JPH0530337A - 画像接続方法および装置 - Google Patents

画像接続方法および装置

Info

Publication number
JPH0530337A
JPH0530337A JP3206333A JP20633391A JPH0530337A JP H0530337 A JPH0530337 A JP H0530337A JP 3206333 A JP3206333 A JP 3206333A JP 20633391 A JP20633391 A JP 20633391A JP H0530337 A JPH0530337 A JP H0530337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
main scanning
image data
scanning direction
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3206333A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kai
秀樹 甲斐
Tomiji Hotta
十三二 堀田
Takashi Kakihara
孝至 柿原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3206333A priority Critical patent/JPH0530337A/ja
Publication of JPH0530337A publication Critical patent/JPH0530337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大サイズの画像を小サイズの分割画像を主走
査方向に接続して描画するにあたり、隣接する分割画像
の境界部分での線画のガタツキや絵柄内のスジ状のムラ
を無くして、印刷物の品質を向上する。 【構成】 大サイズの画像中に区画線XL を副走査方向
に想定し、前記区画線の左側の分割画像を1回目主走査
で焼き付け、区画線XL の右側の分割画像を2回目主走
査で焼き付ける際に、区画線XL 上にある文字フォント
や網点等の画像要素を検出し、この画像要素については
1回目主走査または2回目主走査の何れか一方で焼き付
けることにより、画像要素上を避けて前記両主走査を接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面走査型の画像記録
装置において、小サイズの分割画像を主として主走査方
向に接続することによって大サイズの画像を描画記録す
るための画像接続方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、平面走査型の画像記録装
置は、画像信号によって変調された光ビームを、ポリゴ
ンミラー等の光ビーム偏向器によって主走査しながら、
副走査送りされるテーブル上に載置された感光材料上に
照射することによって、所望の画像を焼き付けている。
【0003】このような平面走査型の画像記録装置を用
いて画像を描画記録する場合、記録画像があまりに大き
いと、ポリゴンミラーのいわゆる面倒れや光学系の収差
の影響で、記録画像の両端領域で光ビームが等ピッチで
主走査されなくなったり、光ビームが充分絞り込めなく
なったりするという不都合が生じる。
【0004】そこで、例えば特開昭63−129620
号公報に見られるように、大サイズの画像を複数個の小
サイズの画像に分割し、各分割画像を感光材料上に主と
して主走査方向に間欠的に焼き付けて接続していくとい
う手法がとられている。図17は、このような手法によ
って焼き付けられた大サイズの画像を示しており、線順
次の1回目の主走査で、図中に破線で示した区画線Dよ
り左側の分割画像が焼き付けられた後、2回目の主走査
で区画線Dより右側の分割画像が焼き付けられることに
より両分割画像が接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来手法には次のような問題点がある。すなわち、分
割画像を接続するにあたり、画像記録装置の精度上の限
界により、1回目の主走査と2回目の主走査との間に副
走査方向の僅かなずれが生じるのが避けられない。その
結果、分割画像の区画線D上に文字等の線画がある場
合、図18の(a)に拡大して示したように、1回目の
主走査で焼き付けられた線画部分と、2回目の主走査で
焼き付けられた線画部分との間に副走査方向の位置ずれ
δが発生し、線画がガタツクという不都合が生じる。ま
た、分割画像の区画線上に網点で形成された絵柄がある
場合、図18の(b)に拡大して示したように、一つの
網点が区画線Dを境として位置ズレδをもつため、網点
の形状が変わり、その結果、区画線Dに沿って不快なス
ジ状のムラが発生するという不都合が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、大サイズの画像を小サイズの分割画像
を接続して描画するにあたり、隣接する分割画像の境界
部分での線画のガタツキや絵柄内のスジ状のムラを無く
して、印刷物の品質を向上することができる画像接続方
法および装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、大サイズの画像中に区画
線を副走査方向に設定し、前記区画線の一方側の分割画
像を第1の主走査で焼き付け、前記区画線の他方側の分
割画像を第2の主走査で焼き付けることによって、前記
分割画像同士を主走査方向に接続して大サイズの画像を
感光材料上に焼き付ける平面走査型の画像記録装置にお
ける画像接続方法において、前記区画線上にある画像要
素を前記第1または第2の主走査の何れか一方の主走査
によって焼き付けるものである。
【0008】具体的には請求項2に記載の発明のよう
に、大サイズ画像中の各画像要素の領域の主走査方向の
最小座標値と最大座標値とを求め、前記最大座標値が前
記区画線を主走査方向に越えない場合は、当該画像要素
を第1の主走査によって焼き付け、前記最小座標値が前
記区画線を主走査方向に越える場合は、当該画像要素を
第2の主走査によって焼き付け、前記最大座標値が前記
区画線を主走査方向に越え、かつ、前記最小座標値が前
記区画線を主走査方向に越えない場合は、当該画像要素
を第1または第2の主走査の何れか一方で焼き付ける。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、大サイズ
の画像中に区画線を副走査方向に設定し、前記区画線の
一方側の分割画像を第1の主走査で焼き付け、前記区画
線の他方側の分割画像を第2の主走査で焼き付けること
によって、前記分割画像同士を主走査方向に接続して大
サイズの画像を感光材料上に焼き付ける平面走査型の画
像記録装置における画像接続装置において、前記区画線
上に画像要素があるかどうかを検出し、画像要素がある
場合には、第1の主走査と第2の主走査とが接続する境
界線の主走査方向の座標を当該画像要素領域の主走査方
向の最大座標値に設定するとともに、その境界線の長さ
を当該画像要素領域の副走査方向の長さに設定し、一
方、区画線が画像要素のないスペース部分にある場合に
は、前記境界線の座標を区画線の座標に設定するととも
に、境界線の長さをスペース部分の長さに設定する境界
線データ算出手段と、前記境界線データ算出手段によっ
て算出された境界線データ(境界線の座標と長さ)を記
憶する境界線データ記憶手段と、大サイズ画像の画像デ
ータを記憶する画像データ記憶手段と、主走査方向の描
画位置を検出する描画位置検出手段と、前記描画位置検
出手段からの描画位置データと前記境界線データ記憶手
段に記憶された境界線データとを比較することにより現
在の描画位置が境界線よりも手前にあるかどうかを判断
し、現在の描画位置が境界線よりも手前にあるときに前
記画像データ記憶手段から読み出された画像データを第
1の主走査用の画像データとして画像記録装置に与え、
一方、現在の描画位置が境界線を越えているときに前記
画像データ記憶手段から読み出された画像データを第2
の主走査用の画像データとして画像記録装置に与える画
像データ読み出し制御手段と、を備えたものである。
【0010】さらに、請求項4に記載の発明は、大サイ
ズの画像中に区画線を副走査方向に設定し、前記区画線
の一方側の分割画像を第1の主走査で焼き付け、前記区
画線の他方側の分割画像を第2の主走査で焼き付けるこ
とによって、前記分割画像同士を主走査方向に接続して
大サイズの画像を感光材料上に焼き付ける平面走査型の
画像記録装置における画像接続装置において、大サイズ
画像中の各画像要素の領域の主走査方向の最小座標値と
最大座標値とを求める座標算出手段と、第1の主走査に
係る分割画像の画像データを記憶する第1の分割画像デ
ータ記憶手段と、第2の主走査に係る分割画像の画像デ
ータを記憶する第2の分割画像データ記憶手段と、前記
座標算出手段によって求められた最大座標値が前記区画
線を主走査方向に越えない場合は、当該画像要素の画像
データを前記第1の分割画像データ記憶手段に書き込
み、前記最小座標値が前記区画線を主走査方向に越える
場合は、当該画像要素の画像データを前記第2の分割画
像データ記憶手段に書き込み、かつ、前記最大座標値が
前記区画線を主走査方向に越え、かつ、前記最小座標値
が前記区画線を越えない場合は、当該画像要素の画像デ
ータを前記第1または第2の何れか一方の分割画像デー
タ記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、第1の主走
査時に前記第1の分割画像データ記憶手段から読み出さ
れた画像データを画像記録装置に与えるとともに、第2
の主走査時に前記第2の分割画像データ記憶手段から読
み出された画像データを画像記録装置に与える画像デー
タ出力制御手段と、を備えたものである。
【0011】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。すなわち、
請求項1に記載の発明方法によれば、大サイズの画像中
に想定した区画線上に文字フォントや網点等の画像要素
がある場合に、当該画像要素を第1の主走査または第2
の主走査の何れか一方によって焼き付けるので、第1の
主走査と第2の主走査が画像要素上で接続されることが
ない。
【0012】請求項2に記載の発明方法によれば、画像
要素の領域の主走査方向の最小座標値と最大座標値とを
求め、これらの座標値と区画線の主走査方向の座標値と
を比較することによって、当該画像要素が区画線に対し
てどのような位置関係にあるかを判定する。すなわち、
前記最大座標値が区画線を越えない場合は、当該画像要
素は区画線の主走査方向手前にあるので、その画像要素
を第1の主走査によって焼き付ける。また、前記最小座
標値が区画線を越える場合は、当該画像要素は区画線を
越えているので、その画像要素を第2の主走査によって
焼き付ける。さらに、前記最大座標値が区画線を越え、
かつ、最小座標値が区画線を越えない場合は、当該画像
要素は区画線上にあるものと判断し、その画像要素を第
1の主走査または第2の主走査の何れか一方で焼き付け
ることによって、第1の主走査と第2の主走査が画像要
素上で接続されないようにする。
【0013】請求項3に記載の発明装置によれば、境界
線データ算出手段が区画線上の画像要素を避けるよう
に、第1の主走査と第2の主走査との境界線を設定す
る。この境界線の主走査方向の座標と副走査方向の長さ
とからなる境界線データは境界線データ記憶手段に記憶
される。画像データ読み出し制御手段は、前記境界線デ
ータと、描画位置検出手段で検出された主走査方向の描
画位置を比較することにより、現在の描画位置が境界線
よりも手前にあるかどうかを判断する。描画位置が境界
線よりも手前にあるときに画像データ記憶手段から読み
出された画像データは第1の主走査用の画像データとし
て画像記録装置に送られる。一方、描画位置が境界線を
越えているときに画像データ記憶手段から読み出された
画像データは第2の主走査用の画像データとして画像記
録装置に送られる。
【0014】請求項4に記載の発明装置によれば、大サ
イズ画像中の各画像要素の領域の主走査方向の最小座標
値と最大座標値とが求められ、前記最大座標値が区画線
を主走査方向に越えない場合は、当該画像要素の画像デ
ータは第1の分割画像データ記憶手段に書き込まれ、前
記最小座標値が区画線を越える場合には、当該画像要素
の画像データは第2の分割画像データ記憶手段に書き込
まれる。そして、前記最大座標値が区画線を主走査方向
に越え、かつ、最小座標値が区画線を越えない場合、す
なわち、当該画像要素が区画線上にある場合は、その画
像要素の画像データは第1または第2の何れか一方の分
割画像データ記憶手段に書き込まれる。このように区画
線上の画像要素が二分されないように、大サイズ画像の
画像データを2画面の分割画像データに分けた後、第1
の主走査時には第1の分割画像データ記憶手段に記憶さ
れた画像データが画像記録装置に与えられ、第2の主走
査時には第2の分割画像データ記憶手段に記憶された画
像データが画像記録装置に与えられる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。 A.本発明方法の原理 具体的な実施例装置の説明をするまえに、まず本発明方
法の原理を図1および図2を参照して説明する。図1に
示すように、左半分の分割画像を焼き付けるための1回
目主走査と、右半分の分割画像を焼き付けるための2回
目主走査とが、両分割画像の境界部分で重なり領域をも
っている。具体的には、図2に示すように、重なり領域
内に文字等の線画がある場合、線画上で1回目の主走査
と2回目の主走査とを接続させるのではなく、線画と線
画との間で両主走査を接続させるようにする。線画と線
画との間は非露光部分であるので、両主走査にズレが生
じていても、焼き付け画像に影響を及ぼすことはない。
同様に、重なり領域内に網点で形成された絵柄がある場
合、網点と網点との間で両主走査を接続させるようにす
る。重なり領域で線画や絵柄等の画像要素がないスペー
ス部分(非露光部分)では、重なり領域の左右の区画線
L ,XR の何れで両主走査を接続してもよい。このよ
うに、1回目主走査と2回目主走査の重なり領域を設定
し、その重なり領域内で線画や網点等の画像要素を避け
るように両主走査を接続すれば、たとえ両主走査に副走
査方向のズレがあっても、その影響が線画や網点上に現
れにくい。
【0016】B.実施例装置 <第1実施例>次に、本発明方法を用いた画像接続装置
の一実施例を説明する。図3は画像接続装置の全体構成
を示したブロック図である。図中、符号1は原稿上に線
画や絵柄等を模擬的にレイアウトするための編集機であ
る。2は編集機1の固有の言語(ページ記述言語)で作
成されたレイアウトデータをビットマップデータに変換
するとともに、前述した分割画像の重なり領域における
境界線データ(これについては後述する)を作成するた
めのラスタ・イメージ・プロセッサ(RIP)である。
3はRIP2で作成されたビットマップデータや境界線
データに基づいて、平面走査型の画像記録装置4に与え
るためのシリアル画像データを作成する画像処理部であ
る。
【0017】次に、図4を参照して上述した平面走査型
の画像記録装置の一例を説明する。図中、符号11は感
光材料Pが載置される可動テーブルである。この可動テ
ーブル11は、固定テーブル12の上に並設された一対
のガイドレール13に摺動自在に搭載され、可動テーブ
ル11に螺合したボールネジ14をY軸駆動モータ15
で駆動することによって、Y軸方向に副走査送りされ
る。可動テーブル11の上方には露光ヘッド16があ
り、この露光ヘッド16には、後述するようにレーザビ
ームをX軸に沿った主走査方向に走査するための光学系
が備えられている。固定テーブル12の上には門形フレ
ーム17が架設されており、このフレーム17の上面に
並設された一対のガイドレール18に、前記露光ヘッド
16が摺動自在に搭載されている。露光ヘッド16は、
これに螺合されたボールネジ19をX軸駆動モータ20
で駆動することによって、X軸方向に移動するように構
成されている。
【0018】なお、本発明において、感光材料が載置さ
れるテーブルと露光ヘッドとは、相対的にX軸,Y軸に
沿って移動可能であればよいので、露光ヘッドを固定
し、前記テーブルをX軸およびY軸に沿って移動可能に
構成してもよい。また、その逆に、前記テーブルを固定
し、露光ヘッドをX軸およびY軸に沿って移動可能に構
成してもよい。
【0019】次に、図5を参照して本実施例装置の露光
ヘッド16に備えられる光学走査系の構成を説明する。
図中、符号21はレーザビームLBを照射するHe−N
eレーザ等のガスレーザ光源である。レーザ光源21か
ら照射されたレーザビームLBは音響光学変調器(AO
M)22に入射される。AOM22は、AOMドライバ
23を介して、画像処理部3から与えられたシリアル画
像データに基づいてレーザビームLBをON/OFF変
調する。変調されたレーザビームLBは、回転駆動され
るポリゴンミラー24によってX方向に主走査され、f
θレンズ25を介して感光材料Pに照射される。なお、
図中の符号26は、レーザビームLBが入射することに
よって主走査開始タイミングを検出するための同期セン
サであり、この同期センサ26から出力された同期信号
は画像処理部3に与えられる。また、27は、ボリゴン
ミラー24の回転に同期したシフトクロックを作成する
パルス発生回路である。
【0020】なお、本発明に適用される光学走査系は上
述のものに限らない。例えば、レーサ光源として半導体
レーザを使用する場合にはAOMのような個別の光ビー
ム変調器は不要である。また、レーザビームLBを主走
査するための手段としては、ガルバノミラーや音響光学
偏向器を使用することも可能である。
【0021】次に、上述したRIP2における境界線デ
ータの算出手法について説明する。ここで、境界線と
は、第1の主走査と第2の主走査とが接続される副走査
方向に沿った仮想の線分であり、境界線データはX座標
とその長さで表される。この点で、前記両主走査の重な
り領域の単なる区画を示す区画線XL ,YL とは区別さ
れる。
【0022】編集機1から出力される文字のフォントデ
ータは、一般にそのアウトラインを直線近似するベクタ
ー又は近似曲線で表されている。図6に示すように、文
字フォントFの領域は、文字原点(0,0)と、文字を
完全に囲む最小四角形の対角上の2点A,Bの座標(x
MAX ,yMAX )、(xMIN ,yMIN )によって表され
る。また、文字の幅(その文字の原点Oから次の文字の
原点O’までの距離)がwで示されている。文字の原点
Oが、焼き付けられる感光材料上の任意の点(x0 ,y
0 )に配置されるとすると、この位置が文字の原点にな
るため、この座標を上記2点A,Bの座標にオフセット
として与える。また、文字を拡大あるいは縮小する場合
は、その係数を上記2点の座標に掛けると、描画すべき
文字の座標を得ることができる。変換後の2点A,Bの
座標を(x’MAX ,y’MAX )、(x’MIN
y’MIN )、文字幅をw’として図7に示す。
【0023】図7は、感光材料上の任意の点(x0 ,y
0 )に図6に示した文字フォントを配置した例を示して
おり、図中の斜線領域は分割画像の重なり領域を示す。
同図では、文字フォントが重なり領域の区画線XL 上に
ある場合を示している。文字フォントが重なり領域の一
方の区画線XL (実施例ではX座標がaの直線)上にあ
る場合と無い場合とで、RIP2は次のように各文字フ
ォントに対して境界線データを設定する。以下、図8の
フローチャートを参照して説明する。
【0024】まず、文字フォントの座標(xMAX ,y
MAX )、(xMIN ,yMIN )を描画座標系の座標(x’
MAX ,y’MAX )、(x’MIN ,y’MIN )に変換する
(ステップS1)。次にX座標x’MIN が左側の区画線
L の座標aよりも小さいかどうかを判断する(ステッ
プS2)。x’MIN がaよりも大きい場合、図9の
(a)に示すように、その文字フォントFは区画線XL
よりも右側にあるので、そのときはその文字フォントの
長さL分だけ境界線(図中に太線で示す)の座標をx=
aに設定する(ステップS3)。
【0025】x’MIN がaよりも小さい場合はステップ
S4に進み、x’MAX がaよりも大きく、かつa+dよ
りも小さいかどうかを判断する。x’MAX がその範囲内
に入っている場合は、図9の(b)に示すように、その
文字フォントFが区画線XL に重なっていることになる
ので、そのときの境界線の始点座標を文字フォントFの
A点の座標(x’MAX ,y’MAX )に設定し、長さLを
y’MAX −y’MIN に設定する(ステップS5)。
【0026】x’MAX がaよりも小さい場合は、図9の
(c)に示すように、その文字フォントFが区画線XL
よりも左側に位置しているので、境界線をその文字フォ
ントの長さL分だけx=aに設定する。また、x’MAX
がa+dよりも大きい場合は、図9の(d)に示すよう
に、その文字フォントFが大きいために境界領域を跨い
でいることになる。この場合は、文字フォント上で主走
査方向の接続を行うことになり、一応、境界線をx=a
に設定する。ただし、文字フォントの大きさとの関係
で、重なり領域の幅を適宜に設定することにより、この
ような事態は僅少にすることができる。
【0027】以上のようにして求められた境界線データ
は、Y座標に対して昇順にソートされ、Y軸上のアドレ
スの小さい順に並べ変えられる。図10を参照して具体
的に説明する。図10の例では、感光材料の上方にスペ
ース(非露光部分)があるので、境界線L1 の始点座標
は(a,0)で、長さは次の文字フォントF1のY座標
の最大値y1 ' MAX で与えられる。文字フォントF1の
境界線L2 の始点座標は(x1 MAX ,y1 MAX )で
あり、長さはy1 MAX −y1 MIN で与えられる。次
の文字フォントF2との間にスペースがあるので、この
部分の境界線L3 の始点座標は(a,y1 MIN )で、
長さはy1 MIN −y2 MAX で与えられる。以下、同
様に境界線の始点座標と、その長さが求められる。
【0028】次に、網点パターンを焼き付ける場合の境
界線データの算出手法を図11を参照して説明する。網
点の場合も文字フォントの場合と同様に、重なり領域の
左側の区画線XL の座標をaとすると、最初のスペース
部分の境界線L0 の始点座標は(a,0)、長さはy1
で与えられる。網点パターンを構成する各画素は予め決
まった大きさを持っているので、境界線L0 に接続する
各境界線L1 ,L2 ,…,Ln の始点座標(x1
1 ),(x2,y2 ),…,(xn ,yn )は各画素
の区切りの座標から求められ、また、各境界線の長さは
隣接する画素のY座標の差から容易に求めることができ
る。
【0029】次に、図12を参照して本実施例装置の画
像処理部3の構成を説明する。画像処理部3は、RIP
2でビットマップに展開された画像データを記憶するた
めの画像メモリ30と、同じくRIP2で算出された境
界線データを記憶するための境界線データメモリ31と
を備えている。画像メモリ30は、複数ビット(例え
ば、8ビットや16ビット)の画像データを1単位(以
下、ワードという)として記憶するアドレス領域を備
え、各アドレス領域はX方向(主走査方向)およびY方
向(副走査方向)のアドレスを指定することによって呼
び出される。境界線データメモリ31は、各境界線の始
点座標と、その長さをそれぞれ対にして記憶するアドレ
ス領域を備えている。
【0030】画像メモリ30のX方向アドレスはアップ
カウンタ32で指定され、Y方向アドレスはアップカウ
ンタ33で指定される。アップカウンタ32は、初期値
設定器34によって、1回目主走査と2回目主走査とに
係る二つの初期値を設定される。これらの初期値はコン
トローラ35からの選択(SEL)信号によって切り換
えられる。画像メモリ30から読み出されたワード単位
の画像データは、シフトレジスタ36でパラレル・シリ
アル変換されたのち、論理回路37に与えられる。論理
回路37は、反転ゲートG1,G2、ANDゲートG
3,G4、およびORゲートG5から構成されている。
比較器38はアップカウンタ32の計数値に基づき主走
査の終了タイミングを検出するためのもので、1回目主
走査と2回目主走査とに係る二つの基準値がコントロー
ラ35からのSEL信号によって、択一的にその内部に
設定されるようになっている。比較器39はアップカウ
ンタ33の計数値に基づいて副走査の終了タイミングを
検出するためのものである。
【0031】一方、境界線データメモリ31は、アップ
カウンタ40によってアドレスが指定される。ダウンカ
ウンタ41は境界線データメモリ31から境界線の長さ
データをロードされ、コントローラ35からのダウンカ
ウント信号により1主走査が終わるごとにデクリメント
される。ダウンカウンタ41のキャリーアウト信号に基
づき、コントローラ35はアップカウンタ40へアップ
カウント信号を出してアップカウンタ40をインクリメ
ントする。境界線データメモリ31から読み出された境
界線のX座標はラッチ回路42を介して比較器43に与
えられる。また、比較器43はアップカウンタ44の計
数値を入力している。アップカウンタ44は、図5に示
したパルス発生回路27から与えられたシフトクロック
を計数して、現在の主走査方向の描画位置(X座標)を
検出するものである。このアップカウンタ44には、初
期値設定器45によって1回目主走査と2回目主走査に
係る初期値が設定される。初期値の選択はコントローラ
35からのSEL信号によって行われる。
【0032】以下、図13を参照して上述した実施例装
置の動作を説明する。図13は、1回目主走査と2回目
主走査とによって焼き付けられる画像を模式的に示した
ものある。図中のXL (X座標=a)は分割画像の重な
り領域の左側区画線、XR (X座標=a+d)は重なり
領域の右側の区画線である。この例では、左側区画線X
L 上に文字フォントF1,F2と網点Dとがあるものと
する。なお、網点Dは作図の便宜上、拡大して示してあ
る。
【0033】RIP2でビットマップに展開された画像
データは画像メモリ30に書き込まれる。また、RIP
2は、上述した手法により、区画線XL 上のスペース部
分、文字フォント部分、および網点部分の境界線L1
11のX座標と長さをそれぞれ算出し、これらのデータ
が境界線データメモリ31に書き込まれる。画像メモリ
30からの画像データの読み出しは次のようにして行わ
れる。
【0034】まず、1回目の主走査のとき、コントロー
ラ35は『L』レベルのSEL信号を出力する。これに
より、初期値設定器34,45にそれぞれ『0』が設定
される。また、比較器38の内部レジスタに、重なり領
域の右側区画線XR のX座標値(a+d)が設定され
る。なお、比較器39の内部レジスタには、Y方向の走
査終了位置YE が設定されている。コントローラ35
は、画像メモリ30の1ワードが、例えば8ビットで構
成されている場合、シフトクロックを1/8に分周した
アップカウント信号を作成して、これをアップカウンタ
32に与えることにより、画像メモリ30の画像データ
がワード単位で順に読み出されていく。画像メモリ30
から読み出されたワード単位の画像データは、シフトレ
ジスタ36でシリアルデータに変換された後、論理回路
37のANDゲートG3に与えられる。
【0035】1回目の主走査の描画位置が、図13に示
した境界線L1 に達していない場合、アップカウンタ4
4の計数値(主走査方向の描画位置に対応する)は、ラ
ッチ回路42にラッチされた境界線L1 のX座標値より
も小さいので、比較器43は『L』レベルを出力する。
比較器43の出力は論理回路37の反転ゲートG1で反
転され、『H』レベルとしてANDゲートG3に入力す
る。また、このANDゲートG3には『L』レベルのS
EL信号が反転ゲートG2で反転されて、『H』レベル
として入力している。その結果、ANDゲートG3が開
放し、シフトレジスタ36から出力されたシリアル画像
データがANDゲートG3およびORゲートG5を通っ
て、図5に示したAOMドライバ23に与えられる。1
回目の主走査の描画位置が、図13に示した境界線L1
を越えると、比較器43の出力が『H』レベルに切り替
わるので、論理回路37のANDゲートG3が閉じるこ
とにより、境界線L1 よりも右側にある画像データの出
力が禁止される。これにより、感光材料上には境界線L
1 の左側領域の画像が記録される。
【0036】アップカウンタ32の計数値が、比較器3
8の内部に設定された重なり領域の右側区画線XR のX
座標値(a+d)に達すると、比較器38の一致検出信
号に基づき、コントローラ35はアップカウンタ32,
44をクリアするとともに、副走査方向のアップカウン
タ33をインクリメントし、次の行の画像データの読み
出しを始める。以下、同様に境界線L1 よりも左側の領
域が線順次に主走査されていく。この間、ダウンカウン
タ41は1主走査ごとにダンウンカウントされ、主走査
ラインが境界線L1 の終端に達するとキャリーアウト信
号をコントローラ35に出力する。これにより、コント
ローラ35はアップカウンタ40へアップカウント信号
を出して、その値をインクリメントし、境界線データメ
モリ31から新たな境界線L2 (図13に示す文字フォ
ントF1の境界線)のX座標を読み出す。境界線L2
X座標はラッチ回路42にラッチされ、境界線L2 の長
さデータがダウンカウンタ41にロードされる。
【0037】境界線L2 のX座標がラッチ回路42にラ
ッチされると、比較器43はアップカウンタ44の計数
値が前記X座標に至るまでは『L』レベルを出力するの
で、画像メモリ30から読み出された画像データは描画
位置が境界線L2 に至るまで論理回路37を通過して焼
き付けに供される。描画位置が境界線L2 を越えた後
は、比較器43の出力が反転するので非露光となる。描
画位置が重なり領域の右側区画線XR に達すると、上述
したように比較器38の一致検出信号に基づき、次の行
の主走査に移る。以下、境界線L2 の長さに相当する幅
の主走査が行われる結果、重なり領域の左側区画線XL
上にある文字フォントF1が1回目の主走査で焼き付け
られる。
【0038】以下、同様に感光材料上のスペース部分の
境界線L3 、文字フォントF2の境界線L4 、さらにス
ペース部分の境界線L5 、網点の境界線L6 〜L10、お
よびスペース部分の境界線L11の各々の左側領域が、1
回目の主走査で線順次に焼き付けられることにより、重
なり領域の左側区画線XL 上の各文字フォントF1,F
2、および網点が1回目主走査で焼き付けられる。
【0039】1回目主走査が終り、2回目主走査に移る
ときに、コントローラ35はSEL信号を『H』レベル
に切り換える。これにより、初期値設定器34,45に
は図13に示した重なり領域の左側区画線XL (X座標
=a)にそれぞれ対応した値が設定され、比較器38に
は主走査終了位置XE が設定される。上述した初期値設
定器34への初期値の設定により、画像メモリ30から
は重なり領域の左側区画線XL よりも右側領域に位置す
る画像データがワード単位で順に読み出されていく。ワ
ード単位の画像データはシフトレジスタ36でシリアル
データに変換された後、論理回路37に与えられる。
【0040】2回目の主走査は、図4に示した画像記録
装置の露光ヘッド16の移動により、光ビームが前記区
画線XL から右側へ主走査するように設定される。描画
位置が図13のスペース部分の境界線L1 の右側領域に
ある場合には、アップカウンタ44の計数値がラッチ回
路42にラッチされた境界線L1 のX座標よりも大きい
ので、比較器43は『H』レベルを出力する。また、S
EL信号が『H』レベルであるので、論理回路37のA
NDゲートG4が開放する。その結果、シフトレジスタ
36から出力された、重なり領域の左側区画線XL より
も右側領域に位置する画像データは論理回路37を通過
して、図5に示したAOMドライバー23に与えられて
焼き付けされる。
【0041】描画位置が図13に示した文字フォントF
1の領域内で、かつ文字フォントF1の境界線L2 より
も左側にあるときは、比較器43が『L』レベルを出力
し、論理回路37のANDゲートG4が閉じる。したが
って、文字フォントF1の画像データが論理回路37を
通過しないので、文字フォントF1は2回目主走査では
焼き付けされない。描画位置が境界線L2 を通過する
と、比較器43の出力が反転することにより、境界線L
2 より右側領域にある画像データがAOMドライバー2
3に与えられて焼き付けされる。以下、同様に描画位置
が境界線L3 〜L11の右側にある場合にのみ焼き付けが
行われる。すなわち、2回目主走査では、重なり領域の
左側区画線XL 上にある文字フォントF1,F2や網点
Dが焼き付けられることはない。
【0042】<第2実施例>上述した第1実施例では、
RIP2で全画面分のビットマップデータと境界線デー
タとをそれぞれ作成して画像処理部3へ送り、画像処理
部3では前記境界線データに基づいて1回目主走査に必
要な画像データと2回目主走査に必要な画像データとを
選択して画像記録装置に送って分割画像を個別に焼き付
けるように構成した。これに対し、本実施例では、図3
に示したRIP2で、隣接する二つの分割画像に対応し
た2画面分のビットマップデータを個別に作成し、各ビ
ットマップデータを画像処理部3に送るように構成して
いる。
【0043】以下、図14を参照して、第2実施例装置
の要部構成を説明する。本実施例で用いられるRIP2
Aは、編集機1で作成されたレイアウトデータをビット
マップデータに展開するとともに、文字フォントや網点
の座標を描画座標系の座標に変換する座標変換部51
と、この座標変換部51で得られたビットマップデータ
のうち1回目主走査に係るビットマップデータを記憶す
るビットマップメモリ52aと、2回目主走査に係るビ
ットマップデータを記憶するビットマップメモリ52b
と、前記ビットマップメモリ52a,52bへのリード
・ライトを制御するメモリコントローラ53とを含む。
【0044】上述したRIP2Aの作用を図15および
図16を参照して具体的に説明する。いま、図15の
(a)に示すように文字フォントF1,F2,F3が感
光材料上に配置されるとする。文字フォントF1は重な
り領域の左側区画線XL 上にあり、文字フォントF3は
右側区画線XR 上にあり、文字フォントF2は重なり領
域の内部にある。RIP2Aは、図6および図7で説明
したように、各文字フォントの原点を中心とした領域座
標(xMAX ,yMAX ),(xMIN ,yMIN )を、感光材
料の描画座標系の座標(x’MAX ,y’MAX ),(x’
MIN ,y’MIN )に変換する(図16のステップN
1)。そして、各文字フォントのX座標の最大値x’
MAX が、重なり領域の左側区画線XL の座標(X=a)
よりも小さいかどうかを判断する(ステップN2)。
【0045】x’MAX がaよりも小さい場合は、その文
字フォントは境界線XL よりも左側にあるものと判断
し、その文字フォントのビットマップデータをビットマ
ップメモリ52aに書き込む(ステップN5)。x’
MAX がaよりも大きい場合は、ステップN3に進み、X
座標の最小値x’MIN がaよりも小さいかどうかを判断
する(ステップN3)。x’MIN がaよりも小さい場合
はステップN4に進み、x’MAX がa+d(重なり領域
の右側区画線XR の座標値)よりも小さいかどうかを判
断する。x’MAX がa+dよりも小さい場合は、その文
字フォントが区画線XL 上にあるものと判断して、この
場合はその文字フォントのビットマップデータをビット
マップメモリ52aに展開する(ステップN5)。
【0046】x’MAX がa+dよりも大きい場合は、そ
の文字フォントが相当大きいために重なり領域を跨ぐよ
うに配置されているものと判断し、例えば区画線XL
境として左側領域のビットマップデータはビットマップ
メモリ52aに展開し、右側領域のビットマップデータ
はビットマップメモリ52bに展開する(ステップN
6)。この場合、一つの文字フォントが2分割されて描
画されるので、文字フォント上で1回目主走査と2回目
主走査とが接続されることになる。ただし、第1実施例
でも説明したように、重なり領域の幅を適宜に設定する
ことにより、このような事態を僅少にすることは可能で
ある。
【0047】一方、ステップN3で、x’MIN がaより
も大きいと判断された場合には、その文字フォントは区
画線XL よりも右側領域にあるものと判断して、その文
字フォントのビットマップデータをビットマップメモリ
52bに展開する(ステップN7)。
【0048】以上の操作を各文字フォントや網点につい
て行うことにより、全画面のビットマップデータを2画
面に分割してビットマップメモリ52aあるいは52b
に展開する。
【0049】図14に戻って、RIP2Aのビットマッ
プメモリ52a,52bに展開されたビットマップデー
タは、画像処理部3Aのコントローラ61との間でデー
タ入力制御信号を使ったハンドシェイクによって、画像
処理部3A内の例えばFIFO(先入れ先出しメモリ)
で構成されたバッファメモリ62に伝送される。1回目
主走査のときは、ビットマップメモリ52a内の画像デ
ータがバッファメモリ62に伝送される。バッファメモ
リ62の全領域に画像データが書き込まれると、バッフ
ァメモリ62からコントローラ61にフラグが出され、
コントローラ61からの指令によってRIP2Aからの
画像データの伝送が中断される。
【0050】コントローラ61は、バッファメモリ62
からシフトレジスタ63にロードしたワード単位の画像
データを、図5に示した同期センサ26からの同期信号
およびパルス発生回路27からのシフトクロックに基づ
いてシフトして、図5に示したAOMドライバー23に
出力する。主走査方向の描画位置はカウンタ64によっ
て検出される。比較器66は、カウンタ64の計数値が
予め設定された主走査終了位置(1回目主走査では図1
5に示したX座標a+d)に達したときに一致検出信号
をコントローラ61に出す。これにより、コントローラ
61は次行の主走査ラインに係る画像データをバッファ
メモリ62から取り出し、シフトレジスタ63を介して
AOMドライバー23に出力する。以上の操作を繰り返
すことにより、一方の分割画像(図15の(b)に示し
た左側の分割画像)が焼き付けられる。この1回目の主
走査で、区画線XL 上にある文字フォントや網点が焼き
付けられる。
【0051】副走査方向の描画位置はカウンタ65で検
出され、比較器67が予め定めれた副走査終了位置に達
したことをカウンタ65の計数値から判断すると、一致
検出信号をコントローラ61に出す。これにより、コン
トローラ61が2回目主走査に係る画像データをRIP
2Aに要求することにより、ビットマップメモリ52b
内の画像データがバッファメモリ62に伝送され、以
下、1回目主走査と同様にバッファメモリ62内の画像
データが読み出されて、他方の分割画像(図15の
(c)に示した右側の分割画像)が焼き付けられる。
【0052】なお、上述の実施例では、分割画像の重な
り領域の左側の区画線XL 上にある文字フォントや網点
に着目し、これらの文字フォントや網点を1回目の主走
査で焼き付けるように構成したが、本発明はこれに限定
されるものでなく、例えば、上記文字フォントや網点を
2回目の主走査で焼き付けるようにしてもよい。また、
分割画像の重なり領域の右側の区画線XR 上にある文字
フォントや網点に着目し、これらを1回目主走査、ある
いは2回目主走査で焼き付けようにしてもよい。
【0053】また、実施例では、一つの走査光学系で2
回の主走査を行うことによって分割画像を接続したが、
本発明はこれに限らず、二つの走査光学系を使って、隣
接する分割画像を同時に焼き付けるように構成してもよ
い。
【0054】さらに、上述の実施例では、説明の簡単の
ために、二つの分割画像を接続することによって大サイ
ズの画像を得る場合を例に採って説明したが、三つ以上
の分割画像を主走査方向に接続することによって大サイ
ズの画像を焼き付ける場合にも本発明が適用されること
は言うまでもない。
【0055】また、第2実施例では、編集機1から与え
られた大サイズ画像のレイアウトデータをRIP2Aで
2分割して、それぞれビットマップデータに展開した
が、これは編集機1で1回目主走査用のレイアウトデー
タと2回目主走査用のレイアウトデータとに分割し、こ
れらのデータをRIPでそれぞれビットマップデータに
展開するように構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、大サイズの画像中に区画線を副走査方向に想
定し、前記区画線の一方側の分割画像を第1の主走査で
焼き付け、前記区画線の他方側の分割画像を第2の主走
査で焼き付ける際に、前記区画線上にある文字フォント
や網点等の画像要素については、前記第1または第2の
主走査の何れか一方の主走査によって焼き付けるように
構成したので、第1の主走査と第2の主走査とが画像要
素上で接続されることがない。したがって、第1の主走
査と第2の主走査との間に多少のズレが生じても、その
ズレは非露光部分で発生するので線画や網点形状に影響
を与えることがなく、もって印刷物の品質を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像接続方法の原理を説明するた
めの図である。
【図2】本発明に係る画像接続方法の原理を説明するた
めの図である。
【図3】実施例装置の概略構成を示したブロック図であ
る。
【図4】実施例装置に用いられる画像記録装置の外観斜
視図である。
【図5】画像記録装置に備えられる光学走査系の概略構
成を示したブロック図である。
【図6】文字フォントの領域を定義する座標の説明図で
ある。
【図7】描画座標系に変換された文字フォントの領域の
座標を示す図である。
【図8】境界線データの算出処理を示すフローチャート
である。
【図9】文字フォントの位置と、これに対応した境界線
との関係を示す説明図である。
【図10】文字フォントの境界線の設定例を示す図であ
る。
【図11】網点の境界線の設定例を示す図である。
【図12】第1実施例装置の画像処理部の概略構成を示
したブロック図である。
【図13】第1実施例装置の動作説明に供する図であ
る。
【図14】第2実施例装置のRIPおよび画像処理部の
概略構成を示したブロック図である。
【図15】第2実施例装置の動作説明に供する図であ
る。
【図16】第2実施例装置の動作説明に供するフローチ
ャートである。
【図17】従来方法の説明図である。
【図18】従来方法の問題点の説明に供する図である。
【符号の説明】
1…編集機 2…RIP(境界線データ算出手段) 2A…RIP 3…画像処理部 3A…画像処理部(画像データ出力制御手段) 4…平面走査型画像記録装置 16…露光ヘッド 30…画像メモリ(画像データ記憶手段) 31…境界線データメモリ(境界線データ記憶手段) 32,33,40…アップカウンタ 34,45…初期値設定器 35…コントローラ 38,39…比較器 41…ダウンカウンタ 37…論理回路(画像データ読み出し制御手段) 43…比較器(画像データ読み出し制御手段) 44…アップカウンタ(描画位置検出手段) 51…座標変換部(座標算出手段) 52a…ビットマップメモリ(第1の分割画像データ記
憶手段) 52b…ビットマップメモリ(第2の分割画像データ記
憶手段) 53…メモリコントローラ(書き込み制御手段) P…感光材料 XL ,XR …重なり領域の区画線 F…文字フォント D…網点
フロントページの続き (72)発明者 柿原 孝至 京都市南区久世築山町465番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社久世工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大サイズの画像中に区画線を副走査方向
    に設定し、前記区画線の一方側の分割画像を第1の主走
    査で焼き付け、前記区画線の他方側の分割画像を第2の
    主走査で焼き付けることによって、前記分割画像同士を
    主走査方向に接続して大サイズの画像を感光材料上に焼
    き付ける平面走査型の画像記録装置における画像接続方
    法において、 前記区画線上にある画像要素を前記第1または第2の主
    走査の何れか一方の主走査によって焼き付けることを特
    徴とする画像接続方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像接続方法におい
    て、 大サイズ画像中の各画像要素の領域の主走査方向の最小
    座標値と最大座標値とを求め、 前記最大座標値が前記区画線を主走査方向に越えない場
    合は、当該画像要素を第1の主走査によって焼き付け、 前記最小座標値が前記区画線を主走査方向に越える場合
    は、当該画像要素を第2の主走査によって焼き付け、 前記最大座標値が前記区画線を主走査方向に越え、か
    つ、前記最小座標値が前記区画線を主走査方向に越えな
    い場合は、当該画像要素を第1または第2の主走査の何
    れか一方で焼き付ける画像接続方法。
  3. 【請求項3】 大サイズの画像中に区画線を副走査方向
    に設定し、前記区画線の一方側の分割画像を第1の主走
    査で焼き付け、前記区画線の他方側の分割画像を第2の
    主走査で焼き付けることによって、前記分割画像同士を
    主走査方向に接続して大サイズの画像を感光材料上に焼
    き付ける平面走査型の画像記録装置における画像接続装
    置において、 前記区画線上に画像要素があるかどうかを検出し、画像
    要素がある場合には、第1の主走査と第2の主走査とが
    接続する境界線の主走査方向の座標を当該画像要素領域
    の主走査方向の最大座標値に設定するとともに、その境
    界線の長さを当該画像要素領域の副走査方向の長さに設
    定し、一方、区画線が画像要素のないスペース部分にあ
    る場合には、前記境界線の座標を区画線の座標に設定す
    るとともに、境界線の長さをスペース部分の長さに設定
    する境界線データ算出手段と、 前記境界線データ算出手段によって算出された境界線デ
    ータ(境界線の座標と長さ)を記憶する境界線データ記
    憶手段と、 大サイズ画像の画像データを記憶する画像データ記憶手
    段と、 主走査方向の描画位置を検出する描画位置検出手段と、 前記描画位置検出手段からの描画位置データと前記境界
    線データ記憶手段に記憶された境界線データとを比較す
    ることにより現在の描画位置が境界線よりも手前にある
    かどうかを判断し、現在の描画位置が境界線よりも手前
    にあるときに前記画像データ記憶手段から読み出された
    画像データを第1の主走査用の画像データとして画像記
    録装置に与え、一方、現在の描画位置が境界線を越えて
    いるときに前記画像データ記憶手段から読み出された画
    像データを第2の主走査用の画像データとして画像記録
    装置に与える画像データ読み出し制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像接続装置。
  4. 【請求項4】 大サイズの画像中に区画線を副走査方向
    に設定し、前記区画線の一方側の分割画像を第1の主走
    査で焼き付け、前記区画線の他方側の分割画像を第2の
    主走査で焼き付けることによって、前記分割画像同士を
    主走査方向に接続して大サイズの画像を感光材料上に焼
    き付ける平面走査型の画像記録装置における画像接続装
    置において、 大サイズ画像中の各画像要素の領域の主走査方向の最小
    座標値と最大座標値とを求める座標算出手段と、 第1の主走査に係る分割画像の画像データを記憶する第
    1の分割画像データ記憶手段と、 第2の主走査に係る分割画像の画像データを記憶する第
    2の分割画像データ記憶手段と、 前記座標算出手段によって求められた最大座標値が前記
    区画線を主走査方向に越えない場合は、当該画像要素の
    画像データを前記第1の分割画像データ記憶手段に書き
    込み、前記最小座標値が前記区画線を主走査方向に越え
    る場合は、当該画像要素の画像データを前記第2の分割
    画像データ記憶手段に書き込み、かつ、前記最大座標値
    が前記区画線を主走査方向に越え、かつ、前記最小座標
    値が前記区画線を越えない場合は、当該画像要素の画像
    データを前記第1または第2の何れか一方の分割画像デ
    ータ記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、 第1の主走査時に前記第1の分割画像データ記憶手段か
    ら読み出された画像データを画像記録装置に与えるとと
    もに、第2の主走査時に前記第2の分割画像データ記憶
    手段から読み出された画像データを画像記録装置に与え
    る画像データ出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像接続装置。
JP3206333A 1991-07-22 1991-07-22 画像接続方法および装置 Pending JPH0530337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3206333A JPH0530337A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 画像接続方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3206333A JPH0530337A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 画像接続方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0530337A true JPH0530337A (ja) 1993-02-05

Family

ID=16521568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3206333A Pending JPH0530337A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 画像接続方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0530337A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0172368B1 (en) Method for displaying an image
JP4491027B2 (ja) 画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体
JP2964841B2 (ja) データ変換装置
JP2007094116A (ja) フレームデータ作成装置、方法及び描画装置
JP4465943B2 (ja) 画像補正方法及び画像補正装置
JP2004306299A (ja) 刷版用画像記録装置、印刷装置、刷版への画像記録方法および画像補正方法
JP4738892B2 (ja) ラスター化画像処理方法、ラスター化装置および画像形成装置
JPH0530337A (ja) 画像接続方法および装置
JP2636984B2 (ja) 画像接続方法および装置
JPH01168163A (ja) 画像処理装置
JPH10232362A (ja) レーザ描画装置
JPH10239613A (ja) レーザ描画装置
JPH10216967A (ja) レーザ描画装置
JPH05110806A (ja) レーザビームプリンタの白マスク制御装置
JP2758110B2 (ja) 殖版式画像記録装置
JP3167147B2 (ja) 画像形成装置の制御回路
JP2728645B2 (ja) 画像変倍装置
JPH0698154A (ja) 網点記録装置
JP2801466B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JPH10228115A (ja) レーザ描画装置
JP2985303B2 (ja) 記録装置の領域認識方式
JPH0771183B2 (ja) 画像処理装置
JPS63121359A (ja) 画像処理装置
JPH0771182B2 (ja) 画像処理装置
JPH0827612B2 (ja) 画像処理方法