JPH10237070A - 光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法 - Google Patents

光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法

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JPH10237070A
JPH10237070A JP35078497A JP35078497A JPH10237070A JP H10237070 A JPH10237070 A JP H10237070A JP 35078497 A JP35078497 A JP 35078497A JP 35078497 A JP35078497 A JP 35078497A JP H10237070 A JPH10237070 A JP H10237070A
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淳一郎 北
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】吸湿性が少なく、物理化学的安定性に優れ、抗
ヒスタミン活性及び抗アレルギー活性が優れている、
(S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸のベンゼンス
ルホン酸塩及び安息香酸塩を提供する。 【解決手段】下記式(I) で示される絶対配置が(S)体である光学活性ピペリジ
ン誘導体のベンゼンスルホン酸塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗ヒスタミン活性
及び抗アレルギー活性が優れている(S)−4−〔4−
〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕
ピペリジノ〕ブタン酸のベンゼンスルホン酸塩又は安息
香酸塩及びその製造法に関し、該酸付加塩は吸湿性が少
なく、物理化学的安定性に優れているので、医薬品とし
て特に適した化合物である。また、本発明は、これらを
有効成分としてなる医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−25465号公報に記載され
た、式(II)
【0003】
【化2】
【0004】(式中、Aは低級アルキル基、ヒドロキシ
ル基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキルアミ
ノ基、フェニル基、又は低級アルキル置換フェニル基を
表す)で示されるピペリジン誘導体又はその塩は、従来
の抗ヒスタミン剤の場合にしばしば見られる中枢神経に
対する刺激又は抑圧といった二次的効果が最小限に抑え
られるという特徴を有しており、蕁麻疹、湿疹、皮膚炎
等のアレルギー性皮膚疾患、アレルギー性鼻炎、感冒等
の上気道炎によるくしゃみ、鼻汁、咳嗽、気管支喘息の
治療、処理における医薬品として期待されている。しか
しながら、このピペリジン誘導体は1個の不斉炭素を有
しているものの、光学活性体を単離する本法は、現在ま
で知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に光学異性体間で
薬理活性や安全性が異なり、更に代謝速度、蛋白結合率
にも差が生じることが知られている(ファルマシア、25
(4), 311-336, 1989)。したがって、医薬品とするには
薬理学的に好ましい光学異性体を高光学純度で提供する
必要がある。また該光学異性体の医薬品としての高度な
品質を確保するために、物理化学的安定性に優れた性質
を有することが望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この課題
解決のため鋭意研究を重ねた結果、上記式(I)で示さ
れる光学活性な(S)−4−〔4−〔(4−クロロフェ
ニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン
酸のベンゼンスルホン酸塩及び安息香酸塩が医薬品とし
て好ましい優れた安定性を有することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0007】本発明の第1は、式(I)
【0008】
【化3】
【0009】で表される絶対配置が(S)である光学活
性ピペリジン誘導体のベンゼンスルホン酸塩及び安息香
酸塩に関する。
【0010】本発明の第2は、前記式(I)で表される
絶対配置が(S)である光学活性ピペリジン誘導体とベ
ンゼンスルホン酸又は安息香酸とを、塩形成反応させる
前記光学活性ピペリジン誘導体のベンゼンスルホン酸塩
及び安息香酸塩の製法に関する。
【0011】本発明の第3は、(S)−4−〔4−
〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕
ピペリジノ〕ブタン酸・ベンゼンスルホン酸塩又は安息
香酸を有効成分としてなる医薬組成物に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】(S)−ピペリジン誘導体(I)
のベンゼンスルホン酸塩又は安息香酸塩は、以下の反応
式(1)
【0013】
【化4】
【0014】(式中、HXはベンゼンスルホン酸又は安
息香酸を示す)で表される方法で製造することができる
(以下、塩形成反応という)。
【0015】塩形成反応においては、ベンゼンスルホン
酸又は安息香酸を、(S)−ピペリジン誘導体(I)1
モルに対して0.8〜2.5倍モル、好適には0.9〜
1.2倍モルを用いて行うことができる。
【0016】塩形成反応に使用される溶媒は、反応に関
与しない溶媒であれば特に制限はないが、例えばアセト
ニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類、酢酸
メチル、酢酸エチルのようなエステル類、メタノール、
エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等の
アルコール類、アセトン、ジメチルホルムアミド等を挙
げることができ、好適にはエタノール、2−プロパノー
ル、アセトニトリル、酢酸エチルである。更に本発明に
おいて使用される溶媒は、前記の溶媒を単独で使用して
もよく、任意の2種類以上の溶媒を混合して使用しても
よい。
【0017】塩形成反応に使用される溶媒の使用量は、
通常、(S)−ピペリジン誘導体(I)1モルに対して
0.5〜30L であり、好適には0.8〜20L であ
り、更に好適には1〜10L である。
【0018】塩形成反応の温度は、例えば5〜50℃、
好適には10〜35℃であり、塩析出時の温度は、例え
ば−30℃〜30℃、好適には−10℃〜15℃であ
る。また、添加方法には特に制限はないが、例えば
(S)−ピペリジン誘導体と溶媒の混合液に、ベンゼン
スルホン酸又は安息香酸を溶媒に溶解させて添加する方
法を挙げることができる。
【0019】生成する(S)−ピペリジン誘導体の塩
は、この技術分野の常法に従って、濾過、遠心分離等に
より、分取した後、適宜、洗浄、乾燥することによっ
て、容易に得ることができる。
【0020】一般的に光学活性体を取得するためには、
不斉合成、分別結晶やリパーゼ等の酵素による光学分
割、光学分割カラムによる分取等の方法が知られてい
る。本発明において光学活性の(S)−ピペリジン誘導
体(I)を製造するには、以下の反応式(2)
【0021】
【化5】
【0022】に示すように、中間体である式(III)で示
される(±)−4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジンをジアステレオマー塩に
誘導し、これを分別結晶の方法で、光学分割して得られ
る光学活性な(S)−4−〔(4−クロロフェニル)
(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジン(IV)を中間体
として使用する。
【0023】より具体的には、本発明の(S)−ピペリ
ジン誘導体(I)は、以下の反応式(3)
【0024】
【化6】
【0025】(式中、Wは脱離しうる基、例えば塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、あるいは
メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオ
キシ基等の反応性エステル基であり、Rはメチル、エチ
ル等の低級アルキル基である)に示す方法により製造す
ることができる。
【0026】工程Aは、(S)−ピペリジン(IV)のN
−アルキル化反応であり、ピペリジン(IV)1モルに対
してエステル(V)1〜3倍モル、好適には1〜1.5
倍モルを用いて行うことができる。上記の反応は、不活
性溶媒中で行われる。適当な溶媒としては、例えば水;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
の低級アルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリ
ル等のニトリル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;1,4−ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類;アセトン、エチルメチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;N,N−ジ
メチルホルムアミド等のアミド類が挙げられ、好適に
は、水、アセトニトリル、アセトン、N,N−ジメチル
ホルムアミドである。これらは単独で使用してもよく、
任意の2種類以上の溶媒を混合して使用してもよい。
【0027】この反応は塩基の存在下で行うのが好まし
く、適当な塩基としては、例えば水酸化ナトリウム等の
アルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム等のアルカリ
土類金属水酸化物;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸
塩;炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩;炭酸
水素ナトリウム等のアルカリ金属酸性炭酸塩;水素化ナ
トリウム等のアルカリ金属水素化物;水素化カルシウム
等のアルカリ土類金属水素化物;ナトリウムメトキシド
等のアルカリ金属アルコキシド;トリエチルアミン等の
トリアルキルアミン及びピリジン化合物等が挙げられ、
好適には炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム又は炭酸水素カリウムである。これらの塩基は1
価の塩基であれば、(S)−ピペリジン(IV)1モルに
対して1〜3倍モル、好適には1〜1.5倍モルを用い
る。2価の塩基であれば、0.5〜1.5倍モル、好適
には0.6〜1倍モルを用いる。
【0028】また反応促進剤として、例えばヨウ化ナト
リウム又はヨウ化カリウム等の少量の金属ヨウ化物を添
加してもよい。反応は、反応混合物の還流温度で行うこ
とができ、例えば5〜150℃、好適には20〜100
℃である。反応時間は2〜24時間である。
【0029】工程Bは、(S)−エステル(VI)の加水
分解反応であり、水性メタノール、水性エタノール等の
水性アルコール中で、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の無機塩基を、(S)−エステル(VI)1モ
ルに対して1〜5倍モル、好適には1〜3倍モルを用い
て行うことができる。反応温度は、例えば5〜90℃、
好適には15〜70℃である。反応時間は1〜10時間
である。反応終了後、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸、ある
いは酢酸、シュウ酸等の有機酸で反応液を中和処理する
ことにより、(S)−ピペリジン誘導体(I)を製造す
ることができる。
【0030】〔薬理試験〕次の光学活性ピペリジン誘導
体エステルの(S)−エステル及び(R)−エステルを
用いて、光学異性体による薬理作用の差を試験した。 (S)−エステル:(S)−4−〔4−〔(4−クロロ
フェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブ
タン酸エチルフマル酸塩(参考例3で調製) (R)−エステル:(R)−4−〔4−〔(4−クロロ
フェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブ
タン酸エチルフマル酸塩(参考例4で調製)
【0031】ヒスタミンショック死抑制作用 体重250〜550gのHartley 系雄性モルモットを使
用し、Lands 等の方法(Lands, A.M., Hoppe, J.O., Si
egmund, O.H. and Luduena, F.F., J. Pharmacol. Exp.
Ther. 95, 45 (1949))に準じてヒスタミンショック死
抑制作用を試験した。実験動物を一夜(約14h)絶食
させた後、試験物質5ml/kg を経口投与した。試験物質
投与2時間後に、ヒスタミン塩酸塩1.25mg/kg を静
脈投与して、ヒスタミンショックを誘発させた。誘発
後、実験動物の症状観察及びヒスタミンショックの発現
時間を測定し、呼吸停止又は回復まで観察した。試験結
果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】7日間homologousPCA反応抑制作用 体重250〜550gのHartley 系雄性モルモットを使
用し、Levine等の方法(Levine, B.B., Chang, Jr.H.,
and Vaz, N.M., J. Immunol. 106, 29 (1971))に準じて
PCA反応抑制作用を試験した。前日に剪毛したモルモ
ットの背部の正中線をはさんで左右2点に、生理食塩水
で32倍希釈したモルモット抗BPO・BGG−IgE
血清を0.05ml皮内投与した。7日後に抗原としてbe
nzylpenicilloyl bovine serum albumin(BPO・BS
A)500μg を含む1%Evans Blue生理食塩水1mlを
静脈内投与してPCA反応を惹起させた。その30分後
に放血し、皮膚を剥離して漏出した色素量をKatayama等
の方法(Katayama, S., Shinoya, H. and Ohtake, S.,
Microbiol. Immunol. 22, 89 (1978))に準じて測定し
た。実験動物は一夜(約16h)絶食させ、試験物質は
抗原投与の2時間前に経口投与した。試験結果を表2に
示す。
【0034】
【表2】
【0035】表1の試験結果から、(S)−エステル及
び(R)−エステルは共に用量依存的な抑制作用を示
し、用量反応曲線より求めた(S)−エステル及び
(R)−エステルのED50値は、各々0.023mg/kg
、1.0mg/kg であり、(S)−エステルは(R)−
エステルより約43倍強い活性を示した。また、表2に
示すPCA反応抑制試験でも(S)−エステル及び
(R)−エステルは共に用量依存的に反応を抑制した。
この試験における最大抑制率は約70%程度と推察さ
れ、その50%(すなわち、35%)抑制する投与量で
比較すると、(S)−エステルは(R)−エステルより
約100倍以上強い作用を示した。これらのことから、
光学異性体間で明らかな薬理作用の差が認められ、
(S)−エステルの方が(R)−エステルより優れてい
ることが確認された。
【0036】しかしながら、上記(S)−エステルは後
記安定性試験結果(表4)に示すように吸湿性であり、
また(S)−エスエルの代謝物である式(I)の(S)
−ピペリジン誘導体は、(S)−エステルと同等の薬理
作用を示すが、それ自体は極めて結晶性の悪い化合物
で、通常は飴状物として得られ、医薬品として高度な品
質を確保、維持することは困難であった。そこで式
(I)の(S)−ピペリジン誘導体の種々の酸付加塩に
ついて、次の方法で結晶化を検討した。
【0037】〔実験例 1〕式(I)の(S)−ピペリ
ジン誘導体を有機溶媒に溶解し、表3に示す酸を加えて
均一にした後、放置した。析出物が得られない場合に
は、溶媒を留去した後、難溶性の溶媒を加えて再び放置
した。酸付加塩が油状、飴状の場合を除き、得られた固
形物を濾取して減圧乾燥した。得られた各種酸付加塩の
性状は表3に示すように、多くは油状物又は吸湿性の結
晶であった。
【0038】
【表3】
【0039】しかしながら、式(I)の(S)−ピペリ
ジン誘導体のベンゼンスルホン酸塩及び安息香酸塩は吸
湿性でない結晶として得られた。
【0040】〔安定性試験〕 ベンゼンスルホン酸塩:(S)−4−〔4−〔(4−ク
ロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジ
ノ〕ブタン酸一ベンゼンスルホン酸塩(実施例1で調
製) 安息香酸塩:(S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニ
ル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸
一安息香酸塩(実施例2で調製)
【0041】上記各化合物を粉砕後、500μm 篩を通
過させたものを試験試料とした。各試料をガラスシャー
レに分割して入れ、40℃、75%湿度にて保存し、1
ヵ月後に取り出して、含有類縁物質量及びラセミ化によ
る(R)−体含有量を測定して、試験開始時の含有量と
比較した。
【0042】(a)類縁物質の含有量変化 試料を移動相に溶かして、この液1ml中に試料約0.1
%が含まれるように調製した。試料溶液25μl につ
き、液体クロマトグラフ法にて各々のピーク面積百分率
を自動積分法により測定した。 操作条件 検出器:紫外吸光光度計(225nm) カラム:Cosmosil 5 ph 4.6mm×150mm(商品名、
ナカライテスク社製) カラム温度:室温 移動相: (S)−エステル:0.01M リン酸二水素カリウム緩
衝液(0.1N 水酸化ナトリウム溶液でpH5.8に調
整)とアセトニトリルの混液(65:35) ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩:0.01M リン酸
二水素カリウム緩衝液(0.1N 水酸化ナトリウム溶液
でpH5.8に調整)とアセトニトリルの混液(72:2
8) 流量:0.9ml/min 面積測定範囲:試料注入後50分の範囲
【0043】(b)(R)体量 試料約5mgを移動相に溶かして、この液1ml中に試料約
0.1%が含まれるように調製した。試料溶液1.5μ
l につき、液体クロマトグラフ法にて各々のピーク面積
百分率を自動積分法により測定し、下式により(R)体
量(%)を算出した。
【0044】
【数1】
【0045】操作条件 検出器:紫外吸光光度計(220nm) カラム:ULTRON ES-OVM 4.6mm×150mm(商品名、
信和化工社製) カラム温度:室温 移動相: (S)−エステル:0.02M リン酸二水素カリウム緩
衝液(0.1N 水酸化ナトリウム溶液でpH4.6に調
整)とエタノールの混液(100:13) ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩:0.02M リン酸
二水素カリウム緩衝液(0.1N 水酸化ナトリウム溶液
でpH5.5に調整)とアセトニトリルの混液(100:
16) 流量:0.9ml/min 面積測定範囲:(S)体の保持時間の約2倍の範囲
【0046】
【表4】
【0047】表4の試験結果から、(S)−エステルは
分解により類縁物質の増加が顕著に認められ、しかも
(R)体量の増加に伴い光学純度が低下することが明ら
かになった。したがって、物理化学的に不安定な化合物
であり、医薬品として長期間高度な品質を確保できると
は言い難い。一方、ベンゼンスルホン酸塩及び安息香酸
塩は、類縁物質及び(R)体量の顕著な増加は認められ
ず、吸湿性も少ないことが確認された。したがって、こ
れらは光学活性体として物理化学的な安定性を有する化
合物である。
【0048】以上のように、(S)−ピペリジン誘導体
(I)のベンゼンスルホン酸塩及び安息香酸塩は、抗ヒ
スタミン活性及び抗アレルギー活性を有するより優れた
光学活性体であり、生体内で活性本体として作用し、ま
た物理化学的に優れた安定性を示すことから、医薬品と
して適した性質を有するものである。
【0049】
【実施例】以下に参考例及び実施例を示して本発明を更
に詳しく説明するが、本発明の範囲をこれらに限定する
ものではない。
【0050】参考例1 (S)−(−)−4−〔(4−クロロフェニル)(2−
ピリジル)メトキシ〕ピペリジン (a)(±)−4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジン18.58g(61.3
6mmol)を酢酸メチル1,000mlに加熱溶解し、
(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸一水和物6.93g
(18.42mmol)を加えて撹拌した。白色析出晶(結
晶1)を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。濾液を100
mlに濃縮して、更に析出した白色結晶(結晶2)を濾別
後、再び濾液を減圧下で濃縮した。得られた結晶及び濾
液濃縮物について各々光学異性体の組成比((S)体:
(R)体))を光学分割カラムを用いた高速液体クロマ
トグラフ法により測定した。 結晶1: 18.37g((S)体:(R)体=2
9.51:70.49) 結晶2: 0.57g((S)体:(R)体=3
3.42:66.58) 濾液濃縮物: 7.70g((S)体:(R)体=7
9.94:20.06)
【0051】(b)上述の(a)で得られた濾液濃縮物
7.70g(25.43mmol)をエタノール280mlに
加熱溶解し、L−(+)−酒石酸3.82g(25.4
5mmol)を加えて再び加熱し、均一溶液とした。徐冷
後、少量の種晶を添加して放置した。析出晶を濾取し、
40℃で減圧乾燥した。収量8.68g((S)体:
(R)体=87.44:12.56)
【0052】(c)上述の(b)で得られた白色結晶
8.68gについて、(S)体の純度が99.5%(光
学純度:99.0%de)を越えるまでエタノール再結晶
を繰り返した。収量3.87g((S)体:(R)体=
99.72:0.28)。
【0053】(d)上述の(c)で得られた白色結晶
2.13g(4.70mmol)に1N 水酸化ナトリウム水
溶液15mlを加え、クロロホルム約50mlで抽出した。
抽出液を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃
縮し、目的とする(S)−(−)−4−〔(4−クロロ
フェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジンを淡
黄色油状物として得た。収量1.40g(収率:98.
6%)。〔α〕D 24 −10.0°(c=1、MeOH)
【0054】参考例2 (R)−(−)−4−〔(4−クロロフェニル)(2−
ピリジル)メトキシ〕ピペリジン (a)参考例1(a)で得られた結晶1に0.5N 水酸
化ナトリウム水溶液200mlを加え、トルエン約100
mlで2回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、淡黄色油状物10.
29gを得た。
【0055】(b)上述の(a)で得られた淡黄色油状
物10.29gを酢酸メチル500mlに加熱溶解し、
(+)−ジベンゾイル−D−酒石酸一水和物1.96g
(5.21mmol)を加えて撹拌した。白色析出晶を濾別
し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた結晶及び濾液濃
縮物について各々光学異性体の組成比((S)体:
(R)体)を光学分割カラムを用いた高速液体クロマト
グラフ法により測定した。 白色結晶: 4.31g((S)体:(R)体=65.
52:34.48) 濾液濃縮物:7.93g((S)体:(R)体=16.
61:83.39)
【0056】(c)上述の(b)で得られた濾液濃縮物
7.90g(26.09mmol)とD−(−)−酒石酸
3.90g(25.98mmol)をエタノール400mlに
加熱溶解し、室温で一夜放置した。析出晶を濾取し、4
0℃で減圧乾燥した。収量8.56g((S)体:
(R)体=9.05:90.95)
【0057】(d)上述の(c)で得られた白色結晶
8.55gについて、(R)体の純度が99.5%(光
学純度:99.0%de)を越えるまでエタノール再結晶
を繰り返した。収量4.15g((S)体:(R)体=
0.24:99.76)。
【0058】(e)上述の(d)で得られた白色結晶
4.00g(8.83mmol)に1N 水酸化ナトリウム水
溶液15mlを加え、クロロホルム約50mlで抽出した。
抽出液を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃
縮し、目的とする(R)−(+)−4−〔(4−クロロ
フェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジンを淡
黄色油状物として得た。収量2.66g(収率:99.
6%)。〔α〕D 23.5 +12.2°(c=2、MeO
H)
【0059】参考例3 (S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸エチルフマル
酸塩の合成 (a)参考例1にしたがって得られた(S)−(−)−
4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキ
シ〕ピペリジン1.33g(4.39mmol、光学純度:
99.4%ee)をアセトン15mlに溶解し、4−ブロモ
ブタン酸エチル1.03g(5.28mmol)と炭酸カリ
ウム0.73g(5.28mmol)を加えて、7時間加熱
還流撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を減圧下で濃縮し
て、得られた微黄色油状物をクロロホルムとメタノール
(溶量比30:1)の混合溶媒を展開溶媒とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで分離した。単離した目
的化合物の画分を減圧下で濃縮し、油状物の(S)−4
−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メ
トキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸エチル1.71g(収
率:93.4%、光学純度:99.4%ee)を得た。
〔α〕D 25 −6.6°(c=1、MeOH)
【0060】(b)上述の(a)で得られたエチルエス
テル1.70g(4.08mmol)とフマル酸0.48g
(4.14mmol)をエタノール40mlに溶解させて均一
溶液にした後、混合溶液を減圧下で濃縮した。残渣に酢
酸エチル18mlを加えて再び均一溶液とし、少量の種晶
を加えて一夜放置した。析出晶を濾取して、目的とする
(S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸エチルフマル
酸塩1.97g(収率:90.1%、光学純度:99.
0%ee)を得た。融点123〜124℃
【0061】元素分析値(%):C2229ClN23
・C444 として 計算値:C60.84 H6.24 N5.26 実測値:C60.73 H6.32 N5.21
【0062】参考例4 (R)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸エチルフマル
酸塩の合成 (a)参考例2にしたがって得られた(R)−(+)−
4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキ
シ〕ピペリジン(光学純度:99.5%ee)を用いて、
参考例3の(a)と同様の方法で(R)−4−〔4−
〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕
ピペリジノ〕ブタン酸エチル(光学純度:99.5%e
e)を得た。〔α〕D 25 +6.6°(c=1、MeO
H)
【0063】(b)上述の(a)で得られたエチルエス
テルを用いて、参考例3の(b)と同様の方法で(R)
−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジ
ル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸エチルフマル酸塩
(光学純度:99.3%ee)を得た。融点:117〜1
19℃
【0064】元素分析値(%):C2229ClN23
・C444 として 計算値:C60.84 H6.24 N5.26 実測値:C60.65 H6.11 N5.06
【0065】参考例5 (S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸の合成 参考例3(a)にしたがって得られた(S)−4−〔4
−〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキ
シ〕ピペリジノ〕ブタン酸エチル126.0g(0.3
02mol)をエタノール760mlに溶解し、5N 水酸化ナ
トリウム水溶液120.8mlを加えて室温で一夜放置し
た。原料の消失を確認した後、5N 塩酸121.1mlを
加えて中和した。析出塩を濾別後、反応混合物を減圧下
で濃縮し、酢酸メチル600mlを加えて再び減圧下で濃
縮した。残渣をジクロロメタン600mlに溶解し、無水
硫酸マグネシウムで十分乾燥した。不溶物を濾別後、濾
液を濃縮して目的物を橙色飴状物(125.3g)とし
て得た。この飴状物を更に減圧下で乾燥すると泡状物
(120.2g)となった。〔α〕D 25 +3.4°(c
=5、MeOH)
【0066】実施例1 (S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸一ベンゼンス
ルホン酸塩の合成 参考例5にしたがって得られた(S)−4−〔4−
〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕
ピペリジノ〕ブタン酸0.5g(1.29mmol)を酢酸
エチル25mlに溶解し、ベンゼンスルホン酸一水和物
0.20g(1.14mmol)を加えて減圧下濃縮した。
残渣に再び酢酸エチル25mlを加えて約1週間放置する
と、飴状物の一部が結晶化した。スパーテルでかぎ混
ぜ、更に放置すると全体が結晶化した。この結晶をアセ
トニトリル5mlより再結晶し、目的物0.42g(収
率:67.3%、光学純度:99.2%ee)を淡灰色プ
リズム晶として得た。〔α〕D 20 +6.0°(c=5、
MeOH)。融点:161〜163℃
【0067】元素分析値(%):C2126ClN23
・C673 Sとして 計算値:C59.28 H5.71 N5.12 実測値:C59.27 H5.74 N5.10
【0068】実施例2 (S)−4−〔4−〔(4−クロロフェニル)(2−ピ
リジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン酸一安息香酸塩
の合成 参考例5にしたがって得られた(S)−4−〔4−
〔(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ〕
ピペリジノ〕ブタン酸0.91g(2.34mmol)をア
セトン30mlに溶解し、安息香酸0.29g(2.37
mmol)を加えて均一にした後、減圧下濃縮した。残渣に
イソプロピルエーテル50mlを加えて2日間放置する
と、飴状物の一部が結晶化した。スパーテルでかき混
ぜ、更に放置すると全体が結晶化した。この結晶を酢酸
エチル36mlより再結晶し、目的物0.87g(収率:
72.8%、光学純度:99.4%ee)を白色粉末結晶
として得た。〔α〕D 23 −4.6°(c=1、EtO
H)。融点:136〜140℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07M 7:00 (72)発明者 高村 真司 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 で示される絶対配置が(S)体である光学活性ピペリジ
    ン誘導体のベンゼンスルホン酸塩。
  2. 【請求項2】 前記式(I)で示される絶対配置が
    (S)体である光学活性ピペリジン誘導体の安息香酸
    塩。
  3. 【請求項3】 前記式(I)で示される絶対配置が
    (S)体である光学活性ピペリジン誘導体とベンゼンス
    ルホン酸又は安息香酸とを、塩形成反応させることを特
    徴とする、請求項1又は2記載の光学活性ピペリジン誘
    導体の酸付加塩の製法。
  4. 【請求項4】 (S)−4−〔4−〔(4−クロロフェ
    ニル)(2−ピリジル)メトキシ〕ピペリジノ〕ブタン
    酸・ベンゼンスルホン酸塩を有効成分としてなる医薬組
    成物。
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