JPH10230111A - 風呂用循環式浄化装置 - Google Patents

風呂用循環式浄化装置

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JPH10230111A
JPH10230111A JP9052317A JP5231797A JPH10230111A JP H10230111 A JPH10230111 A JP H10230111A JP 9052317 A JP9052317 A JP 9052317A JP 5231797 A JP5231797 A JP 5231797A JP H10230111 A JPH10230111 A JP H10230111A
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filter
case
water
filter media
bathtub
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JP9052317A
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Kozo Kojima
広三 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過材を必要に応じて短時間で容易に洗浄で
きる風呂用循環式浄化装置を提供する。 【解決手段】 濾過ケース23内に複数種類の濾過材27〜
29を層状に組み込んだ濾過器6 を浴槽1 の水中に配置
し、浴槽1 内の水を濾過ケース23内の複数種類の濾過材
27〜29を直列状に通過させながら浄化するようにした風
呂用循環式浄化装置において、複数種類の濾過材27〜29
を各濾過材27〜29毎に引き出し体24〜26に収納し、この
各引き出し体24〜26を濾過ケース23に出し入れ自在に挿
入したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中濾過式の風呂
用循環式浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】風呂用循環式浄化装置には、従来、特開
平8−57219号公報に記載されるように、循環ポン
プを浴槽上に配置すると共に、濾過器を浴槽の水中に配
置し、循環ポンプにより浴槽内の水を濾過器、吸い込み
管、循環ポンプ及び吐出管を経て浴槽との間で循環さ
せ、濾過器により濾過して浴槽内の水を浄化するように
した所謂水中濾過式のものがある。
【0003】この風呂用循環式浄化装置に使用する濾過
器は、吸い込み管の下端側に逆止弁を介して濾過ケース
を着脱自在に接続し、この濾過ケース内に、長繊維等を
充填して構成された繊維濾過材と、濾過粒体を充填して
構成された粒状濾過材とを上下二層に収納している。濾
過ケースは下端側が開口状の取り出し口となっており、
この取り出し口を塞ぐように下蓋が着脱自在に嵌着され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この風呂用循環式浄化
装置では、濾過器の濾過層を構成する濾過材を定期的に
洗浄する必要があるが、従来、濾過材を洗浄する際の取
扱が煩雑であり、個々の濾過材を必要に応じて短時間で
簡単に洗浄できない欠点がある。即ち、従来の風呂用循
環式浄化装置では、濾過材を洗浄する際には、先ず吸い
込み管の下端側から濾過器を取り外して浴槽外に取り出
し、次に濾過ケースの下側の下蓋を外して、濾過ケース
内の各濾過材を取り出し口から抜き取って洗浄する。そ
して、洗浄後の各濾過材を取り出し口から濾過ケース内
に入れて下蓋をした後、再度浴槽の水中に入れて吸い込
み管の下側に接続する必要がある。
【0005】従って、濾過材の洗浄時には、浴槽の水中
で吸い込み管に対して濾過器を着脱する必要があり、ま
た濾過器全体を浴槽の外部に取り出した後、濾過ケース
の取り出し口側の下蓋を取り外して、その取り出し口か
ら各濾過材を出し入れする必要があるため、濾過材の洗
浄が非常に煩雑であり、個々の濾過材を必要に応じて随
時短時間で容易に洗浄することはできない。
【0006】そのため従来の風呂用循環式浄化装置で
は、濾過材の洗浄回数が少なくなり勝ちであり、浴槽の
水中にレジオネラ菌等の有害な雑菌が混入した場合に
は、その雑菌が濾過材に繁殖し増殖する等の問題が提起
されている。本発明は、このような従来の課題に鑑み、
濾過材を必要に応じて短時間で容易に洗浄できる風呂用
循環式浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、濾過ケース23内に複数種類の濾過材27〜29を層状に
組み込んだ濾過器6 を浴槽1 の水中に配置し、浴槽1 内
の水を濾過ケース23内の複数種類の濾過材27〜29を直列
状に通過させながら浄化するようにした風呂用循環式浄
化装置において、複数種類の濾過材27〜29を各濾過材27
〜29毎に引き出し体24〜26に収納し、この各引き出し体
24〜26を濾過ケース23に出し入れ自在に挿入したもので
ある。請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発
明において、濾過ケース23の下部に入口40を、上部に出
口36を夫々設けると共に、濾過ケース23にその前側の開
口35から出し入れ自在な引き出し体24〜26を上下方向に
複数個設けたものである。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、各引き出し体24〜26を濾過ケ
ース23に挿入した時に、この各引き出し体24〜26の前面
板48で濾過ケース23の開口35を塞ぐようにしたものであ
る。請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至3の何れ
かに記載の発明において、濾過ケース23内に上下方向に
少なくとも3層の濾過材27〜29を設け、この3層の濾過
材27〜29の内、上層及び下層の濾過材27,29 を繊維濾過
材とし、中層の濾過材28を粒状濾過材としたものであ
る。請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至3の何れ
かに記載の発明において、最上層の濾過材27の上側、最
下層の濾過材29の下側、及び各濾過材27〜29間の夫々に
水の拡散流通空間60〜63を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1において、1 は浴槽、2 は循環
ポンプ、3 はヒーターである。4 は循環ポンプ2 等を収
納する外部ケースで、図2に示すように、浴槽1 の隅部
上に取り付けベース5 を介して装着されている。6 は浴
槽1 内の水を濾過して浄化するための濾過器で、浴槽1
内の隅部で水中に浸漬するように配置され、下部側の吸
盤7等を介して浴槽1 に止められている。8 は濾過器6
と循環ポンプ2 側とを接続する吸い込み管、9 は濾過後
の水を浴槽1 内に吐出する吐出管9 である。
【0010】外部ケース4 は、図2に示すように平面視
形状が矩形状であって、上下に上蓋10と底板11を備えて
いる。底板11には前部側中央の左右に吸い込み管接続部
12と吐出管接続部13が、その間に空気管接続部14が夫々
一体に形成されている。吸い込み管接続部12には吸い込
み管8 が、吐出管接続部13には吐出管9 が夫々下側から
着脱自在に接続されている。吸い込み管8 及び吐出管9
は適度な可撓性を有し、外部ケース4 の底板11から下方
に延びて、その下端が浴槽1 の水中に浸漬されている。
吸い込み管8 の下端部には、この吸い込み管8 側から浴
槽1 内への水の逆流を阻止する逆止弁15が設けられてい
る。
【0011】吐出管9 の下端には、濾過後の水を浴槽1
内に噴射する噴射ノズル16が接続されている。噴射ノズ
ル16には開閉弁17を有する空気管18が接続され、その空
気管18は空気管接続部14に接続されている。循環ポンプ
2 はモータ19a を一体に備え、外部ケース4 内で底板11
上に固定されている。循環ポンプ2 の入口側には吸い込
み側管路19と呼び水給水管20とが接続され、その吸い込
み側管路19は吸い込み管接続部12に、呼び水給水管20は
上蓋10の呼び水給水口21に夫々接続されている。なお、
呼び水給水口21には、密閉栓が着脱自在に設けられてい
る。循環ポンプ2 の出口は吐出側管路22を介して吐出管
接続部13に接続され、その吐出側管路22の途中に、この
吐出側管路22内を通過する水を加熱し保温するためのヒ
ーター3 が介在されている。
【0012】濾過器6 は、外部ケース4 の下方におい
て、水中に浸漬するように浴槽1 の隅部に配置されると
共に、水中で吸い込み管8 の逆止弁15に対して下側から
着脱自在に接続されている 濾過器6 は、図3乃至図6に示すように、中空状の濾過
ケース23と、この濾過ケース23内に上下方向に直列状に
挿入され且つ前側から出し入れ自在に構成された3個の
引き出し体24〜26と、この3個の引き出し体24〜26に収
納された上下層の繊維濾過材27,29 及び中層の粒状濾過
材28とを備え、浴槽1 内の水が濾過ケース23内を下側か
ら上側に通過する間に、その各濾過材27〜29で水を順次
濾過して浄化するようになっている。
【0013】濾過ケース23は、図5乃至図9に示すよう
に、左右一対の左右側板30と、浴槽1 の内面に沿って円
弧状に湾曲し且つ左右の左右側板30の後端間を接続する
後側板31と、左右側板30及び後側板31の上端側を接続す
る上底板32と、左右側板30及び後側板31の下端側を接続
する下底板33と、この下底板33の上側近傍で左右側板30
及び後側板31の下端側を接続する中底板34とにより中空
状に構成され、前側が上下及び左右方向の略全体に亘っ
て開放する開口35となっている。
【0014】上底板32は出口36を有し、筒状の出口管37
を介して吸い込み管8 の下端側の逆止弁15に着脱自在に
接続されている。中底板34には中央部に流入孔38が形成
され、また中底板34と下底板33との間には上下方向に偏
平な流入室39が形成され、その流入室39の前側が浴槽1
内の水を吸い込む入口40となっている。濾過ケース23内
には、図3乃至図6に示すように、各引き出し体24〜26
を開口35側から出し入れ自在に支持案内するようにガイ
ド部41が設けられている。下層の引き出し体26を案内す
るガイド部41には中底板34が兼用されている。上層の引
き出し体24と中層の引き出し体25を案内するガイド部41
は、濾過ケース23内に突出する小突条であって、左右側
板30から後側板31に跨がって水平方向に設けられてい
る。
【0015】繊維濾過材27,29 は、図6に示すように通
水性及び可撓性を有する収納袋42の内部に、細長い長繊
維43をランダムに纏めて充填したものである。長繊維43
には比重が軽く、疎水性、伸縮性を有し、しかも纏めた
時に嵩張るように縮れた細長いポリプロピレン繊維等の
化学繊維が適当である。
【0016】粒状濾過材28は、図6に示すように通水性
及び可撓性を有する収納袋44の内部に多数の濾過粒体45
を充填したものである。濾過粒体45には、麦飯石、天然
ゼオライト、アルミナ、砂等をパウダー状にして混合
し、3〜5mm程度の球状としたものを焼結して多孔質
状に形成した遠赤外線放射性のセラミックボール等が用
いられており、水が粒状濾過材28を通過する時に、ミネ
ラル分を溶出して水を弱アルカリ性にするようになって
いる。
【0017】各引き出し体24〜26は、図5及び図9に示
すように、繊維濾過材27,29 又は粒状濾過材28を収容す
る引き出し本体46と、この引き出し本体46の開放側に着
脱自在に嵌め込まれた着脱簀の子47とを備え、その内部
に繊維濾過材27,29 又は粒状濾過材28が出し入れ自在に
収納されている。引き出し本体46は、濾過ケース23の前
側に位置する前面板48と、この前面板48の左右両端部か
ら濾過ケース23の左右側板30及び後側板31の内側に沿っ
て平面視U字状に湾曲する周面板49と、前面板48及び周
面板49の上下方向の一端側の固定簀の子50とを備え、固
定簀の子50と反対側が開放状になっている。
【0018】固定簀の子50及び着脱簀の子47は、水の上
下方向への流れを極力妨げないように縦横に多数の流通
孔51,52 を有し、その流通孔51,52 を介して引き出し体
24〜26の上下方向に水が流通するようになっている。な
お、固定簀の子50及び着脱簀の子47には、必要に応じて
所定高さの補強リブ51a,52a が縦横に一体に形成されて
いる。
【0019】着脱簀の子47は弾性材料により構成されて
おり、引き出し本体46に嵌め込んだ状態で、その周縁部
が前面板48、周面板49の内側の受け突部53と外れ止め突
部54との間で保持されている。受け突部53及び外れ止め
突部54は、着脱簀の子47に対して固定簀の子50と反対側
に所定の空間部分ができるように、前面板48、周面板49
の開放側の端縁から固定簀の子50側に所定寸法だけ入っ
た位置で周面板49の内側に一体に形成されている。受け
突部53は前面板48、周面板49の内側に周方向に連続状に
形成され、また外れ止め突部54は着脱簀の子47を容易に
着脱できるように、周面板49の内側に周方向に所定間隔
をおいて間欠的に形成されている。
【0020】前面板48の中央部には上下方向に凹部55が
形成され、その凹部55の上下中央部に摘まみ部56が形成
されている。前面板48の左右両側には、図8に示すよう
に周面板49から外側に突出する突出部48a があり、引き
出し体24〜26体を濾過ケース23に挿入した時に、その突
出部48a が濾過ケース23の左右側板30の全端に当接する
ようになっている。
【0021】また前面板48は、濾過ケース23に3個の引
き出し体24〜26を挿入した時に、その各引き出し体24〜
26の前面板48同士が上下に近接して、3個の前面板48で
濾過ケース23の開口35を上下方向の全体に亘って塞ぐよ
うになっている。従って、3個の引き出し体24〜26を濾
過ケース23に挿入すれば、その開口35側から濾過ケース
23内に浴槽1 の水が直接入り難くなるように、各引き出
し体24〜26の前面板48によって濾過ケース23の開口35を
前側から略塞ぐことができる。なお、各引き出し体24〜
26の前面板48は、各引き出し体24〜26を濾過ケース23に
挿入した時に略面一状になっている。
【0022】上層及び下層の引き出し体24〜26は、着脱
簀の子47が上側となるように濾過ケース23に挿入され、
また中層の引き出し体24〜26は、着脱簀の子47が下側と
なるように濾過ケース23に挿入されている。そして、上
層及び下層の引き出し体24,26 の繊維濾過材27,29 は、
固定簀の子50と着脱簀の子47との間隔の略2/3程度の
厚さであって、濾過器6 を浴槽1 の水中に浸漬した時
に、着脱簀の子47側に浮上して下側に空間ができるよう
になっている。なお、中層の引き出し体24〜26の粒状濾
過材28は、固定簀の子50と着脱簀の子47との間隔の略同
じ程度の厚さである。
【0023】従って、濾過器6 を浴槽1 の水中に浸漬し
た状態では、上層の繊維濾過材27と上底板32間に上拡散
流通空間60が、上層の繊維濾過材27と中層の粒状濾過材
28、及び中層の粒状濾過材28と下層の繊維濾過材29間に
夫々中拡散流通空間61,62 が、下層の繊維濾過材29と中
底板34間に下拡散流通空間63が夫々できており、その上
拡散流通空間60及び下拡散流通空間63は各繊維濾過材2
7,29 の厚さの略1/2程度であり、中拡散流通空間61,
62 は各繊維濾過材27,29 の厚さと略同程度である。
【0024】次に、この循環式温水浄化装置の使用方法
について説明する。循環ポンプ2 等を内蔵した外部ケー
ス4 は、取り付けベース5 を介して浴槽1の隅部上に固
定する。そして、外部ケース4 の下側に吸い込み管8 及
び吐出管9を接続し、この吸い込み管8 と吐出管9 とを
浴槽1 の隅部に位置させると共に、吸い込み管8 の下端
側の逆止弁15に濾過器6 の出口管37を下側から挿入し、
また濾過器6 を吸盤7 等を介して浴槽1 の内壁に固定す
る。
【0025】運転を開始する場合には、先ず濾過器6 及
び吐出管9 の下端側の逆止弁15が十分に浸かるまで浴槽
1 内に水を入れ、呼び水給水管20から呼び水を給水して
循環ポンプ2 、吸い込み側管路19及び吸い込み管8 の全
体に亘って呼び水を充満させる。この呼び水の充満後に
運転スイッチをオンして循環ポンプ2 を起動すると、循
環ポンプ2 が浴槽1 内の水を濾過器6 、逆止弁15、吸い
込み側管路19及び吸い込み管8 を経て汲み上げると共
に、その水を吐出側管路22、吐出管9 を経て噴射ノズル
16から浴槽1 内へと戻しながら、浴槽1 と濾過器6 との
間で順次循環させる。
【0026】濾過器6 側では、浴槽1 内の水が入口40か
ら流入室39を経て中底板34の流入孔38から濾過ケース23
内に入り、この濾過ケース23内の繊維濾過材29、粒状濾
過材28、繊維濾過材27を経て下側から上側へと流れて、
濾過ケース23の上端の出口36部から逆止弁15側へと流れ
て行く。そして、水が繊維濾過材29、粒状濾過材28及び
繊維濾過材27を通過する時に、これらの各濾過材27〜29
における濾過作用によって水中のゴミ、有機物等を除去
又は分解し吸収して清浄な水に浄化する。
【0027】即ち、各濾過材27〜29ではその長繊維43、
濾過粒体45の表面又は空間に膠質被膜ができ、この膠質
被膜にバクテリア等の微生物が繁殖して寒天質を分泌す
る。そして、水が各濾過材27〜29を順次通過する間に、
その篩作用、沈殿作用、吸着作用及び生物作用により、
毛髪等の夾雑物、或いはの汚れ、濁りの原因となる微細
なゴミ、有機物等を除去すると共に、臭気、アンモニ
ア、鉄分等も除去して、清浄な水に浄化する。
【0028】粒状濾過材28では濾過作用を行う他に、ミ
ネラル分を溶出して浴槽1 内の水を弱アルカリ性にす
る。また上層及び下層の各繊維濾過材27,29 では、縮れ
た細長い長繊維43をランダムに纏めて充填しており、長
繊維43の相互間の間隙が粒状濾過材28側に比べて極めて
小さくなっている。このため、この繊維濾過材27,29 で
は、粒状濾過材28で補足できない微細なゴミ等も確実に
補足できる。
【0029】濾過ケース23内には、各濾過材27〜29の上
下両側に拡散流通空間60〜63があるため、各濾過材27〜
29を通過する水は、各拡散流通空間60〜63で濾過材27〜
29の全体に亘って略均等に拡散しながら流れて行く。こ
のため、各濾過材27〜29での水の偏流、水みちの発生を
防止できる。特に、粒状濾過材28では局部的に水みちが
発生し易いが、その上下に密度の細かい繊維濾過材27,2
9 があり、この繊維濾過材27,29 により水みちの発生を
防止できるので、各濾過材27〜29の全体に略均等に水を
拡散させながら効率的に浄化できる。
【0030】また固定簀の子50及び着脱簀の子47には補
強リブ51a,52a が縦横にあるので、この補強リブ51a,52
a によって拡散流通空間60〜63内の水を整流でき、濾過
材27〜29の全体に水を拡散できる。各引き出し体24〜26
の着脱簀の子47を引き出し体24〜26の開放端から固定簀
の子50側に寄せて配置する一方、各繊維濾過材27,29 の
厚さを引き出し体24〜26の固定簀の子50と着脱簀の子47
との間隔の2/3程度とし、繊維濾過材27,29 側の引き
出し体24,26 を上向きに、粒状濾過材28側の引き出し体
25を下向きに配置しているので、各濾過材27〜29間等に
確実に拡散流通空間60〜63を確保できると共に、各引き
出し体24〜26に同一のものを使用でき、製作コストを低
減できる。
【0031】繊維濾過材27,29 及び粒状濾過材28は、濾
過ケース23から取り出して定期的に洗浄する必要があ
る。この洗浄時には、各引き出し体24〜26の前面板48の
摘まみ部56を摘んで引き出し体24〜26を前方に引っ張る
と、その引き出し体24〜26がガイド部41に沿って摺動す
るので、引き出し体24〜26を濾過ケース23から容易に引
き出すことができる。そして、引き出し体24〜26を濾過
ケース23から引き出した後、その着脱簀の子47の孔又は
補強リブ51a,52a に指を掛けて開放端側に引っ張れば、
着脱簀の子47の周縁部が外れ止め突部54から離脱して、
着脱簀の子47が引き出し本体46から簡単に外れるので、
その中の濾過材27〜29を容易に取り出して洗浄できる。
【0032】濾過材27〜29を洗浄した後は、その濾過材
27〜29を引き出し本体46に入れて着脱簀の子47を嵌め込
む。そして、この引き出し体24〜26を濾過ケース23の開
口35からガイド部41に沿って濾過ケース23内に挿入すれ
ば良い。従って、この濾過器6 では、その濾過ケース23
内に繊維濾過材27,29 と粒状濾過材28とを上下方向に直
列状に3層に組み込んで、この各濾過材27〜29により水
を濾過するようにしているが、その濾過材27〜29が汚れ
た場合には、各引き出し体24〜26を濾過ケース23の前側
から出し入れすれば良いので、各濾過材27〜29を濾過ケ
ース23から簡単に取り出して容易に洗浄でき、洗浄時の
取扱が非常に容易である。
【0033】また濾過ケース23には前側に開口35があ
り、この開口35から各引き出し体24〜26を濾過ケース23
に対して前後方向に出し入れするように構成しているた
め、各引き出し体24〜26自体の出し入れも容易にでき
る。更に濾過ケース23に3個の引き出し体24〜26を夫々
独立して出し入れ自在に設け、その各引き出し体24〜26
に繊維濾過材27,29 、粒状濾過材28を別々に入れている
ので、濾過ケース23内に繊維濾過材27,29 と粒状濾過材
28とを3層構造に設けているにも拘らず、各濾過材27〜
29を個々に短時間で容易に洗浄できる。
【0034】従って、一度に全ての濾過材27〜29を洗浄
する場合に比較して濾過材27〜29を容易に洗浄できるの
で、各濾過材27〜29を1個づつ交互に洗浄する等、濾過
材27〜29を頻繁に洗浄してレジオネラ菌等の雑菌の増殖
を抑制できる。また各引き出し体24〜26を濾過ケース23
に対して出し入れする引き出し構造を採り、各引き出し
体24〜26を濾過ケース23に挿入した時に、前面板48で濾
過ケース23の開口35を塞ぐようにしているので、濾過ケ
ース23の開口35を開閉扉で塞ぐ構造等に比較して、各濾
過材27〜29の出し入れが容易であり、浴槽1 の水中でも
容易に濾過材27〜29を出し入れできる。なお、濾過器6
全体を洗浄する時には、逆止弁15の下側で吸い込み管8
から濾過器6 を取り外せば良い。
【0035】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態では、上下の繊維濾過材27,29 間に粒
状濾過材28を配置した3層構造にしているが、繊維濾過
材27,29 の何れか一方と粒状濾過材28とによって2層構
造にしても良いし、他の濾過材を組み合わせても良い。
また各濾過材27〜29を入れる引き出し体24〜26の形状、
構造は、実施形態に例示するもの以外でも良いし、この
引き出し体24〜26の形状等に応じて濾過ケース23側の構
造も適宜変更可能である。引き出し体24〜26は、固定簀
の子50側も着脱簀の子により構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、濾過
ケース23内に複数種類の濾過材27〜29を層状に組み込ん
だ濾過器6 を浴槽1 の水中に配置し、浴槽1 内の水を濾
過ケース23内の複数種類の濾過材27〜29を直列状に通過
させながら浄化するようにした風呂用循環式浄化装置に
おいて、複数種類の濾過材27〜29を各濾過材27〜29毎に
引き出し体24〜26に収納し、この各引き出し体24〜26を
濾過ケース23に出し入れ自在に挿入しているので、濾過
材27〜29を濾過ケース23から容易に着脱でき、濾過材27
〜29を必要に応じて短時間で容易に洗浄できる。従っ
て、各濾過材27〜29を頻繁に洗浄して雑菌等の増殖を防
止することが可能である。請求項2に記載の本発明によ
れば、濾過ケース23の下部に入口40を、上部に出口36を
夫々設けると共に、濾過ケース23にその前側の開口35か
ら出し入れ自在な引き出し体24〜26を上下方向に複数個
設けているので、濾過器6 を縦型にでき、また引き出し
体24〜26を容易に出し入れできる。
【0037】請求項3に記載の本発明によれば、各引き
出し体24〜26を濾過ケース23に挿入した時に、この各引
き出し体24〜26の前面板48で濾過ケース23の開口35を塞
ぐようにしているので、引き出し体24〜26の出し入れ時
に濾過ケース23の開口35を特別に開閉する必要がなく、
またこの開口35から浴槽1 の水が大量に入ることもな
い。請求項4に記載の本発明によれば、濾過ケース23内
に上下方向に少なくとも3層の濾過材27〜29を設け、こ
の3層の濾過材27〜29の内、上層及び下層の濾過材27,2
9 を繊維濾過材とし、中層の濾過材28を粒状濾過材とし
ているので、水の偏流を防止できると共に、水の微細な
ゴミ等も除去できる。請求項5に記載の本発明によれ
ば、最上層の濾過材27の上側、最下層の濾過材29の下
側、及び各濾過材27〜29間の夫々に水の拡散流通空間60
〜63を設けているので、この各拡散流通空間60〜63で水
を拡散でき、水の偏流を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す風呂用循環式温水浄
化装置の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す設置状態の平面図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態を示す濾過器の正面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態を示す濾過器の概略図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態を示す濾過器の分解斜視図
である。
【図6】本発明の一実施形態を示す濾過器の縦断面図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態を示す引き出し体の断面図
である。
【図8】本発明の一実施形態を示す濾過器の要部の平面
断面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示す濾過器の要部の正面
断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽 6 濾過器 23 濾過ケース 27,29 繊維濾過材 28 粒状濾過材 24〜26 引き出し体 35 開口 36 出口 40 入口 60〜63 拡散流通空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/08 540A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過ケース(23)内に複数種類の濾過材(2
    7)〜(29)を層状に組み込んだ濾過器(6) を浴槽(1) の水
    中に配置し、浴槽(1) 内の水を濾過ケース(23)内の複数
    種類の濾過材(27)〜(29)を直列状に通過させながら浄化
    するようにした風呂用循環式浄化装置において、複数種
    類の濾過材(27)〜(29)を各濾過材(27)〜(29)毎に引き出
    し体(24)〜(26)に収納し、この各引き出し体(24)〜(26)
    を濾過ケース(23)に出し入れ自在に挿入したことを特徴
    とする風呂用循環式浄化装置。
  2. 【請求項2】 濾過ケース(23)の下部に入口(40)を、上
    部に出口(36)を夫々設けると共に、濾過ケース(23)にそ
    の前側の開口(35)から出し入れ自在な引き出し体(24)〜
    (26)を上下方向に複数個設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の風呂用循環式浄化装置。
  3. 【請求項3】 各引き出し体(24)〜(26)を濾過ケース(2
    3)に挿入した時に、この各引き出し体(24)〜(26)の前面
    板(48)で濾過ケース(23)の開口(35)を塞ぐようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の風呂用循環式浄
    化装置。
  4. 【請求項4】 濾過ケース(23)内に上下方向に少なくと
    も3層の濾過材(27)〜(29)を設け、この3層の濾過材(2
    7)〜(29)の内、上層及び下層の濾過材(27)(29)を繊維濾
    過材とし、中層の濾過材(28)を粒状濾過材としたことを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の風呂用循環
    式浄化装置。
  5. 【請求項5】 最上層の濾過材(27)の上側、最下層の濾
    過材(29)の下側、及び各濾過材(27)〜(29)間の夫々に水
    の拡散流通空間(60)〜(63)を設けたことを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載の風呂用循環式浄化装置。
JP9052317A 1997-02-19 1997-02-19 風呂用循環式浄化装置 Pending JPH10230111A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106927610A (zh) * 2015-12-31 2017-07-07 杜也兵 具有上置滤胆腔结构和下置屉式控制装置的净水机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106927610A (zh) * 2015-12-31 2017-07-07 杜也兵 具有上置滤胆腔结构和下置屉式控制装置的净水机
CN106927610B (zh) * 2015-12-31 2020-07-14 杜也兵 具有上置滤胆腔结构和下置屉式控制装置的净水机

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