JP2998321B2 - ディーゼル機関の排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼル機関の排気浄化装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気微粒子捕集部材を
備えた、ディーゼル機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディーゼル機関の排気中に含有
される排気微粒子であるパティキュレートを排気中から
取り除く方法として、例えば排気を排気微粒子捕集部材
としてのフィルタに通過させて、パティキュレートを捕
集する方法が知られている。この方法によると、捕集さ
れたパティキュレートはフィルタに堆積する一方であ
り、その堆積量が増大すると排気圧力が上昇してしまう
ため、パティキュレートが所定量以上堆積した場合に
は、このパティキュレートを酸化燃焼させて除去すると
いう再生処理を行っている。パティキュレートを燃焼さ
せるためには、その主要な構成物質であるカーボンの燃
焼可能な温度、すなわち550〜600℃以上にパティ
キュレートを加熱する必要がある。
【0003】パティキュレートを加熱する従来の装置の
ひとつとして、例えば特開昭59−122721号公報
がある。この先行技術は、酸化触媒を担持したフィルタ
の上流の排気中に、その排気温度に最適な量の燃料を最
適な速度で供給し良好に酸化させて、燃料の酸化反応に
伴う発熱によってフィルタに堆積したパティキュレート
を加熱し燃焼させるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置にあっては、フィルタ再生のための燃料
の供給量を再生開始時の排気温度に基づいて設定してい
るため、例えばフィルタ再生中に機関回転数が増加して
排気温度が上昇した場合、その上昇した排気温度に対し
て燃料の供給量が過剰となり酸化が急激に行われ、フィ
ルタの温度がパティキュレートの燃焼に必要な温度より
も高くなる。このため、フィルタが劣化し易くなり、フ
ィルタの寿命を低下させてしまう恐れがある。また、フ
ィルタ再生中に機関回転数が減少して排気温度が低下し
た場合、フィルタに担持された酸化触媒が充分に活性化
せず、その結果、供給された燃料が不充分な酸化状態の
まま白煙となって排出してしまう可能性がある。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、排
気微粒子捕集部材の高温化と、排気微粒子を燃焼させる
ために供給する燃料の未燃焼状態での排出とを抑制する
ことができるディーゼル機関の排気浄化装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1のディーゼル機関の排気浄化装置は、酸化触
媒を担持した排気微粒子捕集部材と、前記酸化触媒によ
り酸化反応し発熱する燃料の供給を行うために前記排気
微粒子捕集部材の上流側の排気通路に設けられた燃料供
給手段と、排気中の酸素濃度を検出するために前記排気
微粒子捕集部材の下流側の排気通路に設けられた酸素濃
度検出手段と、この酸素濃度検出手段により検出された
酸素濃度に対応する酸素量の値が、このときの運転状態
に応じてあらかじめ設定された排気中の酸素量から前記
燃料供給手段によって供給された燃料の酸化により消費
される酸素量を減じた設定値と比較して所定量以上異な
るときに、前記燃料供給手段からの燃料の供給を停止さ
せる燃料供給停止手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0007】また、請求項2のディーゼル機関の排気浄
化装置は、酸化触媒を担持した排気微粒子捕集部材と、
前記酸化触媒により酸化反応し発熱する燃料の供給を行
うために前記排気微粒子捕集部材の上流側の排気通路に
設けられた燃料供給手段と、排気中の酸素濃度を検出す
るために前記排気微粒子捕集部材の下流側の排気通路に
設けられた酸素濃度検出手段と、この酸素濃度検出手段
により検出された酸素濃度に対応する酸素量の値の第1
の補正値が、このときの運転状態に応じてあらかじめ設
定された排気中の酸素量から前記燃料供給手段によって
供給された燃料の酸化により消費される酸素量を減じた
設定値よりも大きいとき、及び前記第1の補正値より大
きい第2の補正値が前記設定値よりも小さいときに、前
記燃料供給手段からの燃料の供給を停止させる燃料供給
停止手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1のディーゼル機関の排気浄化装置によ
れば、燃料供給手段から排気微粒子捕集部材への燃料の
供給時において、酸素濃度検出手段により検出された酸
素濃度に対応する排気中の酸素量の値が、このときの運
転状態に応じてあらかじめ設定された排気中の酸素量か
ら燃料供給手段によって供給された燃料の燃焼により消
費される酸素量を減じた設定値と比較して所定量以上異
なるときは、燃料供給停止手段が即時に燃料の供給を停
止させる。
【0009】また、請求項2のディーゼル機関の排気浄
化装置によれば、酸素濃度検出手段により検出された酸
素濃度に対応する酸素量の値の第1の補正値が、このと
きの運転状態に応じてあらかじめ設定された排気中の酸
素量から燃料供給手段によって供給された燃料の酸化に
より消費される酸素量を減じた設定値よりも大きいと
き、及び第1の補正値より大きい第2の補正値が前記設
定値よりも小さいときには、燃料供給手段が即時に燃料
の供給を停止させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は、本発明の一実施例を示す、自動車
に搭載されたディーゼル機関の排気浄化装置の全体図で
あり、ディーゼル機関の機関本体1には、吸気マニホー
ルド3と排気マニホールド5とが取付けられ、吸気マニ
ホールド3及び排気マニホールド5には、吸気通路であ
る吸気管7と排気通路である排気管9がそれぞれ接続さ
れている。
【0012】排気管9には、排気微粒子捕集部材である
フィルタ11が接続されている。このフィルタ11は、
セラミック製の連続多孔質体に酸化触媒を担持させたも
のであり、排気中に含まれる排気微粒子であるパティキ
ュレートを捕集する。フィルタ11の下流側の排気通路
13にはマフラ15が設けられ、マフラ15の出口側よ
り排気が大気中に流出する。
【0013】フィルタ11の上流側の排気通路17に
は、機関本体1へ供給する燃料と同じ軽油を排気通路1
7に供給する、燃料供給手段としての燃料噴射弁19が
設けられ、この燃料噴射弁19には、図示外の燃料タン
ク内の燃料が燃料ポンプによって圧送される。
【0014】フィルタ11の下流側の排気通路13に
は、フィルタ11の出口付近の排気温度を検出するため
の排気温度センサ21と、排気中の酸素濃度を検出する
ための酸素濃度検出手段としての酸素濃度センサ23が
設けられている。この排気温度センサ21と酸素濃度セ
ンサ23からの出力信号は、コントロールユニット25
へ入力される。
【0015】コントロールユニット25には、フィルタ
再生制御回路27及び燃料供給停止手段29が設けられ
ている。フィルタ再生制御回路27は、クランク角セン
サ31およびスロットルセンサ33によってそれぞれ検
出された機関回転数Ne及びアクセル開度C/Lに基づ
く、いわゆる運転履歴によりフィルタ11に堆積したパ
ティキュレート量を積算し、その堆積量が所定量以上と
なったときを再生時期と判断する。再生時期を判断した
後、フィルタ再生制御回路27は、排気温度センサ21
によって検出された排気温度T2 及び排気流量Qthに
最も適する燃料噴射量及び噴射時間を演算して、フィル
タ再生信号として燃料噴射弁19に出力する。ここで排
気流量は、機関回転数Ne及びアクセル開度C/Lに基
づき図2に示すマップから検索する。
【0016】一方、燃料供給停止手段29は、酸素濃度
センサ23により検出した酸素濃度O2 rに対応する実
際の残存酸素量を算出すると共に、このときの運転状態
である機関回転数Neとアクセル開度C/Lとに基づ
き、あらかじめ設定されている図3のマップから酸素濃
度O2 thを求め、この酸素濃度に対応する酸素量から
燃料噴射弁19によって供給された燃料の酸化により消
費される酸素量O2 oxを減じて、理論上の酸素量であ
る設定値としての基準残存酸素量を算出する。そして、
この基準残存酸素量と実際の残存酸素量とを比較し、そ
の差が所定量以上異っているときは、燃料噴射弁19か
らの燃料の供給を停止させる。具体的には、係数Kによ
り補正した第1の補正値としての実際の残存酸素量が、
基準残存酸素量よりも大きいとき、及び係数Kよりも大
きい係数Yにより補正した第2の補正値としての実際の
残存酸素量が基準残存酸素量よりも小さいときは、燃料
噴射弁19からの燃料の供給を停止させる。
【0017】次に、このように構成された本実施例によ
るディーゼル機関の排気浄化装置の作用を、図4及び図
5のコントロールユニット25の制御動作を示すフロー
チャートに基づき説明する。
【0018】まず、エンジン回転数Ne及びアクセル開
度C/Lを読み込み(101)、再生時期の計算を行う
(103)。再生時期の計算は、例えばエンジン回転数
Neとアクセル開度C/Lにより設定された図示外のマ
ップからパティキュレートの単位時間当りの堆積量を検
索して積算し、この積算した堆積量が所定量以上となっ
た時を再生時期とする(105)。
【0019】再生時期と判断されると、排気温度T2
検出し(107)、排気温度T2 が基準温度Taよりも
高温かどうかを判断する(109)。この基準温度Ta
は、フィルタ11に担持された酸化触媒の活性温度であ
り、例えば300℃とする。排気温度T2 が基準温度T
aよりも高温であれば、フィルタ11の再生を行い(2
00)、排気温度T2 が基準温度Ta以下の場合及び再
生時期ではないと判断された場合は終了する。
【0020】フィルタ11の再生においては、まず燃料
噴射量の検索を行う(201)。例えば、機関回転数N
eとアクセル開度C/Lとから図2に示すマップに従い
排気流量Qthを求め、この排気流量Qthと排気温度
2 に基づきあらかじめ設定された図示外のマップから
燃料噴射量を検索する。
【0021】燃料噴射量の検索後、燃料噴射を開始す
る。燃料噴射は総噴射量が検索によって求めた噴射量に
達するまで、少量の燃料を間欠的に繰り返して噴射する
方法によって行う。また、特に燃料噴射の開始時におい
ては、1回の燃料噴射量を通常の約半分に減量した初期
燃料噴射を行う(203)。初期燃料噴射の最初の噴射
が行われるとタイマが作動し(205)、このタイマに
より設定された所定時間の間繰り返し初期燃料噴射を行
う(207)。この初期燃料噴射は、酸化触媒が活性化
し燃料の酸化反応が安定して行われるまでには若干の時
間がかかるため、その間に燃料が未燃焼状態で排出して
しまうのを防止するために行うものであり、設定する時
間は10秒間程度が適当である。
【0022】初期燃料噴射を所定時間行った後、通常燃
料噴射を開始する(209)。そして、最初の通常燃料
噴射の後、酸素濃度O2 rの検出と、理論酸素濃度O2
th、排気流量Qth及び理論酸素消費量O2oxの検
索を行う(211)。酸素濃度O2 rは、酸素濃度セン
サ23から検出されるフィルタ11下流側の排気中の実
際の酸素濃度である。また、理論酸素濃度O2 thは、
機関回転数Neとアクセル開度C/Lに基づき図3に示
すマップから検索したフィルタ11上流側の酸素濃度、
排気流量Qthは、同様に機関回転数Neとアクセル開
度C/Lに基づき図2に示すマップから検索した排気流
量、理論酸素消費量O2 oxは、通常の燃料噴射時にお
ける1回の噴射量の全てが完全燃焼した場合の理論上の
酸素消費量である。
【0023】次に、フィルタ11の下流側における排気
中の、計算による基準残存酸素量を求める。この基準残
存酸素量は、フィルタ11の上流側における理論上の酸
素量(O2 th×Qth)から、燃料の酸化による酸素
消費量(O2 ox)と、フィルタ11に堆積したパティ
キュレートの酸化による酸素消費量とを減じることによ
って算出されるが、このうちパティキュレートの酸化に
よる酸素消費量は極めて微量なため省略することができ
るので、次式 O2 th×Qth−O2 ox によって求めることができる。
【0024】また、フィルタ11の下流側での実際の残
存酸素量は、次式 O2 r×Qth によって求めることができる。
【0025】ここで、噴射された燃料が全て良好に完全
燃焼していれば、実際の残存酸素量が基準残存酸素量と
ほぼ等しくなるはずである。従って、実際の残存酸素量
と基準残存酸素量とを比較することによって、燃料が良
好に燃焼したかどうか、すなわち再生がうまく行われた
かどうかの判断が可能となる。
【0026】具体的には、まず噴射された燃料が充分に
酸化したかどうかを判断するために、係数Kにより補正
した実際の残存酸素量が、基準残存酸素量以下であるか
どうかを判断する(213)。この係数Kは、例えば燃
料のごく一部が不完全燃焼であってもパティキュレート
の燃焼は良好に行われ得るので、そのような場合に酸化
が失敗したと判断されないように補正するための1以下
の係数であり、その値としては0.8程度が適当であ
る。そして、係数Kにより補正した実際の残存酸素量が
基準残存酸素量を越える場合には、使用した酸素量が少
なすぎるので酸化失敗、すなわち、燃料が充分に酸化せ
ず白煙となって排出する恐れがあると判断される(21
5)。
【0027】次に、係数Kにより補正した実際の残存酸
素量が基準残存酸素量以下の場合には、フィルタ11で
の燃料及びパティキュレートの酸化が急激に行われなか
ったかどうかを判断するために、係数Yにより補正した
実際の残存酸素量が、基準残存酸素量以上であるかどう
かを判断する(217)。この係数Yは、例えば燃料の
ごく一部が急激に酸化してもフィルタの温度は顕者には
上昇しないので、そのような場合に酸化が異常であると
判断されないように補正するための1以上の係数であ
り、その値としては1.3程度が適当である。そして、
係数Yにより補正した実際の残存酸素量が基準残存酸素
量未満の場合には、使用した酸素量が多すぎるので異常
酸化、すなわち、燃料及びパティキュレートの酸化が急
激に行われたためフィルタ11の温度が必要以上に上昇
し、フィルタ11の劣化による寿命の低下を招く恐れが
あると判断される(219)。
【0028】このように、酸化失敗又は異常酸化と判断
された場合、すなわちフィルタ11の再生が失敗した場
合は、燃料の噴射を停止し(221)、初めての再生失
敗かどうかを確認する(223)。初めての失敗であれ
ば、再生失敗の回数を記録した後(225)最初に戻
り、機関回転数Ne等の読み込みを行う(101)。ま
た、連続して二回目の再生失敗であれば、再生の作動を
停止させた後(227)、たとば図示外の室内インジケ
ータランプを点灯させる等により、運転者に異常を報知
する。
【0029】このように、本実施例によれば、燃料噴射
弁19から供給した燃料がフィルタ11に担持された酸
化触媒によって良好に酸化せず酸化失敗や異常酸化を起
こしていると判断された場合には、即時燃料の供給を停
止し、その後の燃料噴射を行わないようにしたので、フ
ィルタの高温化による劣化を防止することができ、また
不完全燃焼状態及び未燃焼状態の燃料の排出を抑制する
ことができる。
【0030】一方、酸化失敗でも異常酸化でもなく、フ
ィルタの再生が良好に行われたと判断された場合は、燃
料噴射量を積算し(229)、その積算量が当初検索に
より求めた所定の燃料噴射量に達したかどうかを判断し
(231)、達していないときは次の燃料噴射を行い
(209)、所定量に達したときは記録されている再生
失敗回数をクリヤして(233)終了する。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、堆積した排気微粒子を燃焼させて排気微粒子捕集部
材を再生するために、排気微粒子捕集部材の上流の排気
中に燃料を供給した場合において、酸素濃度検出手段に
より検出された酸素濃度に対応する酸素量の値と、この
ときの運転状態に応じてあらかじめ設定された排気中の
酸素量から燃焼供給手段によって供給された燃料の酸化
により消費される酸素量を減じた設定値とを比較して所
定量以上異なっているときは、燃料供給量が適正に制御
されていないとして、燃料の供給を停止するようにした
ので、排気微粒子捕集部材の高温化、及び未燃焼状態の
燃料の排出を抑制することができる。
【0032】さらに、酸素濃度検出手段により検出され
た酸素濃度に対応する酸素量の値の第1の補正値が、こ
のときの運転状態に応じてあらかじめ設定された排気中
の酸素量から燃料供給手段によって供給された燃料の酸
化により消費される酸素量を減じた設定値よりも大きい
とき、及び第1の補正値より大きい第2の補正値が前記
設定値よりも小さいときに、燃料の供給を停止するよう
にしたので、酸化失敗時及び異常酸化時に的確に燃料の
供給を停止することができ、排気微粒子捕集部材の高温
化、及び未燃焼状態の燃料の排出を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のディーゼル機関の排気
浄化装置の全体図である。
【図2】排気流量マップである。
【図3】排気中の酸素濃度マップである。
【図4】図1のコントロールユニットのフィルタ再生の
全体の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】図2のフローチャートの再生の制御動作を説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
11 フィルタ(排気微粒子捕集部材) 13 排気通路(排気微粒子捕集部材の下流側) 17 排気通路(排気微粒子捕集部材の上流側) 19 燃料噴射弁(燃料供給手段) 23 酸素濃度センサ(酸素濃度検出手段) 25 コントロールユニット 29 燃料供給停止手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 321

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化触媒を担持した排気微粒子捕集部材
    と、前記酸化触媒により酸化反応し発熱する燃料の供給
    を行うために前記排気微粒子捕集部材の上流側の排気通
    路に設けられた燃料供給手段と、排気中の酸素濃度を検
    出するために前記排気微粒子捕集部材の下流側の排気通
    路に設けられた酸素濃度検出手段と、この酸素濃度検出
    手段により検出された酸素濃度に対応する酸素量の値
    が、このときの運転状態に応じてあらかじめ設定された
    排気中の酸素量から前記燃料供給手段によって供給され
    た燃料の酸化により消費される酸素量を減じた設定値と
    比較して所定量以上異なるときに、前記燃料供給手段か
    らの燃料の供給を停止させる燃料供給停止手段とを備え
    たことを特徴とするディーゼル機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 酸化触媒を担持した排気微粒子捕集部材
    と、前記酸化触媒により酸化反応し発熱する燃料の供給
    を行うために前記排気微粒子捕集部材の上流側の排気通
    路に設けられた燃料供給手段と、排気中の酸素濃度を検
    出するために前記排気微粒子捕集部材の下流側の排気通
    路に設けられた酸素濃度検出手段と、この酸素濃度検出
    手段により検出された酸素濃度に対応する酸素量の値の
    第1の補正値が、このときの運転状態に応じてあらかじ
    め設定された排気中の酸素量から前記燃料供給手段によ
    って供給された燃料の酸化により消費される酸素量を減
    じた設定値よりも大きいとき、及び前記第1の補正値よ
    り大きい第2の補正値が前記設定値よりも小さいとき
    に、前記燃料供給手段からの燃料の供給を停止させる燃
    料供給停止手段とを備えたことを特徴とするディーゼル
    機関の排気浄化装置。
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JP2020051376A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 いすゞ自動車株式会社 排気浄化装置の制御装置、及び車両

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