JPH10230359A - クローラ走行式自動溶接装置 - Google Patents
クローラ走行式自動溶接装置Info
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- JPH10230359A JPH10230359A JP3722297A JP3722297A JPH10230359A JP H10230359 A JPH10230359 A JP H10230359A JP 3722297 A JP3722297 A JP 3722297A JP 3722297 A JP3722297 A JP 3722297A JP H10230359 A JPH10230359 A JP H10230359A
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Abstract
に吸着可能で、かつ走行速度をそれぞれ制御可能な走行
クローラ2A,2Bを配置すると共に、走行体1の中間
部に左右方向にシフト自在な溶接トーチ3を装備し、走
行体1の前部および後部に溶接線を検出するセンサ21
A,21Bを配置し、前部センサ21Aと後部センサ2
1Bとの検出信号に基づいて、走行体1の走行体中心線
に対する溶接線の傾斜角と、溶接トーチ3の走行体中心
線からのシフト量を演算し、溶接トーチ3の位置を制御
するとともに、傾斜角とシフト量がそれぞれ0になるよ
うに、左右の走行クローラ2A,2Bの走行速度を制御
するメインコントローラ5を設けた。
Description
備え、船殻ブロックなど大形外板の溶接を自動的に走行
して上向き自動溶接が可能なクローラ走行式自動溶接装
置に関する。
ドッグ等において、船体外板を溶接する作業は、ほとん
どが人手により行われている。特に船殻ブロックの底部
外板を溶接する作業は、上向き溶接となり、長時間を要
するため、自動化が要請されていた。
定の軌道上を走行する走行体に、多関節アームを有する
溶接ロボットを配置した自動溶接装置が見られ、一定の
範囲の被溶接物であれば、軌道を設定することにより容
易に自動溶接することができる。
形状を持った船体外板を溶接する場合、それぞれの船体
ごとの各溶接範囲に軌道を設けることは容易ではなく、
また船体ごとのプログラムの作成にも多大な費用と労力
を必要とする。
行装置に着目して、溶接の自動化を図ることを目的とす
るもので、請求項1記載の発明は、上記問題点を解決し
て、上向き溶接などの人手による作業に大きい労力を必
要とし、不特定で広範な長大な被溶接物を自動的に上向
き溶接できるクローラ走行式自動溶接装置を提供するこ
とを目的とする。
に本発明の請求項1記載の発明は、走行体の両側にそれ
ぞれ被溶接材に吸着可能で、かつ走行速度を制御可能な
走行クローラを配置すると共に、走行体の中間部に左右
方向にシフト自在な溶接トーチを装備し、走行体の前部
に溶接線を検出する前部センサと、走行体の後部に溶接
線を検出する後部センサとを配置し、前記前部センサと
後部センサとの検出信号に基づいて、走行体の走行体中
心線に対する溶接線の傾斜角と、溶接トーチの走行体中
心線からのシフト量を演算し、溶接トーチの位置を制御
するとともに、前記傾斜角とシフト量がそれぞれ0にな
るように、左右の走行クローラの走行速度を制御するコ
ントローラを設けたものである。
行体を被溶接材に吸着させつつ走行させるので、大きさ
の異なる長大な部材の上向き溶接を自動化することがで
き、作業員を3K作業から解放できる。またその走行制
御を走行体の前部と後部に設けたセンサにより溶接線を
検出し、これに基づいて左右の走行クローラの走行速度
を制御することで、走行体を溶接線に沿わせて走行させ
ることができる。またコントローラによる簡単な制御で
溶接トーチを溶接線上方に沿って移動させ正確に溶接す
ることができる。
えて、コントローラを、まず左右の走行クローラを同一
の基準速度で駆動して走行体の移動速度を溶接トーチの
溶接速度と一致させ、左右の走行クローラを前記基準速
度から等速度分相対して加算および減算し走行体の方向
制御を行うように構成したものである。
度を溶接トーチの溶接速度と同一であることを基準とし
て、この基準速度に対して左右の走行クローラを同量ず
つ増減させることで、走行体の走行速度を変えることな
く方向制御を行うことができ、走行体を溶接速度に合わ
せつつ容易に方向制御することができる。
行式自動溶接装置の実施の形態を図1〜図10に基づい
て説明する。
〜図4に示すように、左右に走行クローラ2A,2Bを
有する走行体1に、溶接トーチ3を搭載した溶接台車装
置4と、この溶接台車装置4を制御するメインコントロ
ーラ5を備えた外部制御部6と、前記溶接トーチ3に溶
接用電源を供給するとともに走行体1および外部制御部
6に電源を供給する電源装置7と、前記溶接トーチ3に
溶接ワイヤ8を給送するワイヤ給送装置9とを具備し、
支援設備として図7に示すサポート台車10が配備され
ている。
2Bは、リンクチェーン間に永久磁石が装着されるとと
もに駆動輪体および遊点輪体間に巻張され、走行体1を
保持して被溶接材である逆向きの鋼製床面や垂直床面、
ここでは船体外板41を走行可能に構成されている。ま
た左右の走行クローラ2A,2Bは、それぞれ独立した
走行用サーボモータ(図示せず)に連動連結されて走行
駆動され、それぞれの駆動速度差により走行体1の方向
転換を行うことができる。
保持するトーチ支持装置11は、走行体1に形成された
溶接用空間1aの前部に配置されており、図5,図6に
示すように、走行体1に立設された左右方向の支持壁1
2の後面に、上下一対の横行レール13を介して横行体
14が左右方向にシフト自在に配設されている。そし
て、この横行体14の後面に、左右一対の昇降レール1
5を介して昇降体16が昇降自在に支持され、この昇降
体16に支持アーム17を介して溶接トーチ3が保持さ
れている。
トーチシフト装置18は、支持壁12の前面に左右方向
に支持された横行用ねじ軸18aと、この横行用ねじ軸
18aに嵌合された雌ねじ部材18bと、巻掛け伝動機
構18cを介して横行用ねじ軸18aを回転駆動する横
行用サーボモータ18dと、支持壁12の切欠き窓12
aを介して雌ねじ部材18bと横行体14とを連結する
連結部材18eとで構成されている。さらに溶接トーチ
3を昇降するトーチ昇降装置19は、横行体14の後面
に左右方向に支持された昇降用ねじ軸19aと、この昇
降用ねじ軸19aに嵌合された雌ねじ部材19bと、巻
掛け伝動機構19cを介して昇降用ねじ軸19aを回転
駆動する昇降用サーボモータ19dと、昇降体16の切
欠き窓16aを介して雌ねじ部材19bと横行体14と
を連結する連結部材19eとで構成されている。
射する赤色レーザ光により、溶接線ABを検知して、図
8に示すように、走行体1の走行体中心線MNと溶接線
ABとの距離La,Lbを計測する前部センサ21Aお
よび後部センサ21Bが配設されている。また走行クロ
ーラ2A,2Bの前後位置には、落下防止用センサ22
がそれぞれ設けられている。
5を操作するCRT23およびキーボード24と、前部
および後部センサ21A,21Bをそれぞれ操作するセ
ンサコントローラ25A,25Bと、リモートコントロ
ールボックス26が接続された中継ボックス27が具備
されている。
8は、+側がワイヤ給送装置9の溶接ワイヤ8に接続さ
れ、−側が被溶接材である船体外板41に接続されてい
る。また、不活性ガスボンベ29からCO2ガスが供給
されている。
に、走行自在な台車本体31に油圧シリンダ等からなる
高さ調節装置32を介して反転受け台33が昇降自在に
支持され、この反転受け台33は図示しない反転装置に
よりストッパ34,34の間で180°反転可能に構成
されている。したがって、この反転受け台33に溶接台
車装置4を正立姿勢で乗り移らせた後、反転受け台33
を反転して溶接台車装置4を反転姿勢とし、高さ調節装
置32により船体外板41と同一レベルに調整して、溶
接台車装置を船底外板41に取り付けることができる。
また逆の操作で船体外板41から取り出すことができ
る。
を参照して説明する。この倣い制御は、前部センサ21
Aと後部センサ321Bから検出される走行体中心線M
Nとの距離La,Lbから溶接トーチ3のシフト量U
と、走行体中心線MNに対する溶接線ABの傾斜角θを
求め、θ=0、U=0を制御目標とする(θ=0が優
先)ものである。
置、Oaは前部センサ21Aの原点位置、Obは後部セ
ンサ21Bの原点位置、Haは前部センサ21Aと溶接
トーチ3との距離、Hbは後部センサ21Bと溶接トー
チ3との距離とすると、溶接トーチ3のシフト量Uは、 U=[(La+Lb)/(Ha+Hb)]×Hb−Lb… また、走行体中心線MNに対する溶接線ABの傾斜角θ
は、 tan θ=(La+Lb)/(Ha+Hb) θ=tan-1 (La+Lb)/(Ha+Hb)…により
求められる。さらに、VLは左走行クローラ2Aの走行
速度、VRは右走行クローラ2Bの走行速度、ΔVは左
右の走行クローラ2A,2Bの速度差とすると、 ΔV=K1|V|[θ−K2×U×(V/|V|)]…−1 VL=V−ΔV,VR=V+ΔV…−2,3 ここで、K1,K2は倣いゲイン、θは前部で走行体中
心線MNより左側が+である。
=10°のずれでΔV=20%の速度差を発生させると
すると、K1=0.2/(10π/180)=1.14
6となり、U=50mmのずれでΔθ(≡K2×U)=
10°の進行方向修正を発生させるとすると、K2=
(10×π/180)/50=0.00349となる。
度差を発生させるとすると、K1=0.2/(20π/
180)=0.573となり、U=50mmのずれでΔ
θ(≡K2×U)=20°の進行方向修正を発生させる
とすると、K2=(20×π/180)/50=0.0
0698となる。
ート台車10の反転受け台33から船体外板41の底面
に反転姿勢で乗り移らせた後、溶接台車装置4が自動運
転される。この時の制御動作を図9,図10を参照して
説明する。 1.メインコントローラ5の入出力装置であるキーボー
ド24により溶接速度Vが設定される(Step1)。 2.自動溶接中には、前部センサ21Aによる溶接線A
Bの検出データと、後部センサ21Bの溶接線ABの検
出データから,走行体中心線MNからのずれ量La,L
bを求め、溶接トーチ3のシフト位置Uと、走行体1の
傾斜角θを算出する(Step11)。 3.走行体1の傾斜角θから倣い走行のための左右の走
行クローラ2A,2Bの速度ΔVを算出し(Step1
2)、さらに溶接トーチ3のシフト位置U(Step1
3)を算出する。 4.トーチシフト装置18の横行用モータ18dと、左
右の走行クローラ2A,2Bの駆動モータに指令値Uお
よび±ΔVを指令する(Step14)。
0を使用して溶接台車装置4を船体外板41の底面に反
転姿勢で乗り移らせ、セッティングして開始操作をする
だけで、溶接台車装置4が前部、後部のセンサ21A,
21Bの検出信号に基づいて溶接線ABに沿って溶接速
度に合わせて自動走行させ、トーチシフト装置18およ
びトーチ昇降装置19により溶接トーチ3の位置を制御
して上向き溶接を自動的に行うことができる。したがっ
て、労働者を3K労働から解放することができ、また船
体外板41ごとのプログラムも不要で、また多種類の船
体外板41に適用することができる。
持装置11に代えて、溶接台車装置4に多関節アーム5
1を有する溶接ロボット52を配置することもできる。
明によれば、走行クローラにより走行体を被溶接材に吸
着させつつ走行させるので、大きさの異なる長大な部材
の上向き溶接を自動化することができ、作業員を3K作
業から解放できる。またその走行制御を走行体の前部と
後部に設けたセンサにより溶接線を検出し、これに基づ
いて左右の走行クローラの走行速度を制御することで、
走行体を溶接線に沿わせて走行させることができる。ま
たコントローラによる簡単な制御で溶接トーチを溶接線
上方に沿って移動させ正確に溶接することができる。
ローラの走行速度を溶接トーチの溶接速度と同一である
ことを基準として、この基準速度に対して左右の走行ク
ローラを同量ずつ増減させることで、走行体の走行速度
を変えることなく方向制御することができ、走行体を溶
接速度に合わせつつ容易に自動溶接することができる。
施の形態を示す全体構成図である。
である。
である。
す側面図である。
す説明図である。
を示す構成図である。
示す流れ図である。
態を示す側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】走行体の両側にそれぞれ被溶接材に吸着可
能で、かつ走行速度を制御可能な走行クローラを配置す
ると共に、走行体の中間部に左右方向にシフト自在な溶
接トーチを装備し、 走行体の前部に溶接線を検出する前部センサと、走行体
の後部に溶接線を検出する後部センサとを配置し、 前記前部センサと後部センサとの検出信号に基づいて、
走行体の進行方向に沿う走行体中心線に対する溶接線の
傾斜角と、溶接トーチの走行体中心線からのシフト量を
演算し、溶接トーチの位置を制御するとともに、前記傾
斜角とシフト量がそれぞれ0になるように、左右の走行
クローラの走行速度を制御するコントローラを設けたこ
とを特徴とするクローラ走行式自動溶接装置。 - 【請求項2】前記コントローラは、まず左右の走行クロ
ーラを同一の基準速度で駆動して走行体の移動速度を溶
接トーチの溶接速度と一致させ、左右の走行クローラを
前記基準速度から等速度分相対して加算および減算し走
行体の方向制御を行うように構成したことを特徴とする
クローラ走行式自動溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03722297A JP3888721B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | クローラ走行式自動溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP03722297A JP3888721B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | クローラ走行式自動溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10230359A true JPH10230359A (ja) | 1998-09-02 |
JP3888721B2 JP3888721B2 (ja) | 2007-03-07 |
Family
ID=12491576
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---|---|---|---|
JP03722297A Expired - Fee Related JP3888721B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | クローラ走行式自動溶接装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3888721B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111215772A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-06-02 | 北京博清科技有限公司 | 焊接运动控制方法、系统、装置、计算机设备及存储介质 |
JP2022501197A (ja) * | 2019-06-22 | 2022-01-06 | 北京博清科技有限公司 | クローラ式溶接ロボット |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP03722297A patent/JP3888721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022501197A (ja) * | 2019-06-22 | 2022-01-06 | 北京博清科技有限公司 | クローラ式溶接ロボット |
CN111215772A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-06-02 | 北京博清科技有限公司 | 焊接运动控制方法、系统、装置、计算机设备及存储介质 |
CN111215772B (zh) * | 2020-02-20 | 2022-03-04 | 北京博清科技有限公司 | 焊接运动控制方法、系统、装置、计算机设备及存储介质 |
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