JP2968488B2 - 光制御型フェーズドアレーアンテナ - Google Patents

光制御型フェーズドアレーアンテナ

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JP2968488B2
JP2968488B2 JP8321396A JP32139696A JP2968488B2 JP 2968488 B2 JP2968488 B2 JP 2968488B2 JP 8321396 A JP8321396 A JP 8321396A JP 32139696 A JP32139696 A JP 32139696A JP 2968488 B2 JP2968488 B2 JP 2968488B2
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惠三 稲垣
好男 唐沢
治 柴田
宇 吉
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EI TEI AARU KANKYO TEKIO TSUSHIN KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光空間において無
線信号を処理することにより、所定の方向に電波を送信
する光制御型フェーズドアレーアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、特開平03−044202号公
報に開示された従来例の光制御型フェーズドアレーアン
テナのブロック図である。図9において、光放射器10
1は、光放射器101の内部に設けられたレーザダイオ
ードから放射されるビーム光を2つの分岐光に分岐し、
一方の分岐光をそのまま第1のビーム光103として出
力し、他方の分岐光の周波数を発振器102から入力さ
れる無線信号の周波数だけ偏移させてビーム幅dの第2
のビーム光104として出力する。
【0003】光放射器101から放射された第1のビー
ム光103は、ミラー105を介してイメージマスク1
06に入射され、イメージマスク106を透過する。イ
メージマスク106は、入射された第1のビーム光10
3を扇形ビームパターンなどの所望のアンテナ放射パタ
ーンのビーム形状に対応したビーム光107に変換し
て、フーリエ変換レンズ8に放射する。次いで、フーリ
エ変換レンズ8は、入射されたビーム光107を空間的
にフーリエ変換して、変換後のビーム幅dのビーム光1
09をビーム合成器10に放射する。一方、光放射器1
01から放射された第2のビーム光104は分布調整器
131に放射され、分布調整器131は、第2のビーム
光104を所定のビーム幅に調整し、調整後の第2のビ
ーム光を基準ビーム光132としてビーム合成器10に
放射する。ビーム合成器10は、フリーエ変換レンズ8
からのビーム光109と分布調整器131からの基準ビ
ーム光132とを混合して合成した後、ビーム幅dの合
成光111をファイバアレー12に放射する。
【0004】ファイバアレー12は、所定の間隔を置か
れてサンプリング光ファイバの長手方向が平行になるよ
うに、ある平面に並置された複数M本のサンプリング光
ファイバからなり、このファイバアレー12に入射され
る合成光111は、空間的にサンプリングされ各サンプ
リング光ファイバに入射される。各サンプリング光ファ
イバに入射された各ビーム光は、それぞれM本の光ファ
イバケーブル13−1乃至13−Mを介して、各光電変
換器14−1乃至14−Mに入射される。光電変換器1
4−1乃至14−Mはそれぞれ、入射されたビーム光を
上記第1のビーム光103と上記第2のビーム光104
の差の周波数であって、入力されるビーム光の振幅に比
例しかつその位相に一致した無線信号に光電変換した
後、電力増幅器15−1乃至15−Mと給電線16−1
乃至16−Mとを介して直線上又は平面上で並置される
アンテナ素子17−1乃至17−Mに出力する。これに
よって、無線信号がアンテナ素子17−1乃至17−M
から上記イメージマスク6で設定される放射パターンで
空間に放射されるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した従来例の光制御型フェーズドアレーアンテナは、
イメージマスクを用いているために、マスクのパターン
によって、ビームの形成方向が決定され、ビームの走査
ができないという問題点があった。
【0006】本発明の目的は、以上の問題点を解決し
て、アレーアンテナから放射される無線信号のビームを
2次元でかつ高速で走査することができ、構成が簡単な
光制御型フェーズドアレーアンテナを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、光領域で信号処理をすることにより所
定の方向にビームを形成して無線信号を放射する光制御
型フェーズドアレーアンテナにおいて、上記無線信号で
変調した信号ビーム光の放射位置を1次元的に変化さ
せ、かつ基準となる参照ビーム光の放射位置を1次元的
に変化させることにより、上記無線信号のビーム形成方
向を2次元的に設定することができることを見いだして
完成させたものである。
【0008】すなわち、本発明の光制御型フェーズドア
レーアンテナは、所定の平面内に、2次元的に配列され
た複数M個のアンテナ素子を備えたアレーアンテナと、
基準光周波数を有する参照ビーム光を発生して出力する
第1の光発生手段と、上記基準光周波数から、入力され
る無線信号の周波数だけ異なる信号光周波数を有する信
号ビーム光を発生して出力する第2の光発生手段と、上
記第1の光発生手段から入力される上記参照ビーム光を
放射する少なくとも1つの第1の光放射部を備え、当該
参照ビーム光を放射する放射位置を、第1の方向で変化
させて、上記参照ビーム光を空間に放射する第1の光放
射手段と、その一方の焦点面に上記第1の光放射部が位
置するように設けられた第1のフーリエ変換レンズと、
上記第2の光発生手段から入力される上記信号ビーム光
を放射する少なくとも1つの第2の光放射部を備え、当
該信号ビーム光を放射する放射位置を、上記第1の方向
と交差する第2の方向で変化させて、上記信号ビーム光
を放射する第2の光放射手段と、その一方の焦点面に上
記第2の光放射部が位置するように設けられた第2のフ
ーリエ変換レンズと、上記第1の光放射手段から放射さ
れ、上記第1のフーリエ変換レンズを介して入力された
上記第1のビーム光と、上記第2の光放射手段から放射
され、上記第2のフーリエ変換レンズを介して入力され
た上記第2のビーム光とを合成して合成ビーム光を放射
する合成手段と、上記合成手段から放射される合成ビー
ム光を、上記第1のフーリエ変換レンズの他方の焦点面
であってかつ上記第2のフーリエ変換レンズの他方の焦
点面であるサンプリング平面において、上記各アンテナ
素子に対応する複数M個の位置でサンプリングして、サ
ンプリングした複数M個のサンプリング光を出力するサ
ンプリング手段と、上記各サンプリング光に対応して設
けられ、上記サンプリング手段から出力された上記各サ
ンプリング光を、無線信号に光電変換して、対応する各
アンテナ素子に出力する複数M個の光電変換手段を備
え、上記各光電変換手段から出力された複数M個の無線
信号を、それぞれ対応するアンテナ素子から放射するこ
とにより、所望の方向にビームを形成して無線信号を放
射することを特徴とする。
【0009】また、本発明の光制御型フェーズドアレー
アンテナにおいては、上記参照ビーム光を放射する放射
位置を変化させる上記第1の方向と、上記信号ビーム光
を放射する放射位置を変化させる上記第2の方向とが、
直交することが好ましい。
【0010】また、本発明の光制御型フェーズドアレー
アンテナにおいてさらに、上記参照ビーム光を放射する
放射位置と、上記信号ビーム光を放射する放射位置と
を、所望のビーム形成方向に基づいて制御する光放射位
置制御手段を備えることが好ましい。
【0011】さらに、本発明の光制御型フェーズドアレ
ーアンテナにおいて、 上記第1の光放射手段は、上記
第1の光発生手段から入力される上記参照ビーム光を複
数の参照ビーム光に分配して出力する第1の光分配器
と、上記第1の光分配器で分配された各参照ビーム光に
対応して設けられ、上記第1の光分配器から入力される
各参照ビーム光をオン・オフする複数の第1の光スイッ
チと、上記第1の方向に配列され、かつそれぞれ上記各
第1の光スイッチに対応して設けられ、上記第1の光ス
イッチを介して入力される参照ビーム光を放射する複数
の第1の光放射部を備え、上記第2の光放射手段は、上
記第2の光発生手段から入力される上記信号ビーム光を
複数の信号ビーム光に分配して出力する第2の光分配器
と、上記第2の光分配器で分配された各信号ビーム光に
対応して設けられ、上記第2の光分配器から入力される
各信号ビーム光をオン・オフする複数の第2の光スイッ
チと、上記第2の方向に配列され、かつそれぞれ上記各
第2の光スイッチに対応して設けられ、上記第2のスイ
ッチを介して入力される信号ビーム光を放射する複数の
第2の光放射部を備え、上記光放射位置制御手段が、上
記所望のビーム形成方向に基づいて、上記複数の第1の
スイッチ及び上記複数の第2のスイッチをそれぞれ、オ
ン・オフさせることにより、上記複数の第1の光放射部
のうちの1つから上記参照ビーム光を放射し、かつ上記
複数の第2の光放射部のうちの1つから、上記信号ビー
ム光を放射することが好ましい。これによって、上記参
照ビーム光を放射する上記第1の光放射部の位置と、上
記信号ビーム光を放射する上記第2の光放射部の位置
を、機械的に移動させることなく、変化させることがで
きる。
【0012】また、本発明においては、上記参照ビーム
光を放射する放射位置と、上記信号ビーム光を放射する
放射位置とを、所定の組合せで順次に変化させることに
より、上記アレーアンテナから放射される無線信号のビ
ームを走査することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態について説明する。 <実施形態>図1は、本発明に係る実施形態の光制御型
フェーズドアレーアンテナの構成を示すブロック図であ
る。図1の光制御型フェーズドアレーアンテナは、
(1)詳細後述するように、光分配器61と光スイッチ
63−1〜63−Nと光放射部65−1〜65−Nとを
備え、光スイッチ63−1〜63−Nのオン・オフを外
部から制御して、光放射部65−1から65−Nのうち
の1つからビーム光を放射することにより、ビーム光の
放射位置を1次元方向に変化させて、無線信号で変調さ
れた信号ビーム光を放射することができる光放射集積回
路6と、(2)光分配器と複数N個の光スイッチと光放
射部75−1〜75−Nとを備え、複数N個の光スイッ
チのオン・オフを外部から制御して、光放射部75−1
から75−Nのうちの1つからビーム光を放射すること
により、光放射集積回路6の放射位置を変化させる方向
と直交する1次元方向に放射位置を変化させて、基準と
なる参照ビーム光を放射することができる光放射集積回
路7と、(3)所望のビーム形成方向に基づいて、光放
射集積回路6の光スイッチ63−1〜63−Nと光放射
集積回路7の複数N個の光スイッチのオン・オフを制御
する光放射位置制御装置とを備え、詳細後述するよう
に、所望のビーム形成方向に一義的に対応した放射位置
から信号ビーム光と参照ビーム光とを放射して当該ビー
ム光を光学的に処理をすることにより所定の位相傾斜を
有する複数M個の無線信号を生成し、上記複数M個の無
線信号をそれぞれ、対応する各アンテナ素子17−m
(m=1,2,3,…,M、以下、本明細書において同
様とする。)から放射することにより、所望の方向にビ
ームを形成して無線信号を放射することを特徴とする。
ここで、複数M個のアンテナ素子17−1〜17−M
は、互いに、例えば、1/2波長等の所定の距離だけ離
れて、2次元マトリクス状に配列されてアレーアンテナ
100を構成する。
【0014】以下、図1を参照して実施形態の光制御型
フェーズドアレーアンテナの構成を詳細に説明する。図
1において、無線信号発生器2は、送信すべき無線信号
の搬送波を発生して、PLL回路1に出力する。PLL
回路1は、レーザ3aの発生する信号ビーム光の信号光
周波数が、レーザ3bが発生する参照ビーム光の基準光
周波数に比較して、無線信号の周波数だけ高く又は低く
なるように制御する。これによって、レーザ3bは、基
準光周波数を有する参照ビーム光を光ファイバケーブル
5を介して光放射集積回路7に出力し、レーザ3aは、
基準光周波数に比較して、入力される無線信号の周波数
だけ異なる信号光周波数を有する信号ビーム光を光ファ
イバケーブル4を介して光放射集積回路6に出力する。
【0015】光放射集積回路6は、図2に示すように、
例えばLiNbO3からなる、方形形状の光学結晶基板
60上に形成された、光分配器61と、複数N個の光ス
イッチ63−1〜63−Nと、光導波路62−1〜62
−N,64−1〜64−Nによって構成され、光学結晶
基板60の1つの側面に、一直線上に配列された、光導
波路64−1〜64−Nの各端部である光放射部65−
1〜65−Nから信号ビーム光を放射する。ここで、光
分配器61は、光ファイバケーブル4を介してレーザ3
aから入力される信号ビーム光を、複数N個に分配し
て、分配した各信号ビーム光を、光導波路62−n(n
=1,2,3,…,N、以下同様とする。)を介して光
スイッチ63−nに入力する。各光スイッチ63−nは
それぞれ、光放射位置制御装置11から入力される制御
信号に従って、オン・オフされる。これによって、光学
結晶基板60の端面に設けられた光放射部65−nは、
オン状態にある光スイッチ63−nと光導波路64−n
とを介して伝送された信号ビーム光を、フーリエ変換レ
ンズ8に向けて空間に放射する。従って、以上のように
構成された光放射集積回路6は、光放射位置制御装置1
1から入力される制御信号に従って、信号ビーム光を放
射する位置をx方向に変化させて、上記レーザ3aから
入力される信号ビーム光を放射することができる。
【0016】また、光放射集積回路7は、光放射集積回
路6と同様に構成され、光放射位置制御装置11から入
力される制御信号に従って、光ファイバケーブル5を介
してレーザ3bから入力される参照ビーム光を、光学結
晶基板の端面に、所定の方向に配列して設けられた所定
の光放射部75−nから、フーリエ変換レンズ9に向け
て空間に放射する。ここで、光放射集積回路6,7は、
光放射部65−1〜65−Nの配列方向であるx方向と
光放射部75−1〜75−Nの配列方向であるy方向と
が、直交するように設けられる。ここで、光放射部75
−1〜75−Nの配列方向は、実際には図1の紙面に垂
直方向であるが、光放射集積回路7の構成を分かり易く
示すために図1では便宜上紙面に水平な方向に描いて示
している。
【0017】光放射位置制御装置11は、入力されるビ
ーム形成方向データに基づいて、光放射集積回路6及
び、光放射集積回路7における信号ビーム光又は参照ビ
ーム光の放射位置を決定し、決定された放射位置に従っ
て、光スイッチ63−1〜63−Nのうちの1つ、及
び、光放射集積回路7の複数N個の光スイッチのうちの
1つをオンさせ、他の光スイッチをオフさせる。これに
よって、所望のビーム形成方向に対応した各放射位置か
ら、基準ビーム光及び参照ビーム光を放射させる。
【0018】フーリエ変換レンズ8は、フーリエ変換レ
ンズ8の一方の焦点面が、上述の光放射部65−1〜6
5−Nが配列された直線を含み、かつ当該焦点面が放射
される信号ビーム光の光軸に対して垂直になるように設
けられ、入射される信号ビーム光をビーム合成器10に
向けて伝送させる。一方、フーリエ変換レンズ9は、フ
ーリエ変換レンズ9の一方の焦点面が、上述の光放射部
75−1〜75−Nが配列された直線を含み、かつ当該
焦点面が放射される参照ビーム光の光軸に対して垂直に
なるように設けられ、入射される参照ビーム光をビーム
合成器10に向けて伝送させる。なお、フーリエ変換レ
ンズについては、例えば、従来技術文献「大越孝敬著
「光エレクトロニクス」電子情報通信学会編,電子情報
通信学会大学シリーズ,F−10,55頁−58頁,昭
和57年8月15日発行」に開示されている。ビーム合
成器10は、入射される信号ビーム光と参照ビーム光と
を合成して、合成ビーム光をファイバアレー12に照射
する。
【0019】ファイバアレー12は、図3に示すよう
に、入力面P12に複数M個のサンプリング部S12−
mが2次元のマトリクス状に配列されてなり、各サンプ
リング部S12−mにおいて、入力面P12に入射され
る合成ビーム光を空間的にサンプリングして、サンプリ
ングしたサンプリング光を光ファイバケーブル13−m
を介して対応する光電変換器14−mに入力する。ここ
で、サンプリング部S12−mは、図4に示すアレーア
ンテナ100の各アンテナ素子に対応するように配列さ
れる。また、ファイバアレー12は、例えば、複数M本
のサンプリング光ファイバを、その各軸が互いに平行に
なるように設けて、当該各軸に垂直な一平面、すなわち
入力面P12でカットし、各光ファイバケーブルの各カ
ット面をサンプリング部S12−mとして構成すること
ができる。ここで、ファイバアレー12とフーリエ変換
レンズ8とフーリエ変換レンズ9は、ファイバアレー1
2の入力面P12と、フーリエ変換レンズ8の他方の焦
点面と、フーリエ変換レンズ9の他方の焦点面とが一致
するように、設けられる。また、ファイバアレー12
は、入力面P12が光放射集積回路6の光放射部65−
1〜65−Nの配列方向と、光放射集積回路7の光放射
部75−1〜75−Nの配列方向の、どちらの方向に対
しても平行になるように配置される。
【0020】光電変換器14−1乃至14−Mはそれぞ
れ、入射される各サンプリング光を、参照ビーム光の基
準光周波数と信号ビーム光の信号光周波数との差の周波
数、すなわち無線信号発生器2が発生する無線信号の周
波数を有し、かつ信号ビーム光の放射位置と参照ビーム
光の放射位置とに対応した位相を有する無線信号に光電
変換した後、当該無線信号を、それぞれ帯域通過フィル
タ16−1乃至16−M、電力増幅器15−1乃至15
−Mを介して各アンテナ素子17−1乃至17−Mに出
力する。ここで、帯域通過フィルタ16−1乃至16−
Mはそれぞれ、各無線信号を通過させるように構成さ
れ、電力増幅器15−1乃至15−Mはそれぞれ、各無
線信号を電力増幅するように構成されている。これによ
って、所定の位相傾斜を有する無線信号がそれぞれアン
テナ素子17−1乃至17−Mから放射されるので、当
該無線信号の放射ビームが、後述するように所定の放射
方向で空間に放射される。
【0021】次に、本実施形態における、所望の方向へ
の無線ビームの形成方法及び原理を説明する。以下の説
明において、光放射集積回路6の光放射部65−1〜6
5−Nの配列方向をx方向とし、光放射集積回路7の光
放射部75−1〜75−Nの配列方向をy方向とする。
また、光放射集積回路6における信号ビーム光の放射位
置をx1で表し、光放射集積回路7における参照ビーム
光の放射位置をy1で表し、フーリエ変換レンズ8の光
軸上及びフーリエ変換レンズ9の光軸上の放射位置をそ
れぞれ、放射位置x1=0及び放射位置y1=0とす
る。
【0022】まず、信号ビーム光の放射位置x1と参照
ビーム光の放射位置y1に対する、ファイバーアレー1
2の入力面P12における空間的な位相分布について説
明する。本発明者らは、入力面P12における、4×4
のマトリクス状に配列された16個のサンプリング部S
12−1〜S12−16でサンプリングした16個のサ
ンプリング光をそれぞれ、光電変換して得られる各無線
信号の位相を測定し、各サンプリング位置(x2,y
2)に対応させて図5〜図8に示した。ここで、x2,
y2はそれぞれ、入力面P12におけるx方向及びy方
向の座標であり、各サンプリング位置(x2,y2)と
各サンプリング部S12−mとは以下のように対応す
る。すなわち、サンプリング位置(x2,1)(x2=
1,2,3,4)はそれぞれ、サンプリング部S12−
1,S12−2,S12−3,S12−4に対応し、サ
ンプリング位置(x2,2)(x2=1,2,3,4)
はそれぞれ、サンプリング部S12−5,S12−6,
S12−7,S12−8に対応し、サンプリング位置
(x2,3)(x2=1,2,3,4)はそれぞれ、サ
ンプリング部S12−9,S12−10,S12−1
1,S12−12に対応し、サンプリング位置(x2,
4)(x2=1,2,3,4)はそれぞれ、サンプリン
グ部S12−13,S12−14,S12−15,S1
2−16に対応する。また、図5〜図8において、各サ
ンプリング位置の位相は、x2=4、y2=1のサンプ
リング位置を基準とし、すなわち、当該サンプリング位
置の位相を常に0とした時の位相差で表した。
【0023】図5は、信号ビーム光の放射位置x1=0
とし、参照ビーム光の放射位置y1=0とした時の各サ
ンプリング点におけるサンプリング光に対応した各無線
信号の位相を示している。図5から明らかなように、信
号ビーム光の放射位置x1=0とし、参照ビーム光の放
射位置y1=0とした時には、各無線信号の間の位相差
は生じない。
【0024】図6は、信号ビーム光の放射位置x1=3
65μmとし、参照ビーム光の放射位置y1=0μmと
した時の各サンプリング点におけるサンプリング光に対
応した各無線信号の位相を示している。図6から明らか
なように、この場合、各無線信号の位相は、x2が減少
するに従って、大きくなる。すなわち、信号ビーム光の
放射位置x1≠0μmとし、参照ビーム光の放射位置y
1=0μmとした時、入力面P12の複数のサンプリン
グ点でサンプリングされた複数のサンプリング光から得
られる複数の無線信号は、放射位置x1に対応した、入
力面P12のx方向に位相傾斜を有する。
【0025】図7は、信号ビーム光の放射位置x1=0
μmとし、参照ビーム光の放射位置y1=365μmと
した時の各サンプリング点におけるサンプリング光に対
応した各無線信号の位相を示している。図7から明らか
なように、この場合、各無線信号の位相は、y2が増加
するに従って、大きくなる。すなわち、信号ビーム光の
放射位置x1=0μmとし、参照ビーム光の放射位置y
1≠0μmとした時、入力面P12の複数のサンプリン
グ点でサンプリングされた複数のサンプリング光から得
られる複数の無線信号は、放射位置y1に対応した、入
力面P12のy方向に位相傾斜を有する。
【0026】図8は、信号ビーム光の放射位置x1=3
65μmとし、参照ビーム光の放射位置y1=365μ
mとした時の各サンプリング点におけるサンプリング光
に対応した各無線信号の位相を示している。図8から明
らかなように、この場合、各無線信号の位相は、x2の
減少及びy2の増加に従って、大きくなる。すなわち、
信号ビーム光の放射位置x1≠0μmとし、参照ビーム
光の放射位置y1≠0μmとした時、入力面P12の複
数のサンプリング点でサンプリングされた複数のサンプ
リング光から得られる複数の無線信号は、放射位置x
1,y1の双方に対応した、入力面P12のx,y方向
に位相傾斜を有する。
【0027】以上の図5〜図8の説明から明らかなよう
に、ファイバアレー12の入力面P12において、空間
的にサンプリングされた各サンプリング光を光電変換す
ることにより得られた複数の無線信号は、信号ビーム光
の放射位置x1と、参照ビーム光の放射位置y1とに対
応した位相傾斜を有する。
【0028】すなわち、光放射集積回路6の光放射部6
5−nから放射された信号ビーム光は、光放射部65−
nがフーリエ変換レンズ8の一方の焦点面に設けられか
つファイバアレー12の入力面P12がフーリエ変換レ
ンズ8の他方の焦点面に位置するように設けられている
ので、入力面P12上にフーリエ変換像(以下、信号フ
ーリエ変換像という。)を結ぶ。この信号フーリエ変換
像は、フーリエ変換レンズ8の他方の焦点面における信
号ビーム光の空間分布であって、よく知られた光学の一
般原理に従って、放射位置x1に対応した位相分布を有
し、当該位相分布は、入力面P12のx方向に、放射位
置x1に対応した位相傾斜を有する。
【0029】同様に、光放射集積回路7の光放射部75
−nから放射された参照ビーム光は、光放射部75−n
がフーリエ変換レンズ9の一方の焦点面に設けられかつ
ファイバアレー12の入力面P12がフーリエ変換レン
ズ9の他方の焦点面に位置するように設けられているの
で、入力面P12上にフーリエ変換像(以下、参照フー
リエ変換像という。)を結ぶ。この参照フーリエ変換像
は、フーリエ変換レンズ9の他方の焦点面における参照
ビーム光の空間分布であって、放射位置y1に対応した
位相分布を有し、当該位相分布は、入力面P12のy方
向に、放射位置y1に対応した位相傾斜を有する。
【0030】また、上述したように、信号ビーム光と参
照ビーム光とは、ビーム合成器10によって合成されて
いるので、ファイバアレー12の入力面P12上の像
は、信号フーリエ変換像と参照フーリエ変換像が合成さ
れたフーリエ変換像(以下、合成フーリエ変換像とい
う。)である。従って、合成フーリエ変換像は、光放射
集積回路6の放射位置x1と光放射集積回路7の放射位
置y1とに対応した位相分布を有し、当該位相分布は、
入力面P12のy方向及びx方向に対して、放射位置x
1と放射位置y1とに一義的に対応した位相傾斜を有す
る。従って、この合成ビーム光が空間的にサンプリング
された複数のサンプリング光は、サンプリング位置の
x,y方向に上述の位相傾斜を有するので、当該複数の
サンプリング光を光電変換することにより得られる複数
の無線信号は、上述の、すなわち信号ビーム光の放射位
置x1と、参照ビーム光の放射位置y1とに一義的に対
応した2次元的に設定された位相傾斜を有する。
【0031】さらに、信号ビーム光と参照ビーム光とは
互いに、無線信号発生器2が発生する無線信号の周波数
だけ異なる光領域の周波数を有するので、信号ビーム光
と参照ビーム光とは互いに干渉して、上記合成フーリエ
変換像の強度は、無線信号の周波数に等しい周波数で振
動する。従って、この合成フーリエ変換像をサンプリン
グすることによって得られるサンプリング光を光電変換
することにより、無線信号発生器2が発生する無線信号
に等しい周波数を有する無線信号を再生することができ
る。これによって、入力面P12において、空間的にサ
ンプリングされた複数のサンプリング光を光電変換する
ことにより得られる複数の無線信号は、信号ビーム光の
放射位置x1と、参照ビーム光の放射位置y1とに一義
的に対応した位相傾斜を有し、かつ無線信号発生器2が
発生する無線信号の周波数に等しい周波数を有する。従
って、このような位相傾斜を有するように再生された複
数の無線信号を、それぞれ対応するアンテナ素子17−
mから放射することにより、当該位相傾斜に対応する方
向にビームを形成して、無線信号発生器2で発生した無
線信号を放射することができる。すなわち、所望のビー
ム形成方向に対応して設定された放射位置x1,y1か
らそれぞれ、信号ビーム光及び参照ビーム光を放射する
ことにより、所望のビーム形成方向にビームを形成し
て、無線信号を放射することができる。
【0032】以上のように構成された実施形態の光制御
型フェーズドアレーアンテナにおいて、例えば、光放射
集積回路7において、複数N個の光スイッチのうちの所
定の1つをオンさせることにより参照ビーム光の放射位
置を固定して、光放射集積回路6において、複数N個の
光スイッチ63−1〜63−Nのうちオンさせる光スイ
ッチを順次切り替えて、信号ビーム光の放射位置を走査
することにより、アレーアンテナ100から放射する無
線信号のビームを1次元で走査することができる。ま
た、例えば、光放射集積回路7において、複数N個の光
スイッチのうちの所定の1つをオンさせることにより参
照ビーム光の放射位置を固定して、光放射集積回路6に
おいて、複数N個の光スイッチ63−1〜63−Nのう
ちオンさせる光スイッチを順次切り替えて、信号ビーム
光の放射位置を走査し、次に、光放射集積回路7におい
て、オンさせる光スイッチを切り替えて、参照ビーム光
の放射位置を変化させて固定して、光放射集積回路6に
おいて、複数N個の光スイッチ63−1〜63−Nのう
ちオンさせる光スイッチを順次切り替えて、信号ビーム
光の放射位置を走査し、以下同様の動作を繰り返すこと
により、アレーアンテナ100から放射する無線信号の
ビームを2次元で走査することができる。また、複数の
送信方向を時間的にランダムに切り替えるランダム走
査、ある方向の回りを円錐状に走査する円錐走査など
も、各放射方向に対応する光放射集積回路6,7の光ス
イッチを適当に組み合わせて、順次オンにしていくこと
により容易に実現することができる。以上のように、参
照ビーム光を放射する放射位置と、信号ビーム光を放射
する放射位置とを、所定の組合せで順次に変化させるこ
とにより、アレーアンテナ100から放射される無線信
号のビームを2次元で走査することができる。
【0033】以上説明したことから明らかなように、本
実施形態の光制御型フェーズドアレーアンテナは、ビー
ム光の放射位置をx方向に変化させて信号ビーム光を放
射する光放射集積回路6とビーム光の放射位置をy方向
に変化させて参照ビーム光を放射する光放射集積回路7
とを備え、無線信号の所望のビーム形成方向に対応した
位置から、信号ビーム光と参照ビーム光とを放射するこ
とにより光学的に信号を処理しているので、無線信号発
生器2で発生した無線信号を所望の方向にビームを形成
して放射することができる。また、本実施形態では、信
号ビーム光と参照ビーム光とをそれぞれ、1次元で変化
させることにより、無線信号のビームの形成方向を2次
元で変化させることができる。
【0034】また、本実施形態の光制御型フェーズドア
レーアンテナは、光放射集積回路6,7にそれぞれ、光
スイッチ65−1〜65−N及び光スイッチ75−1〜
75−Nを備えているので、光放射位置制御装置11に
よって、各光スイッチ65−1〜65−N及び光スイッ
チ75−1〜75−Nのオン・オフを制御することによ
り、信号ビーム光の放射位置x1をx方向に変化させる
ことができ、参照ビーム光の放射位置y1をy方向に変
化させることができる。これによって、信号ビーム光の
放射位置x1と、参照ビーム光の放射位置y1とを容易
に所定の位置に設定することができるので、容易に、2
次元の所定の方向にビームを形成して無線信号を放射す
ることができる。
【0035】また、本実施形態の光制御型フェーズドア
レーアンテナにおいて、光放射集積回路6,7の光スイ
ッチ65−1〜65−N及び光スイッチ75−1〜75
−Nのうち、オンさせる光スイッチを順次切り替えるこ
とにより、光放射位置を順次切り替えることができ、無
線信号のビームの形成方向を2次元的に順次切り替えて
走査することができる。
【0036】さらに、本実施形態の光制御型フェーズド
アレーアンテナにおいて、信号ビーム光及び参照ビーム
光を放射する手段として、光放射集積回路6,7を用い
ているので、スイッチの切換を高速にでき、かつ光放射
回路を小型で、しかも大量生産することにより安価にで
きる。
【0037】<変形例>以上の実施形態の光制御型アレ
ーアンテナは、光放射集積回路6,7を用いて、信号ビ
ーム光及び参照ビーム光の放射位置をそれぞれ、x方
向、y方向に変化させることができるように構成した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、一本の光ファイバケーブルを光軸に垂直な
面でカットして、そのカツト面を、所定の移動機構によ
り、x方向又はy方向に移動可能なように構成してもよ
い。すなわち、信号ビーム光及び参照ビーム光の放射位
置をそれぞれ、x方向、y方向に変化させることができ
る手段であれば、どのようなものでも使用できる。
【0038】また、実施形態の光制御型アレーアンテナ
は、最も好ましい例として、信号ビーム光及び参照ビー
ム光の放射位置をそれぞれ、直交するx方向、y方向に
変化させることができるように構成した。しかしなが
ら、本発明はこれに限らず、少なくとも、信号ビーム光
及び参照ビーム光の放射位置を、少なくとも互いに交差
する方向に変化させることができるように構成すれば、
どのようなものでも使用することができる。以上のよう
に構成しても、各移動方向における各放射位置のx方向
成分とy方向成分に、実施形態で説明した原理を適用し
て考えれば、無線信号を2次元の所定の方向にビームを
形成して放射することができることを容易に理解でき、
このような構成によっても、本実施形態と同様の効果を
有する。
【0039】また、実施形態の光制御型アレーアンテナ
は、無線信号発生器2の発生する単一周波数の無線信号
を送信するように構成した。しかしながら、本発明はこ
れに限定されるわけではなく、例えば、ベースバンド信
号で変調された無線信号を送信する場合には、レーザ3
aと光放射集積回路6との間に、レーザ3aで発生され
た信号光を、入力されるベースバンド信号に従って、例
えばPSK、QAM等の所定の変調方式で変調する変調
器を挿入して構成してもよい。このように構成すること
により、アレーアンテナ100から、無線信号発生器2
の発生する信号を搬送波とし、所定の変調方式で変調さ
れた成分を有する無線信号を放射することができるの
で、本発明を、例えば、通信や、特殊な変調方式を用い
るレーダ等に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る請求項1記載の光制御型フェーズドアレーアンテ
ナは、上記信号ビーム光の放射位置を1次元的に変化さ
せることができる第1の光放射手段と、参照ビーム光の
放射位置を1次元的に変化させることができる第2の光
放射手段を備えて、上記無線信号の2次元でビーム形成
方向を設定しているので、2次元のイメージマスクを必
要とする従来例に比較して、小型で構成が簡単な光制御
型フェーズドアレーアンテナを提供することができる。
【0041】また、本発明に係る請求項2記載の光制御
型フェーズドアレーアンテナは、上記第1の直線と、上
記第2の直線とが、直角に交差するので、効果的にビー
ムを形成することができる。
【0042】また、本発明に係る請求項3記載の光制御
型フェーズドアレーアンテナは、上記参照ビーム光を放
射する上記第1の光放射部の位置と、上記信号ビーム光
を放射する上記第2の光放射部の位置とを制御する光放
射位置制御手段を備えているので、逐次、所望の方向に
ビームを形成して無線信号を放射することができる。
【0043】さらに、本発明に係る請求項4記載の光制
御型フェーズドアレーアンテナにおいては、上記第1の
光放射手段が、上記光分配器と上記複数の第1の光スイ
ッチと上記複数の第1の光放射部を備え、上記第2の光
放射手段が、上記光分配器と上記複数の第2の光スイッ
チと上記複数の第2の光放射部を備え、上記光放射位置
制御手段が、上記第1と第2のスイッチを制御するの
で、上記第1の光放射部の位置と上記第2の光放射部の
位置を、機械的に移動させることなく、変化させること
ができ、容易にかつ高速で無線信号のビームの形成方向
を変化させることができる。
【0044】また、本発明に係る請求項5記載の光制御
型フェーズドアレーアンテナは、上記第1の光放射部の
位置と、上記第2の光放射部の位置とを、所定の組合せ
で順次に変化させることにより、上記アレーアンテナか
ら放射される無線信号のビームを走査するので、容易に
かつ高速で走査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態の光制御型フェーズド
アレーアンテナの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の光放射集積回路6の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図1のファイバアレー12の平面図である。
【図4】 図1のアレーアンテナ100の平面図であ
る。
【図5】 図1の光制御型フェーズドアレーアンテナに
おいて、光放射集積回路6,7の放射位置x1,y1を
それぞれ、0μm,0μmに設定したときの、ファイバ
アレー12の入力面P12における位相分布を示すグラ
フである。
【図6】 図1の光制御型フェーズドアレーアンテナに
おいて、光放射集積回路6,7の放射位置x1,y1を
それぞれ、365μm,0μmに設定したときの、ファ
イバアレー12の入力面P12における位相分布を示す
グラフである。
【図7】 図1の光制御型フェーズドアレーアンテナに
おいて、光放射集積回路6,7の放射位置x1,y1を
それぞれ、0μm,365μmに設定したときの、ファ
イバアレー12の入力面P12における位相分布を示す
グラフである。
【図8】 図1の光制御型フェーズドアレーアンテナに
おいて、光放射集積回路6,7の放射位置x1,y1を
それぞれ、365μm,365μmに設定したときの、
ファイバアレー12の入力面P12における位相分布を
示すグラフである。
【図9】 従来例の光制御型フェーズドアレーアンテナ
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…PLL回路、 2…無線信号発生回路、 3a,3b…レーザ、 4,5,13−1〜13−M…光ファイバケーブル、 6,7…光放射集積回路、 8,9…フーリエ変換レンズ、 10…ビーム合成器、 11…光放射位置制御装置、 12…ファイバアレー、 S12−1〜S12−M…サンプリング部、 14−1〜14−M…光電変換器、 15−1〜15−M…電力増幅器、 17−1〜17−M…アンテナ素子、 60…光学結晶基板、 61…光分配器、 62−1〜62−N,64−1〜64−N…光導波路、 63−1〜63−N…光スイッチ、 65−1〜65−N,75−1〜75−N…光放射部、 100…アレーアンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 治 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール環 境適応通信研究所内 (72)発明者 吉 宇 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール環 境適応通信研究所内 (56)参考文献 電子情報通信学会技術研究報告、信学 技報A.P95−16(1995−05)、Vo l.95、No.34、「光制御アレーアン テナ給電系の周波数特性と放射実験」、 1995年5月19日発行 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01Q 3/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の平面内に、2次元的に配列された
    複数M個のアンテナ素子を備えたアレーアンテナと、 基準光周波数を有する参照ビーム光を発生して出力する
    第1の光発生手段と、 上記基準光周波数から、入力される無線信号の周波数だ
    け異なる信号光周波数を有する信号ビーム光を発生して
    出力する第2の光発生手段と、 上記第1の光発生手段から入力される上記参照ビーム光
    を放射する少なくとも1つの第1の光放射部を備え、当
    該参照ビーム光を放射する放射位置を、第1の方向で変
    化させて、上記参照ビーム光を空間に放射する第1の光
    放射手段と、 その一方の焦点面に上記第1の光放射部が位置するよう
    に設けられた第1のフーリエ変換レンズと、 上記第2の光発生手段から入力される上記信号ビーム光
    を放射する少なくとも1つの第2の光放射部を備え、当
    該信号ビーム光を放射する放射位置を、上記第1の方向
    と交差する第2の方向で変化させて、上記信号ビーム光
    を放射する第2の光放射手段と、 その一方の焦点面に上記第2の光放射部が位置するよう
    に設けられた第2のフーリエ変換レンズと、 上記第1の光放射手段から放射され、上記第1のフーリ
    エ変換レンズを介して入力された上記第1のビーム光
    と、上記第2の光放射手段から放射され、上記第2のフ
    ーリエ変換レンズを介して入力された上記第2のビーム
    光とを合成して合成ビーム光を放射する合成手段と、 上記合成手段から放射される合成ビーム光を、上記第1
    のフーリエ変換レンズの他方の焦点面であってかつ上記
    第2のフーリエ変換レンズの他方の焦点面であるサンプ
    リング平面において、上記各アンテナ素子に対応する複
    数M個の位置でサンプリングして、サンプリングした複
    数M個のサンプリング光を出力するサンプリング手段
    と、 上記各サンプリング光に対応して設けられ、上記サンプ
    リング手段から出力された上記各サンプリング光を、無
    線信号に光電変換して、対応する各アンテナ素子に出力
    する複数M個の光電変換手段を備え、 上記各光電変換手段から出力された複数M個の無線信号
    を、それぞれ対応するアンテナ素子から放射することに
    より、所望の方向にビームを形成して無線信号を放射す
    ることを特徴とする光制御型フェーズドアレーアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 上記参照ビーム光を放射する放射位置を
    変化させる上記第1の方向と、上記信号ビーム光を放射
    する放射位置を変化させる上記第2の方向とが、直交す
    る請求項1記載の光制御型フェーズドアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 上記光制御型フェーズドアレーアンテナ
    はさらに、上記参照ビーム光を放射する放射位置と、上
    記信号ビーム光を放射する放射位置とを、所望のビーム
    形成方向に基づいて制御する光放射位置制御手段を備え
    た請求項1又は2記載の光制御型フェーズドアレーアン
    テナ。
  4. 【請求項4】 上記光制御型フェーズドアレーアンテナ
    において、 上記第1の光放射手段は、 上記第1の光発生手段から入力される上記参照ビーム光
    を複数の参照ビーム光に分配して出力する第1の光分配
    器と、 上記第1の光分配器で分配された各参照ビーム光に対応
    して設けられ、上記第1の光分配器から入力される各参
    照ビーム光をオン・オフする複数の第1の光スイッチ
    と、 上記第1の方向に配列され、かつそれぞれ上記各第1の
    光スイッチに対応して設けられ、上記第1の光スイッチ
    を介して入力される参照ビーム光を放射する複数の第1
    の光放射部を備え、 上記第2の光放射手段は、 上記第2の光発生手段から入力される上記信号ビーム光
    を複数の信号ビーム光に分配して出力する第2の光分配
    器と、 上記第2の光分配器で分配された各信号ビーム光に対応
    して設けられ、上記第2の光分配器から入力される各信
    号ビーム光をオン・オフする複数の第2の光スイッチ
    と、 上記第2の方向に配列され、かつそれぞれ上記各第2の
    光スイッチに対応して設けられ、上記第2のスイッチを
    介して入力される信号ビーム光を放射する複数の第2の
    光放射部を備え、 上記光放射位置制御手段が、上記所望のビーム形成方向
    に基づいて、上記複数の第1のスイッチ及び上記複数の
    第2のスイッチをそれぞれ、オン・オフさせることによ
    り、上記複数の第1の光放射部のうちの1つから上記参
    照ビーム光を放射し、かつ上記複数の第2の光放射部の
    うちの1つから、上記信号ビーム光を放射する請求項3
    記載の光制御型フェーズドアレーアンテナ。
  5. 【請求項5】 上記参照ビーム光を放射する放射位置
    と、上記信号ビーム光を放射する放射位置とを、所定の
    組合せで順次に変化させることにより、上記アレーアン
    テナから放射される無線信号のビームを走査することを
    特徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載の光制御型
    フェーズドアレーアンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
電子情報通信学会技術研究報告、信学技報A.P95−16(1995−05)、Vol.95、No.34、「光制御アレーアンテナ給電系の周波数特性と放射実験」、1995年5月19日発行

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