有しており、演奏者は入力した音響信
号を所望の音質に加工するためにこれら多数の調節つま
みを調節する必要がある。例えば音響信号として音声を
入力する場合、マイクロホン等で音声を入力しながらこ
れらの調節つまみを調節したり、あるいは調節つまみを
調節する都度その設定の具合を確認するために音声を再
度入力したりする必要がある。音響信号として楽器音を
入力する場合も同様であり、調節つまみを調節する都度
あるいは調節しながら、楽器を発音させる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな調節は、例えば音響信号が楽器音の場合、通常、手
を用いて電子楽器などを操作して発音させるので、その
発音操作のために手が塞がってしまい、多数の調節つま
みを調節することが容易でなくなる。このため、一般的
に行われている方法として、調節つまみを調節しその都
度その設定の具合を確認するために楽器を発音してみる
という操作を何度も繰り返すことになり、調節が煩わし
く、また時間がかかるものとなっている。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、付与する効果のパラメータ設定を簡単に行え
るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る音響
効果装置の動作を概念的に説明する図である。上述の課
題を解決するために、本発明に係る音響効果装置は、音
響信号を入力する入力手段と、入力した音響信号に効果
を付加する効果付加手段と、該効果付加手段で付加する
効果のパラメータを設定する操作子と、該入力手段で入
力した音響信号をパラメータ設定のために必要な長さに
わたり記憶するための記憶手段と、該記憶手段に記憶さ
れた音響信号を読み出す読出し手段と、該操作子により
パラメータを設定するパラメータ設定モードを設定する
モード設定手段と、該モード設定手段によりパラメータ
設定モードが設定されたら、該入力手段から入力した音
響信号に代えて該記憶手段から読み出した音響信号を該
効果付加手段に供給する制御手段とを備える。この音響
効果装置によれば、モード設定手段によりパラメータ設
定モードを設定したときは、音響信号を記憶手段から読
み出して効果付加しつつ、その効果付与されている状態
を確かめながら操作子でその効果付加のパラメータを設
定することができるので、音響信号の入力操作のために
手を取られることがなく、パラメータ設定を容易に行え
るようになる。なお、記憶手段への音響信号の書込み
は、常時行うものであってもパラメータ設定モード時の
み行うものであっても、そのいずれでもよい。
【0006】上記の読出し手段は、パラメータ設定モー
ド時に該記憶手段に記憶された音響信号を繰り返して再
生するよう構成できる。これにより、パラメータ設定が
より容易になる。
【0007】また上記の記憶手段への音響信号の書込み
は、入力される音響信号の振幅レベルを検出し、所定の
振幅レベル以上の音響信号だけを書き込むように構成で
きる。これにより、入力信号中の無音部分や振幅レベル
が低い部分などの不要な入力信号が記憶手段に書き込ま
れることを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2には本発明の一実施例として
の音響効果装置が示される。この実施例では、音響効果
装置として、入力された音響信号にディジタル処理によ
り効果付与するディジタル・エフェクタが用いられてい
る。このディジタル・エフェクタは、入力された音響信
号に対して例えばディレイ、リバーブ、コーラス、フラ
ンジャなどの各種の効果をかけて音色加工を行う。
【0009】図2において、6はアナログの音響信号を
ディジタルの音響信号に所定のサンプリング周波数で変
換するA/D変換器、7はA/D変換器6からの音響信
号に対して所定の音色加工を行うDSP(ディジタル・
シグナル・プロセッサ)回路、10はDSP7に外付け
された外部RAMである。この外部RAM10は、入力
された音声信号や、ディレイ、リバーブ等の効果処理の
ための膨大なサンプル値を記憶するためのものである。
8は音色加工後の音響信号をアナログ信号に変換するD
/A変換器である。また、1はCPU(中央処理装
置)、2はROM(リード・オンリー・メモリ)、3は
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、4は各種の操
作子、5はLCD(液晶)表示部であり、これらの回路
とDSP回路7はバス9を介して互いに接続されてお
り、それによりDSP回路7による音色加工の制御を実
現している。
【0010】またDSP回路7には、入力された音響信
号の通過レベルを制御する乗算器や内部RAMが備えら
れている。この内部RAMは各効果に対応した演算プロ
グラム等を記憶しており、この演算プログラムに従っ
て、入力された音響信号が音色加工される。この演算プ
ログラムは音響信号に対してかける効果がユーザにより
新たに変更される都度、CPU1の制御によりセットさ
れる。この演算プログラムは、各種の効果にそれぞれ対
応したアルゴリズム(制御プログラム)に、ユーザが設
定した所要のパラメータに対応する、DSP回路7にお
ける演算に使用する係数データを組み入れたものであ
る。また上記アルゴリズムはディレイ、リバーブ、ディ
レイ+リバーブなどの各効果あるいは複数の効果の組合
せ対応にROM2に格納されており、このアルゴリズム
に対する係数データの組み込みは、ROM2から所要の
アルゴリズムをRAM3の所定領域に読み出してきて、
そこにユーザが操作した操作子4から得たパラメータ設
定量に対応する係数データを組み入れ、係数データが組
み入れられた演算プログラムをDSP回路7の外部RA
Mに転送することにより行う。
【0011】ここで、ディジタル・エフェクタでかける
効果の態様は、アルゴリズムおよびパラメータ設定量に
対応する係数データにより決められる。アルゴリズムは
例えばディレイ、リバーブ、ディレイ+リバーブなどの
効果の種類あるいは効果の組合せの種類にそれぞれ対応
したDSP回路7の制御プログラムである。このアルゴ
リズムは製品の工場出荷時にメーカによって各種の種類
が予め用意され、ROM2に格納されている。係数デー
タはDSP回路7に含まれる乗算回路で使用する乗算係
数や、遅延手段の遅延時間を制御するものであって、ユ
ーザが操作子4を操作して設定するパラメータ設定値に
基づいて決められるものである。
【0012】パラメータはユーザが操作子4を操作して
設定する音色加工の態様を決めるためのものであって、
例えばアルゴリズムとしてディレイを選択した場合、デ
ィレイタイム、フィードバック量などがパラメータとな
る。前述の係数データは、例えばディレイタイムの設定
値に応じてディレイを構成する遅延手段の遅延時間が決
められ、フィードバック量設定値に応じてディレイを構
成する遅延手段の出力側から入力側へのフィードバック
レベルが決められる。
【0013】また、同時にかける効果の種類が複数ある
アルゴリズムの場合には、それらの効果をかけるか否か
を個々に指示する各効果のオン/オフ情報も設定され、
各効果のオン/オフ情報に基づいて演算プログラムに対
応する係数データが組み込まれる。効果の態様はユーザ
により設定されるこれらのアルゴリズム、パラメータお
よびオン/オフ情報に基づいて決定されるものである
が、これらの設定をその都度変更して効果の態様を変更
するのは手間が大変であるので、これらの設定を一括し
てパッチとしてプリセットしておくようになっている。
パッチを定義するアルゴリズムとパラメータとオン/オ
フ情報はその組合せにパッチ番号(またはパッチネー
ム)が付与されてパッチデータとして管理される。この
パッチデータはRAM3のパッチデータ領域にパッチ番
号対応に記憶されて管理される。
【0014】DSP回路7は複数効果のパッチに対して
は、入力された音響信号に対して時分割処理で各効果を
かけていく。すなわち、入力信号(サンプル値)に対し
て、各タイムスロットでそれぞれの効果に対するデータ
処理を行って出力する。これを入力信号の各サンプル値
に対して行うことにより、連続的に入力される音響信号
に対して種々の効果を付加することができる。ただし、
処理を行うのは上述のオンの効果に対してであり、オフ
の効果に対しては入力された信号をスルーで、すなわち
未処理のまま出力する。よって、全ての効果がオフの場
合、入力した音響信号は効果付与されることなく、単に
スルーで出力される。
【0015】図3にはディジタル・エフェクタの前面パ
ネルの一例が示される。前面パネルには操作子4とLC
D表示部5が取り付けられており、操作子4としては、
各種選択用のエンコーダ41、42、各種スイッチ群4
3、各種調整ホリュームつまみ44、45、電源スイッ
チ46、図示しないフットスイッチ(フットペダル)等
がある。
【0016】この前面パネルでの操作を説明すると、L
CD表示部5はパッチ番号(あるいはパッチネーム)、
アルゴリズムネーム、パラメータネームおよびパラメー
タ値を表示する部分であり、このLCD表示部5には普
段はパッチ番号およびそのパッチで使用されるアルゴリ
ズムネームが表示されている。パラメータエンコーダ4
1はパラメータの選択のためのものであり、右に回す
と、LCD表示部5にパッチ番号・アルゴリズムネーム
表示にかえてその回転角度に応じて各種のパラメータが
次々に切り換えられて表示され、一方、左に回していく
とパラメータ表示を逆の順次で辿って元のパッチ番号・
アルゴリズムネーム表示に戻る。
【0017】ナンバー/バリューエンコーダ42はパッ
チ番号の選択やパラメータ値の選択を行うためのエンコ
ーダであり、パラメータエンコーダ41の操作によりL
CD表示部5にパッチ番号が表示されているときに、ナ
ンバー/バリューエンコーダ42を回転させると、その
回転角度に応じてパッチ番号・アルゴリズムネームの表
示が連続番号で次々に変えられ、これにより所望のパッ
チ番号を選択することができる。また、パラメータエン
コーダ41の操作によりLCD表示部5に所望のパラメ
ータが表示されているときに、ナンバー/バリューエン
コーダ42を回転させると、その回転角度に応じて当該
パラメータについての設定値が変えられ、それにより所
要のパラメータ値を選択することができる。
【0018】ディジタル・エフェクタによる音色加工が
複数種類の効果を同時にかけるものである場合、その複
数の効果のそれぞれに対するオン/オフの設定は、パラ
メータエンコーダ41を回して各効果毎のオン/オフの
設定項目をLCD表示部5に順次に表示させ、各効果の
オン/オフ設定項目に対してナンバー/バリューエンコ
ーダ42を操作してオン/オフを指示することにより行
うようになっている。
【0019】各種スイッチ群43には、MEMORYス
イッチ、REPEATスイッチ、WRITEスイッチ、
EXITスイッチ、EFFECTスイッチ、PREAM
Pスイッチ、GLOBALスイッチ、UTILITYス
イッチ等がある。
【0020】MEMORYスイッチは、付加する効果の
パラメータを設定するパラメータ設定モードを選択する
時に操作されるスイッチであり、後述するように、この
MEMORYスイッチがオンにされると、それまでは入
力した音響信号に直接に効果を付加していたものを、入
力した音響信号を外部RAM10に一旦記憶してその外
部RAM10から読み出した音響信号に効果を付加する
ように切換えが行われる。また、REPEATスイッチ
は、上記MEMORYスイッチによりパラメータ設定モ
ードが選択されている時に操作されると、外部RAM1
0に記憶された音響信号を繰り返して読み出すようモー
ド切換えするためのスイッチである。
【0021】またWRITEスイッチはエンコーダ4
1、42で設定したパッチを記憶させるためのスイッ
チ、EXITスイッチは操作を取り止めてパラメータ設
定の各モードから抜け出してLCD表示部5にパッチ番
号およびアルゴリズムネームが表示される状態に戻すた
めのスイッチ、EFFECTスイッチは例えば複数効果
同時付加のパッチなどに対して効果全体のオン/オフ
(すなわち原音か全効果付加音か)を一括的に選択する
ためのスイッチ、PREAMPスイッチは効果の一種と
してのプリアンプのパラメータ値を設定するためのスイ
ッチである。
【0022】PREAMPスイッチは現在選択されてい
るパッチで使用しているプリアンプのパラメータを変更
するモードにするためのものある。プリアンプは効果の
一種であり、他の効果と同じようにパラメータの設定を
パッチに記憶させることができる。このPREAMPス
イッチを操作することによりパラメータエンコーダ41
およびナンバー/バリューエンコーダ42の操作によっ
てパラメータの設定が行える。プリアンプのパラメータ
は各種調整ボリュームつまみ44を操作することによっ
ても設定可能である。
【0023】各種調整ボリュームツマミ44はPREA
MPスイッチでのプリアンプ機能に対しての各種の調整
用のものであり、現在選択されているパッチで使用して
いるプリアンプのパラメータのうち変更頻度が高い6種
類のパラメータの値をパラメータエンコーダ41および
ナンバー/バリューエンコーダ42の操作なしに即座に
設定するためのものである。これらのボリューム44は
その操作後、一定時間にわたりLCD表示部5に操作後
の設定値が表示されるようになっている。
【0024】45は入力レベルを調整する入力ボリュー
ムであり、マイクロホンや電気ギター等の電子楽器など
からの信号を入力する入力端子INPUTを有する。電
源スイッチ46はディジタル・エフェクタの電源をオン
/オフするためのスイッチである。
【0025】以下、図4のフローチャートを参照して本
実施例装置の動作を説明する。図4のフローチャートは
CPU1により実行される処理を示すものである。ま
ず、動作の概要を説明する。前準備として、入力ボリュ
ーム45により入力レベルを調整する。この場合、LC
D表示部5に入力レベルが表示されるので、適正な録音
レベルを設定できる。入力レベル調整後、MEMORY
スイッチをオンにして、入力端子INPUTからマイク
ロホンまたは電気ギター等で音響信号を入力する。
【0026】ディジタル・エフェクタでは、A/D変換
された音響信号のサンプル値を監視しており、入力した
音響信号の振幅レベル(または振幅レベル変化)が所定
値よりも大きいと、DSP回路7の外部RAM10にサ
ンプル値を順次書き込む。この書込みは所定エリアの最
初のアドレスから最終アドレスまで書き込むと終了す
る。また書込みにあたってはLCD表示器にはアドレス
の進行が表示される。
【0027】書込みが終了後、パラメータ設定のため
に、書き込んだデータの読出し出力を行う。読出しの方
法としては、外部RAM10のデータを1回だけ読み出
すワンショット読出しと、繰り返し読み出すリピート読
出しの2通りがある。ワンショット読出しは、図示しな
いフットスイッチを踏むことで、外部RAM10から上
記書き込んだ音響信号が1回だけ読み出される。リピー
ト読出しでは、REPEATスイッチをオンにすること
で、外部RAM10から上記書き込んだ音響信号が繰り
返して読み出される。これらの読出しにより外部RAM
10から音響信号が読み出されて再生されている間に、
各種操作子を調整して効果のパラメータを設定する。
【0028】効果パラメータの設定が終了すると、ME
MORYスイッチをオフにする。これによりパラメータ
設定モードが終了して、入力信号に効果付与を行う通常
の演奏モードになる。パラメータ設定用の操作子が所定
時間操作されないことを検出して、自動的にMEMOR
Yスイッチをオフにしてもよい。
【0029】次に、上記操作手順を図4のフローチャー
トに従って説明する。実施例装置の電源がオンにされる
と、図4のフローチャートがスタートする。まず、各ス
イッチやボリューム等をスキャンしてその設定状態を調
べる(ステップS1)。そして、スキャンで検出した各
スイッチやボリューム等に設定されているパラメータを
DSP回路7に供給する(ステップS2)。そして、M
EMORYスイッチの状態がオンかオフかを調べ(ステ
ップS3)、オフの場合は、入力端子INPUTから入
力した音響信号に効果をかけるようにDSP回路7を制
御する(ステップS4)。
【0030】一方、MEMORYスイッチがオンの場合
には、入力した音響信号の振幅レベルが所定のレベル以
上か否かを監視し(ステップS5)、所定のレベル以上
であれば、入力した音響信号を外部RAM10の最初の
アドレスから書き込み始め(ステップS6)、これを最
終アドレスまで行う(ステップS7)。これにより、入
力信号のうち、パラメータ設定に必要な振幅レベルの音
響信号が入力されている部分のみを外部RAM10に書
き込むことができる。なお、この書込み中は、入力端子
INPUTから入力されA/D変換された音響信号をそ
のままD/A変換して出力端子に出力するように構成す
ると、音響信号の入力状態が確認しやすい。
【0031】外部RAM10への書込みが最終アドレス
に達したら(ステップS7)、書込みは終了したので、
次に読出しを行う。これには、まずREPEATスイッ
チがオンかオフかを調べ(ステップS8)、オンであれ
ば読出し処理を行う(ステップS10)。この読出し処
理はREPEATスイッチがオフになるまで行われるの
で、外部RAM10の音響信号はREPEATスイッチ
がオンであれば何度でも繰り返して読み出されることに
なる。すなわちリピート読出し処理が行われる。読み出
された音響信号はDSP回路7で効果付加されて出力端
子に出力される。演奏者は出力された音響信号への効果
付加の状態を確かめながら各種操作子で効果付加のパラ
メータ設定を行う。
【0032】REPEATスイッチがオフの場合には、
さらにフットスイッチがオンかオフかを調べ(ステップ
S9)、オンであれば読出し処理を行う(ステップS1
0)。この読出し処理はフットスイッチが一旦オフにさ
れない限り、外部RAM10から音響信号を1回読み出
すと終了するようになっている。すなわちワンショット
読出し処理が行われる。この場合、さらに読出しがした
ければ、フットスイッチを一旦オフにしてから再度踏み
込めばよい。
【0033】本発明の実施にあたっては種々の変形形態
が可能である。例えば上述の実施例では、外部RAM1
0への入力音響信号の書込みをMEMORYスイッチが
オンになった時に初めて開始するように構成したが、本
発明はこれに限られるものではなく、例えば、入力した
音響信号を常時所定の時間長だけ逐次に記憶するメモリ
を設けておき、MEMORYスイッチがオンにされた時
にそのメモリから音響信号を読み出すよう構成したもの
であってもよい。このように構成すると、MEMOTY
スイッチがオンにされたら直ちにメモリから音響信号の
読出しが行われて操作子によるパラメータ設定が可能に
なる。
【0034】また他の変形例として、入力された音響信
号を所定長のメモリに書き込むようにし、パラメータ設
定モードでない時には、音響信号をメモリに書き込んだ
ら直ぐ次のタイミングではその書き込んだアドレスから
読出しを行うようにして入力手段を構成し、この入力手
段により音響信号を遅滞なく効果付与手段に供給するよ
うにし、一方、パラメータ設定モードに設定された時に
は音響信号を該メモリの所定長分だけ書き込んだ後に、
その所定長の音響信号を先頭から読み出すように構成し
てもよい。
【0035】また、上述の実施例では、入力された音響
信号をDSP回路7の外部RAM10に一旦記憶するよ
う構成したが、もちろん本発明はこれに限られるもので
はなく、RAM3に記憶するよう構成するものであって
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、パラメータ設定モード時にはメモリに記憶された音
響信号が自動的に読み出されてその音響信号に基づいて
パラメータ設定状態を確かめながらパラメータ設定を行
えるので、付与する効果のパラメータ設定を簡単に行え
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響効果装置の動作を概念的に説
明する図である。
【図2】本発明の一実施例としての音響効果装置のハー
ドウェア構成の例を示すブロック図である。
【図3】実施例装置の前面パネルの部品配置を示す図で
ある。
【図4】実施例装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 CPU(中央処理装置) 2 ROM(リード・オンリ・メモリ) 3 RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 4 操作子 5 LCD(液晶)表示部 6 A/D変換器 7 DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ) 8 D/A変換器 9 バス 41 パラメータエンコーダ 42 ナンバー/バリューエンコーダ 43 各種スイッチ群 44 各種ボリュームつまみ 45 入力ボリュームつまみ 46 電源スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響信号を入力する入力手段と、 入力した音響信号に効果を付加する効果付加手段と、 該効果付加手段で付加する効果のパラメータを設定する
    操作子と、 該入力手段で入力した音響信号をパラメータ設定のため
    に必要な長さにわたり記憶するための記憶手段と、 該記憶手段に記憶された音響信号を読み出す読出し手段
    と、 該操作子によりパラメータを設定するパラメータ設定モ
    ードを設定するモード設定手段と、 該モード設定手段によりパラメータ設定モードが設定さ
    れたら、該入力手段から入力した音響信号に代えて該記
    憶手段から読み出した音響信号を該効果付加手段に供給
    する制御手段とを備えた音響効果装置。
  2. 【請求項2】該読出し手段は、パラメータ設定モード時
    に該記憶手段に記憶された音響信号を繰り返して再生す
    るよう構成された請求項1記載の音響効果装置。
  3. 【請求項3】該記憶手段への音響信号の書込みは、入力
    される音響信号の振幅レベルを検出し、所定の振幅レベ
    ル以上の音響信号だけを書き込むように構成された請求
    項1または2記載の音響効果装置。
JP9041018A 1997-02-25 1997-02-25 音響効果装置 Pending JPH10240246A (ja)

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JP (1) JPH10240246A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008257275A (ja) * 2008-07-30 2008-10-23 Yamaha Corp 電子音楽装置及びプログラム
JP2009169115A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Roland Corp 効果装置
WO2019093307A1 (ja) * 2017-11-07 2019-05-16 ヤマハ株式会社 音響装置および音響制御プログラム

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