JPH1023870A - 十割そばの製造法 - Google Patents

十割そばの製造法

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JPH1023870A
JPH1023870A JP8178991A JP17899196A JPH1023870A JP H1023870 A JPH1023870 A JP H1023870A JP 8178991 A JP8178991 A JP 8178991A JP 17899196 A JP17899196 A JP 17899196A JP H1023870 A JPH1023870 A JP H1023870A
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JP
Japan
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buckwheat
noodle
buckwheat flour
flour
degree
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JP8178991A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Abe
勝敏 阿部
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NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明はつなぎ材を用いることなく、つな
ぎ性のよい十割そば麺を得ることを目的としたものであ
る。 【解決手段】 α化度50〜100のα化そば粉と、生
そば粉を5:95〜100:0の割合に配合し、定法に
よりミキシングして麺生地とし、これを減圧条件下で麺
帯とし、ついで麺線とすることを特徴とした十割そばの
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小麦粉、卵、山
芋粉等のつなぎ材を使用しないで、100%そば麺の風
味を得ることを目的とした十割そばの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来十割そばとしては、そば粉に少量の
加水をしたものを加熱α化してビーズ状、ペレット状等
の任意の形状の小片となし、該小片を製粉機で再製粉し
たものを原料粉として製麺したことを特徴とするつなぎ
材を用いない乾そばが知られている(特開昭52−14
5536号)。
【0003】また通常のそば粉または剥皮そば破砕粒
を、処理温度110ないし200℃において押出し圧力
が110ないし200kg/cm2 となるような条件下
でエクストルーダで膨化した後、100メッシュ以下の
微粉状態に前加工して製造したEX加工そば粉を第1原
料とし、粗タンパク質含量9%以上で主粒度区分150
ないし400メッシュの普通製粉そば粉を第2原料粉と
し、第1原料のEX加工そば粉対第2原料の普通製粉そ
ば粉の比率を(2:8)ないし(5:5)のように配合
し、これに重量比42ないし50%の水を加え、以下常
法により麺線としたそば粉100%の生そばの製造法が
提案されている(特開平4−173066号)。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記従来の前者の発明は
十割そば麺は、そば粉に加水、加熱α化した小片を再製
粉したので、そば粉に前処理が必須要件である。
【0005】また後者の発明は、そば粉に加熱加圧(エ
クストルーダ使用)した後、100メッシュ以下とした
第1原料と、150ないし400メッシュの普通そば粉
を一定の割合で使用することを条件としている。即ち原
料そば粉にα化の前処理のみならず、使用そば粉に条件
を課さなければならない問題点があった。
【0006】
【課題を解決する為の手段】この発明は、α化そば粉を
原料とすると共に、減圧下で麺帯とすることにより、原
料処理面における制約を大巾に除去し、前記従来の問題
点を解決したのである。
【0007】即ちこの発明は、α化度50〜100のα
化そば粉と、生そば粉を5:95〜100:0の割合に
配合し、定法によりミキシングして麺生地とし、これを
減圧条件下で麺帯とし、ついで麺線とすることを特徴と
した十割そばの製造法である。また減圧条件は、200
〜730mmHgであり、好ましくは400〜730m
mHgである。この発明により製造した麺線の見掛け比
重は1.28〜1.35である。
【0008】前記において、α化度50〜100のα化
そば粉と生そば粉を5:95〜100:0の割合(即ち
α化そば粉のみでもよい)に配合したミックス粉を使用
すれば、この発明のそば麺を容易に製造することができ
る。この場合のα化そば粉の配合量は製麺の容易性から
10%以上が好ましい。
【0009】この発明の実施例に際しては真空製麺機を
使用し、ソボロ状のそば生地をスクリュウで押出加圧
し、ついで減圧下(0〜760mmHg)で麺帯とす
る。前記減圧度を200mmHg以下(即ち真空度56
0mmHg以上)にすると、麺線のつながり状態が悪く
なり、減圧度を730mmHg以上にしても麺線のつな
がり状態に変化はないので、容易に選定できる減圧度と
して200〜730mmHgを用いた。尤もα化そば粉
の量によっては、減圧度は400mmHg以上が好まし
い。
【0010】前記におけるそば粉のα化度は、50%以
下だと、加入そば粉の量によっては麺線維持不十分ない
しは切れ易くなるので、50%以上とした。然し乍らα
化そば粉を多く用いる場合にはα化度を50%未満にす
ることもできる。例えばα化そば粉100%用いれば、
α化度は10%以上でもよいことになる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明は、α化度50〜100
のα化そば粉を5〜100%使用すると共に、減圧製麺
することにより、通常の太さの十割そばを得たのであ
る。前記減圧条件は200〜730mmHgであるか
ら、真空度は560〜30mmHgとなる。またこのよ
うにして製造したそば麺の見かけ比重は1.28〜1.
35である。
【0012】
【実施例1】 −生そばの例− 配合 α化度60のそば粉 50 生そば粉 50 加水 35 工程 、上記配合を横型ミキサーで5分間(100RPM)
ミキシングし十分水和させて、そば生地とした。 、そば生地を真空製麺機(MN2型、武蔵商会製)に
供給し、730mmHgの真空下で麺帯とした。 、麺帯を圧延機にかけ、6寸ロールで1回、5寸ロー
ルで2回圧延し、調整圧延を1回して最終麺帯厚を1.
6mmに調整した後、#18の切り歯で切断して、そば
麺線とした。 、麺線を3分間茹で処理して、風味、食感を試験した
ところ良好な食感であった。
【0013】
【実施例2】 −チルドそばの例− 、実施例1で得たそば100gを3分間茹でた後冷却
し、ビニール袋に入れてヒートシールし、冷蔵庫(5
℃)で1週間保存した後、2分間茹で戻しして、冷水で
冷却した後、食味したところ良好な食感であった。
【0014】
【実施例3】 −乾そばの例− 実施例1で製造したそばを竿掛けし、次いで恒温恒湿乾
燥機(40℃湿度75%)に12時間入れ乾麺とした6
分間茹で処理して、後、冷水で冷却した後、食味したと
ころ良好な食感であった。
【0015】試験例1 実施例1の配合においてα化そば粉の配合割合を種種変
えて試験した。真空条件は300mmHgの条件下で行
った。試験結果表1の通りであった。
【0016】
【表1】
【0017】試験例2 実施例1において真空度を変えて試験した。その結果表
2を得た。
【0018】
【表2】
【0019】真空度200以下α化そば粉の配合が10
%以下では麺線がつながらず製麺性不良(常圧も含
む)。真空度400以上α化そば粉が5%以上添加され
ていれば麺線がつながり製麺性良好。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、α化度50〜100
のα化そば粉を5〜100使用し、かつ減圧下で製麺し
たので、十割そばにも拘らず、良好な製麺性を得る効果
がある。従ってつなぎ材などにより風味を損することな
く、十割そばの風味を得る効果がある。
【0021】また製造に際しても従来のそば麺の製造と
大差なく製造できる効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α化度50〜100のα化そば粉と、生
    そば粉を5:95〜100:0の割合に配合し、定法に
    よりミキシングして麺生地とし、これを減圧条件下で麺
    帯とし、ついで麺線とすることを特徴とした十割そばの
    製造法。
  2. 【請求項2】 減圧条件を200〜730mmHgとす
    ることを特徴とした請求項1記載の十割そばの製造法。
  3. 【請求項3】 麺線の見かけ比重を1.28〜1.35
    とすることを特徴とした請求項1記載の十割そばの製造
    法。
JP8178991A 1996-07-09 1996-07-09 十割そばの製造法 Pending JPH1023870A (ja)

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