JPH10236995A - アルミナ担持コバルト触媒による不飽和アルコールの製造方法 - Google Patents

アルミナ担持コバルト触媒による不飽和アルコールの製造方法

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JPH10236995A
JPH10236995A JP9055613A JP5561397A JPH10236995A JP H10236995 A JPH10236995 A JP H10236995A JP 9055613 A JP9055613 A JP 9055613A JP 5561397 A JP5561397 A JP 5561397A JP H10236995 A JPH10236995 A JP H10236995A
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catalyst
weight
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alumina
unsaturated
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Hiroshi Miura
弘 三浦
Tomoshige Andou
知栄 安藤
Matsuji Itai
松治 板井
Hiroshi Harada
日路史 原田
Masahiro Fukui
優博 福井
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】不飽和アルデヒドから不飽和アルコールを製造
する際に、副生成物である飽和アルデヒドおよび飽和ア
ルコールをできるだけ低減させるような不飽和アルコー
ルの製造方法を提供する。 【解決手段】式(I)で表されるCo−M/アルミナ触媒
を用いて、式(II)で表される分子内に二重結合を有する
不飽和アルデヒドのカルボニル部位を選択的に水素化せ
しめ、対応する式(III)で表される不飽和アルコールを
製造する。 (式中、MはPt、Ru,Fe、Cu、Rhを表す)。 (式中、R1 は炭素数1〜8の直鎖アルケニル基、炭素
数1〜8の分岐鎖アルケニル基または環状不飽和アルケ
ニル基を表す)。 (式中、R1 は直鎖アルケニル基、分岐鎖アルケニル基
または環状不飽和アルケニル基を表す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミナにコバル
トを担持させた触媒に、更に第2金属を添加した下記式
(I)で表されるCo−M/アルミナ触媒を用いて、式(I
I)もしくは式(IV)で表される分子内に二重結合を有する
不飽和アルデヒドのカルボニル部位を選択的に水素化せ
しめ、対応する式(III)もしくは式(V)で表される不飽和
アルコールを選択性よく製造する方法に関する。
【0002】
【化6】 (式中、MはPt、Ru,Fe、Cu、Rhを表す)。
【化7】 (式中、R1 は炭素数1〜8の直鎖アルケニル基、炭素
数1〜8の分岐鎖アルケニル基または環状不飽和アルケ
ニル基を表す)。
【化8】 (式中、R1 は直鎖アルケニル基、分岐鎖アルケニル基
または環状不飽和アルケニル基を表す)。
【化9】 (式中、R2 は炭素数1〜5の直鎖アルキル基、R3
水素または炭素数1〜3の直鎖アルキル基)。
【化10】 (式中、R2 は炭素数1〜5の直鎖アルキル基、R3
水素または炭素数1〜3の直鎖アルキル基)。
【0003】式(III)もしくは式(V)で表される不飽和ア
ルコールの工業的用途は極めて広範囲におよび、例え
ば、医薬、農薬、香料、染料、などの合成薬品として使
われており、目的に合った不飽和アルコールを選択性よ
く製造する技術の開発が望まれている。
【0004】
【従来の技術】不飽和アルデヒドのカルボニル部位を選
択的に還元して不飽和アルコールを得る方法としては、
従来、LiAlH4やNaBH4 などの還元試薬を用いて対
応する不飽和アルコールを得る方法や、Co、Rh−S
n、Ru−Snをアルミナ(Al23)、シリカ(Si
2 )、ゼオライトに担持させた触媒を用いて水素化を
行う方法が知られている。
【0005】還元試薬であるLiAlH4やNaBH4 など
を用いる方法は、転化率98モル%以上、目的とする不
飽和アルコールの選択率97〜98モル%、副生する飽
和アルコール3〜2モル%、飽和アルデヒドが若干生成
するといった、高い選択性を有する製造方法である。し
かしながら、使用する還元試薬が非常に高価かつ大量に
使用せねばならぬことから、工業的には極めて不利な製
造方法となっている。また、反応に多量の水を必要とす
ることから発生する廃水量が多く、廃水の活性汚泥処理
に多大な費用を余儀なくされること、最近の環境に優し
い反応、廃棄物の発生しない反応ということからすると
非常に問題のある反応であり、かかる還元試薬を使用し
ない合成方法が求められている。
【0006】このようなことから、Co、Rh−Sn、
Ru−Sn、などをアルミナ、シリカもしくはゼオライ
トなどに担持した触媒を用いた水素化反応の研究が進め
られている。例えば、”アルミナ担持バイメタリック触
媒を用いたクロトンアルデヒドの選択的水素化によるク
ロチルアルコールの合成”(日本化学会誌,1994
(5),487−489:埼玉大)、”担持Ru−Sn
触媒上でのクロトンアルデヒドの選択的気相水素化”
(第76回触媒討論会講演予稿集,3E15,228
(1995):神戸大)などがある。しかしながら、こ
れらの触媒では、目的物である不飽和アルコールの選択
率がまだ充分とは言えず、副生成物である飽和アルデヒ
ドや飽和アルコールが目的以上に生成するといった問題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの不純物は、工
業的には一般に精留により分離される。副生成物の一つ
である飽和アルデヒドの沸点は、不飽和アルコールに比
較して沸点が低く、沸点差が20〜30℃あり精留によ
る分離が可能である。しかしながら、もう一つの副生成
物である飽和アルコールの沸点は、後述の表1に示すよ
うに、不飽和アルコールの沸点とほぼ同じであり、工業
的な精留による分離は殆ど不可能である。
【0008】従って、一旦生成した飽和アルコールは、
目的物不飽和アルコール中に含有されることを余儀なく
され、そのまま製品として提供される。現状では、前記
還元試薬を用いる製造方法によって得られる飽和アルコ
ール濃度2〜3モル%以下の不飽和アルコールが認知さ
れているが、前述の担持触媒ではこの要求を満足するこ
とができない。例えば、この不飽和アルコールを香料と
して用いる場合、飽和アルコール濃度の規制は極めて厳
しく、たかが0.1モル%のオーバースペックでも製品
とはなり得ない。本発明は、これらの欠点を補うべく不
飽和アルデヒドの選択的水素化反応により不飽和アルコ
ールを選択性良く得ることのできる触媒を提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、触媒によ
る不飽和アルデヒドの選択的水素化、特にコバルト触媒
のカルボニル部位選択的水素化能に着目し鋭意研究を重
ねた。その結果、アルミナに、コバルトを担持したCo
/アルミナ触媒が有効であること、更には第2金属を添
加すれば、二重結合の水素化を抑制もしくは不活性化
し、目的の不飽和アルコールを選択性良く高収率で得る
ことができることを見い出し、これらの知見から本発明
を完成した。
【0010】本発明に使用されるCo/アルミナ触媒
は、アルミナを塩化コバルト水溶液に懸濁させたのち、
アルカリを加えて水酸化コバルトの沈澱としてアルミナ
上に担持させた触媒である。使用するアルカリとして
は、水酸化リチウム、炭酸リチウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
水酸化ルビジウム、水酸化セシウムなどが挙げられる。
【0011】コバルトの担持量が少ない場合、反応速度
が小さくなることから、少なくともアルミナに対して1
重量部以上添加する必要がある。担持量が多いと、触媒
の比表面積が減少し、反応速度が小さくなることから、
アルミナに対して100重量部以下の割合の担持が好ま
しく、アルミナ100重量部に対してコバルトを20〜
80重量部の割合で担持することが好ましい。
【0012】本発明に使用される第2金属としては、P
t、Ru、Fe、Cu、Rhなどが挙げられる。該第2
金属の添加量が多くなると反応速度が必要以上に大きく
なり、分離不可能な飽和アルコールが多く生成して、工
業的純度を満足することができなくなることから、アル
ミナ100重量部に対して0.01〜1重量部の割合が
が好ましく、アルミナ100重量部に対して0.05〜
0.5重量部の割合の添加がより好ましい。
【0013】本発明で使用される式(II)で表される不飽
和アルデヒドは、合成品でも天然品でもよく、例えば、
クロトンアルデヒド、2−エチル−クロトンアルデヒ
ド、2−ヘキセナール、2−エチル−2−ヘキセナー
ル、3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドな
どが挙げられる。
【0014】本発明に使用される極性溶媒は、アルコー
ルが望ましく、炭素数2〜6の1級アルコールが特に好
ましい。溶媒の使用量は、原料不飽和アルデヒドに対し
て1〜50倍(重量)の使用が好ましく、溶媒の回収を
考慮した場合、5〜30倍が望ましい
【0015】本発明における水素化反応温度は特に限定
されないが、反応温度が高すぎると選択性が悪くなり、
分離不可能な飽和アルコールが多く生成し、工業的純度
を満足することができなくなることから、好ましくは3
0〜100℃さらに好ましくは30〜70℃の範囲内で
水素化反応を行うことが望ましい。
【0016】本発明における水素化反応圧力は、0.1
〜8MPaが好ましく、さらに好ましくは0.3〜3M
Paの範囲内の圧力が望ましい。
【0017】本発明の製造方法によって得られる不飽和
アルコールは、そのままで、好ましくは精留などの操作
を施して、医薬、農薬、香料、染料など合成薬品の原料
として用いられる。特に後述の表1中、クロチルアルコ
ールはアリルアルコールの代替品として、t−2−ヘキ
セノールもしくはそのエステルは香料として広く使用さ
れている。
【0018】
【実施例】
実施例1 (1)触媒の調製 撹拌装置、滴下ロート、冷却器を装着した2リットル容
の3つ口フラスコに、市販の塩化コバルト(CoCl2
・6H2O)64.6g、並びにアルミナ(日本アエロ
ジル社)24g、蒸留水600gを入れ、撹拌しながら
100℃まで加熱し、アルミナの懸濁液とした。100
℃となった時点で、撹拌を続けながら、15重量%濃度
の水酸化カリウム水溶液223gを2時間で滴下し、水
酸化コバルトをアルミナ上に析出させた。
【0019】この懸濁液を2時間、撹拌しながら100
℃にて熟成し、熱したまま吸引濾過を行い沈澱物を得
た。更に、この沈澱物をビーカーに取り、熱水を加え
て、再び1時間、加熱、洗浄し、濾過した。この操作を
2回行って沈澱物を収得した後、沈澱物を120℃で一
昼夜乾燥して、アルミナ100重量部に対してCoを6
7部の割合で担持したCo/アルミナ触媒を得た。
【0020】(2)触媒焼成 乾燥した触媒を2〜5mmに粉砕して石英管に入れ、空
気を50ml/分の速度で流しながら、電気炉にて40
0℃で5時間焼成した。焼成が終了した触媒は冷却した
後、乳鉢にて粉砕して100メッシュの篩で篩って15
0μm以下とした。
【0021】(3)第2金属の添加(1重量部) 塩化白金酸(H2PtCl6・6H2O) 0.48gと1
30mlの純水を300mlのなす型フラスコに入れ完
全に溶解して、100メッシュで篩った上記(2)で得
た触媒30gをなす型フラスコに加えた。フラスコをエ
バポレーターに接続し、十分に撹拌して触媒を懸濁させ
た後、45℃の湯浴で減圧により乾燥させた。触媒をフ
ラスコより取り出し、120℃で一昼夜乾燥した後、空
気を50ml/分の速度で流しながら、電気炉にて40
0℃で3時間焼成して、アルミナ100重量部に対して
Ptを1重量部の割合で担持したCo−Pt/アルミナ
触媒を得た。 (4)触媒還元 上記(3)で得られた触媒4gを石英管に入れ、触媒還
元装置にて、水素を50ml/分の速度で流しながら、
500℃で3時間、触媒を還元した。還元が終了したの
ち、水素を流しながら室温まで冷却した。
【0022】(5)水素化反応 磁気式撹拌機、水素調圧器及び熱電対温度計を装着した
1リットル容のガラスオートクレーブ(ヒーターコーテ
ィング)を準備し、オートクレーブ内を窒素にて0.5
MPaにて3回置換した。還元の終了した触媒を空気に
接触しないように注意しながら、エタノール200ml
(3.43モル)に懸濁させて、オートクレーブに移送
し、t−2−ヘキセナール9.8g(0.10モル)を
仕込んだ。オートクレーブの撹拌、加熱を開始し、液温
度が50℃となった時点でオートクレーブに水素を0.
8MPaまで導入した。水素化反応を60分間行った
後、水素をパージして反応をストップさせ、反応液の分
析をガスクロマトグラフィーにて行った。分析結果を後
述の表2に示す。
【0023】実施例2 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.01重量部) 使用する塩化白金酸(H2PtCl6・6H2O) を4.
8mg、純水を100gとした他は、実施例1の(3)
第2金属の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部
に対して、Ptを0.01重量部の割合で担持したCo
−Pt/アルミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表2に示す。
【0024】実施例3 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠してで行
った。 (3)第2金属の添加(1重量部) 第2金属の添加は、実施例1の(3)第2金属の添加に
準拠して行った。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、2−エチルクロトンアルデヒド9.8g
(0.10モル)を使用した他は、実施例1の(5)に
準拠して実施した。分析結果を表2に示す。
【0025】実施例4 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(1重量部) 第2金属の添加は、実施例1の(3)第2金属の添加に
準拠して行った。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、3−シクロヘキセン−1−カルボキシア
ルデヒド11.0g(0.10モル)を使用した他は、
実施例1の(5)に準拠して実施した。分析結果を表2
に示す。
【0026】比較例1 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒の調製に準拠して調
製した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒の焼成に準拠して行
った。 (3)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(2)で調製した触媒に第2金
属を添加することなく実施例1の(4)触媒還元に準拠
して行った。 (4)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表2に示す。
【0027】比較例2 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(2重量部) 使用する塩化白金酸(H2PtCl6・6H2O) を0.
96g、純水を100gとした他は、実施例1の(3)
第2金属の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部
に対してPtを2重量部の割合で担持したCo−Pt/
アルミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表2に示す。
【0028】比較例3 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(2重量部) 使用する塩化ルテニウム(RuCl3)を0.74g、純
水を100gとした他は、実施例1の(3)第2金属の
添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に対して、
Ruを2重量部の割合で担持したCo−Ru/アルミナ
触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表2に示す。
【0029】実施例5 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 使用する塩化白金酸(H2PtCl6・6H2O) を96
mg、純水を100gとした他は、実施例1の(3)第
2金属の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に
対して、Ptを0.2重量部の割合で担持したCo−P
t/アルミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表3に示す。
【0030】実施例6 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 使用する塩化ルテニウム(RuCl3)を74mg、純
水を100gとした他は、実施例1の(3)第2金属の
添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に対して、
Ruを0.2重量部の割合で担持したCo−Ru/アル
ミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表3に示す。
【0031】実施例7 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 使用する硝酸鉄(Fe(NO3)3・9H2O) を0.26
g、純水を100gとした他は、実施例1の(3)第2
金属の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に対
してFeを0.2重量部の割合で担持したCo−Fe/
アルミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表3に示す。
【0032】実施例8 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 使用する硝酸銅(Cu(NO3)2・3H2O) を0.14
g、純水を100gとした他は、実施例1の(3)第2
金属の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に対
して、Cuを0.2重量部の割合で担持したCo−Cu
/アルミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表3に示す。
【0033】実施例9 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 使用する硝酸ロジウム(Rh(NO3)3) を0.10
g、純水を100gとした他は、実施例1の(3)第2
金属の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に対
して、Rhを0.2重量部の割合で担持したCo−Rh
/アルミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表3に示す。
【0034】比較例4 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例1の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例1の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 使用する硝酸パラジウム(Pd(NO3)2)を77mg、
純水を100gとした他は、実施例1の(3)第2金属
の添加に準拠して行い、アルミナ100重量部に対して
Pdを0.2重量部の割合で担持したCo−Pd/アル
ミナ触媒を得た。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例1の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、実施例1の(5)に準拠して実施した。
分析結果を表3に示す。
【0035】実施例10 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例5の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例5の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 第2金属の添加は、実施例5の(3)第2金属の添加に
準拠して行った。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例5の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、極性溶媒として1−ブタノールを使用し
た他は、実施例5の(5)に準拠して実施した。分析結
果を表3に示す。
【0036】比較例5 (1)触媒の調製 触媒調製は、実施例5の(1)触媒調製に準拠して調製
した。 (2)触媒焼成 触媒焼成は、実施例5の(2)触媒焼成に準拠して行っ
た。 (3)第2金属の添加(0.2重量部) 第2金属の添加は、実施例5の(3)第2金属の添加に
準拠して行った。 (4)触媒還元 触媒還元は、実施例5の(4)に準拠して行った。 (5)水素化反応 水素化反応は、溶媒としてヘプタンを使用した他は、実
施例5の(5)に準拠して実施した。分析結果を表3に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば式(III)および式(V)で表
される不飽和アルデヒドを高純度で効率良く製造するこ
とができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ100重量部に対して、コバル
    トを1〜100重量部の割合で担持した下記式(I)で表
    されるアルミナ担持コバルト触媒に第2金属を、アルミ
    ナ100重量部に対して、0.01〜1重量部の割合で
    添加した触媒を用いて、極性溶媒の存在下、不飽和アル
    デヒドのカルボニル部位を選択的に水素化することを特
    徴とする不飽和アルコールの製造方法。 【化1】 (式中、MはPt、Ru,Fe、Cu、Rhを表す)。
  2. 【請求項2】 アルミナ100重量部に対してコバルト
    を1〜100重量部の割合で担持したコバルト触媒に、
    第2金属をアルミナ100重量部に対して0.01〜1
    重量部の割合で添加した式(I)で表される触媒を用い
    て、極性溶媒としてアルコールを用い、水素化反応温度
    30〜100℃、水素化反応圧力0.1〜8MPaの範
    囲で、下記式(II)で表される、分子内に二重結合を持つ
    不飽和アルデヒドのカルボニル部位を選択的に水素化
    し、対応する下記式(III)で表される不飽和アルコール
    を選択的に合成することを特徴とする不飽和アルコール
    の製造方法。 【化2】 (式中、R1 は炭素数1〜8の直鎖アルケニル基、炭素
    数1〜8の分岐鎖アルケニル基または環状不飽和アルケ
    ニル基を表す)。 【化3】 (式中、R1 は直鎖アルケニル基、分岐鎖アルケニル基
    または環状不飽和アルケニル基を表す)。
  3. 【請求項3】 アルミナ100重量部に対してコバルト
    を20〜80重量部の割合で担持したコバルト触媒に、
    第2金属をアルミナ100重量部に対して0.05〜
    0.5重量部の割合で添加した式(I)で表される触媒を
    用いて、極性溶媒として炭素数2〜6の1級アルコール
    を用い、水素化反応温度30〜70℃、水素化反応圧力
    0.3〜3MPaの範囲で、下記式(IV)で表されるα、
    β不飽和アルデヒドのカルボニル部位を選択的に水素化
    して、対応する下記式(V)で表されるα、β不飽和アル
    コールを選択的に合成することを特徴とする不飽和アル
    コールの製造方法。 【化4】 (式中、R2 は炭素数1〜5の直鎖アルキル基、R3
    水素または炭素数1〜3の直鎖アルキル基)。 【化5】 (式中、R2 は炭素数1〜5の直鎖アルキル基、R3
    水素または炭素数1〜3の直鎖アルキル基)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10157177A1 (de) * 2001-11-22 2003-06-18 Kataleuna Gmbh Catalysts Katalysator zur Hydrierung von substituierten Phenolen und Verfahren zu dessen Herstellung
JP2015048349A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 国立大学法人東北大学 不飽和アルコールの製造方法

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