JPH10237934A - 排水性舗装における排水構造 - Google Patents
排水性舗装における排水構造Info
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- JPH10237934A JPH10237934A JP9040735A JP4073597A JPH10237934A JP H10237934 A JPH10237934 A JP H10237934A JP 9040735 A JP9040735 A JP 9040735A JP 4073597 A JP4073597 A JP 4073597A JP H10237934 A JPH10237934 A JP H10237934A
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Abstract
て横断方向に流下してくる水を効率良く集めて縦断方向
に流下排出してゆくことのできる排水性舗装における排
水構造を提供する。 【解決手段】 排水性舗装11の側端部に沿って設置さ
れ、排水性舗装11の表層12を通過しつつ側端部に向
かって横断方向Xに流下してくる水を集めて縦断方向に
流下排出するため排水構造10であって、上面に断面円
弧状の凹部を有する遮水性受台16と、この遮水性受台
16の凹部にその一部をはめ込むようにして設置される
多孔管17とからなり、かつ遮水性受台16を、排水性
舗装11の基層を構成する不透水性舗装13と隣接接合
した状態でこの不透水性舗装13の天端面より下方に配
設するとともに、多孔管17の遮水性受台16から上方
に突出する部分を、不透水性舗装13の上方に敷設され
る表層14に埋設設置することにより構成される。
Description
ける排水構造に関し、特に、排水性舗装の側端部に沿っ
て設置され、排水性舗装を通過しつつ側端部に向かって
横断方向に流下してくる水を集めて縦断方向に流下排出
するための排水構造に関する。
として知られるもので、この排水性舗装は、舗装体の表
層部分に高い空隙率を確保するとともに、基層部分やこ
れの下方部分をアスファルト混合物やセメント系の硬化
体などを用いて不透水層とすることにより、路面に降り
注いだ雨水等を、下方に位置する路盤や路床などに浸透
させることなく、かつ路面にこれらの雨水等を流出ある
いは滞留させることなく、表層部分の空隙を介して、路
面の側方に設けた排水溝等に流下排水させるものであ
る。
分が、例えば15〜25%程度の空隙率と、1×10-2
〜1×10-1程度の透水係数を有し、これの排水機能に
よって、雨天時等における、水はねや、濡れた路面を車
両が高速で走行する際に回転するタイヤから発生する水
しぶきにより視界が悪くなる現象であるスモーキング現
象、あるいはタイヤと路面との間に水膜ができてすべり
抵抗がなくなった状態となるハイドロプレーニング現象
等を軽減するとともに、その高い空隙率により、走行時
においてタイヤが路面に接する際に、トレッドによって
圧縮された空気が溝から急激に放出されて生じる破裂音
であるタイヤポンピング音を吸収軽減し、これらによっ
て、車両の快適な走行性と、沿道の環境改善を図ること
ができるものであり、このような優位性からここ数年施
工延長の急激な伸びを示している。
流下してきた水をその側端部から排水溝などに直接排水
しながら排除するようにすることが好ましいが、多くの
市街地道路、幹線道路、高速道路などでは、舗装面の側
端部に沿って街渠や側溝等の不透水性のコンクリート構
造物が設けられているため、これらによって側方への流
下が遮断された水は、かかるコンクリート構造物に沿っ
て道路の縦断方向へ流下した後、取水口から街渠枡や集
水枡などに排水されることになる。
物に沿った道路の縦断方向への排水性舗装内の水の流下
を促進して、浸透水の滞留や舗装表面への浸出を防止す
るための手段が種々開発されており、かかる排水構造と
して、例えば特開平8−93041号公報には、排水性
表層部の縦断方向縁部に沿ってスパイラル状の浸透水案
内部材を排水性舗装内に埋設配置し、この浸透水案内部
材を排水枡や排水パイプなどの排水手段に接続するよう
にしたものが開示されている。
によれば、図4に示すように、路盤50上に基層51
を、その端縁部51aをコンクリート製路肩52から離
間した状態で敷設し、この離間部分53の周囲に防水層
54を形成してこの離間部分53にスパイラル状の透水
性案内部材55を配設した後、排水機能を備える表層5
6を、離間部分53をも充填するようにして基層51の
上方に敷設することによって構成されることになる。
来の排水構造によれば、透水性案内部材55は離間部分
53に配設さる一方で、この離間部分53は、排水機能
を備える表層56が充填されていることにより透水性を
有するため、表層56内を横断方向に流下して離間部分
53に至った水は、その大部分が透水性案内部材55の
内部に集積されることなく離間部分53に滞留すること
になって、透水性案内部材55の排水空間を有効に利用
することができず、排水効率を十分に確保することがで
きないという課題があった。
題に着目してなされたもので、排水性舗装を通過しつつ
その側端部に向かって横断方向に流下してくる水を効率
良く集めて縦断方向に流下排出してゆくことのできる排
水性舗装における排水構造を提供することを目的とする
ものである。
達成するためになされたもので、その要旨は、排水性舗
装の側端部に沿って設置され、排水性舗装の表層を通過
しつつ前記側端部に向かって横断方向に流下してくる水
を集めて縦断方向に流下排出するため排水構造であっ
て、上面に断面円弧状の凹部を有する遮水性受台と、該
遮水性受台の凹部にその一部をはめ込むようにして設置
される多孔管とからなり、かつ前記遮水性受台が、排水
性舗装の基層を構成する不透水性舗装と隣接接合した状
態で該不透水性舗装の天端面より下方に配設されるとと
もに、前記多孔管の前記遮水性受台から上方に突出する
部分が、前記不透水性舗装の上方に敷設される前記排水
性舗装の表層に埋設設置されることを特徴とする排水性
舗装における排水構造にある。
ては、不透水性を有する部材であれば、例えばコンクリ
ート製の部材やモルタル製の部材を用いることもできる
が、石油化学製品を用いることが好ましく、より具体的
には、可撓性を有するウレタン製のものを用いることが
好ましい。
を、ネット状パイプの管外周に、スパイラル状のリブ部
材を一体加工したものとすることが好ましい。
水構造によれば、遮水性受台が、舗装の側端部におい
て、排水性舗装の基層を構成する不透水性舗装と隣接接
合した状態で当該不透水性舗装の天端面より下方に配設
されていることにより、排水性舗装の表層を浸透通過し
つつ側端部に向かって流下してくる水は、遮水性受台の
断面円弧状の凹部に流入することになる。
一部をはめ込むようにして遮水性受台に設置されること
により、この凹部に流入した水の大部分が、下方へ浸透
して行くことなく多孔管の内側に集まることになり、こ
れによって、多孔管の内面に沿ってスムースに流下して
ゆくことになる。
の側端部に至った水の大部分を多孔管の内部に容易に保
持することができ、これによって水の滞留を抑制しなが
ら、多孔管の内側の大きな通水断面の流路を介して、排
水性舗装の水を、効率良くかつスムースに流下排出して
行くことが可能になる。
ものを使用すれば、これが軽量でかつ可撓性に富むとと
もに、カッタ等により簡単に切断することができるた
め、運搬や取り付け作業を容易に行うことが可能にな
る。
プの管外周にスパイラル状のリブ部材を一体加工したも
のを使用すれば、ネットの編み目を構成する多数の孔に
よる高い開口率によって、表層を流下してきた水に対す
る優れた吸水性を確保することができるとともに、スパ
イラル状のリブ部材によって耐圧強度を確保することが
でき、また、リブ部材は、外周面のみに突出して内面の
平滑性が保持されるので、内部を流路とする優れた排水
性を容易に確保することができる。
形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
この実施形態にかかる排水性舗装における排水構造10
は、図1に示すように、排水性舗装11の側端部に沿っ
て設置され、排水性舗装11を通過しつつ側端部に向か
って横断方向Xに流下してくる水を集めて縦断方向に流
下排出するため設けられたものである。
タックコートを散布した後、例えば5cm程度の厚さで
敷設施工された基層としての不透水性アスファルト層1
3と、この不透水性アスファルト層13の表面にゴム粒
子が混入されたタックコートを例えば0.4リットル/
m3 の量で散布した後、不透水性アスファルト層13の
上方に例えば5cm程度の厚さで敷設施工された、表層
としての透水性アスファルト層14とによって構成され
ている。
ば15〜25%程度の空隙率と、1×10-2〜1×10
-1程度の透水係数を有し、舗装の表面に降り注いだ降雨
などによる表面水を、透水性アスファルト層14の骨材
間の隙間を介して内部に浸透させ、不透水性アスファル
ト層13の勾配により排水性舗装11の側端部に向かっ
て流下させることができるようになっている。
排水性舗装11の側方に設けられたコンクリート構造物
である街渠15に沿うようにして、排水性舗装11の側
端部に設置されたもので、図2に拡大して示すように、
上面に断面円弧状の凹部を有する遮水性受台16と、こ
の遮水性受台16の凹部に下半部分をはめ込むようにし
て設置される多孔管17とによって構成されている。
mm、高さ25mmの断面矩形状でかつ、上面側に半円
弧状の凹部を有するように延伸加工されたウレタン製の
部材であって、路盤12を転圧施工した後、不透水性ア
スファルト層13を形成する前に、街渠15に沿わせな
がらコンクリート釘などを使用して設置する。
ネット状パイプ18の外周に、スパイラル状のリブ部材
19を一体加工したものからなる、例えば内径35m
m、外径45mmのポリオレフィン類製の円筒状の部材
であって、具体的には、40kg/10cm程度の扁平
強度を有するものを使用することができる。
の設置後に、これの半円弧状の凹部に下半部分をはめ込
むようにして設置されることになるが、長期間の使用に
より目詰まりが生じたり損傷した場合には、適宜取り外
して清掃や修理を行なうことができ、また新しいものと
交換することもできる。
オレフィン類製の多孔管17は、軽量でかつ可撓性に富
むとともに、カッタ等により簡単に切断することができ
るため、運搬や取り付け作業を容易に行うことができ
る。また、多孔管17の街渠桝や集水桝等の排水設備へ
の接続は、市販の塩化ビニル製やポリエチレン製のチー
ズ継手やエルボ継手を介して容易に行うことができる。
水構造10を設置したら、上述のように路盤12上にタ
ックコートを散布して、不透水性アスファルト層13の
施工を行う。かかる不透水性アスファルト層13は、機
械施工により舗設されることになるが、その際に、図1
に示すように、端部200mm程度をすりつけ部20と
し、遮水性受台16の側面部を型枠代わりとして人力に
よりアスファルト混合物を敷き均した後、ローラー等を
用いて転圧する。また、不透水性アスファルト層13の
施工終了後、遮水性受台16と不透水性アスファルト層
13との接合部分に、例えばタックコートを2度塗りし
て、水の進入を防止するようにする。
に、多孔管17を埋設しながら街渠15にすり付けるよ
うにして、透水性アスファルト層14が機械施工により
舗設されることになるが、かかる転圧作業中、多孔管1
7は、リブ部材19により補強されて相当の扁平耐圧強
度を有し、形状保持性に優れるので、その通水断面を強
固に保持しつつ排水性舗装11の側端部に埋設設置され
ることになる。
側端部に沿って設置されたこの実施形態の排水構造10
によれば、排水性舗装11の透水性アスファルト層14
内を側端部に向かって浸透流下してきた水は、遮水性受
台16の断面円弧状の凹部に流入しようとして、この凹
部に下半部分をはめ込まれた多孔管17の内部にネット
状パイプ18の編目を介して吸水され、多孔管17の内
側の大きな排水空間を介して、この多孔管17の内面に
沿ってスムースに流下してゆくことになる。
ト状パイプ18の外周面のみに取り付けられて、多孔管
17の内面の平滑性が保持されるので、多孔管17の内
部を流路とする優れた排水性を容易に確保することが可
能である。
11の側端部に至った水の大部分を多孔管17の内部に
容易に集めることができ、これによって水の滞留を抑制
しながら、排水性舗装の水を、効率良く流下排出して行
くことができる。
態様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載
された構成の範囲内において種々に変更して採用するこ
とができる。例えば、遮水性受台は、ウレタン製のもの
を用いる必要は必ずしもなく、断面円弧状の凹部を有す
る遮水性部材であれば、コンクリート製品やモルタル製
品あるいはその他の石油化学製品等を用いて設置するこ
とができ、また、多孔管17としては、ポリオレフィン
類製のものに限定されることなく、その他の既知の多孔
管を使用することもできる。
排水される水の浄化を図ることもできる。
排水性舗装における排水構造によれば、排水性舗装の基
層と隣接接合される、上面に断面円弧状の凹部を有する
遮水性受台と、該遮水性受台の凹部にその一部をはめ込
むようにして排水性舗装の表層に埋設設置される多孔管
とからなり、排水性舗装の側端部に至った水の大部分を
大きな通水断面を有する多孔管の内部に容易に集めるこ
とができるので、水の滞留を抑制しながら、排水性舗装
内の水を、縦断方向に効率良く流下排出して行くことが
できる。
した排水性舗装の構成を説明する断面図である。
を示す、図1のA部拡大図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 排水性舗装の側端部に沿って設置され、
排水性舗装の表層を通過しつつ前記側端部に向かって横
断方向に流下してくる水を集めて縦断方向に流下排出す
るため排水構造であって、上面に断面円弧状の凹部を有
する遮水性受台と、該遮水性受台の凹部にその一部をは
め込むようにして設置される多孔管とからなり、かつ前
記遮水性受台が、排水性舗装の基層を構成する不透水性
舗装と隣接接合した状態で該不透水性舗装の天端面より
下方に配設されるとともに、前記多孔管の前記遮水性受
台から上方に突出する部分が、前記不透水性舗装の上方
に敷設される前記排水性舗装の表層に埋設設置されるこ
とを特徴とする排水性舗装における排水構造。 - 【請求項2】 前記遮水性受台が、ウレタン製のものか
らなることを特徴とする請求項1に記載の排水性舗装に
おける排水構造。 - 【請求項3】 前記多孔管が、ネット状パイプの外周
に、スパイラル状のリブ部材を一体加工したものからな
ることを特徴とする請求項1に記載の排水性舗装におけ
る排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04073597A JP3834372B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 排水性舗装における排水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04073597A JP3834372B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 排水性舗装における排水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237934A true JPH10237934A (ja) | 1998-09-08 |
JP3834372B2 JP3834372B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=12588900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04073597A Expired - Fee Related JP3834372B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 排水性舗装における排水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3834372B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100659768B1 (ko) | 2006-04-12 | 2006-12-20 | 주식회사 성지이엔씨 | 탄성 포장재의 배수 장치 |
KR100774446B1 (ko) | 2006-07-19 | 2007-11-08 | 주식회사 토탈페이브시스템 | 도로포장 구조물의 보수공법 |
EP1985758A1 (de) * | 2007-04-25 | 2008-10-29 | Wittfeld GmbH | Schwerlastpflasterung für eine Strassen- und/oder Verkehrsfläche, insbesondere für Häfen, Industriezonen o. dgl. bzw. Verfahren zu deren Herstellung |
JP4509305B2 (ja) * | 2000-05-30 | 2010-07-21 | 大林道路株式会社 | 排水用溝形暗渠及び排水ブロック |
CN102644224A (zh) * | 2012-04-19 | 2012-08-22 | 中铁十局集团有限公司 | 新型路基边坡护砌方法及所用的预制混凝土块 |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP04073597A patent/JP3834372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100659768B1 (ko) | 2006-04-12 | 2006-12-20 | 주식회사 성지이엔씨 | 탄성 포장재의 배수 장치 |
KR100774446B1 (ko) | 2006-07-19 | 2007-11-08 | 주식회사 토탈페이브시스템 | 도로포장 구조물의 보수공법 |
EP1985758A1 (de) * | 2007-04-25 | 2008-10-29 | Wittfeld GmbH | Schwerlastpflasterung für eine Strassen- und/oder Verkehrsfläche, insbesondere für Häfen, Industriezonen o. dgl. bzw. Verfahren zu deren Herstellung |
CN102644224A (zh) * | 2012-04-19 | 2012-08-22 | 中铁十局集团有限公司 | 新型路基边坡护砌方法及所用的预制混凝土块 |
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