JPH10233435A - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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JPH10233435A
JPH10233435A JP4858597A JP4858597A JPH10233435A JP H10233435 A JPH10233435 A JP H10233435A JP 4858597 A JP4858597 A JP 4858597A JP 4858597 A JP4858597 A JP 4858597A JP H10233435 A JPH10233435 A JP H10233435A
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JP
Japan
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electrostatic chuck
electrode
wafer
electrodes
chuck
Prior art date
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JP4858597A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kitabayashi
徹夫 北林
Hiroaki Hori
裕明 堀
Atsushi Miyaji
淳 宮地
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着面の凹凸加工によらずにウェハ等のワー
クの脱離不良の問題を解決することのできる静電チャッ
クを提供する。 【解決手段】 静電チャック1は、基盤5と、この基盤
5上にパターン化されて形成されている一対の電極3、
3′と、この電極3を覆う誘電層2を備える。電極3、
3′は、中央を境にして、左右に分離されており、それ
ぞれに接点6、6′においてリード線7、7′に接続さ
れている。電極3、3′は、直角に交わる格子状となっ
ており、電極3、3′の面積が該チャックの吸着面の面
積の50%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
においてシリコンウェハ等を固定するために用いる静電
チャックに関する。特には、固定を解除する際に素早く
ウェハを脱離させることのできるように改良を加えた静
電チャックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静電チャックの電極の形状は、単
極(ベタ塗り)、双極(半月状、くし歯状、同心円
状)、多極(分割タイプ)等多くのタイプが開示されて
いた。しかし、これらいずれのタイプにおいても、チャ
ックの吸着力を大きくするために吸着面と電極の面積を
なるべく同等にするように設計されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ジョンセンラ
ーベック型等の吸着力の強いチャックが開発されるに伴
い、従来からあった吸着解除時のウェハ脱離不良の問題
がより注目されるようになった。静電チャックの用いら
れる半導体製造装置では、スループット(処理能率)向
上のために、処理の終了したウェハはすぐに送り出し
て、次のウェハを受け入れる必要がある。ところが、静
電チャックにおけるウェハ脱離に時間(例えば5秒以
上)がかかると装置のスループットが低下してしまう。
【0004】このウェハ脱離不良の問題を改善する一方
策として、チャックの吸着面に、サンドブラスト加工等
により凹凸を付けることが行われている。しかしなが
ら、この凹凸のためにチャックとウェハとの間の熱伝達
が低下することが新たな問題として登場した。というの
は、CVD等のウェハ処理工程においては、チャックを
真空(減圧)下で加熱することによりウェハを加熱する
(例えば〜600℃)ことが行われているが、チャック
とウェハとの間に隙間があると、両者間の熱伝達が悪く
なって、ウェハを所望の温度にするのに時間がかかって
しまい、その結果処理工程のスループットが低下してし
まうのである。
【0005】本発明は、吸着面の凹凸加工によらずにウ
ェハ等のワークの脱離不良の問題を解決することのでき
る静電チャックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の静電チャックは、基盤と、基盤上面に広が
る電極と、電極を覆う誘電層と、を備えた静電チャック
であって; 上記電極の面積が該チャックの吸着面の面
積の50%以下であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記静電チャ
ックがジョンセンラーベック型であることが好ましい。
ここでジョンセンラーベック型とは、誘電層の体積抵抗
率を1014Ωcm程度以下にして、吸着物と静電チャック
表面との接触界面で分極された電荷によって引き起こさ
れる静電力を利用した静電チャックの類型であり、引き
あう電荷の距離が非常に小さいため非常に大きな静電力
が発生するものをいう。すなわち、高吸着力が得られる
ジョンセンラーベック型静電チャックを用いて、電極面
積を吸着面の面積に比較して非常に小さくしても半導体
ウェハを吸着できる静電チャックを提供し、その結果ウ
ェハの脱離にかかる時間を小さくすることができる静電
チャックを提供するものである。
【0008】本発明においては、上記電極を、吸着面に
実質的に均一に分布する線状電極から構成できる。ま
た、上記電極が、吸着面に実質的に均一に分布する格子
状であることとしてよい。ここで上記格子の1単位の間
隔が10mm以下であることが好ましい。ワークの各部を
より均一に吸着するためである。
【0009】本発明においては、上記誘電層を構成する
材料の体積抵抗率が108 〜1014Ωcmであることが好
ましい。また、吸着面の表面粗さがRaで2μm 以下で
あることが好ましい。電極の面積が小さくても十分な吸
着力を確保することができる。さらに、チャックとワー
クとの間の熱伝達を高めることができる。
【0010】本発明においては、格子状の電極より下の
位置に、加熱用の平面状電極を配置することもできる。
【0011】図1は、本発明の1実施例に係る静電チャ
ックを示す図である。(A)は電極配置状態を示す平面
図、(B)は内部構造を示す模式的断面図である。
【0012】まず図1(B)を参照しつつ説明する。静
電チャック1は、基盤5と、この基盤5上にパターン化
されて形成されている一対の電極3、3′と、この電極
3を覆う誘電層2を備える。誘電層2の上表面は平滑な
吸着面(研磨面)となっており、ここにワーク(ウェハ
等)を吸着して保持する。
【0013】電極3、3′は、中央を境にして、左右に
分離されており、それぞれに接点6、6′においてリー
ド線7、7′に接続されている。電極3、3′は各々等
面積であれば半月状の配置に限らず同心円状やくし歯状
に配置されていてもよい。リード線7、7′は、基盤5
をチャック1の下面に突き抜けている。そして、リード
線7、7′は、それぞれ直流電源8、8′に接続されて
いる。ここで電源8と8′は、極性が逆になっており、
ワークを左右に分極させて(左がプラス、右がマイナ
ス)、強力にチャックに吸着させる。もちろん7と7′
の間に直流電源を1個のみ設けても同様に吸着できる。
【0014】図1(A)に示すように、電極3、3′
は、直角に交わる格子状とした。格子の線幅は0.5〜
5mm、線間隔は1.5〜15mmが好ましい。図1(A)
の例では線幅0.5mm、線間隔3mm、電極面積比率は約
30%である。接点6は中心寄りに設けてある。なお、
符号11は、必要に応じて設けられるガス供給穴であ
り、符号13はリフトピン用穴である。
【0015】
【実施例】実験に用いた静電チャックの誘電層は、酸化
アルミニウムを主成分とし酸化チタン、酸化クロムを適
当量添加して焼成したセラミックス製とし、その体積抵
抗率は1011Ωcm、誘電層の厚さは500μm 、比誘電
率8.5、表面粗さRaは0.25μm とした。吸着ウ
ェハはベアシリコンウェハとした。電極はW製とし、基
盤は誘電層と同一の素材とした。
【0016】誘電層の体積抵抗率を1011Ωcmとしたの
は、ジョンセンラーベック効果によって静電チャックと
シリコンウェハの接触界面に電荷を誘起し、非常に大き
なクーロン力を引き起こさせるためである。なお体積抵
抗率が1015Ωcm以上であると電荷が接触界面に誘起さ
れず吸着力は非常に弱くなってしまう。本発明のポイン
トの1つは誘電層の体積抵抗率を一定値以下(約1014
Ωcm)にすることにより非常に大きな吸着力を発揮する
静電チャックの誘電層を用いることである。
【0017】さらにジョンセンラーベック型静電チャッ
クの吸着力に大きく影響を与える表面粗さについては、
セラミックス焼結体の吸着面を研磨等の加工を施しRa
を2μm 以下にした。その理由は、表面粗さを大きくし
すぎると接触界面の静電容量が小さくなり、その結果吸
着力が小さくなりすぎるからである。静電チャックの基
盤については絶縁性のものであれば何でもよいが、静電
チャックの構造上の信頼性を高くするために誘電層の材
質と同じものであるのが望ましい。
【0018】静電チャックの吸着力の測定には真空チャ
ンバー内にシリコンウェハを静電チャックの吸着面に設
置した後、一定時間電圧400Vをかけたのちシリコン
ウェハを引っ張り上げそのときの荷重を記録した(表1
参照)。なお吸着力のデータは圧力に換算し、torr表示
とした。なお、静電チャックの表面に凹凸を設けその凹
凸とウェハによって形成されるギャップにHe等のガス
を加圧し、ウェハがとび上がるときのガスの圧力を記録
することで同様の評価ができるが両者には顕著な差がな
かった。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】実施例1〜5では、表面粗さをRa0.2
5μm とした場合、電極面積を1%としてもウェハを4
00Vの電位差で充分吸着させることができた。シリコ
ンウェハの脱離性は良好であった。
【0022】実施例6〜10、11〜15では、表面粗
さを1.2μm 、2μm とした場合の吸着力を測定し
た。表面粗さが大きくなり、かつ電極面積が小さくなる
と吸着力は小さくなり、場合によっては一般の半導体製
造装置中のウェハがずれることもあり得るが、この場合
であっても電圧をさらに800Vや1,200Vと大き
くすすることによってウェハの吸着が行える。シリコン
ウェハの脱離性は良好であった。
【0023】実施例16〜20は、誘電層の体積抵抗率
を変えた場合の吸着力のデータである。表面粗さが同じ
であって、電極面積が同じであれば、ジョンセンラーベ
ック効果が現れる1014Ωcm以下の体積抵抗率であれば
吸着力は同じなる。体積抵抗率を変化させた実施例を加
えた理由は、半導体製造プロセスにおいてはシリコンウ
ェハ温度が低温(−30℃程度)から高温(+600℃
程度)まで温度範囲が広く、その使用される温度におい
て静電チャックがジョンセンラーベック効果が発揮され
るように室温での体積抵抗率を幅広く用意しておく必要
があるからである。実施例16〜20の吸着力をみれ
ば、電極面積を小さくする本発明の手段が有効に適用で
きることがわかる。
【0024】誘電層の体積抵抗率が1011Ωcmであって
表面粗さがRa0.25μm 以下であり、電極面積が1
00%に近い場合は、吸着力が非常に大きくなる。そし
て、シリコンウェハを脱離するとき、電圧を0Vに戻し
ても、静電チャック及びシリコンウェハとも表面粗さが
小さく面同士が密着し、なかなか脱離しない現象が現れ
る。その場合でも、実施例1〜5のように電極面積を小
さくしてシリコンウェハ全体の吸着力(全圧)を小さく
することによって、ウェハの脱離をしやすくすることが
できる。特に電極面積を30%以下にすることによりウ
ェハの脱離が顕著に改善された。さらに静電チャックの
吸着面に凹凸突起を設けることでウェハの脱離は確実に
スムーズに行える。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、上記手
段を用いることによって、高吸着力が得られるジョンセ
ンラーベック型等の静電チャックのシリコンウェハの脱
離特性を大幅に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る静電チャックを示す図
である。(A)は電極配置状態を示す平面図、(B)は
内部構造を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 静電チャック 2 誘電層 3 電極 5 基盤 6 接点 7 リード線 8 直流電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤と、基盤上面に広がる電極と、電極
    を覆う誘電層と、を備えた静電チャックであって;上記
    電極の面積が該チャックの吸着面の面積の50%以下で
    あることを特徴とする静電チャック。
  2. 【請求項2】 上記静電チャックがジョンセンラーベッ
    ク型であることを特徴とする請求項1記載の静電チャッ
    ク。
  3. 【請求項3】 上記電極が、吸着面に実質的に均一に分
    布する線状電極からなることを特徴とする請求項1又は
    2記載の静電チャック。
  4. 【請求項4】 上記電極が、吸着面に実質的に均一に分
    布する格子状であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の静電チャック。
  5. 【請求項5】 上記格子の1単位の間隔が10mm以下で
    あることを特徴とする請求項4記載の静電チャック。
  6. 【請求項6】 上記誘電層を構成する材料の体積抵抗率
    が108 〜1014Ωcmであることを特徴とする請求項1
    〜5いずれか1項記載の静電チャック。
  7. 【請求項7】 格子状の電極より下の位置に、加熱用の
    平面状電極が配置されていることを特徴とする請求項4
    記載の静電チャック。
  8. 【請求項8】 吸着面の表面粗さがRaで2μm 以下で
    ある請求項1〜7いずれか1項記載の静電チャック。
JP4858597A 1997-02-18 1997-02-18 静電チャック Pending JPH10233435A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002019400A1 (fr) * 2000-08-30 2002-03-07 Ibiden Co., Ltd. Dispositif ceramique chauffant permettant la production de semi-conducteurs et equipement d'inspection
JP2002345273A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Toto Ltd 静電チャック

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Date Code Title Description
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Effective date: 20040713