JPH10235884A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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Publication number
JPH10235884A
JPH10235884A JP3796797A JP3796797A JPH10235884A JP H10235884 A JPH10235884 A JP H10235884A JP 3796797 A JP3796797 A JP 3796797A JP 3796797 A JP3796797 A JP 3796797A JP H10235884 A JPH10235884 A JP H10235884A
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JP
Japan
Prior art keywords
cap
ink
recording head
suction
groove
Prior art date
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Withdrawn
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JP3796797A
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English (en)
Inventor
Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より確実に画像形成装置の記録ヘッドのイン
ク吐出口およびその周縁の洗浄を行なうことができるク
リーニング装置を提供する。 【解決手段】 吸引キャップ16は、キャップ筐体52
と、一端を管17aを介して図示せぬ吸引ポンプに接続
され他端をキャップ筐体52内のスポンジに接続された
管54と、板体であるゴムキャップ56とを含む。溝5
8は、ゴムキャップ56を貫通するよう形成され、断面
が円形の丸溝と複数の丸溝をつなぐ線溝とを含み、丸溝
は、ゴムキャップ56が記録ヘッドのインクの吐出口を
有する面(インク吐出面)に面接触する際にインクの吐
出口に対応するパターンで形成されている。記録ヘッド
のクリーニングは、ゴムキャップ56を記録ヘッドのイ
ンク吐出面に面接触させ、吸引ポンプによりe方向に吸
引して、記録ヘッドのノズルおよびその周縁に付着した
インクやごみ等を除去することにより行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーニング装置
に関し、特に、インクを吐出することにより画像を形成
する記録ヘッドを有する画像形成装置のクリーニング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の上記のようなクリーニング装置を
備えた画像形成装置においては、インクやごみ等が付着
している記録ヘッドのインクの吐出口およびその周縁の
洗浄は、記録ヘッドの洗浄のために備えられたとえば一
端に底を有する筒状のキャッピング部材の底の無い方の
先端部を記録ヘッドのインク吐出口が形成された面(イ
ンク吐出面)に接触するようにかぶせ、記録ヘッドのイ
ンク吐出面とキャッピング部材とで形成される空間をポ
ンプ等で吸引し、インク吐出口およびその周縁に付着し
たインクやごみ等を除去することにより行なわれてい
た。
【0003】図15は、従来のクリーニング装置に含ま
れるキャッピング部材の一例を示す斜視図であり、図1
6は、従来のクリーニング装置に含まれるキャッピング
部材916を用いた記録ヘッド300の洗浄の様子を示
す模式的断面図である。
【0004】キャッピング部材916は、キャップ筐体
952と、キャップ筐体952上に設けられたキャップ
取付け部材954と、キャップ取付け部材954上に設
けられたキャップ956と、キャップ取付け部材954
内に正面から見てキャップ956に囲まれるように設け
られたスポンジ957と、スポンジ957のほぼ中央に
設けれた吸引穴958とを含む。
【0005】キャップ筐体952とキャップ取付け部材
954とは中空であり、両者の内部には、一端がスポン
ジ957に接続され他端が図示せぬ吸引ポンプに接続さ
れている管951が配置されている。
【0006】キャップ956は、通常、その先端部を後
述のように、ある面に密着させて使用することから、ゴ
ム等の弾性体からなり、吸引穴958を囲む高さが均一
である壁のような筒状の構造を有している。
【0007】記録ヘッド300においては、前述のイン
ク吐出口は、面303上に配置されている。
【0008】記録ヘッド300のインク吐出口およびそ
の周縁を含む面303の洗浄は、図16に示すように、
面303にキャップ956を密着させ、面303、スポ
ンジ957およびキャップ956により形成される空間
を、スポンジ957を介して付属のポンプ等のd方向に
吸引されることにより行なわれる。これにより、記録ヘ
ッド300のインク吐出口およびその周縁に残留するイ
ンクやインクの吐出に悪影響を及ぼす気泡、ごみ等が除
去される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャップ95
6がゴム等の弾性体からなるため、弾性体の成型品特有
の寸法ムラが生じる場合がある。したがって、筒状のキ
ャップ956の先端部の形成する面を記録ヘッド300
の面303に密着させて前述の吸引を行なおうとして
も、キャップ956に前述の寸法ムラがあるために、場
合によっては面303との間に隙間が生じてしまうこと
があり、このような場合には、インク吐出口に吸引圧力
がかからず前述の吸引によってはインク吐出口およびそ
の周縁に残留するインクやインクの吐出に悪影響を及ぼ
す気泡、ごみ等の除去が十分になされないという問題が
あった。
【0010】また、インクカートリッジ装着後の記録ヘ
ッド内へのインク充填機能もこの隙間のために低下し、
気泡が入ってしまうという問題があった。
【0011】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、より確実に画像形成装
置の記録ヘッドのインク吐出口およびその周縁の洗浄を
行なうことができるクリーニング装置を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、インクを吐出することにより画像を形成する記録ヘ
ッドを有する画像形成装置のクリーニング装置であっ
て、キャッピング部材と、前記キャッピング部材に接続
され前記記録ヘッド内を吸引するための吸引装置とを含
み、前記キャッピング部材は、前記記録ヘッドにおける
前記インクの吐出口を有する面に面接触しかつ所定の場
所に溝を有する板体を含み、前記吸引装置は、前記板体
が前記記録ヘッドの前記インクの吐出口を有する面に接
触するように配置された場合、前記溝を介して前記イン
クの吐出口を吸引することを特徴とする。
【0013】請求項1に記載の発明によると、キャッピ
ング部材は、記録ヘッドのインクの吐出口を有する面に
面接触する板体を含み、かつ、板体が面接触している記
録ヘッドのインクの吐出口は、板体に形成された溝を介
して吸引装置によって吸引される。
【0014】これにより、クリーニング装置のキャッピ
ング部材と吸引装置を用いた記録ヘッドの洗浄の際の記
録ヘッドのインク吐出口の吸引の際に、キャッピング部
材と記録ヘッドの間に生じる隙間をより少なくすること
ができ、より確実に記録ヘッドのインク吐出口およびそ
の周縁の洗浄を行なえ、かつ、インクカートリッジ装着
の記録ヘッド内へのインク充填機能も向上させることが
できる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記溝は、前記板体が前記記録
ヘッドの前記インクの吐出口を有する面に面接触するよ
うに配置された場合、前記インクの吐出口に対応したパ
ターンで形成されていることを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の発明によると、キャッピ
ング部材の板体の溝は、板体が前記記録ヘッドの前記イ
ンクの吐出口を有する面に面接触するように配置された
場合、記録ヘッドのインクの吐出口に対応したパターン
で形成されている。
【0017】これにより、キャッピング部材および吸引
装置を用いた記録ヘッドの洗浄の際に、全てのインクの
吐出口をムラなく洗浄することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例
を、図を参照しつつ説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態であるクリー
ニング装置を備えた画像形成装置を含むインクジェット
記録装置1の概略構成を示す斜視図である。
【0020】インクジェット記録装置1は、用紙やOH
Pシートなどの記録媒体である記録シート2と、インク
ジェット方式の記録ヘッド3と、記録ヘッド3をその底
面に保持するキャリッジ4と、キャリッジ4を記録シー
ト2の記録面に平行に往復移動させるための揺動軸5
と、キャリッジ4を揺動軸5に沿って往復駆動させる駆
動モータ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジの往復
運動に変えるためのタイミングベルト9、アイドルプー
リ8とを含んでいる。
【0021】また、インクジェット記録装置1は、記録
シート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン10と、プラテン10との間の記録シート2を
押さえ浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2
を排出するための排出ローラ12、拍車ローラ13と、
記録ヘッド3のインク吐出不良時に良好な状態の回復さ
せる回復系14と、記録シート2を手動で搬送するため
の紙送りノブ15とを含んでいる。
【0022】記録シート2は、手差しあるいはカットシ
ートフィーダ等の給紙装置によって記録ヘッド3とプラ
テン10とが対向する記録部へ送り込まれる。この際、
図示しない紙送りローラの回転量が制御され、記録部へ
の搬送が制御される。
【0023】記録ヘッド3には、圧電素子が用いられ
る。圧電素子には電圧が印加され、歪みが生じる。この
歪みは、インクで満たされたチャンネルの容積を変化さ
せる。この容積の変化により、チャンネルに設けられた
ノズルからインクが吐出され、記録シート2への記録が
行なわれる。
【0024】キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドル
プーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2の
桁方向(記録シートを横切る方向)に主走査し、キャリ
ッジ4の底面に取りつけられた記録ヘッド3は1ライン
分の画像を記録する。1ラインの記録が終わるごとに、
記録シート2の縦方向に送られ副走査され、次のライン
が記録される。
【0025】図2、図3および図4は、記録ヘッドの構
成を説明するための図である。図2は、記録ヘッド3の
部分的な下面図であり、図3は、図2のIII−III
線に沿う矢視断面図であり、図4は、図3のIV−IV
線に沿う矢視断面図である。なお、図2、図3および図
4では、ベースプレート36、振動板34、隔壁32に
形成されている流入路26a,28a(図10参照)
は、図示を省略している。
【0026】記録ヘッド3は、大径ヘッド部26と小径
ヘッド部28を含む。これら大径ヘッド部26と小径ヘ
ッド部28とは、チャンネルプレート30、隔壁32、
振動板34、ベースプレート36とを一体に重ねた構造
となっている。また、チャンネルプレート30の隔壁3
2との対向面と反対側の表面上には、撥水コート層99
が形成されている。
【0027】チャンネルプレート30は、金属、セラミ
ック、ガラスまたは合成樹脂などからなる。隔壁32と
の対向面は電鋳またはフォトリソグラフィ等により微細
加工され、大径ヘッド部26と小径ヘッド部28とには
それぞれにインク41を収容する複数のインクキャビテ
ィ40と、各インクキャビティ40をインク供給室42
に連結するインクインレット44が形成されている。ま
た、大径用ノズル46aは、小径用ノズル46bよりも
径が大きい。
【0028】なお、本実施形態の記録ヘッドは、上述の
ように大径用、小径用ノズルという異なる径のノズルを
有するものに限定されるものではない。つまり、単一径
のノズルを有する記録ヘッドでもよい。
【0029】図2に示すように、大径ヘッド部26と小
径ヘッド部28とのインクキャビティ40は、大径ヘッ
ド部26と小径ヘッド部28とが対向する方向に向かっ
て伸びる長溝状にかつ平行に形成されている。また、イ
ンク供給室42とインクキャビティ40とは、中央線3
8を挟んで対称に形成されており、図示しないインクタ
ンクに接続されている。
【0030】隔壁32としては、導電材料からなる薄肉
フィルムが使用されており、チャンネルプレート30と
振動板34との間に固定されている。なお、隔壁32
は、所定の張力が加わった状態で固定されている。
【0031】振動板34は、PZT振動子等の圧電素子
48を含む。その上面と下面には、それぞれ共通電極、
個別電極として利用される導電性金属層が設けられてい
る。また、振動板34は、まずベースプレート36に導
電性接着剤で固定され、その後ダイシング加工により縦
方向溝65(図4参照)と横方向溝64(図3参照)と
が形成され、分断される。この分断によって、各インク
キャビティ40に対応する圧電素子48と、隣接する圧
電素子48の間に位置する仕切り壁51と、これらを囲
む壁50とが分離される。
【0032】また、上述のダイシング加工により圧電素
子48の上下に設けられた導電性金属層もそれぞれ前述
の縦方向溝65と横方向溝64とにより分離され、隔壁
32に対向する金属層が共通電極48a、ベースプレー
ト36に対向する金属層が個別電極48bとされる。
【0033】ベースプレート36は、セラミック、金
属、ガラスまたは合成樹脂等からなる。振動板34との
対向面には、大径ヘッド部26、小径ヘッド部28の圧
電素子48に対応して導電リード部がスパッタリングま
たは蒸着等の周知の技術により形成されている。そして
上述のように形成された個別電極48bは、対応する導
電リード部に導電性接着剤を介して電気的に導通する。
【0034】また、これら共通電極48aと個別電極4
8bとが対向する領域においては、各圧電素子48は、
それぞれ高温下で分極処理されて活性化されている。
【0035】そして、共通電極48aと個別電極48b
との間に所定の電圧が印加されると、圧電素子48は変
形する。この圧電素子48の変形は、隔壁32に伝えら
れ、これにより、インクキャビティ40内のインク41
が加圧され、大径用ノズル46aおよび/または小径用
ノズル46bを介してインク滴を記録シートに向かって
吐出する。
【0036】撥水コート層99は、必要に応じて適当な
樹脂に公知の防カビ剤または抗菌剤を含有させることも
でき、それとチャネルプレート30上のノズル46の吐
出口を除いた場所に塗布して形成されるものである。な
お、上記の樹脂の一例としては、ルミフロン(旭硝子社
製FEVE系塗料用フッ素樹脂の商品名)が挙げられ
る。
【0037】以上のような構成の記録ヘッド3では、キ
ャリッジ4内の記録ヘッド3の上部に配置されるインク
カートリッジ内に接続された図示しないインクタンクか
らインク供給室42にインク41が供給される。インク
供給室42のインク41は、インクインレット44を介
して各インクキャビティ40に分配される。
【0038】インクジェット記録装置1では、圧電素子
48の両端に設けられた共通電極48aと個別電極48
bとの間に印字信号である所定の電圧が印加され、応じ
て、圧電素子48は隔壁32を押す方向に変形する。圧
電素子48の変形は、隔壁32に伝えられ、これにより
インクキャビティ40内のインク41が加圧され、ノズ
ル46を介してインク滴を記録シート2に向かって吐出
する。
【0039】次に、インクジェット記録装置1の回復系
14(図1参照)の一例を図を参照して説明する。図5
は、回復系14の一例である吸引キャップ16の動作の
概略を説明するための斜視図である。
【0040】記録ヘッド3のクリーニング時には、記録
ヘッド3は、揺動軸5に沿って矢印a方向に移動するこ
とにより、吸引キャップ16の前方に達し、(図8に示
す)メンテナンス位置にある状態となる。
【0041】キャップ吸引とは、記録ヘッド3がメンテ
ナンス位置にある状態で、記録ヘッド3のノズル46を
有する面を吸引キャップ16に密着させ、モータ18に
よって駆動されるピストンポンプ17によって矢印bの
方向にエアを吸引しつつ、インクの吐出を行なうことで
ある。このキャップ吸引により、ノズル46に残留して
いるインクやノズル周縁に混入した、印字に影響を与え
る気泡やごみ等を除去し、記録ヘッド3のノズル46お
よびその周縁を正常な状態へと回復させることができ
る。
【0042】なお、記録ヘッド3のノズル周縁の正常な
状態への回復動作として、キャップ吸引の他に自己パー
ジというものがあり、この自己パージとは、記録ヘッド
3の圧電素子48に、印字とは関係なく電圧を印加し
て、インクキャビティ40内のインク41を加圧し、ノ
ズル46から強制的にインク滴を吐出させることであ
る。この自己パージによりゴミや気泡を強制排出させる
効果がある。この自己パージを前述のキャップ吸引の前
あるいは同時に行なうことにより、記録ヘッド3のノズ
ル周縁を、より効果的に正常な状態へと回復させること
ができる。
【0043】図6は、回復系14の一例の吸引キャップ
16の構成を概略的に説明する斜視図であり、図7は、
図6の吸引キャップ16のゴムキャップ56の部分的な
平面図であり、図8は、図6の吸引キャップ16の動作
を説明するための吸引キャップ16および記録ヘッド3
の部分的な模式的断面図である。なお、図8の模式的断
面図の吸引キャップ16は、図6の吸引キャップ16の
VIII−VIII線に沿う断面図に相当する。
【0044】吸引キャップ16は、キャップ筐体52
と、管54と、ゴムキャップ56と、キャップ筐体52
内に配置されたスポンジ62と、ゴムキャップ56に形
成された溝58とを含んでいる。
【0045】キャップ筐体52は、中空の筐体であり、
内部には、一端をポンプ17(図5参照)に接続され他
端をスポンジ62に接続されている管54を備えてい
る。なお、管54は、管17aにより、ポンプ17と接
続されている。また、溝58は、ゴムキャップ56を貫
通するように形成されており、断面が円形の丸溝58a
と、一直線上にある複数の丸溝58aをつなぐ線溝58
bとを含む。なお、丸溝58aは、記録ヘッド3が図8
に示すようなメンテナンス位置にある場合に、記録ヘッ
ド3のノズル46のインクの吐出口に対応したパターン
で形成されているが、図面上では、部分的に丸溝および
線溝の図示を省略している。なお、ゴムキャップ56に
おいては、丸溝58aが形成されていなくてもよい。つ
まり、線溝58bのみが、ゴムキャップ56に形成され
ているように構成されていてもよい。このようなゴムキ
ャップの部分的な平面図を図9に示す。ゴムキャップ1
78には、線溝178が複数形成されている。そして、
図8に示すように記録ヘッド3がメンテナンス位置にあ
る場合には、ノズル46は線溝178と対向するように
なっている。
【0046】記録ヘッド3がメンテナンス位置にある場
合(図8参照)には、ゴムキャップ56は記録ヘッド3
におけるノズル46の吐出口を有する面に面接触してお
り、ノズル46の吐出口に相当する撥水コート層99の
切れ目はゴムキャップ56の丸溝58aに対向されてい
る。そして、キャップ吸引時においては、ポンプ17に
よりe方向に吸引され、記録ヘッド3のノズル46およ
びノズル46の周縁に付着したインクやごみ等が記録ヘ
ッド3から除去される。このとき記録ヘッド3から吐出
されるインクは、スポンジ62に吸収される。
【0047】なお、回復系14は、前述の吸引キャップ
16とともに、記録ヘッド3の撥水コート層99の表面
を摺擦して記録ヘッド3のノズルを有する撥水コート層
99に付着しているインクを除去する図示せぬワイピン
グ装置を、吸引キャップ16の隣に備えていてもよい。
【0048】図10は、本実施の形態のインクジェット
記録装置1の制御部の構成を示すブロック図である。
【0049】インクジェット記録装置1の制御部は、C
PU101と、RAM102と、ROM103と、デー
タ受信部104と、ヘッド吐出部駆動部105と、ヘッ
ド移動駆動部106と、紙送り駆動部107と、クリー
ニング系駆動部108と、クリーニング制御部109
と、各種センサ部110とを含んでいる。
【0050】全体を制御するCPU101は、必要に応
じてRAM102を用い、ROM103に記憶されてい
るプログラムを実行する。このプログラムには、ホスト
コンピュータ等に接続され記憶すべき画像のデータを受
信する、データ受信部104から読込まれる画像データ
に基づいて、吐出駆動部105、ヘッド移動駆動部10
6、紙送り駆動部107、各種センサ部110を制御し
て記録シート2に画像を記録するための部分と、必要な
際に、クリーニング系駆動部108および各種センサ部
110を制御して記録ヘッド3のクリーニングを行なう
部分を含んでいる。
【0051】全体を制御するCPU101の制御に基づ
いて、ヘッド吐出駆動部105は、画像データに従って
記録ヘッド3の圧電素子48の駆動周波数を制御すべく
圧電素子48への印加電圧を制御し、ヘッド移動駆動部
106は、記録ヘッド3を保持するキャリッジ4を桁方
向に移動させる駆動モータ7を駆動し、紙送り駆動部1
07は、紙送りローラを駆動する。
【0052】また、CPU101の制御に基づいて、ク
リーニング系駆動部108とクリーニング制御部109
とは、記録ヘッド3のクリーニングを行なうために、吸
引キャップ16およびポンプ17を含む回復系14を駆
動する。なお、各種センサ部110には、圧電素子48
の駆動周波数を制御する際に必要となる温度センサが含
まれる。
【0053】図11は、インクジェット記録装置1で
の、記録ヘッド3がメンテナンス状態にある場合の吸引
ポンプ17による吸引において、吸引時間と吸引キャッ
プ16のキャップ筐体52の内部の気圧との関係を示す
図である。なお、図11の横軸は、吸引ポンプ17によ
りを吸引を行なった時間であり、縦軸は、吸引キャップ
16のキャップ筐体52内部の気圧である。
【0054】図11を参照して、吸引キャップ16にお
いては、吸引ポンプによる吸引を開始した直後は、大気
圧と比較してかなりの負圧で吸引され、その後キャップ
筐体52内部の圧力は徐々に大気圧に近づいている。つ
まり、本実施の形態の吸引キャップ16を用いた場合、
記録ヘッド3のノズル46を吸引することにより記録ヘ
ッド3の洗浄を行なえることがわかる。
【0055】また、本実施の形態のインクジェット記録
装置1においては、吸引キャップ16により、キャッピ
ング部材が構成されているが、吸引キャップ16のゴム
キャップ56は板体であり、記録ヘッド3がメンテナン
ス状態にあるときには、記録ヘッド3のインクの吐出面
である撥水コート層99を板体であるゴムキャップ56
に面接触させて、ノズル46およびその周縁に付着した
インク等の吸引を行なうように構成されている。
【0056】このため、本実施形態の画像形成装置は、
図15および図16を用いて説明した、従来の画像形成
装置におけるキャッピング部材916を用いた記録ヘッ
ドのインク吐出口およびその周縁の洗浄と比較して、洗
浄のための吸引時の漏れをより少なく抑えることがで
き、より確実に記録ヘッドのインク吐出口およびその周
縁の洗浄を行うことできる。
【0057】また、本実施の形態のインクヘッド記録装
置1においては、ゴムキャップ56には、記録ヘッド3
のインクの吐出口であるノズル46の吐出口に対応した
パターンで形成されている丸溝58aを含む溝58が形
成されている。
【0058】このため、通常、記録ヘッドにおいて複数
形成されるインクの吐出口のすべてを、ムラなく吸引す
ることができ、より確実に記録ヘッドを洗浄することが
できる。
【0059】なお、以上説明した本実施の形態のインク
ジェット記録装置1において、キャップ筐体52上に配
置される、ゴムキャップ56は、ゴムからなるが、本発
明のキャッピング部材に備えられる板体の素材は、ゴム
に限定されるものではない。つまり、記録ヘッドのイン
ク吐出面に面接触させた場合に、ある程度の気密度をも
って面接触させることが可能なだけの弾性等を有する素
材であれば、合成樹脂であってもよい。
【0060】また、以上説明した本実施の形態のインク
ジェット記録装置1において、ポンプ17により、キャ
ッピング部材に接続され記録ヘッド内を吸引するための
吸引装置が構成されている。
【0061】そして、吸引キャップ16およびポンプ1
7を含む回復系14により、インクを吐出することによ
り画像を形成する記録ヘッドを有する画像形成装置のク
リーニング装置が構成されている。
【0062】なお、弾性体からなる板体に形成される溝
の形状は、上述の溝58のような丸溝58aおよび線溝
58bに限定されるものではない。
【0063】つまり、たとえば、インクジェット記録装
置1においてメンテナンス状態にある記録ヘッド3とゴ
ムキャップ56のポンプ17による吸引時の漏れをより
少なくするために、ゴムキャップ56の記録ヘッド3に
対向する面側には線溝58bを設けないようにしてもよ
い。このような、ゴムキャップ56の変形例であるゴム
キャップ156の部分的な平面図を図12に示す。な
お、ゴムキャップ156は、ゴムキャップ56の代わり
に、吸引キャップ16に含まれ、図8を用いて説明した
ように、記録ヘッドのインクの吐出面にその一面を面接
触させて用いられる。
【0064】図12を参照して、ゴムキャップ156に
おいては、板体のゴムキャップ156を厚さ方向に貫通
する丸溝158aと、スポンジ62に対向する面側に設
けられゴムキャップ156の記録ヘッド3と対向する面
側にまでは貫通することなくかつスポンジ62に対向す
る面側においては一直線上にある複数の丸溝158aを
つなぐ線溝158bとが形成されている。
【0065】なお、図12のゴムキャップ156におい
て、ゴムキャップ156に形成される溝の形状は、丸形
に限定されるものではない。つまり、図13に示すよう
に、ゴムキャップ186に形成される溝は、溝188a
のように四角形であってもよく、メンテナンス位置にあ
る記録ヘッドのノズルに対向してノズルを吸引できるよ
うな形状であればよいのである。なお、図13におい
て、線溝158bは、図12の線溝158bと同様に、
ゴムキャップ186の記録ヘッド3と対向する面側にま
では貫通することなくかつスポンジ62に対向する面側
において一直線上にある複数の丸溝158aをつないで
いる。
【0066】また、図14に、ゴムキャップ56の別の
変形例であるゴムキャップ256の部分的な平面図を示
す。なお、ゴムキャップ256は、ゴムキャップ56の
代わりに、吸引キャップ16に含まれ、図8を用いて説
明したように、記録ヘッドのインクの吐出面にその一面
を面接触させて用いられる。
【0067】ゴムキャップ256には、稲妻状の溝25
8が形成されている。また、溝258は、ゴムキャップ
256を厚さ方向に貫通するように、かつ、メンテナン
ス状態にある記録ヘッド3のノズル46に対向する部分
を含むように複数本形成されている。また、溝258の
幅は、ノズル46の吐出口の直径の3〜4倍である。
【0068】このように、ゴムキャップ256に形成さ
れる溝258がノズル46の吐出口に対して余裕のある
程度の幅を有する稲妻状であるため、インクジェット記
録装置1においては、記録ヘッド3のメンテナンス状態
においてゴムキャップ256が記録ヘッド3のノズル4
6の吐出口と多少ずれて面接触された場合でも、ノズル
46を、溝258に対向させることができ、より確実に
記録ヘッド3の洗浄を行なうことができる。
【0069】なお、ゴムキャップ156およびゴムキャ
ップ256についても、ゴムキャップ56と同様に、素
材は、ゴムに限定されることはない。
【0070】また、以上説明した実施の形態において
は、回復系14を本発明に従ったクリーニング装置の一
例として説明したが、本発明に従ったクリーニング装置
のキャッピング部材および吸引装置は、インクを吐出す
ることにより画像を形成する記録ヘッド以外にでも、液
体等をを吐出するための吐出口を有するような部材の吐
出口およびその周縁を洗浄する際にも用いることができ
る。
【0071】なお、今回開示された実施の形態は、全て
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく前
掲の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれること
が意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるクリーニング装置を
備えた画像形成装置を含むインクジェット記録装置の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の記録ヘッドの部分的な下面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う矢視断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線に沿う矢視断面図である。
【図5】図1の回復系の一例である吸引キャップの動作
の概略を説明するための斜視図である。
【図6】図5の吸引キャップの構成を概略的に説明する
斜視図である。
【図7】図6の吸引キャップのゴムキャップの部分的な
平面図である。
【図8】図6の吸引キャップの動作を説明するための吸
引キャップと記録ヘッドの模式的断面図である。
【図9】図7のゴムキャップの別の実施形態の部分的な
平面図である。
【図10】図1のインクジェット記録装置の制御部の構
成を示すブロック図である。
【図11】図1のインクジェット記録装置での、記録ヘ
ッドがメンテナンス状態にある場合の吸引ポンプによる
吸引において、吸引時間と吸引キャップのキャップ筐体
の内部の気圧との関係を示す図である。
【図12】図7のゴムキャップの変形例の部分的な平面
図である。
【図13】図7のゴムキャップの他の変形例の部分的な
平面図である。
【図14】図7のゴムキャップの別の変形例の部分的な
平面図である。
【図15】従来のクリーニング装置に含まれるキャッピ
ング部材を示す斜視図である。
【図16】従来のクリーニング装置による記録ヘッドの
洗浄の様子を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
3 記録ヘッド 16 吸引キャップ 17 吸引ポンプ 17a,54 管 46 ノズル 52 キャップ筐体 56 ゴムキャップ 58,158,258 溝 58a,158a 丸溝 58b,158b 線溝 62 スポンジ 99 撥水コート層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出することにより画像を形成
    する記録ヘッドを有する画像形成装置のクリーニング装
    置であって、 キャッピング部材と、 前記キャッピング部材に接続され前記記録ヘッド内を吸
    引するための吸引装置とを含み、 前記キャッピング部材は、前記記録ヘッドにおける前記
    インクの吐出口を有する面に面接触しかつ所定の場所に
    溝を有する板体を含み、 前記吸引装置は、前記板体が前記記録ヘッドの前記イン
    クの吐出口を有する面に接触するように配置された場
    合、前記溝を介して前記インクの吐出口を吸引する、ク
    リーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記溝は、前記板体が前記記録ヘッドの
    前記インクの吐出口を有する面に面接触するように配置
    された場合、前記インクの吐出口に対応したパターンで
    形成されている、請求項1に記載のクリーニング装置。
JP3796797A 1997-02-21 1997-02-21 クリーニング装置 Withdrawn JPH10235884A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6491369B1 (en) * 1999-09-27 2002-12-10 Nec Corporation Head cleaning unit for ink-jet printer capable of sufficiently sucking up waste ink
KR100487165B1 (ko) * 2002-09-11 2005-05-03 주식회사 디지아이 디지털 프린팅 머신용 흡입장치
JP2008221836A (ja) * 2007-02-13 2008-09-25 Brother Ind Ltd 吐出ヘッドのキャップ装置および回復装置

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