JPH10231100A - 力補助装置のモータ制御部 - Google Patents

力補助装置のモータ制御部

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JPH10231100A
JPH10231100A JP32821997A JP32821997A JPH10231100A JP H10231100 A JPH10231100 A JP H10231100A JP 32821997 A JP32821997 A JP 32821997A JP 32821997 A JP32821997 A JP 32821997A JP H10231100 A JPH10231100 A JP H10231100A
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force
arm
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motor
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JP32821997A
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Akihiro Ito
彰啓 伊藤
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インピーダンス制御により人間の感覚に合致
するようアームが作動される際にアーム動作の安定性を
向上できる。 【解決手段】 関節部で回転可能に連結されてモータ1
8により回転されるアームを操作する操作力に関する力
・トルク情報が入力されて、この力・トルク情報を変換
すると共にアームからの角度信号をフィードバックして
モータ18の位置サーボ制御を行う位置指令信号を出力
する力補助装置のモータ制御部において、力・トルク情
報のベクトルを速度指令に変換するインピーダンス制御
部と、速度指令を逆運動学変換により関節部の位置指令
に変換する運動学変換部と、外乱を補償する積分補償型
であり、かつアーム及び関節部の機械共振点を避ける2
自由度制御系であると共に、位置指令によりモータの位
置サーボ制御を行う位置サーボ制御部16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作者の小さい力
を補助すべく重量の大きい機器をアクチュエータにより
移動可能に支持する力補助装置に関する。更に詳述する
と、本発明は特に手術用の顕微鏡を小さい力で移動可能
に支持するのに適した力補助装置の駆動モータを制御す
るモータ制御部に関する。
【0002】
【従来の技術】力補助装置は、高齢者又は一般人であっ
ても重さの重い物を操作者の小さい力を増幅することに
よりその物を容易に移動可能となるように支持する装置
である。そして、重量物の移動を人間の感覚に近いもの
としてスムーズな操作感を得るために、インピーダンス
制御の研究がなされている(特開平8−19979号公
報参照)。そして、マニピュレータを剛体としてインピ
ーダンス制御することにより、モータのトルク指令を直
接制御している。
【0003】ところで、医療の分野では、医者が手術中
に患部を拡大して見る顕微鏡を移動可能に支持するため
にマニピュレータスタンドによる力補助装置を使用する
ことがある。この場合の力補助装置の操作感を向上させ
るためにインピーダンス制御を行うことが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た顕微鏡の力補助装置では、顕微鏡の重量は相当大きい
ことと、術者に威圧感を与えないようにアーム等を極力
細くする必要があることとにより、マニピュレータスタ
ンドの固有振動数が小さくなってしまう。このため、イ
ンピーダンス制御されて人間の感覚に合致するように設
定されたアーム動作の振動数とマニピュレータスタンド
の固有振動数とが干渉してしまい、アームの動作が不安
定になることがある。また、アーム動作が不安定になら
ないようにインピーダンスの設定を行うと、アームの制
御に制約を生じてしまい、アームに所望の動作を行わせ
ることができない。
【0005】一方、マニピュレータスタンドを剛体では
なく弾性体としてモデル化することが考えられるが、こ
れでは制御系の構造が著しく複雑になってしまう。
【0006】そこで、本発明は、インピーダンス制御に
より人間の感覚に合致するようアームが作動される際に
アーム動作の安定性を向上できる力補助装置のモータ制
御部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の力補助装置のモータ制御部は、関節部で
回転可能に連結されてモータにより回転されるアームを
操作する操作力に関する力・トルク情報が入力されて、
この力・トルク情報を変換すると共にアームからの角度
信号をフィードバックしてモータの位置サーボ制御を行
う位置指令信号を出力する力補助装置のモータ制御部に
おいて、力・トルク情報のベクトルを速度指令に変換す
るインピーダンス制御部と、速度指令を逆運動学変換に
より関節部の位置指令に変換する運動学変換部と、外乱
を補償する積分補償型であり、かつアーム及び関節部の
機械共振点を避ける2自由度制御系であると共に、前記
位置指令により前記モータの位置サーボ制御を行う各ジ
ョイントの位置サーボ制御部とを備えるようにしてい
る。
【0008】したがって、位置サーボ制御部はアーム及
び関節部の機械共振点を避ける2自由度制御系であるの
で、インピーダンス制御部及び運動学変換部により設定
されたインピーダンスと機械共振点とが干渉して動作を
不安定にすることはない。また、位置サーボ制御部は外
乱を補償する積分補償型であるので、重力や摩擦等の定
値外乱によるアーム動作への影響が排除される。
【0009】そして、請求項2の力補助装置のモータ制
御部では、位置サーボ制御部は、閉ループのゲインをア
ーム及び関節部の機械共振点を避けた値に設定したフィ
ードバック制御器と、閉ループの遅れを補償するフィー
ドフォワード補償器とを備えるようにしている。
【0010】したがって、フィードフォワード補償器に
よりフィードバック制御器の閉ループの遅れが補償され
ているので、位置サーボ制御部の全体としては入力に対
する出力の遅れを生じないことになる。すなわち、フィ
ードバック制御器は閉ループゲインをアーム及び関節部
の機械共振点を避けた値としているので、そのままでは
入力に対して出力が遅れてしまうが、フィードバック制
御器の上流側に配置されるフィードフォワード補償器に
よりフィードバック制御器での遅れの発生が予防され
る。
【0011】このため、位置サーボ制御部では、運動学
変換部からの位置指令を入力して遅れを生ずることなく
モータの位置サーボ制御を行う。これにより、モータの
動作がインピーダンス制御部及び運動学変換部で設定し
た通りとなるので、アーム動作の設定はインピーダンス
制御部及び運動学変換部のみで独立して行うことができ
るようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図2に示
すように、本実施形態の力補助装置のモータ制御部7
は、マニピュレータスタンド8のアームを操作する操作
力に関する力・トルク情報が入力されて、この力・トル
ク情報を変換すると共にアームからの角度信号をフィー
ドバックしてアーム駆動用モータの位置サーボ制御を行
う位置指令信号を出力するものである。そして、このモ
ータ制御部7は、力・トルク情報のベクトルを速度指令
に変換するインピーダンス制御部5と、速度指令を逆運
動学変換によりアームを連結する関節部の位置指令に変
換する運動学変換部14と、位置指令によりモータの位
置サーボ制御を行う位置サーボ制御部16とを備えてい
る。
【0013】さらに、位置サーボ制御部16は、図1に
示すように、外乱を補償する積分補償型であり、かつマ
ニピュレータスタンド8の機械共振点を避ける2自由度
制御系であるものとされている。具体的には、位置サー
ボ制御部16は、閉ループのゲインをアーム及び関節部
の機械共振点を避けた値に設定したフィードバック制御
器21と、閉ループの遅れを補償するフィードフォワー
ド補償器20とを備えている。
【0014】一方、図2及び図3に示すように、力補助
装置の制御装置1は、基台9より関節部を介して順次駆
動可能に連結された剛体である複数のアームA1〜A7
と、複数のアームA1〜A7の各々に所定の動作をさせ
るために駆動される図示しないモータと、アームA7の
先端部に取り付けられた被支持機器としての手術用顕微
鏡2と、この顕微鏡2の近傍に配置される操作ハンドル
3と、操作ハンドル3に加えられる操作力を複数軸方向
の力・トルク情報として出力する力・トルクセンサ(以
下、FTセンサという)4と、FTセンサ4により検出
された複数軸方向の力・トルク情報をもとに各関節部J
1〜J6の動作指令を算出して、この動作指令に基づい
て複数のアームA1〜A7を所定の方向に駆動するモー
タの制御を行うモータ制御部7とを備えている。このう
ち、モータ制御部7は、電気回路やコンピュータのソフ
トウェア等により構成されて作動される。尚、本明細書
中では「力・トルクセンサ」とは、加えられた力に対し
て所定軸、例えばX軸、Y軸、Z軸の軸方向の並進力と
各軸回りの回転力とを同時に測定可能なセンサを意味す
る。
【0015】そして、図3〜図5に示すように、複数の
アームA1〜A7と各アームA1〜A7を駆動するモー
タとによりマニピュレータスタンド8が構成されてい
る。このマニピュレータスタンド8は、基台9に支持さ
れた上下方向に移動可能な第1アームA1と、該第1ア
ームA1に対して鉛直線C1を中心に水平方向に回転可
能に取り付けられた第2アームA2と、これら第1アー
ムA1及び第2アームA2を連結する第1関節部J1
と、第2アームA2に対して水平軸線C2,C2を中心
に鉛直方向に揺動可能に取り付けられた1組の平行リン
クから成る第3アームA3と、これら第2アームA2及
び第3アームA3を連結する第2関節部J2と、第3ア
ームA3に対して水平軸C3を中心に揺動可能に取り付
けられた第4アームA4と、これら第3アームA3及び
第4アームA4を連結する第3関節部J3と、第4アー
ムA4に対して鉛直軸C4を中心に水平方向に回転可能
に取り付けられた第5アームA5と、これら第4アーム
A4及び第5アームA5を連結する第4関節部J4と、
第5アームA5に対して鉛直軸C5を中心に水平方向に
回転可能に取り付けられた第6アームA6と、これら第
5アームA5及び第6アームA6を連結する第5関節部
J5と、第6アームA6に対して水平軸C6,C6’を
中心に回転可能に取り付けられると共に顕微鏡2や操作
ハンドル3が取り付けられた第7アームA7と、これら
第6アームA6及び第7アームA7を連結する第6関節
部J6とを備えている。
【0016】また、各関節部J1〜J6には、それぞれ
独立して回転するモータが取り付けられている。ここで
のモータとしては、電力を駆動源とするサーボモータ若
しくはステッピングモータを用いたり、また油圧モータ
を用いることができる。さらに、各関節部J1〜J6に
は、図示しない角度センサが取り付けられている。この
角度センサにより各関節部J1〜J6の現在の角度が検
出され、この検出結果から顕微鏡2の位置及び移動時の
姿勢が算出される。角度センサとしては例えばエンコー
ダを使用することができる。
【0017】第1アームA1は、本実施形態では基台9
に対して昇降及び水平方向に回転可能に取り付けられて
いる。但し、これに限らず基台9に固定しても構わな
い。各アームのそれぞれを固定状態とするか、水平又は
上下方向移動とするか、水平又は垂直方向回動とするか
等、どのように各アームを連結するかは、どのように被
支持機器を支持し動かすかによって定めるべき事項であ
り、適宜設定すればよい内容であるので、他の構成例に
ついては細かく説明しない。また、第3アームA3,A
3は1組の平行リンク機構を構成しており、各アームA
3,A3の基端側の揺動中心線C2,C2は第2アーム
A2の鉛直方向の位置に配置され、各アームA3,A3
の先端側の揺動中心線C3,C3は第4アームA4の鉛
直方向の位置に配置されている。したがって、第4アー
ムA4は鉛直方向の姿勢が変わらずに移動可能となる。
【0018】顕微鏡2としては、光学顕微鏡や撮像素子
を有するビデオカメラ等を使用することができる。そし
て、本実施形態では、マニピュレータスタンド8による
顕微鏡2の移動及び回転は、指定された移動モードとし
て操作者により選択されたポイントロックモードか平行
移動モードかフォーカス移動モードかオールフリーモー
ドかのいずれかのモードにより行われる。
【0019】ポイントロックモードは、図8に3位置を
代表例として示すように、顕微鏡2の焦点位置10を固
定しその固定した焦点位置10を中心にして焦点距離を
半径とする球面上で、顕微鏡2,2’,2”が常に焦点
位置10を向くように移動及び回転可能に制御するモー
ドである。このモードは、顕微鏡2により焦点位置10
を様々な角度から見るときに使用される。
【0020】平行移動モードは、図9に3位置を代表例
として示すように、顕微鏡2,2’,2”のX,Y,Z
軸の軸方向の並進のみを許容し、回転動作を制限するモ
ードである。この場合、焦点位置10,10’,10”
も顕微鏡2の移動に伴って移動する。このモードは、手
術中の微調整時等に顕微鏡2の鏡筒の姿勢を変えたくな
い場合等に使用される。
【0021】フォーカス移動モードは、図10に示すよ
うに、顕微鏡2の鏡筒、即ち焦点軸(つまりZ軸)方向
の並進とZ軸回りの回転のみが許容されるモードであ
る。このモードは、合焦動作に使用される。
【0022】オールフリーモードは、顕微鏡2のX,
Y,Z軸の軸方向の並進及び回転の6自由度の全てを自
由に変更できるモードである。このモードは、顕微鏡2
の鏡胴や焦点を自由に移動できるので手術を行う際のお
おざっぱな位置決め等に使用される。
【0023】なお、顕微鏡2の移動モードとしては、こ
れらのモードに限られない。例えば、顕微鏡2のX,Y
軸の軸方向の並進のみを許容し、Z軸方向の並進や各回
転を制限する平面移動モードを備えても構わない。この
場合、焦点位置10はXY平面内で移動する。
【0024】また、操作ハンドル3は、FTセンサ4を
介して第7アームA7に取り付けられている。操作ハン
ドル3は、図6及び図7に示すように、全体としてほぼ
山形の形状をなし、中央の取付部3aと該取付部3aの
両端部を斜めに曲折した形状の把持部3b,3bとを備
えている。左右の把持部3b,3bの開放端部近傍に
は、それぞれ2個のプッシュスイッチSL1,SL2,
SR1,SR2が配置されている。これらのプッシュス
イッチSL1,SL2,SR1,SR2の操作により、
顕微鏡2の移動及び回転の所定モード、即ち移動方向を
指定する移動モードが設定される。
【0025】左上スイッチSL1と右上スイッチSR1
とは、顕微鏡2の移動及び回転のモードを設定する場合
に同じ機能を果たす。また、左下スイッチSL2と右下
スイッチSR2とも、顕微鏡2の移動及び回転のモード
を設定する場合に同じ機能を果たす。すなわち、顕微鏡
2の移動及び回転のモード設定する場合、左手により左
側のスイッチSL1,SL2のみを操作しても、右手に
より右側のスイッチSR1,SR2のみを操作しても、
両手により両側のスイッチSL1,SL2,SR1,S
R2を操作しても同じモード設定とみなされる。但し、
右手による操作と左手による操作とが不一致の場合は動
作せず、操作者に報知される。
【0026】そして、本実施形態では、少なくとも一方
の上側スイッチSL1又はSR1のオンによりポイント
ロックモードとなり、少なくとも一方の下側スイッチS
L2又はSR2のオンにより平行移動モードとなり、少
なくとも1組の上側及び下側のスイッチSL1及びSL
2またはSR1及びSR2のオンによりオールフリーモ
ードとなるようスイッチの割り付けがなされ、片手で操
作ができるモードと両手でなければ操作できないモード
とを区別している。
【0027】また、全てのスイッチをオフしている状態
では、各関節部J1〜J6がロックされることにより顕
微鏡2の位置及び姿勢がロックされ動かない。このた
め、不要な力が操作ハンドル3に加わっても顕微鏡2の
位置がずれることはない。なお、図3及び図4中の符号
32は非常停止スイッチであり、この非常停止スイッチ
の操作によっても各関節部J1〜J6がロックされる。
【0028】本実施形態では、顕微鏡2の移動及び回転
のモードをポイントロックモードか平行移動モードかオ
ールフリーモードかのいずれかとしているが、これに限
らず例えばスイッチを増設したり割り付けを変更する等
してフォーカス移動モードや更に別のモードを含めても
構わない。
【0029】また、各スイッチSL1,SL2,SR
1,SR2としては、いずれもボタンを押圧していると
きのみオンされ、指を離すとボタンが戻ってオフになる
種類のスイッチが使用されている。但し、スイッチの割
り付けやスイッチの種類は、これらに限られないのは勿
論である。さらに、本実施形態では左右の把持部3b,
3bに2個ずつのスイッチを配置しているが、これには
限られず、例えば、スイッチを左右の把持部3b,3b
に1個ずつ配置して、スイッチをオン(クリック動作)
した回数によりモードを切り換えるようにしても良い。
【0030】FTセンサ4としては、本実施形態では円
盤形状の市販品(フォーストルクセンサ、ビーエルオー
トテック社製、又は6軸力覚センサ、ニッタ社製)の6
軸フォーストルクセンサが使用されている。この6軸フ
ォーストルクセンサは、X,Y,Zの各軸方向である3
方向の並進力及びX,Y,Zの各軸回りの3方向のトル
クを検出するもので、基体に歪みゲージを張り付け、そ
の歪みゲージの出力信号を処理することで、上記6軸方
向の力・トルク情報である信号を得ることができるセン
サである。このFTセンサ4は、図7に示すように、F
Tセンサ4の内プレート4aには操作ハンドル3の取付
部3aが固定され、FTセンサ4の外筒4bは第7アー
ムA7に止着されている。このFTセンサ4は、内蔵さ
れた複数の歪みゲージにより操作ハンドル3への操作者
の操作力またはトルクを6軸方向について検出する。
【0031】図2に示すように、FTセンサ4とインピ
ーダンス制御部5との間には、FT(力・トルク)セン
サアンプ11とFT(力・トルク)センサ信号処理部1
2と操作力座標変換部13とが介在されている。これら
FTセンサアンプ11とFTセンサ信号処理部12と操
作力座標変換部13とは、電気回路やコンピュータのソ
フトウェア等により構成され作動される。
【0032】FTセンサ4には、FTセンサアンプ11
が接続されている。このFTセンサアンプ11は、FT
センサ4からの力・トルク情報である上記6軸方向のア
ナログ信号を増幅してデジタル信号に変換する。
【0033】FTセンサアンプ11には、FTセンサ信
号処理部12が接続されている。FTセンサ信号処理部
12は、FTセンサアンプ11からのデジタル信号をフ
ィルタに通過させて高周波成分をノイズカットすると共
にFTセンサ4の固有の補正値に基づいて較正する。す
なわち、FTセンサ4は通常、固有のバイアス等を持っ
ているので、このような測定値を較正して正しい6軸方
向の力またはトルクに変換する。
【0034】FTセンサ信号処理部12には、操作力座
標変換部13が接続されている。操作力座標変換部13
は、操作ハンドル3の操作方向とFTセンサ4の取付方
向とのずれを補正するためにFTセンサ信号処理部12
で得られた6軸方向の力またはトルクの座標変換を行
う。すなわち、FTセンサ4を第7アームA7に取り付
ける際に取付スペースの都合により、FTセンサ4が検
知する6軸方向の座標とマニピュレータスタンド8の6
軸方向の座標とが一致しないことがある。この場合にF
Tセンサ4が測定した6軸方向の座標を操作力座標変換
部13により補正してマニピュレータスタンド8の座標
と一致させるものである。
【0035】操作力座標変換部13では、操作ハンドル
3の重力補償に関する補正をも行うことが好ましい。そ
の方法は公知のもので構わない。
【0036】また、本実施形態では、FTセンサ4とモ
ータ制御部7との間にFTセンサアンプ11とFTセン
サ信号処理部12と操作力座標変換部13とが介在され
ているが、これに限らずFTセンサ4による測定値が6
軸の力またはトルクに対応し操作力との間で座標が一致
するものであれば、これらFTセンサアンプ11とFT
センサ信号処理部12と操作力座標変換部13とを設け
なくても構わない。
【0037】さらに、図2に示すように、操作力座標変
換部13には、モータ制御部7が接続されている。モー
タ制御部7は、インピーダンス制御部5と軌道制御部6
と運動学変換部14と位置指令変換部15と位置サーボ
制御部16とサーボドライバ17とを有している。
【0038】操作力座標変換部13に接続されるインピ
ーダンス制御部5では、インピーダンス制御が行われ
る。一般的には、インピーダンス制御とは、アクチュエ
ータをトルク発生装置として数式1によりアクチュエー
タの操作力Tmを制御する方法である。
【0039】
【数1】 Tm=(J−Jn)θ”+(C−Cn)θ’+Kn(θr−θ) θ”=(1/Jn){Kn(θr−θ)−Cnθ’+Td} 本実施形態では、インピーダンス制御部5は、操作者が
操作ハンドル3を操作する際に重力負荷や弾性的な振動
を感ずることなく慣性または粘性を感じながら操作でき
るように、6軸方向の力またはトルクを慣性または粘性
を感じられる操作感を得られるような各軸方向の速度ま
たは角速度の指令ベクトルに変換する。したがって、顕
微鏡2の操作者はより自然な動作に近いアナログ的な操
作感を得ることができ、肉体的・精神的な負担が軽減さ
れる。
【0040】慣性または粘性を感じられる操作感を得ら
れるようなインピーダンス制御部5での変換の方法とし
ては、公知の方法を利用することができる。例えば、慣
性及び粘性の一般的な運動方程式である数式2を数式3
のように変形して、FTセンサ4により検出された力・
トルクベクトルfから速度ベクトルvを得る。
【0041】
【数2】Mv’+Cv=f 但し、M:慣性係数行列、C:粘性係数行列
【0042】
【数3】 v=(Ms+C)-1f ここで、v=(Mx My Mz Rx Ry Rz)T 但し、Mx,My,Mzは焦点のX,Y,Z軸方向の並
進速度指令を表し、Rx,Ry,Rzは焦点のX,Y,
Z軸回りの回転角速度指令を表す。
【0043】したがって、操作点3cでの力・トルク信
号の各軸成分がインピーダンス制御により各軸方向の動
作指令である速度指令に変換され求められる。また、慣
性係数行列Mや粘性係数行列Cの大きさは通常固定で良
いが、これらの大きさを可変として操作性を調整可能に
することが好ましい。
【0044】さらに、インピーダンス制御部5では、操
作ハンドル3を両手で操作するときには大きな操作ゲイ
ンにより顕微鏡2の移動または回転の速度が比較的速
く、片手で操作するときには小さな操作ゲインにより顕
微鏡2の速度が比較的遅くなるように設定されている。
これにより、顕微鏡2の移動・回転について速度性又は
精緻性のいずれを優先するかが顕微鏡2の使用状態、即
ち両手で操作するか片手で操作するかに応じて選択する
ことができる。これは、両手で操作するときは大まかな
位置決めを行うことが多いので速い動作が要求されるこ
とと、片手で操作するときは手術中に顕微鏡2を覗いて
いることが多いので微少な位置設定を行うために精緻性
が要求されることとによるものである。
【0045】インピーダンス制御部5には、軌道制御部
6が接続されている。軌道制御部6は、操作スイッチS
L1,SL2,SR1,SR2により選択された顕微鏡
2の移動モードに基づいて顕微鏡2が移動可能な軌道を
設定すると共に、その軌道上で操作ハンドル3の操作に
対応した顕微鏡2の移動及び回転の方向を決定する。す
なわち、軌道制御部6では、インピーダンス制御部5で
算出された移動速度指令ベクトルを各移動モードに合致
する動作指令に変換する。
【0046】各移動モードにおける動作指令としての顕
微鏡2の移動及び回転の動作速度指令ベクトルの変換方
法を以下に説明する。
【0047】固定された第1アームA1の座標系を原座
標系とし、顕微鏡2の焦点位置10の座標系を焦点座標
系とした場合に、この焦点座標系の原座標系に対する同
時変換行列Tfが公知の方法により求める。例えば、ベ
クトル(△x △y △zθx θy θz)T に対す
る同時変換行列Tfは、数式4に示すものとなる。そし
て、各モード固有の既知の回転行列Ruを基にして、数
式5に示すように新たな同時変換行列Tf’を求める。
【0048】
【数4】
【0049】
【数5】Tf’=Tf・Ru 例えばポイントロックモードでは、顕微鏡2の焦点位置
10を中心に焦点距離を一定に保ちながら顕微鏡2の位
置と姿勢を一定球面上のみの移動として許す動作である
から、同時変換行列Tfの位置ベクトル(u v w)
を変更せずに姿勢ベクトル(θu θv θw)のみを
変更する動作を行う。具体的には、焦点座標系のu,
v,w軸回りの回転θu,θv,θwのみを行う。例え
ば、u軸回りにθuだけ回転させる際の回転行列Ru
は、数式6に示すものとなる。
【0050】
【数6】
【0051】そして、インピーダンス制御部5で算出さ
れた動作速度指令ベクトルを同時変換行列Tf’により
変換する。その際に、動作速度指令ベクトルの各要素の
うち、移動モードにより異なる所定の要素のみを使用す
る。
【0052】オールフリーモードでは、X,Y,Z各軸
方向の並進及び回転(姿勢変更)の6自由度全てを自由
に動作できるモードであるから、焦点の動作速度指令ベ
クトルは数式7に示すものとなる。
【0053】
【数7】(Mx My Mz Rx Ry Rz)T この動作速度指令ベクトルのMx,My,Mzは焦点の
X,Y,Z軸方向の並進速度指令を表し、Rx,Ry,
Rzは焦点のX,Y,Z軸回りの回転角速度指令を表
す。したがって、このモードではインピーダンス制御部
5で算出された動作速度指令ベクトルをそのまま変換す
ることになる。
【0054】ポイントロックモードでは、焦点位置10
が固定され焦点回りの回転のみが許容されるので、動作
速度指令ベクトルは数式8に示すものとなる。
【0055】
【数8】 (0 0 0 Rx+αMy Ry+αMx Rz)T したがって、インピーダンス制御部5で算出された動作
速度指令ベクトルのうち、焦点のX,Y,Z軸方向の並
進速度指令を表すMx,My,Mzの各要素は位置ベク
トルとしては無視されるので、操作力として軸方向への
並進力が加えられても顕微鏡2がその方向に移動してし
まうことはない。なお、焦点回りの球面上で移動を行う
ときに操作ハンドル3の操作点3cが僅かに並進してい
ることから、Rx及びRyについて並進を考慮した補正
がなされている。
【0056】平行移動モードでは、動作速度指令ベクト
ルは数式9に示すものとなる。
【0057】
【数9】(Mx My Mz 0 0 0)T したがって、操作点3cでの各軸回りの回転指令は無効
となり、顕微鏡の向きは維持される。
【0058】フォーカス移動モードでは、動作速度指令
ベクトルは数式10に示すものとなる。
【0059】
【数10】(0 0 Mz 0 0 Rz)T したがって、顕微鏡2の鏡筒軸の軸方向の並進と該軸回
りの回転のみが許容される。
【0060】なお、各モードにおける顕微鏡2の移動及
び回転の動作速度指令ベクトルの変換方法は上述した本
実施形態のような方法に限らず、他の方法でも構わない
のは勿論である。
【0061】さらに、運動学変換部14は、軌道制御部
6により算出された動作速度指令ベクトルに従って顕微
鏡2を動作させる際の各関節部J1〜J6を駆動するた
めのモータの角速度を算出する。各モータの角速度の算
出は、角度センサにより得られた各関節部J1〜J6の
角度から顕微鏡2の位置及び向きを求め、この顕微鏡2
を前述の軌道制御部6により算出された動作速度指令ベ
クトルに従って動作させるように逆運動学変換により行
われ各モータの位置(角度)指令を出力する。
【0062】そして、位置指令変換部15では、各モー
タの角位置指令を補間して、各モータの位置サーボ系に
同期した位置(角度)指令を生成する。すなわち、位置
指令変換部15は運動学変換部14による各モータの角
位置を補間する。このため、運動学変換部14で十分に
細かく各モータの角位置の算出がなされていれば、位置
指令変換部15はなくても構わない。
【0063】また、図1及び図2に示すように、位置サ
ーボ制御部16と例えばD/Aコンバータから成るサー
ボドライバ17とモータ18と該モータ18による回転
位置を検出するための角度センサとしてのサンプラー1
9とは、モータ18の角度がサンプラー19により角度
信号として検出され、この検出出力が位置サーボ制御部
16にフィードバックされる位置(角度)サーボ制御系
とされている。そして、マニピュレータスタンド8の所
定箇所に取り付けられた各関節部J1〜J6を駆動する
各モータは、それぞれこのような位置(角度)サーボ制
御系によって制御される。
【0064】この位置(角度)サーボ制御系の中で、位
置サーボ制御部16は、図1に示すように、外乱を補償
する積分補償型であり、かつマニピュレータスタンド8
の機械共振点を避ける2自由度制御系であるものとされ
ている。具体的には、位置サーボ制御部16は、閉ルー
プのゲインをアーム及び関節部の機械共振点を避けた値
に設定したフィードバック制御器21と、閉ループの遅
れを補償するフィードフォワード補償器20とを備えて
いる。すなわち、各関節部J1〜J6ごとの位置サーボ
系を、積分補償型の2自由度制御系として構成してい
る。
【0065】また、サーボドライバ17はPWMインバ
ータ等による電力変換器であり、位置サーボ制御部16
から出力された位置指令信号をモータ駆動用の電力に変
換してモータ18に供給する。このサーボドライバ17
としては、電流フィードバック補償を含んだものを使用
しても構わない。また、モータ18としてACモータを
使用する場合は、コミュテーション制御を行うことが望
ましい。
【0066】そして、位置指令変換部15からの位置指
令をフィードフォワード補償器20及びフィードバック
制御器21で連続的に処理する。そして、得られた位置
指令をサーボドライバ17に入力してモータ18を駆動
する。モータ18の駆動による各関節部J1〜J6の角
度は角度センサとしてのサンプラー19により検出さ
れ、フィードバック制御器21の内部でフィードバック
される。
【0067】フィードバック制御器21は、モータ制御
における速度推定機能と、その推定値による極配置機能
と、積分補償による外乱推定補償機能とを有するものと
されている。このフィードバック制御器21の制御特性
は、図11のボード線図の太実線に示すように、第1ポ
ール及び第2ポールで折れ曲がり、各曲折点の前後は高
周波を除きほぼ直線状となる。また、フィードバック制
御器21の制御特性は、マニピュレータスタンド8の共
振点を避けるように低く設定されている。
【0068】このフィードバック制御器21の速度推定
機能と極配置機能とは、以下の理論により導かれる。ま
ず、モータ18の位置出力の伝達関数はK/{s(s+
λ)}により近似される。この伝達関数をデジタル制御
するためにサーボドライバ17による0次ホールドとサ
ンプラー19による位置のサンプルとを付加してサンプ
リング時間τ(秒)で制御することにすると、サーボド
ライバ17からサンプラー19までの間での離散時間系
の入出力特性は、差分演算子δを用いて数式11により
近似表現される。
【0069】
【数11】 yi={r0/p(δ)}ui p(δ)=δ2+p1δ ここで、yi は位置のサンプル出力、ui はサーボドラ
イバ17への制御入力である。このフィードバック制御
器21の目的は、位置指令vi からサンプル出力yi
至る伝達関数を、数式11の入出力特性に対して数式1
2に示すものとなるように制御することである。
【0070】
【数12】 yi={m0/m(δ)}vi m(δ)=δ2+m1δ+m0 ここで、m0/m(δ)は、ω1 及びω2 (rad/
s)に極を持つように設定される。そして、数式12を
満たすように、フィードバック制御器21を数式13に
示す制御則に沿って構成する。
【0071】
【数13】
【0072】数式13をブロック図化したものを図1
(B)に示す。同図に示すように、フィードバック制御
器21は、比例制御部22と1次制御部23と2次制御
部24と2次IIRフィルタ25とを備えることにな
る。比例制御部22は、位置指令vi にGを掛けてui
としてサーボドライバ17に出力する。1次制御部23
は、ui にk(δ)を掛けて出力する。2次制御部24
は、サンプラー19からのサンプル出力yi にh(δ)
を掛けて出力する。2次IIRフィルタ25は、1次制
御部23と2次制御部24とから出力の和をq(δ)で
除してui に加える。
【0073】ここで、q(δ),k(δ),h(δ)は
δの多項式で、数式14に示すものとされる。ここで、
q(δ)は任意に設定するカットオフ周波数ωq (ra
d/s)の2次IIRフィルタの分母である。
【0074】
【数14】 q(δ)=δ2+q1δ+q0 k(δ)=k1δ+q0 h(δ)=h2δ2+h1δ+h0 次に、数式14の係数k1 ,h0 ,h1 ,h2を求め
る。G=m0 /r0 とすると、数式11及び数式13に
より位置指令vi からサンプル出力yi に至る特性は、
数式15に示すようになる。
【0075】
【数15】
【0076】ここで、数式16を満たすように係数k
1 ,h0 ,h1 ,h2を求めることにより、制御目的が
達成される。
【0077】
【数16】p(δ){q(δ)−k(δ)}−r0
(δ)=m(δ)q(δ) この数式16は両辺ともδについての4次のモニック多
項式であるから、係数比較によって4本の方程式が連立
することになる。これに対し未知係数は4つであるの
で、いずれも唯一解が求められる。
【0078】一方、フィードバック制御器21の外乱推
定補償機能は積分補償によるものであり、以下の理論に
より導かれる。この外乱推定補償機能とは、外乱に対す
る応答特性、即ち制御入力ui に加わる外乱ξi からサ
ンプル出力yi への応答特性である。また、外乱として
は、重力や摩擦等の定値外乱が考えられる。
【0079】制御対象に対しては数式17に示すように
外乱が加わる。
【0080】
【数17】yi={r0/p(δ)}(ui+ξi) ここで、数式17のui に制御則(数式13)を代入し
てvi =0として整理すると数式18に示すようにな
る。
【0081】
【数18】
【0082】ここで、外乱ξi をステップ状定値外乱と
すると、そのz変換はξ’/δのように表される。そし
て、数式19の関係が成り立つので、数式18の定常応
答は0となる。
【0083】
【数19】q(δ)−k(δ)=δ(δ+q1−k1) したがって、フィードバック制御器21が外乱ξi を抑
制することができる。特に、重力による外乱は完全に補
償されることになるので、重力に対する位置オフセット
を生ずることがないと共に各関節部J1〜J6の位置サ
ーボ系が安定する。
【0084】一方、このフィードバック制御器21の制
御特性は、図11のボード線図の太実線に示すように第
1ポール及び第2ポールで折れ曲がった形状であるの
で、このままでは位置指令変換部15からの位置指令に
対する応答に遅れを生じてしまう。このため、位置指令
変換部15とフィードバック制御器21との間に設けら
れたフィードフォワード補償器20により、閉ループ系
であるフィードバック制御器21の極を補償する。これ
により、デッドビート特性が生じて、位置指令に対する
応答性が向上する。以下、フィードフォワード補償の理
論を説明する。
【0085】低次元ロバスト極配置法により制御系を設
計した場合、閉ループ制御系の離散時間系伝達関数は数
式20に示すものとなる。
【0086】
【数20】
【0087】ここで、τは制御周期(秒)であり、
1 ,m2 はそれぞれ閉ループ制御系の極(実根)(r
ad/s)である。そして、フィードフォワード補償器
20の目的は、この閉ループ制御系にフィードフォワー
ド補償を行い、指令に対する応答特性及び追従性を改善
することである。
【0088】図12に示すように、出力が有限整定応答
となるようなフィードフォワード補償を掛けた場合は、
指令応答は(z-2)となりオーバーシュートのない良好
なデッドビート特性が得られる。このときの位置偏差応
答は(1−z-2)であるので、定位置定常偏差(ステッ
プ応答偏差)は、数式21に示すように0となる。
【0089】
【数21】
【0090】これに対し、定速度定常偏差(ランプ応答
偏差)は、数式22に示すように2τとなる。すなわ
ち、周波数F(Hz)の2τ倍の位置偏差が残ることに
なる。
【0091】
【数22】
【0092】そして、フィードフォワード補償の実現は
数式23に示すようにする。
【0093】
【数23】vk=Vk-2+(Vk−Vk-1)/a0+(a1
1)(Vk-1−Vk-2)/a0 ここで、Vk は位置指令であり、vk はフィードフォワ
ード補償の出力である。数式23をブロック図化したも
のを図13に示す。同図に示すように、フィードフォワ
ード補償器20は、第1〜第6制御部26,27,2
8,29,30,31を備えたものとなる。第1制御部
26は、位置指令Vk にz-1を掛けて出力する。第2制
御部27は、第1制御部26からの出力にz-1を掛けて
出力してフィードフォワード補償の出力vk とする。第
3制御部28及び第4制御部29は、位置指令Vk と第
1制御部26の出力との差を入力する。第3制御部28
では、入力値にF1 (=1/m1 τ)を掛けて第1制御
部26の出力に加える。第4制御部29では、入力値に
-1を掛けて出力する。第5制御部30は、第3制御部
28の出力z-1を掛けて出力する。第6制御部31は、
第3制御部28及び第4制御部29の出力の和と第5制
御部30の出力との差を入力してF2 (=1/m2 τ)
を掛けて第2制御部27の出力に加える。
【0094】以上により構成した力補助装置の制御装置
の作動を図14に示すフローチャートに沿って説明す
る。操作者が操作ハンドル3に設けられたプッシュスイ
ッチSL1,SL2,SR1,SR2を押して所望の移
動モードを選択しながら操作ハンドル3を操作すると、
その操作によって操作ハンドル3に加えられた操作力は
FTセンサ4により検出される。FTセンサ4は、操作
ハンドル3に加えられた操作力を受けて、その操作力の
力又はトルクを6軸方向のFTセンサ信号として出力す
る(ステップ101)。FTセンサ信号はFTセンサア
ンプ11及びFTセンサ信号処理部12で処理されて、
FTセンサ4における6軸方向の力・トルクに関するデ
ジタル信号に変換される(ステップ102,ステップ1
03)。
【0095】一方、ハンドル操作を行う時と同時に操作
されたプッシュスイッチ等の操作スイッチSL1,SL
2,SR1,SR2の指示により、操作者が選択した顕
微鏡2の移動モードに対応した操作スイッチ信号が発生
する(ステップ104)。操作スイッチ信号は、操作力
座標変換部13とインピーダンス制御部5と軌道制御部
6とに伝達される。操作力座標変換部13では、ハンド
ル3の操作が両手か片手かにより座標変換方法を異なら
せるようになっている。
【0096】そして、操作力座標変換部13によりFT
センサ4の取付けと顕微鏡2の関係を補正されて顕微鏡
の向きに合致した方向の力とトルクの信号に変換される
(ステップ105)。この時、FTセンサ4の取り付け
と顕微鏡2の関係を補正して顕微鏡2の向きに合致した
方向の力とトルクの信号に変換する。変換された信号は
インピーダンス制御部5によりインピーダンス制御され
て、操作者に慣性と粘性とを感じさせる速度指令に変換
される(ステップ106)。さらに、軌道制御部6で
は、操作者が操作スイッチSL1,SL2,SR1,S
R2により設定した移動モードに応じて所定の軌道に沿
って顕微鏡2が移動するように、速度指令が選択または
変換される(ステップ107)。
【0097】一方、各関節部J1〜J6を駆動する各モ
ータの回転角度は各モータに連結されたエンコーダによ
り検出されている(ステップ113)。このエンコーダ
により検出される角度信号は、運動学変換部14と位置
サーボ制御部16とサーボドライバ17とに入力され
る。
【0098】軌道制御された各モータ用の速度指令は運
動学変換部14で逆運動学変換され、各モータ(各軸)
を駆動するための角位置指令に変換される(ステップ1
08)。この角位置指令は位置指令変換部15で位置サ
ーボ制御部16に同期するよう補間される(ステップ1
09)。そして、位置サーボ制御部16及びサーボドラ
イバ17を介して各モータ(各軸)ごとにモータ駆動の
フィードバック制御及びフィードバック制御を行う(ス
テップ110〜ステップ112)。このように、アーム
A1〜A7の移動及び回転を行うための各モータを制御
することにより、操作者は顕微鏡2に所望の移動または
回転を与えることができる。
【0099】したがって、本実施形態の力補助装置の制
御装置によれば、操作力座標変換部13でFTセンサ4
の座標系を顕微鏡2の焦点座標系に変換する際に、操作
スイッチSL1,SL2,SR1,SR2の操作状態に
応じた補正をも行っているので、操作ハンドル3の操作
を両手で行っても片手のみで行っても自然な操作感を得
ることができる。
【0100】また、図1(B)に示すように、位置サー
ボ制御部16のフィードバック制御器21は、オブザー
バフィードバックによる極配置制御系に積分型の外乱補
償機能を持たせると共に制御系のモデル次数を2次とい
う少ない次数に抑えながら外乱ロバストとなる完全極配
置を達成している。
【0101】そして、このフィードバック制御器21を
使用することにより、比較的簡単な構造のフィードフォ
ワード補償器20で指令応答特性を有限整定応答に近似
させること、即ち約100%のフィードフォワード効果
を得ることができる。これにより、インピーダンス制御
により算出された好ましい操作感を損なうことなく顕微
鏡2の移動・回転に反映することができる。
【0102】また、本実施形態では、力補助装置を医療
顕微鏡2のパワーアシスト用に使用しているので、操作
範囲や負荷重量に対してアーム剛性を低くすることと位
置サーボ系を安定動作させることとが不可欠となる。つ
まり、閉ループゲインを小さくせざるを得ないと共に、
指令追従性能を高くする必要がある。本実施形態の力補
助装置によれば、上述した位置サーボ制御部16を使用
することにより小さな閉ループゲインのフィードバック
制御器21に対して指令追従性能を高くすることができ
るので、この力補助装置は特に医療顕微鏡に適したもの
とすることができる。
【0103】さらに、フィードフォワード補償器20で
は指令応答のみを有限整定応答特性にしているので、制
御系内部のノイズ等に影響されることはない。ここで、
制御系モデルのゲインを低くしか設定できない場合で
も、軌跡精度の向上と位置決め時間の短縮を図ることが
できる。
【0104】さらに、制御系モデルの第1ポールの補償
と第2ポールの補償とを調整機構及びスイッチにより各
々独立して行うことができる。また、指令応答特性をボ
ード線図のゲイン線図のイメージで任意に設定すること
ができる。そして、位置サーボ制御をソフトウェアサー
ボ化した場合、比較的長いサンプリング時間でも良好な
入出力特性を得ることができる。
【0105】また、2自由度位置サーボ系の応答性はイ
ンピーダンス制御により得られた速度指令よりも十分に
大きくなるので、見かけ上は速度指令と速度とが一致す
る。このため、マニピュレータスタンド8の固有振動数
に左右されずに動作の安定性を保ちつつ、インピーダン
ス制御を独立して設定することができる。
【0106】しかも、本実施形態での位置サーボ制御系
は各関節部J1〜J6ごとに別個独立のものなので、制
御の構成を極めて簡素化することができる。
【0107】また、本実施形態では顕微鏡2の移動につ
いて移動モードごとの軌道制御を行っているので、その
前提として高精度の位置制御が必要とされている。上述
したモータ制御部7を使用することによりこの前提は満
たされるので、本実施形態のモータ制御部7は被支持機
器の軌道制御を行う力補助装置に対して特に有効とな
る。
【0108】更に、本実施形態の力補助装置の制御装置
によれば、操作者が加える操作力の力・トルク情報にイ
ンピーダンス制御部5によりインピーダンス制御を加え
て各関節部J1〜J6の動作を行うモータに対して動作
指令を算出し、各モータを制御することにより複数のア
ームA1〜A7の移動及び回転の操作にあたり慣性及び
粘性を主体とした自然な操作感を得ることができる。こ
れにより、顕微鏡2の移動及び回転を自然に近くスムー
ズに行うことができる。
【0109】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では被支持機器として手術用
の顕微鏡2を用いているが、これに限らず他の機器を用
いても構わない。具体的には、本実施形態の力補助装置
を病院や家庭等での介護作業の補助や、一般産業での重
量物運搬の補助や、産業用ロボットのダイレクトティー
チング作業の補助に適用することができる。また、上記
実施形態におけるアームA1〜A7は水平方向の回動及
び垂直方向の回動の双方を行い、それによって被支持機
器としての顕微鏡2があらゆる向きを向くことが出来る
ようになっているが、用途によっては水平方向の回動の
み又は垂直方向の回動のみのアーム構成でもよく、ま
た、上下方向移動や水平方向移動を加えてもよい。
【0110】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の力補助装置のモータ制御部は、インピーダンス制御
部と、運動学変換部と、外乱を補償する積分補償型であ
り、かつアーム及び関節部の機械共振点を避ける2自由
度制御系であると共に、前記位置指令により前記モータ
の位置サーボ制御を行う各ジョイントの位置サーボ制御
部とを備えているので、インピーダンス制御部及び運動
学変換部により設定されたインピーダンスとアーム及び
関節部の機械共振点とが干渉して動作を不安定にするこ
とを防止できる。これにより、力補助装置の動作の安定
化を図ることができる。
【0111】また、位置サーボ制御部は外乱を補償する
積分補償型であるので、重力や摩擦等の定値外乱による
アーム動作への影響を排除することができる。特に重力
に関しては、重力に対する位置オフセットを生ずること
がない。これにより、力補助装置の動作の安定性をより
向上させることができる。
【0112】さらに、位置サーボ制御部を複数の関節部
のそれぞれに別個独立に設けることができるので、位置
サーボ制御の構成を極めて簡素化することができる。
【0113】また、請求項2の力補助装置のモータ制御
部では、位置サーボ制御部は、閉ループのゲインをアー
ム及び関節部の機械共振点を避けた値に設定したフィー
ドバック制御器と、閉ループの遅れを補償するフィード
フォワード補償器とを備えているので、位置サーボ制御
部の全体として入力に対して遅れを生ずることなく出力
を行うことができる。このため、位置サーボ制御部は、
運動学変換部からの位置指令に遅れを生ずることなくモ
ータの位置サーボ制御を行うことができる。これによ
り、モータの動作をインピーダンス制御部及び運動学変
換部で設定した通りに行わせることができるので、アー
ム動作の設定はアーム及び関節部の固有振動数に左右さ
れずに安定した動作を維持しながらインピーダンス制御
部及び運動学変換部のみで独立して行うことができる。
このため、モータ制御を容易に高精度に行うことができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る力補助装置のモータ制御部の位置
サーボ制御部の一実施形態を示し、(A)はフィードフ
ォワード補償器のブロック図、(B)はフィードバック
制御器のブロック図である。
【図2】力補助装置の制御装置を示す概念図である。
【図3】マニピュレータスタンドを示す側面図である。
【図4】顕微鏡の取付状態を示す顕微鏡の側面図であ
る。
【図5】マニピュレータスタンドを示すスケルトン図で
ある。
【図6】操作ハンドル及び操作スイッチを示す正面図で
ある。
【図7】操作ハンドルの力・トルクセンサへの取付状態
を示す斜視図である。
【図8】ポイントロックモードでの顕微鏡の移動状態を
示す斜視図である。
【図9】平行移動モードでの顕微鏡の移動状態を示す斜
視図である。
【図10】フォーカス移動モードでの顕微鏡の移動状態
を示す斜視図である。
【図11】モータの位置サーボ制御によるゲイン特性を
示すボード線図である。
【図12】モータの位置サーボ制御による指令応答を示
すブロック図である。
【図13】位置サーボ制御部のフィードフォワード補償
器を示すブロック図である。
【図14】力補助装置の制御方法を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
5 インピーダンス制御部 7 モータ制御部 14 運動学変換部 16 位置サーボ制御部 18 モータ 20 フィードフォワード補償器 21 フィードバック制御器 J1〜J6 関節部 A1〜A7 アーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関節部で回転可能に連結されてモータに
    より回転されるアームを操作する操作力に関する力・ト
    ルク情報が入力されて、この力・トルク情報を変換する
    と共に前記アームからの角度信号をフィードバックして
    前記モータの位置サーボ制御を行う位置指令信号を出力
    する力補助装置のモータ制御部において、前記力・トル
    ク情報のベクトルを速度指令に変換するインピーダンス
    制御部と、前記速度指令を逆運動学変換により前記関節
    部の位置指令に変換する運動学変換部と、外乱を補償す
    る積分補償型であり、かつ前記アーム及び前記関節部の
    機械共振点を避ける2自由度制御系であると共に、前記
    位置指令により前記モータの位置サーボ制御を行う各ジ
    ョイントの位置サーボ制御部とを備えたことを特徴とす
    る力補助装置のモータ制御部。
  2. 【請求項2】 前記位置サーボ制御部は、閉ループのゲ
    インを前記アーム及び前記関節部の機械共振点を避けた
    値に設定したフィードバック制御器と、前記閉ループの
    遅れを補償するフィードフォワード補償器とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の力補助装置のモータ制御
    部。
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