JPH10239613A - レーザ描画装置 - Google Patents

レーザ描画装置

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Publication number
JPH10239613A
JPH10239613A JP6225097A JP6225097A JPH10239613A JP H10239613 A JPH10239613 A JP H10239613A JP 6225097 A JP6225097 A JP 6225097A JP 6225097 A JP6225097 A JP 6225097A JP H10239613 A JPH10239613 A JP H10239613A
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JP
Japan
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data
scanning direction
band
raster data
bit
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Application number
JP6225097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yanagisaka
博 柳坂
Masaya Yamamoto
昌哉 山本
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の描画パターンを少なくとも2つのバン
ド分のラスタデータに基づくそれぞれのパターンの合成
によって得ら際にその両バンドの境界のつなぎ目を主走
査方向にランダムに分散させて目立たなくする。 【解決手段】 レーザ描画装置は被描画体に対してレー
ザビームを主走査方向に偏向させつつ該被描画体を副走
査方向に移動させると共に該レーザビームをラスタデー
タに基づいて変調させて所定のパターンを描画するもの
であって、該パターンが少なくとも2つのバンドに基づ
く部分描画パターンの合成により得られるように構成さ
れる。双方の部分描画パターン間につなぎ領域が設定さ
れ、このつなぎ領域で双方の部分描画パターンの主走査
方向ラインがランダムな個所でつながれて合成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被描画体に対してレ
ーザビームを主走査方向に偏向させつつ該被描画体を副
走査方向に移動させると共に該レーザビームをラスタデ
ータに基づいて変調させて所望の描画パターンを記録す
るレーザ描画装置に関し、一層詳しくは該描画パターン
の全体が少なくとも2つのバンドに基づく部分描画パタ
ーンをつなぎ合わせて得られるように構成されたレーザ
描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したようなレーザ描画装置は、一般
的には、適当な被描画体の表面に微細なパターンをレー
ザビームでもって描画するために使用されるものであ
り、代表的な使用例としては、フォトリソグラフの手法
を用いてプリント回路基板の製造過程での回路パターン
やプラズマ表示パネル(PDP)の透明電極パターンの
描画が挙げられる。この場合、被描画体としては、例え
ばフォトマスク用感光フィルムあるいは基板上のフォト
レジスト層が挙げられる。
【0003】近年、描画パターンの設計プロセスからそ
の描画プロセスに至るまでの一連のプロセスが統合化さ
れ、レーザ描画装置はそのような描画統合システムの一
翼を担うものである。即ち、描画統合システムには描画
パターン等の設計を行うようになったCAD(Computer
Aided Design) ステーション、このCADステーション
で作成された描画パターン等のパターンデータ(ベクタ
データ)に編集処理を施すCAM(Computer Aided Manu
facturing)ステーション等が設けられ、レーザ描画装置
は描画統合システムの周辺機器として機能する。また、
描画統合システムには通常は複数台のレーザ描画装置が
配備され、それらレーザ描画装置の全体制御を統率する
ために描画統合システムにはエンジニアリングワークス
テーション(EWS) も設けられる。
【0004】CADステーションで作成された描画ベク
タデータあるいはCAMステーションで編集された描画
ベクタデータはEWSに設けられたハードディスク装置
に一旦格納され、その描画ベクタデータは適宜EWSか
らレーザ描画装置に転送される。レーザ描画装置では、
描画ベクタデータを描画ラスタデータとして変換し、こ
の描画ラスタデータに基づいて所望の描画パターンの記
録が行われる。即ち、レーザ描画装置では、フォトマス
ク用感光フィルムあるいは基板上のフォトレジスト層等
の被描画体がレーザビームでもって主走査方向に沿って
走査させられると共に副走査方向に順次移動させられ、
このときレーザビームの変調が上述の描画ラスタデータ
に基づいて所定の周波数のクロックパルスに従って行わ
れ、これにより被描画体上には所望の描画パターンが記
録される。
【0005】ところで、上述したようなレーザ描画装置
で記録される描画パターンの主走査方向の最大幅はレー
ザビームの主走査方向に沿う最大走査幅(描画範囲)に
よって決まり、そのような主走査方向に沿う最大走査幅
を越える描画パターンを記録する場合には、描画作動が
複数回行われ、個々の描画作動で得られる部分描画パタ
ーンを順次つなぎ合わせることによって所望の描画パタ
ーンの全体が得られる。なお、当該技術分野では、個々
の描画作動で記録される際の部分描画パターンの主走査
方向に沿う幅については一般的にバンドと呼ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述したように
複数バンドに跨がって描画パターンの全体が記録画され
るような場合には、その描画パターンの連続性あるいは
一体性が互いに隣接する双方のバンドの境界即ちつなぎ
個所で損なわれるという問題が伴う。即ち、互いに隣接
する双方のバンドのつなぎ個所では隣接する画素(ドッ
ト)間に微細なずれが生じ、これにより描画パターンの
連続性あるいは一体性が損なわれる。例えば、かかるつ
なぎ個所に複雑な微細な回路パターンが跨がる場合に
は、その箇所で回路パターンに短絡や欠損が発生し得る
ことになる。また、描画パターンがプラズマ表示パネル
(PDP)の透明電極パターンである場合には、プラズ
マ表示パネルの作動時に上述のつなぎ個所がその表示画
面上にゴースト像のように現われるということになる。
【0007】従って、本発明の目的は、所望の描画パタ
ーンの全体が少なくとも2つのバンドに基づく部分描画
パターンをつなぎ合わせて得られるように構成されたレ
ーザ描画装置であって、互いに隣接する双方のバンドに
跨がって描画パターンが記録される際にその描画パター
ンが該バンドのつなぎ個所でその連続性あるいは一体性
を損なうことなく得られるように構成されたレーザ描画
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるレーザ描画
装置は被描画体に対してレーザビームを主走査方向に偏
向させつつ該被描画体を副走査方向に移動させると共に
該レーザビームをラスタデータに基づいて変調させて所
定のパターンを描画するものであって、該パターンが少
なくとも2つのバンドに基づく部分描画パターンの合成
により得られるように構成されるものである。本発明に
よれば、そのようなレーザ描画装置において、双方の部
分描画パターン間につなぎ領域が設定され、このつなぎ
領域で双方の部分描画パターンの主走査方向の描画ライ
ンがランダムな個所でつながれて合成されることが特徴
とされる。
【0009】本発明によるレーザ描画装置にあっては、
好ましくは、双方の部分描画パターンの一方の描画作動
時にその他方の描画パターンの一部がつなぎ領域で部分
的に描かれる。また、好ましくは、双方の部分描画パタ
ーンの主走査方向の描画ラインのつなぎ個所が主走査方
向に沿って所定の距離以上離される。更に、双方の部分
描画パターンの主走査方向の描画ラインの同一個所での
つなぎ個所がつなぎ領域で副走査方向に沿う所定範囲内
から排除されることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるレーザ描画装
置の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0011】図1には、本発明によるレーザ描画装置が
斜視図として概略的に示され、このレーザ描画装置は描
画テーブル10を具備し、この描画テーブル10の移動
平面上には同図に示すようにレーザ描画装置の機枠に対
して不動となったXY座標系が設定される。描画テーブ
ル10はXY駆動機構(図1には示されない)上に搭載
され、このXY駆動機構により、描画テーブル10はX
軸方向及びY軸方向に沿って移動可能である。描画テー
ブル10上には例えば被描画体としてフォトマスク用感
光フィルムあるいはフォトレジスト層を持つ基板が適当
な搬送手段例えばベルトコンベヤ等で搬送され、その被
描画体は描画テーブル10上で適当なクランプ手段(図
示されない)によって固定される。
【0012】なお、描画テーブル10の移動平面上に設
定されたXY座標軸において、Y軸の正側方向が主走査
方向となり、またX軸の負側方向が副走査方向となる。
【0013】レーザ描画装置はレーザ発生光源として例
えばアルゴンレーザ発生器12を具備し、このアルゴン
レーザ発生器12から射出されたレーザビームLBはビ
ームベンダ14によって上方に偏向される。描画テーブ
ル10の上方側には、図示されない適当な支持構造体に
よって支持された固定テーブル板16が配置され、この
固定テーブル板16上には種々の光学要素が設置され、
これら光学要素によってレーザビームLBは走査レーザ
ビームとして描画テーブル10上に導かれる。
【0014】固定テーブル板16にはビームベンダ18
が設けられ、このビームベンダ18はビームベンダ14
からのレーザビームLBを受け取った後にビームスプリ
ッタ20に向けて反射する。レーザビームLBはビーム
スプリッタ20によって2つのレーザビームLB1及び
LB2に分割され、レーザビームLB1はビームベンダ
22及び24を介してビームセパレータ26に向かわさ
れ、またレーザビームLB2はビームベンダ28、30
及び32を介してビームセパレータ34に向かわされ
る。
【0015】ビームセパレータ26はレーザビームLB
1を8本の平行レーザビームに分割し、同様にビームセ
パレータ34もレーザビームLB2を8本の平行レーザ
ビームに分割する。ビームセパレータ26からの8本の
平行レーザビームはビームベンダ36及び38によって
電子シャッタ40に導かれ、またビームセパレータ34
からの8本の平行レーザビームはビームベンダ42及び
44によって電子シャッタ46に導かれる。
【0016】電子シャッタ40及び46の各々は8つの
音響光学素子及びそれら音響光学素子の駆動回路を含
み、各音響光学素子には8本のレーザビームのうちの該
当レーザビームが割り当てられる。電子シャッタ40を
経た8本のレーザビームは光合成器48に入射させら
れ、一方電子シャッタ46を経た8本のレーザビームも
ビームベンダ50を介して光合成器48に入射させられ
る。光合成器48は例えば偏光ビームスプリッタとして
構成され得るものであり、電子シャッタ40及び46の
それぞれを経た8本のレーザビームは光合成器即ち偏光
ビームスプリッタ48によって16本のレーザビームに纏
められる。16本のレーザビームはビームベンダ52、5
4及び56を介してポリゴンミラー58に入射させら
れ、その各回転反射面によって主走査方向(Y軸の正
側)に沿って偏向させられる。
【0017】ポリゴンミラー58の各回転反射面によっ
て主走査方向に沿って偏向させられる16本のレーザビー
ムは先ずfθレンズ60を通過させられ、次いでターニ
ングミラー62によって描画テーブル10側に向かわせ
られた後にコンデンサレンズ64を経て描画テーブル1
0上に到達させられる。要するに、描画テーブル10上
に設置された被描画体はポリゴンミラー58の各回転反
射面によって主走査方向(Y軸の正側方向)に偏向させ
られる16本の偏向レーザビームでもって走査される。
【0018】描画テーブル10上に設置された被描画体
の描画面が16本の走査レーザビームでもって走査される
とき、各電子シャッタ40、46の8つの音響光学素子
の駆動回路がラスタデータに基づいて所定の周波数のク
ロックパルスに従って作動させられ、これにより16本の
走査レーザビームがラスタデータに基づいて変調させら
れる。一方、16本の走査レーザビームが主走査方向に偏
向される間、描画テーブル10は副走査方向(X軸の負
側方向)に順次移動させられ、16本の走査レーザビーム
による主走査方向に沿う偏向が終了したとき、描画テー
ブル10の移動距離はかかる16本の走査レーザビームの
副走査方向の幅に相当した距離となる。かくして、16本
の走査レーザビームによる主走査方向に沿う偏向を繰り
返すことにより、被描画体上の描画面には描画パターン
が順次記録されることになる。
【0019】図2は図1に示したレーザ描画装置の制御
ブロック図であり、同図に示すように、レーザ描画装置
はその描画作動を制御するようになったエンジニアリン
グワークステーション(EWS)66に接続される。E
WS66にはホストコントローラ68が設けられ、この
ホストコントローラ68は例えば中央演算装置(CP
U)等のマイクロプロセッサ及びメモリ(ROM、RA
M)、インターフェース回路等からなるマイクロコンピ
ュータとして構成される。
【0020】図2に示すように、EWS66にはキーボ
ード70が設けられ、このキーボード70を介して、レ
ーザ描画装置の全体作動を制御するための種々の指令信
号やその制御に必要なデータ等がホストコントローラ6
8に入力される。また、ホストコントローラ68にはハ
ードディスク装置72が接続され、このハードディスク
装置72はCADステーションやCAMステーションか
らEWS66に転送されてきた描画ベクタデータ等を格
納するために使用される。更に、ホストコントローラ6
8にはCRT表示装置74が接続され、このCRT表示
装置74には例えば描画ベクタデータに描画前に必要な
処理を施す際に該描画ベクタデータが展開されて被描画
パターンとして表示される。
【0021】図2から明らかなように、レーザ描画装置
にはシステムコントローラ76が設けられ、このシステ
ムコントローラ76もホストコントローラ68と同様に
中央演算装置(CPU)等のマイクロプロセッサ及びメ
モリ(ROM、RAM)、インターフェース回路等から
なるマイクロコンピュータとして構成される。システム
コントローラ76はLANインターフェース回路77を
介してEWS66のホストコントローラ68と接続さ
れ、その間で種々の指令信号の授受が行われ、またEW
S66から転送される描画ベクタデータはLANインタ
ーフェース回路77を介してレーザ描画装置内に取り込
まれる。
【0022】図2に示すように、システムコントローラ
76は主走査制御回路78を制御するようになってお
り、この主走査制御回路78には上述した電子シャッタ
40及び46及びこれら電子シャッタ40及び46に接
続された描画データ処理回路80が設けられる。描画デ
ータ処理回路80はEWS66に接続され、そこから描
画ベクタデータの転送を受け、その描画ベクタデータは
適宜処理されて描画ラスタデータとして電子シャッタ4
0及び46に対して出力される。
【0023】図3を参照すると、そこには描画データ処
理回路80の詳細なブロック図が示され、同図に示すよ
うに、描画データ処理回路80にはバッファメモリ80
Aが設けられ、このバッファメモリ80Aには例えばE
WS66のハードディスク装置72から読み出された所
定の描画ベクタデータがLANインターフェース回路7
7を介して転送されてそこに一時的に保持される。バッ
ファメモリ80Aからは描画ベクタデータが適宜読み出
され、その読出し描画ベクタデータはラスタデータ変換
回路80Bによって描画ラスタデータに変換される。変
換後の描画ラスタデータは順次ビットマップメモリ80
Cに展開されて所定のアドレスに書き込まれる。
【0024】ビットマップメモリ80Cの出力端子はシ
フトレジスタ80Dのシリアル入力端子に接続される。
シフトレジスタ80Dは例えば16ビット構成のものとさ
れ、そこには16個の出力端子がパラレルに設けられる。
シフトレジスタ80Dの出力端子はマスク処理回路80
Eのパラレル入力端子にそれぞれ接続され、マスク処理
回路80Eのシリアル出力端子はフレームメモリ80F
に接続される。16ビット分の描画ラスタデータがビット
マップメモリ80Cから読み出されてシフトレジスタ8
0Dに送られると、その16ビット分の描画ラスタデータ
はマスク処理回路80Eに対してパラレルに出力され、
そこでマスク処理を受けた後にマスク処理回路80Eか
らフレームメモリ80Fに対して出力される。
【0025】マスク処理回路80Eのシリアル入力端子
はスイッチ回路80Hを介してエンコーダ80Gに接続
される。スイッチ回路80Hには1つの入力端子が設け
られ、この入力端子はエンコーダ80Gの出力端子に接
続される。また、スイッチ回路80Hには2つの出力端
子即ち第1の出力端子及び第2の出力端子が設けられ、
第1の出力端子はマスク処理回路80Eの入力端子に直
接的に接続され、第2の出力端子はインバータ80Iを
介してマスク処理回路80Eの入力端子に接続される。
マスク処理回路80Eにはエンコーダ80Gから出力さ
れる16ビットのマスク処理データがスイッチ回路80H
を介して適宜入力される。
【0026】詳述すると、スイッチ回路80Hの接続が
第1の出力端子側に切り換えられている場合には、エン
コーダ80Gから出力されるマスク処理データはそのま
までマスク処理回路80Eに入力されるが、スイッチ回
路80Hの接続が第2の出力端子側に切り換えられてい
る場合には、エンコーダ80Gから出力されるマスク処
理データはインバータ80Iで反転された後にマスク処
理回路80Eに入力される。なお、スイッチ回路80H
の切換制御についてはシステムコントローラ76によっ
て行われる。
【0027】エンコーダ80Gにはシステムコントロー
ラ76から4ビットデータが出力され、この4ビットデ
ータの数値に応じてエンコーダ80Gから16通りのマス
ク処理データが適宜出力されるようになっている。下記
の表1にはシステムコントローラ76からエンコーダ8
0Gに対して出力される4ビットデータECD0 ないし
ECD15と該エンコーダ80Gから出力されると16ビッ
トのマスク処理データとの関係が示される。
【表1】
【0028】また、下記の表2にはシステムコントロー
ラ76からエンコーダ80Gに対して出力される4ビッ
トデータECD0 ないしECD15と該エンコーダ80G
から出力されてインバータ80Iで反転された16ビット
の反転マスク処理データとの関係が示される。
【表2】
【0029】本実施形態では、フレームメモリ80Fに
一バンド分の描画ラスタデータが書き込まれた後に、16
本の走査レーザビームによる描画作動が行われる。描画
作動時、フレームメモリ80Fからは描画ラスタデータ
が16本の走査レーザビームに対応して16ビット分ずつ読
み出され、これら描画ラスタデータは同期回路80Jに
対して出力される。一方、同期回路80Jにはシステム
コントローラ76から所定周波数のクロックパルスも出
力される。同期回路80Jからは16ビット分の描画ラス
タデータに基づいて電子シャッタ40及び46の総計16
個の音響光学素子のそれぞれの駆動回路に対して制御電
圧信号が所定周波数のクロックパルスに従って出力され
る。かくして、ポリゴンミラー58によって主走査方向
に偏向される16本のレーザビームは同期回路80Jから
出力される16ビット分のラスタデータに基づいて電子シ
ャッタ40及び46によって変調され、これにより所定
の描画パターンが記録されることになる。
【0030】再び図2に戻って説明すると、同図に示す
ように、主走査制御回路78には更にYスケールセンサ
82及び信号処理回路84が設けられる。Yスケールセ
ンサ82は走査レーザビームの主走査方向に沿う偏向距
離を計測して検出するものであり、それ自体は周知のも
のである。描画作動時、Yスケールセンサ82からの出
力信号は信号処理回路84によって適宜処理された後に
システムコントローラ76に送られ、それに基づいて同
期回路80Jに出力すべき所定周波数のクロックパルス
が作成される。
【0031】図2のブロック図において、参照符号86
は上述したXY駆動機構の制御回路を示し、このXY駆
動機構制御回路86には副走査制御回路88が含まれ
る。副走査制御回路88には、描画テーブル10を副走
査方向(X軸)に移動させるためのX軸サーボモータ9
0と、このX軸サーボモータ90に駆動パルスを出力す
るためのX軸駆動回路92とが設けられる。X軸駆動回
路92はシステムコントローラ76から出力される駆動
制御クロックパルスに基づいてX軸サーボモータ90の
ための駆動パルスを出力する。
【0032】また、副走査制御回路88にはXスケール
センサ94及び信号処理回路96が設けられ、Xスケー
ルセンサ94は16本のレーザビームの副走査方向に沿う
相対的移動距離即ち描画テーブル10の副走査方向に沿
う移動距離を計測して検出するものであり、それ自体は
周知のものである。描画作動時、Xスケールセンサ94
からの出力信号は信号処理回路96によって適宜処理さ
れた後にシステムコントローラ76に送られ、それに基
づいてX軸駆動回路92に出力すべき駆動制御クロック
パルスが作成される。
【0033】XY駆動機構制御回路86には更にY軸サ
ーボモータ98及びY軸駆動回路100が設けられ、Y
軸駆動回路100はシステムコントローラ76から出力
される駆動制御クロックパルスに基づいてY軸サーボモ
ータ98のための駆動パルスを出力する。
【0034】次に、添付図面の図4ないし図10を参照
して、本発明によるレーザ描画装置の描画作動原理につ
いて説明する。
【0035】先ず、本発明によるレーザ描画装置の描画
作動原理の理解のために、図4ないし図6を参照して、
従来のレーザ描画装置において、3つのバンドに基づく
部分描画パターンをつなぎ合わせて描画パターンの全体
を記録する場合について説明する。図4に示すように、
最初に第1バンドに基づく部分描画パターン記録が行わ
れ、次いで第2バンドに基づく部分描画パターン記録が
行われ、最後に第3バンドに基づく部分描画パターン記
録が行われる。この場合、全体の描画パターンの連続性
あるいは一体性が互いに隣接する双方のバンドの境界即
ちつなぎ個所で損なわれる。というのは、第1バンド及
び第2バンドとの間のつなぎ個所及び第2バンドと第3
バンドとの間のつなぎ個所では互いに隣接する画素(ド
ット)間に微細なずれが生じ得るからである。
【0036】例えば、図5に示すように、第1バンド及
び第2バンドに基づく双方の部分描画パターン記録をい
わゆる黒ベタで行った場合、その両バンド間のつなぎ個
所でドットピッチが広がったり、あるいは図6に示すよ
うに、ドットピッチが狭まったりする。勿論、そのよう
なドットピッチのずれはミクロンオーダの微細なもので
はあるが、しかし、先に述べたように、特に描画パター
ンがプラズマ表示パネル(PDP)の透明電極パターン
であるような場合には、プラズマ表示パネルの作動時に
上述のつなぎ個所のずれがその表示画面上にゴースト像
のように現われるために問題となる。
【0037】図7を参照すると、本発明によるレーザ描
画装置において、3つのバンドに基づく部分描画パター
ンをつなぎ合わせて描画パターンの全体を記録する際の
記録態様が模式的に図示されている。本発明によれば、
第1バンド、第2バンド及び第3バンドがそれぞれを設
定する際、そのバンド設定については、その互いに隣接
する両バンドを互いに部分的に所定幅だけオーバーラッ
プさせて、そのオーバーラップ領域に従来のバンド設定
の際につなぎ個所となるつなぎ合わせ境界を含ませるよ
うに行われる。
【0038】本発明によれば、描画作動時、例えば、互
いに隣接する2つのバンド間のオーバーラップ領域即ち
つなぎ領域では、双方のバンドの基づく部分描画パター
ン記録については主走査方向の個々の描画ラインがラン
ダムな個所で互いにつなげられるように行われるので、
従来のバンド設定の際につなぎ個所となるつなぎ合わせ
境界でのドットピッチのずれは緩和されて目立たなくな
る。
【0039】詳述すると、例えば、図8に模式的に示す
ように、第1バンド、第2バンド及び第3バンドの各々
が主走査方向の描画ラインに20万画素(ドット)が含ま
れ、しかも互いに隣接する双方のバンド間に6万画素分
のオーバーラップ領域即ちつなぎ領域を設定した場合に
は、そのつなぎ領域での双方のバンドの主走査方向の描
画ラインはランダムな個所でつながれることになる。即
ち、図8では、主走査方向の各描画ラインは長尺の帯状
領域に対応し、つなぎ領域での縦線はつなぎ個所とな
る。
【0040】要するに、第1バンド即ち始まりバンドに
基づく部分描画パターン記録は図9に示すように行わ
れ、次いで第2バンド即ち中間バンドに基づく部分描画
パターン記録は図10に示すように行われ、続いて第3
バンド即ち終わりバンドに基づく部分描画パターン記録
は図11に示すように行われる。かくして、各つなぎ領
域では、主走査方向の描画ラインはランダムな個所でつ
なげられるので、従来のバンド設定の際につなぎ個所と
なるつなぎ合わせ境界でのドットピッチのずれは緩和さ
れて目立たなくなる。
【0041】互いに隣接する双方のバンドのつなぎ領域
でつなぎ個所をランダムに設定する際には、以下の条件
が満たされることが好ましい。 (1) 副走査方向で互いに隣接する2つの描画ラインでの
つなぎ個所が同一位置とならず、しかもそれらつなぎ個
所が主走査方向に所定距離以上は互いに離されること。 (2) 同一のつなぎ個所が副走査方向の所定範囲内では現
われないこと。なお、図8では、かかる副走査方向の所
定範囲がCNで示され、この範囲内では、同一のつなぎ
個所は排除される。 以上の条件によれば、つなぎ個所が局所的に偏ることな
く均一に分布され得ることになる。
【0042】図12ないし図14には上述したようなつ
なぎ個所をランダムに設定するためのつなぎ個所設定ル
ーチンのフローチャートが示され、また図15にはつな
ぎ個所設定処理が模式的に示されている。なお、つなぎ
個所設定ルーチンはEWS66のホストコントローラ6
8で実行され、その実行指令や種々のデータ入力等につ
いてはキーボード70を通して行われる。
【0043】ステップ1201では、カウンタiがリセ
ットされ、またステップ1202では、カウンタtが
“1”にセットされる。次いで、ステップ1203で
は、つなぎ領域でつなぎ個所を設定する範囲を定めるつ
なぎ個所設定範囲データNMIN 及びNMAX が入力された
か否かが判断される。つなぎ個所設定範囲データNMIN
及びNMAX は例えば図15に示すように6万画素分のつ
なぎ領域内に定められる画素番号に対応し、つなぎ個所
設定範囲データNMIN は該6万画素のつなぎ領域でつな
ぎ個所を生じさせる際の最小画素番号に対応し、またつ
なぎ個所設定範囲データNMAX は該6万画素のつなぎ領
域でつなぎ個所を生じさせる際の最大画素番号に対応す
る。
【0044】なお、本実施形態にあっては、つなぎ個所
設定範囲データNMIN 及びNMAX で定められる範囲は6
万画素分のつなぎ領域と一致してもよく、この場合には
最小データNMIN は1番目となり、また最大データN
MAX は6万番目となる。
【0045】ステップ1203において、つなぎ個所設
定範囲データNMIN 及びNMAX の入力が確認されると、
ステップ1204に進み、そこでは副走査方向に沿って
互いに隣接する2つのつなぎ個所を主走査方向に沿って
互いから離すべき距離を規定するデータAMIN 及びA
MAX が入力されたか否かが判断される。データAMIN
副走査方向に沿って互いに隣接する2つのつなぎ個所が
互いに接近し過ぎることを避けるべく適宜設定されるも
のであり、またデータAMAX は副走査方向に沿って互い
に隣接する2つのつなぎ個所が互いから離れ過ぎること
を避けるべく適宜設定されるものである。
【0046】ステップ1204でデータAMIN 及びA
MAX の入力が確認されると、ステップ1205に進み、
そこでは同一つなぎ個所阻止範囲データCNが入力され
たか否かが判断される。上述したように、同一つなぎ個
所阻止範囲データCNは副走査方向に沿う所定範囲内で
の同一つなぎ個所の発生を阻止する範囲を規定するもの
であって、副走査方向に沿う所定範囲に含まれる主走査
方向の描画ラインの本数である。
【0047】例えば、本実施形態では、各バンドに含ま
れる主走査方向の描画ラインの総本数が30万本とされ、
この30万本の主走査方向の描画ラインが副走査方向に沿
って10等分されて3万本の主走査方向の描画ライン毎に
区分され、各区分領域が同じつなぎ個所の発生を阻止す
る同一つなぎ個所阻止範囲とされる。要するに、本実施
形態では、同一つなぎ個所阻止範囲データCNは30000
に対応する数値データとして入力されることになる。
【0048】なお、以上で述べたようなデータの入力は
キーボード68で行なわれ、本実施形態では、データN
MIN 及びNMAX 、データAMIN 及びAMAX 並びにデータ
CNの入力順とされているが、しかしそのようなデータ
の入力順序は任意であってよく、これらデータについて
は描画されるべきパターンの形態やその細密度に応じて
適宜決められる。
【0049】ステップ1206では、上述した種々の入
力データ間に矛盾があるか否かについて判断される。例
えば、本実施形態において、つなぎ個所設定範囲データ
MI N 及びNMAX が6万画素分以上に設定された場合、
あるいは同一つなぎ個所阻止範囲データCNがつなぎ個
所設定負範囲データNMIN 及びNMAX の画素数以上の数
値データとして入力された場合には、ステップ1207
に進み、そこでホストコントローラ68に接続されたC
RT表示装置74に入力データ間に矛盾がある旨のエラ
ーメッセージが表示され、ステップ1203に戻り、上
述したデータの再入力が求められる。
【0050】ステップ1206で種々の入力データ間に
矛盾がないと判断されたとき、ステップ1208に進
み、そこでホストコントローラ68のROMに予め格納
された乱数表データからランダム数値データRNが読み
出される。次いで、ステップ1209では、ランダム数
値データRNがデータNMIN 及びNMAX と比較され、ラ
ンダム数値データRNがデータNMIN 及びNMAX の範囲
から外れたとき、ランダム数値データRNはキャンセル
されて、ステップ1209からステップ1208に戻
り、そこで新たランダム数値データRNが乱数表データ
から再度読み出される。
【0051】一方、ステップ1209でランダム数値デ
ータRNがデータNMIN 及びNMAXの範囲内に含まれる
とき、ステップ1210に進み、そこでカウンタiが
“0”に対して大きいか否かが判断される。現段階で
は、i=0であるから、ステップ1210からステップ
1220までスキップし、そこでランダム数値データR
Nはつなぎ個所データN(0) とされ、次いでステップ1
221でつなぎ個所データN(0) はホストコントローラ
68のRAMに格納される。
【0052】ステップ1222では、カウンタiのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステッ
プ1223では、カウンタiのカウント数がデータCN
によって規定される第1番目の同一つなぎ個所阻止範囲
に含まれる3万本の主走査方向の描画ラインのうちの最
後の描画ラインに対応する数値(即ち、t*CN−1=
29999 (t=1))に対して大きいか否かが判断される
(なお、記号“*”は積を表す)。現段階では、i=1
であるので、ステップ1223からステップ1208に
戻る。
【0053】ステップ1208に戻ると、乱数表からラ
ンダム数値データRNが再び読み出され、次いでステッ
プ1209では該ランダム数値データRNがデータN
MIN 及びNMAX の範囲に含まれるか否かが判断される。
ランダム数値データRNがデータNMIN 及びNMAX の範
囲から外れていれば、該ランダム数値データRNはキャ
ンセルされて、ステップ1209からステップ1208
に戻り、そこで新たなランダム数値データRNが乱数表
データから再度読み出される。
【0054】ランダム数値データRNがデータNMIN
びNMAX の範囲に含まれている場合には、ステップ12
10に進み、そこでカウンタiが“0”に対して大きい
か否かが判断される。現段階では、i=1であるから、
ステップ1211に進み、そこで以下のような演算が行
われる。 ΔN ← N(i-1) − RN(即ち、ΔN ← N(0)
− RN) なお、演算データΔNは絶対値の値とされ、これは図1
5から明らかなようにランダムランダム数値データRN
と直前のつなぎ個所データN(i-1) =N(0) との間の距
離(即ち、その間の画素数)に対応する値である。
【0055】次いで、ステップ1212では、演算デー
タΔNがデータAMIN 及びAMAX と比較され、演算デー
タΔNがデータAMIN 及びAMAX の範囲に含まれるか否
かが判断される。上述したように、データAMIN 及びA
MAX については、副走査方向に沿って互いに隣接する2
つのつなぎ個所が互いに接近し過ぎることなくしかも互
いから離れ過ぎることなく適宜決められるものである。
演算データΔNがデータAMIN 及びAMAX の範囲から外
れたとき、該当ランダム数値データRNはキャンセルさ
れて、ステップ1212からステップ1208に戻り、
ステップ1208ないし912からなるルーチンが再び
繰り返される。
【0056】ステップ1212において、演算データΔ
NがデータAMIN 及びAMAX の範囲に含まれると確認さ
れたとき、ステップ1213に進み、そこでカウンタi
のカウント数がデータCNによって規定される第1番目
の同一つなぎ個所阻止範囲に含まれる3万本の主走査方
向の描画ラインのうちの最後の描画ラインに対応する数
値(即ち、CN−1=29999)に対して小さいか否かが判
断される。現段階では、i=1であるので、ステップ1
214に進み、そこでカウンタjがリセットされる。
【0057】次いで、ステップ1215では、ホストコ
ントローラ68のRAMからj番目(0番目)のつなぎ
個所データN(0) が読み出され、次いでステップ121
6ではかかるつなぎ個所データN(0) はNj とされる
ステップ1217では、上述のランダム数値データRN
がつなぎ個所データNj に等しいか否かについて判断さ
れる。もしRN=Nj であれば、データCNによって規
定される同一つなぎ個所阻止範囲内に同一のつなぎ個所
が現われることになるので、そのランダム数値データR
Nはキャンセルされてステップ1208に戻って、ステ
ップ1208ないし917から成るルーチンが繰り返さ
れる。
【0058】ステップ1217において、RN≠Nj
あれば、ステップ1218に進み、そこでカウンタjの
カウント数が“1”だけカウントアップされ、次いでス
テップ1219でカウンタjのカウント数がカウンタi
のカウント数に等しいか否かが判断される。現段階で
は、j=i=1であるので、ステップ1220に進み、
そこでランダム数値データRNはつなぎ個所データN
(1) とされる。次いで、ステップ1221に進み、そこ
でつなぎ個所データN(1) はホストコントローラ68の
RAMに格納される。
【0059】ステップ1222では、カウンタiのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステッ
プ1223では、カウンタiのカウント数がデータCN
によって規定される第1番目の同一つなぎ個所阻止範囲
内の最後の主走査方向の描画ラインに対応する数値(即
ち、29999)に対して大きいか否かについて判断される。
現段階では、i=2であるので、ステップ1223から
ステップ1208に戻り、ステップ1208ないし12
23から成るルーチンが繰り返され、このルーチンの繰
返しについては、カウンタiのカウント数がデータCN
によって規定される第1番目の同一つなぎ個所阻止範囲
内の最後の主走査方向の描画ラインに対応する数値(即
ち、29999)に到達するまで続くことになる。
【0060】要するに、かかるルーチンの繰返しによ
り、データCNによって規定される第1番目の同一つな
ぎ個所阻止範囲内に含まれる3万本分の主走査方向の描
画ラインに対して、互いに異なった個所でのつなぎ個所
データN(0) ないしN(29999)が作成され、これら3万
個のつなぎ個所データN(0) ないしN(29999) はホスト
コントローラ68のRAM内の所定アドレスに順次格納
される。
【0061】カウンタiのカウント数がデータCNによ
って規定される第1番目の同一つなぎ個所阻止範囲に含
まれる3万本の主走査方向の描画ラインのうちの最後の
描画ラインに対応する数値(即ち、t*CN−1=2999
9 (t=1))を越えたとき、即ちカウンタiのカウン
ト数が30000 に到達したとき、ステップ1223からス
テップ1224に進み、そこでカウンタiのカウント数
が各バンドに含まれる主走査方向の描画ラインの総本数
(本実施形態では、30万)に対応する数値(即ち、LN
−1= 299999 )を越えたか否かについて判断される。
【0062】現段階では、i≠LN−1(i=30000 )
であるので、ステップ1225に進み、そこでカウンタ
tのカウント数が“1”だけカウントアップされ、次い
でステップ1208に戻り、このときステップ1208
ないしステップ1212から成るルーチンが既に説明し
たような態様で実行される。
【0063】ステップ1208ないしステップ1212
から成るルーチンの実行後、ステップ1213に進み、
そこでカウンタiのカウント数がデータCNによって規
定される第1番目の同一つなぎ個所阻止範囲内の最後の
主走査方向の描画ラインに対応する数値(即ち、29999
)に対して小さいか否かについて判断される。現段階
においては、i=30000 であるので、ステップ1213
からステップ1226に進む。
【0064】ステップ1226では、カウンタiのカウ
ント数がデータCNによって規定される第2番目の同一
つなぎ個所阻止範囲に含まれる3万本の主走査方向の描
画ラインのうちの最初の主走査方向の描画ラインに対応
した数値(即ち、(t−1)*CN=30000 (t=
2))に対して大きいか否かについて判断される。現段
階では、i=30000 であるので、ステップ1226から
ステップ1220に進み、そこでランダム数値データR
Nはつなぎ個所データN(30000) とされ、次いでステッ
プ1221でつなぎ個所データN(30000) はホストコン
トローラ68のRAMに格納される。
【0065】ステップ1222では、カウンタiのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステッ
プ1223では、カウンタiのカウント数がデータCN
によって規定される第2番目の同一つなぎ個所阻止範囲
に含まれる3万本の主走査方向の描画ラインのうちの最
後の描画ラインに対応する数値(即ち、t*CN−1=
59999 (t=2)) に対して大きいか否かについて判断
される。現段階では、カウンタiのカウント数は30001
であるので、ステップ1223からステップ1208に
戻り、このときステップ1208ないしステップ121
2から成るルーチンが既に説明したような態様で実行さ
れる。
【0066】ステップ1208ないしステップ1212
から成るルーチンの実行後、ステップ1213に進み、
そこでカウンタiのカウント数がデータCNによって規
定される第1番目の同一つなぎ個所阻止範囲内の最後の
主走査方向の描画ラインに対応する数値(即ち、29999
)に対して小さいか否かについて判断される。現段階
では、カウンタiのカウント数は30001 となっているの
で、ステップ1213からステップ1226に進む。
【0067】ステップ1226では、カウンタiのカウ
ント数がデータCNによって規定される第2番目の同一
つなぎ個所阻止範囲に含まれる3万本の主走査方向の描
画ラインのうちの最初の主走査方向の描画ラインに対応
した数値(即ち、30000 )に対して大きいか否かについ
て判断される。現段階では、i=30001 であるので、ス
テップ1226からステップ1227に進み、そこでカ
ウンタjのカウント数がデータCNによって規定される
第2番目の同一つなぎ個所阻止範囲内の最初の主走査方
向の描画ラインに対応した数値(即ち、30000 )とされ
た後にステップ1215に進む。
【0068】ステップ1215では、ホストコントロー
ラ68のRAMからj番目(30000番目)のつなぎ個所
データN(30000) が読み出され、次いでステップ121
6ではかかるつなぎ個所データN(30000) はNj とされ
ステップ1217では、該当ランダム数値データR
Nがつなぎ個所データNj に等しいか否かが判断され
る。もしRN=Nj であれば、データCNによって規定
される第2の同一つなぎ個所阻止範囲内に同一のつなぎ
個所が現われることになるので、そのランダム数値デー
タRNはキャンセルされてステップ1208に戻り、ス
テップ1208ないし913、ステップ1226及び9
27並びにステップ1215ないし917から成るルー
チンが繰り返される。
【0069】ステップ1217において、RN≠Nj
あれば、ステップ1218に進み、そこでカウンタjの
カウント数が“1”だけカウントアップされ、次いでス
テップ1219でカウンタjのカウント数がカウンタi
のカウント数に等しいか否かが判断される。現段階で
は、j=i=30001 となるので、ステップ1220に進
み、そこでランダム数値データRNはつなぎ個所データ
(30001) とされ、次いでステップ1221でつなぎ個
所データN(30001) はシステムコントローラ66のRA
Mに格納される。
【0070】ステップ1222では、カウンタiのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステッ
プ1223では、カウンタiのカウント数がデータCN
によって規定される第2番目の同一つなぎ個所阻止範囲
内の最後の主走査方向の描画ラインに対応する数値(即
ち、59999 )に対して大きいか否かについて判断され
る。現段階では、i=30002 であるので、ステップ12
23からステップ1208に戻り、ステップ1208な
いし913、ステップ1226及び927並びにステッ
プ1215ないし923から成るルーチンが繰り返さ
れ、このルーチンの繰返しについては、カウンタiのカ
ウント数がデータCNによって規定される第2番目の同
一つなぎ個所阻止範囲内の最後の主走査方向の描画ライ
ンに対応する数値(即ち、59999 )に到達するまで続く
ことになる。
【0071】要するに、以上述べたようなルーチンが繰
り返されると、データCNによって規定される第2番目
の同一つなぎ個所阻止範囲内に含まれる3万本分の主走
査方向の描画ラインに対して、互いに異なった個所での
つなぎ個所データN(30000)ないしN(59999) が作成さ
れ、これら3万個のつなぎ個所データN(30000) ないし
(59999) はホストコントローラ68のRAM内の所定
アドレスに順次格納される。
【0072】上述したように、本実施形態においては、
各バンドに含まれる主走査方向の描画ラインの総本数が
30万本とされ、しかも同一つなぎ個所阻止範囲データC
Nは30000 として入力されるので、カウンタtのカウン
ト数が10までカウントアップされ、しかもカウンタiが
299999までカウントアップされるまで、ステップ120
8ないし913、ステップ1226及び927並びにス
テップ1215ないし925から成るルーチンが繰り返
される。
【0073】かくして、データCNによって規定された
第3番目ないし第10番目の同一つなぎ個所阻止範囲内に
それぞれに含まれる3万本分の主走査方向の描画ライン
に対して、互いに異なった個所でのつなぎ個所データが
以下のように得られることになる。 第3番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(60000) ないし
(89999) 第4番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(90000) ないし
(119999) 第5番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(120000)ないし
(149999) 第6番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(150000)ないし
(179999) 第7番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(180000)ないし
(209999) 第8番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(210000)ないし
(239999) 第9番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(240000)ないし
(269999) 第10番目の同一つなぎ個所阻止範囲:N(270000)ないし
(299999) これら14万個のつなぎ個所データN(60000) ないしN
(299999)も第1及び第2番目のつなぎ個所データと同様
にホストコントローラ68のRAM内の所定アドレスに
順次格納される。
【0074】ステップ1221で30万番目のつなぎ個所
データN(i=299999)がホストコントローラ68のRAM
に格納された後、カウンタiのカウント数がステップ1
222で300000までカウントアップされると、ステップ
1223及び1224を経てステップ1228に進み、
そこでカウンタiはリセットされる。
【0075】次いで、ステップ1229では、システム
コントローラ66のRAMからつなぎ個所データN
(i=0) が読み出され、次いでステップ1230では、以
下のような演算が行われる。 Ni /16
【0076】ステップ1231では、かかる演算の商が
商データQNi とされ、またその余りが余りデータSN
i とされる。なお、かかる演算において、つなぎ個所デ
ータNi が16未満の数値であれば、商データQNi
“0”とされ、該数値自体が余りデータSNi とされ、
またつなぎ個所データNi が16の倍数であるときには、
商データQNi はその倍数に応じた整数となり、その余
りデータSNi は“0”とされる。
【0077】ステップ1232では、商データQNi
び余りデータSNi がホストコントローラ68のRAM
の所定アドレスに格納され、次いでステップ1233に
進み、そこでカウンタiのカウント数が“1”だけカウ
ントアップされる。ステップ1234では、カウンタi
のカウント数が各バンドに含まれる主走査方向の描画ラ
インの総本数に対応する数値(即ち、LN−1= 29999
9 )を越えたか否かについて判断される。
【0078】もしi<LN−1であれば、ステップ12
34からステップ1229に戻り、ステップ1229な
いし934から成るルーチンが繰り返される。即ち、30
万個のつなぎ個所データN(0) ないしN(299999)のそれ
ぞれに対して、商データQNi 及び余りデータSNi
演算される。ステップ1234でカウンタiのカウント
数が299999に到達したとき、即ち30万番目の商データQ
(299999)及び余りデータSN(299999)が得られたと
き、つなぎ個所設定ルーチンの実行は完了する。
【0079】次に、図16及び図17に示すフローチャ
ートを参照して、本発明によるレーザ描画装置のEWS
66で実行されるベクタデータ処理ルーチンについて説
明する。
【0080】先ず、ステップ1601では、ハードディ
スク装置72から所定の描画ベクタデータが読み出さ
れ、その描画ベクタデータはCRT表示装置74の表示
画面上に展開されて表示される。次いで、ステップ16
02では、描画ベクタデータに対して複数のバンドが設
定されると共にその隣接バンド間にオーバーラップ領域
即ちつなぎ領域が設定される。続いて、ステップ160
3では、各バンド及びつなぎ領域に関するデータ、例え
ばバンド長データ及びつなぎ領域長データ等がホストコ
ントローラ68のRAMに格納される。
【0081】ステップ1604では、各設定バンドに対
して、それが始まりバンド(図8では、第1バンド)で
あるか、中間バンド(図8では、第バンド)であるか、
あるいは終わりバンド(図8では、第3バンド)である
かを区別するバンド種別データが付与される。次いで、
ステップ1605では、かかるバンド種別データがホス
トコントローラ68のRAMに格納される。
【0082】ステップ1606では、図12ないし図1
4を参照して説明したつなぎ個所設定ルーチンが実行さ
れ、これにより上述したように各つなぎ個所データNi
に対する商データQNi 及び余りデータSNi が得ら
れ、これらデータはホストコントローラ68のRAMに
格納される。次いで、ステップ1607では、つなぎ個
所設定ルーチンの実行が完了したか否かが判断される。
【0083】ステップ1607でつなぎ個所設定ルーチ
ンの実行完了が確認されると、ステップ1608に進
み、そこで該当バンドの描画ベクタデータがレーザ描画
装置側に送信される。次いで、ステップ1609では、
レーザ描画装置側への該当バンドの描画ベクタデータの
送信が完了したか否かが判断される。
【0084】ステップ1609でレーザ描画装置側への
該当バンドの描画ベクタデータの送信完了が確認される
と、ステップ1610に進み、そこで該当バンドの描画
ラスタデータに基づく描画ラスタデータの作成に必要な
データ例えばバンド長データ、つなぎ領域長データ、商
データQNi 及び余りデータSNi 等がレーザ描画装置
側に送信される。次いで、ステップ1611では、描画
ラスタデータの作成に必要なデータの送信が完了したか
否かが判断される。
【0085】ステップ1611で描画ラスタデータの作
成に必要なデータのレーザ描画装置側への送信完了が確
認されると、ステップ1612に進み、そこでレーザ描
画装置から描画作動準備完了信号が受信されたか否かが
判断される。描画作動準備完了信号の受信が確認される
と、ステップ1613に進み、そこで描画開始指令信号
がレーザ描画装置に対して出力される。
【0086】ステップ1614では、次バンドの描画ベ
クタデータがあるか否かが判断され、次バンドの描画ベ
クタデータがある場合には、ステップ1608に戻り、
ステップ1608ないしステップ1614から成るルー
チンが繰り返される。一方、ステップ1614で次バン
ドの描画ベクタデータが無いことが確認されると、ステ
ップ1615に進み、そこで描画終了指令信号がレーザ
描画装置側に対して出力される。かくして、このベクタ
データ処理ルーチンの実行は完了する。
【0087】続いて、図18及び図19に示したフロー
チャートを参照して、レーザ描画装置側で実行される描
画作動ルーチンについて説明する。
【0088】ステップ1801では、EWS66側から
の該当バンドの描画ベクタデータが受信されたか否かが
判断される。EWS66から該当バンドの描画ベクタデ
ータがレーザ描画装置に送信されたとき、その描画ベク
タデータはLANインターフェース回路77を介して描
画データ処理回路80Aに格納される。
【0089】該当バンドの描画ベクタデータの受信が確
認されると、ステップ1802に進み、そこで該当バン
ドの描画ラスタデータに基づく描画ラスタデータの作成
に必要なデータ例えばバンド長データ、つなぎ領域長デ
ータ、商データQNi 及び余りデータSNi 等が受信さ
れたか否かが判断される。描画ラスタデータの作成に必
要なデータがEWS66から送信されると、それらデー
タはLANインターフェース回路77を介してシステム
コントローラ76のRAMに取り込まれる。
【0090】ステップ1802で該当バンドの描画ラス
タデータに基づく描画ラスタデータの作成に必要なデー
タの受信が確認されると、ステップ1803に進み、そ
こで先ず当該バンドが始まりバンド(図8の例では、第
1バンド)であるか否かが判断される。
【0091】ステップ1802で当該バンドが始まりバ
ンドであると判断されると、ステップ1803に進み、
そこで始まりバンドの描画ラスタデータ作成ルーチンが
実行される。次いで、ステップ1805に進み、そこで
始まりバンドの描画ラスタデータ作成ルーチンの実行が
完了したか否かが判断される。なお、始まりバンドの描
画ラスタデータ作成ルーチンについては図20ないし図
22を参照して後で説明されるが、その描画ラスタデー
タ作成ルーチンの実行が完了したとき、描画データ処理
回路80のフレームメモリ80Fには始まりバンドの描
画ラスタデータがすべて展開されて保持された状態とな
る。
【0092】ステップ1805で描画ラスタデータ作成
ルーチンの実行完了が確認されると、ステップ1806
に進み、そこで描画作動準備完了信号がレーザ描画装置
からEWS66側に送信される。次いで、ステップ18
07では、EWS66から描画開始指令信号を受信した
か否かが判断され、描画開始指令信号の受信が確認され
ると、ステップ1808に進み、そこで始まりバンドに
基づく描画ルーチンが実行され、これにより描画テーブ
ル10上の被描画体に対する部分描画パターン記録が実
行される。なお、始まりバンドに基づく部分描画パター
ン記録自体はフレームメモリ80Fに展開された描画ラ
スタデータに基づいて従来の態様で行われるので、ステ
ップ1808で実行される描画ルーチン自体の詳細な説
明については省くことにする。
【0093】ステップ1802で当該バンドが始まりバ
ンドでないと判断されると、ステップ1802からステ
ップ1809に進み、そこで当該バンドが中間バンド
(図8の例では、第2バンド)であるか否かが判断され
る。
【0094】ステップ1809で当該バンドが中間バン
ドであると判断されると、ステップ1810に進み、そ
こで中間バンドの描画ラスタデータ作成ルーチンが実行
される。次いで、ステップ1811に進み、そこで中間
バンドの描画ラスタデータ作成ルーチンの実行が完了し
たか否かが判断される。なお、中間バンドの描画ラスタ
データ作成ルーチンについては図23ないし図26を参
照して後で説明されるが、その描画ラスタデータ作成ル
ーチンの実行が完了したとき、描画データ処理回路80
のフレームメモリ80Fには中間バンドの描画ラスタデ
ータがすべて展開されて保持された状態となる。
【0095】ステップ1811で描画ラスタデータ作成
ルーチンの実行完了が確認されると、ステップ1812
に進み、そこで描画作動準備完了信号がレーザ描画装置
からEWS66側に送信される。次いで、ステップ18
13では、EWS66から描画開始指令信号を受信した
か否かが判断され、描画開始指令信号の受信が確認され
ると、ステップ1814に進み、そこで中間バンドに基
づく描画ルーチンが実行され、これにより描画テーブル
10上の被描画体に対する部分描画パターン記録が実行
される。なお、中間バンドに基づく部分描画パターン記
録自体はフレームメモリ80Fに展開された描画ラスタ
データに基づいて従来の態様で行われるので、ステップ
1814で実行される描画ルーチン自体の詳細な説明に
ついては省くことにする。
【0096】ステップ1809で当該バンドが中間バン
ドでないと判断されたとき、即ち当該バンドが終わりバ
ンド(図8の例では、第3バンド)であると判断された
とき、ステップ1809からステップ1815に進み、
そこで終わりバンドの描画ラスタデータ作成ルーチンが
実行される。次いで、ステップ1816に進み、そこで
終わりバンドの描画ラスタデータ作成ルーチンの実行が
完了したか否かが判断される。なお、終わりバンドの描
画ラスタデータ作成ルーチンについては図27ないし図
29を参照して後で説明されるが、その描画ラスタデー
タ作成ルーチンの実行が完了したとき、描画データ処理
回路80のフレームメモリ80Fには終わりバンドの描
画ラスタデータがすべて展開されて保持された状態とな
る。
【0097】ステップ1816で描画ラスタデータ作成
ルーチンの実行完了が確認されると、ステップ1817
に進み、そこで描画作動準備完了信号がレーザ描画装置
からEWS66側に送信される。次いで、ステップ18
18では、EWS66から描画開始指令信号を受信した
か否かが判断され、描画開始指令信号の受信が確認され
ると、ステップ1814に進み、そこで中間バンドに基
づく描画ルーチンが実行され、これにより描画テーブル
10上の被描画体に対する部分描画パターン記録が実行
される。なお、終わりバンドに基づく部分描画パターン
記録自体はフレームメモリ80Fに展開された描画ラス
タデータに基づいて従来の態様で行われるので、ステッ
プ1819で実行される描画ルーチン自体の詳細な説明
については省くことにする。
【0098】次に、図20ないし図22に示したフロー
チャートを参照して、図18及び図19の描画作動ルー
チンのステップ1804で実行される始まりバンドの描
画ラスタデータ作成ルーチンについて説明する。
【0099】ステップ2001では、カウンタm及びi
がリセットされる。次いで、ステップ2002では、ラ
スタ変換回路80Bが作動させられ、これによりバッフ
ァメモリ80Aから順次読み出された始まりバンドの描
画ベクタデータが描画ラスタデータに変換されてビット
マップメモリ80Cに展開されて格納される。
【0100】ステップ2003では、スイッチ回路80
Hの接続がインバータ80I側に切り換えられ、次いで
ステップ2004では、エンコーダ80Gに対してシス
テムコントローラ76から4ビットデータECD0 〔0
000〕が出力され、このためマスク処理回路80Eに
は表2から明らかなように16ビットのマスク処理データ
として〔1111111111111111〕が保持さ
れる。
【0101】ステップ2005では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2005でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2006に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“1”とされているので、16ビット分のラスタデータは
実質的なマスク処理を受けることはない。次いで、ステ
ップ2007では、マスク処理後の16ビット分のラスタ
データがマスク処理回路80Eからフレームメモリ80
Fに対して出力される。
【0102】ステップ2008では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ8749に到達したか否かが判断され
る。数値データ8749は(140000/16 - 1)という演算か
ら得られるものである。即ち、図8から明らかように、
数値データ8749は主走査方向の描画ラインに含まれる20
万画素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから
16ビット単位で読み出した際につなぎ領域に到達するま
での読出し回数に対応するものである(14万画素に対
応)。
【0103】現段階では、m=0であるので、ステップ
2008からステップ2009に進み、そこでカウンタ
mのカウント数が“1”だけカウントアップされ、次い
でステップ2005に戻る。即ち、カウンタmのカウン
ト数が数値データ8749に到達するまで、ステップ200
5ないしステップ2009から成るルーチンが繰り返さ
れる。
【0104】ステップ2008でカウンタmのカウント
数が8749に到達したとき、即ちビットマップメモリ80
Cからの16ビット単位でのラスタデータの読出し回数が
つなぎ領域に到達したとき、ステップ2008からステ
ップ2010に進み、そこでカウンタkがリセットされ
る。ステップ2011では、システムコントローラ76
のRAMから商データQNi が読み出され、次いでステ
ップ2012では、商データQNi が“0”に等しくな
いか否かが判断される。
【0105】QNi ≠0であるとき、ステップ2012
からステップ2013に進み、そこでビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2013でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2014に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかし現段階では依然としてマスク処理データ
の全てのビットは“1”とされているので、16ビット分
のラスタデータは実質的なマスク処理を受けることはな
い。次いで、ステップ2015では、マスク処理後の16
ビット分のラスタデータがマスク処理回路80Eからフ
レームメモリ80Fに対して出力される。
【0106】ステップ2016では、カウンタkのカウ
ント数が数値データ(QNi - 1)に到達したか否かが判
断される。数値データ(QNi - 1)は主走査方向の描画
ラインのつなぎ領域に含まれる6万画素のラスタデータ
をビットマップメモリ80Cから16ビット単位で読み出
す際につなぎ個所を含む16ビット分のラスタデータが読
み出されるべき読出し回数に対応するものである。
【0107】現段階では、k=0であるので、ステップ
2016からステップ2017に進み、そこでカウンタ
mのカウント数が“1”だけカウントアップされると共
にカウンタkのカウント数も“1”だけカウントアップ
され、次いでステップ2013に戻る。即ち、カウンタ
kのカウント数が数値データ(QNi - 1)に到達するま
で、ステップ2013ないしステップ2017から成る
ルーチンが繰り返される。
【0108】ステップ2016でカウンタkのカウント
数が主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6
万画素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから
16ビット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット
分のラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応
した数値データ(QNi - 1)に到達したとき、ステップ
2016からステップ2018に進み、そこでスイッチ
回路80Hの接続がマスク処理回路80E側に切り替え
られる。
【0109】ステップ2019では、余りデータSNi
がシステムコントローラ76のRAMから読み出され、
次いでステップ2020では、システムコントローラ7
6から余りデータSNi の数値に応じて4ビットデータ
ECD0 〜ECD15のうちの1つがエンコーダ80Gに
対して出力される。余りデータSNi と4ビットデータ
ECD0 〜ECD15との関係については以下の表3に示
される。
【表3】
【0110】表3から明らかなように、例えば、主走査
方向の最初の描画ラインについての余りデータSN
(i=0) が5であると仮定すると、即ち16ビット分のラス
タデータに含まれるつなぎ個所が上位ビットから数えて
5番目と6番目の間となってるとすると、上位5ビット
が“1”でそれ以外のビットが“0”となった16ビット
のマスク処理データ〔111110000000000
0〕がエンコーダ80Gから出力され、そのマスク処理
データはマスク処理回路80Eに保持される。
【0111】ステップ2021では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2021でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2022に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされ、このとき16ビット分のラスタデータはマスク処
理データ〔1111100000000000〕で処理
される。即ち、16ビット分のラスタデータのうちの上位
5ビット分のラスタデータは元のラスタデータのままと
されるが、それより下位の11ビット分のラスタデータの
すべては“0”とされる。次いで、ステップ2023で
は、マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク
処理回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力
される。
【0112】なお、ステップ2012で商データQNi
が“0”であるとき、即ち主走査方向の描画ラインのつ
なぎ領域に含まれる6万画素のラスタデータから16ビッ
ト単位で読み出した際にその最初に読み出された16ビッ
ト分のラスタデータにつなぎ個所が含まれている場合に
は、ステップ2012からステップ2018にスキップ
する。
【0113】ステップ2024では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ12499 に到達したか否かが判断され
る。数値データ12499 は(200000/16 - 1)という演算
から得られるものである。即ち、図8から明らかよう
に、数値データ12499 は主走査方向の描画ラインに含ま
れる20万画素のラスタデータをビットマップメモリ80
Cから16ビット単位で読み出した際にその20万画素のす
べてが読み出されるまでの読出し回数に対応するもので
ある。
【0114】ステップ2024でm=12499 である場
合、即ち主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれ
る6万画素のラスタデータから16ビット単位で読み出し
た際にその最後に読み出された16ビット分のラスタデー
タにつなぎ個所が含まれている場合には、ステップ20
24からステップ2032までスキップする。
【0115】ステップ2024でm≠12499 であると
き、ステップ2025に進み、そこでカウンタmのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされる。なお、この
カウントアップはつなぎ領域を含む16ビット分のラスタ
データ読出し分となる。次いでステップ2026に進
み、そこでエンコーダ80Gに対してシステムコントロ
ーラ76から4ビットデータECD0
〔0000〕が出
力される。このときスイッチ回路80Hの接続はインバ
ータ80I側ではなくマスク処理回路80Eに切り換え
られているので、マスク処理回路80Eには表1から明
らかなように16ビットのマスク処理データとして〔00
00000000000000〕が保持される。
【0116】ステップ2027では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2027でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2028に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“0”とされているので、16ビット分のラスタデータは
すべて“0”とされる。次いで、ステップ2029で
は、マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク
処理回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力
される。
【0117】ステップ2030では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ12499 に到達したか否かが判断され
る。上述したように、数値データ12499 (200000/16 -
1)は主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素のラ
スタデータをビットマップメモリ80Cから16ビット単
位で読み出した際にその20万画素のすべてが読み出され
るまでの読出し回数に対応するものである。
【0118】もしm≠12499 であれば、ステップ203
0からステップ2031に進み、そこでカウンタmのカ
ウント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステ
ップ2027に戻る。即ち、カウンタmのカウント数が
数値データ12499 に到達するまで、ステップ2027な
いしステップ2031から成るルーチンが繰り返され
る。
【0119】ステップ2030でカウンタmのカウント
数が12499 に到達したとき、即ちビットマップメモリ8
0Cから主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素の
ラスタデータがすべて読み出されたとき、ステップ20
30からステップ2032に進み、そこでカウンタiの
カウント数が“1”だけカウントアップされる。次い
で、ステップ2031では、カウンタiのカウント数が
始まりバンド(即ち、図8の例では、第1バン38に含
まれる主走査方向の描画ラインの総本数(本実施形態で
は、30万本)に対応する数値データ((LN - 1)= 2999
99) に到達した否かが判断される。
【0120】現段階では、i=1であるので、ステップ
2033からステップ2034に進み、そこでカウンタ
mがリセットされ、その後ステップ2034からステッ
プ2003に戻る。即ち、カウンタiのカウント数が29
9999に到達するまで、ステップ2003ないしステップ
2034から成るルーチンが繰り返される。
【0121】ステップ2033でカウンタiのカウント
数が299999に到達すると、ステップ2035に進み、そ
こでラスタ変換回路80Bの作動が停止される。その
後、図18及び図19の描画作動ルーチンのステップ1
805に戻る。
【0122】図20ないし図22に示す始まりバンドの
描画ラスタデータ作成ルーチンが完了したとき、フレー
ムメモリ80Fには始まりバンド(第1バンド)の描画
ラスタデータが図9に示すような態様で展開されて保持
されている。従って、図18及び図19の描画作動ルー
チンのステップ1808でフレームメモリ80Fのラス
タデータに基づいて通常の描画ルーチンを行うことによ
り、始まりバンドに基づく部分描画パターン記録を行う
ことができる。
【0123】続いて、図23ないし図26に示したフロ
ーチャートを参照して、図18及び図19の描画作動ル
ーチンのステップ1810で実行される中間バンドの描
画ラスタデータ作成ルーチンについて説明する。
【0124】ステップ2301では、カウンタm及びi
がリセットされる。次いで、ステップ2302では、ラ
スタ変換回路80Bが作動させられ、これによりバッフ
ァメモリ80Aから順次読み出された中間バンドの描画
ベクタデータが描画ラスタデータに変換されてビットマ
ップメモリ80Cに展開されて格納される。
【0125】ステップ2303では、カウンタkがリセ
ットされ、次いでステップ2034では、システムコン
トローラ76のRAMから商データQNi が読み出さ
れ、次いでステップ2312では、商データQNi
“0”に等しくないか否かが判断される。
【0126】QNi ≠0であるとき、ステップ2305
からステップ2306に進み、そこでスイッチ回路80
Hの接続がマスク処理回路80Eに切り換えられ、次い
でステップ2307では、エンコーダ80Gに対してシ
ステムコントローラ76から4ビットデータECD
0
〔0000〕が出力される。このときスイッチ回路8
0Hの接続はインバータ80I側ではなくマスク処理回
路80Eに切り換えられているので、マスク処理回路8
0Eには表1から明らかなように16ビットのマスク処理
データとして
〔0000000000000000〕が
保持される。
【0127】ステップ2308では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2308でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2309に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“0”とされているので、16ビット分のラスタデータは
すべて“0”とされる。次いで、ステップ2310で
は、マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク
処理回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力
される。
【0128】ステップ2311では、カウンタkのカウ
ント数が数値データ(QNi - 1)に到達したか否かが判
断される。数値データ(QNi - 1)は既に述べたように
主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6万画
素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから16ビ
ット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット分の
ラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応する
ものである。
【0129】現段階では、k=0であるので、ステップ
2311からステップ2312に進み、そこでカウンタ
mのカウント数が“1”だけカウントアップされると共
にカウンタkのカウント数も“1”だけカウントアップ
され、次いでステップ2308に戻る。即ち、カウンタ
kのカウント数が数値データ(QNi - 1)に到達するま
で、ステップ2308ないしステップ2312から成る
ルーチンが繰り返される。
【0130】ステップ2311でカウンタkのカウント
数が主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6
万画素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから
16ビット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット
分のラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応
した数値データ(QNi - 1)に到達したとき、ステップ
2311からステップ2313に進み、そこでスイッチ
回路80Hの接続がインバータ80I側に切り替えられ
る。
【0131】ステップ2314では、余りデータSNi
がシステムコントローラ76のRAMから読み出され、
次いでステップ2315では、システムコントローラ7
6から余りデータSNi の数値に応じて4ビットデータ
ECD0 〜ECD15のうちの1つがエンコーダ80Gに
対して出力される。余りデータSNi と4ビットデータ
ECD0 〜ECD15との関係については上述した表3に
示した関係と同じであり、しかも4ビットデータECD
0 〜ECD15とエンコーダ80Gから出力される16ビッ
トのマスク処理データとの関係についても上述の表3に
示した関係と同じである。しかしながら、現段階では、
スイッチ回路80Hの接続切換についてはインバータ8
0I側となっているので、かかる16ビットのマスク処理
データは反転されてマスク処理回路80Eに保持される
ことになる。
【0132】図20ないし図22に示した始まりバンド
の描画ラスタデータ作成ルーチンの説明では、主走査方
向の最初の描画ラインについての余りデータSN(i=0)
は5と仮定したので、エンコーダ80Gから出力されて
マスク処理回路80Eに保持される16ビットのマスク処
理データは〔0000011111111111〕とな
る。
【0133】ステップ2316では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2316でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2317に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされ、このとき16ビット分のラスタデータはマスク処
理データ〔0000011111111111〕で処理
される。即ち、16ビット分のラスタデータのうちの上位
5ビット分のラスタデータについてはすべて“0”とさ
れ、それより下位の11ビット分のラスタデータについて
は元のままとされる。次いで、ステップ2318では、
マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク処理
回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力され
る。
【0134】なお、ステップ2305で商データQNi
が“0”であるとき、即ち主走査方向の描画ラインのつ
なぎ領域に含まれる6万画素のラスタデータから16ビッ
ト単位で読み出した際にその最初に読み出された16ビッ
ト分のラスタデータにつなぎ個所が含まれている場合に
は、ステップ2305からステップ2313にスキップ
する。
【0135】ステップ2319では、カウンタmのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされる。なお、この
カウントアップはつなぎ領域を含む16ビット分のラスタ
データ読出し分となる。次いでステップ2320に進
み、そこでエンコーダ80Gに対してシステムコントロ
ーラ76から4ビットデータECD0
〔0000〕が出
力される。このときスイッチ回路80Hの接続切換につ
いてはインバータ80I側となっているので、マスク処
理回路80Eには表2から明らかなように16ビットのマ
スク処理データとして〔11111111111111
11〕が保持される。
【0136】ステップ2321では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2321でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2322に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“1”とされているので、16ビット分のラスタデータは
実質的なマスク処理を受けることはない。次いで、ステ
ップ2323では、マスク処理後の16ビット分のラスタ
データがマスク処理回路80Eからフレームメモリ80
Fに対して出力される。
【0137】ステップ2324では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ8749に到達したか否かが判断され
る。数値データ8749(140000/16 - 1)は既に述べたよ
うに主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素のラス
タデータをビットマップメモリ80Cから16ビット単位
で読み出した際に次のつなぎ領域(図8の例では、第1
バンド及び第3バンド間のつなぎ領域)に到達するまで
の読出し回数に対応するものである(14万画素に対
応)。
【0138】現段階にあっては、カウンタmのカウント
数は3749(60000 /16 - 1)以下となっているので、即
ちビットマスクメモリ80Cからの16ビット単位のラス
タデータの読出しについてはつなぎ領域内であるので、
ステップ2324からステップ2325に進み、そこで
カウンタmのカウント数が“1”だけカウントアップさ
れ、その後ステップ2321に戻る。即ち、カウンタm
のカウント数が数値データ8749に到達するまで、ステッ
プ2321ないしステップ2325から成るルーチンが
繰り返される。
【0139】ステップ2324でカウンタmのカウント
数が8749に到達したとき、即ちビットマップメモリ80
Cからの16ビット単位でのラスタデータの読出し回数が
次のつなぎ領域に到達したとき、ステップ2324から
ステップ2326に進み、そこでカウンタkがリセット
される。次いでステップ2327では、システムコント
ローラ76のRAMから商データQNi が読み出され、
続いてステップ2312では、商データQNi が“0”
に等しくないか否かが判断される。
【0140】QNi ≠0であるとき、ステップ2328
からステップ2329に進み、そこでビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2329でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2330に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかし現段階では依然としてマスク処理データ
の全てのビットは“1”とされているので、16ビット分
のラスタデータは実質的なマスク処理を受けることはな
い。次いで、ステップ2331では、マスク処理後の16
ビット分のラスタデータがマスク処理回路80Eからフ
レームメモリ80Fに対して出力される。
【0141】ステップ2332では、カウンタkのカウ
ント数が数値データ(QNi - 1)に到達したか否かが判
断される。数値データ(QNi - 1)は既に述べたように
主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6万画
素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから16ビ
ット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット分の
ラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応する
ものである。
【0142】現段階では、k=0であるので、ステップ
2332からステップ2333に進み、そこでカウンタ
mのカウント数が“1”だけカウントアップされると共
にカウンタkのカウント数も“1”だけカウントアップ
され、次いでステップ2329に戻る。即ち、カウンタ
kのカウント数が数値データ(QNi - 1)に到達するま
で、ステップ2329ないしステップ2333から成る
ルーチンが繰り返される。
【0143】ステップ2332でカウンタkのカウント
数が主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6
万画素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから
16ビット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット
分のラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応
した数値データ(QNi - 1)に到達したとき、ステップ
2332からステップ2334に進み、そこでスイッチ
回路80Hの接続がマスク処理回路80E側に切り替え
られる。
【0144】ステップ2335では、余りデータSNi
がシステムコントローラ76のRAMから読み出され、
次いでステップ2336では、システムコントローラ7
6から余りデータSNi の数値に応じて4ビットデータ
ECD0 〜ECD15のうちの1つがエンコーダ80Gに
対して出力される。余りデータSNi と4ビットデータ
ECD0 〜ECD15との関係については上述した表3に
示した通りである。
【0145】既に説明したように、主走査方向の最初の
描画ラインについての余りデータSN(i=0) については
5であると仮定されているので、即ち16ビット分のラス
タデータに含まれるつなぎ個所が上位ビットから数えて
5番目と6番目の間となってるので、上位5ビットが
“1”でそれ以外のビットが“0”となった16ビットの
マスク処理データ〔111110000000000
0〕がエンコーダ80Gから出力され、そのマスク処理
データがマスク処理回路80Eに保持される。
【0146】ステップ2337では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2337でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2338に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされ、このとき16ビット分のラスタデータはマスク処
理データ〔1111100000000000〕で処理
される。即ち、16ビット分のラスタデータのうちの上位
5ビット分のラスタデータは元のラスタデータのままと
されるが、それより下位の11ビット分のラスタデータの
すべては“0”とされる。次いで、ステップ2339で
は、マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク
処理回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力
される。
【0147】なお、ステップ2328で商データQNi
が“0”であるとき、即ち主走査方向の描画ラインの次
のつなぎ領域に含まれる6万画素のラスタデータから16
ビット単位で読み出した際にその最初に読み出された16
ビット分のラスタデータにつなぎ個所が含まれている場
合には、ステップ2328からステップ2334にスキ
ップする。
【0148】ステップ2340では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ12499 に到達したか否かが判断され
る。数値データ12499 (200000/16 - 1)は既に述べた
ように主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素のラ
スタデータをビットマップメモリ80Cから16ビット単
位で読み出した際にその20万画素のすべてが読み出され
るまでの読出し回数に対応するものである。
【0149】ステップ2340でm=12499 である場
合、即ち主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれ
る6万画素のラスタデータから16ビット単位で読み出し
た際にその最後に読み出された16ビット分のラスタデー
タにつなぎ個所が含まれている場合には、ステップ23
40からステップ2348までスキップする。
【0150】ステップ2340でm≠12499 であると
き、ステップ2341に進み、そこでカウンタmのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされる。なお、この
カウントアップはつなぎ領域を含む16ビット分のラスタ
データ読出し分となる。次いでステップ2342に進
み、そこでエンコーダ80Gに対してシステムコントロ
ーラ76から4ビットデータECD0
〔0000〕が出
力される。このときスイッチ回路80Hの接続はインバ
ータ80I側ではなくマスク処理回路80Eに切り換え
られているので、マスク処理回路80Eには表1から明
らかなように16ビットのマスク処理データとして〔00
00000000000000〕が保持される。
【0151】ステップ2343では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2343でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2344に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“0”とされているので、16ビット分のラスタデータは
すべて“0”とされる。次いで、ステップ2345で
は、マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク
処理回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力
される。
【0152】ステップ2346では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ12499 に到達したか否かが判断され
る。上述したように、数値データ12499 (200000/16 -
1)は主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素のラ
スタデータをビットマップメモリ80Cから16ビット単
位で読み出した際にその20万画素のすべてが読み出され
るまでの読出し回数に対応するものである。
【0153】もしm≠12499 であれば、ステップ234
6からステップ2347に進み、そこでカウンタmのカ
ウント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステ
ップ2343に戻る。即ち、カウンタmのカウント数が
数値データ12499 に到達するまで、ステップ2343な
いしステップ2347から成るルーチンが繰り返され
る。
【0154】ステップ2346でカウンタmのカウント
数が12499 に到達したとき、即ちビットマップメモリ8
0Cから主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素の
ラスタデータがすべて読み出されたとき、ステップ23
46からステップ2348に進み、そこでカウンタiの
カウント数が“1”だけカウントアップされる。次い
で、ステップ2349では、カウンタiのカウント数が
中間バンド(即ち、図8の例では、第2バンド)に含ま
れる主走査方向の描画ラインの総本数(本実施形態で
は、30万本)に対応する数値データ((LN - 1)= 2999
99) に到達した否かが判断される。
【0155】現段階では、i=1であるので、ステップ
2349からステップ2350に進み、そこでカウンタ
mがリセットされ、その後ステップ2350からステッ
プ2303に戻る。即ち、カウンタiのカウント数が29
9999に到達するまで、ステップ2303ないしステップ
2350から成るルーチンが繰り返される。
【0156】ステップ2349でカウンタiのカウント
数が299999に到達すると、ステップ2351に進み、そ
こでラスタ変換回路80Bの作動が停止される。その
後、図18及び図19の描画作動ルーチンのステップ1
811に戻る。
【0157】図23ないし図26に示す中間バンドの描
画ラスタデータ作成ルーチンが完了したとき、フレーム
メモリ80Fには中間バンド(第2バンド)の描画ラス
タデータが図10に示すような態様で展開されて保持さ
れている。従って、図18及び図19の描画作動ルーチ
ンのステップ1814でフレームメモリ80Fのラスタ
データに基づいて通常の描画ルーチンを行うことによ
り、中間バンドに基づく部分描画パターン記録を行うこ
とができる。
【0158】続いて、図27ないし図29に示したフロ
ーチャートを参照して、図18及び図19の描画作動ル
ーチンのステップ1815で実行される終わりバンドの
描画ラスタデータ作成ルーチンについて説明する。
【0159】ステップ2701では、カウンタm及びi
がリセットされる。次いで、ステップ2702では、ラ
スタ変換回路80Bが作動させられ、これによりバッフ
ァメモリ80Aから順次読み出された終わりバンドの描
画ベクタデータが描画ラスタデータに変換されてビット
マップメモリ80Cに展開されて格納される。
【0160】ステップ2703では、カウンタkがリセ
ットされ、次いでステップ2034では、システムコン
トローラ76のRAMから商データQNi が読み出さ
れ、次いでステップ2712では、商データQNi
“0”に等しくないか否かが判断される。
【0161】QNi ≠0であるとき、ステップ2705
からステップ2706に進み、そこでスイッチ回路80
Hの接続がマスク処理回路80Eに切り換えられ、次い
でステップ2707では、エンコーダ80Gに対してシ
ステムコントローラ76から4ビットデータECD
0
〔0000〕が出力される。このときスイッチ回路8
0Hの接続はインバータ80I側ではなくマスク処理回
路80Eに切り換えられているので、マスク処理回路8
0Eには表1から明らかなように16ビットのマスク処理
データとして
〔0000000000000000〕が
保持される。
【0162】ステップ2708では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2708でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2709に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“0”とされているので、16ビット分のラスタデータは
すべて“0”とされる。次いで、ステップ2710で
は、マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク
処理回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力
される。
【0163】ステップ2711では、カウンタkのカウ
ント数が数値データ(QNi - 1)に到達したか否かが判
断される。数値データ(QNi - 1)は既に述べたように
主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6万画
素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから16ビ
ット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット分の
ラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応する
ものである。
【0164】現段階では、k=0であるので、ステップ
2711からステップ2712に進み、そこでカウンタ
mのカウント数が“1”だけカウントアップされると共
にカウンタkのカウント数も“1”だけカウントアップ
され、次いでステップ2708に戻る。即ち、カウンタ
kのカウント数が数値データ(QNi - 1)に到達するま
で、ステップ2708ないしステップ2712から成る
ルーチンが繰り返される。
【0165】ステップ2711でカウンタkのカウント
数が主走査方向の描画ラインのつなぎ領域に含まれる6
万画素のラスタデータをビットマップメモリ80Cから
16ビット単位で読み出す際につなぎ個所を含む16ビット
分のラスタデータが読み出されるべき読出し回数に対応
した数値データ(QNi - 1)に到達したとき、ステップ
2711からステップ2713に進み、そこでスイッチ
回路80Hの接続がインバータ80I側に切り替えられ
る。
【0166】ステップ2714では、余りデータSNi
がシステムコントローラ76のRAMから読み出され、
次いでステップ2715では、システムコントローラ7
6から余りデータSNi の数値に応じて4ビットデータ
ECD0 〜ECD15のうちの1つがエンコーダ80Gに
対して出力される。余りデータSNi と4ビットデータ
ECD0 〜ECD15との関係については上述した表3に
示した関係と同じであり、しかも4ビットデータECD
0 〜ECD15とエンコーダ80Gから出力される16ビッ
トのマスク処理データとの関係についても上述の表3に
示した関係と同じである。しかしながら、現段階では、
スイッチ回路80Hの接続切換についてはインバータ8
0I側となっているので、かかる16ビットのマスク処理
データは反転されてマスク処理回路80Eに保持される
ことになる。
【0167】上述した始まりバンド及び中間バンドの描
画ラスタデータ作成ルーチンの説明では、主走査方向の
最初の描画ラインについての余りデータSN(i=0) は5
と仮定したので、エンコーダ80Gから出力されてマス
ク処理回路80Eに保持される16ビットのマスク処理デ
ータは〔0000011111111111〕となる。
【0168】ステップ2716では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2716でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2717に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされ、このとき16ビット分のラスタデータはマスク処
理データ〔0000011111111111〕で処理
される。即ち、16ビット分のラスタデータのうちの上位
5ビット分のラスタデータについてはすべて“0”とさ
れ、それより下位の11ビット分のラスタデータについて
は元のままとされる。次いで、ステップ2718では、
マスク処理後の16ビット分のラスタデータがマスク処理
回路80Eからフレームメモリ80Fに対して出力され
る。
【0169】なお、ステップ2705で商データQNi
が“0”であるとき、即ち主走査方向の描画ラインのつ
なぎ領域に含まれる6万画素のラスタデータから16ビッ
ト単位で読み出した際にその最初に読み出された16ビッ
ト分のラスタデータにつなぎ個所が含まれている場合に
は、ステップ2705からステップ2713にスキップ
する。
【0170】ステップ2719では、カウンタmのカウ
ント数が“1”だけカウントアップされる。なお、この
カウントアップはつなぎ領域を含む16ビット分のラスタ
データ読出し分となる。次いでステップ2720に進
み、そこでエンコーダ80Gに対してシステムコントロ
ーラ76から4ビットデータECD0
〔0000〕が出
力される。このときスイッチ回路80Hの接続切換につ
いてはインバータ80I側となっているので、マスク処
理回路80Eには表2から明らかなように16ビットのマ
スク処理データとして〔11111111111111
11〕が保持される。
【0171】ステップ2721では、ビットマップメモ
リ80Cから16ビット分のラスタデータがシフトレジス
タ80Dに対して出力されたか否かが判断される。ステ
ップ2721でビットマップメモリ80Cからシフトレ
ジスタ80Dへの16ビット分のラスタデータの出力が確
認されると、ステップ2722に進み、そこでシフトレ
ジスタ80Dから16ビット分のラスタデータがマスク処
理回路80Eに対してパラレルに出力されてそこにロー
ドされる。このとき16ビット分のラスタデータはマスク
処理データによってマスク処理(即ち、論理積処理)さ
れるが、しかしマスク処理データの全てのビットは
“1”とされているので、16ビット分のラスタデータは
実質的なマスク処理を受けることはない。次いで、ステ
ップ2723では、マスク処理後の16ビット分のラスタ
データがマスク処理回路80Eからフレームメモリ80
Fに対して出力される。
【0172】ステップ2724では、カウンタmのカウ
ント数が数値データ12499 に到達したか否かが判断され
る。上述したように、数値データ12499 (200000/16 -
1)は主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素のラ
スタデータをビットマップメモリ80Cから16ビット単
位で読み出した際にその20万画素のすべてが読み出され
るまでの読出し回数に対応するものである。
【0173】もしm≠12499 であれば、ステップ272
4からステップ2725に進み、そこでカウンタmのカ
ウント数が“1”だけカウントアップされ、次いでステ
ップ2721に戻る。即ち、カウンタmのカウント数が
数値データ12499 に到達するまで、ステップ2721な
いしステップ2725から成るルーチンが繰り返され
る。
【0174】ステップ2725でカウンタmのカウント
数が12499 に到達したとき、即ちビットマップメモリ8
0Cから主走査方向の描画ラインに含まれる20万画素の
ラスタデータがすべて読み出されたとき、ステップ27
24からステップ2726に進み、そこでカウンタiの
カウント数が“1”だけカウントアップされる。次い
で、ステップ2727では、カウンタiのカウント数が
終わりバンド(即ち、図8の例では、第3バンド)に含
まれる主走査方向の描画ラインの総本数(本実施形態で
は、30万本)に対応する数値データ((LN - 1)= 2999
99) に到達した否かが判断される。
【0175】現段階では、i=1であるので、ステップ
2727からステップ2728に進み、そこでカウンタ
mがリセットされ、その後ステップ2728からステッ
プ2703に戻る。即ち、カウンタiのカウント数が29
9999に到達するまで、ステップ2703ないしステップ
2728から成るルーチンが繰り返される。
【0176】ステップ2727でカウンタiのカウント
数が299999に到達すると、ステップ2729に進み、そ
こでラスタ変換回路80Bの作動が停止される。その
後、図18及び図19の描画作動ルーチンのステップ1
816に戻る。
【0177】図27ないし図29に示す終わりバンドの
描画ラスタデータ作成ルーチンが完了したとき、フレー
ムメモリ80Fには終わりバンド(第3バンド)の描画
ラスタデータが図11に示すような態様で展開されて保
持されている。従って、図18及び図19の描画作動ル
ーチンのステップ1819でフレームメモリ80Fのラ
スタデータに基づいて通常の描画ルーチンを行うことに
より、終わりバンドに基づく部分描画パターン記録を行
うことができる。
【0178】上述の実施形態では、各バンドの描画ラス
タデータのすべてをマスク処理回路80Eでマスク処理
してフレームメモリ80Fに展開して保持した後にその
バンドに基づく描画ルーチンを実行して部分描画パター
ン記録を行うようになっているが、しかしマスク処理後
のラスタデータが少なくとも主走査方向の16本の描画ラ
イン分だけフレームメモリ80Fに部分的に保持された
後に描画ルーチンを実行して部分描画パターンの記録を
行うようにしてもよく、この場合には各バンドの描画ラ
スタデータの作成と部分描画パターンの記録とが平行し
て行われることになる。もちろん、この場合には、フレ
ームメモリ80Fについてはバッファメモリとして機能
し、各バンド描画ラスタデータのすべてを保持するよう
な大きな容量を持つ必要はなくなる。
【0179】また、上述の実施形態にあっては、すべて
のつなぎ領域でのつなぎ個所は同じとされているが、し
かし各つなぎ領域毎につなぎ個所を変えてもよく、この
場合にはもちろん図12ないし図14に示すつなぎ個所
設定ルーチンが各つなぎ領域毎に実行されることにな
る。
【0180】
【発明の効果】以上の記載から明らかように、本発明に
よるレーザ描画装置にあっては、2バンド以上のラスタ
データを合成する際に主走査方向の各描画ラインがその
間のつなぎ領域でランダムな個所でつながれるので、従
来問題とされるような双方の部分描画パターンのつなぎ
個所での不連続性欠陥等を解消することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ描画装置の一実施形態を示
す概略斜視図である。
【図2】図1に示したレーザ描画装置の制御ブロック図
である。
【図3】図2に示した描画データ処理回路を詳細に示す
ブロック図である。
【図4】従来のレーザ描画装置で描画パターンの全体を
3つのバンドに基づく部分描画パターンをつなぎ合わせ
て合成する場合の態様を示す模式図である。
【図5】従来のレーザ描画装置で部分描画パターンをつ
なぎ合わせた際のつなぎ個所に見られる欠陥の一例を示
す模式図である。
【図6】従来のレーザ描画装置で部分描画パターンをつ
なぎ合わせた際のつなぎ個所に見られる欠陥の別の例を
示す模式図である。
【図7】本発明によるレーザ描画装置で描画パターンの
全体を3つのバンドに基づく部分描画パターンをつなぎ
合わせて合成する場合の態様を示す模式図である。
【図8】本発明によるレーザ描画装置で第1バンド、第
2バンド及び第3バンドに基づく部分描画パターンをラ
ンダムな個所でつないで合成した状態を模式的に示す模
式図である。
【図9】第1バンド即ち始まりバンドに基づく部分描画
パターン記録を模式的に示す模式図である。
【図10】第2バンド即ち中間バンドに基づく部分描画
パターン記録を模式的に示す模式図である。
【図11】第3バンド即ち終わりバンドに基づく部分描
画パターン記録模式的に示す模式図である。
【図12】レーザ描画装置のエンジニアリングワークス
テーション(EWS)で実行されるつなぎ個所設定ルー
チンを示すフローチャートの一部分である。
【図13】レーザ描画装置のエンジニアリングワークス
テーション(EWS)で実行されるつなぎ個所設定ルー
チンを示すフローチャートのその他の部分である。
【図14】レーザ描画装置のエンジニアリングワークス
テーション(EWS)で実行されるつなぎ個所設定ルー
チンを示すフローチャートの残りの部分である。
【図15】図12ないし図14のつなぎ個所設定ルーチ
ンの実行で行われるつなぎ個所設定を模式的に示す模式
図である。
【図16】レーザ描画装置のエンジニアリングワークス
テーション(EWS)で実行されるベクタデータ処理ル
ーチンを示すフローチャートの一部分である。
【図17】レーザ描画装置のエンジニアリングワークス
テーション(EWS)で実行されるベクタデータ処理ル
ーチンを示すフローチャートの残りの部分である。
【図18】レーザ描画装置で実行される描画作動ルーチ
ンを示すフローチャートの一部分である。
【図19】レーザ描画装置で実行される描画作動ルーチ
ンを示すフローチャートの残り部分である。
【図20】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される始まりバンドの描画ラスタデ
ータ作成ルーチンを示すフローチャートの一部分であ
る。
【図21】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される始まりバンドの描画ラスタデ
ータ作成ルーチンを示すフローチャートのその他の部分
である。
【図22】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される始まりバンドの描画ラスタデ
ータ作成ルーチンを示すフローチャートの残りの部分で
ある。
【図23】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される中間バンドの描画ラスタデー
タ作成ルーチンを示すフローチャートの一部分である。
【図24】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される中間バンドの描画ラスタデー
タ作成ルーチンを示すフローチャートの別の部分であ
る。
【図25】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される中間バンドの描画ラスタデー
タ作成ルーチンを示すフローチャートの更に別の部分で
ある。
【図26】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される中間バンドの描画ラスタデー
タ作成ルーチンを示すフローチャートの残りの部分であ
る。
【図27】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される終わりバンドの描画ラスタデ
ータ作成ルーチンを示すフローチャートの一部分であ
る。
【図28】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される終わりバンドの描画ラスタデ
ータ作成ルーチンを示すフローチャートのその他の部分
である。
【図29】図18及び図19の描画作動ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される終わりバンドの描画ラスタデ
ータ作成ルーチンを示すフローチャートの残りの部分で
ある。
【符号の説明】
12 アルゴンレーザ発生器 40・46 電子シャッタ 66 エンジニアリングワークステーション(EWS) 68 ホストコントローラ 76 システムコントローラ 77 LANインターフェース回路 78 主走査制御回路 80 描画データ処理回路 80A バッファメモリ 80B ラスタデータ変換回路 80C ビットマップメモリ 80D シフトレジスタ 80E マスク処理回路 80F フレームメモリ 80G エンコーダ 80H スイッチ回路 80I インバータ 80J 同期回路 86 XY駆動機構制御回路 88 副走査制御回路 90 X軸サーボモータ 92 X軸駆動回路 98 Y軸サーボモータ 100 Y軸駆動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被描画体に対してレーザビームを主走査
    方向に偏向させつつ該被描画体を副走査方向に移動させ
    ると共に該レーザビームをラスタデータに基づいて変調
    させて所定のパターンを描画するレーザ描画装置であっ
    て、前記パターンが少なくとも2つのバンドに基づく部
    分描画パターンの合成により得られるように構成される
    レーザ描画装置において、 前記双方の部分描画パターン間につなぎ領域が設定さ
    れ、このつなぎ領域で前記双方の部分描画パターンの主
    走査方向の描画ラインがランダムな個所でつながれて合
    成されることを特徴とするレーザ描画装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ描画装置におい
    て、前記双方の部分描画パターンの一方の描画作動時に
    その他方の描画パターンの一部が前記つなぎ領域で部分
    的に描かれることを特徴とするレーザ描画装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のレーザ描画装
    置において、前記双方の部分描画パターンの主走査方向
    の描画ラインのつなぎ個所が主走査方向に沿って所定の
    距離以上離されることを特徴とするレーザ描画装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
    載のレーザ描画装置において、前記双方の部分描画パタ
    ーンの主走査方向の描画ラインの同一個所でのつなぎ個
    所が前記つなぎ領域で副走査方向に沿う所定範囲内から
    排除されることを特徴とするレーザ描画装置。
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