JPH11333592A - 自動溶接システム - Google Patents

自動溶接システム

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JPH11333592A
JPH11333592A JP10143358A JP14335898A JPH11333592A JP H11333592 A JPH11333592 A JP H11333592A JP 10143358 A JP10143358 A JP 10143358A JP 14335898 A JP14335898 A JP 14335898A JP H11333592 A JPH11333592 A JP H11333592A
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JP
Japan
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welding
robot
welding robot
closed space
traveling rail
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Withdrawn
Application number
JP10143358A
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English (en)
Inventor
Kimihiro Shimoyama
公宏 下山
Hiroshi Tsujii
浩 辻井
Ken Fujita
藤田  憲
Shigeru Furuya
茂 古谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルボトムタンク内のような閉空間内にお
ける溶接作業を自動化することにより、溶接作業の作業
能率を向上させるとともに、作業員の負担軽減を図り、
建造船の製造コストの低減等を図ることができるように
する。 【解決手段】 開口部を通じて閉空間200内に持ち込
まれ、その閉空間200内で溶接対象箇所1A〜1Cに
対応するように配置され着脱自在に取り付けられた走行
レール5と、開口部を通じて閉空間200内に持ち込ま
れ、走行レール5を走行するように装備された移動台車
3およびその移動台車3に取り付けられた溶接ロボット
7とをそなえ、移動台車3の走行レール5に沿った走行
と溶接ロボット7の溶接アーム7aの移動動作とを行な
いながら、溶接対象箇所1A〜1Cを自動溶接するよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船台ステージ上に
設置された建造船のダブルボトム内の突き合わせ溶接に
用いて好適な、自動溶接システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図19は建造船(コンテナ船)の船倉部
の一部を破断してその構造を模式的に示す部分斜視図で
ある。図19に示すように、コンテナ船の船倉部100
0の下方には、アッパプレート101とボトムプレート
102とで上下を区画されたダブルボトムタンク(ダブ
ルボトム)200が形成されている。ダブルボトムタン
ク200内には、内部を船体左右方向に区画するガーダ
120や上部ロンジ111(図1参照),下部ロンジ1
12(図1参照)が装備されている(図1,図2参
照)。
【0003】ところで、コンテナ船をはじめとして、あ
る程度の大型船を建造する場合、船体を長手方向のブロ
ックに分けて各ブロック毎に建造しておき、これらのブ
ロックを船台ステージ上に配置して、各ブロック間を溶
接することより、全体の建造を完了させる工法が、広く
用いられている。この場合の各ブロック間の溶接は、突
き合わせ溶接となるが、例えば、図19に示すコンテナ
船のダブルボトムタンク200においては、互いに隣接
するアッパプレート101,上部ロンジ111,ボトム
プレート102,下部ロンジ112、ガーダ120等が
相互に突き合わせ溶接により接合されている。
【0004】従来、このような船台ステージ上のコンテ
ナ船の建造における各鋼板の溶接作業においては、開空
間で行なえ且つ単純な平行部分の溶接には、一部、自動
溶接を用いる場合があるが、このような従来の自動溶接
は本格的なものではなく、実際には、ダブルボトムタン
ク200内の突き合わせ溶接は、溶接技術の優れた作業
員の手作業による溶接が主となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、近年、新造船の
建造においては、競争激化による理由から、コスト低減
へ向けてあらゆる努力を積み重ねて、自動化,効率化を
推進している。しかしながら、ダブルボトムタンク20
0内は狭隘で閉鎖された空間であるため作業環境が悪
く、その溶接作業においては作業員の負担が大きいとい
う課題がある。更に、溶接作業の大部分は作業員による
手作業で行なわれることから、作業能率が上がらず、製
造コストの低減を図ることができないという課題もあ
る。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ダブルボトムタンク内のような閉空間内にお
ける溶接作業を自動化することにより、溶接作業の作業
能率を向上させるとともに、作業員の負担軽減を図り、
建造船の製造コストの低減等を図ることができるように
した、自動溶接システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の自動溶接システムは、開口部を介して入出可
能な閉空間内において溶接作業が必要な溶接対象箇所に
自動溶接を施す自動溶接システムであって、開口部を通
じて閉空間内に持ち込まれ、この閉空間内で溶接対象箇
所に対応するように配置され着脱自在に取り付けられた
走行レールと、開口部を通じて閉空間内に持ち込まれ、
走行レールを走行するように装備された移動台車および
この移動台車に取り付けられた溶接ロボットとをそな
え、移動台車の走行レールに沿った走行と溶接ロボット
の溶接アームの移動動作とを行ないながら、溶接対象箇
所を自動溶接することを特徴としている。
【0008】なお、請求項1記載の自動溶接システムに
おいて、閉空間が、船台ステージ上に設置されアッパプ
レートとボトムプレートとで上下を区画された建造船の
ダブルボトム内であるとともに、開口部が、ダブルボト
ム内に入出できるようにアッパプレートに形成されたマ
ンホールであって、溶接対象箇所が、ダブルボトム内の
ボトムプレート又はガーダ又は上部ロンジ又は下部ロン
ジの突き合わせ溶接部分であってもよい(請求項2)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図18は本発明の一実
施形態としての自動溶接システムを説明するもので、こ
のうち、図1はその構成を模式的に示すダブルボトム内
の透視斜視図、図2はその構成を模式的に示すダブルボ
トムの横断面図側面図である。なお、図2は、便宜上、
車輪付き従動台車4に取り付けられる溶接用ワイヤ供給
装置8(図10参照)を省略している。
【0010】本実施形態としての自動溶接システムは、
図1に示すように、走行レール5,移動台車(溶接ロボ
ット移動台車)3,溶接ロボット7および車輪付き従動
台車4(図2参照)をそなえて構成されており、船台ス
テージ上に設置された建造船(図19参照)の、アッパ
プレート101とボトムプレート102とで上下を区画
されたダブルボトムタンク200(ダブルボトム)内の
ボトムプレート102,ガーダ120,上部ロンジ11
1,下部ロンジ112の突き合わせ溶接部分(溶接線
1)を溶接対象箇所とするものである。
【0011】なお、図1,図2中、既述の符号と同一の
符号もしくは略同一の部分を示しており、図1に示す溶
接線1A,1B,1Cを境に、これよりも図中左下方の
ブロックB1と、図中右上方のブロックB2とが、相互
に溶接により結合される。つまり、ブロックB1,B2
は、それぞれ、ボトムプレート102とアッパープレー
ト101との間にガーダ120を溶接され、ボトムプレ
ート102の上面には下部ロンジ112を、アッパープ
レート101の下面には上部ロンジ111を溶接された
状態で、船台ステージ上の所要の位置に載置される。こ
れらのブロックB1,B2は、各アッパープレート10
1,各ボトムプレート102,各ガーダ120,各上部
ロンジ111,各下部ロンジ112をそれぞれ相互に溶
接する必要があるが、このうち各ボトムプレート10
2,各ガーダ120,各上部ロンジ111,各下部ロン
ジ112はダブルボトムタンク200内で、互いに突き
合わせ溶接することになり、本自動溶接システムは、こ
のような突き合わせ溶接に用いられる。
【0012】ここで、本システムの各部分を詳細に説明
する。ダブルボトムタンク200におけるブロックB1
とブロックB2との突き合わせ溶接は、溶接線1A,1
B,1Cにおいて行なわれる。溶接線1B,1Cは短い
ため溶接ロボット7の溶接アーム7aの移動ストローク
のみで溶接ロボット7自体を移動させることなく全てを
溶接できるが、溶接線1Aは長いため溶接ロボット7の
溶接アーム7aの移動ストロークのみでは、全てを溶接
することができない。そこで、溶接線1Aに沿うように
溶接ロボット7自体を移動させながら溶接を行なうよう
になっている。
【0013】走行レール5が、図1,図2に示すよう
に、ダブルボトムタンク200内において、溶接線1
A,1B,1Cの所定距離内に位置するように且つアッ
パプレート101およびボトムプレート102と平行に
配置され着脱自在に設置されている。この走行レール5
には、溶接ロボット移動台車3および車輪付き従動台車
4が移動自在に取り付けられており、これらの溶接ロボ
ット移動台車3および車輪付き従動台車4は、ダブルボ
トムタンク200内を、走行レール5に沿って、アッパ
プレート101およびボトムプレート102と平行に移
動できるようになっている。
【0014】図3(A),(B)はともに走行レール5
の構成を説明するための図で、図3(A)は図2のD1
部を拡大して示す図、図3(B)は図3(A)のD2矢
視図である。走行レール5は、図3(A),(B)に示
すように、支持部材51,レール部53および継手板5
2をそなえて構成されている。支持部材51は矩形断面
形状を有する柱状の部材であり、アルミニウム等で構成
されている。又、支持部材51は軽量化のため中空にな
っており、その内部には強度確保のためのリブが形成さ
れている。
【0015】この支持部材51の一側には、レール部5
3を取り付けられるレール取付部51A,51Aが上下
に対をなしてそなえられる。レール部53は、山形の段
面形状を有するように成形された板状の部材であり、山
側の面が外側を向くように上下対称に配置されて、各レ
ール取付部51A,51Aに図示しないボルト等により
固定されている。
【0016】また、支持部材51およびレール部53
は、ともにマンホール103からダブルボトムタンク2
00内に持ち込み易く、且つ、ダブルボトムタンク20
0内に適当に配設し易いように、適当な長さに分割され
ており、レール部53を取り付けられた支持部材51を
ダブルボトムタンク200内に持ち込んで、ダブルボト
ムタンク200内で支持部材51を互いに連結させるこ
とで走行レール5を組み立てるようになっている。
【0017】このため、支持部材51の各端部には、継
手板52,52′が図示しないボルト等により固定され
ており、各支持部材51を所定位置に配置して、隣接す
る各端部において、これらの継手板52,52′どうし
を蝶ネジ54により締結することにより、支持部材51
を互いに連結結合させて所定長さの走行レール5を構成
するようになっている。従って、敷設したいレール長分
だけ支持部材51を継ぎ足すことで走行レール5を構成
できるようになっている。
【0018】継手板52,52′により支持部材51を
互いに連結結合されて構成された走行レール5は、図2
に示すように、上下に結合された複数の支持棒55によ
り上部ロンジ111および下部ロンジ112に固定され
ており、これにより、走行レール5をダブルボトムタン
ク200内の溶接線1に沿った所定の位置に配設して、
溶接対象箇所に溶接作業を施すことができるようになっ
ている。つまり、支持棒55は走行レール5の支持部材
51に蝶ネジ等により固定され、走行レール5の上下方
向に突設されており、上下の各支持棒55の先端がそれ
ぞれ上部ロンジ111の下縁,下部ロンジ112の上縁
に圧着して、突っ張り状態で走行レール5を固定するよ
うになっている。従って、蝶ネジ等を緩めれば走行レー
ル5を取り外すことができ、継手板52,52′を結合
する蝶ネジ54を取り外すことにより走行レール5を分
解することができる。このように、走行レール5はダブ
ルボトムタンク200内で着脱自在に設置されるように
なっているのである。
【0019】また、図4は溶接ロボット移動台車3およ
び車輪付き従動台車4を走行レール5に取り付けた様子
を示す側面図、図5は溶接ロボット移動台車3の構成を
説明するための側面図、図6は図5のB−B断面図、図
7は図5のA−A断面図、図8は図5のE−E段面図、
図9は図5のC−C断面を一部破断して示す図である。
【0020】溶接ロボット移動台車3と車輪付き従動台
車4とは、図4に示すように、連結棒37により連結さ
れた状態で、走行レール5に走行可能に取り付けられて
おり、溶接ロボット移動台車3の走行に従って車輪付き
従動台車4も走行レール5に沿って走行するようになっ
てる。溶接ロボット移動台車3は、図5に示すように、
駆動台車ベース31,駆動モータ32,エンコーダ3
3,スライドベース35c,Vガイドホイール34a,
34bおよび取付調整機構35をそなえて構成されてい
る。
【0021】駆動台車ベース31には、溶接ロボット7
がボルト等により固定されるようになっており、この駆
動台車ベース31に、スライドベース35c,Vガイド
ホイール34a,34bおよび取付調整機構35がそれ
ぞれ取付けられている。スライドベース35cは、駆動
台車ベース31の表面に装備されたガイド35d,35
dにより両縁部を挟持され、所要方向にスライド自在に
取り付けられており、図5〜図7に示すように、このス
ライドベース35cに駆動モータ32およびエンコーダ
33が固定されている。
【0022】駆動モータ32の回転軸には、図6に示す
ように、V字型に形成された溝を有する駆動タイヤ32
aが装備されており、駆動モータ32は、この駆動タイ
ヤ32aの溝部分を山型の走行レール5に当接させた状
態で取り付けられ、駆動タイヤ32aを回転駆動するこ
とにより走行レール5に駆動力を伝達し、溶接ロボット
移動台車3および車輪付き従動台車4を移動させるよう
になっている。この駆動モータ32は、サーボモータ等
により構成され、図示しない制御装置によりその動作を
制御されるようになっている。
【0023】エンコーダ33は、走行レール5上におけ
る溶接ロボット移動台車3の移動距離を検出し、溶接ロ
ボット移動台車3の位置決めを行なうものであり、駆動
モータ32に隣接してそなえられ、図7に示すように、
V字型に形成された溝を有する検出タイヤ33aが取り
付けられている。エンコーダ33は、この検出タイヤ3
3aの溝部分を走行レール5に当接させており、溶接ロ
ボット移動台車3の移動に従って検出タイヤ33aが回
転し、この検出タイヤ33aの回転数をカウントするこ
とにより走行レール5上における溶接ロボット移動台車
3の移動距離を検出するようになっている。又、このエ
ンコーダ33は、検出した溶接ロボット移動台車3の移
動距離を、図示しない制御装置に送るようになってい
る。
【0024】Vガイドホイール34a,34bは、図8
に示すように、ともにV字型に形成された溝を有する従
動輪であり、そのV字型の溝が走行レール5の山型に形
成された頂点部分に整合し圧接するように、上下の走行
レール5を挟持するように配設されている。これによ
り、溶接ロボット移動台車3が走行レール5に沿ってガ
タつくことなく円滑に走行できるようになっている。
【0025】取付調整機構35は、スライドベース53
cの上下方向位置(図5参照)を調整するもので、図9
に示すように、スライドベース35cに固定された部材
35eと、駆動台車ベース31とに固定された部材31
aと、これらの歩合35e,31aの間に介装されたス
プリング35aと、駆動台車ベース31に螺挿された調
整ネジ35bとから構成されている。
【0026】つまり、スライドベース35cは、ガイド
35d,35dに案内され図5中上下方向にスライドし
うるようになっているが、前後2か所において、部材3
5e,31a間に介装されたスプリング35aによって
図5中上方に付勢されている。一方、調整ネジ35b
は、部材35eに当接することによりスライドベース3
5cの上方への移動を規制している。
【0027】したがって、調整ネジ35bを操作するこ
とで、スライドベース35cの上下方向位置を調整する
ことができる。したがって、取付調整機構35により、
スライドベース35cに枢支された駆動タイヤ32aお
よび検出タイヤ33aの走行レール5に対する位置を調
整し、溶接ロボット移動台車3の走行レール5への取付
状態を調整できるようになっている。
【0028】また、駆動タイヤ32aや検出タイヤ33
aをゴムタイヤ等の弾性タイヤで構成した場合、スプリ
ング35aの付勢力を利用して、この取付調整機構35
によって駆動タイヤ32aが走行レール5を押圧する押
圧力を調節することができるため、駆動モータ32の駆
動力を走行レール5に安定してかけることができるほ
か、エンコーダ33の検出タイヤ33aを走行レール5
に押圧させることができるため、検出タイヤ33aと走
行レール5との間に滑りが発生することがないようにで
き、溶接ロボット移動台車3が走行レール5に沿って走
行している途中で外れることがないようにすることがで
きる。
【0029】車輪付き従動台車4は、図4に示すよう
に、従動台車ベース41に、溶接用ワイヤ供給装置取付
台42およびVガイドホイール34a,34bをそなえ
て構成されており、溶接用ワイヤ供給装置取付台42に
は、図10に示す溶接用ワイヤ供給装置8を取り付ける
ことができるようになっている。図10は溶接用ワイヤ
供給装置8の構成を模式的に示す斜視図であり、溶接用
ワイヤ供給装置8は、ワイヤリール81をそなえてお
り、後述する溶接用ロボット7の先端部に取り付けられ
た溶接工具6へ溶接用ワイヤ64(図12参照)を供給
するようになっている。又、溶接用ワイヤ供給装置8に
は、図示しないシールドガス供給装置から炭酸ガス等の
シールドガスが供給されるようになっており、更に、溶
接用ワイヤ供給装置8には図示しない溶接電源装置が接
続されている。
【0030】溶接用ワイヤ供給装置8に送られたシール
ドガス(炭酸ガス)や溶接電力は、それぞれ溶接工具6
に供給され、この溶接工具6によって溶接線1A〜1C
のガスアーク溶接(炭酸ガスアーク溶接)が行なわれる
ようになっている。また、溶接用ワイヤ供給装置8は、
図示しない制御装置によりその動作を制御されるように
なっており、この制御装置により、溶接用ワイヤ供給装
置から溶接工具6への溶接用ワイヤ64(図12参
照),シールドガス,溶接電流および溶接電圧の供給状
態が調節制御されるようにようになっている。
【0031】なお、車輪付き従動台車4に取り付けられ
ているVガイドホイール34a,34bは、前述した、
溶接ロボット移動台車3に取り付けられているVガイド
ホイール34a,34bと同一のものであり、同様の作
用効果により車輪付き従動台車4を走行レール5に走行
自在に取り付けるようになっている。図11は溶接用ロ
ボット7の斜視図であるが、この図11に示すように、
溶接用ロボット7は多関節ロボット(図11では7軸制
御ロボット)であり、その溶接アーム7aの先端部に、
後述する溶接工具6が取付けられるようになっている
(図1参照)。
【0032】また、溶接ロボット7は、図示しない制御
装置によりその動作を制御されるようになっており、こ
の制御装置による制御により、各関節部を自在に作動さ
せて溶接アーム7aの移動動作を行ない、溶接工具6を
所定の位置へと移動させるようになっている。図12,
図13はともに溶接工具6の構成を模式的に示す図であ
り、図12はその側面図、図13は図12のF矢視図で
ある。
【0033】溶接工具6は、図12,図13に示すよう
に、溶接トーチ61,CCDカメラ62およびレーザ照
射装置63a,63bをそなえて構成されている。溶接
トーチ61には、溶接用ワイヤ供給装置8から溶接用ワ
イヤ64,シールドガスおよび溶接電力が供給されるよ
うになっており、溶接トーチ61の先端部に突出させた
溶接用ワイヤ64の先端部(作用点)においてガスアー
ク溶接(炭酸ガスアーク溶接)を行なうようになってい
る。
【0034】また、溶接トーチ61は溶接用ワイヤ64
によるワイヤタッチセンシングを行なうことができるよ
うになっており、溶接用ワイヤ64が溶接対象箇所に接
触すると、その旨を図示しない制御装置に送るようにな
っている。レーザ照射装置63a,63bおよびCCD
カメラ62は、溶接トーチ1の先端に突出させた溶接用
ワイヤ64の先端部を溶接線1に正確に配置するため
に、位置決めするための位置決め装置であり、各レーザ
照射装置63a,63bから照射されるレーザビームの
輝線をCCDカメラ62により撮影し、この画像データ
を図示しない制御装置に送るようになっている。
【0035】また、レーザ照射装置63a,63bおよ
びCCDカメラ62は、溶接対象箇所(溶接線1A〜1
C)の開先角度やギャップ(突き合わせ溶接を行なう部
材間の隙間)の大きさを検出し、これらの開先角度やギ
ャップの情報も制御装置に送るようになっている。制御
装置は、溶接ロボット移動台車3のエンコーダ33から
送られる溶接ロボット移動台車3の移動距離の情報か
ら、溶接ロボット移動台車3の走行レール5上における
位置を算出し、溶接ロボット移動台車3が予め設定され
た位置に位置するように、溶接ロボット移動台車3の駆
動モータ32を制御するようになっている。
【0036】また、制御装置は、CCDカメラ62から
送られる画像データに基づいて、レーザビームの輝線と
CCDカメラ62の光軸とから溶接線1と溶接トーチ6
1の作用点とのギャップを検出し、この検出結果に基づ
いて溶接ロボット7の溶接アーム7aの移動制御を行な
い、溶接トーチ61の作用点を溶接線1に正確に配置す
るようになっている。
【0037】さらに、制御装置は、CCDカメラ62等
から送られる開先角度やギャップの情報に基づいて、こ
れらの開先角度やギャップの大きさに応じた溶接条件
(溶接速度,溶接電流,溶接電圧,ウィビング等)を、
予め備えるデータベースから抽出し、これらの溶接条件
に基づいて、溶接トーチ61による溶接を自動制御する
ようになっている。
【0038】ところで、上述の溶接ロボット移動台車
3,車輪付き従動台車4,溶接ロボット7等は、それぞ
れアッパプレート101に形成された開口部であるマン
ホール103(図14参照)から持ち込むことができる
ような大きさに構成されている。ここで、溶接工具6を
そなえた溶接ロボット7を、建造船のダブルボトムタン
ク200内へ搬入/搬出する汎用アームロボット昇降装
置について図14〜図17を用いて説明する。
【0039】図14は汎用アームロボット昇降装置の構
成を模式的に示す側面図、図15は溶接ロボット7の搬
入/搬出の過程を段階的に示す側面図、図16は図15
のG−G矢視付近を模式的に示す図、図17は図15の
H−H矢視付近を模式的に示す図である。なお、図15
では、1つの図中に溶接ロボット7の移動過程を示して
おり、便宜上、一部の溶接ロボット7については鎖線で
示す。
【0040】汎用アームロボット昇降装置は、図14に
示すように、枠フレーム301,ホイスト305,ワイ
ヤロープ303,ワイヤロープ取付金物304,ロボッ
ト取付金具302(図16参照)およびロボット取付台
306(図16参照)をそなえて構成されている。この
例えば、アッパプレート101における、一方(図14
中左側)のガーダ120付近に、開口部であるマンホー
ル103が形成されており、このマンホール103上に
枠フレーム301が取り付けられている。
【0041】この枠フレーム301は、マンホール10
3の周囲に沿って配設されるベース部材311と、この
ベース部材311から立設する一対の昇降用支柱312
とをそなえて構成されており(図14,図17参照)、
更に、この昇降用支柱312の上端部には、それぞれプ
レート313が溶接等により固着されている。又、各プ
レート313には、ワイヤロープ303,303の各一
端部を固定するための孔313Aがそれぞれ形成されて
おり、これらのプレート313の孔313Aに、ワイヤ
ロープ303の各一端部がそれぞれ固定されている。
【0042】また、溶接ロボット7の搬入にあたって、
枠フレーム301のベース部材311には、枕板(図示
せず)が設置され、この枕板の上に溶接ロボット7を載
置することにより、ワイヤロープ303に懸吊する前の
溶接ロボット7がダブルボトムタンク200内に落下し
ないようにしている。一方、ダブルボトムタンク200
内の、下部ロンジ112におけるマンホール103とは
反対側(図14中右側)のガーダ120付近には、ワイ
ヤロープ取付金物304が取り付けられており、このワ
イヤロープ取付金物304に各ワイヤロープ303の各
他端部がそれぞれ固定されており、2本のワイヤロープ
303,303は、それぞれ枠フレーム301のプレー
ト313とワイヤロープ取付金物304との間に懸架さ
れている。
【0043】各ワイヤロープ303は、それぞれ溶接ロ
ボット7および溶接工具6の重さに耐えうる十分な強度
を有しており、枠フレーム301のプレート313とワ
イヤロープ取付金物304とに各端部を固定した状態
で、溶接ロボット7を懸吊させ移動させた際に、溶接ロ
ボット7および溶接工具6がボトムプレートに接触しな
いような長さを有して構成されている。
【0044】ホイスト305は、走行レール5の上部付
近において、上部ロンジ111に取り付けられた吊り下
げ用リング315から吊設されており、ワイヤロープ3
03,303に懸吊された溶接ロボット7を、走行レー
ル5の高さまで吊り上げるものである。ロボット取付金
具302は、図16,図17に示すように、マンホール
103の内径長よりも短く、且つ、溶接アーム7aを折
り畳んだ状態の溶接ロボット7の溶接アーム7a方向の
長さよりも長い連結棒302aと、連結棒302aの両
端部にそれぞれ固定されたフック302bとをそなえて
構成されている。これらのフック302bは、各ワイヤ
ロープ303,303に引っ掛けることができるように
なっており、各フック302bと各ワイヤロープ30
3,303との間にそれぞれ生じる摩擦力の作用によ
り、溶接ロボット7の降下速度を抑えるようになってい
る。
【0045】さらに、ロボット取付金具302は、ベン
ド302cをそなえており、このベンド302cを溶接
ロボット7の胴体部分に巻付け、その両端部をボルト等
により連結棒302aに固定することにより、その連結
棒302aが溶接ロボット7の胴体部分の軸方向と直交
するような姿勢で、ロボット取付金具302に溶接ロボ
ット7の胴体部分を固定するようになっている。
【0046】このロボット取付金具302をベンド30
2cにより溶接ロボット7に取り付けるとともに、この
ロボット取付金具302のフック302bをワイヤロー
プ303,303に引っ掛けることにより、溶接ロボッ
ト7をワイヤロープ303,303に掛着できるように
なっている。ロボット取付台306は、溶接ロボット7
の搬入時に、溶接ロボット7の底部に取り付けられる台
であり、その上面に溶接ロボット7の底部をボルト等の
締結手段により固定することができるようになってお
り、又、その下面には、ロボット取付金具302の連結
棒302aと平行に、ロボット取付金具302とほぼ同
一の長さを有する回転軸306aが取り付けられてい
る。
【0047】そして、この回転軸306aの両端部をワ
イヤロープ303,303に摺動自在に取り付けること
ができるようになっており、ロボット取付台306は、
この回転軸306aをワイヤロープ303,303に取
り付けた状態で、ワイヤロープ303,303に沿って
移動できるようになっている。更に、ロボット取付台3
06は、回転軸306aの両端部をそれぞれワイヤロー
プ303,303に取り付けた状態で、回転軸306a
を軸として回転できるようになっている。
【0048】このように構成された汎用アームロボット
昇降装置により、溶接ロボット7を、船台ステージ上に
設置されアッパプレート101とボトムプレート102
とで上下を区画された建造船のダブルボトムタンク20
0内へ搬入し、ダブルボトムタンク200内に配設され
た走行レール5に予め配設された溶接ロボット移動台車
3に取り付ける手順を説明する。
【0049】先ず、図15,図16に示すように、ロボ
ット取付台306の上面に溶接ロボット7を固定し、こ
のロボット取付台306を枠フレーム301の枕板上に
載置するとともに、ロボット取付台306の回転軸30
6aの両端部をそれぞれワイヤロープ303,303に
取り付ける。又、溶接ロボット7の胴体部分における昇
降用支柱312側の位置に、ロボット取付金具302を
取り付ける(図15のS1参照)。
【0050】この際、枠フレーム301のプレート31
3とワイヤロープ取付金物304との間に懸架されたワ
イヤロープ303,303を、それぞれロボット取付金
具302と昇降用支柱312との間に位置させる。すな
わち、ロボット取付金具302のフック302bを各ワ
イヤロープ303,303の懸吊ラインよりも上方に位
置させる。
【0051】次に、枠フレーム301の枕板を外して、
人力等で支えながら、ロボット取付台306の回転軸3
06aの両端部をワイヤロープ303,303上で滑ら
せながら、ワイヤロープ303,303に沿って、ロボ
ット取付台306が下側となるような姿勢で溶接ロボッ
ト7をダブルボトムタンク200内に搬入する(図15
のS2参照)。
【0052】溶接ロボット7が、その高さ分以上、ダブ
ルボトムタンク200に入った状態で(図15のS3参
照)、今度は、溶接ロボット7を、その先端部が、ダブ
ルボトムタンク200内に配設された走行レール5の方
向に向くように(図14では時計回りに)、ロボット取
付台306の回転軸を軸として人力等によって回転さ
せ、ロボット取付金具302の各フック302bをそれ
ぞれワイヤロープ303,303に引っ掛ける(図15
のS4参照)。
【0053】さらに、この姿勢で、溶接ロボット7をワ
イヤロープ303,303に沿って滑らせて、溶接ロボ
ット7を走行レール5およびホイスト305の下まで移
動させる(図15のS5参照)。次に、走行レール5お
よびホイスト305の下方に位置する溶接ロボット7の
重心位置に吊りベルト307を取り付けて、この吊りベ
ルト307にホイスト305のフックを引っ掛け、溶接
ロボット7をホイスト305により懸吊する(図17の
S6参照)。
【0054】また、溶接ロボット7からロボット取付台
306およびロボット取付金具302を外し、更に、溶
接ロボット7を走行レール5の高さまで吊り上げ(図1
5のS7および図17のS8参照)、溶接ロボット7を
溶接ロボット移動台車3に固定し、溶接ロボット7から
吊りベルト307を外す。以上の工程により、狭いダブ
ルボトムタンク200内においても、容易に溶接ロボッ
ト7を搬入し、溶接ロボット移動台車3に溶接ロボット
7を固定することができる。
【0055】なお、溶接ロボット移動台車3に固定され
ている溶接ロボット7をダブルボトムタンク200内か
ら搬出する際には、上述とは逆の工程を行なうことによ
り、容易に、溶接ロボット7を搬出することができる。
さて、上述の構成により、ダブルボトムタンク200内
のボトムプレート102又はガーダ120又は上部ロン
ジ111又は下部ロンジ112の突き合わせ溶接を自動
溶接として行なう過程を説明する。
【0056】図示しない制御装置により、走行レール5
上における溶接ロボット移動台車3を予め設定した位置
まで移動させた後、溶接ロボット7の溶接アーム7aを
移動して、溶接ロボット7の先端に取り付けた溶接工具
6の溶接トーチ61を移動させる。また、この際、溶接
トーチ61の先端部に突出する溶接用ワイヤ64により
ワイヤタッチセンシングを実施し、溶接用ワイヤ64が
溶接線1A〜1Cに接触したことを検出すると、制御装
置は、溶接トーチ61が溶接開始位置に到達したと判断
する。
【0057】次に、制御装置により、溶接ロボット7の
溶接アーム7aを移動させるとともに、溶接工具6のレ
ーザ照射装置63a,63bおよびCCDカメラ62に
より溶接線1A〜1Cに沿って溶接対象箇所のギャップ
および開先角度を検出する。制御装置は、この検出され
た溶接対象箇所のギャップおよび開先角度に基づいて、
これらのギャップおよび開先角度に応じた溶接条件(溶
接速度,溶接電流,電圧,ウィビング条件等)をデータ
ベースから抽出し、この溶接条件で溶接線1A〜1Cの
炭酸ガスアーク溶接を行なう。
【0058】また、制御装置は、溶接途中において、C
CDカメラ62から送られる画像データに基づいて、レ
ーザビームの輝線とCCDカメラ62の光軸とから溶接
対象物と溶接トーチ61の作用点とのギャップを検出
し、この検出結果に基づいて溶接ロボット7の溶接アー
ム7aの移動制御を行ない、溶接トーチ61の作用点を
溶接線1A〜1Cに正確に配置する。
【0059】このように、本発明の一実施形態としての
自動溶接システムによれば、作業環境が悪いダブルボト
ムタンク200内において、作業者が手作業で各種突き
合わせ溶接を行なう必要がなく、作業員の作業負担を軽
減することができ人件費の削減や生産性の向上等を図る
ことができるほか、作業員の溶接技術の差等に左右され
ることがなく、溶接箇所の一定の品質を維持することが
できる。
【0060】また、走行レール5が適当な長さに分割さ
れた支持部材51とレール部53とにより構成されてい
るので、狭いマンホール103からダブルボトムタンク
200内への搬入出が可能となり、各支持部材51の端
部の継手板52,52′どうしを蝶ネジ54により締結
して、互いに連結結合することで走行レール5を組み立
てられるので、狭いダブルボトムタンク200内に容易
に走行レール5を設置することができる。また、支持部
材51を継ぎ足すことができるので、走行レール5の長
さ変更も容易である。
【0061】さらに、走行レール5を、山形に成形され
た一対の板状の部材を、山側の面が互いに外側を向くよ
うに対向する位置にそなえたレール部53をそなえて構
成するとともに、溶接ロボット移動台車3をV字型に形
成された溝を有するVガイドホイール34a,34b,
駆動タイヤ32aおよび検出タイヤ33aを、それらの
V字型の溝に走行レール5の山型部分に圧着させた状態
で配設することにより、溶接ロボット移動台車3を確実
に走行させ且つ走行状態を確実に検出することができ、
更に、溶接ロボット移動台車3が、走行途中に走行レー
ル5から外れることがなく安全性を向上させることがで
きるとともに、自動溶接システムの信頼性を向上させる
ことができる。
【0062】また、駆動タイヤ32a,検出タイヤ33
aに弾性タイヤを用いれば、取付調整機構35により駆
動タイヤ32aおよび検出タイヤ33aと、各Vガイド
ホイール34bとによって走行レール5を挟持する力を
調整し、溶接ロボット移動台車3の走行レール5への取
付状態を調整できることから、駆動モータ32の駆動力
を走行レール5に安定してかけることができる。更に、
エンコーダ33の検出タイヤ33aと走行レール5との
間の滑りの発生をより確実に防止することができ、走行
レール5上における溶接ロボット移動台車3を正確に位
置制御することができることから信頼性を向上させるこ
とができる。更に、溶接ロボット移動台車3が走行レー
ル5に沿って走行している途中で外れることも確実に防
止でき安全性も向上する。
【0063】また、溶接ロボット移動台車3と車輪付き
従動台車4とを、連結棒37により連結して走行レール
5に移動可能に取り付け、車輪付き従動台車4が溶接ロ
ボット移動台車3の走行に従って走行レール5に案内さ
れながら移動するように構成するとともに、車輪付き従
動台車4に溶接用ワイヤ供給装置8を取り付けることに
より、溶接工具6の溶接トーチ61に溶接用ワイヤ64
等を安定して供給することができ、又、溶接用ワイヤ6
4が溶接ロボット移動台車3および溶接ロボット7の動
作を妨げることがなく、溶接作業の生産性を向上させる
ことができる。
【0064】さらに、溶接ロボット7の溶接アーム7a
の先端部に溶接工具6をそなえるとともに、溶接トーチ
61によりワイヤタッチセンシングを行ない、又、レー
ザ照射装置63a,63bおよびCCDカメラ62によ
り溶接トーチ61の作用点,溶接対象箇所(溶接線1A
〜1C)の開先角度およびギャップ等を検出し、これら
の情報に基づいて、制御装置により各種制御を行ないな
がら溶接線1A〜1Cの溶接を行なうことにより、ボト
ムプレート102,ガーダ120,上部ロンジ111,
下部ロンジ112等の形状にバラツキがある場合や、溶
接ロボット7の各軸にたわみ等がある場合においても溶
接トーチ61の作用点を溶接線1A〜1Cに正確に位置
決めすることができ、溶接部分の品質を向上させること
ができる。又、溶接にかかる電流や電圧を適切に調整で
きるため、この点でも溶接部分の品質向上に寄与する。
【0065】また、汎用アームロボット昇降装置によ
り、マンホール103を介して、溶接ロボット7をダブ
ルボトムタンク200内に容易に搬入し、溶接ロボット
7を溶接ロボット移動台車3に容易に取り付けることが
できることから、作業性を向上させることができる。さ
らに、走行レール5,溶接ロボット移動台車3,車輪付
き従動台車4,溶接ロボット7等が、アッパプレート1
01に形成された開口部であるマンホール103を通じ
て持ち込むことができるような大きさで構成されている
ことから、本自動溶接システムをダブルボトムタンク2
00内に容易に配置することができるとともに、溶接終
了後にはこれらを容易に撤去することができ、作業性を
向上させることができる。
【0066】なお、上記実施形態では、溶接ロボット移
動台車3と車輪付き従動台車4との間を、固定長を有す
る連結棒37によって連結することにより固定している
が、それに限定されるものではなく、溶接ロボット移動
台車3と車輪付き従動台車4との間は、伸縮自在にして
長さを調整できるように構成してもよく、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で種々変更して実施するこができる。
【0067】例えば、図18(A),(B)はともに伸
縮自在に構成した連結棒の構成を模式的に示す図で、図
18(A)は収縮した状態の連結棒を示す図、図18
(B)は伸長した状態の連結棒を示す図である。この図
18(A),(B)に示す連結棒37Aは溶接ロボット
移動台車3と車輪付き従動台車4との間を連結するもの
で、部材37a,37b,37cをそなえたテレスコピ
ック構造に構成されている。つまり、部材37aは部材
37bに嵌合された状態で摺動自在に取り付けられてお
り、又、部材37bは部材37cに嵌合された状態で摺
動自在に取り付けられており、これらの部材37a,3
7bを摺動して移動させることにより、連結棒37Aの
長さを変えることができるようになっている。又、各部
材37a,37bは、図示しないネジ等で固定すること
ができるようになっており、溶接ロボット移動台車3と
車輪付き従動台車4との間を所望の距離で固定すること
ができるようになっている。
【0068】なお、図18に示す連結棒37Aは、部材
37a,37b,37cによる3段構成で伸縮できるよ
うに構成されているが、それに限定されるものではな
く、2段や、4段以上に構成してもよく、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができ
る。また、本自動溶接システムは、ダブルボトムタンク
200内に限らず適用でき、建造船の他の狭隘な空間
内、又は、船舶に限らず、閉空間内での溶接に広く適用
しうるものである。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動溶接
システムによれば、走行レールを開口部を通じて閉空間
内に持ち込み、この走行レールを閉空間内で溶接対象箇
所に対応するように配置して着脱自在に取り付けるとと
もに、溶接ロボットを開口部を通じて閉空間内に持ち込
み、この溶接ロボットを、走行レールを走行するように
装備された移動台車に取り付け、移動台車の走行レール
に沿った走行と溶接ロボットの溶接アームの移動動作と
を行ないながら、溶接対象箇所を自動溶接することによ
り、閉空間内における溶接対象箇所を自動溶接すること
ができ、溶接対象箇所の品質を一定のレベルで維持する
ことができるほか、作業員の作負担を軽減することがで
き、溶接作業の作業能率を向上させることができるとと
もに、製造コストを低減することができる利点がある
(請求項1)。
【0070】また、走行レールをアッパプレートに形成
されたマンホールを通じてダブルボトム内に持ち込み、
この走行レールを、ダブルボトム内でダブルボトム内の
ボトムプレート又はガーダ又は上部ロンジ又は下部ロン
ジの突き合わせ溶接部分に対応するように配置して着脱
自在に設置するとともに、溶接ロボットをマンホールを
通じてダブルボトム内に持ち込み、この溶接ロボット
を、走行レールを走行するように取り付けられた移動台
車に取り付け、移動台車の走行レールに沿った走行と溶
接ロボットの溶接アームの移動動作とを行ないながら、
突き合わせ溶接部分を自動溶接することにより、ダブル
ボトム内における突き合わせ溶接部分を自動溶接するこ
とができ、突き合わせ溶接部分の品質を一定のレベルで
維持することができるほか、作業員の作負担を軽減する
ことができ、溶接作業の作業能率を向上させることがで
きるとともに、建造船の製造コストを低減することがで
きる利点がある(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動溶接システム
の構成を模式的に示すダブルボトム内の透視斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態としての自動溶接システム
の構成を模式的に示すダブルボトムの横断面図である。
【図3】(A)は図2のD1部を拡大して示す図、
(B)は図3(A)のD2矢視図である。
【図4】溶接ロボット移動台車および車輪付従動台車を
走行レールに取り付けた様子を示す側面図である。
【図5】溶接ロボット移動台車の構成を説明するための
側面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】図5のA−A断面図である。
【図8】図5のE−E段面図である。
【図9】図5のC−C断面を一部破断して示す図であ
る。
【図10】溶接用ワイヤ供給装置の構成を模式的に示す
斜視図である。
【図11】溶接用ロボットを説明するための斜視図であ
る。
【図12】溶接工具の構成を模式的に示す側面図であ
る。
【図13】図12のF矢視図である。
【図14】汎用アームロボット昇降装置の構成を模式的
に示す側面図である。
【図15】溶接ロボットの搬入/搬出の過程を段階的に
示す側面図である。
【図16】図15のG矢視付近を模式的に示す図であ
る。
【図17】図15のH矢視付近を模式的に示す図であ
る。
【図18】(A),(B)はともに伸縮自在に構成した
連結棒の構成を模式的に示す図である。
【図19】建造船(コンテナ船)の船倉部の一部を破断
してその構造を模式的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 溶接線(溶接対象箇所) 3 溶接ロボット移動台車(移動台車) 4 車輪付き従動台車 5 走行レール 6 溶接工具 7 溶接ロボット 7a 溶接アーム 8 溶接用ワイヤ供給装置 101 アッパプレート 102 ボトムプレート 103 マンホール(開口部) 111 上部ロンジ 112 下部ロンジ 120 ガーダ 200 ダブルボトムタンク(閉空間,ダブルボトム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 茂 神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14号 西 菱エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を介して入出可能な閉空間内にお
    いて溶接作業が必要な溶接対象箇所に自動溶接を施す自
    動溶接システム機構であって、 該開口部を通じて該閉空間内に持ち込まれ、該閉空間内
    で該溶接対象箇所に対応するように配置され着脱自在に
    取り付けられた走行レールと、 該開口部を通じて該閉空間内に持ち込まれ、該走行レー
    ルを走行するように装備された移動台車および該移動台
    車に取り付けられた溶接ロボットとをそなえ、 該移動台車の該走行レールに沿った走行と該溶接ロボッ
    トの溶接アームの移動動作とを行ないながら、該溶接対
    象箇所を自動溶接することを特徴とする、自動溶接シス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記閉空間が、船台ステージ上に設置さ
    れアッパプレートとボトムプレートとで上下を区画され
    た建造船のダブルボトム内であるとともに、 上記開口部が、該ダブルボトム内に入出できるように該
    アッパプレートに形成されたマンホールであって、 該溶接対象箇所が、該ダブルボトム内のボトムプレート
    又はガーダ又は上部ロンジ又は下部ロンジの突き合わせ
    溶接部分であることを特徴とする、請求項1記載の自動
    溶接システム。
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