JPH1023833A - 苗箱並べ機 - Google Patents

苗箱並べ機

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JPH1023833A
JPH1023833A JP8651697A JP8651697A JPH1023833A JP H1023833 A JPH1023833 A JP H1023833A JP 8651697 A JP8651697 A JP 8651697A JP 8651697 A JP8651697 A JP 8651697A JP H1023833 A JPH1023833 A JP H1023833A
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seedling box
seedling
ground
transport
boxes
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Isao Ishida
石田  伊佐男
Toshio Tamai
玉井  利男
Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
Hiroyuki Niiyama
裕之 新山
Hitoshi Yamazaki
仁史 山崎
Michinori Seike
清家  理伯
Masaru Nomura
野村  勝
Hisashi Kamiya
神谷  寿
Hideyuki Kusamoto
英之 草本
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗箱を育苗ハウス内等の地面に並べて一定大
きさの苗になるまで育成するが、従来、苗箱を地面に並
べる作業は機械化が困難で人手で行っており、多人数の
作業者が必要なうえ、床土が入っている重い苗箱を1個
づつ地面に並べるのはかなりの重労働であった。 【解決手段】 機体に載置した苗箱Nを搬送装置7にて
地面近くまで移送して順次地上に並べる苗箱並べ機にお
いて、搬送装置7と地面との間を検出するセンサSe1
を設けて、該センサSe1の検出に基づいて搬送装置7
が苗箱Nを地面に置く時の搬送装置7の地面からの高さ
位置を制御する制御機構Aを設けた苗箱並べ機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苗が一定の大きさに
なるまで育成するために、苗箱を地面に並べる作業に使
用するのに好適な苗箱並べ機に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】苗箱を育苗ハウス内等の地面に
並べて一定大きさの苗になるまで育成するが、従来、苗
箱を地面に並べる作業は機械化が困難で人手で行ってお
り、多人数の作業者が必要なうえ、床土が入っている重
い苗箱を1個づつ地面に並べるのはかなりの重労働であ
った。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来の課題
を解決するために、機体に載置した苗箱Nを搬送装置7
にて地面近くまで移送して順次地上に並べる苗箱並べ機
において、搬送装置7と地面との間を検出するセンサS
e1を設けて、該センサSe1の検出に基づいて搬送装
置7が苗箱Nを地面に置く時の搬送装置7の地面からの
高さ位置を制御する制御機構Aを設けた苗箱並べ機とし
たものである。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、機体に載置した苗箱N
を搬送装置7にて地面近くまで移送して順次地上に並べ
る苗箱並べ機において、搬送装置7と地面との間を検出
するセンサSe1を設けて、該センサSe1の検出に基
づいて搬送装置7が苗箱Nを地面に置く時の搬送装置7
の地面からの高さ位置を制御する制御機構Aを設けた苗
箱並べ機としたので、地面に高低があっても搬送装置7
が苗箱Nを地面に置く時の搬送装置7と地面との位置関
係が一定となり、苗箱Nは搬送装置7にて地面に適正に
置かれ、苗箱Nが乱れて置かれたり苗箱N内の土等が苗
箱Nから飛散するようなことが防止される。
【0005】従って、適正な苗箱並べ作業が行えて、作
業者の人数の低減とその作業者の労働の軽減が達成され
て従来例の課題を解消できる。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。この苗箱並べ機1は、前後進可能な走行装置
2、発芽用の苗箱収納枠H,Hを搭載する枠台3、該枠
台に搭載されている苗箱収容枠H,Hから枠台3の上面
へ苗箱N…を1箱づつ取り出す取出装置4,4、枠台3
の上面に取り出された苗箱N…を機体進行方向と反対側
へ送り出す送出装置5,5、枠台3に苗箱収容枠H,H
を搭載するための昇降ステップ6、枠台3から地面へ苗
箱N…を搬送する搬送装置7等で構成されている。以
下、各部について詳述する。
【0007】機体を構成するフレームは、機体の前後中
央部に設けた主ミッションケース9と、機体の前部に設
けた搬送ミッションケース10と、機体の後部に設けた
走行ミッションケース11と、主ミッションケース9と
搬送ミッションケース10を連結する前メインフレーム
12と、主ミッションケース9と走行ミッションケース
11を連結する後メインフレーム13と、これらの左右
両側に配したサイドフレーム14,14とで主たる骨格
を形成している。そして、サイドフレーム14,14の
後部外面に枠台フレーム15,15,15,15が前後
に2組づつ固着して設けられ、その上に枠台3が設置さ
れている。また、主ミッションケース9と搬送ミッショ
ンケース10に固着したステップフレーム19が設けら
れ、該ステップフレームの上にステップ20が設置され
ている。
【0008】ステップフレーム19の後部上側にはエン
ジン22が搭載されている。エンジン22はエンジンカ
バー23で覆われており、該エンジンカバーの上に操縦
座席25が設置されている。操縦座席25の前側には、
ステップ20上の操縦者が機体前方に落ちるのを防止す
るループ状のガードフレーム26が設けられている。こ
のガードフレーム26は、その下端部がステップフレー
ム19の前端部に固着されている。また、ステップフレ
ーム19の前側左右両側部に、乗車の際の足場となる乗
車ステップ27,27が固着して設けられている。
【0009】走行装置2は、クローラ型の走行装置とし
て構成されている。具体的には、走行ミッションケース
11の左右側から突出させたクローラ駆動軸29,29
にクローラ駆動輪30,30が取り付けられ、搬送ミッ
ションケース10の左右側から突出させたクローラ転動
軸31,31にクローラ転動輪32,32が取り付けら
れ、左右両側の前記クローラ駆動輪30,30とクロー
ラ転動輪32,32とにそれぞれクローラ33,33が
巻き掛けられている。そして、クローラ33,33の接
地部を上側から転動自在に支持する接地部支持輪34…
が、前後メインフレーム12,13に遊転自在に支持さ
れている。クローラ33,33の幅は、苗箱Nの長手方
向の長さよりも小さくしてある。これは次の理由によ
る。すなわち、後述する如く苗箱は長手方向を左右(機
体進行方向と直交する方向)に向けて地面に並べられる
のであるが、図15のように凹状に窪んだクローラ跡
M,Mの上に苗箱N,Nを並べる際、苗箱N,Nがクロ
ーラ跡M,Mに落ち込まないようにし、苗箱が水平に並
べられるようにするためである。
【0010】枠台3は、前述の如く枠台フレーム15,
15,15,15の上に設置されており、機体後部かつ
走行装置2の上側に位置している。枠台3の上面は水平
状で、苗箱収容枠Hを左右に2台並べることのできるス
ペースを有する。そして、そのスペースの四隅に設置し
た計6つの枠台ポスト36…に取出装置4,4が設けら
れ、また、枠台3の上面部に送出装置5,5が設けられ
ている。
【0011】苗箱収容枠Hは、図16に示すように、L
型鋼で作られた4本の縦部材200…と、該縦部材の上
端部および下端部の外面に固着一体化された長方形の上
枠部材201および下枠部材202と、上枠部材201
に固着された吊り下げ用のアーチ状部材203,203
と、下枠部材202に着脱自在に取り付けられる底部材
204,204とからなり、縦部材200…の内側に、
苗箱Nの長手方向を横向きをした場合に2個の苗箱が前
後に並ぶように、各段当たり2個づつ苗箱N…を段状に
積み重ねて収容するようになっている。苗箱収容状態で
は、最下段の苗箱N,Nの底面が底部材204,204
に支持される。底部材204はピン205にて下枠部材
202に取り付けられており、ピン205を抜くことに
より底部材204を下枠部材202から外すことができ
る。両方の底部材204,204を外すと、苗箱収容枠
Hの底部が開放状態となり、そこから苗箱N…を出し入
れすることができるようになる。
【0012】取出装置4は、苗箱Nの左右縁部Naに下
側から係合するフック40…を備えている。左右各列の
フック40…が取り付けられているフック取付棒41
は、その前後両端部に形成されたつば付きフランジ4
2,42の部分で、枠台ポスト36,36の内部に設け
たガイド部材43,43の垂直なガイド溝43a,43
aに摺動自在に案内支持されている。また、つば付きフ
ランジ42,42の近傍に設けたアーム44,44に支
持されているローラ45,45がガイド部材43,43
のガイド面43b,43bに当接し、フック支持棒41
の角度を規制している。枠台3内の前部と後部に水平に
設けた取出駆動軸46,46’に一体に取り付けたアー
ム47,47とフック取付棒41がロッド48,48で
連結されており、アーム47,47が所定方向に回転す
ることにより、フック40…が先端軌跡Kを描いて昇降
するとともに角度を変え、その軌跡Kの下部ではフック
40…が枠台ポスト36,36の中へ引っ込み、その軌
跡Kの上部ではフック40…が苗箱Nの左右縁部Naに
下側から係合するように内側へ張り出すようになる。
【0013】送出装置5は、前側の取出駆動軸46の外
周部に回転自在に嵌合する送出駆動軸50に取り付けら
れた送出駆動ローラ51と、後側の取出駆動軸46’の
外周部に回転自在に嵌合する送出従動軸52に取り付け
られた送出従動ローラ53とにラグ付き送出ベルト54
が巻き掛けられて構成されている。送出ベルト54の上
部はベルト支持輪55…によって下側から支持されてい
る。ステップ20の裏面後端部には、苗箱N…が枠台3
から完全に送り出されたことを検出する苗箱センサ5
7,57が左右各列ごとに設けられている。
【0014】苗箱収容枠Hを枠台3に搭載し、該苗箱収
容枠の底部材204,204を外すと、前後2群の苗箱
N…が落下して、K4の位置で待機しているフック40
…に受け止め保持される。次いで、フック40…がK1
の位置まで下動し、保持していた苗箱N…を枠台3の上
面に位置する送出ベルト54の上に供給する。続いて、
フック40…が上動を行い、K2の位置でフック40…
が下から2段目の苗箱Nの左右縁部Naに下側から係合
し、さらにフック40…がK3の位置まで上動すること
により2段目以上の苗箱N…を持ち上げる。このように
2段目以上の苗箱N…を持ち上げられている間に、送出
ベルト54が作動して枠台3の上面に残された苗箱N,
Nを搬送装置7へ送り出す。
【0015】苗箱N,Nが枠台3から完全に送り出され
たことを苗箱センサ57が検出したならば、フック40
…がK1の位置まで下動し、該フックに保持されている
苗箱N…を送出ベルト54の上に供給する。以下、上記
と同様の動作を繰り返し、苗箱収容枠Hの苗箱N…を1
段分づつ搬送装置7へ送り出してゆく。昇降ステップ6
は、枠台3の後側の機体最後尾に設けられ、枠台3とほ
ぼ同じく苗箱収容枠Hを左右に2台並べることのできる
スペースを有する。昇降ステップ6を昇降作動させる機
構は、平行リンク装置と油圧シリンダとの組み合わせか
らなる機構が採用されている。
【0016】平行リンク機構は、枠台3の左右外側部に
基部が回動自在に支持されたアッパリンク60,60
と、サイドフレーム14,14の左右外側部に基部が回
動自在に支持されたロアリンク61,61と、これらア
ッパリンクおよびロアリンクの後端部同士を結ぶ縦リン
ク62,62とで構成されている。そして、ロアリンク
61,61と縦リンク62,62を連結する軸61a,
61aに昇降ステップ6の左右側面前端部が回動自在に
取り付けられ、さらにアッパリンク60,60と縦リン
ク62,62を連結する軸60a,60aに長穴63
a,63aで遊嵌している斜めリンク63,63の下端
部が昇降ステップ6の左右側面中間部に回動自在に取り
付けられている。
【0017】油圧シリンダ65,65は、その本体側が
前側の枠台フレーム15,15に回動自在に枢着され、
そのピストン側がアッパリンク60,60と一体になっ
たスイングアーム66,66の先端部に連結されてい
る。これにより、油圧シリンダ65,65が伸縮作動す
ることにより昇降ステップ6が昇降し、ピストンが突出
している時は昇降ステップ6が枠台3とほぼ同じ高さに
なり、ピストンが引っ込んでいる時は昇降ステップ6が
地面に接地した状態となる。
【0018】苗箱収容枠H,Hを枠台3に積み込むに際
しては、昇降ステップ6を地面に接地する位置まで下降
させ、その上に苗箱収容枠H,Hを載置する。そして、
昇降ステップ6を枠台3とほぼ同じ高さまで上昇させ、
該昇降ステップに載置されている苗箱収容枠H,Hを枠
台3の上まで押し込む。枠台3に搭載された苗箱収容枠
H,Hは、その下枠部材202が枠台ポスト36…の内
壁に固着した保持部材68…に係合することによって保
持される。
【0019】斜めリンク63,63が長穴63a,63
aによって軸60a,60aに連結されているため、軸
60a,60aを支点にして昇降ステップ6を上方に回
動させることが可能で、苗枠収容枠Hの積み込み作業を
行わない時には、図5において実線で示す如く昇降ステ
ップ6を垂直にさせ、機体の全長を短くすることができ
る。なお、苗箱並べ作業や苗枠収容枠の運搬の際に、昇
降ステップ6を水平のままにし、その上に苗枠収容枠
H,Hを載せてもよい。
【0020】搬送装置7は、苗箱N…を枠台3上から機
体前部へ搬送する第一苗箱搬送装置71,71と、該第
一苗箱搬送装置から引き継いで苗箱N…を地面へ搬送す
る第二苗箱搬送装置72,72とを備えている。これら
第一、第二苗箱搬送装置71,71,72,72は、苗
箱の長手方向を機体の進行方向に向けて苗箱を搬送する
ようになっている。第一苗箱搬送装置71,71は若干
前下がりに傾斜し、第二苗箱搬送装置72,72は第一
苗箱搬送装置71,71よりも大きな傾斜角度で前下が
りに傾斜している。
【0021】第一苗箱搬送装置71,71は、主ミッシ
ョンケース9の左右両側に突出する第一搬送駆動軸74
の左右両側に一体回転するよう取り付けられた第一搬送
駆動ローラ75,75と、搬送ミッションケース10の
上部に回転自在に支持された第一搬送従動軸76の左右
に取り付けられた第一搬送従動ローラ77,77とにラ
グ付きの幅広ベルトである第一搬送ベルト78,78が
巻き掛けられて構成されている。
【0022】第二苗箱搬送装置72,72は以下に示す
構成となっている。搬送ミッションケース10の左右両
側に第二搬送駆動軸80が突出し、その軸の左右両端が
ステップフレーム19の支持ステー19a,19aに固
着のブラケット81,81に設けた軸受部に回転自在に
支持されている。そして、第二搬送駆動軸80の左右両
側には第二搬送駆動プーリ82,82,82,82が一
体回転するように取り付けられ、さらに、各プーリの左
右両側に第二搬送フレーム83,83,83,83が回
動自在に取り付けられている。左右2組の第二搬送フレ
ーム83,83,83,83の前端部は連結軸84,8
4でそれぞれ連結され、該連結軸に第二搬送従動ローラ
85,85,85,85が遊転自在に取り付けられてい
る。そして、これら第二搬送駆動ローラ82…と第二搬
送従動ローラ85…とに、ラグ付きベルトである第二搬
送ベルト86,86,86,86が巻き掛けられてい
る。
【0023】また、第二搬送フレーム83…の前端に
は、苗箱案内具87,87,87,87が第二搬送従動
ローラ85…の前側に位置するようにして着脱可能に取
り付けられている。この苗箱案内具87…は、くさび状
の形状をしており、第二搬送ベルト86…から送り出さ
れた苗箱N…を地面まで円滑に案内する役割をしてい
る。作業時には、苗箱案内具87…は底面が地面に接地
した状態で移動し、第二苗箱搬送装置72,72の前部
を地面に支持している。
【0024】これら第一苗箱搬送装置71,71および
第二苗箱搬送装置72,72の苗箱搬送路の左右両側に
は、以下の搬送ガイド板90,91,92…が設けられ
ている。第一搬送ガイド板90,90,90,90は、
後端部が前側の枠台ポスト36,36に固定され、かつ
前端部が前記ブラケット81,81に固定されており、
第一搬送ベルト78,78によって横向き状態で前方へ
搬送される左右2列の苗箱N…を互いに左右に離れた位
置から互いに接近してゆくように案内する。第二搬送ガ
イド板91,91は、後端部が外側の第一搬送ガイド9
0,90に対して回動自在に支持され、かつ前端部が連
結軸84,84に取り付けたリンク95,95に連結さ
れており、内側の第一搬送ガイド板90,90との共同
作用によって、第二搬送ベルト86…によって前方へ搬
送される左右2列の苗箱N…をさらに互いに接近するよ
うに案内する。また、第三搬送ガイド板92,92は、
板バネ等の弾性材で作られていて、後端部が前記リンク
95,95に上下に回動自在に連結されている。苗箱並
べ作業時には、既に苗箱が並べられている側の第三搬送
ガイド板92は上に向けた非作用状態にし、反対側の第
三搬送ガイド板92は前部が地面に接する作用状態と
し、第二苗箱搬送ガイド板91,91から引き継いだ苗
箱N…を、その作用状態の第三搬送ガイド板92によっ
て既に地面に並べられている隣接苗箱に押し付けること
により、左右の隙間が生じないようにして地面まで案内
してゆく。
【0025】なお、上記第三搬送ガイド板92,92の
作用状態と非作用状態の切替操作を機体旋回に伴う動作
に連係させて自動的に行われるように構成すると、切替
忘れが生じず、しかも作業者の負担を軽減させることが
でき、さらに好ましいものとなる。送出装置5,5によ
って枠台3から送り出された左右2列の苗箱N…は、第
一苗箱搬送装置71,71と第二苗箱搬送装置72,7
2によって機体の前部へ搬送され、さらに苗箱案内具8
7…の上面を伝わって地面まで案内され、機体が後進す
るのに伴い地面に整列状態に並べられてゆく。
【0026】第一苗箱搬送装置71,71の搬送速度は
送出装置5,5の搬送速度よりも若干遅く、また、第二
苗箱搬送装置72,72の搬送速度は第一苗箱搬送装置
71,71の搬送速度よりも若干遅くなっている。さら
に、第二苗箱搬送装置72,72の搬送速度は走行装置
2による機体移動速度よりも若干速くなっている。これ
により、送出装置5,5から第一苗箱搬送装置71,7
1へ苗箱N…が引き継がれる時、および第一苗箱搬送装
置71,71から第二苗箱搬送装置72,72へ苗箱N
…が引き継がれる時に、隣接する苗箱Nと苗箱Nの間に
隙間が生じず、苗箱N…が密接状態で地面に並べられ
る。
【0027】また、第二苗箱搬送装置72,72の各第
二搬送ベルト86…は、第二搬送駆動軸80を回動中心
として前側が上下するよう各々独立に作動させられる構
成となっている。具体的には、まず、アクチュエータと
しての油圧シリンダ100,100が設けられている。
油圧シリンダ100,100のシリンダ部後端が前メイ
ンフレーム12上に固着したブラケットに横軸を介して
枢支され、油圧シリンダ100,100のピストン部前
端が前メインフレーム12上に回動自在に支持された回
動軸101,101に一体のアーム102,102に横
軸を介して連結されている。さらに、回動軸101,1
01の外側部に一体回動するように取り付けられた第一
連動アーム103,103の先端部と、第二搬送駆動軸
80の左右に回動自在に取り付けられた第二連動アーム
104,104の先端部とがロッド105,105で連
結されている。そして、第二連動アーム104,104
と一体に設けられたスイングアーム106,106が、
各一対の第二搬送フレーム83…間を連結する第二連結
軸107,107に回動自在に連結されている。
【0028】よって、油圧シリンダ100のピストン部
がシリンダ部に引っ込み作動すると、前記リンク構成部
の連動により、スイングアーム106が第二搬送駆動軸
80を中心として先端側が上動するように回動し、それ
と一体的に油圧シリンダ100と左右同じ側の第二搬送
フレーム83,83、第二搬送ベルト86,86、苗箱
案内具87,87、第二搬送ガイド板91,91および
第三搬送ガイド板92,92が第二搬送駆動軸80を中
心として上向きに回動する。また、油圧シリンダ90の
ピストン部がシリンダ部から突出作動すると、前記リン
ク構成部の連動により、スイングアーム96が第二搬送
駆動軸80を回動中心としてそのアーム先端部が下動す
るよう回動し、それと一体的に上記各部が第二搬送駆動
軸80を回動中心として下向きに回動する。以上の動作
は、左右の第二苗箱搬送装置72,72ごと個別に独立
して行われる。
【0029】さらに、クローラ33,33の前側には、
クローラ33,33によって荒らされた地面を整地する
整地ローラが110,110が設けられている。この整
地ローラ110,110は、クローラ駆動軸31,31
の左右端部から前方に突出するリンク111,111の
先端部に支架したローラ軸112に回転自在に支承され
ており、機体の進行に伴って地面を転動するようになっ
ている。整地ローラ110の幅は、クローラ33の通過
跡を完全に整地するようにクローラ33の幅よりも広
く、かつ、既に地面に並べられている隣接列の苗箱に当
たらないように苗箱Nの長手方向の幅よりも狭くなって
いる。
【0030】また、ローラ軸112の左右端部と第二搬
送フレーム83,83の中間部とが引上げリンク11
3,113を介して連結されている。第二搬送フレーム
83,83と引上げリンク113,113とは凸部83
a,83aと長穴113a,113aとで連結されてい
る。第二苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作業位置に
下げた状態では、凸部83a,83aが長穴113a,
113aの中間部に遊嵌しているため、整地ローラ11
0,110が地面に接地しているが、第二苗箱搬送装置
72,72を非作業位置へ上動させると、凸部83a,
83aが長穴113a,113aの端部に係合すること
により、整地ローラ110も上動して地面から離れるよ
うになっている。
【0031】なお、クローラ33,33によって荒らさ
れた地面を整地する整地具として、ブラシ状のものを設
けてもよい。この苗箱並べ機1は以上の構成で、苗箱並
べ作業を行うに際しては、発芽処理した苗箱N…が満載
された苗箱収容枠H,Hを昇降ステップ6を利用して枠
台3の上に搭載し、苗箱案内具87…の先端が地面に接
地した状態にし、取出装置4,4、送出装置5,5およ
び苗箱搬送装置7を作動させ、走行装置2によって機体
を後進させる。すると、苗箱収容枠H,H内の苗箱N…
が取出装置4,4によって1段分づつ(計4板)枠台3
上に取り出され、その苗箱が送出装置5,5、第一苗箱
搬送装置71,71、第二苗箱搬送装置72,72によ
って前方に搬送され、苗箱案内具87…を伝わって地面
に整列状態で並べられてゆく。
【0032】また、この苗箱並べ機1は、播種機によっ
て播種された苗箱を苗箱収容枠Hに積み込む作業にも用
いることができる。図13および図14はその積み込み
作業状態を表している。苗箱案内具87…の先端が播種
機150の播種コンベア151と接するように第二苗箱
搬送装置72,72を上向きに回動させた状態で苗箱並
べ機1を停止させ、その苗箱並べ機1の枠台3に底部材
204,204を取り外した空の苗箱収容枠H,Hを搭
載する。第三苗箱搬送ガイド板92,92は播種コンベ
ア151と干渉しないように上側に回動させておく。な
お、播種コンベア151は、長手方向を左右に向けて苗
箱を左右2列づつ搬送する。
【0033】そして、苗箱並べ機1の各作動部を苗箱並
べ作業時とは逆向きに作動させると、播種コンベヤ15
1から送り出される播種後の苗箱N…が、第二苗箱搬送
装置72,72、第一苗箱搬送装置71,71、送出装
置5,5によって枠台3上に供給され、それを取出装置
4,4のフック40…が段積み状に保持しながら苗箱収
容枠H,H内に取り込んでゆく。所定個数の苗箱が苗箱
収容枠H,H内に取り込まれたならば、底部材204,
204を苗箱収容枠H,Hに取り付ける。播種後の苗箱
N…を収容した苗箱収容枠H,Hは、昇降ステップ6を
利用して苗箱並べ機1より降ろす。
【0034】播種コンベア150の搬送速度よりも第二
苗箱搬送装置72,72の搬送速度は速く、第二苗箱搬
送装置72,72の搬送速度よりも第一苗箱搬送装置7
1,71の搬送速度は速く、さらに、第一苗箱搬送装置
71,71の搬送速度よりも送出装置5,5の搬送速度
は速くなっている。これにより、各搬送部間を苗箱N…
が引き継がれる時に、後続の苗箱Nが先行の苗箱Nを押
すことがなく、苗箱詰まりが生じない。
【0035】次に、この苗箱並べ機1の伝動機構につい
て説明する。エンジン22の出力軸にはエンジン出力プ
ーリ120が一体回転するように設けられ、そのプーリ
120と、主ミッションケース9の上部左側部に突出さ
せたミッション入力軸Sf1に一体回転するように取り
付けられたミッション入力プーリ121とに、伝動ベル
ト122が巻き掛けられている。エンジン22から伝動
回転されるミッション入力軸Sf1の軸端部は油圧ポン
プ123のポンプ駆動軸に一体回転するように連結され
ている。
【0036】主ミッションケース9内において、ミッシ
ョン入力軸Sf1には主クラッチ125が設けられてい
る。この主クラッチ125の入り切り操作は、主クラッ
チシフタ126に連動連結する主クラッチペダルP1に
よって操作される。主クラッチ125が入り状態でミッ
ション入力軸Sf1と一体的に回転するギヤG1から減
速軸Sf2のギヤG2へ伝動される。
【0037】減速軸Sf2には変速ギヤG3,G4が一
体回転するように組み付けられ、さらに変速ギヤの後進
伝動ギヤG4にはカウンターギヤG5が噛み合ってい
る。そして、変速軸Sf3に一体回転かつ軸心方向にス
ライド自在に組まれた前後進切替ギヤG6,G7が切替
操作されて、その前後進切替ギヤの前進ギヤG6が変速
ギヤの前進伝動ギヤG3と噛み合った前進変速状態とな
るか、前後進切替ギヤの後進ギヤG7がカウンタギヤG
5と噛み合った後進変速状態となるか、あるいはいずれ
にも噛み合わないニュートラル状態となる。この前後進
切替ギヤは、変速シフタ129に連動連結する前後進切
替レバーL1により軸心方向にスライド操作される。
【0038】そして、変速軸Sf3に一体回転するよう
に組み付けられた伝動ギヤG8から第一搬送駆動軸74
に遊転自在に組まれた苗箱搬送駆動ギヤG9へ伝動す
る。その苗箱搬送駆動ギヤG9は走行伝動軸Sf4に一
体回転するように組まれた走行減速ギヤG10に噛み合
っている。また、走行伝動軸Sf4から伝動軸Sf5へ
ベベルギヤG11,ベベルギヤG12を介して伝動し、
さらに、伝動軸Sf5から走行駆動軸Sf6へベベルギ
ヤG13,G14を介して伝動する。
【0039】走行駆動軸Sf6の左右両端部にはサイド
クラッチ130,130が設けられていて、該サイドク
ラッチを介して走行駆動軸Sf6からクローラ駆動軸2
9,29へ伝動する。サイドクラッチ130,130
は、サイドクラッチシフタ131,131に連動連結す
るサイドクラッチペダルP2L,P2Rにより伝動入り
切り操作される。
【0040】一方、苗箱搬送駆動ギヤG9から第一搬送
駆動軸74へは、苗箱搬送クラッチ133を介して伝動
される。苗箱搬送クラッチ133は、シフタ134に連
動連結する苗箱搬送クラッチレバーL2により伝動入り
切り操作される。第一搬送駆動軸74の回転が、スプロ
ケットSp1,Sp2に巻き掛けられたチエンC1を介
して搬送ミッションケース10内の伝動軸Sf7に伝動
される。さらに、伝動軸Sf7の回転が、スプロケット
Sp3,Sp4に巻き掛けられたチエンC2を介して第
二搬送駆動軸80に伝動される。
【0041】また、第一搬送駆動軸74には取出装置伝
動用のスプロケットSp5,Sp5が一体に取り付けら
れている。このスプロケットSp5,Sp5と前側の取
出駆動軸46,46のスプロケットSp6,Sp6とに
チエンC3,C3が巻き掛けられ、前側の取出駆動軸4
6,46へ伝動されている。さらに、右前側の取出駆動
軸46のスプロケットSp7とカウンタ軸Sf8のスプ
ロケットSp8とにチエンC4が巻き掛けられていると
ともに、カウンタ軸Sf8のギヤG15,G15と後側
の取出駆動軸46’,46’のギヤG16,G16とが
噛み合っており、後側の取出駆動軸46’,46’が前
側の取出駆動軸46,46と逆向きに回転するよう伝動
される。
【0042】送出装置5,5はモータ135で駆動さ
れ、モータ出力軸Sf9のスプロケットSp9,Sp9
と、送出駆動軸50,50のスプロケットSp10,S
p10とにチエンC5,C5が巻き掛けられている。次
に、油圧機構について説明する。エンジン22に駆動さ
れる油圧ポンプ123で送られる圧油は、分流弁V0で
分けられて、それぞれ第一切替弁V1L,V1Rを介し
て左右の第二苗箱搬送装置72,72の前部を上下動さ
せる油圧シリンダ100,100に送られる。さらに、
第一切替弁V1L,V1Rからの戻り圧油は、第二切替
弁V2を介して昇降ステップ6を昇降させる油圧シリン
ダ65,65に送られてから、タンクTに戻る。油圧シ
リンダ100,100と油圧シリンダ65,65は共に
複動式であり、第一切替弁V1L,V1Rと第二切替弁
V2は、それぞれ油圧シリンダ100,100と油圧シ
リンダ65,65のピストンを突出方向あるいは引っ込
み方向に作動切替できるようになっている。第一切替弁
V1L,V1Rは1本の第二苗箱搬送装置上下操作レバ
ーL3によって共に切替操作可能に設けられ、また、第
二切替弁V2は昇降ステップ昇降操作レバーL4によっ
て切替操作可能に設けられている。図中のV3はリリー
フ弁、V4は逆止弁である。
【0043】また、第一切替弁V1L,V1Rは、苗箱
案内具87…が接地するように制御するためのセンサと
しての接地センサSe1,Se1とも連動して切り替え
られる。接地センサSe1,Se1は、左右各一対の苗
箱案内具87…を連結する140,140に回動可能に
取り付けられ、スプリングによってその底面が下方に回
動する方向に付勢されている。よって、地面の凹凸に追
随して接地センサSe1,Se1が回動する。そして、
この接地センサSe1,Se1が所定の姿勢から所定角
度以上回動すると、それに連動して第一切替弁V1L,
V1Rが切り替えられるように、連動手段141,14
1によって接地センサSe1,Se1と第一切替弁V1
L,V1Rとが連動可能に連結されている。
【0044】苗箱案内具87,87が地面から浮き上が
ると、接地センサSe1が下向きに回動し、それに連動
してその側の油圧シリンダ100のピストンを突出させ
る方向に第一切替弁V1LまたはV1Rが切り替えられ
る。その結果、第二苗箱搬送装置72の前部が下動し、
苗箱案内具87,87が再度接地するようになる。苗箱
案内具87,87が接地すると、接地センサSe1が元
の姿勢に戻り、それに連動して第一切替弁V1Lまたは
V1Rも中立に戻る。
【0045】このように、第一切替弁V1L,V1R及
び油圧シリンダ100,100にて、接地センサSe
1,Se1の検出に基づいて搬送装置7の苗箱案内具8
7…が苗箱Nを地面に置く時の苗箱案内具87…の地面
からの高さ位置を制御する制御機構Aが構成されてい
る。上記の如く、第一切替弁V1L,V1Rを接地セン
サSe1,Se1に連動させる構成とする場合、第二苗
箱搬送装置上下操作レバーL3が自動上下レバー位置に
操作されていて、レバーL3と弁V1L,V1Rの切替
操作部材とを連結する連結部材142,142の長穴連
結部142a,142aの長穴で、前記切替操作部材が
接地センサSe1,Se1の検出結果に基づいて操作さ
れる状態となる。
【0046】そして、特に、搬送装置7の苗箱案内具8
7…と地面との間を検出する接地センサSe1,Se1
を設けて、該センサSe1,Se1の検出に基づいて苗
箱案内具87…が苗箱Nを地面に置く時の苗箱案内具8
7…の地面からの高さ位置を制御する制御機構Aを設け
た苗箱並べ機としたので、地面に高低があっても苗箱案
内具87…が苗箱Nを地面に置く時の苗箱案内具87…
と地面との位置関係が一定となり、苗箱Nは苗箱案内具
87…にて地面に適正に置かれ、苗箱Nが乱れて置かれ
たり苗箱N内の土等が苗箱Nから飛散してこぼれ落ちる
ことが防止される。
【0047】従って、苗箱収納枠H内に複数個の苗箱N
…を載置して機体を進行させ、上記苗箱収納枠H内の複
数個の苗箱N…を機械的に順次、その下端の苗箱Nより
地上に置いて苗箱N…を適正に整列して並べて行くこと
ができるので、作業者の人数の低減とその作業者の労働
の軽減が達成されて、効率の良い苗箱の並べ作業が行え
る。
【0048】次に、ポット苗箱用の苗箱並べ機について
説明する。ポット苗箱はポットの底面側にポットとポッ
トの隙間があるため、地面にそのまま並べたのでは、苗
箱と地面とが密着せず、並べた苗箱の安定性が悪くな
る。そこで、従来は、地面を予め耕起・均平化して苗箱
並べ用の床面を形成し、その床面の上に苗箱を並べ、並
べ終えた苗箱の上に板を渡して上から足で踏みつけるこ
とにより、ポットとポットの隙間に土を入り込ませ、苗
箱の安定性を良くしていた。しかしながら、この従来方
法は、耕起・均平化作業と苗箱並べ作業と苗箱押付け作
業を別々に行っていたので、作業能率が悪かった。
【0049】第2実施例として図17〜図19に示す苗
箱並べ機1は、苗箱並べ作業と同時に耕起・均平化作業
と苗箱押付け作業を行うように構成したものであって、
耕起・均平装置160と苗箱押え装置170を備えてい
る。耕起・均平装置160は、クローラ33,33の前
側に、回転耕起刃161と回転均平ブラシ162と着脱
可能に設けられている。耕起刃161と均平ブラシ16
2は、前記苗箱並べ機1における整地ローラ110の支
持部と同じ機構の支持部によって支持されており、第二
苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作業位置に下げた状
態では地面に接地する作用状態となり、第二苗箱搬送装
置72,72を非作業位置へ上動させると、地面から離
れた非作用状態となる。
【0050】苗箱押え装置170は、前後のローラ17
1…に押えベルト172…を巻き掛けて構成した3個の
苗箱押え具173…を有し、ステップフレーム19の前
端部に上下に回動自在に設けた支持アーム174,17
4の先端に支持された苗箱押え具取付棒175に各苗箱
押え具174…を回動自在に取り付け、支持アーム17
4,174の中間部に設けた横棒176と前記リンク9
5,95とを連結ロッド177,177で連結してい
る。なお、支持アーム174,174は中間部から先が
抜取り可能に構成されており、苗箱並べ作業を行わない
時には、苗箱押え具173…を苗箱押え具取付棒17
5、支持アーム174,174の抜取り部174a,1
74aとともに取り外すことができるようになってい
る。
【0051】第二苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作
業位置まで下降させた時には、押えベルト172…の下
面が耕起・均平化された床面に並べられた苗箱N,Nの
左右縁部の上面に押し付けられるように苗箱押え具17
3…が位置し、床面に並べられた苗箱N,Nを苗箱押え
具173…によって上から押し付けることにより、苗箱
N,Nの底部が土中に押し込まれポットの裏側の隙間に
土が入り込む。また、既に苗箱が並べられている側の苗
箱押え具173は、今回並べられた苗箱の縁部とそれに
隣接する前回並べられた苗箱の縁部とを同時に上から押
し付けるので、全ての苗箱の高さが揃うようになる。
【0052】第二苗箱搬送装置72,72を非作業位置
へ回動させた時には、苗箱押え具173…がステップ2
0の上方に位置するようになる。このため、この苗箱並
べ機1を播種機150に接続し、播種された苗箱を苗箱
収容枠Hに積み込む作業に使用する場合に、作業に支障
が生じない。第3実施例として図20および図21示す
苗箱並べ機1は、異なる構成の苗箱押え装置180が設
けられている。苗箱押え装置180は、底面が平坦な押
え板181の上にバイブレータ182を取り付けた構成
で、ステップフレーム19の前端部に上下に回動自在に
設けた支持アーム184,184の先端に支持されてい
る。押え板181の押付け有効面(a1×b1)は、2
個分の苗箱N,N(a2×2b2)よりも縦横共に広く
なっている(a1>b1,a2>2b2)。
【0053】苗箱案内具87…を伝わって地面に並べら
れた苗箱N,Nは、バイブレータ182で振動を付与さ
れながら押え板181よって上から押し付けれ、均等に
土中に押し込まれる。押え板181の押付け有効面が2
個分の苗箱N,Nよりも縦横共に広くなっているため、
今回並べられた苗箱と先行する苗箱、および今回並べら
れた苗箱とそれに隣接する前行程で並べられた苗箱とが
同時に上から押し付けるので、全ての苗箱の高さが揃う
ようになる。
【0054】以上の各実施例は苗箱の長手方向が左右を
向くようにして苗箱搬送、苗箱並べする構成であるが、
第4実施例として図22に示す苗箱並べ機1ように、苗
箱の長手方向が前後を向くようにして苗箱搬送、苗箱並
べする構成としてもよい。苗箱の長手方向を前後に向け
ると、苗箱の安定が良いので、処理速度を速くできると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗箱並べ機の側面図である。
【図2】苗箱並べ機の平面図である。
【図3】苗箱並べ機の前部の側面断面図である。
【図4】苗箱並べ機の前部の側面平面図である。
【図5】枠台に苗箱収容枠を搭載した状態を表す苗箱並
べ機の側面図である。
【図6】枠台に苗箱収容枠を搭載した状態を表す苗箱並
べ機の背面図である。
【図7】枠台の要部の側面断面図である。
【図8】枠台の要部の平面断面図である。
【図9】苗箱並べ機の伝動機構図である。
【図10】苗箱並べ機の油圧回路図である。
【図11】苗箱並べ作業状態における苗箱並べ機の側面
図である。
【図12】苗箱並べ作業状態における苗箱並べ機の平面
図である。
【図13】播種機から苗箱並べ機に苗箱を積み込む状態
を表す側面図である。
【図14】播種機から苗箱並べ機に苗箱を積み込む状態
を表す側面図である。
【図15】苗箱を並べた状態にある地面の断面図であ
る。
【図16】苗箱収容枠の斜視図である。
【図17】苗箱並べ機の第2例の側面図である。
【図18】苗箱並べ機の第2例の平面図である。
【図19】播種機から苗箱並べ機の第2例に苗箱を積み
込む状態を表す側面図である。
【図20】苗箱並べ機の第3例の側面図である。
【図21】苗箱並べ機の第3例の平面図である。
【図22】苗箱並べ機の第4例の側面図である。
【符号の説明】
A 制御機構 H 苗箱収容
枠 N 苗箱 Se1 センサ 1 苗箱並べ機 2 走行装置 3 枠台 4 取出装置 5 送出装置 6 昇降ステ
ップ 7 苗箱搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に載置した苗箱Nを搬送装置7にて
    地面近くまで移送して順次地上に並べる苗箱並べ機にお
    いて、搬送装置7と地面との間を検出するセンサSe1
    を設けて、該センサSe1の検出に基づいて搬送装置7
    が苗箱Nを地面に置く時の搬送装置7の地面からの高さ
    位置を制御する制御機構Aを設けたことを特徴とする苗
    箱並べ機。
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