JPH10232482A - 露光用フォトマスク - Google Patents

露光用フォトマスク

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JPH10232482A
JPH10232482A JP3614397A JP3614397A JPH10232482A JP H10232482 A JPH10232482 A JP H10232482A JP 3614397 A JP3614397 A JP 3614397A JP 3614397 A JP3614397 A JP 3614397A JP H10232482 A JPH10232482 A JP H10232482A
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】段差を有する被露光材についても、すべての領
域で所望のパターンを形成することのできる露光用フォ
トマスクを提供する。 【解決手段】この露光用フォトマスクM1は、段差を有
する半導体基板S上に所定のパターンを転写するもので
あり、遮光膜5からなる領域2と、半透明膜4からなる
領域1を有し、半導体基板Sの段差及び所望のパターン
サイズに基づいて、半透明膜4を通過する露光光と完全
透過部を通過する露光光との最適位相差及び最適マスク
パターンサイズを求め、その最適位相差及び最適マスク
パターンサイズにより形成される。半透明膜4の膜厚
は、半透明膜4を通過する露光光と完全透過部を通過す
る露光光との位相差が半導体基板Sの段差に略等しい焦
点位置ずれを与えるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置に使
用される露光用フォトマスクに関し、特に、段差を有す
る半導体基板等の被露光材を露光するのに適合した露光
用フォトマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)に代表される半導体集積回路の高集積化、微
細化により、半導体基板上に形成される回路パターンの
線幅は非常に小さいものとなってきている。これに伴
い、半導体基板上に回路パターンを形成するリソグラフ
ィ工程ではさらに微細なパターンの転写が要求されてい
る。
【0003】現状のフォトリソグラフィ工程では、縮小
投影露光装置(ステッパ等)により紫外光で露光用フォ
トマスク上の回路パターンを半導体基板上に塗布された
フォトレジストに焼き付けてパターンを形成している。
パターン形成するためには基板表面を投影レンズの結像
面にー致させるのが理想であるが、素子形成のために生
じる段差や基板が平坦でないことなどの理由により、両
者の間にずれが生じる。理想的結像面から多少ずれた場
合でもパターン形成するためには、ある程度の焦点深度
(パターン形成可能な光軸方向の範囲)が必要となり、
必要焦点深度を確保することが高解像度と共に重要とな
る。
【0004】一般に、縮小露光方法を用いたフォトリソ
グラフィ工程における解像度Rと焦点深度DOFはレー
リーの式と呼ばれる次式で与えられる。 R=K1・λ/NA−−−(1) DOF=K2・λ/(NA)2 −−(2) ここでλは使用する光の露光波長(nm)、NAはレン
ズ開口数、K1、K2はレジストプロセスに依存するプ
ロセス係数である。
【0005】式(1)からわかるように、解像限界はλ
の値を小さくし、NAの値を大きくすれば向上する。し
かし、式(2)より短波長化及び高NA化はDOFを減
少させてしまう。現状では、解像度の向上に伴って焦点
深度が急激に減少しており、必要な焦点深度を確保する
ことが難しくなってきている。
【0006】一方、式(2)からわかるように、焦点深
度の減少は短波長化の方が高NA化よりも緩やかであ
る。このため、短波長化が進められてきており、露光光
源として水銀灯のg線(λ=436nm)からi線(λ
=365nm)、さらにはKrFエキシマレーザ(λ=
248nm)が使用されるようになってきている。
【0007】さらに光学系自体に工夫を加えることによ
り先述した回路パターンの微細化に対応することも可能
であり、その方法は総称して超解像技術と呼ばれてい
る。超解像技術の代表的なものは、工夫を加える箇所に
よって次の3つの方法に大別できる。即ち、投影光学系
の光源形状を変更するもの(変形照明法)、投影レンズ
の瞳面を変更するもの(瞳フィルター法)、露光用フォ
トマスクを変更するもの(位相シフト法、ハーフトーン
位相シフト法等)である。これらの超解像技術の効果
は、露光用フォトマスク上のパターンの種類に依存して
異なる。
【0008】ハーフトーン位相シフト法(以下、ハーフ
トーン法)は、マスク上の遮光部に完全遮光膜ではな
く、入射光の位相を180度反転させて部分的に透過さ
せるような半透明膜を構成するものであり、例えば、特
開平8ー31711号公報等に開示されている。図11
はハーフトーン法に用いられる従来の露光用フォトマス
クを示す。図11(a)及び(b)に示すように、従来
の露光用フォトマスクは、マスク基板となるガラス基板
101と、そのガラス基板101に付着した半透明膜1
02の2層により構成されている。このハーフトーン法
によれば、マスクにおける高次の回折光成分が強調さ
れ、広い焦点範囲にわたってウェハ上の光強度のコント
ラストが向上する。
【0009】また、ハーフトーン法は特に孤立透過パタ
ーン(ポジ型の場合ホールパターン)の焦点深度向上に
有効である。例えば、「Y.Iwabuchi.et.al..Jpn.J.App
l.Phys.32(1993)5900」において、KrFエキシマリ
ソグラフィによって0.26μmの孤立ホールパターン
を形成する場合について説明されている。NA=0.4
2、σ=0.5(σ:コヒーレンシファクタ)において
通常のマスクを用いた場合、0.26μmのホールパタ
ーンの焦点深度はおよそ0.6μmである。これに対し
て、透過率約4%のハーフトーンマスクを用いて露光を
行うと、焦点深度はおよそ1.2μmに広がる。
【0010】なお、ハーフトーン法はマスク作成が比較
的容易であることから、現在i線リソグラフィを中心に
量産に適用されている。また、焦点深度向上効果を最大
にするためには、位相差が180±5度、透過率が5〜
10%程度であることが望ましいことが報告されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
半導体装置は、デバイスの高集積化にともない非常に複
雑な断面構造を有する。そのため半導体基板上に形成さ
れる段差は、上述のハーフトーン法等によっても補えな
いほど大きくなりつつある。上述の露光波長・光学条件
・ハーフトーンマスク適用のもとで0.26μmホール
パターンを、0.6μmの段差を有する基板上に形成す
る場合を考える。焦点深度が1.2μmであるので、上
下双方最大で0.6μmのフォーカスマージンが得られ
ることになる。しかし、0.6μmの段差上下の中点に
焦点位置を与えて露光を行ったとして、段差上部では上
方にマージンは0.3μm、段差下方にマージンは0.3
μmとなる。すなわち段差を考慮した実質的な焦点深度
は0.6μmに制限されてしまう。
【0012】以上説明したように、段差を有する半導体
基板についても実質的に広い焦点深度を得ることが、デ
バイス製造上の課題となっている。
【0013】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、段差を有する被露光材についても、すべての
領域で所望のパターンを形成することのできる露光用フ
ォトマスクを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、段差を有する
被露光材上に所定のパターンを転写する露光用フォトマ
スクにおいて、遮光膜からなる領域と、半透明膜からな
る領域を有し、被露光材の段差及び所望のパターンサイ
ズに基づいて、半透明膜を通過する露光光と完全透過部
を通過する露光光との最適位相差及び最適マスクパター
ンサイズを求め、その最適位相差及び最適マスクパター
ンサイズにより形成されることを特徴とするものであ
る。
【0015】半透明膜の膜厚は、半透明膜を通過する露
光光と完全透過部を通過する露光光との位相差が被露光
材の段差に略等しい焦点位置ずれを与えるように設定さ
れる。
【0016】本発明の他の形態の露光用フォトマスク
は、半透明膜からなる領域と、その半透明膜と透過膜の
2層構造からなる領域を有し、被露光材の段差及び所望
のパターンサイズに基づいて、完全光透過部、半透明膜
からなる領域、及び半透明膜と透過膜の2層構造よりな
る領域をそれぞれ通過する露光光の最適位相差及び最適
マスクパターンサイズを求め、その最適位相差及び最適
マスクパターンサイズにより形成されることを特徴とす
るものである。
【0017】半透明膜の膜厚は、半透明膜を通過する露
光光と完全透過部を通過する露光光との位相差が被露光
材の段差に略等しい焦点位置ずれを与えるように設定さ
れ、透過膜の膜厚は、半透明膜及び透過膜を通過する露
光光と完全透過部を通過する露光光との位相差が180
度になるように設定される。
【0018】上記被露光材は例えば半導体基板である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここで、本発明の露光用フォトマ
スクが1:1等倍露光装置で使用されるものとして説明
するが、縮小投影露光装置で使用されてもマスクパター
ンサイズの値を除いて同様である。また、フォトレジス
トがポジ型の場合で説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施の形態の露光用
フォトマスクを示し、(a)は平面図であり、(b)は
側断面図である。図1(a)及び図1(b)に示すよう
に、本発明のフォトマスクM1はマスク基板となるガラ
ス基板3を有する。ガラス基板3の第1の領域1では半
透明膜4のー層によりパターンが構成されている。ガラ
ス基板3の第2の領域2では半透明膜4とその上に付着
されクロムで形成された遮光膜5のニ層によりパターン
が構成されている。両領域1、2においてピッチがおよ
そ1:3(=ホール:スペース)のホールパターン6が
形成されている。
【0021】図2は本発明の露光用フォトマスクと段差
を有する半導体基板との位置関係を示す側断面図であ
る。図2では、簡単化のため投影光学系は省略されてお
り、フォーカスの向きは投影レンズに近づく方向を正と
している。図2に示すように、第1のマスク領域1が半
導体基板Sの段差の上部7に、第2のマスク領域2が半
導体基板Sの段差の下部8に対応している。なお、露光
用フォトマスクM1と半導体基板Sとの位置関係はこの
逆であってもよい。
【0022】半透明膜4の膜厚は、その通過光と完全透
過部の通過光の位相差が半導体基板Sの段差上部7及び
下部8で段差に等しい焦点位置ずれを与えるように設定
される。また、第1のマスク領域1及び第2のマスク領
域2におけるパターンサイズは、半導体基板Sの段差上
部7及び下部8に設計通りの寸法のパターン9、10を
与えるように設計されている。第2のマスク領域2にお
けるパターンサイズを設計寸法通りとすると、第1のマ
スク領域1におけるパターンサイズを修正する必要が生
じる。
【0023】最適位相差及び第1のマスク領域1におけ
る最適マスクパターンサイズを求める方法を説明する。
ここでは、KrFエキシマリソグラフィを用いて、NA
=0.5、σ=0.5の条件の下で、ピッチ1:3の0.
25μmのホールパターンを半導体基板Sの段差上部及
び下部に形成するものとする。また、半透明膜の透過率
は5%とする。
【0024】図3はシミュレーションにより求めた、焦
点位置ずれ量、位相差及びマスクパターンサイズの関係
を示すグラフである。図3では、位相差120〜180
度の領域を示し、焦点位置の定義は、半導体基板上のパ
ターンサイズが最大となる点とする。位相差180度の
時に焦点位置ずれ量は0であるが、これは従来のハーフ
トーン法に相当する。位相差が0〜180度の領域で
は、位相差が0度ないし180度より離れるにしたが
い、焦点位置ずれ量は十方向(投影レンズに近づく方
向)に大きくなる。なお、位相差が180〜360度の
領域では、位相差が180度ないし360度より離れる
にしたがい、焦点位置ずれ量は−方向(投影レンズより
遠ざかる方向)に大きくなる。
【0025】図4はシミュレーションにより求めた、実
際に半導体基板S上に転写されるパターンサイズと位相
差及びマスクパターンサイズの関係を示すグラフであ
る。図4では位相差120〜180度の領域を示す。図
4からわかるように、位相差が180度に近づくにした
がい、同じマスクパターンサイズに対して、半導体基板
S上に転写されるパターンサイズは小さくなる。
【0026】図3及び図4のグラフから最適位相差及び
最適マスクパターンサイズが求められる。例えば、0.
6μmの焦点位置ずれ、0.25μmのパターンサイズ
を得るためには、位相差130度程度、マスクパターン
サイズ0.25μm程度が適切であると判断される。
【0027】上記の場合のデフォーカスによる寸法変動
を図5に示す。焦点深度の定義は、寸法変動が±10%
以内の範囲であることとし、図5の点線は狙い寸法ー1
0%の値を示す。図5からわかるように、半導体基板S
の段差上部及び下部ともに0.8μm程度の焦点深度が
同時に得られると予想される。すなわち段差を考慮した
実質的な焦点深度は0.8μmとなる。
【0028】図6は本発明の第2の実施の形態の露光用
フォトマスクを示し、(a)は平面図であり、(b)は
側断面図である。図6(a)及び図6(b)に示すよう
に、この露光用フォトマスクM2はマスク基板となるガ
ラス基板13を有する。ガラス基板13の第1の領域1
1では半透明膜14のー層によりパターンが構成されて
いる。ガラス基板13の第2の領域12では半透明膜1
4とその上に付着した透過膜15のニ層によりパターン
が構成されている。透過膜15は半透明膜14のみから
なる第1の領域11に対して、透過率を変えずに位相の
みを変える役割を有する。
【0029】図7は露光用フォトマスクと段差を有する
半導体基板との位置関係を示す側断面図である。図7で
は、第1のマスク領域11が半導体基板Sの段差上部1
7に、第2のマスク領域12が半導体基板Sの段差下部
18に対応している。なお、露光用フォトマスクM2と
半導体基板Sの位置関係はこの逆であってもよい。
【0030】半透明膜14の膜厚は、その通過光と完全
透過部の通過光との位相差が半導体基板Sの段差上部1
7及び下部18で段差に等しい焦点位置ずれを与えるよ
うに設定されている。透過膜15の膜厚は、第2のマス
ク領域12の半透明膜14及び透過膜15を透過する通
過光と完全透過部の通過光との位相差が180度となる
ように設定されている。また、第1のマスク領域11及
び第2のマスク領域12におけるパターンサイズは、半
導体基板Sの段差上部7及び下部8に設計通りの寸法の
パターン19、20を与えるように設計されている。
【0031】第2のマスク領域12におけるパターンサ
イズを設計寸法通りとすると、第1の実施の形態と同
様、第1のマスク領域11におけるパターンサイズを修
正する必要が生じる。
【0032】この方法では、第2のマスク領域12につ
いて通常のハーフトーン法を適用しているため、半導体
基板Sの段差下部18については、第1の実施の形態よ
り広い焦点深度を得ることができる。
【0033】最適位相差及び第1のマスク領域11にお
けるマスクパターンサイズを求める方法は第1の実施の
形態と同様である。ここでは第1の実施の形態と同様の
露光波長・光学条件・半透明膜透過率の下で、半導体基
板Sの段差上部・下部にピッチ1:3の0.25μmの
ホールパターンを形成するものとする。この場合に0.
6μmの焦点位置ずれを得るためには、シミュレーショ
ンにより位相差は160度程度、マスクパターンサイズ
0.24μm程度が適切であると判断される。
【0034】上記の場合のデフォーカスによる寸法変動
を図8に示す。図8からわかるように、半導体基板Sの
段差上部についておよそ1.1μm、段差下部について
およそ1.4μmの焦点深度が同時に得られると予想さ
れる。すなわち段差を考慮した実質的な焦点深度は1.
1μmとなる。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態の露光用
フォトマスクについて説明する。この露光用フォトマス
クのマスクの構成、基板Sとの位置関係は図6及び図7
に示した第2の実施の形態と同様である。ただし、第1
のマスク領域11の半透明膜14を通過する透過光と完
全透過部の通過光との位相差は0度(あるいは180
度)から十方向(投影レンズに近づく方向)に、第2の
マスク領域の半透明膜14及び透過膜15を通過する透
過光と完全透過部の通過光との位相差は0度(あるいは
180度)から−方向(投影レンズより遠ざかる方向)
にずれているものとする。第1の実施の形態で説明した
ように、0度ないし180度を挟んで、焦点位置ずれの
方向は上下方向に逆になる。よって、第1及び第2の実
施の形態よりさらに大きな焦点位置ずれを得ることがで
きる。
【0036】最適位相差・マスクパターンサイズを求め
る方法は第1及び第2の実施の形態と同様である。ただ
し、第1のマスク領域11において生ずる位相差と第2
のマスク領域12において生ずる位相差が等しいなら
は、半導体基板S上におけるパターンサイズは段差上下
で等しくなるため、位相差だけを考慮すればよい。ここ
では第1及び第2の実施の形態と同様の露光波長・光学
条件・半透明膜透過率の下で、半導体基板Sの段差上部
・下部にピッチ1:3の0.25μmのホールパターン
を形成するものとする。この場合に1.2μmの焦点位
置ずれを得るためには、位相差は、第1のマスク領域1
では130度程度、第2のマスク領域ではー130度
(=230度)程度が適切であると判断される。
【0037】上記の場合のデフォーカスによる寸法変動
を図9に示す。図9からわかるように、半導体基板Sの
段差上部・下部ともにおよそ0.8μmの焦点深度が同
時に得られると予想される。すなわち段差を考慮した実
質的な焦点深度は0.8μmとなる。
【0038】図10は、図1に示す本発明の露光用フォ
トマスクの製造方法を示す説明図である。まず、図10
(a)に示すように、ガラス基板21上にMoSi系の
半透明膜22、SiO2膜23、クロム膜24、レジス
ト25を順次堆積したものを準備する。ここでMoSi
系の半透明膜22は適当な透過率を持つ膜厚に調整して
おく。また、クロム膜24は完全に遮光する膜厚にす
る。またSiO2膜23はマスクを使用する際の露光光
に対して透明なものである。
【0039】次いで、図10(b)に示すように、レジ
ストパターンを形成し、それをマスクとして、MoSi
系の半透明膜22までエッチングした後、レジスト25
を剥離すると図10(c)に示すようになる。
【0040】次いで、クロム膜24の上にレジスト26
を塗布し、図10(d)に示すように、第1の領域のみ
にレジスト26が残るようにレジストパターンを形成す
る。レジスト26をマスクとしてクロム膜24のみをエ
ッチングすると、図10(e)に示すように、本発明の
露光用フォトマスクが完成する。ここで、SiO2膜2
3はエッチングのストッパーとして機能する。この製造
方法では、遮光膜をクロム、半透明膜をMoSi系の遮
光膜で構成しているが、これに限らず適当な遮光性と透
過率を持つ膜であればクロムの代わりに使用できる。な
お、位相差は半透明膜の厚さによって生じるのでMoS
i系の半透明膜の厚さと透過率を調整することによって
対処する。
【0041】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、本発
明の実施の形態では、露光波長を248nm、パターン
形状を0.25μmホールパターン、ピッチ1:3、半
透明膜の透過率を5%としているが、露光波長、パター
ン形状、パターン寸法、透過率はこれに限ることはな
く、必要に応じて適宜変更することができる。変更した
場合でもシミュレーションや実験による各パラメータの
最適化によって、上述した実施の形態と同様な効果を得
ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、遮光膜からなる領域
と、半透明膜からなる領域を有し、被露光材の段差及び
所望のパターンサイズに基づいて、半透明膜を通過する
露光光と完全透過部を通過する露光光との最適位相差及
び最適マスクパターンサイズを求め、その最適位相差及
び最適マスクパターンサイズにより形成されるので、半
導体基板の段差上部及び下部に対応して、段差に等しい
距離だけ焦点位置を移動させることができる。従って、
段差上部及び下部それぞれにおいて最適な焦点位置にお
いて所望のパターンを形成することができる。また、段
差の存在によって実質的に制約されていた焦点深度を、
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の露光用フォトマス
クを示し、(a)は平面図であり、(b)は側断面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態の露光用フォトマス
クと段差を有する半導体基板との位置関係を示す側断面
図である。
【図3】シミュレーションにより求めた、焦点位置ずれ
量、位相差及びマスクパターンサイズの関係を示すグラ
フである。
【図4】シミュレーションにより求めた、実際に半導体
基板上に転写されるパターンサイズ、位相差及びマスク
パターンサイズの関係を示すグラフである
【図5】半導体基板の段差上部及び下部におけるCD-Foc
us曲線を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の露光用フォトマス
クを示し、(a)は平面図であり、(b)は側断面図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施の形態の露光用フォトマス
クと段差を有する半導体基板との位置関係を示す側断面
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の露光用フォトマス
クにおける、半導体基板の段差上部及び下部におけるCD
-Focus曲線を示すグラフである。
【図9】本発明の第3の実施の形態の露光用フォトマス
クにおける、半導体基板の段差上部及び下部におけるCD
-Focus曲線を示すグラフである。
【図10】図1の露光用フォトマスクの製造方法を示す
説明図である。
【図11】ハーフトーン法に用いられる従来の露光用フ
ォトマスクを示し、(a)は平面図、(b)は側断面図
である。
【符号の説明】
M1、M2:露光用フォトマスク S:半導体基板 1、11:第1のマスク領域 2、12:第2のマスク領域 3、13:ガラス基板 4、14:半透明膜 5:遮光膜 15:透過膜 6、16:マスク上のホールパターン 7、17:段差上部 8、18:段差下部 9、10、19、29:基板上のホールパターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段差を有する被露光材上に所定のパターン
    を転写する露光用フォトマスクにおいて、遮光膜からな
    る領域と、半透明膜からなる領域を有し、前記被露光材
    の段差及び所望のパターンサイズに基づいて、前記半透
    明膜を通過する露光光と完全透過部を通過する露光光と
    の最適位相差及び最適マスクパターンサイズを求め、そ
    の最適位相差及び最適マスクパターンサイズにより形成
    されることを特徴とする露光用フォトマスク。
  2. 【請求項2】前記半透明膜の膜厚は、半透明膜を通過す
    る露光光と完全透過部を通過する露光光との位相差が前
    記被露光材の段差に略等しい焦点位置ずれを与えるよう
    に設定されることを特徴とする請求項1に記載の露光用
    フォトマスク。
  3. 【請求項3】段差を有する被露光材上に所定のパターン
    を転写する露光用フォトマスクにおいて、半透明膜から
    なる領域と、その半透明膜と透過膜の2層構造からなる
    領域を有し、前記被露光材の段差及び所望のパターンサ
    イズに基づいて、完全光透過部、前記半透明膜からなる
    領域、及び前記半透明膜と透過膜の2層構造よりなる領
    域をそれぞれ通過する露光光の最適位相差及び最適マス
    クパターンサイズを求め、その最適位相差及び最適マス
    クパターンサイズにより形成されることを特徴とする露
    光用フォトマスク。
  4. 【請求項4】前記半透明膜の膜厚は、半透明膜を通過す
    る露光光と完全透過部を通過する露光光との位相差が前
    記被露光材の段差に略等しい焦点位置ずれを与えるよう
    に設定され、前記透過膜の膜厚は、半透明膜及び透過膜
    を通過する露光光と完全透過部を通過する露光光との位
    相差が180度になるように設定されることを特徴とす
    る請求項3に記載の露光用フォトマスク。
  5. 【請求項5】前記被露光材は半導体基板であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載の露
    光用フォトマスク。
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