JPH09329731A - 自己支持型光ケーブルおよび引き落とし方法 - Google Patents
自己支持型光ケーブルおよび引き落とし方法Info
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- JPH09329731A JPH09329731A JP8149125A JP14912596A JPH09329731A JP H09329731 A JPH09329731 A JP H09329731A JP 8149125 A JP8149125 A JP 8149125A JP 14912596 A JP14912596 A JP 14912596A JP H09329731 A JPH09329731 A JP H09329731A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 引き落とし作業を効率的に行なうことのでき
る自己支持型光ケーブルを提供する。 【解決手段】 隙間をあけて螺旋状に巻かれた1本の帯
状部材3と、この帯状部材3をその長手方向に沿って支
持し架空に懸架するための支持部材1を有し、帯状部材
3によって形成された内部空間に、光ケーブル6を収納
する自己支持型光ケーブルである。帯状部材3は円柱状
の内部空間を形成し、帯状部材3はこの内部空間を包含
する円筒5の一部分をなしている。帯状部材3,外被
2,首部4は、例えば、プラスチック材料で形成されて
おり、帯状部材3と外被2とは首部4で間欠的に溶融接
着によって一体化されている。
る自己支持型光ケーブルを提供する。 【解決手段】 隙間をあけて螺旋状に巻かれた1本の帯
状部材3と、この帯状部材3をその長手方向に沿って支
持し架空に懸架するための支持部材1を有し、帯状部材
3によって形成された内部空間に、光ケーブル6を収納
する自己支持型光ケーブルである。帯状部材3は円柱状
の内部空間を形成し、帯状部材3はこの内部空間を包含
する円筒5の一部分をなしている。帯状部材3,外被
2,首部4は、例えば、プラスチック材料で形成されて
おり、帯状部材3と外被2とは首部4で間欠的に溶融接
着によって一体化されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルに関す
るものであり、特に、局と加入者を結ぶ加入者光線路に
おいて架空に懸架する光ケーブルに関するものである。
るものであり、特に、局と加入者を結ぶ加入者光線路に
おいて架空に懸架する光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光ファイバ網の整備とともに、局
と多数の加入者を結ぶ加入者光線路の構築が進められて
いる。加入者光線路では、架空に懸架された光ケーブル
から一部の光ファイバ心線を取り出し各加入者の家屋へ
引き落とす、引き落とし作業が必要となる。この引き落
とし作業は、各加入者ごとに行うことになるため、作業
効率が問題となる。
と多数の加入者を結ぶ加入者光線路の構築が進められて
いる。加入者光線路では、架空に懸架された光ケーブル
から一部の光ファイバ心線を取り出し各加入者の家屋へ
引き落とす、引き落とし作業が必要となる。この引き落
とし作業は、各加入者ごとに行うことになるため、作業
効率が問題となる。
【0003】従来の引き落とし作業の一例としては、引
き落とし点ごとに光ケーブルの全体を切断し、所望の光
ファイバ心線を引き落とす。切断された残りの光ファイ
バ心線については、全て接続作業を行なっていた。この
ように引き落とし点ごとに光ケーブルの切断および接続
を行なうことは、多大な作業量を必要とし、布設作業の
煩雑化、布設時間,布設コスト,線路コストの増大など
を招いていた。さらに、光ファイバ心線を接続する際に
は伝送損失が発生する。局から遠くへ行くほど接続点の
数が多くなるため、線路の光損失が増大するという問題
があった。
き落とし点ごとに光ケーブルの全体を切断し、所望の光
ファイバ心線を引き落とす。切断された残りの光ファイ
バ心線については、全て接続作業を行なっていた。この
ように引き落とし点ごとに光ケーブルの切断および接続
を行なうことは、多大な作業量を必要とし、布設作業の
煩雑化、布設時間,布設コスト,線路コストの増大など
を招いていた。さらに、光ファイバ心線を接続する際に
は伝送損失が発生する。局から遠くへ行くほど接続点の
数が多くなるため、線路の光損失が増大するという問題
があった。
【0004】加入者光線路においては、多くの場合、光
ケーブルを架空に懸架することになる。架空線路の構築
の際には、支持線とケーブル本体の布設が同時に行なえ
る自己支持型光ケーブルが用いられることが多い。
ケーブルを架空に懸架することになる。架空線路の構築
の際には、支持線とケーブル本体の布設が同時に行なえ
る自己支持型光ケーブルが用いられることが多い。
【0005】従来の自己支持型光ケーブルとしては、た
とえば、実開昭59−90911号公報に記載されてい
るように、メッセンジャワイヤと管体を一体化に形成
し、管体内に光ファイバケーブルを収容したものが知ら
れている。このような自己支持型光ケーブルでは、水抜
孔が設けられてはいるものの、収容されている光ファイ
バケーブルの周囲全周が管体により覆われているため、
引き落とし点でいちいち管体を除去し、光ファイバケー
ブルを取り出す必要があった。また、管体を除去した部
分には、その部分を保護するために、接続函を設置する
必要があった。このような作業は、布設作業の煩雑化、
布設時間,布設コスト,線路コストの増大を招いてい
た。
とえば、実開昭59−90911号公報に記載されてい
るように、メッセンジャワイヤと管体を一体化に形成
し、管体内に光ファイバケーブルを収容したものが知ら
れている。このような自己支持型光ケーブルでは、水抜
孔が設けられてはいるものの、収容されている光ファイ
バケーブルの周囲全周が管体により覆われているため、
引き落とし点でいちいち管体を除去し、光ファイバケー
ブルを取り出す必要があった。また、管体を除去した部
分には、その部分を保護するために、接続函を設置する
必要があった。このような作業は、布設作業の煩雑化、
布設時間,布設コスト,線路コストの増大を招いてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、引き落とし作業を効率的に
行なうことのできる自己支持型光ケーブルを提供し、ま
た、このケーブルを用いた引き落とし方法を提供するこ
とを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、引き落とし作業を効率的に
行なうことのできる自己支持型光ケーブルを提供し、ま
た、このケーブルを用いた引き落とし方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、自己支持型光ケーブルにおいて、光ケーブル
を架空に懸架するための支持部材と、隙間をあけて螺旋
状に巻かれた少なくとも1本の帯状部材により構成さ
れ、該帯状部材は、前記支持部材によりその長手方向に
沿って支持されており、前記帯状部材によって形成され
た内部空間に光ファイバ心線または抗張力体を内蔵した
光ケーブルまたは管路等の長尺体を収納することを特徴
とするものである。
おいては、自己支持型光ケーブルにおいて、光ケーブル
を架空に懸架するための支持部材と、隙間をあけて螺旋
状に巻かれた少なくとも1本の帯状部材により構成さ
れ、該帯状部材は、前記支持部材によりその長手方向に
沿って支持されており、前記帯状部材によって形成され
た内部空間に光ファイバ心線または抗張力体を内蔵した
光ケーブルまたは管路等の長尺体を収納することを特徴
とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の自己支持型光ケーブルにおいて、前記支持部
材の外被および前記帯状部材はプラスチック材料で形成
されており、前記支持部材の外被および前記帯状部材が
間欠的に溶融接着されて一体化されていることを特徴と
するものである。
1に記載の自己支持型光ケーブルにおいて、前記支持部
材の外被および前記帯状部材はプラスチック材料で形成
されており、前記支持部材の外被および前記帯状部材が
間欠的に溶融接着されて一体化されていることを特徴と
するものである。
【0009】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の自己支持型光ケーブルにおいて、前
記隙間のケーブル長手方向に沿った長さが、20mm以
上200mm以下であることを特徴とするものである。
1または2に記載の自己支持型光ケーブルにおいて、前
記隙間のケーブル長手方向に沿った長さが、20mm以
上200mm以下であることを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブ
ルにおいて、前記帯状部材は前記内部空間を包含する円
筒の一部をなすことを特徴とするものである。
1ないし3のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブ
ルにおいて、前記帯状部材は前記内部空間を包含する円
筒の一部をなすことを特徴とするものである。
【0011】請求項5に記載の発明においては、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブ
ルにおいて、前記帯状部材を複数本有し、前記帯状部材
が等角度で配置されることを特徴とするものである。
1ないし4のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブ
ルにおいて、前記帯状部材を複数本有し、前記帯状部材
が等角度で配置されることを特徴とするものである。
【0012】請求項6に記載の発明においては、請求項
1ないし5のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブ
ルにおいて、前記帯状部材は内部に抗張力体を内蔵した
プラスチック材料で形成されていることを特徴とするも
のである。
1ないし5のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブ
ルにおいて、前記帯状部材は内部に抗張力体を内蔵した
プラスチック材料で形成されていることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項7に記載の発明においては、架空に
懸架された自己支持型光ケーブルの中から一部の光ファ
イバ心線を選択して、光ファイバ心線または該光ファイ
バ心線を含む光ケーブルを加入者まで布設する引き落と
し方法において、架空に懸架された前記自己支持型光ケ
ーブルとして請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
自己支持型光ケーブルを使用し、前記自己支持型光ケー
ブルの布設経路中における前記加入者の近傍の1点で、
前記隙間から引き落としに必要な前記長尺体を引き出
し、前記加入者まで引き落とすことを特徴とするもので
ある。
懸架された自己支持型光ケーブルの中から一部の光ファ
イバ心線を選択して、光ファイバ心線または該光ファイ
バ心線を含む光ケーブルを加入者まで布設する引き落と
し方法において、架空に懸架された前記自己支持型光ケ
ーブルとして請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
自己支持型光ケーブルを使用し、前記自己支持型光ケー
ブルの布設経路中における前記加入者の近傍の1点で、
前記隙間から引き落としに必要な前記長尺体を引き出
し、前記加入者まで引き落とすことを特徴とするもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の自己支持型光ケ
ーブルの第1の実施の形態の正面図である。図2は、図
1に示した自己支持型光ケーブルの断面図であり、図2
(A),図2(B),図2(C)は、それぞれ、図1中
の矢印A,B,Cにおける断面図である。図中、1は支
持部材、2は外被、3は帯状部材、4は首部、5は円
筒、6は光ケーブルである。なお、光ケーブル6の形
状,構造は簡略化して図示している。
ーブルの第1の実施の形態の正面図である。図2は、図
1に示した自己支持型光ケーブルの断面図であり、図2
(A),図2(B),図2(C)は、それぞれ、図1中
の矢印A,B,Cにおける断面図である。図中、1は支
持部材、2は外被、3は帯状部材、4は首部、5は円
筒、6は光ケーブルである。なお、光ケーブル6の形
状,構造は簡略化して図示している。
【0015】図1に示されるように、この実施の形態
は、隙間をあけて螺旋状に巻かれた1本の帯状部材3
と、この帯状部材3をその長手方向に沿って支持し架空
に懸架するための支持部材1を有し、帯状部材3によっ
て形成された内部空間に、光ケーブル6を収納する自己
支持型光ケーブルである。
は、隙間をあけて螺旋状に巻かれた1本の帯状部材3
と、この帯状部材3をその長手方向に沿って支持し架空
に懸架するための支持部材1を有し、帯状部材3によっ
て形成された内部空間に、光ケーブル6を収納する自己
支持型光ケーブルである。
【0016】図2に示されるように、帯状部材3は、螺
旋状に巻かれることにより円柱状の内部空間を形成し、
帯状部材3は、この内部空間を包含する円筒5の一部分
をなしている。支持部材1は、例えば、中心の1本の抗
張力体の周りに6本の抗張力体が撚られたものであり、
外被2により被覆されている。帯状部材3,外被2,首
部4は、例えば、プラスチック材料で形成されており、
帯状部材3と外被2とは首部4で間欠的に溶融接着によ
って一体化されている。
旋状に巻かれることにより円柱状の内部空間を形成し、
帯状部材3は、この内部空間を包含する円筒5の一部分
をなしている。支持部材1は、例えば、中心の1本の抗
張力体の周りに6本の抗張力体が撚られたものであり、
外被2により被覆されている。帯状部材3,外被2,首
部4は、例えば、プラスチック材料で形成されており、
帯状部材3と外被2とは首部4で間欠的に溶融接着によ
って一体化されている。
【0017】帯状部材3が螺旋状に巻かれているため
に、その内部空間に光ケーブル6をルースに保持すると
ともに、光ケーブル6を支持部材1と一体化するため、
光ケーブル6が自己支持型光ケーブル本体から垂れ下が
ることがない。さらに、帯状部材3が隙間を開けて巻か
れているために、内部空間に水やゴミ等が溜まりにく
い。また、引き落とし作業の際に、帯状部材3の除去を
必要としない。帯状部材3の隙間から収納された光ケー
ブル6を取り出し、切断して引き抜くなどの作業を容易
に行なうことができる。その結果、引き落とし点で自己
支持型光ケーブル全体を切断して接続する必要がない。
に、その内部空間に光ケーブル6をルースに保持すると
ともに、光ケーブル6を支持部材1と一体化するため、
光ケーブル6が自己支持型光ケーブル本体から垂れ下が
ることがない。さらに、帯状部材3が隙間を開けて巻か
れているために、内部空間に水やゴミ等が溜まりにく
い。また、引き落とし作業の際に、帯状部材3の除去を
必要としない。帯状部材3の隙間から収納された光ケー
ブル6を取り出し、切断して引き抜くなどの作業を容易
に行なうことができる。その結果、引き落とし点で自己
支持型光ケーブル全体を切断して接続する必要がない。
【0018】図1に戻って説明する。帯状部材3が形成
する隙間は、ケーブル長手方向に沿った長さが、20m
m以上200mm以下であると好適である。隙間のケー
ブル長手方向に沿った長さが20mm以上であれば、帯
状部材3を除去することなく隙間から光ケーブル6のう
ちの1本を識別、選択して取り出すことが可能であり、
引き落としの作業量が低減する。また、隙間の長さが2
00mm以下であれば隙間から光ケーブル6が垂れ下が
ることがない。
する隙間は、ケーブル長手方向に沿った長さが、20m
m以上200mm以下であると好適である。隙間のケー
ブル長手方向に沿った長さが20mm以上であれば、帯
状部材3を除去することなく隙間から光ケーブル6のう
ちの1本を識別、選択して取り出すことが可能であり、
引き落としの作業量が低減する。また、隙間の長さが2
00mm以下であれば隙間から光ケーブル6が垂れ下が
ることがない。
【0019】一具体例について説明する。帯状部材3
は、その断面形状が外径25mm、内径22mmの円筒
5の一部をなし、帯状部材の幅、すなわち、図2におい
て帯状部材3の外周に沿った幅は20mmである。図1
において、螺旋巻きのピッチは150mmとし、帯状部
材の隙間の長さは112mmである。支持部材1は、7
本の2.0mm鋼撚線であり、外周に厚さ1.0mmの
ポリエチレン被覆の外被2を施してある。首部4は、厚
さ2mm、長さ3mmである。溶融接着部の長さは、帯
状部材3が首部4の真下に来る区間の長さであり、この
具体例では38mmになる。帯状部材3の材質は特に限
定されないが、手で容易に押し広げられる程度の堅さを
有する材料が望ましく、ゴム、プラスチック等が好適で
ある。本実施例においては、ポリエチレン樹脂で形成し
た。
は、その断面形状が外径25mm、内径22mmの円筒
5の一部をなし、帯状部材の幅、すなわち、図2におい
て帯状部材3の外周に沿った幅は20mmである。図1
において、螺旋巻きのピッチは150mmとし、帯状部
材の隙間の長さは112mmである。支持部材1は、7
本の2.0mm鋼撚線であり、外周に厚さ1.0mmの
ポリエチレン被覆の外被2を施してある。首部4は、厚
さ2mm、長さ3mmである。溶融接着部の長さは、帯
状部材3が首部4の真下に来る区間の長さであり、この
具体例では38mmになる。帯状部材3の材質は特に限
定されないが、手で容易に押し広げられる程度の堅さを
有する材料が望ましく、ゴム、プラスチック等が好適で
ある。本実施例においては、ポリエチレン樹脂で形成し
た。
【0020】自己支持型光ケーブルにおいては、できる
だけ小さな外径で、できるだけ大きな内部空間を確保す
ることが望ましい。ケーブルの外径は帯状部材3の軌跡
の最大径で決まる。ケーブルの外径を小さくすると、取
り扱いやすくなるため作業性が向上し、さらには材料費
の低減につながるため製造コストも低減できる。内部空
間は、できるだけ多くの光ケーブル6を収納し、かつ、
数10mにわったって光ケーブル6を引き抜けるように
するために、広い方が望ましい。かかる相反する要求に
答えるためには、帯状部材3が円筒5の一部分であるよ
うな構造とすることが最も効率がよい。
だけ小さな外径で、できるだけ大きな内部空間を確保す
ることが望ましい。ケーブルの外径は帯状部材3の軌跡
の最大径で決まる。ケーブルの外径を小さくすると、取
り扱いやすくなるため作業性が向上し、さらには材料費
の低減につながるため製造コストも低減できる。内部空
間は、できるだけ多くの光ケーブル6を収納し、かつ、
数10mにわったって光ケーブル6を引き抜けるように
するために、広い方が望ましい。かかる相反する要求に
答えるためには、帯状部材3が円筒5の一部分であるよ
うな構造とすることが最も効率がよい。
【0021】図3は、光ケーブルの一例の断面図であ
る。図中、この光ケーブル6は、図1,図2に示した光
ケーブル6の一例を示すものである。11は光ファイバ
心線、12は抗張力体、13は外被である。この光ケー
ブル6は、光ファイバ心線11の両脇に抗張力線12を
配し、外被13によって一体としたものである。図1,
図2に示した自己支持型光ケーブルに収容する光ケーブ
ル6の本数は、特に限定されない。
る。図中、この光ケーブル6は、図1,図2に示した光
ケーブル6の一例を示すものである。11は光ファイバ
心線、12は抗張力体、13は外被である。この光ケー
ブル6は、光ファイバ心線11の両脇に抗張力線12を
配し、外被13によって一体としたものである。図1,
図2に示した自己支持型光ケーブルに収容する光ケーブ
ル6の本数は、特に限定されない。
【0022】一具体例としては、光ファイバ心線11と
して直径0.9mmのナイロン被覆心線、抗張力体12
として直径0.72mmの鋼線、外被13としてPVC
を用い、全体として幅7mm、厚さ4mmの光ケーブル
とし、これを、上述した図1,図2に示した自己支持型
光ケーブルの一具体例においては10本収納した。
して直径0.9mmのナイロン被覆心線、抗張力体12
として直径0.72mmの鋼線、外被13としてPVC
を用い、全体として幅7mm、厚さ4mmの光ケーブル
とし、これを、上述した図1,図2に示した自己支持型
光ケーブルの一具体例においては10本収納した。
【0023】光ケーブル6の構造としては、図示のよう
な構造のものに限らず、抗張力体を内蔵していても構造
の異なるものを用いてもよい。あるいは、光ファイバ心
線単独で用いたり、光ファイバ心線をプラスチック等に
よって形成された管体に収容したものでもよい。管体を
用いる場合には、この自己支持型光ケーブルの布設後、
気体により圧送するなどして光ファイバ心線を挿入して
用いることもできる。もちろん、電線などを収容させる
ことも可能であり、これらを混合して収容させることも
できる。
な構造のものに限らず、抗張力体を内蔵していても構造
の異なるものを用いてもよい。あるいは、光ファイバ心
線単独で用いたり、光ファイバ心線をプラスチック等に
よって形成された管体に収容したものでもよい。管体を
用いる場合には、この自己支持型光ケーブルの布設後、
気体により圧送するなどして光ファイバ心線を挿入して
用いることもできる。もちろん、電線などを収容させる
ことも可能であり、これらを混合して収容させることも
できる。
【0024】図4は、本発明の自己支持型光ケーブルの
第2の実施の形態の正面図である。図5は、図4に示し
た自己支持型光ケーブルの断面図であり、図5(A),
図5(B)は、それぞれ、図4中の矢印A,Bにおける
断面図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を
用いて説明を省略する。21は第1の帯状部材、22は
第2の帯状部材、23は抗張力体である。
第2の実施の形態の正面図である。図5は、図4に示し
た自己支持型光ケーブルの断面図であり、図5(A),
図5(B)は、それぞれ、図4中の矢印A,Bにおける
断面図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を
用いて説明を省略する。21は第1の帯状部材、22は
第2の帯状部材、23は抗張力体である。
【0025】図4に示すように、この実施の形態は、図
1,図2に示した自己支持型光ケーブルの帯状部材3を
複数本に分けて、第1,第2の帯状部材21,22とし
た自己支持型光ケーブルである。図5に示すように、第
1,第2の帯状部材21,22は、内部空間を包含する
円筒5内に等角度で配置されたもので、内部に抗張力体
23を2本内蔵し、プラスチック材料で形成されてい
る。
1,図2に示した自己支持型光ケーブルの帯状部材3を
複数本に分けて、第1,第2の帯状部材21,22とし
た自己支持型光ケーブルである。図5に示すように、第
1,第2の帯状部材21,22は、内部空間を包含する
円筒5内に等角度で配置されたもので、内部に抗張力体
23を2本内蔵し、プラスチック材料で形成されてい
る。
【0026】隙間をあけて螺旋状に巻かれる帯状部材を
複数本化し、第1,第2の帯状部材21,22を円筒5
内に等角度に配置することにより、より確実に光ケーブ
ル6を保持して支持線部1と一体化させることができる
ため、信頼性の観点から望ましい。なお、帯状部材の本
数については、光ケーブル6の収納本数、太さ、帯状部
材の材質等によって決定する。第1,第2の帯状部材2
1,22の内部に抗張力体23を内蔵させることによ
り、帯状部材の強度が増し、長期的に内部空間に収納さ
れた光ケーブル6の重量が負荷されても、伸びたり切れ
たりすることがなく、長期信頼性の向上に効果がある。
複数本化し、第1,第2の帯状部材21,22を円筒5
内に等角度に配置することにより、より確実に光ケーブ
ル6を保持して支持線部1と一体化させることができる
ため、信頼性の観点から望ましい。なお、帯状部材の本
数については、光ケーブル6の収納本数、太さ、帯状部
材の材質等によって決定する。第1,第2の帯状部材2
1,22の内部に抗張力体23を内蔵させることによ
り、帯状部材の強度が増し、長期的に内部空間に収納さ
れた光ケーブル6の重量が負荷されても、伸びたり切れ
たりすることがなく、長期信頼性の向上に効果がある。
【0027】一具体例としては、第1,第2の帯状部材
21,22として帯状部材の幅が10mmのポリエチレ
ン製のものを用い、抗張力体23として直径0.5mm
の鋼線を2本用いた。第1,第2の帯状部材21,22
の螺旋のピッチは図1を参照して説明した第1の実施の
形態の一具体例の帯状部材3と同じく150mmとし
た。このときの隙間の長さは56mmとなる。抗張力体
23としては鋼線を用いたが、これに限定されるもので
はなく、芳香族ポリアミド(商品名「ケブラ」)等の繊
維材料やFRPなどでもよい。
21,22として帯状部材の幅が10mmのポリエチレ
ン製のものを用い、抗張力体23として直径0.5mm
の鋼線を2本用いた。第1,第2の帯状部材21,22
の螺旋のピッチは図1を参照して説明した第1の実施の
形態の一具体例の帯状部材3と同じく150mmとし
た。このときの隙間の長さは56mmとなる。抗張力体
23としては鋼線を用いたが、これに限定されるもので
はなく、芳香族ポリアミド(商品名「ケブラ」)等の繊
維材料やFRPなどでもよい。
【0028】図6は、本発明の引き落とし方法の実施の
一形態の概要の説明図である。図中、31は自己支持型
光ケーブル、32は電柱、33は加入者宅、34は光ケ
ーブルである。自己支持型光ケーブル31は、例えば、
図1,図2に示した第1の実施の形態の自己支持型光ケ
ーブルであるが、図4,図5に示した第2の実施の形態
の自己支持型光ケーブルでも同様である。自己支持型光
ケーブル31の布設経路中における加入者宅33の近傍
の引き落とし点で、螺旋巻きされた帯状部材3の隙間か
ら引き落としに必要な所望の光ケーブル34を選択し、
この光ケーブル34の下流側を引き出し、引き落とし線
として加入者まで引き落とす引き落とし方法である。
一形態の概要の説明図である。図中、31は自己支持型
光ケーブル、32は電柱、33は加入者宅、34は光ケ
ーブルである。自己支持型光ケーブル31は、例えば、
図1,図2に示した第1の実施の形態の自己支持型光ケ
ーブルであるが、図4,図5に示した第2の実施の形態
の自己支持型光ケーブルでも同様である。自己支持型光
ケーブル31の布設経路中における加入者宅33の近傍
の引き落とし点で、螺旋巻きされた帯状部材3の隙間か
ら引き落としに必要な所望の光ケーブル34を選択し、
この光ケーブル34の下流側を引き出し、引き落とし線
として加入者まで引き落とす引き落とし方法である。
【0029】自己支持型光ケーブル31は、図1に示さ
れた支持部材1を電柱32などに係止して、架空に懸架
されている。この自己支持型光ケーブル31は、数スパ
ン分一連で架渉しておくことができる。いま、螺旋巻き
された帯状部材3の内部空間に収納された複数本の光ケ
ーブル6の中から、1本の光ケーブル34を、引き落と
し点から加入者宅33に引き落とす場合を考える。この
とき、引き落とし点から加入者宅33までの引き落とし
に要する光ケーブル34の長さをxとする。
れた支持部材1を電柱32などに係止して、架空に懸架
されている。この自己支持型光ケーブル31は、数スパ
ン分一連で架渉しておくことができる。いま、螺旋巻き
された帯状部材3の内部空間に収納された複数本の光ケ
ーブル6の中から、1本の光ケーブル34を、引き落と
し点から加入者宅33に引き落とす場合を考える。この
とき、引き落とし点から加入者宅33までの引き落とし
に要する光ケーブル34の長さをxとする。
【0030】まず、図6(A)において、引き落としに
要する光ケーブルの長さxだけ、引き落とし点よりも下
流側、すなわち、交換局とは反対側の位置を切断点と
し、この切断点において、螺旋巻きされた帯状部材3の
隙間から引き落とすべき光ケーブルを選んで切断する。
要する光ケーブルの長さxだけ、引き落とし点よりも下
流側、すなわち、交換局とは反対側の位置を切断点と
し、この切断点において、螺旋巻きされた帯状部材3の
隙間から引き落とすべき光ケーブルを選んで切断する。
【0031】そして、図6(B)に示すように、引き落
とし点では、螺旋巻きされた帯状部材3の隙間から引き
落とすべき光ケーブル34の切断された側を選択して引
き出す。図6(C)に示すように、引き出された光ケー
ブル34は、そのまま加入者宅33まで布設し、屋内線
との接続を行なう。これで、加入者宅33への引き落と
し作業を終了する。なお、引き落とし点では、引き落と
した光ケーブル34が折れ曲がらないように固定する作
業等を行なうとさらによい。
とし点では、螺旋巻きされた帯状部材3の隙間から引き
落とすべき光ケーブル34の切断された側を選択して引
き出す。図6(C)に示すように、引き出された光ケー
ブル34は、そのまま加入者宅33まで布設し、屋内線
との接続を行なう。これで、加入者宅33への引き落と
し作業を終了する。なお、引き落とし点では、引き落と
した光ケーブル34が折れ曲がらないように固定する作
業等を行なうとさらによい。
【0032】また、図示を省略するが、架空に懸架され
た一連長の自己支持型光ケーブル31の途中に切断点を
設けないで、一連長の自己支持型光ケーブル31同士の
接続点において切断してもよい。自己支持型光ケーブル
を複数本の電柱間において、数スパン分、一連で架渉し
ておき、一連長の自己支持型光ケーブルを接続函等の接
続点において相互に接続し、交換局にまでつながる光線
路を布設しておく。
た一連長の自己支持型光ケーブル31の途中に切断点を
設けないで、一連長の自己支持型光ケーブル31同士の
接続点において切断してもよい。自己支持型光ケーブル
を複数本の電柱間において、数スパン分、一連で架渉し
ておき、一連長の自己支持型光ケーブルを接続函等の接
続点において相互に接続し、交換局にまでつながる光線
路を布設しておく。
【0033】引き落とし点の、交換局とは反対側の接続
点において、図1,図2に示した一連長の自己支持型光
ケーブルの内部空間に収納された光ケーブル6の中か
ら、引き落とすべき光ケーブルを選択して端末部を切断
する。引き落とし点で、この自己支持型光ケーブルか
ら、引き落とすべき光ケーブルの下流側を全長にわたっ
て引き出し、加入者宅まで布設し、屋内線との接続を行
なう。長さが余分であれば、引き出された光ケーブルの
端末部をさらに切断して所望の長さにすればよい。
点において、図1,図2に示した一連長の自己支持型光
ケーブルの内部空間に収納された光ケーブル6の中か
ら、引き落とすべき光ケーブルを選択して端末部を切断
する。引き落とし点で、この自己支持型光ケーブルか
ら、引き落とすべき光ケーブルの下流側を全長にわたっ
て引き出し、加入者宅まで布設し、屋内線との接続を行
なう。長さが余分であれば、引き出された光ケーブルの
端末部をさらに切断して所望の長さにすればよい。
【0034】このように、本発明の引き落とし方法で
は、従来のように引き落とし点ですべての光ケーブル6
を切断し、その後接続するといった面倒な作業を行なう
必要がなく、引き落とすべき光ケーブルのみを切断して
引き出すだけであり、引き落とし作業を非常に簡略化す
ることができる。また、引き落としに伴う光ファイバの
接続による伝送損失をなくすことができる。
は、従来のように引き落とし点ですべての光ケーブル6
を切断し、その後接続するといった面倒な作業を行なう
必要がなく、引き落とすべき光ケーブルのみを切断して
引き出すだけであり、引き落とし作業を非常に簡略化す
ることができる。また、引き落としに伴う光ファイバの
接続による伝送損失をなくすことができる。
【0035】具体例な実験結果について説明する。3本
の電柱間に、第1の実施の形態の一具体例として説明し
たものを2スパン、80mにわたって一連で架渉し、両
端の電柱の近傍の接続函において、隣接する一連長の自
己支持型光ケーブルの各内部空間に収容された各光ケー
ブル6同士を相互接続した。下流側の接続函において、
光ケーブル6を表面に施されたマーキングによって識別
し、任意の1本を選び出して、端末部を切断した。中間
地点での取り出し作業時にも、内部の光ケーブル6を帯
状部材3の隙間から表面に施されたマーキングによって
識別し、切断された光ケーブルを選び出し、切断された
放端側を40mにわたって引き抜いた。選択した1本の
光ケーブルを隙間から引き抜く際に、引き抜き力は10
kg以下で40mを容易に引き抜くことができた。
の電柱間に、第1の実施の形態の一具体例として説明し
たものを2スパン、80mにわたって一連で架渉し、両
端の電柱の近傍の接続函において、隣接する一連長の自
己支持型光ケーブルの各内部空間に収容された各光ケー
ブル6同士を相互接続した。下流側の接続函において、
光ケーブル6を表面に施されたマーキングによって識別
し、任意の1本を選び出して、端末部を切断した。中間
地点での取り出し作業時にも、内部の光ケーブル6を帯
状部材3の隙間から表面に施されたマーキングによって
識別し、切断された光ケーブルを選び出し、切断された
放端側を40mにわたって引き抜いた。選択した1本の
光ケーブルを隙間から引き抜く際に、引き抜き力は10
kg以下で40mを容易に引き抜くことができた。
【0036】また、第2の実施の形態の一具体例として
説明したものに対しても、同様に引き落とし実験を実施
したところ、内部の光ケーブル6の任意の1本の取り出
し,引き抜きともに問題なく実施することができた。
説明したものに対しても、同様に引き落とし実験を実施
したところ、内部の光ケーブル6の任意の1本の取り出
し,引き抜きともに問題なく実施することができた。
【0037】上述した説明では、例えば、図1,図2
(A)に示したように、外被2で被覆された支持線部1
と螺旋状に巻かれた帯状部材3とは、首部4で間欠的に
溶融接着されて一体化していた。しかし、図2(B),
図2(C)に示したように、支持線部1の外被2と帯状
部材3が接着されない部分では、首部4を設けなくても
よい。さらには、全長にわたって首部4を設けずに、支
持線部1の外被2と螺旋状に巻かれた帯状部材3とを直
接的に溶融接着して一体化することも可能である。
(A)に示したように、外被2で被覆された支持線部1
と螺旋状に巻かれた帯状部材3とは、首部4で間欠的に
溶融接着されて一体化していた。しかし、図2(B),
図2(C)に示したように、支持線部1の外被2と帯状
部材3が接着されない部分では、首部4を設けなくても
よい。さらには、全長にわたって首部4を設けずに、支
持線部1の外被2と螺旋状に巻かれた帯状部材3とを直
接的に溶融接着して一体化することも可能である。
【0038】なお、光ケーブル6同士、および、光ケー
ブル6と帯状部材3との間に適度な隙間があるようにし
て、光ケーブル6が、動きの自由な状態で弛みをもって
収納されることが望ましい。懸架された状態において、
支持部材1や帯状部材3に張力がかかったときにも、光
ケーブル6内の光ファイバに張力が加わりにくく、ま
た、引き落とし時に光ケーブル6の取り出しが容易とな
る。
ブル6と帯状部材3との間に適度な隙間があるようにし
て、光ケーブル6が、動きの自由な状態で弛みをもって
収納されることが望ましい。懸架された状態において、
支持部材1や帯状部材3に張力がかかったときにも、光
ケーブル6内の光ファイバに張力が加わりにくく、ま
た、引き落とし時に光ケーブル6の取り出しが容易とな
る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、光ケーブルを架空に懸架する
ための支持部材と、隙間をあけて螺旋状に巻かれた少な
くとも1本の帯状部材により構成され、帯状部材が、支
持部材によりその長手方向に沿って支持されており、帯
状部材によって形成された内部空間に光ファイバ心線ま
たは抗張力体を内蔵した光ケーブルまたは管路等の長尺
体を収納することから、帯状部材の隙間から長尺体の取
り出し、切断、引き抜きなどの作業を容易に行なうこと
ができ、布設作業の大幅な簡略化を実現し、布設時間、
布設コスト、線路コストの低減を図れる効果がある。ま
た、接続点の数を減少させることができるので、伝送損
失を低減させることができるという効果がある。さら
に、長尺体を良好に収納でき、内部に水,ゴミ等が溜ま
りにくいという効果もある。
1に記載の発明によれば、光ケーブルを架空に懸架する
ための支持部材と、隙間をあけて螺旋状に巻かれた少な
くとも1本の帯状部材により構成され、帯状部材が、支
持部材によりその長手方向に沿って支持されており、帯
状部材によって形成された内部空間に光ファイバ心線ま
たは抗張力体を内蔵した光ケーブルまたは管路等の長尺
体を収納することから、帯状部材の隙間から長尺体の取
り出し、切断、引き抜きなどの作業を容易に行なうこと
ができ、布設作業の大幅な簡略化を実現し、布設時間、
布設コスト、線路コストの低減を図れる効果がある。ま
た、接続点の数を減少させることができるので、伝送損
失を低減させることができるという効果がある。さら
に、長尺体を良好に収納でき、内部に水,ゴミ等が溜ま
りにくいという効果もある。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、支持部材
の外被および帯状部材がプラスチック材料で形成されて
おり、支持部材の外被および帯状部材が間欠的に溶融接
着されて一体化されていることから、例えば、バインド
線のような第3の材料を使用する必要がなく、低コスト
で自己支持型光ケーブルを構成することが可能になると
いう効果がある。
の外被および帯状部材がプラスチック材料で形成されて
おり、支持部材の外被および帯状部材が間欠的に溶融接
着されて一体化されていることから、例えば、バインド
線のような第3の材料を使用する必要がなく、低コスト
で自己支持型光ケーブルを構成することが可能になると
いう効果がある。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、隙間のケ
ーブル長手方向に沿った長さが20mm以上200mm
以下であることから、帯状部材を除去することなく長尺
体を取り出すことができるため、引き落とし作業の低減
に効果がある。また、長尺体が隙間から垂れ下がること
がないため、線路の美観上の問題を発生させることがな
く、さらには、布設作業時に、隙間からはみ出した長尺
体を金車等で損傷させることがないため、長尺体の信頼
性上も効果がある。
ーブル長手方向に沿った長さが20mm以上200mm
以下であることから、帯状部材を除去することなく長尺
体を取り出すことができるため、引き落とし作業の低減
に効果がある。また、長尺体が隙間から垂れ下がること
がないため、線路の美観上の問題を発生させることがな
く、さらには、布設作業時に、隙間からはみ出した長尺
体を金車等で損傷させることがないため、長尺体の信頼
性上も効果がある。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、帯状部材
が内部空間を包含する円筒の一部をなすことから、小さ
な外径で大きな内部空間を確保するという相反する要求
に答えることができ、効率がよいという効果がある。
が内部空間を包含する円筒の一部をなすことから、小さ
な外径で大きな内部空間を確保するという相反する要求
に答えることができ、効率がよいという効果がある。
【0043】請求項5に記載の発明によれば、帯状部材
を複数本有し、前記帯状部材が等角度で配置されること
から、内部空間の長尺体を一層確実に保持し支持線と一
体化させることができるため、信頼性の向上に効果があ
る。
を複数本有し、前記帯状部材が等角度で配置されること
から、内部空間の長尺体を一層確実に保持し支持線と一
体化させることができるため、信頼性の向上に効果があ
る。
【0044】請求項6に記載の発明によれば、帯状部材
が内部に抗張力体を内蔵したプラスチック材料で形成さ
れていることから、長期的に内部空間に収納された長尺
体の重量が負荷されても、伸びたり切れたりすることが
なく、長期信頼性の向上に効果がある。
が内部に抗張力体を内蔵したプラスチック材料で形成さ
れていることから、長期的に内部空間に収納された長尺
体の重量が負荷されても、伸びたり切れたりすることが
なく、長期信頼性の向上に効果がある。
【0045】請求項7に記載の発明によれば、架空に懸
架された自己支持型光ケーブルとして請求項1ないし6
のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブルを使用
し、自己支持型光ケーブルの布設経路中における加入者
の近傍の1点で、隙間から引き落としに必要な長尺体を
引き出し、加入者まで引き落とすことから、布設作業の
大幅な簡略化を実現し、布設時間、布設コスト、線路コ
ストの低減を図ることができるという効果がある。ま
た、接続点の数を減少させることができるので、伝送損
失が低減することができるという効果がある。
架された自己支持型光ケーブルとして請求項1ないし6
のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブルを使用
し、自己支持型光ケーブルの布設経路中における加入者
の近傍の1点で、隙間から引き落としに必要な長尺体を
引き出し、加入者まで引き落とすことから、布設作業の
大幅な簡略化を実現し、布設時間、布設コスト、線路コ
ストの低減を図ることができるという効果がある。ま
た、接続点の数を減少させることができるので、伝送損
失が低減することができるという効果がある。
【0046】例えば、自己支持型光ケーブルを数スパン
分一連で架渉しておき、引き落とし点から、引き落とし
距離だけ下流側において引き落とす長尺体を切断し、引
き落とし点から引き抜き、これを引き落とし線として使
用することができる。
分一連で架渉しておき、引き落とし点から、引き落とし
距離だけ下流側において引き落とす長尺体を切断し、引
き落とし点から引き抜き、これを引き落とし線として使
用することができる。
【図1】本発明の自己支持型光ケーブルの第1の実施の
形態の正面図である。
形態の正面図である。
【図2】図1に示した自己支持型光ケーブルの断面図で
あり、図2(A),図2(B),図2(C)は、それぞ
れ、図1中の矢印A,B,Cにおける断面図である。
あり、図2(A),図2(B),図2(C)は、それぞ
れ、図1中の矢印A,B,Cにおける断面図である。
【図3】光ケーブルの一例の断面図である。
【図4】本発明の自己支持型光ケーブルの第2の実施の
形態の正面図である。
形態の正面図である。
【図5】図4に示した自己支持型光ケーブルの断面図で
あり、図5(A),図5(B)は、それぞれ、図4中の
矢印A,Bにおける断面図である。
あり、図5(A),図5(B)は、それぞれ、図4中の
矢印A,Bにおける断面図である。
【図6】本発明の引き落とし方法の実施の一形態の概要
の説明図である。
の説明図である。
1…支持部材、2…外被、3…帯状部材、4…首部、5
…円筒断面、6…光ケーブル、11…光ファイバ心線、
12…抗張力体、13…外被、21…第1の帯状部材、
22…第2の帯状部材、23…抗張力体、31…自己支
持型光ケーブル、32…電柱、33…加入者宅、34…
光ケーブル。
…円筒断面、6…光ケーブル、11…光ファイバ心線、
12…抗張力体、13…外被、21…第1の帯状部材、
22…第2の帯状部材、23…抗張力体、31…自己支
持型光ケーブル、32…電柱、33…加入者宅、34…
光ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保苅 和男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 古川 眞一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 光ケーブルを架空に懸架するための支持
部材と、隙間をあけて螺旋状に巻かれた少なくとも1本
の帯状部材により構成され、該帯状部材は、前記支持部
材によりその長手方向に沿って支持されており、前記帯
状部材によって形成された内部空間に光ファイバ心線ま
たは抗張力体を内蔵した光ケーブルまたは管路等の長尺
体を収納することを特徴とする自己支持型光ケーブル。 - 【請求項2】 前記支持部材の外被および前記帯状部材
はプラスチック材料で形成されており、前記支持部材の
外被および前記帯状部材が間欠的に溶融接着されて一体
化されていることを特徴とする請求項1に記載の自己支
持型光ケーブル。 - 【請求項3】 前記隙間のケーブル長手方向に沿った長
さが、20mm以上200mm以下であることを特徴と
する請求項1または2に記載の自己支持型光ケーブル。 - 【請求項4】 前記帯状部材は前記内部空間を包含する
円筒の一部をなすことを特徴とする請求項1ないし3の
いずれか1項に記載の自己支持型光ケーブル。 - 【請求項5】 前記帯状部材を複数本有し、前記帯状部
材が等角度で配置されることを特徴とする請求項1ない
し4のいずれか1項に記載の自己支持型光ケーブル。 - 【請求項6】 前記帯状部材は内部に抗張力体を内蔵し
たプラスチック材料で形成されていることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の自己支持型光
ケーブル。 - 【請求項7】 架空に懸架された自己支持型光ケーブル
の中から一部の光ファイバ心線を選択して、光ファイバ
心線または該光ファイバ心線を含む光ケーブルを加入者
まで布設する引き落とし方法において、架空に懸架され
た前記自己支持型光ケーブルとして請求項1ないし6の
いずれか1項に記載の自己支持型光ケーブルを使用し、
前記自己支持型光ケーブルの布設経路中における前記加
入者の近傍の1点で、前記隙間から引き落としに必要な
前記長尺体を引き出し、前記加入者まで引き落とすこと
を特徴とする引き落とし方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8149125A JPH09329731A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 自己支持型光ケーブルおよび引き落とし方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8149125A JPH09329731A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 自己支持型光ケーブルおよび引き落とし方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09329731A true JPH09329731A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15468281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8149125A Pending JPH09329731A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 自己支持型光ケーブルおよび引き落とし方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09329731A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010026196A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバユニット |
-
1996
- 1996-06-11 JP JP8149125A patent/JPH09329731A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010026196A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバユニット |
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