JPH10239863A - 黒色レジストパターンの形成方法およびカラーフィルターの製造方法 - Google Patents
黒色レジストパターンの形成方法およびカラーフィルターの製造方法Info
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- JPH10239863A JPH10239863A JP25593197A JP25593197A JPH10239863A JP H10239863 A JPH10239863 A JP H10239863A JP 25593197 A JP25593197 A JP 25593197A JP 25593197 A JP25593197 A JP 25593197A JP H10239863 A JPH10239863 A JP H10239863A
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Abstract
における汚れ(地汚れ)を高度に除去し得る様に改良さ
れた黒色レジストパターンの形成方法および当該黒色レ
ジストパターン(ブラックマトリックス)を利用したカ
ラーフィルターの製造方法を提供する。 【解決手段】黒色材料が分散された光重合性組成物を透
明基板上に塗布した後、加熱乾燥、画像露光、現像およ
び熱硬化の各処理を行ってブラックマトリックスを形成
し、次いで、100〜250℃の加熱条件下、波長17
5nm以下の紫外線で黒色レジストパターン形成面を処
理する。そして、上記のブラックマトリックス形成面
に、赤、緑、青の材料が各々分散された各光重合性組成
物を塗布し、加熱乾燥、画像露光、現像および熱硬化の
各処理を行って各色の画素画像を順次に形成する。
Description
ーンの形成方法およびカラーフィルターの製造方法に関
し、詳しくは、パターン非形成面における汚れ(地汚
れ)を高度に除去し得る様に改良された黒色レジストパ
ターンの形成方法および当該黒色レジストパターン(ブ
ラックマトリックス)を利用したカラーフィルターの製
造方法に関する。
に好適に使用される光学的カラーフィルターは、黒色レ
ジストパターン(ブラックマトリックス)を設けた透明
基板の表面に、赤、緑、青の3種の異なる色相により、
10〜150μm幅のストライプ状やモザイク状などの
色パターンを数μmの精度で形成して製造される。
が分散された光重合性組成物を透明基板上に塗布した
後、加熱乾燥、画像露光、現像および熱硬化の各処理を
行う方法によって形成することが出来、また、上記のカ
ラーフィルターは、赤、緑、青の材料が各々分散された
各光重合性組成物を使用し、黒色レジストパターン形成
面に、塗布、加熱乾燥、画像露光、現像および熱硬化の
各処理を行って各色の画素画像を形成することによって
製造することが出来る(特開平2−902号公報)。
レジストパターン形成方法においては、基板の表面が汚
染され易いという欠点がある。斯かる汚染は、現像後の
洗浄の際に除去されなかった僅かな光重合性組成物の残
渣が非画素面に付着することにより生じ、通常、地汚れ
と称されている。非画素面の地汚れは、カラーフィルタ
ーで液晶モジュールを組み立てた際、シール性の低下や
系内の汚染などを惹起して組立工程の歩留まりを著しく
低下させる。地汚れは、透明基板に対する光重合性組成
物の密着性を下げることによって或る程度防止すること
が出来るが、密着性を下げ過ぎた場合は、黒色レジスト
パターンの欠けや剥がれ等のいわゆる白欠陥が起き易く
なる。従って、光重合性組成物の残渣による地汚れと白
欠陥とは二律背反の関係にあり、両者を同時に満足させ
ることは困難である。
あり、その目的は、白欠陥を惹起させることなくパター
ン非形成面における汚れ(地汚れ)を高度に除去し得る
様に改良された黒色レジストパターンの形成方法および
当該黒色レジストパターン(ブラックマトリックス)を
利用したカラーフィルターの製造方法を提供することに
ある。
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、加熱条件下、特定
波長の紫外線で黒色レジストパターン形成面を処理する
ことにより、黒色レジストパターンに実質的な厚さ減少
などの悪影響を何ら与えることなくパターン非形成面に
おける地汚れを高度に除去し得るとの知見を得た。
ical Report 第54巻第2号(1995年
12月発行)」の第51〜59頁には、「UV/O3
プロセスによる各種プラスチック、無機材料の表面処理
とレジストの剥離」に関する研究が報告され、Siウエ
ハー基板上にコートされたネガ型フォトレジスト膜(環
化ゴムとビスアジドとの組成物)及びポジ型フォトレジ
スト膜(ノボラックとナフトキノンジアジドとの組成
物)の剥離試験の結果が示されている。
スで処理するフォトレジスト膜の全面剥離(灰化処理)
は上記の様に公知である。しかしながら、特定の加熱条
件を必須とするが、パターン非形成面における地汚れを
言わば選択的に除去し得ると言う本発明者の上記の知見
は意外な事実である。
ものであり、その第1の要旨は、黒色材料が分散された
光重合性組成物を透明基板上に塗布した後、加熱乾燥、
画像露光、現像および熱硬化の各処理を行って黒色レジ
ストパターンを形成し、次いで、100〜250℃の加
熱条件下、波長175nm以下の紫外線で黒色レジスト
パターン形成面を処理することを特徴とする黒色レジス
トパターンの形成方法に存する。
で得られた黒色レジストパターン形成面に、赤、緑、青
の材料が各々分散された各光重合性組成物を塗布し、加
熱乾燥、画像露光、現像および熱硬化の各処理を行って
各色の画素画像を順次に形成することを特徴とするカラ
ーフィルターの製造方法に存する。
本発明において、透明基板としては、プラスチックシー
ト、ガラス板などが使用され、プラスチックシートの材
料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン等が挙げられる。
良のため、必要に応じ、コロナ放電処理、オゾン処理、
シランカップリング剤やウレタンポリマー等の各種ポリ
マーの薄膜形成処理などを行うことが出来る。透明基板
の厚さは、通常0.05〜10mm、好ましくは0.1
〜7mmの範囲とされる。また、各種ポリマーの薄膜形
成処理を行う場合、その膜厚は、通常0.01〜10μ
m、好ましくは0.05〜5μmの範囲とされる。
常、カーボンブラック、他の色材料としては、通常、赤
色、緑色、青色の染顔料が使用されるが、この他、必要
に応じ、金属粉、白色顔料、蛍光顔料なども使用するこ
とが出来る。
ては、三菱カーボンブラックM1000、三菱カーボン
ブラックMA−100、三菱カーボンブラック#40、
ビクトリアピュアブルー(42595)、オーラミンO
(41000)、カチロンブリリアントフラビン(ベー
シック13)、ローダミン6GCP(45160)、ロ
ーダミンB(45170)、サクラニンOK 70:1
00(50240)、エリオグラウシンX(4208
0)、NO.120/リオノールイエロー(2109
0)、リオノールイエローGRO(21090)、シム
ラファーストイエローGRO(21090)、シムラフ
ァーストイエロー8GF(21105)、ベンジジンイ
エロー4J−564D(21095)、シムラーファー
ストレッド4015(12355)、リオノールレッド
7B4401(15850)、ファーストゲンブルーJ
GR−L(74160)、リオノールブルーSM(26
150)、リオノールブルーES(ピグメントブルー1
5:6、ピグメントブルー1536)、リオノーゲンレ
ッドGD(ピグメントレッド168、ピグメントレッド
108)、リオノールグリーン2YS(ピグメントグリ
ーン36)等が挙げられる(上記の( )内の数字はカ
ラーインデックス(C.I.)を意味する)。
は、全固形分に対し、通常10〜70重量%、好ましく
は20〜60重量%の範囲とされ、本発明における光重
合性組成物は、斯かる高い色材料含有率の状態におい
て、透明基板との接着性が高く、高画質な色材画素画像
を与える機能が要求される。
色材料の他、光を吸収してラジカルを発生する光重合開
始系と、当該ラジカルにより重合が誘起される付加重合
性のエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個有する
化合物(以下「エチレン性化合物」と称す)を含有し、
また、相溶性、皮膜形成性、現像性、接着性などの光重
合性層の改善のため、結合剤としての有機高分子物質を
含有する。
物が挙げられる。すなわち、黒の光重合性層は、光重合
性層上よりパターンマスクを介して画像露光されるた
め、黒の光重合性組成物に使用される光重合開始系とし
ては、紫外から可視に感度を有する化合物を適宜に使用
し、画像露光に際しては、それに相当する露光光源を使
用する。
も、各色のパターンマスクを介した露光やその他の方法
により、前記ブラックマトリックスパターン間に、赤、
緑、青の画素画像パターンを形成させるため、ブラック
マトリックスパターンの場合と同様、光重合開始系とし
ては、紫外から可視に感度を有する化合物、好ましくは
450nm以下、より好ましくは400nm以下の波長
に分光感度を有する化合物を使用する。
発生する光重合開始系としては、例えば「ファインケミ
カル」(1991年、3月1日号、vol.20、N
o.4)の第16〜26頁に記載のジアルキルアセトフ
ェノン系、ベンゾイン、チオキサントン誘導体などの
他、特開昭58−403023号公報、特公昭45−3
7377号公報に記載のヘキサアリールビイミダゾール
系、S−トリハロメチルトリアジン系、特開平4−22
1958号、特開平4−219756号公報に記載のチ
タノセンとキサンテン色素、アミノ基またはウレタン基
を有する付加重合可能なエチレン性飽和二重結合含有化
合物を組合せた系などが挙げられる。
側鎖もしくは主鎖にエチレン性不飽和二重結合を有する
重合体の何れでもよい。具体的には、脂肪族ポリヒドロ
キシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル(例えば、
エチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート等のエチレン性化合物)又はアクリル酸エ
ステル若しくはメタクリル酸エステルの単量体などが好
適に使用される。
有機高分子物質としては、メチル(メタ)アクリル酸、
ベンジル(メタ)アクリル酸などの(メタ)アクリル酸
のアルキルエステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル等
から成る重合体が挙げられるが、塗膜の強度、耐久性、
基板接着性の観点から、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ベンジル(メタ)アクリレート等のフェニル基を有
する共重合モノマーが含有された共重合体または当該共
重合体に1〜50モル%のエポキシ(メタ)アクリレー
トが付加された反応物が好適に使用される。
すなわち、色材料以外の光重合性組成物の固形分全量に
対し、光重合性開始系は、通常0.1〜40重量%、好
ましくは0.2〜30重量%、エチレン性化合物は、通
常20〜90重量%、好ましくは30〜80重量%、有
機高分子物質は、通常10〜80重量%、好ましくは2
0〜60重量%とされる。また、本発明においては、光
重合性組成物中に上記と同様の基準で0.1〜10重量
%のシランカップリング剤を配合してもよい。
って調液された塗布液として使用される。溶剤として
は、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、トルエ
ン、メタノール、ブタノール、テトラハイドロフラン等
が挙げられる。
重合性層の露光の際、酸素による光重合性層の感度低下
を防止するため、光重合性層の上にポリビニルアルコー
ル層などの酸素遮断層を塗布する場合がある。
成物の成分として、前記の芳香族水素基を有するモノマ
ーを共重合成分として通常5〜50モル%(好ましくは
10〜30モル%)の割合で含有する有機高分子物質を
使用したり、光重合性組成物中に、特開平4−2180
48号公報、特開平5−19453号公報などに記載の
ジアゾ化合物を1〜20重量%(好ましくは2〜10重
量%)含有させるのが好ましい。これにより、酸素によ
る感度低下を抑えることが出来、酸素遮断層を不要とす
ることが出来る。
の形成方法においては、黒色材料が分散された光重合性
組成物(塗布液)を透明基板上に塗布した後、加熱乾
燥、画像露光、現像および熱硬化の各処理を行う。そし
て、本発明の好ましい実施態様においては、加熱乾燥処
理に先立ち予備乾燥を行って塗布膜中の溶剤の大部分を
除去する。
ー、フローコーター、ダイコーター、ロールコーター、
スプレー等が使用される。予備乾燥の条件は、溶剤の種
類によって適宜選択されるが、通常40〜80℃で15
秒から5分間、好ましくは50〜70℃の温度で30秒
から3分間とされる。
且つ50〜160℃の温度で15秒から10分間とする
のが好ましく、70〜130℃の温度で15秒〜30秒
から5分間とするのが特に好ましい。なお、乾燥後の光
重合性層(乾燥塗膜)の厚さは、通常0.5〜3μm、
好ましくは1〜2μmの範囲とされる。
マトリックスパターンを導き、当該マスクパターンを介
し、紫外または可視の光源を照射して行う。この際、必
要に応じ、酸素による光重合性層の感度の低下を防ぐた
め、光重合性層上にポリビニルアルコール層などの酸素
遮断層を形成した後に露光を行ってもよい。
像、スプレー現像、ブラシ現像、超音波現像などの方法
により行われる。これにより、透明基板上にブラックマ
トリックスパターンが形成される。アルカリ現像液とし
ては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等の無機アルカリ剤、または、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、水酸化テトラアルキルアン
モニウム塩などの有機アルカリ剤を含有し、必要に応
じ、画質向上、現像時間の短縮などの目的により、界面
活性剤、水溶性有機溶剤、水酸基またはカルボン酸基を
有する低分子化合物などを含有する水溶液を使用するこ
とが出来る。
酸ナトリウム基、ベンゼンスルホン酸ナトリウム基を有
するアニオン界面活性剤、ポリアルキレンオキシ基を有
するノニオン界面活性剤、テトラアルキルアンモニウム
基を有するカチオン界面活性剤などが挙げられる。水溶
性有機溶剤としては、エタノール、プロピオンアルコー
ル、ブタノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
水酸基またはカルボキシ基を有する低分子化合物として
は、1−ナフトール、2−ナフトール、ピロガロール、
安息香酸、コハク酸、グルタル酸などが挙げられる。
℃の範囲から選択される。熱硬化処理の条件は、通常1
00〜280℃で5〜60分間とされる。これにより、
ブラックマトリックス画像の形成を終了する。
の形成方法においては、加熱条件下、波長175nm以
下の紫外線で黒色レジストパターン形成面を処理し、パ
ターン非形成面における地汚れを選択的に除去する。本
発明において、黒色レジストパターンに実質的な厚さ減
少などの悪影響を与えることなくパターン非形成面にお
ける地汚れを高度に除去し得る理由は、必ずしも明らか
ではないが、次の様に推定される。
れは、現像後の洗浄の際に除去されなかった僅かな残渣
が非画素面に付着することにより生じるため、黒色レジ
ストパターン自体と異なり、結合剤として作用する有機
高分子物質の含有量が少なく黒色材料(カーボンブラッ
ク)に富んでいると考えられる。また、その付着状態は
粒子状態で付着している様である。一方、波長175n
m以下の低波長紫外線は、空気中の酸素に吸収されてオ
ゾンを経由することなく直接に原子状酸素を発生して有
機物を酸化分解揮発すると言われている。従って、上記
の様な地汚れの成分的および付着状態の相違が一定温度
の加熱によって高められた特定波長の紫外線の分解作用
により地汚れの選択的除去を可能にしていると推定され
る。
としては、中心波長が175nm、172nm、165
nm、153nm、146nm、126nmの所謂エキ
シマUVが好ましい。これらの中では、中心波長172
nmのエキシマUVは、例えば、キセノンエキシマーU
Vランプ(ウシオ電気製)を利用して容易に得ることが
出来るの利点がある。なお、例えば、中心波長172n
mのエキシマUVは、半値幅が約14nmであって単色
光的な発光スペクトルを示し、地汚れの選択的除去に優
れる。紫外線の積算光量は、特に制限されないが、好ま
しくは100〜50,000mJ/cm2、特に好まし
くは500〜5,000mJ/cm2とされる。
当なチャンバー内で行われる。チャンバー内の環境(ク
リン化度)は、通常の清浄環境である限り特に制限され
ないが、0.5μm以上のパーティクルの存在量が1立
方フィート中に1,000個以下になされているのが好
ましい。加熱手段としては、例えば赤外線ヒーター等を
利用することが出来る。
は、100〜250℃、好ましくは130〜230℃、
更に好ましくは150〜200℃とされる。加熱温度が
100℃未満の場合は、パターン非形成面における地汚
れを効果的に除去することが出来ない。一方、加熱温度
が250℃を超える場合は、パターン面に白欠けや剥離
が生じる。
の具体的方式は、特に制限されないが、移送手段によ
り、チャンバー内に被処理基板を1枚毎導入して移送後
に導出させる枚葉方式が好適に使用される。加熱条件下
の紫外線処理の時間は、特に制限されないが、好ましく
は30〜180秒とされる。
外線処理により、パターン非形成面における地汚れが効
果的に除去されるが、一層の清浄化を図るため、上記処
理の後に被処理面の全面を湿式洗浄処理するのが好まし
い。
特に制限されないが、好ましくはpH9以上の洗浄液、
更に好ましくはカリウムによりpHが9〜13に調整さ
れた洗浄液、特に好ましくはカリウムによりpHが9〜
13に調整され且つ非イオン系界面活性剤を含有する洗
浄液である。しかも、洗浄液中のカリウムは水酸化カリ
ウム又は炭酸カリウムであることが好ましい。
に制限されないが、次の一般式で表される構造を有する
界面活性剤が好ましい。勿論、この非イオン系界面活性
剤は他の構造の非イオン系界面活性剤と併用してもよ
い。
レン基、5≦n≦20)
面活性剤の濃度は、通常0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%の範囲から選択される。また、洗
浄液中には、EDTA等のキレート剤や錯化作用を有す
るカルボン酸などを含有させてもよい。
浄の観点から、含有異物を除去した洗浄液を使用する
が、好ましくは、0.2μm以上のパーティクルの個数
が10個/ml以下、より好ましくは5個/ml以下の
洗浄液を使用する。洗浄液は、通常、常温以上の温度で
使用するが、好ましくは30℃以上の温度に加温して使
用する。
法と併用して行うのが好ましい。超音波洗浄またはブラ
シ洗浄の少なくとも一方と組み合わせて行うのがより好
ましい。洗浄時間は、適当な時間に設定されるが、通常
20秒以上、好ましくは30秒以上とされる。また、本
発明において、上記の洗浄処理は、移送手段によって透
明基板を1枚ずつ洗浄エリアへ導入して順次に移送しな
がら洗浄する枚葉方式によるのが好ましい。
においては、上記の方法で得られた黒色レジストパター
ン(ブラックマトリックス)形成面に、赤、緑、青の材
料が各々分散された各光重合性組成物を塗布し、加熱乾
燥、画像露光、現像および熱硬化の各処理を行って各色
の画素画像を順次に形成する。すなわち、透明基板のブ
ラックマトリックス形成面に、赤、緑、青の中の1色を
含有する光重合性組成物を全面に塗布した後、黒色レジ
ストパターン形成の場合と同様に、予備乾燥後、加熱乾
燥処理することにより、光重合性層を形成させる。その
後、画素画像パターンマスクを介して露光処理を行い、
アルカリ現像および熱硬化処理を行い、ブラックマトリ
ックス画像の間に1色目の画素画像を形成させる。以
下、同様に操作することにより、ブラックマトリックス
画像間に2色目および3色目の画素画像を順次に形成す
る。
から成るカラーフィルター画像を形成させて作製された
カラーフィルターは、このままの状態で画像上にITO
(透明電極)を形成してカラーディスプレーの部品の一
部として使用されるが、表面平滑性や耐久性を高めるた
め、必要に応じ、画像上にポリアミド、ポリイミド等の
トップコート層を設けることも出来る。
しては、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステ
ンランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、中圧水
銀灯、低圧水銀灯などのランプ光源、アルゴンイオンレ
ーザー、YAGレーザー、エキシマレーザー、窒素レー
ザー等のレーザー光源が挙げられる。これらの光源に
は、必要とされる照射光の波長領域に応じ、光学フィル
ターを適宜使用することも出来る。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。なお、以下の実施例およ
び比較例においては、表1に示す次の(1)〜(4)の
各成分と表2に示す色材料を使用した。そして、各色材
料を含有する各光重合性塗布液は、次の表3に記載の配
合量を採用し、全量に対して3.6重量倍のジルコニア
ビーズ(直径0.5mm)を収容したペイントシェーカ
ーを使用して7時間分散処理を行って調製した。
%)、Mw:12,000)
基板(旭硝子製「AN635」)に乾燥膜厚が0.7μ
mになる様に黒の光重合性塗布液をスピンコーターで塗
布した。その後、60℃で1分間乾燥した後、110℃
で2分間加熱乾燥した。その後、光重合性層上に、乾燥
膜厚が1.5μmになる様にポリビニルアルコール水溶
液を塗布した後に乾燥して酸素遮断層を形成した。
10μmのピッチで繰り返すブラックマトリックス用ネ
ガフォトマスクを使用し、2kW高圧水銀灯により、3
00mJ/cm2の露光量で露光処理を行った。その
後、現像処理として、ポリエチレンオキシ−β−ナフチ
ルエーテル(日本乳化剤社製「Newcol B−1
0」)2重量%と炭酸カリウム0.5重量%が配合され
た水溶液より成る現像液中に25℃で30秒間浸漬処理
した後、3kg/cm2の水圧で30秒間スプレー水洗
処理を行ってブラックマトリックスを形成した。その
後、200℃、7分間の熱硬化処理を行った。
件下に紫外線でブラックマトリックス形成面を処理し
た。なお、表4中の波長172nmの紫外線処理はキセ
ノンエキシマーランプ(ウシオ電気社製:出力20w)
を使用し、波長185/254nmの紫外線処理は低圧
水銀ランプ(ウシオ電気社製:出力120w)を使用
し、何れも、ブラックマトリックス形成面とランプとの
距離を3mmとして行った。その後、次式で表される非
イオン系界面活性剤を0.1重量%含有し、KOHによ
ってpH11に調整された洗浄液を収容した循環オーバ
ーフロー槽に上記の樹脂ブラックマトリックス付ガラス
基板を1分間浸漬させた後、純水リンス処理およびエア
ナイフ乾燥を行った。なお、洗浄液の温度は40℃と
し、洗浄には50kHzの超音波洗浄を併用した。
基)
光重合性塗布液を順次に使用し、上記と同様に、塗布、
予備乾燥、加熱乾燥、露光、現像、水洗、熱硬化の各処
理を行って各色のパターンを形成し、カラーフィルター
を得た。ただし、露光量は各色共に500mJ/cm2
とした。
マトリックス形成後、赤色の光重合性塗布液塗布前のパ
ターン非形成面における地汚れ(黒色光重合性組成物の
残渣:μg/枚)と1,000μm2以上の面積を有す
る白欠け及び剥がれの個数を測定した。その結果を表4
に示す。
惹起させることなくパターン非形成面における汚れ(地
汚れ)を高度に除去し得る様に改良された黒色レジスト
パターンの形成方法および当該黒色レジストパターンを
利用したカラーフィルターの製造方法が提供され、本発
明の工業的価値は大きい。
Claims (5)
- 【請求項1】 黒色材料が分散された光重合性組成物を
透明基板上に塗布した後、加熱乾燥、画像露光、現像お
よび熱硬化の各処理を行って黒色レジストパターンを形
成し、次いで、100〜250℃の加熱条件下、波長1
75nm以下の紫外線で黒色レジストパターン形成面を
処理することを特徴とする黒色レジストパターンの形成
方法。 - 【請求項2】 紫外線の波長が172nmである請求項
1に記載の黒色レジストパターンの形成方法。 - 【請求項3】 黒色材料がカーボンブラックである請求
項1又は2に記載の黒色レジストパターンの形成方法。 - 【請求項4】 紫外線照射処理後に黒色レジストパター
ン形成面を湿式洗浄する請求項1〜3の何れかに記載の
黒色レジストパターンの形成方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の方法で得
られた黒色レジストパターン形成面に、赤、緑、青の材
料が各々分散された各光重合性組成物を塗布し、加熱乾
燥、画像露光、現像および熱硬化の各処理を行って各色
の画素画像を順次に形成することを特徴とするカラーフ
ィルターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25593197A JP3746601B2 (ja) | 1996-12-27 | 1997-09-04 | 黒色レジストパターンの形成方法およびカラーフィルターの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-357548 | 1996-12-27 | ||
JP35754896 | 1996-12-27 | ||
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- 1997-09-04 JP JP25593197A patent/JP3746601B2/ja not_active Expired - Fee Related
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