JPH10238335A - フィルタ再生装置 - Google Patents

フィルタ再生装置

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JPH10238335A
JPH10238335A JP9045598A JP4559897A JPH10238335A JP H10238335 A JPH10238335 A JP H10238335A JP 9045598 A JP9045598 A JP 9045598A JP 4559897 A JP4559897 A JP 4559897A JP H10238335 A JPH10238335 A JP H10238335A
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JP
Japan
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filter
amount
regeneration
collection
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP9045598A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Tomotaka Nobue
等隆 信江
Masao Noguchi
正夫 野口
Tsuneo Akutsu
統雄 垰
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles
    • F01N3/027Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means
    • F01N3/028Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means using microwaves

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は排気ガス中のパティキュレートを捕
集するフィルタの再生装置に関するもので、内燃機関の
経時変化などの影響を受けずに、捕集中にパティキュレ
ート捕集量を精度良く推定して、最適な捕集量の下で再
生を行い、フィルタの耐久性を保証することである。 【解決手段】 制御手段29はマイクロ波強度検出手段
17の検出信号に基づいてフィルタ4の再生中に捕集量
を再度推定し、この推定捕集量に基づいて次の捕集時の
捕集量推定で用いる捕集積算時間の補正係数を演算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
等の排出する排気ガス中に含まれるパティキュレート
(粒子状物質)をフィルタにて捕集するとともにフィル
タに捕集されたパティキュレートを加熱して燃焼除去
し、フィルタの捕集性能を再生するフィルタ再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のフィルタ再生装置はフィルタ再
生時のパティキュレート燃焼熱に起因するフィルタの溶
損とクラックあるいはパティキュレート燃え残りによる
フィルタの目詰まりを抑制し、フィルタの耐久性を確保
することが実用上の大きな課題である。
【0003】パティキュレートは600℃程度から燃焼
することが知られており、パティキュレートをこの温度
域に予熱するためのエネルギ供給手段としてバーナ、電
気ヒータ、マイクロ波などが考えられている。再生時の
パティキュレート捕集量過少は再生不良を、また捕集量
過多は過昇温を招く。パティキュレートを効率よく、低
温度で燃焼除去するためには、最適なパティキュレート
捕集量でフィルタ再生を行う必要がある。このため捕集
中に捕集量を精度良く推定して再生時期を判定すること
がフィルタの耐久性を保証するために重要である。
【0004】従来のフィルタ再生装置におけるフィルタ
再生時期の判定方法としては、たとえば特開平7−63
039号公報に記載されたものがある。この公報によれ
ば、温度センサの検出する再生時のフィルタの最高温度
に基づいて、再生開始と判定するパティキュレート捕集
量を修正し、フィルタへの灰分堆積、ヒータ加熱、ある
いは給気などのばらつきに対し、フィルタ再生時の温度
を安定化させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のフ
ィルタ再生装置は、再生開始と判定する捕集量を修正す
るため、ある再生で多量の燃え残りが生じ、次回の再生
開始捕集量が前回より多めに修正されれば、安全な再生
を行える捕集量を超過している状態で再生される恐れが
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、捕集時におけるパティキュレートの捕集量を
推定し、推定捕集量が規定捕集量に達した時にフィルタ
再生時期と判定する再生時期判定手段と、再生時のパテ
ィキュレート燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、
前記燃焼状態検出手段の検出情報に基づいて再生時にパ
ティキュレート捕集量を推定する再生時捕集量推定手段
と、前記再生時捕集量推定手段の推定捕集量に基づいて
捕集時における捕集量推定に用いる信号を補正する補正
手段とを備えたものである。
【0007】上記発明によれば、再生時に捕集量を再度
推定し、この捕集量に基づいて捕集時における捕集量推
定に用いる信号を補正して捕集時の捕集量を推定するた
め、内燃機関の経時変化によるパティキュレート排出状
態の変化、フィルタの捕集性能などのばらつきあるいは
経時変化、再生の繰り返しで堆積する灰分の堆積などに
対して、捕集時にパティキュレート捕集量を精度よく推
定できる。さらにこの捕集量が規定値に達したときに再
生を開始することにより、捕集量過少で発生する再生不
良によるフィルタの目詰まりあるいは捕集量過多で発生
するフィルタ過昇温によるフィルタ破損を防止し、長期
に渡りフィルタの捕集性能を維持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、フィルタで内燃機関の
排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集し、捕集
したパティキュレートを燃焼除去してフィルタを再生す
るフィルタ再生装置において、捕集時におけるパティキ
ュレートの捕集量を推定し、推定捕集量が規定捕集量に
達した時にフィルタ再生時期と判定する再生時期判定手
段と、再生時のパティキュレート燃焼状態を検出する燃
焼状態検出手段と、前記燃焼状態検出手段の検出情報に
基づいて再生時にパティキュレート捕集量を推定する再
生時捕集量推定手段と、前記再生時捕集量推定手段の推
定捕集量に基づいて捕集時における捕集量推定に用いる
信号を補正する補正手段とを備えたものである。
【0009】そして再生時に捕集量を再度推定し、この
捕集量に基づいて捕集時における捕集量推定に用いる信
号を補正して捕集時の捕集量を推定するため、再生の繰
り返しで堆積する灰分の堆積、内燃機関の経時変化によ
るパティキュレート排出状態の変化、フィルタの捕集性
能などのばらつきあるいは経時変化などに対して、捕集
時にパティキュレート捕集量を精度よく推定できる。さ
らにこの捕集量が規定値に達したときに再生を開始する
ことにより、捕集量過少で発生する再生不良によるフィ
ルタの目詰まりあるいは捕集量過多で発生するフィルタ
過昇温によるフィルタ破損を防止し、長期に渡りフィル
タの捕集性能を維持できる。
【0010】またフィルタにマイクロ波を供給するマイ
クロ波供給手段を備え、燃焼状態検出手段はフィルタを
収納した空間のマイクロ波強度を検出するマイクロ波強
度検出手段としたものである。
【0011】そして再生時に捕集量推定を行うための信
号としてマイクロ波強度を用いることにより、捕集量に
依存する燃焼速度をマイクロ波強度の変化量として検出
し、特に燃焼用の空気温度に影響されることなく、捕集
量を推定できる。
【0012】さらにフィルタに酸素を含む気体を供給す
る気体供給手段を備え、燃焼状態検出手段はフィルタ通
流後の気体温度を検出する温度検出手段としたものであ
る。
【0013】そして再生時に捕集量推定を行うための信
号として前記気体温度を用いることにより、捕集量に依
存する発熱量を空気温度の最大値として検出し、簡潔な
構成で捕集量を推定できる。
【0014】またフィルタにマイクロ波を供給するマイ
クロ波供給手段と、フィルタを収納した空間のマイクロ
波強度を検出するマイクロ波強度検出手段とを備え、再
生時期判定手段は前記マイクロ波強度検出手段の検出信
号に基づいて捕集時における捕集量を推定するものであ
る。
【0015】そして捕集時に捕集量を推定するための信
号としてマイクロ波強度を用いることにより、内燃機関
の排気流量に左右されない、またパティキュレート捕集
量に依存するフィルタ内部のマイクロ波強度を検出し、
過渡運転時においても精度よく捕集量を推定できる。
【0016】さらに補正手段は前回の再生終了からの捕
集時間を積算して、再生時捕集量推定手段の推定捕集量
に基づいて積算時間を補正し、再生時期判定手段は前記
補正手段が算出した補正積算時間とマイクロ波強度検出
手段の検出信号とに基づいて捕集時のパティキュレート
捕集量を推定するものである。
【0017】そして、マイクロ波強度と補正積算時間と
に基づいてパティキュレート捕集量を推定することによ
り、内燃機関の動作条件に依存するパティキュレート性
状、また内燃機関の経時変化によるパティキュレート排
出状態の変化などに影響されず、捕集量を精度よく推定
できる。
【0018】以下本発明の実施例について図面を用いて
説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1のフィルタ再生装
置の構成図、また図2、3、6および7はフィルタ再生
装置の制御フローチャート、さらに図4は捕集量マップ
を示す図、さらにまた図5は前回の再生からの捕集積算
時間とマイクロ波強度検出手段の検出信号との関係を示
す。
【0019】図1において内燃機関(ディーゼルエンジ
ン)1より排出された排気ガスは排気管2を通して加熱
空間3内に収納されたフィルタ4に導かれる。フィルタ
4はハニカム構造からなり排気ガスが通過する際に排気
ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する。加熱空
間3はパンチング穴構成あるいはハニカム構成などから
なるマイクロ波遮蔽手段5、6でもってマイクロ波を実
質的に閉じこめる空間を限定している。7はフィルタ4
の外周側面と加熱空間3を形成する管壁8との間に設け
た断熱材でありフィルタ4の支持も兼ねている。この断
熱材7が配設された空間は排気ガスの通流が遮断されて
いる。
【0020】マイクロ波供給手段9の発生するマイクロ
波は同軸伝送路10、同軸導波管変換用アンテナ11、
環状の矩形導波管12および給電孔13、14を通して
加熱空間3に給電され、フィルタ4が捕集したパティキ
ュレートが誘電加熱される。15はマイクロ波供給手段
9の駆動電源であり、環状の矩形導波管12は排気ガス
排出管16の管壁面に略対面して設けられた給電孔1
3、14を終端に配する構成からなる。この二つの給電
孔13、14から180゜の位相差を持ってマイクロ波
を加熱空間3内に放射するように同軸導波管変換用アン
テナ11は環状矩形導波管12の所望位置に配設してい
る。
【0021】17は断熱材7によって排気ガスが遮断さ
れている加熱空間3に設けられ、マイクロ波供給手段9
の動作によって配設空間近傍に存在するマイクロ波強度
を検出するマイクロ波強度検出手段(燃焼状態検出手
段)であり、同軸線路構造とし同軸線路の中心導体18
を所定の長さだけ加熱空間3内に突出させている。マイ
クロ波強度検出手段17はパティキュレート捕集量の増
加にともないマイクロ波強度検出値が単調に低下するよ
うな位置に設け、この検出値に基づいて捕集時の捕集量
を推定する。さらにマイクロ波強度検出手段17は再生
時は燃焼状態検出手段として用い、再生時にも再度捕集
量を推定する。以下燃焼状態検出手段をマイクロ波強度
検出手段17として説明する。
【0022】バルブ19は通常は内燃機関1より排出さ
れた排気ガスをフィルタ4に通流させるが、フィルタ4
を再生(フィルタ4が捕集したパティキュレートを燃焼
除去することをフィルタ再生と呼ぶ)するときはバルブ
位置を切り替えて排気ガスを排気分岐管20に通流さ
せ、マフラー21を通して排気ガスを排出させる。気体
供給手段22は気体搬送パイプ23を通して加熱空間3
内に酸素を含む気体(空気で良い)を供給する。バルブ
24、25がこの酸素を含む気体のフィルタ4への通流
を制御する。バルブ24はフィルタ4再生時にフィルタ
4に通流させた気体の排気経路である分岐管26に配設
し、バルブ25は加熱空間3と大気に通じる排気管27
との間に配設し、これら二つのバルブを制御してフィル
タ4再生時にフィルタ4に加熱されたパティキュレート
の燃焼を促進させる気体を通流させる。
【0023】マイクロ波強度検出手段17が検出する信
号は同軸線路28を介して電子制御ユニット(ECU)
である制御手段29に入力させる。制御手段29は再生
時期判定手段と再生時捕集量推定手段と補正手段とを含
む。以下、これらを制御手段29として説明する。また
制御手段29はマイクロ波供給手段9の駆動電源15、
気体供給手段22、バルブ19、バルブ24およびバル
ブ25を制御する。
【0024】以下、上記構成の動作、作用を図1、図2
を用いて説明する。制御手段29が以下の動作を制御す
る。フィルタ4での捕集を始めるにあたって、S100
にて捕集開始信号を出力し、バルブ19、バルブ24、
バルブ25が制御され(図1において破線の弁位置)、
内燃機関1より排出される排気ガスをフィルタ4に通す
ことにより、排気ガス中に含まれるパティキュレートを
捕集し、排気ガスを浄化する。フィルタ4に捕集された
パティキュレートの量が増加するとフィルタ4での圧損
が増大し、内燃機関1の負荷が増大するとともに最悪の
場合は停止に至る。制御手段29がマイクロ波供給手段
の動作時のマイクロ波強度検出手段17の検出信号を基
にフィルタ4の再生開始時期を判定する。再生時期判定
用の変数を設定するため、S101a、S101b、S
101cにて前サイクルの捕集時の捕集量推定値Xt、
再生時の捕集量推定値Xr、捕集積算時間tiをそれぞ
れクリアし、S101dにて過去の所定サイクル(例え
ば10サイクル)で演算され記憶された捕集積算時間t
iの補正係数αの平均値を読み出す。再生時期判定サブ
ルーチンS102にて捕集量を推定し、推定捕集量Xt
が規定捕集量に達すると、S103にて捕集終了信号と
再生開始信号を出力してフィルタ再生を実行する。バル
ブ19、バルブ24、バルブ25を制御し(図1におい
て実線の弁位置)、内燃機関1が動作中は排気ガスを排
気分岐管20を通してバイパスさせる。
【0025】再生時の捕集量推定サブルーチンS104
にて、マイクロ波供給手段9の駆動電源15および気体
供給手段22の動作を制御してフィルタ4の再生を行い
つつ、捕集量Xrを再度推定する。捕集時の捕集量推定
信号の補正サブルーチンS105にて、S104にて推
定した捕集量Xrに基づいて捕集時における捕集量推定
信号の補正係数αを演算して記憶する。その後S106
にて再生終了信号を出力し、バルブ19、バルブ24、
バルブ25を切り替え(図1において破線の弁位置)、
今再生したフィルタ4に内燃機関1の排気ガスを通流さ
せる状態にする。以上の動作でフィルタ4の捕集、再生
のサイクルが終了する。
【0026】上記した再生時期判定サブルーチンS10
2について図3および図4を用いて説明する。内燃機関
1が動作し、排気ガスをフィルタ4に通流させていると
き、所定時間間隔で行われる割り込み処理(図示せず)
により前回の再生からの捕集積算時間tiを求める。S
107にて捕集積算時間tiが所定時間(例えば5分間
隔)になったかを判定し、Yesであれば捕集量を推定
するため次のステップS108に進み、NoであればS
107に戻る。S108にてマイクロ波供給手段9の動
作開始信号を出力してマイクロ波をフィルタ4に供給
し、S109にて時間t1待機し、マイクロ波供給手段
9の供給マイクロ波が安定したところで、S110に進
みマイクロ波強度検出手段17の検出信号Vtを取り込
んだ後、S111にてマイクロ波供給手段9の動作停止
信号を出力してその動作を停止させる。S112にて捕
集積算時間tiに補正係数αを乗じて補正積算時間t
i’を算出し、S113にてti’とVtとを制御手段
29が記憶している図4に示す捕集量マップに照合し、
照合値を抽出して、捕集時の捕集量推定値Xtとする。
図4は捕集量マップの一部であり、図中の数値が捕集量
を示す。図中の例えば4は捕集量が4以上4.5未満を
示す。S114にてXtが再生を開始する規定捕集量β
(例えば5g/L、Lはフィルタ4の容積)となったか
を判定する。Yesであれば、捕集時の捕集量推定信号
の補正サブルーチンS105のため、S115aからS
115cにてti’、Vt、Xtをそれぞれti0’、
Vt0、Xt0として記憶して本サブルーチンを終了
し、NoであればS107に戻る。
【0027】ここでS112およびS113についてさ
らに詳しく説明する。図5中の実線30から32は内燃
機関1の異なる動作条件の下で、前回の再生からの捕集
積算時間tiの増加に伴うマイクロ波強度検出手段17
の検出信号Vtの変化である。実線30から32は捕集
したパティキュレートの誘電損失の違いに起因した特性
であり、Vtが大きいものほどパティキュレートがSO
F(有機溶剤可溶成分)を多く含む。破線33から35
は各動作条件での実線30から32上において捕集量の
等しい点を結んで描いたもので、いわゆる等捕集量線で
ある。任意の捕集量に対して等捕集量線を描くことがで
きる。したがって捕集積算時間とマイクロ波強度検出信
号の2変数で、パティキュレート性状に関係なく捕集量
を推定できることがわかる。またマイクロ波強度は内燃
機関1の排気ガス流量に独立であるため、内燃機関1が
過渡運転時でも精度良く捕集量を推定できる。図5に基
づいて捕集積算時間tiとマイクロ波強度検出信号Vt
を変数とする、図4に示す捕集量マップを事前に作成
し、制御手段29にこれを記憶させている。
【0028】ところで内燃機関1の経時変化に伴い時間
当たりのパティキュレートの排出量が増加する。またフ
ィルタの個体ばらつきなどでその捕集効率が異なる。さ
らに捕集再生の繰り返しによる灰分の堆積によりフィル
タ4の圧損が増加し、パティキュレートの排出量が増加
傾向となる。したがって同一の内燃機関1の捕集条件で
あっても時間当たりのパティキュレート捕集量が変化す
る。これらを補正するため補正係数αを用いて捕集積算
時間tiを補正し、この補正積算時間ti’とマイクロ
波強度検出信号Vtを捕集量マップに照合し、捕集量値
を求めることとしている。これにより上記のような変
動、ばらつきがあっても、捕集量を精度良く推定でき、
安定かつ安全な再生に貢献し、フィルタ4の捕集性能を
長期にわたり維持できる。
【0029】次に上記した再生時の捕集量推定サブルー
チンS104について説明する。本サブルーチンは再生
時の捕集量再推定とフィルタ4の再生制御とを行うもの
である。S116にてマイクロ波供給手段9の動作開始
信号を出力してマイクロ波供給手段9の駆動電源15を
動作させ、フィルタ4にマイクロ波を供給する。S11
7にて時間t2待機し、時間t2の間供給するマイクロ
波によりフィルタ4に捕集されたパティキュレートを誘
電加熱し、パティキュレートを着火可能温度である60
0℃に加熱する。S118にて気体供給手段22の動作
開始信号を出力し、気体供給手段22の動作によりフィ
ルタ4に酸素を含む気体(空気で良い)を供給してパテ
ィキュレートを燃焼させる。S119a、S119bに
て気体供給開始時のマイクロ波強度検出手段17の検出
信号Vrを取り込み、V0に入力する。S120にて時
間t3待機し、パティキュレート燃焼を拡大させる。S
121a、S121bで再びVrを取り込み、V1に入
力する。S122にて時間t3の間のVrの変化量dV
1(=V1−V0)を算出する。S123にてdV1を
制御手段29が記憶し、このdV1から再生時の捕集量
推定値Xrを得る。S124にて時間t4待機し、供給
気体によりパティキュレート燃焼を完了させて、S12
5にてマイクロ波供給手段9の動作停止信号を出力し、
マイクロ波供給を停止する。S126にて時間t5待機
し、時間t5の間供給気体によりフィルタ4を冷却す
る。最後にS127にて気体供給手段22の動作停止信
号を出力し、気体供給を停止して再生を終える。
【0030】ここでS123における捕集量Xrとマイ
クロ波強度検出信号の変化量dV1の関係についてさら
に詳しく説明する。供給気体によりマイクロ波は上流側
のフィルタに存在するパティキュレートが着火してマイ
クロ波上流側のパティキュレートが燃焼するとマイクロ
波下流側への浸透マイクロ波量が増すことにより、マイ
クロ波強度検出手段17近傍のマイクロ波強度が増し気
体供給時にマイクロ波強度検出信号Vrが上昇する。捕
集量が多くなるとパティキュレートの燃焼速度つまりパ
ティキュレートの燃焼速度も増し、これによりマイクロ
波強度検出信号Vrの変化速度も大きくなる。したがっ
て所定時間での検出信号Vrの変化量dV1と捕集量X
rの相関があることが分かり、その関係式を制御手段2
9に記憶させておく。
【0031】その次に上記した捕集時用捕集量推定信号
の補正サブルーチンS105について説明する。本サブ
ルーチンは次サイクルの捕集時のS112において用い
られる捕集積算時間tiの補正係数αを修正演算して記
憶するものである。S128にて修正演算用捕集量推定
値Xt’の初期値としてS115cで記憶したXt0を
代入する。S129にてXt’とS123で求められた
捕集時の捕集量推定値Xrを比較し、その差が誤差許容
値γ(例えば0.5g/L)を超えているかを判定す
る。Noと判定されれば、捕集時の捕集量推定値Xt0
が正常とみなし、αを修正せずにそのままS134に進
む。一方Yesと判定されれば、内燃機関1の経時変化
などにより、捕集時の捕集量推定精度が悪化したとみな
し、αを修正演算する。S130にてXt’とXrとの
差を求め、正数かどうかを判定する。YesであればX
t0は実際よりも多く推定されたものとみなし、少なく
推定されるようαを規定補正値δだけ減小させる。一方
NoであればXt0は実際よりも少なく推定されたもの
とみなし、多く推定されるようαをδだけ増大させる。
その後S131にて修正されたαと、Xt0を算出した
時のti0とVt0(S115aおよびS115bで記
憶したもの)を用いて、S132と133によりXt’
を求めその後S129に戻る。S134にて上記ステッ
プを通じて修正演算されたαを記憶し、本サブルーチン
を終了する。次サイクルの捕集時にS101dにてαが
読み出されるが、この値は過去の所定サイクルで演算さ
れたαの平均値としている。
【0032】(実施例2)図8は本発明の実施例2のフ
ィルタ再生装置の構成図、図9はフィルタ再生装置の制
御フローチャートである。
【0033】実施例1との構成上の相違点は燃焼状態検
出手段をマイクロ波強度検出手段17の替わりに温度検
出手段36とした点である。なお実施例1と同一符号の
ものは同一構造を有し、説明は省略する。温度検出手段
36は気体供給手段22が供給する気体のフィルタ4通
流後の温度を検出するものである。
【0034】また実施例1との動作上の相違点は図2に
示した再生時の捕集量推定サブルーチンS104におい
て図9に示したS135からS140を通して温度検出
手段36の検出温度Tの最大値Tmaxを求め、Tma
xを制御手段29が記憶し、このTmaxにより再生時
での推定捕集量Xrを求める点である。フィルタ通流後
のパティキュレートを燃焼させた気体の温度は、フィル
タ内部の温度と関連があり、その最大値は再生時の捕集
量と相関関係がある。この相関関係に基づいてXrを推
定する。
【0035】なお実施例1および2においてパティキュ
レートを着火させるためのエネルギ供給手段としてマイ
クロ波供給手段9としてが、ヒータ、バーナなどを用い
てもよい。また捕集時で捕集量を推定するための信号を
マイクロ波強度検出手段17の検出信号としたが、フィ
ルタ4の圧損値などを用いてもよい。またフィルタ4再
生中の排気ガスを排気分岐管20にバイパスさせフィル
タ4に対して内燃機関1の排気ガスと気体供給手段22
の供給気体の流れ方向が逆のバイパス逆流再生方式で説
明したが、フィルタ4を2個設けたツインフィルタ方
式、フィルタ4に対して内燃機関1の排気ガスと気体供
給手段22の供給気体の流れ方向が同じ順流再生方式、
排気分岐管20を無くし内燃機関1停止時にフィルタ4
再生を行う停車再生方式などにも上記実施例は適用でき
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフィルタ再
生装置によれば以下の効果が得られる。
【0037】(1)フィルタ再生中の燃焼状態検出手段
の検出情報でパティキュレート捕集量を再度推定し、こ
れに基づいて捕集時のパティキュレート捕集量を推定す
るために用いる補正係数を修正演算することによりフィ
ルタの個体ばらつき、捕集再生の繰り返しによる灰分の
堆積、内燃機関の経時変化によるパティキュレート排出
状態の変化等があっても、捕集時にパティキュレート捕
集量を精度よく推定でき、最適な捕集量でフィルタ再生
を行うことができる。この結果、再生時の捕集量不足で
発生する再生不良によるフィルタの目詰まりあるいは捕
集量過剰で発生するフィルタ過昇温によるフィルタ破損
を防止し、長期に渡りフィルタの捕集性能を維持でき
る。
【0038】(2)燃焼状態検出手段としてマイクロ波
強度検出手段を用いることにより、パティキュレート捕
集量に依存する燃焼速度をマイクロ波強度の変化量とし
て検出し、特に燃焼用の空気温度に影響されることなく
捕集量を精度よく推定できる。
【0039】(3)燃焼状態検出手段としてフィルタ通
流後の気体温度を検出する温度検出手段を用いることに
より、パティキュレート捕集量に依存する発熱量を空気
温度の最大値として検出し、簡潔な構成で捕集量を精度
よく推定できる。
【0040】(4)マイクロ波強度検出手段の検出信号
に基づいて捕集時に捕集量を推定することにより、内燃
機関の排気流量に左右されない、またパティキュレート
捕集量に依存するフィルタ内部のマイクロ波強度を検出
し、過渡運転時においても精度よく捕集量を推定でき
る。また捕集状態検出手段と兼用でき、構成を簡略化で
きる。
【0041】(5)マイクロ波強度と前回の再生終了か
らの捕集積算時間とに基づいてパティキュレート捕集量
を推定することにより、内燃機関の動作条件に依存する
パティキュレート性状に左右されず、捕集量を精度よく
推定できる。また、ここで用いる捕集積算時間は、再生
時にパティキュレート捕集量を推定し、これに基づいて
修正演算された補正係数を用いて補正したものとするこ
とにより、内燃機関の経時変化によるパティキュレート
排出量の変化にも対応して捕集時に捕集量を精度よく推
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すフィルタ再生装置の構
成図
【図2】同フィルタ再生装置の制御フローチャート
【図3】図2の再生時期判定サブルーチンの制御フロー
チャート
【図4】本発明フィルタ再生装置の捕集量マップ図
【図5】本発明フィルタ再生装置の捕集積算時間とマイ
クロ波強度検出手段の検出信号との関係図
【図6】図2の再生時の捕集量推定サブルーチンの制御
フローチャート
【図7】図2の捕集時の捕集量推定信号の補正サブルー
チンの制御フローチャート
【図8】本発明の実施例2を示すフィルタ再生装置の構
成図
【図9】図8のフィルタ再生装置の制御フローチャート
【符号の説明】
1 内燃機関 4 フィルタ 9 マイクロ波供給手段 17 マイクロ波強度検出手段(燃焼状態検出手段) 22 気体供給手段 29 制御手段(再生時期判定手段、再生時捕集量検出
手段、補正手段) 36 温度検出手段(燃焼状態検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 46/00 302 B01D 46/00 302 46/42 ZAB 46/42 ZABB F02D 45/00 ZAB F02D 45/00 ZAB 312 312T (72)発明者 垰 統雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルタで内燃機関の排気ガス中に含まれ
    るパティキュレートを捕集し、捕集したパティキュレー
    トを燃焼除去してフィルタを再生するフィルタ再生装置
    において、捕集時におけるパティキュレートの捕集量を
    推定し、推定捕集量が規定捕集量に達した時にフィルタ
    再生時期と判定する再生時期判定手段と、再生時のパテ
    ィキュレート燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、
    前記燃焼状態検出手段の検出情報に基づいて再生時にパ
    ティキュレート捕集量を推定する再生時捕集量推定手段
    と、前記再生時捕集量推定手段の推定捕集量に基づいて
    捕集時における捕集量推定に用いる信号を補正する補正
    手段とを備えたフィルタ再生装置。
  2. 【請求項2】フィルタにマイクロ波を供給するマイクロ
    波供給手段を備え、燃焼状態検出手段はフィルタを収納
    した空間のマイクロ波強度を検出するマイクロ波強度検
    出手段とした請求項1記載のフィルタ再生装置。
  3. 【請求項3】フィルタに酸素を含む気体を供給する気体
    供給手段を備え、燃焼状態検出手段はフィルタ通流後の
    気体温度を検出する温度検出手段とした請求項1記載の
    フィルタ再生装置。
  4. 【請求項4】フィルタにマイクロ波を供給するマイクロ
    波供給手段と、フィルタを収納した空間のマイクロ波強
    度を検出するマイクロ波強度検出手段とを備え、再生時
    期判定手段は前記マイクロ波強度検出手段の検出信号に
    基づいて捕集時における捕集量を推定する請求項1また
    は2記載のフィルタ再生装置。
  5. 【請求項5】補正手段は前回の再生終了からの捕集時間
    を積算して、再生時捕集量推定手段の推定捕集量に基づ
    いて積算時間を補正し、再生時期判定手段は前記補正手
    段が算出した補正積算時間とマイクロ波強度検出手段の
    検出信号とに基づいて捕集時のパティキュレート捕集量
    を推定する請求項1、2または4記載のフィルタ再生装
    置。
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