JPH10239573A - 空気圧送用光ファイバユニット - Google Patents

空気圧送用光ファイバユニット

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Publication number
JPH10239573A
JPH10239573A JP9048270A JP4827097A JPH10239573A JP H10239573 A JPH10239573 A JP H10239573A JP 9048270 A JP9048270 A JP 9048270A JP 4827097 A JP4827097 A JP 4827097A JP H10239573 A JPH10239573 A JP H10239573A
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JP
Japan
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optical fiber
intermediate layer
layer
fiber unit
plastic
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Pending
Application number
JP9048270A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Noritaka Ukiya
典孝 浮谷
Akio Mogi
章夫 茂木
Kazuo Hokari
和男 保苅
Shinichi Furukawa
眞一 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP9048270A priority Critical patent/JPH10239573A/ja
Publication of JPH10239573A publication Critical patent/JPH10239573A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部応力による光ファイバの伝送損失特性が
改善され、かつユニット端面における光ファイバの口出
し(露出)が容易な空気圧送用光ファイバユニットを得
る。 【解決手段】 光ファイバ素線1を含む光ファイバ部2
を少なくとも1層のプラスチック製中間層5で一括被覆
し、かつその上に発泡プラスチック製の外層6を被覆し
てなる空気圧送用光ファイバユニットであって、前記中
間層5の少なくとも最外層4の破断伸びを5%〜30%
の範囲内とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧送用光ファ
イバユニットに関するものであり、特に、外部応力によ
る光ファイバの伝送損失特性が改善され、かつユニット
端面における光ファイバの口出し(露出)が容易な空気
圧送用光ファイバユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】既設の構築物などに後から光ファイバを
布設したり、増設したり、交換したりするために、構築
物の建設時に予め光ファイバ挿入用のパイプを布設して
おく方法が用いられている。このパイプに光ファイバを
通すには、一般に空気圧送法が用いられる。空気圧送法
は、パイプの一端からローラなどを用いて光ファイバを
挿入すると共に、圧縮空気などを圧入し、この気流に乗
せて光ファイバを推進させる方法であって、一般に「吹
き流し工法」と呼ばれている。
【0003】空気圧送法においては、パイプ内を移行中
の光ファイバが激しい空気振動による側圧を受けるほ
か、パイプの屈曲部などにおいては屈曲による側圧も受
けるので、これに用いられる空気圧送用の光ファイバユ
ニットとしては、引張りに強いばかりでなく、これらの
側圧によって光ファイバが損傷を受けないような構成の
ものが求められる。
【0004】このため従来から、空気圧送用光ファイバ
ユニットとして、1本または複数の光ファイバ素線また
は心線、またはテープ心線を束ねたバンドルからなる光
ファイバ部の上に、側圧吸収性が高い発泡ポリエチレン
などの発泡プラスチック層を被覆した構成のものが用い
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
空気圧送用光ファイバユニットは、製造時や布設時に外
から強い側圧が加えられると、外層の発泡プラスチック
層が圧縮され、その圧縮応力が光ファイバ部にまで及ぶ
ために光ファイバが歪んだり損傷を受けたりして光伝送
特性を劣化させる可能性があった。
【0006】そこで、前記の光ファイバ部と発泡プラス
チック層との間に、紫外線硬化樹脂などによるプラスチ
ック製の中間層を形成する構造が考えられた。この構造
では、プラスチック製中間層が光ファイバ部に対して外
殻/緩衝層として働き、外部応力が光ファイバ部にまで
及ぶことが少なくなり、側圧抵抗性が改善され、光伝送
特性の損失が少ない(損失特性の良好な)空気圧送用光
ファイバユニットが得られると期待された。
【0007】しかし、この空気圧送用光ファイバユニッ
トは、プラスチック製の中間層があるために、接続など
のために光ファイバユニットの端面において光ファイバ
を露出させる、いわゆる「口出し」が困難となり、場合
によっては口出し時に光ファイバを破断するなど、口出
し性の悪さが実用化の妨げになっていた。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、従ってその目的は、プラスチック
製中間層を有しながら口出し性が良好な空気圧送用光フ
ァイバユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、1本以上
の光ファイバ素線またはテープ心線を含む光ファイバ部
を少なくとも1層のプラスチック製中間層で一括被覆
し、かつその上に発泡プラスチック製の外層を被覆して
なる空気圧送用光ファイバユニットであって、前記プラ
スチック製中間層の少なくとも最外層の破断伸びを5%
〜30%の範囲内とすることによって解決できる。前記
プラスチック製中間層の少なくとも最外層のヤング率
は、0.5kg/mm2 〜70kg/mm2 の範囲内と
することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により図面を用いて説明する。図1は本発明の空気圧
送用光ファイバユニット(以下、単に「本光ファイバユ
ニット」という)の一実施例の断面図である。図1にお
いて本光ファイバユニットは、4本の光ファイバ素線1
からなる光ファイバ部2が、内側から順に一次中間層3
と二次中間層4とからなる2層構成のプラスチック製中
間層(以下、単に「中間層」という)5で一括被覆さ
れ、かつその上に発泡ポリエチレン製外層(以下、「発
泡外層」という)6が被覆されてなっている。
【0011】前記の一次中間層3は、破断伸びが100
%、ヤング率が0.1kg/mm2の軟質タイプの紫外
線硬化樹脂(以下、「UV樹脂」という)からなり、中
間層5の外層である二次中間層4は、破断伸びが10
%、ヤング率が20kg/mm 2 の硬質タイプのUV樹
脂からなっている。
【0012】本光ファイバユニットは、外部から側圧が
加えられたとき、ある程度までは緩衝性の発泡外層6が
応力を吸収するが、強い側圧が加えられると、発泡外層
の圧縮応力が内部の中間層5に及ぶ場合がある。しかし
この場合でも、中間層の外層である硬質タイプの二次中
間層4が外殻として、また内部の軟質タイプの一次中間
層3が緩衝体として作用するため、外部応力が光ファイ
バ部2に達することはなく、その結果光ファイバ素線1
の歪みは軽減され、失増特性が改善される。
【0013】また、光ファイバの口出しに際しては、本
光ファイバユニットの端面において2本ずつの光ファイ
バ素線1を左右に引っ張ることによって容易に中間層5
が裂断し、それぞれの光ファイバ素線1を簡単かつ確実
に口出しすることができる。
【0014】前記において、中間層5の、少なくとも二
次中間層4の破断伸びが5%未満であると、本光ファイ
バユニットの製造時または空気圧送時の曲げ応力に対応
できず中間層が破壊されることがわかった。また破断伸
びが30%を越えると、容易に裂断しないため口出し性
が低下し、口出ししようとして光ファイバを引っ張る
と、中間層が裂断せず光ファイバが切断する場合も生じ
る。
【0015】また中間層5の、少なくとも二次中間層4
のヤング率は0.5kg/mm2 〜70kg/mm2
範囲内であることが好ましい。ヤング率が0.5kg/
mm 2 未満では外殻効果が低下し、製造時の外部応力に
対しても中間層が破壊され易くなって好ましくない。ま
たヤング率が70kg/mm2 を越えると、破断応力が
大きくなるため口出し性に支障が生じ得る。
【0016】(実施例1)図1に示す構成において、直
径250μmのシングルモード光ファイバ素線1を4本
束ねたバンドルを光ファイバ部2とし、この上に、一次
中間層3として破断伸びが100%、ヤング率が0.1
kg/mm2 の軟質タイプのUV樹脂を被覆し、次いで
二次中間層4として破断伸びが10%、ヤング率が20
kg/mm 2 の硬質タイプのUV樹脂を被覆して外径
0.9mmの中間ユニットを作成し、この上に発泡外層
6として発泡ポリエチレンを被覆して実施例1の光ファ
イバユニットを製造した。このものの外径は1.4mm
であった。
【0017】実施例1の光ファイバユニットの光伝送損
失を測定したところ、低温(−40℃)および高温(+
70℃)における伝送損失増はいずれも、波長1.55
μmにおいて0.05dB/km以下であり、良好な損
失特性を有していることがわかった。また、前記の光フ
ァイバユニットの端面において光ファイバ素線1を2本
ずつ挟持して左右に引っ張ったところ、中間層5が容易
に裂断し、簡単かつ確実に口出しすることができた。
【0018】(比較例1)実施例1と同様な構成におい
て、一次中間層として破断伸びが100%、ヤング率が
0.1kg/mm2 の軟質タイプのUV樹脂を用い、二
次中間層として破断伸びが50%、ヤング率が20kg
/mm2 の硬質タイプのUV樹脂を用いた以外は実施例
1と同様にして比較例1の光ファイバユニットを製造し
た。
【0019】前記比較例1の光ファイバユニットの端面
において、光ファイバ素線を2本ずつ挟持して左右に引
っ張ったところ、10回の試験中4回は光ファイバ素線
が破断し、口出しは事実上不可能であった。
【0020】(比較例2)実施例1と同様な構成におい
て、一次中間層として破断伸びが100%、ヤング率が
0.1kg/mm2 の軟質タイプのUV樹脂を用い、二
次中間層として破断伸びが30%、ヤング率が0.2k
g/mm2 の硬質タイプのUV樹脂を用いた以外は実施
例1と同様にして比較例2の光ファイバユニットの製造
を試みた。しかし、発泡外層を被覆する工程で中間層が
破壊され光ファイバユニットを製造することができなか
った。
【0021】
【発明の効果】本発明の空気圧送用光ファイバユニット
は、プラスチック製中間層の少なくとも最外層の破断伸
びが5%〜30%の範囲内とされ、かつ好ましくはその
ヤング率が0.5kg/mm2 〜70kg/mm2 の範
囲内とされているので、良好な損失特性を有すると共
に、良好な光ファイバ口出し性と、良好な生産性とを有
するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…光ファイバ素線、2…光ファイバ部、3…一次中間
層、4…二次中間層、5…中間層、6…発泡外層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 圭二 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 浮谷 典孝 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 茂木 章夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 保苅 和男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 古川 眞一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本以上の光ファイバ素線またはテープ
    心線を含む光ファイバ部を少なくとも1層のプラスチッ
    ク製中間層で一括被覆し、かつその上に発泡プラスチッ
    ク製の外層を被覆してなる空気圧送用光ファイバユニッ
    トであって、前記プラスチック製中間層の少なくとも最
    外層の破断伸びを5%〜30%の範囲内とした空気圧送
    用光ファイバユニット。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック製中間層の少なくとも
    最外層のヤング率を0.5kg/mm2 〜70kg/m
    2 の範囲内とした請求項1に記載の空気圧送用光ファ
    イバユニット。
JP9048270A 1997-03-03 1997-03-03 空気圧送用光ファイバユニット Pending JPH10239573A (ja)

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JP9048270A JPH10239573A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 空気圧送用光ファイバユニット

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Family Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000221370A (ja) * 1999-01-26 2000-08-11 Alcatel 通信ケ―ブルの伝送要素を緩衝するための可撓性の熱可塑性ポリオレフィンエラストマ―

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000221370A (ja) * 1999-01-26 2000-08-11 Alcatel 通信ケ―ブルの伝送要素を緩衝するための可撓性の熱可塑性ポリオレフィンエラストマ―

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511