JPH10233615A - 光制御型フェーズドアレーアンテナ - Google Patents

光制御型フェーズドアレーアンテナ

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JPH10233615A
JPH10233615A JP3476697A JP3476697A JPH10233615A JP H10233615 A JPH10233615 A JP H10233615A JP 3476697 A JP3476697 A JP 3476697A JP 3476697 A JP3476697 A JP 3476697A JP H10233615 A JPH10233615 A JP H10233615A
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radiating
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惠三 稲垣
Yoshio Karasawa
好男 唐沢
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ATR KANKYO TEKIOU TSUSHIN KENK
ATR KANKYO TEKIOU TSUSHIN KENKYUSHO KK
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ATR KANKYO TEKIOU TSUSHIN KENK
ATR KANKYO TEKIOU TSUSHIN KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレーアンテナから放射される複数の無線信
号のビームを2次元で走査することができ、構成が簡単
な光制御型フェーズドアレーアンテナを提供する。 【解決手段】 複数のビーム光の放射位置を所定の方向
に変化させて、各無線信号で変調された複数の信号ビー
ム光を放射することができる光照射部4a,5aと、基
準となる参照ビーム光を放射する光照射部6aとを備
え、複数の無線信号を所望のビーム形成方向に一義的に
対応した複数の放射位置からそれぞれ各信号ビーム光を
放射しかつ、参照ビーム光を放射して光学的に処理をす
ることにより、所定の位相傾斜を有する複数M個の無線
信号を生成し、各無線信号を対応する各アンテナ素子か
ら放射して、所望の方向に複数のビームを形成して複数
の無線信号を放射する。これら複数の無線信号の各ビー
ムの放射方向は上記各放射位置に依存して互いに独立に
制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光空間において複
数の無線信号を処理することにより、それぞれ独立に所
定の方向に電波を送信する光制御型フェーズドアレーア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開平3−044202号公報
に開示された従来例の光制御型フェーズドアレーアンテ
ナのブロック図である。図8において、光放射器101
は、光放射器101の内部に設けられたレーザダイオー
ドから放射されるビーム光を2つの分岐光に分岐し、一
方の分岐光をそのまま第1のビーム光103として出力
し、他方の分岐光の周波数を発振器102から入力され
る無線信号の周波数だけ偏移させてビーム幅dの第2の
ビーム光104として出力する。
【0003】光放射器101から放射された第1のビー
ム光103は、ミラー105を介してイメージマスク1
06に入射され、イメージマスク106を透過する。イ
メージマスク106は、入射された第1のビーム光10
3を扇形ビームパターンなどの所望のアンテナ放射パタ
ーンのビーム形状に対応したビーム光107に変換し
て、フーリエ変換レンズ8に放射する。次いで、フーリ
エ変換レンズ8は、入射されたビーム光107を空間的
にフーリエ変換して、変換後のビーム幅dのビーム光1
09をビーム合成器10に放射する。一方、光放射器1
01から放射された第2のビーム光104は分布調整器
131に放射され、分布調整器131は、第2のビーム
光104を所定のビーム幅に調整し、調整後の第2のビ
ーム光を基準ビーム光132としてビーム合成器10に
放射する。ビーム合成器10は、フリーエ変換レンズ8
からのビーム光109と分布調整器131からの基準ビ
ーム光132とを混合して合成した後、ビーム幅dの合
成光111をファイバアレー12に放射する。
【0004】ファイバアレー12は、所定の間隔を置か
れてサンプリング光ファイバの長手方向が平行になるよ
うに、ある平面に並置された複数M本のサンプリング光
ファイバからなり、このファイバアレー12に入射され
る合成光111は、空間的にサンプリングされ各サンプ
リング光ファイバに入射される。各サンプリング光ファ
イバに入射された各ビーム光は、それぞれM本の光ファ
イバケーブル13−1乃至13−Mを介して、各光電変
換器14−1乃至14−Mに入射される。光電変換器1
4−1乃至14−Mはそれぞれ、入射されたビーム光を
上記第1のビーム光103と上記第2のビーム光104
の差の周波数であって、入力されるビーム光の振幅に比
例しかつその位相に一致した無線信号に光電変換した
後、電力増幅器15−1乃至15−Mと給電線16−1
乃至16−Mとを介して直線上又は平面上で並置される
アンテナ素子17−1乃至17−Mに出力する。これに
よって、無線信号がアンテナ素子17−1乃至17−M
から上記イメージマスク6で設定される放射パターンで
空間に放射されるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した従来例の光制御型フェーズドアレーアンテナは、
イメージマスクを用いているために、マスクのパターン
によって、ビームの形成方向が決定され、ビームの走査
ができないという問題点があった。
【0006】本発明の目的は、以上の問題点を解決し
て、アレーアンテナから放射される複数の無線信号のビ
ームを2次元でかつ独立で走査することができ、構成が
簡単な光制御型フェーズドアレーアンテナを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、複数の無線信号について光領域で信号
処理をすることにより所定の方向に独立してビームを形
成して複数の無線信号を放射する光制御型フェーズドア
レーアンテナであって、上記複数の無線信号で変調され
た複数の信号ビーム光の放射位置を所定の方向に独立に
変化させることにより、上記複数の無線信号のビーム形
成方向を2次元的にかつ独立に設定することができるこ
とを見いだして完成させたものである。
【0008】すなわち、本発明に係る請求項1記載の光
制御型フェーズドアレーアンテナは、所定の平面内に、
2次元的に配列された複数M個のアンテナ素子を備えた
アレーアンテナと、基準光周波数を有する参照ビーム光
を発生して出力する第1の光発生手段と、上記基準光周
波数から、入力される複数の無線信号の周波数だけそれ
ぞれ異なる信号光周波数を有する複数の信号ビーム光を
発生して出力する第2の光発生手段と、上記第1の光発
生手段から入力される上記参照ビーム光を空間に放射す
る第1の光放射部を備えた第1の光放射手段と、その一
方の焦点面に上記第1の光放射部が位置するように設け
られた第1のフーリエ変換レンズと、上記第2の光発生
手段から入力される上記複数の信号ビーム光をそれぞれ
放射する複数の第2の光放射部を備え、当該複数の信号
ビーム光を放射する放射位置を、所定の方向で変化させ
て、上記複数の信号ビーム光を放射するそれぞれ第2の
光放射手段と、その一方の焦点面に上記複数の第2の光
放射部が位置しかつ上記方向がその光軸に対して垂直と
なるように設けられた第2のフーリエ変換レンズと、上
記第1の光放射手段から放射され、上記第1のフーリエ
変換レンズを介して入力された上記参照ビーム光と、上
記第2の光放射手段から放射され、上記第2のフーリエ
変換レンズを介して入力された上記複数の信号ビーム光
とを合成して合成ビーム光を放射する合成手段と、上記
合成手段から放射される合成ビーム光を、上記第1のフ
ーリエ変換レンズの他方の焦点面であってかつ上記第2
のフーリエ変換レンズの他方の焦点面であるサンプリン
グ平面において、上記各アンテナ素子に対応する複数M
個の位置でサンプリングして、サンプリングした複数M
個のサンプリング光を出力するサンプリング手段と、上
記各サンプリング光に対応して設けられ、上記サンプリ
ング手段から出力された上記各サンプリング光を無線信
号に光電変換して、対応する各アンテナ素子に出力する
複数M個の光電変換手段を備え、上記各光電変換手段か
ら出力された複数M個の無線信号を、それぞれ対応する
アンテナ素子から放射することにより、所望の方向にビ
ームを形成して複数の無線信号を放射することを特徴と
する。
【0009】また、請求項2記載の光制御型フェーズド
アレーアンテナは、請求項1記載の光制御型フェーズド
アレーアンテナにおいて、上記光制御型フェーズドアレ
ーアンテナはさらに、上記複数の信号ビーム光を放射す
る各放射位置をそれぞれ、所望の各ビーム形成方向に基
づいて制御する光放射位置制御手段を備えたことを特徴
とする。
【0010】さらに、請求項3記載の光制御型フェーズ
ドアレーアンテナは、請求項2記載の光制御型フェーズ
ドアレーアンテナにおいて、上記光制御型フェーズドア
レーアンテナにおいて、上記第2の光放射手段は、上記
第2の光発生手段から入力される上記複数の信号ビーム
光をそれぞれ複数の信号ビーム光に分配して出力する第
2の光分配器と、上記第2の光分配器で分配された各信
号ビーム光に対応して設けられ、上記第2の光分配器か
ら入力される各信号ビーム光をオン・オフする複数の光
スイッチと、上記第2の方向に配列され、かつそれぞれ
上記各光スイッチに対応して設けられ、上記複数のスイ
ッチを介して入力される複数の信号ビーム光をそれぞれ
放射する複数の第2の光放射部を備え、上記光放射位置
制御手段が、上記所望の各ビーム形成方向に基づいて、
上記複数のスイッチをそれぞれ、オン・オフさせること
により、上記複数の第2の光放射部から、上記複数の信
号ビーム光を放射することを特徴とする。
【0011】またさらに、請求項4記載の光制御型フェ
ーズドアレーアンテナは、請求項1乃至3のうちの1つ
に記載の光制御型フェーズドアレーアンテナにおいて、
上記複数の信号ビーム光を放射する各放射位置をそれぞ
れ、所定の組合せで順次に変化させることにより、上記
アレーアンテナから放射される複数の無線信号のビーム
を走査することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0013】<第1の実施形態>図1は、本発明に係る
第1の実施形態の光制御型フェーズドアレーアンテナの
構成を示すブロック図である。図1の光制御型フェーズ
ドアレーアンテナにおいては、無線信号発生器2aによ
って発生された第1の無線信号で変調された第1のビー
ム光を、光ファイバケーブル4の端部をその光軸に垂直
な方向にカットしてなる光放射部4aから放射する一
方、無線信号発生器2bによって発生された第2の無線
信号で変調された第2のビーム光を、光ファイバケーブ
ル5の端部をその光軸に垂直な方向にカットしてなる光
放射部5aから放射し、上記放射された第1と第2のビ
ーム光を、所望の各ビーム形成方向に一義的に対応した
複数の放射位置から複数の信号ビーム光と、別の参照ビ
ーム光とを放射してこれらのビーム光を光学的に処理を
することにより所定の位相傾斜を有する複数M個の無線
信号を生成し、上記複数M個の無線信号をそれぞれ、対
応する各アンテナ素子17−m(m=1,2,3,…,
M、以下、本明細書において同様とする。)から放射す
ることにより、所望の方向に複数のビームを形成して第
1と第2の無線信号を放射し、上記光放射部4a,5a
をそれぞれ、光軸と垂直な平面上で2次元的に、支持移
動機構21,22により移動させることにより、上記複
数のビームの放射方向を独立に制御することを特徴とす
る。ここで、複数M個のアンテナ素子17−1乃至17
−Mは、互いに、例えば、1/2波長等の所定の距離だ
け離れて、2次元マトリクス状に配列されてアレーアン
テナ100を構成する。
【0014】以下、図1を参照して実施形態の光制御型
フェーズドアレーアンテナの構成を詳細に説明する。図
1において、無線信号発生器2aは、送信すべき第1の
無線信号の搬送波を発生して、PLL回路1に出力する
一方、無線信号発生器2bは、送信すべき異なる搬送波
周波数を有する第2の無線信号の搬送波を発生して、P
LL回路1に出力する。PLL回路1は、レーザダイオ
ード3aが発生する信号ビーム光の信号光周波数が、レ
ーザダイオード3cが発生する参照ビーム光の基準光周
波数に比較して、第1の無線信号の周波数だけ高く又は
低くなるように制御するとともに、レーザダイオード3
bが発生する信号ビーム光の信号光周波数が、レーザダ
イオード3cが発生する参照ビーム光の基準光周波数に
比較して、第2の無線信号の周波数だけ高く又は低くな
るように制御する。
【0015】これによって、レーザダイオード3cは、
基準光周波数を有する参照ビーム光を光ファイバケーブ
ル5、その端部をその光軸に垂直な方向にカットしてな
る光放射部6a、及びフーリエ変換レンズ9を介してビ
ーム合成器10に放射する。一方、レーザダイオード3
aは、基準光周波数に比較して、入力される第1の無線
信号の周波数だけ異なる信号光周波数を有する第1の信
号ビーム光を光ファイバケーブル4、その光放射部4a
及びフーリエ変換レンズ8を介してビーム合成器10に
放射する。また、レーザダイオード3bは、基準光周波
数に比較して、入力される第2の無線信号の周波数だけ
異なる信号光周波数を有する第2の信号ビーム光を光フ
ァイバケーブル5、その光放射部5a及びフーリエ変換
レンズ8を介してビーム合成器10に放射する。
【0016】ここで、光ファイバケーブル4の光放射部
4aは、支持移動機構21により機械的に支持されか
つ、光放射位置制御装置20からの制御信号に基づい
て、フーリエ変換レンズ8の光軸に対して垂直な平面
(x−y平面)上で2次元的に所定の方向に移動され
る。また、光ファイバケーブル5の光放射部5aは、支
持移動機構22により機械的に支持されかつ、光放射位
置制御装置20からの制御信号に基づいて、フーリエ変
換レンズ8の光軸に対して垂直な平面(x−y平面)上
で2次元的に所定の方向に移動される。光放射位置制御
装置20は、入力されるビーム形成方向データに基づい
て、光放射部4aにおける第1の信号ビーム光の放射位
置と、光放射部5aにおける第2の信号ビーム光の放射
位置とを決定し、決定された各放射位置に従って、支持
移動機構21,22を制御することにより光放射部4
a,5aをx−y平面上で移動させる。これによって、
所望の各ビーム形成方向に対応した各放射位置から、第
1のと第2の信号ビーム光を放射させる。
【0017】フーリエ変換レンズ8は、フーリエ変換レ
ンズ8の一方の焦点面が、上述の光放射部4a,5aが
配列された直線を含み、かつ当該焦点面が放射される複
数の信号ビーム光の光軸に対して垂直になるように設け
られ、入射される複数の信号ビーム光をビーム合成器1
0に向けて伝送させる。一方、フーリエ変換レンズ9
は、フーリエ変換レンズ9の一方の焦点面が、上述の光
放射部6aが配置された直線を含み、かつ当該焦点面が
放射される参照ビーム光の光軸に対して垂直になるよう
に設けられ、入射される参照ビーム光をビーム合成器1
0に向けて伝送させる。ここで、フーリエ変換レンズ8
の光軸とフーリエ変換レンズ9の光軸は直交している。
なお、フーリエ変換レンズについては、例えば、従来技
術文献「大越孝敬著「光エレクトロニクス」電子情報通
信学会編,電子情報通信学会大学シリーズ,F−10,
55頁−58頁,昭和57年8月15日発行」に開示さ
れている。ビーム合成器10は、入射される複数の信号
ビーム光と参照ビーム光とを合成して、合成ビーム光を
光ファイバアレー12に照射する。
【0018】光ファイバアレー12は、図2に示すよう
に、入力面P12に複数M個のサンプリング部S12−
mが2次元のマトリクス状に配列されてなり、各サンプ
リング部S12−mにおいて、入力面P12に入射され
る合成ビーム光を空間的にサンプリングして、サンプリ
ングしたサンプリング光を光ファイバケーブル13−m
を介して対応する光電変換器14−mに入力する。ここ
で、サンプリング部S12−mは、図3に示すアレーア
ンテナ100の各アンテナ素子に対応するように配列さ
れる。また、光ファイバアレー12は、例えば、複数M
本のサンプリング光ファイバを、その各光軸が互いに平
行になるように設けて、当該各光軸に垂直な一平面、す
なわち入力面P12でカットし、各光ファイバケーブル
13−mの各カット面をサンプリング部S12−mとし
て構成することができる。ここで、光ファイバアレー1
2とフーリエ変換レンズ8とフーリエ変換レンズ9は、
光ファイバアレー12の入力面P12と、フーリエ変換
レンズ8の他方の焦点面と、フーリエ変換レンズ9の他
方の焦点面とが一致するように、設けられる。また、光
ファイバアレー12は、入力面P12が光放射部4a,
5aの配列方向に対して平行になるように配置される。
【0019】光電変換器14−1乃至14−Mはそれぞ
れ、入射される各サンプリング光を、参照ビーム光の基
準光周波数と複数の信号ビーム光の各信号光周波数との
各差の周波数、すなわち無線信号発生器2a,2bが発
生する第1と第2の無線信号の周波数を有し、かつ第1
と第2の信号ビーム光の放射位置に対応した位相を有す
る無線信号に光電変換した後、当該無線信号を、それぞ
れ帯域通過フィルタ16−1乃至16−M、電力増幅器
15−1乃至15−Mを介して各アンテナ素子17−1
乃至17−Mに出力する。ここで、帯域通過フィルタ1
6−1乃至16−Mはそれぞれ、各無線信号を通過させ
るように構成され、電力増幅器15−1乃至15−Mは
それぞれ、各無線信号を電力増幅するように構成されて
いる。これによって、所定の位相傾斜を有する第1と第
2の無線信号がそれぞれアンテナ素子17−1乃至17
−Mから放射されるので、当該第1と第2の無線信号の
放射ビームが、後述するように所定の放射方向で独立に
制御されて空間に放射される。
【0020】次に、本実施形態における、所望の方向へ
の複数の無線ビームの形成方法及び原理を説明する。
【0021】光放射部4a,5aから放射された信号ビ
ーム光は、光放射部4a,5aがフーリエ変換レンズ8
の一方の焦点面に設けられかつファイバアレー12の入
力面P12がフーリエ変換レンズ8の他方の焦点面に位
置するように設けられているので、入力面P12上にフ
ーリエ変換像(以下、信号フーリエ変換像という。)を
結ぶ。この信号フーリエ変換像は、フーリエ変換レンズ
8の他方の焦点面における信号ビーム光の空間分布であ
って、よく知られた光学の一般原理に従って、光照射部
4a,5aの放射位置xに対応した位相分布を有し、当
該位相分布は、入力面P12のx方向に、放射位置xに
対応した位相傾斜を有する。
【0022】同様に、光放射部6aから放射された参照
ビーム光は、光放射部6aがフーリエ変換レンズ9の一
方の焦点面に設けられかつファイバアレー12の入力面
P12がフーリエ変換レンズ9の他方の焦点面に位置す
るように設けられているので、入力面P12上にフーリ
エ変換像(以下、参照フーリエ変換像という。)を結
ぶ。
【0023】また、上述したように、複数の信号ビーム
光と参照ビーム光とは、ビーム合成器10によって合成
されているので、ファイバアレー12の入力面P12上
の像は、複数の信号フーリエ変換像と参照フーリエ変換
像が合成されたフーリエ変換像(以下、合成フーリエ変
換像という。)である。
【0024】さらに、各信号ビーム光と参照ビーム光と
は互いに、無線信号発生器2a,2bが発生する各無線
信号の周波数だけ異なる光領域の周波数を有するので、
各信号ビーム光と参照ビーム光とは互いに干渉して、上
記合成フーリエ変換像の強度は、各無線信号の周波数に
等しい周波数で振動する。従って、この合成フーリエ変
換像をサンプリングすることによって得られるサンプリ
ング光を光電変換することにより、無線信号発生器2
a,2bが発生する各無線信号に等しい周波数を有する
無線信号を再生することができる。これによって、入力
面P12において、空間的にサンプリングされた複数の
サンプリング光を光電変換することにより得られる複数
の無線信号は、各信号ビーム光の放射位置xに一義的に
対応した位相傾斜を有し、かつ無線信号発生器2a,2
bが発生する無線信号の周波数に等しい周波数を有す
る。従って、このような位相傾斜を有するように再生さ
れた複数の無線信号を、それぞれ対応するアンテナ素子
17−mから放射することにより、当該位相傾斜に対応
する方向にビームを形成して、無線信号発生器2a,2
bで発生した複数の無線信号を放射することができる。
すなわち、所望の各ビーム形成方向に対応して設定され
た各放射位置xからそれぞれ、複数の信号ビーム光及び
参照ビーム光を放射することにより、所望の各ビーム形
成方向にビームを形成して、複数の無線信号を放射する
ことができる。
【0025】例えば、本特許出願人の先の特許出願であ
る特願平8−321396号(平成8年12月2日)に
おいては、光領域と無線信号領域での2回のフーリエ変
換により信号光ファイバ位置とビーム出射方向が1対1
に対応していた。このため複数の信号光ファイバを用い
てマルチビーム化した場合、各光ファイバケーブルを物
理的に同一の位置に配置できないため、各ビームの出射
方向を自由に制御したり、隣接ビームと十分に重なるマ
ルチビームを形成できなかった。
【0026】さらに、動作原理について、図1の光制御
型フェーズドアレーアンテナの模式図を示す図4を参照
して具体的に述べる。図4において、SS1,SS2
は、光ファイバアレー12によりビーム光をサンプリン
グするサンプリング面を示す。図4に示すように、例え
ば、第1の信号ビーム光用の光ファイバケーブル4の光
放射部4aがフーリエ変換レンズ8の光軸上にある場合
(x=0)、光放射部4aから放射された信号ビーム光
は球面波として広がった後、フーリエ変換レンズ8によ
って光軸に垂直な平面波となる。このとき、光ファイバ
アレー12がサンプリングした各光波の位相は同相にな
る。このような光波信号を無線信号に変換した後、アレ
ーアンテナ100に給電すれば、その正面方向へのビー
ムが形成される。
【0027】信号ビーム光用光ファイバケーブル4の光
放射部4aが光軸から少しずれた場合(x=x1)、光
放射部4aから放射された光波は球面波として広がった
後、フーリエ変換レンズ8によって平面波となるがその
進行方向はθ=tan-1(x1/f)≒x1/f(x1
f≪1の条件のもとで)だけ光軸A0から傾いている。
このとき、光ファイバアレー12がサンプリングした各
光波の位相は隣接する2つの光ファイバ間でdθだけず
れている。ここで、図4に示すように、fは、フーリエ
変換レンズ8の焦点距離であり、dは、光ファイバアレ
ー12の隣接する2つの光ファイバケーブル間の間隔で
ある。このような光波信号を無線信号に変換した後、ア
レーアンテナ100に給電することにより、無線信号の
ビームを偏向することができる。
【0028】信号ビーム光用光ファイバケーブル4の光
放射部4aを光軸A0からさらに離し、x2=nfλ/
d(ここで、nは整数であり、λはビーム光の波長であ
る。)の位置に置いた場合、光放射部4aから放射され
た光は球面波として広がった後、フーリエ変換レンズ8
によって平面波となるがその進行方向はθ≒x2/f=
nλ/dだけ光軸A0から傾いている。このとき、光フ
ァイバアレー12がサンプリングした各光波の位相は隣
接する光ファイバケーブル間でdθ=nλだけずれてい
るが、波長の整数倍ずれているので最初のx1の場合と
同じになる。このような光波信号を無線信号に変換した
後、アレーアンテナ100に給電すると、無線信号のビ
ームは再び正面方向に形成される。
【0029】すなわち、光ファイバアレー12は光のア
レーアンテナと考えることができ、波長に対する素子ア
ンテナ間隔が大きいため、受光パターンRPは多数のグ
レーティングローブを有する。このとき、図4に示すよ
うに、信号ビーム光用の光放射部4aの位置xを移動し
てグレーティングローブ方向からビーム光を入射させた
場合、各光ファイバケーブルがサンプリングする位相は
ちょうど波長の整数倍ずれて正面入射の場合と同一にな
り、無線信号のビームも同一の方向に出射される。
【0030】図5に信号ビーム用光ファイバケーブル4
の光放射部4aの位置を正面(x=0)から第1のグレ
ーティングローブに対応する位置(x=1.27mm)
まで移動させた場合の無線信号のビームパターン計算結
果を示す。ここで、光の波長λを1.32μmとし、フ
ーリエ変換レンズ8のレンズ焦点距離fを120mmと
し、サンプリング用光ファイバアレー12はコア径10
μmのシングルモード光ファイバケーブルをd=125
μm間隔で配置してなり、無線信号用アレーアンテナ1
00は半波長間隔の19素子アレーとした。信号ビーム
光用光ファイバケーブル4の光放射部4aを移動させる
と、無線信号のビームも負の方向に移動し、0.63m
mで90度方向となった後、正の方向から現れる。x=
1.27mmではx=0の場合と完全に一致している。
このことから、図1の無線ビームB1に対応する光ファ
イバケーブル4の光放射部4aの位置をx=0乃至0.
63mmの範囲で動かす一方、無線ビームB2に対応す
る光ファイバケーブル5の光放射部5aの位置を1.2
7乃至0.63mmの範囲で動かすことにより、信号ビ
ーム光用光ファイバケーブル4,5が物理的に、すなわ
ち機械的に干渉することなく各無線ビームB1,B2の
出射方向を独立に制御できる。
【0031】以上説明したように、光信号処理マルチビ
ームアンテナにおいて、光の位相をサンプリングする際
にグレーティングローブを利用することで、信号ビーム
光用光ファイバケーブルを離散的に配置できることか
ら、各無線ビームB1,B2の出射方向を独立に制御す
る方法を考案した。
【0032】<第2の実施形態>図6は、本発明に係る
第2の実施形態の光制御型フェーズドアレーアンテナに
おける光放射集積回路7、次元変換光ファイバ71、及
び2次元光ファイバアレー70の構成を示す模式図であ
り、図7は、図6の光放射集積回路7の構成を示すブロ
ック図である。すなわち、第2の実施形態は、図1の第
1の実施形態において、光ファイバケーブル4の放射部
4aを、光放射集積回路7、次元変換光ファイバ71、
及び2次元光ファイバアレー70からなる光システムに
置き換えたことを特徴としている。この第2の実施形態
では、1つの放射部4aについて述べているが、同様に
放射部5aについても構成することができる。
【0033】図6において、当該光システムは、光放射
集積回路7、次元変換光ファイバ71、及び2次元光フ
ァイバアレー70を備える。
【0034】光放射集積回路7は、図7に示すように、
例えばLiNbO3からなる、方形形状の光学結晶基板
60上に形成された、光分配器61と、複数N個の光ス
イッチ63−1乃至63−Nと、光導波路62−1乃至
62−N,64−1乃至64−Nによって構成され、光
学結晶基板60の1つの側面に、一直線上に配列され
た、光導波路64−1乃至64−Nの各端部である光放
射部65−1乃至65−Nから信号ビーム光を放射す
る。ここで、光分配器61は、光ファイバケーブル4を
介してレーザダイオード3aから入力される信号ビーム
光を、複数N個に分配して、分配した各信号ビーム光
を、光導波路62−n(n=1,2,3,…,N、以下
同様とする。)を介して光スイッチ63−nに入力す
る。各光スイッチ63−nはそれぞれ、光放射位置制御
装置20から入力される制御信号に従って、オン・オフ
される。これによって、光学結晶基板60の端面に設け
られた光放射部65−nは、オン状態にある光スイッチ
63−nと光導波路64−nとを介して伝送された信号
ビーム光を、図6の次元変換光ファイバ71及び2次元
光ファイバアレー70を介して、フーリエ変換レンズ8
に向けて空間に放射する。ここで、次元変換光ファイバ
71は、1次元の光導波路64−1乃至64−Nを2次
元光ファイバアレー70に次元変換している光ファイバ
ケーブルの束であり、2次元光ファイバアレー70の放
射面は、図1の光照射部4a,5aに対応する。従っ
て、以上のように構成された光放射集積回路7は、光放
射位置制御装置20から入力される制御信号に従って、
信号ビーム光を放射する位置をx−y方向に変化させ
て、上記レーザダイオード3aから入力される信号ビー
ム光をフーリエ変換レンズ8に放射することができる。
【0035】光放射位置制御装置20は、入力されるビ
ーム形成方向データに基づいて、光放射集積回路7にお
ける信号ビーム光の放射位置を決定し、決定された放射
位置に従って、光スイッチ63−1乃至63−Nのうち
の1つをオンさせ、他の光スイッチをオフさせる。これ
によって、所望のビーム形成方向に対応した各放射位置
から、信号ビーム光を放射させる。なお、光ファイバア
レー12は、入力面P12が光放射集積回路7の光放射
部65−1乃至65−Nの配列方向に対して平行になる
ように配置される。
【0036】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、光放射集積回路7にそれぞれ、光スイッチ65−
1乃至65−Nを備えているので、光放射位置制御装置
20によって、各光スイッチ65−1乃至65−Nのオ
ン・オフを制御することにより、信号ビーム光の放射位
置x,yをx方向及びy方向に変化させることができ
る。これによって、信号ビーム光の放射位置x,yを容
易に所定の位置に設定することができるので、容易に、
2次元の所定の方向にビームを形成して無線信号を放射
することができる。
【0037】また、本実施形態の光制御型フェーズドア
レーアンテナにおいて、光放射集積回路7の光スイッチ
65−1乃至65−Nのうち、オンさせる光スイッチを
順次切り替えることにより、光放射位置を順次切り替え
ることができ、無線信号のビームの形成方向を2次元的
に順次切り替えて走査することができる。さらに、本実
施形態の光制御型フェーズドアレーアンテナにおいて、
信号ビーム光を放射する手段として、光放射集積回路7
を用いているので、スイッチの切換を高速にでき、かつ
光放射回路を小型で、しかも大量生産することにより安
価にできる。
【0038】<変形例>また、実施形態の光制御型アレ
ーアンテナは、無線信号発生器2a,2bの発生する単
一周波数の無線信号を送信するように構成した。しかし
ながら、本発明はこれに限定されるわけではなく、例え
ば、ベースバンド信号で変調された無線信号を送信する
場合には、レーザダイオード3aと光ファイバケーブル
4との間に、レーザダイオード3aで発生された信号光
を、入力されるベースバンド信号に従って、例えばPS
K、QAM等の所定の変調方式で変調する変調器を挿入
して構成してもよい。このように構成することにより、
アレーアンテナ100から、無線信号発生器2a,2b
の発生する信号を搬送波とし、所定の変調方式で変調さ
れた成分を有する無線信号を放射することができるの
で、本発明を、例えば、通信や、特殊な変調方式を用い
るレーダ等に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る請求項1記載の光制御型フェーズドアレーアンテ
ナは、複数の信号ビーム光の放射位置を2次元的に変化
させることができる複数の光放射部を備えた第2の光放
射手段を備えて、従来例に比較して、複数の無線信号の
2次元でそれぞれ独立に制御してビーム形成方向を設定
することができ、小型で構成が簡単な光制御型フェーズ
ドアレーアンテナを提供することができる。
【0040】また、請求項2記載の光制御型フェーズド
アレーアンテナは、上記複数の信号ビーム光をそれぞれ
放射する上記複数の光放射部の位置とを制御する光放射
位置制御手段を備えているので、逐次、所望の方向にビ
ームを形成して無線信号を放射することができる。
【0041】さらに、本発明に係る請求項3記載の光制
御型フェーズドアレーアンテナにおいては、上記第2の
光放射手段が、上記光分配器と上記複数の光スイッチと
上記複数の第2の光放射部を備え、上記光放射位置制御
手段が、上記複数のスイッチを制御するので、上記光放
射部の位置を、機械的に移動させることなく、変化させ
ることができ、容易にかつ高速で高精度で無線信号のビ
ームの形成方向を変化させることができる。
【0042】またさらに、本発明に係る請求項4記載の
光制御型フェーズドアレーアンテナは、上記複数の第2
の光放射部の位置とを、所定の組合せで順次に変化させ
ることにより、上記アレーアンテナから放射される無線
信号のビームを走査するので、容易にかつ高速で走査す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態の光制御型フェ
ーズドアレーアンテナの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の光ファイバアレー12の平面図であ
る。
【図3】 図1のアレーアンテナ100の平面図であ
る。
【図4】 図1の光制御型フェーズドアレーアンテナの
動作を示す模式図である。
【図5】 図1の光制御型フェーズドアレーアンテナの
シミュレーション結果である放射ビームパターンを示す
パターン図である。
【図6】 本発明に係る第2の実施形態の光制御型フェ
ーズドアレーアンテナにおける光放射集積回路7、次元
変換光ファイバ71、及び2次元光ファイバアレー70
の構成を示す模式図である。
【図7】 図6の光放射集積回路7の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 従来例の光制御型フェーズドアレーアンテナ
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…PLL回路、 2a,2b…無線信号発生器、 3a,3b,3c…レーザダイオード、 4,5,6,13−1乃至13−M…光ファイバケーブ
ル、 4a,5a,6a…光放射部、 7…光放射集積回路、 8,9…フーリエ変換レンズ、 10…ビーム合成器、 11…光放射位置制御装置、 12…光ファイバアレー、 S12−1乃至S12−M…サンプリング部、 14−1乃至14−M…光電変換器、 15−1乃至15−M…電力増幅器、 17−1乃至17−M…アンテナ素子、 20…光放射位置制御装置、 21,22…支持移動機構、 60…光学結晶基板、 61…光分配器、 62−1乃至62−N,64−1乃至64−N,66…
光導波路、 63−1乃至63−N…光スイッチ、 65−1乃至65−N、 70…2次元光ファイバアレー、 71…次元変換光ファイバ、 100…アレーアンテナ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の平面内に、2次元的に配列された
    複数M個のアンテナ素子を備えたアレーアンテナと、 基準光周波数を有する参照ビーム光を発生して出力する
    第1の光発生手段と、 上記基準光周波数から、入力される複数の無線信号の周
    波数だけそれぞれ異なる信号光周波数を有する複数の信
    号ビーム光を発生して出力する第2の光発生手段と、 上記第1の光発生手段から入力される上記参照ビーム光
    を空間に放射する第1の光放射部を備えた第1の光放射
    手段と、 その一方の焦点面に上記第1の光放射部が位置するよう
    に設けられた第1のフーリエ変換レンズと、 上記第2の光発生手段から入力される上記複数の信号ビ
    ーム光をそれぞれ放射する複数の第2の光放射部を備
    え、当該複数の信号ビーム光を放射する放射位置を、所
    定の方向で変化させて、上記複数の信号ビーム光を放射
    するそれぞれ第2の光放射手段と、 その一方の焦点面に上記複数の第2の光放射部が位置し
    かつ上記方向がその光軸に対して垂直となるように設け
    られた第2のフーリエ変換レンズと、 上記第1の光放射手段から放射され、上記第1のフーリ
    エ変換レンズを介して入力された上記参照ビーム光と、
    上記第2の光放射手段から放射され、上記第2のフーリ
    エ変換レンズを介して入力された上記複数の信号ビーム
    光とを合成して合成ビーム光を放射する合成手段と、 上記合成手段から放射される合成ビーム光を、上記第1
    のフーリエ変換レンズの他方の焦点面であってかつ上記
    第2のフーリエ変換レンズの他方の焦点面であるサンプ
    リング平面において、上記各アンテナ素子に対応する複
    数M個の位置でサンプリングして、サンプリングした複
    数M個のサンプリング光を出力するサンプリング手段
    と、 上記各サンプリング光に対応して設けられ、上記サンプ
    リング手段から出力された上記各サンプリング光を無線
    信号に光電変換して、対応する各アンテナ素子に出力す
    る複数M個の光電変換手段を備え、 上記各光電変換手段から出力された複数M個の無線信号
    を、それぞれ対応するアンテナ素子から放射することに
    より、所望の方向にビームを形成して複数の無線信号を
    放射することを特徴とする光制御型フェーズドアレーア
    ンテナ。
  2. 【請求項2】 上記光制御型フェーズドアレーアンテナ
    はさらに、上記複数の信号ビーム光を放射する各放射位
    置をそれぞれ、所望の各ビーム形成方向に基づいて制御
    する光放射位置制御手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の光制御型フェーズドアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 上記光制御型フェーズドアレーアンテナ
    において、 上記第2の光放射手段は、 上記第2の光発生手段から入力される上記複数の信号ビ
    ーム光をそれぞれ複数の信号ビーム光に分配して出力す
    る第2の光分配器と、 上記第2の光分配器で分配された各信号ビーム光に対応
    して設けられ、上記第2の光分配器から入力される各信
    号ビーム光をオン・オフする複数の光スイッチと、 上記第2の方向に配列され、かつそれぞれ上記各光スイ
    ッチに対応して設けられ、上記複数のスイッチを介して
    入力される複数の信号ビーム光をそれぞれ放射する複数
    の第2の光放射部を備え、 上記光放射位置制御手段が、上記所望の各ビーム形成方
    向に基づいて、上記複数のスイッチをそれぞれ、オン・
    オフさせることにより、上記複数の第2の光放射部か
    ら、上記複数の信号ビーム光を放射することを特徴とす
    る請求項2記載の光制御型フェーズドアレーアンテナ。
  4. 【請求項4】 上記複数の信号ビーム光を放射する各放
    射位置をそれぞれ、所定の組合せで順次に変化させるこ
    とにより、上記アレーアンテナから放射される複数の無
    線信号のビームを走査することを特徴とする請求項1乃
    至3のうちの1つに記載の光制御型フェーズドアレーア
    ンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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