JP2787973B2 - ピペリジン中間体の精製法 - Google Patents

ピペリジン中間体の精製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ヒスタミン活性およ
び抗アレルギ−活性を有するピペリジン誘導体(特開平
2−25465号公報参照)の合成中間体として重要
な、ピペリジン中間体の精製法に関する。
【0002】
【従来技術】ピペリジン中間体は、例えば(4−クロロ
フェニル)−2−ピリジルメチルクロライドとN−エト
キシカルボニル−4−ピペリジノ−ルを反応させた後、
加水分解、脱炭酸して得られる。また、ピペリジン中間
体は、3−ブロモプロピオン酸エチル、4−ブロモブタ
ン酸エチルなどと反応させることにより、抗ヒスタミン
活性及び抗アレルギ−活性を有するピペリジン誘導体を
製造することができる(特開平2−25465号公報参
照)。しかし、このピペリジン中間体は、粘稠な液体で
あるため、蒸留、再結晶のような工業的に一般的な精製
方法を使用して精製することができなかった。そのた
め、前記の方法を工業的な製造方法に適応する場合、ピ
ペリジン中間体を精製せず次工程に使用するため、最終
的にピペリジン誘導体の収率や純度が著しく低下すると
いう点で満足できなかった。
【0003】
【問題を解決しようとする課題】本発明は、従来、一般
的な精製方法で精製できなかったピペリジン中間体の精
製方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、一般式
(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、Ar1 及びAr2 は、一方がピリ
ジル基であり、他の一方がハロゲン原子、ニトロ基、ア
ルコキシ基、アルキル基もしくはハロゲン原子で置換さ
れているアルキル基で置換されていてもよいフェニル基
を表す。)で示されるピペリジン中間体を、不活性溶媒
中で、カルボン酸類との塩を形成させ、次いで晶析させ
るピペリジン中間体の精製法に関する。
【0007】本発明は、例えば以下に示す反応式で表す
ことができる。 反応式
【0008】
【化3】
【0009】前記反応式は、ピペリジン中間体(出発物
質1)とカルボン酸類(出発物質2)とを反応させて、
ピペリジン中間体とカルボン酸類との塩(目的化合物)
を生成させる(塩形成反応)ことと、その後反応液を冷
却し目的化合物を晶析することにより単離することを表
す。
【0010】本発明において出発物質1である一般式
(1)で示されるピペリジン中間体におけるAr1 、A
2 が表す、ハロゲン原子で置換されているフェニル基
において、ハロゲン原子とは、例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨ−ド原子を挙げることができ、好ま
しくは塩素原子である。
【0011】Ar1 、Ar2 が表す、アルコキシ基で置
換されているフェニル基において、アルコキシ基とは、
例えば炭素数1〜6個を有するアルコキシ基を挙げるこ
とができる。
【0012】Ar1 、Ar2 が表す、アルキル基で置換
されているフェニル基において、アルキル基とは、例え
ば炭素数1〜6個を有する直鎖もしくは分枝状のアルキ
ル基を挙げることができる。
【0013】Ar1 、Ar2 が表す、ハロゲン原子で置
換されているアルキル基で置換されていてもよいフェニ
ル基において、ハロゲン原子とは前述のハロゲン原子を
意味し、アルキル基とは前述のアルキル基を意味する。
【0014】本発明における出発物質2であるカルボン
酸類とは、o−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、
p−ニトロ安息香酸のような芳香族モノカルボン酸、シ
ュウ酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸のような飽和
もしくは不飽和脂肪族ジカルボン酸であり、好ましくは
芳香族モノカルボン酸であり、更に好ましくはp−ニト
ロ安息香酸である。カルボン酸類の使用量比は、ピペリ
ジン中間体に対して、例えば1:1モル〜1:10モル
を挙げることができ、好ましくは1:1モル〜1:2モ
ルである。
【0015】本発明において使用される溶媒は、塩形成
反応に関与しない溶媒であれば特に制限はないが、例え
ばアセトニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル
系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルのようなエステル系溶
媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒
を挙げることができ、好ましくはアセトニトリル、酢酸
エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンであり、更に好
ましくはアセトニトリル、トルエンである。
【0016】本発明において使用される溶媒は、前記の
溶媒単独で使用してもよく、任意の2種類以上の溶媒を
混合して使用してもよい。本発明において使用される溶
媒の使用量は、ピペリジン中間体に対して、例えば3倍
量(重量)〜50倍量(重量)を挙げることができる。
【0017】本発明における温度としては、塩形成反応
においては例えば30〜200℃を挙げることができ、
好ましくは50〜150℃である。また析出時において
は例えば−30〜50℃を挙げることができ、好ましく
は−5〜50℃である。
【0018】本発明において、出発物質の反応への添加
順序には特に制限はないが、例えばカルボン酸類を混合
した溶液に、ピペリジン中間体を溶解した溶液を添加す
る方法を挙げることができる。
【0019】本発明において得られた目的化合物は、目
的化合物をアルカリ水溶液(例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムのような水酸化アルカリ水溶液であり、
アルカリ量は目的化合物に対して等モル以上を含有す
る)に溶解することにより、ピペリジン中間体およびカ
ルボン酸類に分離することができる。ピペリジン中間体
は、該アルカリ水溶液より、例えばトルエンなどの抽出
溶媒を用いて抽出することができ、抽出後、溶媒を減圧
下に濃縮すれば単離することができる。
【0020】抽出後のアルカリ水溶液に鉱酸(例えば硫
酸、塩酸)を加えてpHを酸性とすると、カルボン酸類
が析出する。析出したカルボン酸類は、濾過することに
より単離できる。
【0021】なお、ピペリジン中間体には光学異性体が
存在するが、本発明はいずれの光学異性体にも、またラ
セミ体にも適応できる。
【0022】
【発明の効果】本発明を使用すれば、高回収率で、高純
度のピペリジン中間体を得ることができる。このピペリ
ジン中間体を用いれば高収率で、高純度の抗ヒスタミン
活性および抗アレルギ−活性を有するピペリジン誘導体
を製造することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例および比較例を示して本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明の範囲をこれらに限定
されるものではない。実施例中の回収率は、4−[(4−
クロロフェニル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジン
の粗濃縮化合物中に含有される4−[(4−クロロフェニ
ル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンに対する回収
率である。参考例1の収率は、4−[(4−クロロフェニ
ル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンの精濃縮化合
物中に含有される4−[(4−クロロフェニル)−2−ピ
リジルメトキシ] ピペリジンに対する収率である。比較
例1の収率は、4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリ
ジルメトキシ] ピペリジンの粗濃縮化合物中に含有され
る4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジルメトキ
シ] ピペリジンに対する収率である。参考例2及び比較
例2の収率は、それぞれの4−〔4−[(4−クロロフェ
ニル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸
エチルに対する収率である。
【0024】実施例1 (4−クロロフェニル)−2−ピリジルメチルクロライ
ド238.1g(1モル)とN−エトキシカルボニル−
4−ピペリジノ−ル225.2g(1.30モル)とを
攪拌して混合液とした。該混合液を140℃に加熱し、
加熱後同温度で3時間攪拌した。反応終了後得られた反
応液1を室温まで冷却し、冷却後トルエン700mlを
添加し、更に10%水酸化ナトリウム水溶液を添加し、
攪拌した後分液操作を行って有機層を分離した。得られ
た有機層に水500mlを添加し攪拌した後に再度分液
操作を行って有機層を分離するという洗浄操作を行った
(この洗浄操作は合計3回行った)。
【0025】洗浄操作後の有機層に減圧濃縮を行って濃
縮液1を得た。得られた濃縮液1にエタノ−ル1000
mlを加えて攪拌後、水酸化ナトリウム320g添加
し、加熱還流を10時間行った。反応終了後に得られた
反応液2を減圧濃縮し、濃縮液2を得た。得られた濃縮
液2にトルエン1000mlを添加し、攪拌した後分液
操作を行って有機層を分離した。得られた有機層に水5
00mlを添加し攪拌した後に再度分液操作を行って有
機層を分離するという洗浄操作を行った(この洗浄操作
は合計3回行った)。
【0026】洗浄操作後の有機層に減圧濃縮を行って4
−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジルメトキシ] ピ
ペリジンの粗濃縮化合物381.2gを得た。該粗濃縮
化合物について、高速液体クロマトグラフィ−内部標準
法で定量すると、4−[(4−クロロフェニル)−2−ピ
リジルメトキシ] ピペリジンが223.7g(0.74
モル)生成していた。該粗濃縮化合物について、ガスク
ロマトグラフィ−内部標準法で定量すると、トルエンを
42.6g含有していた。トルエンを除いた4−[(4−
クロロフェニル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジン
の純度は66.1%であった。
【0027】p−ニトロ安息香酸18.4g(110ミ
リモル)にアセトニトリル150mlを添加して、攪拌
してアセトニトリル混合液を得た。該アセトニトリル混
合液を75℃に昇温させた後、前記4−[(4−クロロフ
ェニル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンの粗濃縮
化合物51.6g〔4−[(4−クロロフェニル)−2−
ピリジルメトキシ] ピペリジンとして30.3g(10
0ミリモル)〕をアセトニトリル100mlに溶解した
アセトニトリル溶液を添加して反応原液を得た。得られ
た反応原液を70〜75℃で0.5時間攪拌した後、冷
却し5〜10℃に保ったままさらに0.5時間攪拌し
た。析出してきた結晶を濾集し、減圧下60℃で5時間
乾燥し、4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジルメ
トキシ] ピペリジンとp−ニトロ安息香酸との塩45.
6gを得た。
【0028】得られた4−[(4−クロロフェニル)−2
−ピリジルメトキシ] ピペリジンとp−ニトロ安息香酸
との塩に、トルエン150ml、水100ml、20%
水酸化ナトリウム水溶液25mlを加えて、攪拌下溶解
して溶解液を得た。該溶解液に分液操作を行って有機層
を得た。得られた有機層に水50mlを添加し攪拌した
後に再度分液操作を行って有機層を分離するという洗浄
操作を行った(この洗浄操作は合計2回行った)。洗浄
後の有機層を減圧濃縮して4−[(4−クロロフェニル)
−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンの精濃縮化合物3
1.4gを得た。精濃縮化合物について、高速液体クロ
マトグラフィ−内部標準法で定量すると、4−[(4−ク
ロロフェニル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンを
29.1g(96ミリモル)含有していた(回収率9
6.0%)。精濃縮化合物について、ガスクロマトグラ
フィ−内部標準法で定量すると、トルエンを2.0g含
有していた。トルエンを除いた4−[(4−クロロフェニ
ル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンの純度は9
9.0%であった。
【0029】質量分析値 CI−MS m/e=30
3(m+ +1)1 H−NMR(CDCl3 ) δ(ppm) 1.55(2H,b)、1.92(2H,b)、2.5
5(2H,m)、3.07(2H,m)、3.50(1
H,m)、5.63(1H,s)、7.15(1H,
m)、7.27(2H,d,J=8.1Hz) 7.37(2H,d,J=8.1Hz)、7.54(1
H,d,J=8.1Hz)、7.67(1H,t,J=
8.1Hz)、8.51(1H,m)
【0030】実施例2 p−ニトロ安息香酸18.4g(110ミリモル)にト
ルエン150mlを添加して、攪拌してトルエン混合液
を得た。該トルエン混合液を100℃に昇温させた後、
実施例1で得られた4−[(4−クロロフェニル)−2−
ピリジルメトキシ] ピペリジンの粗濃縮化合物51.6
g〔4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジルメトキ
シ] ピペリジンとして30.3g(100ミリモル)〕
をトルエン100mlに溶解したトルエン溶液を添加し
て反応原液を得た。得られた反応原液を95〜100℃
で0.5時間攪拌した後、冷却し5〜10℃に保ったま
まさらに0.5時間攪拌した。析出してきた結晶を濾集
し、減圧下60℃で5時間乾燥し、4−[(4−クロロフ
ェニル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンとp−ニ
トロ安息香酸との塩46.2gを得た。
【0031】得られた4−[(4−クロロフェニル)−2
−ピリジルメトキシ] ピペリジンとp−ニトロ安息香酸
との塩に、トルエン150ml、水100ml、20%
水酸化ナトリウム水溶液25mlを加えて、攪拌下溶解
した。該溶解液に分液操作を行って有機層を得た。得ら
れた有機層に水50mlを添加し攪拌した後に再度分液
操作を行って有機層を分離するという洗浄操作を行った
(この洗浄操作は合計2回行った)。洗浄後の有機層を
減圧濃縮して4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジ
ルメトキシ] ピペリジンの精濃縮化合物31.8gを得
た。精濃縮化合物について、高速液体クロマトグラフィ
−内部標準法で定量すると、4−[(4−クロロフェニ
ル)−2−ピリジルメトキシ] ピペリジンを28.8g
(95ミリモル)含有していた(回収率95.0%)。
精濃縮化合物について、ガスクロマトグラフィ−内部標
準法で定量すると、トルエンを2.5g含有していた。
トルエンを除いた4−[(4−クロロフェニル)−2−ピ
リジルメトキシ] ピペリジンの純度は98.3%であっ
た。
【0032】参考例1 実施例1で得られた4−[(4−クロロフェニル)−2−
ピリジルメトキシ] ピペリジンの精濃縮化合物16.3
g〔4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジルメトキ
シ] ピペリジンとして15.1g(50ミリモル)〕と
4−ブロモブタン酸エチル10.7g(54.8ミリモ
ル)とを、アセトン25mlと水25mlとの混合溶液
に攪拌・溶解してた後、炭酸ナトリウム3.3gを加え
て反応原液を得た。得られた反応原液を2時間加熱還流
した。反応終了後、得られた反応液を室温まで冷却し、
酢酸エチル50mlを加えて分液操作を行った。得られ
た有機層に水20mlを添加し攪拌した後に再度分液操
作を行って有機層を分離するという洗浄操作を行った
(この洗浄操作は合計2回行った)。洗浄後の有機層を
減圧下に濃縮し、4−〔4−[ (4−クロロフェニル)
−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸エチル
濃縮物22.9gを得た。高速液体クロマトグラフィ−
内部標準法で定量すると4−〔4−[ (4−クロロフェ
ニル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸
エチルが20.3g(48.7ミリモル)含まれていた
(収率97.6%)。
【0033】参考例2 参考例1で得られた4−〔4−[ (4−クロロフェニ
ル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸エ
チル濃縮物22.9g〔4−〔4−[ (4−クロロフェ
ニル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸
エチルとして20.3g(48.7ミリモル)〕を酢酸
エチル50mlに溶解した酢酸エチル溶液に、p−トル
エンスルホン酸一水和物9.3gを酢酸エチル50ml
に溶解した酢酸エチル溶液を加えて、酢酸エチル混合溶
液を得た。得られた酢酸エチル混合溶液を5℃に冷却し
た後、同温度を保ちながら5時間攪拌した。析出した結
晶を濾取し、減圧乾燥を行って4−〔4−[ (4−クロ
ロフェニル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブ
タン酸エチル・p−トルエンスルホン酸塩25.9g
(44ミリモル)を得た(収率90.3%)。 融点131〜132℃
【0034】比較例1 実施例1で得られた4−[(4−クロロフェニル)−2−
ピリジルメトキシ] ピペリジンの粗濃縮化合物25.7
g〔4−[(4−クロロフェニル)−2−ピリジルメトキ
シ] ピペリジンとして15.1g(50ミリモル)〕と
4−ブロモブタン酸エチル10.7g(54.8ミリモ
ル)とを、アセトン25mlと水25mlとの混合溶液
に攪拌・溶解してた後、炭酸ナトリウム3.3gを加え
て反応原液を得た。得られた反応原液を2時間加熱還流
した。反応終了後、得られた反応液を室温まで冷却し、
酢酸エチル50mlを加えて分液操作を行った。得られ
た有機層に水20mlを添加し攪拌した後に再度分液操
作を行って有機層を分離するという洗浄操作を行った
(この洗浄操作は合計2回行った)。洗浄後の有機層を
減圧下に濃縮し、4−〔4−[ (4−クロロフェニル)
−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸エチル
濃縮物27.9gを得た。高速液体クロマトグラフィ−
内部標準法で定量すると4−〔4−[ (4−クロロフェ
ニル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸
エチルが18.3g(43.9ミリモル)含まれていた
(収率88.0%)。
【0035】比較例2 比較例1で得られた4−〔4−[ (4−クロロフェニ
ル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸エ
チル濃縮物27.9g〔4−〔4−[ (4−クロロフェ
ニル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブタン酸
エチルとして18.3g(43.9ミリモル)〕を酢酸
エチル50mlに溶解した酢酸エチル溶液に、p−トル
エンスルホン酸一水和物8.3gを酢酸エチル50ml
に溶解した酢酸エチル溶液を加えて、酢酸エチル混合溶
液を得た。得られた酢酸エチル混合溶液を5℃に冷却し
た後、同温度を保ちながら5時間攪拌した。析出した結
晶を濾取し、減圧乾燥を行って4−〔4−[ (4−クロ
ロフェニル)−2−ピリミルメトキシ] ピペリジル〕ブ
タン酸エチル・p−トルエンスルホン酸塩20.6g
(35ミリモル)を得た(収率79.7%)。 融点125〜130℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 401/12 211 C07B 63/00 C07B 63/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、Ar1 及びAr2 は、一方がピリジル基であ
    り、他の一方がハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ
    基、アルキル基もしくはハロゲン原子で置換されている
    アルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表
    す。)で示されるピペリジン中間体を、不活性溶媒中
    で、カルボン酸類との塩を形成させ、次いで晶析させる
    ピペリジン中間体の精製法。
JP5127469A 1993-05-28 1993-05-28 ピペリジン中間体の精製法 Expired - Lifetime JP2787973B2 (ja)

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